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― 燦理久《シャイニーエタニティ》地方 ―
これはまた――随分と、派手な力の使い方をしましたね。
[燃え盛る軍港を、写し身の眼差しが視る]
しかし、これほどまでに純粋な元素《αρχη》を操る者が居たとは……。
人間《ヒュウマ》の世界であれば、伝説に残る等級ではありませんか?
かの暁の紫糸雀《アウローラ=ヴィリエン》のような――
[その足が歩む先、海岸の方向には、悪魔《イビル》の大群が居た]
/*
はいクララさんです。驚きのノープランです。
この状態で動ける方向にならどんな方向にも動けます。無差別爆撃とかでも承れるよ。
元型師 ニコラスは、悠鏡の熾徒 シモン を投票先に選びました。
/*
どうも、クララ。いきなりの中身ログでごめんね。
大賢者の智慧の実《リブリ=ヴァータ・ジェム》に関しては、何か考えてる事ある?
無茶振り的に登場させても大丈夫そう?
/*
いや、今表に出てること(手にすると全知が手に入る・マフレスに実る・蒼い石)ってくらいしか、何にも。
流れで壮大になればいいかと思っていた程度なので、自由にいじってー。
/*
ヨアヒムよりはパメラ、かなあ?>襲撃
俺とニコラスさんが敵対するのが手っ取り早いかもしれないとは思tt
ただちょっと今日は不調気味なんで、エンジン掛けられるのは明日になるかも。
神父 ジムゾンは、悠鏡の熾徒 シモン を投票先に選びました。
神父 ジムゾンは、魔女 パメラ を能力(襲う)の対象に選びました。
/*
パメラは襲撃も視野に入れつつ、様子見程度に接触してみるつもり。
騙すか敵対するかどっちかになると思うの。
えっ、思想的には既に敵対してると思ってt
表で顔合わせといた方がいっか。
/*
>僕速攻で死ぬつもりだtt
まじで!
俺ヨアヒムは話の中心《キー》になるだろうから終盤まで生き残る候補だと思ってt
そしてディーターにも俺の死《しかばね》を乗り越え生き延びてヨアヒムと火花バチバチ散らして欲しかったんだぜ……
そうですね――……
知っていると謂えば知っていますし、
識らないと謂えば、識りません。
[華奢な手を取り、聖堂へ]
[出迎えてくれるのは、
眼映いばかりの、]
[ 闇。 ]
―死獄―
["虚無"の銀糸に触れるか、触れないか。
手の甲でするりと撫で上げる。]
……見えすぎる眼というのも考え物だな。
なるほど、世界《記譜》がよく見える。
だがこれでは、折角の愛しいそなたの姿が滲んでしまう。
[ぼろぼろと、至尊の眼《オヴセルヴァス》は溶け出すかの如く、絶え間なく涙を零す。]
至尊の眼《オヴセルヴァス》。
世界を観測し確定《決定》する眼。
光か闇か。
正か邪か。
善か悪か。
この眼の前では曖昧さは許されぬ。
この眼は我《混沌》もそなた《虚無》も許すまい。
[にたり、混沌《カオス》は笑みを浮かべ。
"虚無"の髪を撫で上げたその手を漆黒の煩雑なる空間に差し伸べる。]
我にはこの大日如来の瞳≪アフラマズタ≫の方が相性が良い。
[掌の上に灯り揺らめく。
あらゆる色の混じる玉虫色の光。
それは志半ばで倒れ、暁の樹海《ライジングサン・フォレスト》で眠る男が持っていたはずの眼≪アフラマズタ≫。]
まあ、今となっては詮無き事。
全ては"無"へと還り。
そしてそなたは我のものになる。
狭量なる真なる世界《ιδέα》も。
混沌《カオス》に満ちた曼荼羅≪コスモ≫も。
来るべき"無"の前では瑣末事だ。
[玉虫の光≪アフラマズタ≫を右へ左へ、弄ぶ。]
/*
ヨアヒムラスボス化してきてるWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
オヴセルヴァスとアフラマズタのハイブリッドWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
やっべWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
殿下《マスター》の死亡フラグばっきしてよかったWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
/*
大日如来の瞳≪アフラマズタ≫、無理矢理拾ってしまった…!
で、これどうしたらいいの?
タイミング悪くて御免ね、虚無ーデルさん。
――私は、貴方のことは知らないつもりなのだけれど。
貴方は、私の何を知ってるの?
