情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
あれじゃ、私も明日辺り処刑されたりしてねえ。
あんまり洒落になんないけど。
その前に…カタリナちゃんに…両親の名前だけでも、教えておこうかなあ。
[もし彼女がこれを切欠に記憶を取り戻せば、味方になってくれるかもしれないという期待が無かったとは言わない。
半分の期待と、残り半分の、名前だけでも教えたいという気持ちを抱いて。神父はカタリナの部屋の扉を、控えめにノックした。
部屋に入れてもらえれば、神父はカタリナに告げる>>389**]
知っておいて欲しい事があるんだよ…私も、いつ死ぬかわからないからねえ。
…君のお父さんの名前は、キルフ・シュバルツ。
お母さんの名前は、テレーゼ。
君の名前は…カタリナ・シュバルツ…だよ。
――付き添いという名の監視を拒んで、扉を閉める。
窓さえない納屋。
逃げられない場所を選び、ようやく一人の時を与えられた。
二度と生きて出ることのない、箱の中。
手にした器。
それに満ちるわずかな液体が、こちらとあちらを分ける。
口に含み、咽喉に通す。それだけで、長い苦痛が終わるのだ。
(――たったそれだけのことが、どうしてこんなにも、難しかったんだろう)
震えそうになる手を握り締めて、器を口元に運ぶ。
こうして震える指が、腕が、足が、命が。
答えだったのかもしれないと、思いながら。
舌先に僅かな痛みと、苦味が広がっていく。
あとはこれを、飲み下すだけ。
……幕を下ろされたとは、思いたくない。
病のためでも、人狼のためでも、なく。自分の手で。
あの人たちに会いに行くのだ。
器が割れる、ちいさな音。
身体の重みに耐えかねて、膝をついた。
白く染まる視界の裏に、幼い頃の夢を見て。
――最後の呼吸を吐いた。
[村人が各々の疑念を議論する中、ディーターは相も変わらず壁に寄りかかって、皆の様子を見ていた。
“もしこの中に人狼がいるとして”、“自分が疑われるかもしれないと思った時”、どういった行動を取るのだろう……?
思考するディーターの耳に入ってきたのは、聞きなれた女の声>>243]
おい、エルナ。何を言おうとして……
[その先は、想像するに易かった。
議事録で同じような文字列を彼は見た。
紙に、木箱。そして、人狼への“対抗”…
そして、とどめの一言>>249]
“処刑”だと!?
この野郎、何を言い出しやがるんだ!
[ディーターはエルナに突っかかろうと、した。
普段の彼女は口は悪いが――こんなことを口にする女ではない。
――が、彼女の言う通り、人狼が出てしまったからには……!]
[寄るディーターにエルナから向けられるのは、どこか悲しげな、目線。
彼にはそう見えたのだが、エルナはこの処刑発言について、どう感じていたのだろうか?
他に方法があるか?という彼女の言葉>>265には口をつぐむ。
この村の中に、3匹の人狼。
有効な手段があるとは考えられなかった。
ゲルトが、ヴァルターが、モーリッツが。
ああいった姿で発見された以上、奴らはいるのだろう――]
ちッ…勝手にしやがれッ
[ディーターは再び部屋の隅へと戻る。
ゲルトが特等席にしていたソファに、深く座りこんだ]
[処刑。誰かを疑い、殺さねばならない。
それがたとえ自分の手によるものでないとしても――票を重ねれば同じこと。
人狼がいるのなら、確実にその者に票を投じねばならない。
そんな時に聞こえたのは、シスターの声>>297]
じゃあ、誰の血なんだよ…ッ!
[その答えはすぐに聞くことができた>>302。
ゲルトの……血。
続くのはシスターの、衝撃的な告白>>307、>>325。
今日共にモーリッツの家まで行き、多少なりとも会話を交わしたフリーデルが、人狼……?
確かに、ディーターは警戒していた。だがそれは、あくまで噂を聞いた上で、実際に彼女がそのよな人間なのだろうか、という警戒であった。
実際、ディーターは彼女をそれほどおかしな人間だとは思えなくなってきていた。
――決意>>325を聞き、ハイそうですかと票を入れるわけにはいかない]
[だが、他に明確に疑うことのできる誰かはいない。皆、この村で長く暮らしてきた連中だ。
余所者を真っ先に疑いたくなる気持ちは大いにあったが、それでも人間だった場合、取り返しのつかない事になる]
どうしろってんだよ……!
