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― 王宮内 ―
[名を呼ぶ声>>39に、漆黒の仔犬はわふ、と鳴く。
その響きが、珍しく不機嫌なのは感じられるか]
どーやら、クロ的に「おもしろくない」事があったらしい。
とはいえ、そっちはちょいと棚上げにするよう、だな。
[ぴりり、ぴぃぃ、と鳴く月の小鳥。
それが伝えるのは、龍の島の状況と、陽の小鳥に託された、陸軍統括の伝言。>>96]
龍の島に、厄介なのが出たらしい。
……急いで、行くぜ!
[言うが早いか、走り出す。
その後を、漆黒の仔犬が音もなく、追った]
― →龍の島 ―
[知りうる限りの最短距離を使った全力疾走。
周りの事は、ちょっと意識から抜け落ちた]
よりによって、キリクがいねぇ時にだなっ……!
[気を逸らせる最大の理由は、それ。
『闇』が奥底に抱える傷──『風』の澱み、『影』の憂いと対になるものが疼く。
それが深淵をざわめかせるのは強引に押さえつけつつ走り抜ける。
たどり着いたのは、アレクシスが結界を作り上げた後のこと。
漆黒の仔犬は睨むような視線を一時向けるが、琥珀はそちらへは向かう事無く]
……誰も出て来い、って言ってねぇだろ!
[向いた先は、現れた大鬼──塵塚怪王。
まあ、各務さんがなんか言ってはいたけれど。
それは知ったこっちゃない。
ともあれ、龍の島に現れたそれに突っ込み飛ばした直後]
[るぅぅぅぅぅ、と。
竜舎の中から、澄んだ咆哮が上がる。
同時に、べきとかばきとかちょっと物騒な音がしたかも知れないが、それはともかく]
……さすがに、この状況じゃ大人しくはしてねぇ、か。
[咆哮の後、飛び出してきたのは翡翠の鱗と真白の翼の嵐龍。
かなり強引に飛び出してきたらしく、白い翼に木屑っぽいものがついているのがちらりと見えた]
ほーんと、血を分け合った半身たぁ、よく言ったもんだよなあ。
[そんな呟きを漏らした後、向き直るのは塵塚怪王と対峙している陸軍統括の方]
遅れてすまねぇ、陸の頭領!
動けるか?
[投げかけたのは、短い問い。
両の手には、既に真白と漆黒が握られて]
……っかしまあ。
とんだ緊急大掃除、だな、おい。
[厄介そうな物言いとは裏腹に。
琥珀に宿るのは、どことなくたのしげないろだった]
黒焔の剣士長 ヴェルナーは、ランダム を投票先に選びました。
黒焔の剣士長 ヴェルナーは、ランダム を能力(守る)の対象に選びました。
……変な匂いの元はあれかよ。
[王妃がいる竜舎の裏に辿り着くと、見えたものにげんなりする。
ここの王妃がいろいろと無茶するのを見れば。
どこの王族も無茶しいかよ、と思いつつ、
マーティンと同じようにエレオノーレの前に立って。
大鬼の腕によって壁にふっとばされる事となる。]
― 隔離空間・離宮への渡り廊下 ―
[紡いだ願いがどうなったかは、確かめる術もないまま。
今は、と歩みを進める。
やがて見えてきたのは、淡雪色の硝子で作られた離宮。
現実では使われていない事もあり、近づく事はずっとなかった場所]
……ん。
[離宮までもう少し、という所で、足が止まる。
前方に、何か動くものが見えた]
何か、いる……のか?
[小さく呟いた、その直後]
『近づいちゃ、だめええええ!!!!!』
[不意に響いたのは、甲高い声]
……はい?
『にいさまは寝てるんだから、じゃましちゃダメなの!』
え?
にいさま??
[何の事だと思った所に、現れるのは、白い着物と蒼い髪の子供。
その姿には見覚えがあるような気がして、数回、瞬いた]
…………レイネ?
[まさか、とは思うけれど。
そこに立つ子供の姿は、遠い昔に海に消えた、メルヒオルの実妹に良く似ていて。
戸惑いながら、その名前を呟く]
『寝てるの邪魔するのはいけないんだから!