[意味深長な言葉を並べる男にまた、疑問を投げる。]
[聞いてばかりだ、と思ったが、彼はこちらに何の疑問も持ちかけてこないから、仕方ない。
だから、きっと自分のことは知っているのだろう、と思ったのだが、そうでもなさそうで。疑問は深くなるばかりだった。]
[闇に、招かれる。]
汝…――その眼は、至尊の眼《オヴセルヴァス》…。
その器を遣い、どうするつもりか。
[そう問いかける虚無の眼の前で、混沌は更に手を掲げた。
大日如来の瞳≪アフラマズタ≫、曼荼羅≪コスモ≫は煩雑なる世界≪リアル≫への鍵《アクセスキー》]
それは融和≪ラブ≫の世界へ至る、鍵…
そうか…汝は…そうであったのか…。
― 死獄 ―
[その『女』は闇霧《ダーククラウド》の中から召喚される。
意思を宿さぬ『兵器』の眼をした、金の髪の、良く言えばふくよかな身体をした娘。聊か外見の方が実年齢を先走る典型的な面差し
『女』は、玉虫の眼《アフラマズタ》を玩び、その人間《ヒュウマ》の身体たる主《カオス》の前で、彼女の体格に似あう、大柄なドレスの裾を死の大地《ガイア》に広げる]
『主《カオス》サマ……
蒼森《ピュアブルー・フォレスト》ニ眠ル秘法。
血涙ノ果実《ブラッディー・ティアフルーツ》ヲ此処ニ』
[両手で恭しく差し出された者は、眩く光る紅玉。
この場に居る者は、その魔力の波動に眼を瞠るだろうか。
――七眼護器《セプトアイ・ガーディアン》 第四席
"念の眼《サイコ》" レジーナは 未だ闇に囚われ。
主《カオス》の次なる命を恭しく跪いて仰ぐ]
/*
あ、あれ、パメラいないのかな?
それとも何かまずい事しただろうか……。
(瞬間移動みたいなタイミングだったのはわかってます、そこは謝る)
[光をその手に携え、現れた男。その足元には、影が伸びている。
この見知らぬ男はいったい何者なのか。内心では警戒しつつも、それをおくびにも出さず]
魔女 パメラは、元型師 ニコラス を能力(占う)の対象に選びました。
/*
なんWWWWWWWWWWWだってWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
虚無ーでるさんさすがWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
殿下《マスター》がんばれWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
超がんばれWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
/*
俺生きていたらそのうち
「夜に破邪の力が強まる都市・夜呼破魔《エクソシスムス・ナイトタウン》」
とか出してたな。
ああ、こんな所で死ぬなんてごめ――
[ここを抜けようと言ってきた人物。しかし、続く台詞に]
は!?
あたいが、闇にとらえられているだと!?
[
曼荼羅《コスモ》なる宇宙《コスモ》、
煩雑なる世界《リアル》…
そこは、誰もが中心である世界。
唯一神もなく、闇も光もない、
全ての対極なるものは、適度に混合し合い、
融和≪ラブ≫となる。
]
/*
あ、カオス・ギャラクスだった。
まあ、いいかwww
しかし、血涙ノ果実《ブラッディー・ティアフルーツ》を何に使ったらいいのかわからんwwww
― 死獄 ―
混沌よ、
我を…、我を、愛すでない…。
我らは永劫壊し遇う《うしないあう》宿命ぞ。
…――…、
[銀の双眸を、混沌より背ける。
銀糸を擽る、混沌の指。
解放を為せ《自我を喪え》と、本性が、囁く。]
[ ――とん、 ]
[白鍵を叩く。]
[昏い昏い闇の聖堂。
祭壇の前。
黒檀のテーブルと、白磁の茶器。
永遠と終焉の旋律(コンサート)の歌姫(ディーヴァ)へ贈る、
花束(御持て成し)が咲き誇(あらわれ)る。]
[――光だけを寄せ集めれば、光無きものは取り残される。
光無きものには影が出来る。
光が目映く輝くほど、長く、永く、昏い影が]
[光だけの世界を求める意志は、正反対の暗黒を生み出した。
其れこそが、黒き純真。
黒昌輝妃《ブラックリリースター》――!]