[物的証拠の面から見れば、ゲルトの血をたっぷり浴びたフリーデルは確かに怪しい。
だが、だが――ッ
ここ一番で、ドライになり切れぬ自分に苛立つ。
飲み仲間の内にも言われたもんだ。それじゃ絶対に成功できないぜ、と
決めかねている彼の下に、またあの声>>379。
引っ張られる彼の投票用紙。]
ふっざけんなてめッ…!
お前が処刑だなんて言い出すからこんなことにッ…
[突然エルナの力が緩み、ディーターは大きく尻餅をつく。
情けない気持ちは生まれなかった。
代わりに彼に芽生えたのは――決意]
『死ぬことは、そんなに悪いことじゃないの。置いていかれるよりは、ずっと』
[反芻する、シスターの声が、自分を苛む。
多分――その言葉は、死者が想う、死に対する、何よりも大きな救い。
彼も若しかして、そんな事を思っていたのだろうか]
(……そんなの……独り善がりだよ……)
[惜しんでくれる者の為、涙を堪えた笑みを浮かべた、彼女の表情を思い出すと、言葉が詰まってしまう。それを肯定したく何て無くて、そう、強がってしまう。
誰の死も見なくて済む。
自分を惜しんでくれる人に囲まれる中、旅立てるのは素敵な事かも知れない]
(……でも……残す人には、絶対居るんだぞ、残される奴が……)
[強く噛み締めた所から、血の味がした]
―― 2F ヨアヒムの部屋 ――
[力なく開かれた扉の音は、何時に無く、ぎこちがない。
少しふらついた足取りで、ヨアヒムの枕元に歩み寄るが、果たして、その時彼は眠っているのだろう。
何時もなら、布団の中に潜り込み、暖かい中で眠りにつく。
でも――もう、それは出来ないだろう
投げ出された掌を両手で取って、思わず、額に押し付ける]
(――ごめんね、嘘、ついて。泣かせて)
[六人も死んだ。あんなに死んだ。
――なのに、自分は何の能力を持って居るのだったろうか?]
『万能じゃねえんだ。十兎居ても、一兎護れて精一杯なんだよ』
(黙れよ)
[頭の中で反芻する、彼の男の言葉――反射的に、切り捨てた。
何故、みすみす殺さないといけない?
何故、皆を護ってはいけない?
その為の力じゃ。ないのか]
『それでも、大切な人一人を護る力はある』
――――…………っ……
[煩わしいにも程がある。
声を切り捨て、思わず睨んだ先は、虚空]
[頭の中に響く幾つかの声に、心の中で何度も罵倒して返してやった。
その内、『ひでぇなぁ』と苦笑交じりに頭を撫でる姿を思い返すが。
声が出せたなら、『うざい』とでも言わんばかりに、手を払いのけただろう]
(欲張って、何が悪い)
[睨み返した先は、空の月光に。
頭の中で、『雑音』を何度も叩きのめし、勢い良く蹴りだした。
――最も、彼がそんな行動をする様、今の皆が知れば、驚きに固まるだろうが]
(――その為こその力だ)
[疲れた顔で、寝息を立てているヨアヒム――暗くて見えない。涙の痕があったかも知れないが。
柔らかな髪をもう一度だけ撫で――
ガチャッ、と、金属音が立つ。
左手に握られているのは――夜に白く輝く、見事な曲線を描く白銀の弓
まさかこんな大層な物が隠されていたなど――この部屋の主は果たして、気付いただろうか?
そして後二つ、三つ。
まだベッドの下から、何かを取り出す]
(もう誰も、置いて行かれたくなんて――)
[月に照り返す光を覗き込みながら、口を動かして、誰にも聞こえない程度の声でも、紡いだ]
(あるわけねぇだろが)
[――ちなみに、何時の間にか抜き取ってしまっていた、彼の秘蔵の本は、そっと仕舞いなおした。彼の栄誉の為に――]
―― 宿外 ――
[宿の窓から見える、大きな樹木。
足をくっ、と一つ曲げると、大きく、跳躍する。
大した音も立てることなく、降り立った木々の枝は、太くしっかりと枝を伸ばし、自身の体重を難なく受け止めた]
(冷たい夜風だな……)
[心を縛りそうな、冷たい風は、いつも嫌いだ。
だが――また、彼を泣かさなければいけないのか?
また――自分をひたかくしにして、涙を見詰めるのか?]