……いけないことすると、ぺいってするよ!』
[対する子供は、甲高い声で、また叫ぶ。
その背後には、何やらしゅるしゅると音を立てる、白い影が見えた]
― 龍の島 竜舎裏 ―
俺は平気だ、王妃を診てくれ!
[治癒治療の類は器具が無ければ出来ないため、精霊術の使えるアレクシス>>112にエレオノーレのことを頼む。
せめてヴェルナーが到着するまでは、と大鬼の意識がこちらを向くようにアレクシスとエレオノーレを自分の背に隠れるように立った。
意識は大鬼に向いているため、呟かれた言葉>>113は耳に届かない]
さぁて、物理的に殴って大人しくなってくれるもんかね。
[浄化やら何やらを行う力など持ち合わせては居ない。
この様子では大人しく捕まってくれるわけもないだろう。
間合いを測り威圧することで牽制をする最中、待ちかねた姿>>117が視界の端に映った。
カークの半身が飛び出して来た>>118ことには驚いたものの、頼もしい咆哮に口端を持ち上げる]
待ちかねたぜ、御大将!
この程度、やられた内にゃ入らねぇさ。
[短い問いかけ>>119に太い笑みを向けて。
並び立つようにして大鬼──塵塚怪王を見た]
王宮の各所にあるゴミ集めの手間ぁ省けたがな。
一斉大処分と行くか。
……感謝する。
[僅かな傾ぎに含まれた疑問にも気付きはしたが。
自身の変化も含む事であるがため、話すならばこんな立ち話ではなく、との意は相手も良く酌んでくれるところ。
即是に短く謝意を伝えて、密話は終わりを告げる]
― 王宮内・廊下 ―
俺は二つ……いや、自力では一つだな。
[執務室内で動き出した筆は同僚の手も借りて捕まえたものだから、ノーカウントと訂正して]
勝負はこの後からが本番ってか。
悪くない。
[釘刺された後なのにこんな会話をしながら戻るから。
また呆れられたりもしていた、かもしれない]
……ってー。
[それなりに頑丈な体を起こし、大鬼とにらみ合いながら獣人としてのもう一つの形を取った。
多少の戦力の足しにはなるからな。
……それにしても、国王の相棒。
無理して出てきたな、おい。]
― 龍の島・竜舎裏 ―
ま、この程度で音ぇ上げるわきゃねぇか。
[>>122 返る答え、その小気味良い響きにく、と笑う]
そーだな、ちょいとあれだが、まとめて片せば経費削減にもなる。
[どこまでも軽い口調で言いながら、塵塚怪王との間合いを測る。
いろんな意味で、長期戦は避けたいところなのだが]
さて、どうするか、ね。
― 竜の島 ―
……何アレ。
[辿り着いた先で見えた大鬼に半眼になるものの。
短杖とミスリル剣を手にする。
フレアは、コリー犬から炎狼の姿へと変わっていた。]
― 竜舎裏 ―
[ マーティンに言われるまでもなく>>121、王妃の保護に徹するつもりだった。そもそも、ここに至るまでに、結構無理を重ねている。この上、精霊術でアヤカシと戦うなどという疲れる仕事は御免被りたいのが本音のところ。
そんな時、視界の端、タクマが姿を変えるのをちらりと見た>>129 ]
『氷妃…』
[ 小さく呟くと、先刻御幣を解剖した時に、タクマをメスが掠めた、丁度その辺りに、小さな雪の結晶が煌めく。アプサラスに贈ったのと同じ、ごく弱い護りの力だ。ただし、タクマに対しては、アプサラスの時より、強い力を与えるかもしれなかった ]
― 王宮内 ―
え? 御幣が戻って来ない?
どっかで退治されちゃったんじゃないの。
[歩き回る先で遭遇した幣六に捕まり愚痴を聞かされて。
興味無さげに言い返すと、何故かぷんすこされた]
だってさー、今色んな人が収拾のために動いてるし。
そう考える方が妥当だと思うよ?
…え? 塵塚怪王の気配がする?
ああ、龍の島で起きたみたいだね。
それがどうかした?
……あっはっはっ、そりゃ仕方ないよ。
ゴミになっちゃったら引き寄せられちゃうもん。
御幣ももしかしたら引っ張られちゃったのかもね。
[そう言って笑うと幣六は、御幣はゴミではない!とか文句たらたらでお冠になる]
御幣はそうだろうけどね。
退治されたんだったらその限りじゃないと思うよ。
君も取り込まれないように気をつけなよー?