[つと、銀糸から指を離し。
涙収まらぬ白亜の眼は冷たく、傅く『女』を見下ろす。]
…ご苦労、と言いたい所だが。
我らの逢瀬を邪魔をするとは、機械人形はまるで使えん。
[くいっと人差し指を動かせば、捧げられた紅玉が闇に浮かび上がり。
右へ左へ、玉虫光の眼《アフラマズタ》にしたように弄び。]
血涙ノ果実《ブラッディー・ティアフルーツ》
犠牲者の血と怨嗟の結晶。
魔の力の凝縮された罪なる果実。
レジーナよ、これを持ち世界《シンフォニア》へと赴け。
[ふわり、浮き上がる紅玉は跪く『女』の手に戻り。]
/*美少女いってねええwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
れwwwwじーんwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
よかwwwwwwwwwwwwwwwwったねwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
虚無 フリーデルは、青年 ヨアヒム を能力(守る)の対象に選びました。
/*
黒昌輝妃《ブラックリリースター》はそういうことだったのwww
なんだかんだで色々判明してきたなあw
混沌って虚無にヤンデレてるってことでいいんだよね?www
たとえ善や幸せだけが満ちる世界を実現できたとしても、そこにすむ人々もまた、あたいたちと同じように心の中に闇を抱くだろうよ。
――欲望という名の、闇を。
そして、その闇は、ヒトが生き続ける限り、消せない。
いや、消す方法が存在しないと言ったほうが正しいか。
ゆえに、光だけの世界は、成り立ち得ない。
あたいは、そう思うがね。
[堂々と言い切った]
そう感じるのは、貴女が力無き人間であるからですよ。
[写し身の掌の上に、淡く透き通った球体が浮かぶ。
儚く不完全な力ではあるが、それは世界を模していた]
私は神、真世界《ιδέα》の神。
幻想《ファンタジー》すら、顕現《プレイ》して見せる。
欲望を抱くのは、満たされないからです。
完全なる世界に在る完全な存在は、満ち足りているのです。
そうでない者は不完全なのです。
不完全な存在は、私の世界には存在し《いり》ません。
[パメラの堂々とした物言いにも、動じた様子はない]
それだけ強き力を持ちながら――世界の運命すら変えられる程の力を持ちながら。
貴女は、人間の視点からしか、物事を見られないのですね――
残念です。
[緩く、首を振って見せた]
[やがて、ゼメオンはどう口を開いただろうか。
――彼が取り戻しつつある、全ての実の主《ガーデン・マスター》の記憶。
その一旦も交え、知識《ソフィア》は語られる]
――万物を……
"観測"じゃなく。
"確定"させる力……?
――正しくは。
"観測者"が"観測"をしたその瞬間に"確定"される事……と言う事?
[ 聖と闇を選り分け
天と地を選り分け
全と悪を選り分け
そして世界の有り様をも選り分ける]
……うん。
確かに……それは、僕の知ってる至尊の眼《オヴセルヴァス》に。
矛盾は何もない。
……つまり。
お前は、至尊の眼《オヴセルヴァス》その物を。
相反して対立する光と闇に手を繋がせる和……
対極の平和《リバースド・ピース》を妨げる
混合《カオス》の融和《ラブ》
それを許さない力その物だ……と……?
[その確認に、ゼメオンは肯定の意思を見せるだろう。
嘗て、神々《アルカナ》より世界《シンフォニア》に授けられた眼。
絶対にして至尊の力で、全てを見渡すその瞳《アイ》。
今、その瞳《アイ》を持つ物の守護兵器《ガーディアン》たる『少年』は
新たにした見地《アングル》から その本質《イデア》を見定めようとする]
―― 至尊の眼《オヴセルヴァス》
それは審判の眼《オヴセルヴァス》
それは神明の眼《オヴセルヴァス》
それは絶対の眼《オヴセルヴァス》
それは選分の眼《オヴセルヴァス》
それは区別の眼《オヴセルヴァス》
それは独尊の眼《オヴセルヴァス》
―― "観測者"の名の元に、"絶対"の"区別"を無慈悲に施す"独尊"の眼。
お前さんのほうこそ、神の視点からしかものを見ていないじゃあないか!
神々も、邪心を抱く事だってあるだろうに――
満ち足りすぎた者《存在》は、いずれ怠惰《Sloth:スロウス》の罪に溺れてしまうのがオチだろうが!
ゆえに、さっきも言っただろう?光だけじゃあ、均衡《バランス》はとれないんだよ。
均衡《バランス》無き世界も、不幸が存在する世界も、いらねえよ!
[さらに*言い切った*]
融和《ラブ》を許さない審判の眼《ジャッジメント》
その裏に隠れている、その眼差しの正体は――
―― 対立の眼《オヴセルヴァス》
――…………だから。
お前は"あの時"、殿下《マスター》の至尊の眼《オヴセルヴァス》を奪おうと……
[至尊の眼《オヴセルヴァス》。
その力について、ゼメオンが語るべき事は大方語り終えたようで。
一拍、休息がとられる**]
そりゃああたいだって不幸が存在する世界は嫌だけど。
お前さんのほうこそ、神の視点からしかものを見ていないじゃあないか!
神々も、邪心を抱く事だってあるだろうに――
満ち足りすぎた者《存在》は、いずれ怠惰《Sloth:スロウス》の罪に溺れてしまうのがオチだろうが!
ゆえに、さっきも言っただろう?光だけじゃあ、均衡《バランス》はとれないんだよ。
無意味な争い(と呼ばれる不幸)も、均衡《バランス》無き世界も、いらねえよ!