(そんな友達なんか――許せない)
[覚悟を、決めたい]
[出来ればこれ以上誰にも死んでほしくない、そんな甘い考えは捨てる。
決意を胸に処刑されることを名乗り出た、フリーデルの名前を……その紙に書き込む。
疑わしき明確な証拠も、彼女には――あるのだ]
こんな事、続けなきゃならねェのかよ、俺達は……!
[木箱に紙を放り込むと、ディーターは自室へと向かう。
ベッドの上に寝転がり、そこで初めて気が付いた。
心に残っていた引っ掛かり。『村から出るな』という指示。
村中の各所、様々な場所で見つかった4人の遺体…
……そういや、馬は…。谷底の村に向かう時に俺達が使った、あの馬はどこに行った?
そのような事を考えながら、彼は深い眠りへと落ちていった**]
[人狼の牙は誰を狙い済ますだろうか――
どちらかは、予測が付いている。
占い師の力を持つリーザと――何らかの力で、人間と保障された、エルナ。
狼は――もし、狩人の存在を懸念しないならば、迷わずリーザに来るだろう。
しかし、少しでもその可能性を懸念したら。
あるいは、何か別の理由があれば――エルナを喰らい殺しに掛かるだろう。
――――護るべきは――]
(……リーザだ……)
―― ????? ――
[――何時の間に、探し当てていたのだろうか。
一帯の地理等に詳しいはずもない...が潜むのは、恐らく、この上なく的確ながら、気付かれにくい。そんな場所]
(僕がやるんだ……)
[番える鏃は、弓のような、白い清廉さはない。
鉄と銀を混じらせた――破邪の力を蓄えた物――先端は鋭く尖って居り、放つその時には、薄い板程度なら、突き破れる。その程度の破壊力はあるだろう。
――狙い定めるその場所は、果たして]
農夫 ヤコブは、少女 リーザ を能力(守る)の対象に選びました。
―― 回想 ――
[最初、弓を持ち始めた頃は、確か15位だっただろうか。
ただ的の中心に矢をつきたてる。
そんな単純な作業を繰り返すだけで、詰まらなかったか]
『十五でこれか……もう銃も持たせていいんじゃねえの?』
[拾われてから一、二年で、片鱗を見せていたらしい。
彼の男は確か、当時厳しいながらも、その才を認めていた。
気が付いたときには、手に持っていた木製の弓は、鉄製の――人を簡単に殺めることもできる物になっていた]
[それから二年後、どういう関係だったかは覚えていないが――確か、初めて人狼を殺した。
弱っていて、その上で、彼と二人係だった。
しかしそれでも、何度も爪で身体を抉られそうになったか]
『うんにゃ。テンプルにいけるくらい、充分エリートだな』
[それでも、殺しきった時は確か、物凄い賞賛を受けただろうか。
――さほどどうでも良い、一部分の記憶ではあった。
――――――視界が再び、開けようとする]
―宿屋・2階角部屋―
[……投じた紙が箱の底に当たる乾いた音が、彼女の耳からまだ離れようとしない。
あの後、リーザが退出し、皆が処刑に付いて語り合う様子まで、彼女は談話室でただぼんやりと眺めていた。
手持ちぶさたに捲った議事録。と、彼女の目に飛び込んで来たのは。
行方不明になっていた者達が、無残な姿で見つかった>>175>>178という、一文だった]
……っ……!
[全員の死を目の当たりにはしていない。けれども、冗談にしては重々しすぎる様子に……宿に集まった人間のうち誰かが人狼なのだ、と、理解せざるを得ず。
震える我が身をそっと抱きしめ、席を辞しどうにかここまで戻ったのだった]
[リーザはすでに眠りに就いていて。疲れたであろうリーザを起こさぬように、彼女もベッドに潜り込んだ。
……明るい笑顔で宿に駆け込むペーターの姿や、さくらんぼの詰まった小さな籠を差し出すモーリッツの姿。
宿で酒をたしなんではほろ酔いのまま小唄に興じるヴァルターの姿や、黙々と木と対峙するトーマスの姿。
村人達のそんな姿が脳裏に過り。
その笑顔が、永遠に失われてしまったというその事実に。
彼女は声を殺し、その意識が闇へ吸い込まれるまで、ただ泣き続けていた……**]
―二階・自室―
……そろそろ揃ったか?
[自室に戻り、時を待っていたが。
ヨアヒムから渡された毒薬を手に、女は立ち上がる。
果たして、生きて開票はできるのだろうか。]
馬鹿野郎。
クソ食らえってんだ。*
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新