[このままだと更に文句を聞かされそうだったため、笑顔で言ってさっさと離れることにした]
―隔離空間―
……今は、他に人もいませんし。
[冗談めかした言葉>>+11に、僅かに表情を緩めて、首を振った。
踏み込まれたくない部分に触れてしまった事は伺えたし、己は気にしないという心算。
竹箒の落下音が届けば、一瞬にして真顔になったが]
[着いてこい>>+12、という言葉に頷き、後を続く。
何かの視線は感じたか、だが着いてくる竹箒の音に紛らされて、こちらから口にすることは無かった。
竹箒の方は別の気配>>+13に気づいていたのか、いつも以上にせわしなく動き回り、時折気を引くようにつんつん突いてきたりもしたが、そちらには一切反応を返さず]
……?
[途切れた声に疑問符を浮かべて、そちらを見る。
王妃の名と祈りの声>>+15が続き、僅かに眉を寄せたのは純粋な心配故に]
― 龍の島 竜舎裏 ―
廃棄費、意外と馬鹿になんねぇからな。
[>>130 そんな話をしてる場合かと言われそうな軽口を重ね、拳を握り構えを取る]
どうするって、やるっきゃねぇ、だろ!
[言って、ヴェルナーに先んじて塵塚怪王との間合いを詰めた。
脇を締め、コンパクトな動きで拳を左右一撃ずつワンセットの攻撃を塵塚怪王に放つ。
攻撃は相手を打ち倒すものではなく、牽制と言える威力を抑えたもの。
ヴェルナーが仕掛けるに足る隙を生むための攻撃だった]
―隔離空間/離宮への渡り廊下―
[何処まで行っても同じ色の空間。
進みながら、小さく疲労の混じった吐息を零したのは、先行く彼には気づかれたか]
…… 何か?
[その足が止まったのに、僅かに驚きつつこちらも足を止め。
問いを投げつつ、少し俯けていた顔を上げて]
― 龍の島・竜舎裏 ―
なに、って言われても。
塵塚怪王……ゴミが集まって生まれる、高位の付喪神、としか言えん。
[>>113 問いに返す口調は軽い。
翡翠の嵐龍は、出てきた黒金にるぅ、と一鳴き]
ああ。
ま、どうにもならない、なんてこたあ、よっぽどだしな。
[>>136 タクマの問いにもさらり、と返して。
マーティンが踏み込んでいく動きを、琥珀で、追う。>>139]
……。
[当然ながら、その姿を知る筈も無く。
キリクにより呟かれた名前は、その背後の白い影>>+18に気を取られて届かず]
…… 妖?
[ぼそ、と呟き、片手をそろりと動かす。
よく見れば、口許は微かに笑んでいた]
― 龍の島 竜舎裏 ―
[影がふたつ、自分の前に入る。片方は声でマーティンだと解ったが、もう片方は…と思っていたら、揺れる尾が見えてほんの少し口元が上がった。]
う………
[その二人ごと、したたか背中を壁に打ち付けて、げほっと息を吐いた。
手で前を庇っていたので、腹を打ちはしなかったが、ずりずりと壁を伝い地に落ちると、打ち付けた壁には赤い色が残っていた。]
……へ き です。
[>>98呼ばれて、咳き込みながらマーティンの声に返した。
剣を杖がわりに立ち上がろうとするも、痛みで力が上手く入らない。]
[マーティンに庇われているのは気付いていたので、
早く立とうとするも、すぐ傍まで来てこちらに小言を言う人一人>>113
一瞬、メルヒオルかと思ったのはきっと物言いが似ていたからだ。]
ごめ なさ……
[こちらにも何とか謝罪を紡ぐも、問答無用で小さな結界に入れられる。
光の精霊に照らされたおかげで、痛みはずいぶん引いたが。]
…繋いだ? だれ を?