[さらに*言い切った*]
我は、望めぬのだ…
我自身は、何も…
故に。
我は、添うだけなのだよ…混沌。
[伸ばされた指に手を添え、頬にあてる。
それは本性の事であるのか、否か。]
― 燦理久《シャイニーエタニティ》 ―
[逢瀬の横槍を入れた『兵器《ジャマモノ》』は、その後暫くした頃。
濃密な闇の気配を辿り、対立する二つの闇の元へ、闇霧《ダーク・クラウド》の中から現れるだろう]
『――黒昌輝妃《ブラックリリースター》様。
主《カオス》様カラノ融和《ラブ》ノ証デス。
――――ガ―――――― 』
[面を上げ、『女』は、対峙する様子の二人を暫く交互に眺める。
――心無きただの人形《ヘイキ》は。そう。
融通《ハンダン》が利かない]
『――ドチラニ オ渡シスベキデ ?』
[先に名乗り出る物があれば、『女』は遠慮なく、"そちらこそが"と認める。
――暫くの間、二人を交互に見合わせ。
役目を終えれば、『女』はその場に只居るだけの置物《ドール》となるだろう**]
私は――――
視えてしまう。
識れてしまう。
だがそれは俺の知識《ソフィア》ではない。
[緩やかに茶器を傾ける。
杯に注がれる紅より立つのは、豊かな黒の馨。]
――――しかし、
マフレスを壊し、
全ての者が自らの意思で生き、
愛溢れる世界を。
[そして、浮かぶのは―――咲き誇る綺祈花《セフィロティアラ》
だが、喪われし物、そのものは、求めない。]
私も、"視える"し"識れる"わ。
[義眼《ルミエール・アイ》。その力、視る力。それは、レプリカとはいえたしかにあるものだった。]
だけど、私にはその"答え"は視えない。
視たいわ、その知識《ソフィア》。
そのためなら、何だって出来る――。
上司の命令で道案内を命じられた男は、さて、どこに道案内しようかと考えて、結局自分のいつも行きつけている居酒屋へと向かった。
見た目は汚いが、飯はめっぽううまい。
どうせおごらせるなら、普段口にしないような高級料理をとも考えなかったわけではないが、ニコニコと人の後をついてくる巨漢に毒気を抜かれたのかもしれない。
ゴフッ…ゴフッ…ゴフッ…
「ぷはーっ! うまー!」
旨い食事に旨い酒。何より1人≪コドク≫ではないその食事に、抱いていた不信感も忘れて男は盛大に飲んで食った。
「ほう。移動手段はそれで…」
「おう。この町なら殆どの場所はこの鞭一本でどこでもいけるぜ」
胸を張って、腰に巻いていた鞭を指し示す。
「翼が無いと不便と聞いていたんだが…成程なぁ」
そう、巨木の枝に広がるこの町は、基本的に横よりも縦に広がる構造になっている。
一応階段はつながっているが、それを真面目に上るのはとても苦労する。
下手をすれば、ちょっとした登山よりもキツイかもしれない。
しかし、ディータは色々な場所に伸びている木の枝や建物の縁を利用して、鞭で身体を上へと運ぶという一風変わった特技を巨漢に自慢げに披露していた。
それをまた、この眼の前の実直な男はいちいち素直に感嘆したようにうなづくのだ。
「なぁ、俺にもその”渡り”のやり方を教えてくれないか?」
「はぁ? 無理言うなよ。あんたみたいな重いの、枝が折れちまうだろ常識的に考えて」
「常識なのか?」
「じょーしき」
どちらからともなく噴きだして、盛大な笑い声が響きわたる。
そんな感じで、徐々にではあったがたがいに慣れて何度か食事をとるうちに、男は巨漢がほとんど酒に手をつけていない事に気がついた。
しかし、注意深く見ていても楽しそうにしているのは確かだ。
いや、付き合いは短いがこの男にしては珍しいレベルではしゃいでいるのではないだろうか。
「なぁ。あんたは何がそんなに楽しいんだ?>>+85」
思わずそう尋ねた男に、巨漢は穏やかに微笑みながら
「そりゃお前、うれしいからにきまってるじゃないか。
お前はこうして俺と対等に話してくれるからな」
とか、臆面もなくいう姿に、思わず動揺してグラスを揺らしてしまう。
「っ…!?…はっ、自惚れんな!