[耳に届いた言葉に返したのは、殆ど反射的な問いだった。]
― 渡り廊下屋根上 ―
あー、始まってる始まってる。
[今はエレオノーレには近付かないと言う約束を守り、龍の島には向かわず、見渡せる渡り廊下の屋根上で島の様子を窺った]
ふぅん、随分と負の気配が強いね。
変な物でも取り込んだかな。
[異臭は僅かだがここまで届いている。
それに含まれる負の気配はいつもの塵塚怪王とは異なるもののように思えた]
[答えが無くてもとりあえず剣から手は離さずに、かつ大人しくといわれた通りに、今は壁に背を預けたまま、回復に努めていた。]
……燃やさなくて、良かったかも。
[少し落ち着いてきた時に、>>114見えたり聞こえたりしたものに、後で集めて義兄に渡さないとと呟くと、肩の小鳥が同意するようにぴぃぃと鳴いていた。]
ヴェルナーさん、ギイさん…
[遅れて到着した人らの方へ、名を呼びながら視線を走らせた時、
聞き覚えのありすぎる声と、不吉な音が同時に聞こえて視線が反対に移った。]
フェイツウェ
[>>118翡翠の龍が宿舎から飛び出したのには瞬いた。]
無理して出てきちゃ…
[危ないわなんか壊れたっぽくて屑だらけだわで、
フェイツウェが心配なのと、これまたユウレンの財布事情が痛いだろうなぁと眉が下がったものの、
何だか居ない人がそこに居てくれているようで、不安な思いが軽くなり、結局苦笑になった。]
― 龍の島・竜舎裏 ―
ま、実際問題。
……この後の片付け費用どっから出すんだよ、ってのもあわせると、悪い事じゃねぇし。
[す、と。
漆黒と真白が下に、その切っ先を向ける]
やらねぇで置いとく理由もねぇし、なっ!
[宣と共に地を蹴り、距離を詰める。
牽制の拳で揺らいだ塵塚怪王の側面から距離を詰め、漆黒を斜め上へと振り上げる。
その勢いに乗せてくるり、と身を返し、反撃の一撃を避けながら。
再度、相対しつつ、左の真白を突きの型で繰り出した]
[繰り出した一閃は、繰り出された大鬼の拳を掻い潜り、胴に深く食い込む。
同時、舞い散るのは真白の光──真白の焔牙が、『焼魔の真白』と呼ばれる所以]
……『破魔の楔』は通った!
後は、動きとめれば、どーとでもなる!
[『破魔の楔』とは、魔の力を抑え、焼き尽くす呪。
双聖魔の、退魔剣としての側面が生み出すもの。
繰り出した刃は、後ろへ跳びずさる事で引き抜きつつ。
膝を突き、次の手を思案しながら距離と期を測った]
― 隔離空間・離宮への渡り廊下ぽいとこ ―
[どこか懐かしい姿に気を取られていたのは、一瞬。
その背後に動いた気配に、表情が厳しくなる]
……妖……だな。
さしずめ、ここの番人、ってところか。
[>>+23 届いた呟きに肯定しつつ、動くものへと視線を向ける。
真白の鱗に包まれた、大蛇。
こちらに向けられる瞳には、友好的なものは感じられない]
……さて、どーすっか、ねぇ。
[できれば、直接無事を確かめたくもあり。
先ほどの振動が嫌な予感を覚えさせる事もあり。
……けれど、静かにしたい想いもあって。
すぐには動く事ができずにいた]
― 龍の島 竜舎裏 ―
[ヴェルナーが動く気配>>150を感じれば、脇を締めていた構えから上体をやや開いた構えへと変え。
腰ごと右腕を後ろへと引き、握った拳を外側へと捻る。
直後、真白が大鬼を貫き>>152、ヴェルナーの声が辺りに響いた]
おらぁあっ!!
[それに応じるかのように声を上げ、左足を大きく踏み込んだ後、腰を捻って右腕を前へと。
同時に拳に内側への捻りを加え、塵塚怪王の脇腹を狙いコークスクリューを繰り出した]
― 龍の島 竜舎裏 ―
お兄さんと、ヴェルナーさんじゃなければ、
いいなぁ…とは思ってます。
[そこの二人を繋げる、にはちょっとしたトラウマが二人にあるのでぼそっと返しつつ。
>>151怪我の具合を聞かれればゆっくりとあちこちを動かしてみた。
一番痛むのは血が出ていた後頭部だったが、そこも今は治療のおかげか、血は止まっているようだ。]
…何とか、立てると思います。
[よろめきながら、剣を支えに一度立ち上がれば、
何とか倒れずには済んだようだった。]
[全く持って余談になるが、妃が怪我をした>>144、なんて事が届いていないのは、とてもとても幸いだったかもしれない。
主に、周囲にとって。
……いつぞも、試合を直後に控えているのでなければ、どうなっていたのやら、というレベルなのだから。
今、この状況で、龍の島で起きている事を知ったら、ちょっと危険だったかも知れない]
[得物を持たぬ身ではやれることが限られている。
何も持たずに居たことを後悔したが、やれる範囲でやるしかない]
───ちっ!!
[狙った脇腹は塵塚怪王の太い腕に阻まれ届かず。
大きく舌打ちをしながら距離を取る羽目になった。
籠手をつけていない拳がじん、と鈍い痛みを抱く]
/*
エレオwwwww
まだ引っ張るの、そのネタwwww<>>155
まあ、アレクのあれも、由来が由来だしなあ……。
― 王宮・廊下 ―
…これが大人しくしてられっかっての。
[走り出す旧友>>127に息をつくが、捕らえた招き猫が邪魔臭い。
とりあえず、辺りを見渡して兵を一人つかまえた]
倉庫に放り込んでおいてくれ。頼む。
[有無を言わさぬ笑顔で付喪神を押し付ける]
ちょいと気を入れていこうぜ。
[そうして、婚約者と共に竜の島へと向かう>>142
照れ隠しの気配も消えた様子に、気付かれぬよう目を細めた。
ここまで時間をかけてきたのだ。
急ぎはすまいと思うと同時、
───抑えきれないものが徐々に膨らみつつもあるのだが]
…ま。しゃーねーなあ…。
[低い呟きは、婚約者の背へと落ちた。
密やかな音は届くか届かぬかというほどのもの]
― 龍の島・竜舎裏 ―
[>>153 視線で問われた事に対しては無言だったが、まあ、推して知るべし、という所か。
翡翠の嵐龍は、王妃が退避するまでの時間を稼ぐつもりか、上空でその翼に風を纏う。
何かあれば、刃と変えて解き放つつもりでは、あるが、そこまで読み取れるのは竜と騎竜師だけだろう、多分]
……それ以外は、誰も望まねぇよ。
[>>158 タクマの答えに、小さく紡ぐが。
空へと舞った彼のところまでは届くかどうか]
―隔離空間/離宮への渡り廊下―
……シルフ。
[すぐには動く気配のない王の傍で、掌を合わせ、その間に精霊を呼び出す。
手の隙間をゆっくりと広げて行き、そこに透明な矢が一本形作られ]
……スパーク。
[もう一つ呟き。
パリ、という音と共に、大気の矢が帯電する]
― 渡り廊下屋根上 ―
おー、流石はヴェル君。
あの一撃は大きいね。
[呑気に見物を決め込んで、大掃除が始まった龍の島を眺める]
あの様子じゃあ退治されるのも時間の問題かな。
[退治の途中で人が減る可能性があるけれど。
そうなったとしても恐らくは鎮められるだろうと、楽観的な様子で投げ出した足をぷらつかせていた]
[そして、目の前の少女と、その背後の気配を見据え]
……妖なら、倒す。
[相変わらず微かに口許を歪ませたまま、小さくはない声で呟いた。
普段の青年はこれ程好戦的ではない。証拠のように、背後で物陰に隠れた竹箒もちょっとビクつきながら様子を伺っている。
実のところ、隔離空間へ飛ばされる前の諸々で一部弾け飛んだ理性が、未だ戻り切れていないのだった]
― 竜舎裏 ―
急がず、ゆっくり歩いて下さい。今度こそ、走ってはダメですよ?
[ 膝をついた体勢から立ち上がり、竜舎の表へと続く道を、王妃に指し示す。同じ方向から、ジェフロイや、シュテラ、ロー・シェン(或いはシルキーも)姿を見せただろう ]
/*
おう、さすがだ、意図が通じておる。
[※更新後にどうなっても収拾つけられるように、という布石のための一撃でした]
― 龍の島 ―
[マリス>>142に頷き、先へと急ぐ。
途中で聞きなれない竜の声も聞こえてきたから不安は膨らみ。
駆け込んだ先で真っ先に視線が向いたのは、暴れている異臭の源たる鬼と、黒金の鱗持つ竜>>158だった]
上は、任せてられそうだな。
[悪臭は我慢しつつ大きく息を吸い込んで、細身の二振りを構え意識を凝らした]
Une portion anormale est annulée.