誰があんたみたいなおっさんなんかに気なんか使うかよ」
動揺のままにそ顔をしかめて見せるが、きっと髪の色と同じぐらいに耳が赤くなっていただろう。
「おっさん、寂しがりなのか?」
「…そうかもしれん」
冗談半分で言った言葉に、男が浮かべた表情は寂しげ≪メランコリック≫で…
だから、思わず俺に甘えるな>>+85と言えば、表情がこわばった男がポケットからロケットペンダントを取り出す。
「 بازکردن!!」
解錠の言葉で開かれたロケットの中には、美しい女戦士の姿…
やはり大事な人がいるんではないか。自分と違って、こいつにはこいつを大事にする女性が居る…
冷やかし半分、羨ましさ半分で肩を竦めれば
「 ……こいつは王妃様直属の守護騎士《ボディガード》でな。べらぼうに強かった。
リジャイナといって――俺の婚約者《フィアンセ》“だった”女だ」
「 ……だった……?」
思わず尋ね返してしまった事を、男は後になって反省した。
巨漢から告げられたのは哀しい結末>>+87そして強い決意>>+88
しかし、天井を仰ぎ見た男の目にキラリと光る何かを見つけて、ディータはそれ以上口をはさむ事は出来なかった。
「ほら!まだ飲むんだろ?」
「・・・・・・・・・・・」
そう言って酌してきた信天翁羽酒《さけ》を、珍しく素直に受けると(それまでは手酌で飲んでいた)グイッと一気に飲み干す。
「…なぁ、おっさん?」
「ん?何だ」
「……」
言おうか言わないでおこうか…躊躇いはあった。
気づいていた。室内でも決して脱がないコートのような上着。
そしてこの男が持つ強大な光の力。
そして、先ほど見せられた女戦士…
しかし、気づいていないふりをしていたのは…この関係が崩れるのが嫌だったからだ。
立場的には、自分は彼にかしずかなければいけない身分なのだ。
だが、そういう意味で、この男に頭を下げたいとは思わなかった。
きっと、それはこの巨漢を傷つけると分かっていたからだろう。
しかし、明日は作戦遂行≪ミッションスタート≫の日
おそらくいやがおうにも立場の差は突き付けられるだろう。
それならば…
「な、おっさん」
くいくいっと、その上着の裾をひっぱって。
「そのコートあついんじゃね? 脱いじゃえば?」
「っ…いや」
僅かに浮かべた動揺に、男は気付かないふりをして、酔っぱらいを演じて今度はグイグイと遠慮なくコートを引っ張る。
世界を。
新世界には程遠い、この世界を。
破滅(こわ)してしまおう
滅亡(こわ)してしまおう
絶望(こわ)してしまおう
そして
「こ、こら!ひっぱるな!おい!」
「いーじゃんいーじゃん。脱いじゃえよ」
「ディータ!」
僅かに混じった本気の声に、ピタリとディータは動きを止める。
そして、真面目な二対の瞳が正面からぶつかった。
「…窮屈だろ? ずっと隠すの」
「…なに、が?」
唐突な言葉に、巨漢は一瞬ごまかそうとしたが…直ぐに深いため息をついた。
「気づいて、いたのか…」
それは、この楽しい対等な空間が消えてしまう事を嘆いているかのような声だった。
「まーな。身分の違いっていうか格の違いってのは仕方ない事なんだし、あんまきにすんなよ」
「……」
しかし、がっくりと肩を落としている男の余りの落胆っぷりに、それまでは神妙な顔つきだったディータの表情も徐々にやがて…
「…ぷ」
肩を震わせて
「プクク…」
「うん?」
「にゃーっはははっははあはっはあはははははは!!!」
突然大きな声で爆笑し始めた男に、巨漢は目を回した事だろう。
「あはははははっ、駄目だ!全然ダメっ! ごめん、俺、あんたに敬語とか絶対むりそー!
なんか、だって、あんた、裏路地に居る、捨て犬みたいな顔してんだもんっ! あはははは!」
酷いいいようである。
しかし、やがて笑いつかれた男は、とろんと目をとろかせて、ムニムニと目をこすりながら笑いが残る声で
「折角持ってるんだから…大事にしてやりなよ、自分の分身≪翼≫を…気持ちよく伸ばしてさ…
翼持ってるやつでもなかなか行けないいい場所知ってんだ…あんたの翼なら軽いだろ…?遠征から戻ったら…つれてって…やるし…」
テーブルに突っ伏して、夢うつつの間からの声のようにじょじょに聞こえていく言葉は最後まで男に伝わっただろうか――
そして、野生動物が人が居る前で寝るということが…どれほど警戒を解いたのかという事に…男は気付いただろうか…--**
/*ジムゾンwwwwww割りやがったなwwwwwwこのやろうwwwwwww
あーっはずかしねるっ!
とりあえず、人が増えたら明日は黄泉で蘇るよ!!!(ダジャレwwww 目を覚ますぜいえあ!!!
よーし風呂はいってくるーwwwww
[空白の書架
その一頁に
改竄《Bearbeiten》が加えられる。]
【《diva》の歌声は《editor》と同等の至高の改竄(うた)】
殲滅(こわ)しましょう。
運命《マフレス》を阻むものを。
理 想 郷 求 め る 光 の 神 徒 を 。
/*
クララを板ばさみにしつつ、宣戦布告してみる。
襲撃、なしでもいいんじゃないかなと思うんだけど
だめかしら。
あった方がよければ俺が適当にどっか殺しとk
――マフレスを迎える。
[こわしてしまおう。男は繰り返す。ニュアンス違いの破壊意志を紡ぐ。]
この世界は、未だ、マフレスじゃ《壊れ足り》ない?
[女の唇もまた、暗い歌をぽつりと紡ぐ。]
碧眼 クララは、悠鏡の熾徒 シモン を投票先に選びました。
/*
うぎゃああああああ深淵《カオス》へ連れて行かれてたああああああああああ(訳:寝落ちしてました
ディーターwwwwwwwww可愛いなwwwwwwwwおいwwwwwwwwwww犬とかwwwwwww俺が犬とかwwwwwwwばかやろうwwwwwwwwお前のがwwwwwwwww犬っぽいぞwwwwwwwwww
[空白の書架《イニシア・ブランシア》に色無き文字が刻まれる。]
【《diva》の歌声は《editor》と同等の至高の改竄(うた)】
[それは女に読むことは能わなかったが、しかし意識にはっきりと植えつけられる。
謳うことを。世界を壊すことを。]
そなたがそれ《つくりての匂いのないせかい》を望むのならば。
我は、世界《シンフォニア》より手を引こう。
["虚無"の頬に残る涙を拭い、触れていた手は離される。]
そなたが望む世界――。
それは世界《シンフォニア》の者の手で辿り着かねばならぬ。
曼荼羅≪コスモ≫の守護者たる我が手を出せば―――。
それは真なる世界《ιδέα》からの来訪者《αἰών》と同じ事。
[ぴちゃーん――――。
器《ヨアヒム》の胸より黒水晶《ダーククリスタル》が雫となって落ち。
器の身体はどさり、と倒れる。]
/*
お前はwwwwwwwどんだけwwwwwww俺の真友《マブダチ》なんだwwwwwwwwwwwww
大好きだぞこのやろうwwwwwwwwwwwwwwwwww男惚的な意味でなwwwwwwwwwwwwww
/*
頑張るっていうか 頑張る気まんまんだけど
いまだに私"フェルゼンシュタイン"って何だかわかってないですからね
マフレスって何だかわかってないですからね
そもそも大賢者の智慧の実《リブリ=ヴァータ・ジェム》ってなんなんですかね
YA☆BA☆I
/*
はーはー芝生やし疲れた
よし今度こそ寝るぜ!!!!!
つか皆ちゃんと健康しような!!!!!!
俺皆の邪気に中てられて腹筋が壊れてる以外はちゃんと健康してるぜ!!!wwwwwwwwww
おやすみー!*
[闇《混沌》の中に浮かぶ玉虫色の光《アフラマズタ》
それは、倒れる器の中へ吸い込まれるように消え。
闇《混沌》より"声"が響く。]
『……覚醒(めざめ)の種は撒いた。
このまま、至尊の眼《オヴセルヴァス》に支配されるか。
覚醒(めざ)めるかはそれ次第。
マフレスまで残り僅かな先《未来》。
それはまだ"観測"されていない。』
[倒れた青年はまだ目覚めない。
それを包むように、混沌はただ静かにそこに在った――。**]
未来は白紙。
誰の手にもこの者の運命を決める事は出来ぬ。
この者自身がどちらを選ぶか。
我は、
[そっと黒羊から降り、繊手にて青年を抱え上げる。]
[さらり、さらり、風もないままに空白の書架《イニシア・ブランシア》の頁が捲れていく。]
こわさなくちゃ。
[幾つかの呪言が視える。闇の空間に踊るように、ほんのりと金の輝きさえ纏って視える。]
世界のために。
実《ジェム》のために――。
/*
おまえらなかいいなWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
/*
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
そwwwwのwwwwままwwwwwwww
かえすwwwwwwwwなwwwwwwwwwwwwwwww
/*どうしよう僕一人完全ソロールであぶれてるWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
早くなんとかペーターの闘う理論かんがえないとWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
歌い(こわし)なさい。
唄い(こわし)なさい。
[ 彩ない唇は、
詠い 謳い 謡い
弧を描く 弧を描く
鋭い牙がちらと覗く ]
[ 狂ったFis《Ges》が、 響く ]
――金色躍る常闇。冥獄大聖堂――
[ ――ゆら、 ]
[揺らぐ鏡面。
大鏡に反射する、昏き闇。
歌姫が望むなら、何処へでも導く路となろう。]
/*これはまさかの虚無ーデルさん守護獣ですかWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
くぉらWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
首無と思いきや僕の守護獣奪った張本人WWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
んでクララ闇側ぽい確認WWWWWWWWWWWWW
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
者=占 兵=媒で狼側全員生きているぽい把握WWWWW
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とりあえず僕は襲撃がどうなっても良い様にWWWW
明日はジムゾン殺す勢いで回しちゃうWWWWWWWW
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神父 ジムゾンは、悠鏡の熾徒 シモン を能力(襲う)の対象に選びました。
――至尊の眼《オヴセルヴァス》は別ける。
闇《カオス》を許さぬ窮屈な程の光《チツジョ》を
[善なるもの。光のものと"確定"されれば
即ちそれは闇の混ざる余地を許されない。
穢れひとつ、在るべき闇を許されない窮屈な光《チツジョ》]
――至尊の眼《オヴセルヴァス》は別ける。
光《あい》を踏み躙る滅びの闇《ゼツボウ》を
[邪なるもの。闇のものと"確定"されれば
即ちそれは光の刺す隙間を閉じられる。
善も幸せも無い、争いと罪が溢れる不毛の世界《コントン》]
――だからこそ、対立の眼《オヴセルヴァス》は招くんだね。
不完全な闇《カオス》を焼き消す光《チツジョ》と
不完全な光《チツジョ》を踏み躙る闇《カオス》と
――互いを認めず衝か《けしさ》り合う争い《ふこう》を
均衡《バランス》への意思を持たないその対立《アンバランス》を
――そして 招くんだね
――深過ぎる 対立の世界《ふきょうわおん》の先の
世界の やり直し《マフレス》を――
[ そして『少年』は 知識《ソフィア》と真理《イデア》の一端を掴む ]
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ようやく自分の行動指針が決まってきたかな……(遅い
・しにかた:せかいがこわれる
・ジェムが最優先 ジェムに導いてくれる闇(ジムゾン)にいまのところくっつく
・ジェムを手に入れさえすればいいから、以降はニコラスにも手を貸すつもり?