Il devrait y avoir tout dans une forme naturelle.
[平衡を求める剣の性質を呼び起こす。
手の中の微振動が落ち着いた所で、退避して来ようとしているアレクシスとエレオノーレ>>164の横を抜けて、巨鬼の足下へと突っ込んだ]
― 龍の島 竜舎裏 ―
昔ちょっと、ある石を使って二人を繋げてしまって…。
なのでまた同じ事になってなければいいな、って。
[恋愛未遂状態になりました、とは二人の名誉もあるので口にしないが。
>>157違うと断定されるとほっと息を付いてしまったので、
誰かが繋がっている、という事実を一旦忘れてしまっていた。
急ぐとふらついてしまうので、どうしても歩みが遅くなってしまうが
緊急性がない限りは自分で歩く気でいたので、
アレクシスの心配そうな顔には、大丈夫ですと少し固い微笑みを向ける。
>>161フェイツウェが上空で羽ばたいているのが、歩きながら目に入る。
時間稼ぎや刃の事は解らなかったが、キリクがいないからか、余計に心配させているのはわかるので、心の中でごめんねと謝っておいた。]
― 龍の島 竜舎裏 ―
は、はい…。
…………………ノーム。
[>>164ゆっくりと言われた通り、のろのろとした歩みの中で、守護精霊の名前をこそっと呟くと、内部から外の誰にも聞こえない怒鳴り声が飛ぶ。
絶対嫌だと頑として聞き入れない守護精霊に、塵塚怪王への攻撃は諦めた。
フェイツウェにノームを守護に飛ばす案も当然のように却下されて、へんなり耳が垂れたとか。]
― 隔離空間・離宮への渡り廊下ぽいとこ ―
……は?
倒す……って。
[不意に感じた力>>+26と聞こえた声>>+27に、きょとん、としながらカシムの方を見る。
なんか雰囲気変わったか? とか。
そちらの方に意識を取られていたから、自分の方に近づくもの──大蛇の尾に気づいたのは、ぎりぎりのことで]
― 龍の島 竜舎裏 ―
[塵塚怪王から距離を取ったところで入れ違いに叩き込まれる風>>163と双つの剣>>165。
ヴェルナーの一撃はかなり効いたようだったが、それが危機回避の力を増大させたか、思うようにダメージを与えられていないように見えた]
厄介だな、ここまで堅ぇとは。
[鈍い痛みを散らすように右手を振り、攻撃を叩き込めそうな隙を探す]
― 龍の島・竜舎裏 ―
…っと。こりゃ派手にやってんなあ。
[辿りついた頃には、友の一撃が炸裂していた>>152
続いてギィの一撃も通る様子に、攻撃は任せて周囲を見渡す。
すぐに、王妃とアレクシスらの姿は見て取れた。
マリスと共に、そちらへと駆け寄る>>167]
― 龍の島・竜舎裏→ ―
[裏と表の境目か、戦場からは少し離れた所で>>165元同僚が走り抜けていくのとすれ違う。軽く視線が流れたが、>>167かけられた声にすぐに顔が向いた。]
マリスさん…。
はい、ちょっと避けきれなくて…。
[怪我の経緯をざっくりと語る間に支えられると、彼女が治癒を得意としている事は知っているため、遠慮も抵抗もせずに体重を預けた。]
っと、しまっ……!
[先の迷いが、滲んだか。
愛槍を構えようと試みるものの、僅か、間に合わず。
気がついた時には尾は目の前に迫り]
……っ!
[伝わるのは、衝撃。
とっさに構え損ねた槍を身に引きつけ、防御の構えは取ったから、直撃は免れたものの。
打ち付けられる感触は、軽いものではなかった]
― 龍の島・竜舎裏 ―
[左の剣は予定通りに、関節のような動きをしている場所を切り裂いた。そのまま流れるように右を走らせて]
……なっ!
[相手が本来集合体だという事実への認識が薄すぎたらしい。
垂れ下がっていた縄のような何かが撓って迫り、右の突きが届くより前に腕へと絡みつき、締め上げられた]
─ 王宮内・廊下 ─
[兄弟子からは大丈夫という言葉と笑み>>65が返されたけれど。
海軍副官からカシムと竹箒両方が隔離されている>>64とも聞いたこともあり、こちらの表情は不安げな色を湛えたまま。
少し場を離れるという男性陣>>66をマリスと共に待つ間>>141。]
マリス様。
マリス様とシェン様は、ジェフロイ様に信頼されてらっしゃるんですね。
あんな風に笑ったりするところを、私はあまり見たことが…無かったから。
……お二人が…少し、羨ましいです。
[直接話は聞かずとも、自分とジェフロイが同郷ということは耳に入っているだろうと前置き無く話す。
兄弟子が屈託無く笑うなど、故郷では滅多に無かった。
その理由に気付くことすら出来ぬまま、会えなくなってしまった記憶はまだ胸に痛く残る。
だから、もうあんな思いはしたくない。けれど。]
…私のことも、信じて欲しいのに。
[兄弟子に言えば、きっと信じてると返されるだろう。
でも、そうじゃない。こちらの気持ちは、マリスには解ってもらえるだろうか。]
― 龍の島 竜舎裏 ―
知らなかったとはいえ、ちょっと危なかったです…。
[>>169色んな意味でとは胸中で。
こちらもまさか同じ石が原因だとは思いも寄らない。
知ってしまえば、酷く複雑な顔になっただろうか。
>>172何となく義兄に感じるようなオーラを感じ取り、耳が余計に垂れたが
シュテラらが近付いてくるので耳の位置も定位置に。]
─ 王宮内・廊下 ─
[マリスから何か言葉はあったか否か。
二人が戻ってきたとき>>99>>104には、こちらも表には出さないで迎え。]
あ…燭台、シェン様が見つけて下さったんですか。
ありがとうございます。
では私は、キリク様を─…いえ。
エレオノーレ様の元に戻ろうかと思います。
最近疲れがたまってらっしゃるようで、少し心配なので。
[>>105燭台の在り処を聞けば、安堵して礼を言ったあと、兄弟子>>100を見て。
王妃の体調の変化には気付いていたが、その理由については残念ながら思い至れなかったのは経験の無さ故か。
まさか王妃自身が兆候に気付いているのに黙ってるなんて思いもしないのも理由の一つではあるのだが。
──事実を知ったなら、泣いて怒るのは、確実。]
─ 王宮内・廊下 ─
───…?
あちらにあるのは、確か…
[遠く聴こえた音>>93に、シェン>>109に続いて顔を向け。
竜舎がある方角だと気付くと、ふと嫌な予感がした。
王妃は竜舎で王の半身と共に在ることを好まれることは、国王も知っている。
故に二人がその場にいる可能性は、高い。
最も国王は違う所にいるのだが、現状それは知らぬから。]
…私も行きます。
[兄弟子達>>127>>142に続く形で、音の聴こえた方へと向かった。]
はい、了解しました。ロア殿
[事務的な言葉に僅かに感謝の色をこめてアレクシス>>172に会釈をすると]
ええ…仕方なかったのかもしれませんが、あまりご無理はなさらないでくださいね
一つの国で無理していい容量は陛下や宰相殿やファサン殿だけでユウレン国はいっぱいいっぱいなのですからね。
[最後は少しだけ冗談めかしていうと、身体をあずけてくれる王妃>>174を支え、少しでもと離れ壁際に座らせると]
失礼いたします。
[一礼をして、手をとり、手首と、そして首裏へと手を伸ばす。
長い髪に隠れるようにみえた長耳に目もくれず、身体を苛む痛み、疲労を取り除くようにエレオノーレの身体に力を流していく]
― 龍の島・竜舎裏 ―
さすがに、このクラスになると、簡単には倒れんか。
[中々攻撃の通らぬ様子に、小さく呟く。
ちら、と漆黒の仔犬に視線を向けるが、ぷい、とそっぽを向かれた]
おま、まだ機嫌悪いのかよ。
……珍しくね?