・でもそもそもジェムの生まれるマフレスがきたら死んじゃう
・なんたって神様! わたし神様! 世界を守る神様の欠片!
・だからせかいのおわりがくると死んじゃうの!
みたいな志中折れな感じで でも目的は達成したし幸せ 女の残した被害は甚大だった みたいな理想で
理想はあくまで理想、かな
[空を見上げ嘆息]
[仇と怨む者《ゼメオン》との長く渡る会話の所為か、その会話の内容の所為か。
精神的な疲労が『少年』の思考回路《ルーチン》を鈍らせる。
ふと、ゼメオンの肩に乗る黒い子羊に眼を向ける]
――"あの時"も思ってたけど。
……"その子"、お前のペットなの……?
昔お前が、丁度彩光帝国《ルミナーズ・エンパイア》に来た時も。
確かお前の肩に、そんな子が居たよね……
[尤も、それは彼の記憶には与り知らない事なのだろうが。
――同一の存在であれば、かの子羊は知っているかもしれない。
無論、何廻も前《おおむかし》の記録《メモリー》なので間違いはつきものだが]
/*
いやね、ふとおもったのよ。
死に方がせかいがこわれること なら光側が勝つ流れになった時点でわたしの死亡フラグ消えるんじゃないかって……
マフレスはせかいがこわれて、またつくられること っていう認識だったから、せかいがこわれる=途中経過だし行けると思ったのだけど。
そもそもマフレス反対! されたら神様生きちゃうよ。困ったね。
「何っスか?
俺っちは、ゼメオンしゃんのペットなんかじゃないっス!
俺っちは、ご主人様につかえる黒羊っスよ!」
[えっへん。]
――誰の……?
[キョトン、と思わずゼメオンに振り返ると。
恐らく、正確に主が、あの"虚無"に当たる事を教えられるだろう]
…………可愛いね……
この、少しだけ合聖獣《キマイラ》チックな所とか……
[キラキラと構って欲しそうな瞳の黒羊を、思わずツン、と突きたそうにしていたが。
生憎、ゼメオンに近づいてまでそうする気はないらしく]
……お前の言いたいことは……
……"賛成"はしない。 けど"納得"はした……
それでも、使い方を誤らない限り。
誤らない限りは、"観測"と"審判"を以て、至尊の眼《オヴセルヴァス》は神々《アルカナ》に授けられた偉大な眼《チカラ》である事に違いはないと思う。
[至尊の眼《オヴセルヴァス》の裏の面を『少年』は識った。
然しそれにも救いと至尊がある事を信じる。
その眼が齎された理由。
それは決して対立《アンバランス》の為何かでは無いと、信じて]
だから、僕は僕の意思で選ぶ。
……僕は――――
至尊《ヒカリ》も混沌《ヤミ》も
全てが必要な。
全てがそれぞれの意思で。
全てが繋ぎ合える。
そんな融和《ラブ》の世界が――
そう……
――……だから
[チャ と音を立てて。
『少年』はそれまで、彼と対峙する度に向けていた。
憎悪のみの籠った物ではない、晴れやかな表情のまま、剣尖を向ける]
僕も素直にお前に対する憤怒《レイジ》に従うよ。
お前には大切な事を教えられた感謝もあるけど。
やっぱりそれでも、ヤコブを殺した怨みも。
殿下《マスター》を酷い目に合わせようとした事も変わらないもん。
――リーザとヤコブを返して貰って お前をぶちのめしてやる
......Sept Core......Start Infusion......
......Core Code."Space Core"......"Marin Core"......
......Hyper Driving Fusion......Begins Now.....
......Resonance Resist......Green Resist Weak......
......Bruild a "Sept Parallel Share Line" Areas......
......Line"Noblesse-Space"..."Noblesse-Marin"..."Marin-Space"......
......Loading Now......Bruid Now..................
............Complete....../...Parallel Share Line......Bruild......
......Restart..."ΠυτЙρ=Sept-U"......
......Count......5...4......3...2......1..............
[極光。
可変《バリアブル》する時の様な光が辺りを埋め尽くすが。
収まる光から現れる『少年』の姿は、変わらないが
先程まで、『少年』が手にし、護っていた。
眼核《セプト・コア》が姿を消す。
正しく―― 『兵器』の体内に搭載されていた]
[『少年』は、その右手を翳して]
――弾流よ!
――貫雨よ!
――水刃よ!
降 り 注 げ ! !
―― バースト
フォールン
メイルストローム
!!!!!
[水で出来た大竜巻が 空からゼメオンへ降り注ぐ]
[そして同時に、明らかに『少年』の動きを超えたその出力。
――まるで『少年』が三人居るかのような戦いぶり]
《――ふ〜ぅ。この"自我だけが戻る"感覚は慣れないねぇ!》
《"エルナ"、良いからペーターとの属性並列回路《パラレルシェアライン》の維持》
[響く二つの声]
[それは眼核《セプト・コア》の持つ真価。
肉体を一時的に失い、兄弟器《ユニゾン・ユニット》に"搭載《フュージョン》"された護器《ガーディアン》は
その眼核《セプト・コア》から、器主《メイン・ユニット》の補助《サポート》が行われる]
[それは、眼核《セプト・コア》の起こす奇跡の一端。
"『兵器』に感情すら芽生えさせる"奇跡が彩光帝国《ルミナーズ・エンパイア》の科学《テクノロジー》に応用された。
"肉体の無き兵器にして自我を保たせる"不世出の驚嘆すべき御業。
その彩光帝国《ルミナーズ・エンパイア》ですら出自を知らなかった、真の名を彩玉《ルミナーズ・ジェム》。
神の御業と言える功績は "その神"へと牙を剥く!
――それは、例え肉体を失っても、七眼護器《セプトアイ・ガーディアン》は兄妹《ヒトツ》である証。
呼称を]
剣聖衝撃斬《ソーディス・エア・ブラスター》 !!!!
[剣尖から迸る鎌鼬が絶え間なくゼメオンを攻め立てる。
しかし、嘗て七対一と言う訳では無かったとは言え、七眼護器《セプトアイ・ガーディアン》第七席を破壊《ブレイク》したゼメオンも簡単に落ちてはくれる事もなく]
[ 烈風が尊大な猛威《マエストーゾ》を振るう
鮮やかな緑色の旋風へ変化する五線譜の旋律《メロディ》が『少年』を襲う。]
――っ……ぐっ……
[ 『少年』を丸ごと砕かんとするその風は。
研ぎ澄まし俊敏に《プレスト・アッチェレランド》
剛毅を以て打ち砕く《スフォルツァンド・カンノーネ》
滝の障壁《アクア・ガン・カーテン》がその風を阻もうとする。
然し風はその障壁を貫き、『少年』を砕こうと――]
/*
皆音楽用語入れてるので僕も対抗して無理矢理入れてみたとか内緒!WWWWWWWWWWWWWWWWW
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―― 次元断道《ヴァイア》 !!!
[しかし直前で少年の姿が次元に掻き消える]
……これでっ……
[そしてゼメオンが振り向き、風の五線譜《スコア》を描くその前に。
準備の不十分なまま放たれる風は浅く『少年』の身を引き裂くのみ。
ゼメオンの背後から暴風を突き進み、剣尖を煌めかせる『少年』の姿]
トドメ――――っ!!!
[その刃が、ゼメオンの喉を一息に――]
……僕にも僕の"使命《イキルイミ》"があった様に。
お前にも、お前の正義《ジャスティス》があった。
それがわかった以上。
それが、例え"僕達"に取って許せない奴でも。
僕はお前を殺すつもりはないよ。
[既に勝負は付いたとばかりに、『少年』は刃を掻き消した。
――ゼメオンも それ以上の戦闘を続ける気はないらしいが。
その時、彼はどんな表情をしていたか]
返してもらうよ。
その為に、"そこ"だけは壊したんだ
[『少年』は殆ど、ゼメオン重傷を負わせてはいない。
それだけゼメオンの力量もあった故だが。
唯一、右腕の上腕部は加減無く破砕させた]
[そして、ゼメオンの周りで、『少年』が手に取るのを待つかの如く。
若草と 真紅
漸く、『少年』の手に還る ]
――よく無事だったね。
……来る?
それとも、怖がらせちゃった?
[ふと、眼を向けた先。
戦闘の時には、しっかりと離れさせ、安全な場所まで避難させていた黒羊。
尤も、戦闘の余波程度は耐えれるのかも知れないが。
怖がったり、拒絶されたりしない限り。
それからは、『少年』がゼメオンに代わり、黒羊を肩の住人に招待するだろう]
「一人で良いっス?
……分かったっス。
俺っちが、否、俺っち達が、
全てを見届けてくるっス!
だからゼメオンしゃんは、傷を癒すっス!」
[にこぱっというように尻尾を一振りした後、
ぴょん、と少年の肩へと半透明の小さな黒羊は飛び移った。**]
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