[呆れたように問いかけるものの、それへの返事はやっぱり、ない]
無茶を…、
[一瞬、じろりとアレクシスへと視線が流れる。
だが彼が王妃を保護していた様子>>172に気配を緩めた]
御身大事になさるといい、王妃。
[じゃないと大変だしなあ。とは、
王を思いながら割と不敬なことを思ったりもするが]
― 龍の島・竜舎裏 ―
チッ。
[服の袖を千切り、その場に捨てようとして手を止めた。
何せ相手は塵を寄せ集めた妖だ。その一部になられでもしたら、困る。
考え、力を散らす性質を持つ左の剣で真っ二つに裂いてからその場に落とす。
お陰ですぐには次の攻撃に移ることも出来なかった]
一撃だけじゃ、殆ど効いてなさそうだな。
[切り払った場所も問題なく動いているのを見て、眉を顰めた]
― 渡り廊下屋根上 ―
んー。
ちょっと、分が悪そう?
[ヴェルナーの後に続いた攻撃は、当たっても通りが悪いようで。
ここから手を貸すかどうか、少し考え始める。
と言ってもかなり距離があるため、どれだけ効果があるのか、そも届くのかは分からないのだが]
─ 龍の島・竜舎裏 ─
……何、あれ。
[駆けついた先は、酷い臭いも相まって惨状と呼べるものになっていた。
巨大な鬼の姿に思わず呆気に取られてしまったが。]
エレさん!
[王妃の姿を見れば、青褪めて。
公私の別など頭から消えて、慌ててその側へと。]
…っせーな。
[無駄ににこやかな笑顔に、やはり不快げに目が細められる。
少し身体が重くなっている。
先に付喪神に仕掛けたようには、どうやらいかない。
───微妙な違和感が大きくなり始めていた]
それよりも、今はこっちだろ。
[王妃を示す、これもあながあち嘘ではないが]
/*
>>179
wwwwwwwwwwwwwwww
ごめんねぇぇ!
核心持ててなかったんだよぉぉ
えづいてきづくじじつ。
─ 龍の島・竜舎裏 ─
[シュテラの治療>>182の邪魔にならぬようにと、控えようとしたのだが。]
一人で…って。
なんでそんな無茶するんですか!
エレさんが皆からどれだけ大事に思われてるか、いい加減自覚してください!
[アレクシスの言葉>>181に、思わず涙目で怒鳴った。]
― 渡り廊下屋根上 ―
[飛ばした蜘蛛糸の球は動きを鈍らせるためのもの。
飛ぶ最中に大きく開き、粘着糸で出来た蜘蛛の巣へと形を変えた]
………あ、やっぱ無理か。
[ここから狙いをつけるにはやはり無理があったらしい。
粘着糸の蜘蛛の巣は、<<精霊師 アレクシス>>へ向かって飛んでしまった]
/*
なんというか。
嫁さん、すげぇ怒られまくってるなwww
でもまだ、俺がおらんだけいいとも言う。
[この状況を見たら、愛故にいっちばんキレる自信はある]
そして攻撃、通らなさすぎだろ、これwwwww
日付またぐなー、撃退。
― 龍の島 竜舎裏 ―
大丈夫かジェフロイ。
[思わぬ反撃を食らったらしいジェフロイ>>185に声をかける]
何発か、連続して食らわせた方が良さそうだな。
― 回想:王宮内・廊下 ―
信頼…?まあそうですね。私も、彼…マロン殿を信頼しているかいないかでいえば信頼していると答えるでしょう。
[それはともに八年前の内乱をくぐり抜けたこと。治療を嫌がりこそしたが、その命をあずけてもらい、そして治癒するものとしてあずかったこと。
などなどとあるが、あるいは互いに気をおけぬ性質であっただけかもしれないが、羨ましいという切実に願うように紡がれた言葉に]
ゲオルギーネ殿も、そうだったようです。
自国では、素敵な笑顔をしてられなかったそうです。
[客人というには近く。だが同郷のものではない。ユウレン国の民の二人。
二人は故郷が同郷であることはなんとなく知っていても、どのように生きてきたのかまでは知らない。だから理解できるかと仮に問われていればそれはできないと答えただろう。ただ静かに問いを投げた]
その時…リベルタ殿は笑っておられましたか?
―隔離空間/離宮への渡り廊下―
…… いい、ですよね。
[付喪神でもないし、と。
問いのようで問いで無い言葉を、きょとんとしている王>>+28へ向けて。
その返事を待たずして、雷纏う矢は放たれる。
青年の唇は笑み湛えたまま。
同時に少し蒼褪めているのは、陽の光届かぬ空間では少々分かり辛い]
[白蛇とその前に立つ少女へ向けて、躊躇することなく飛来した矢は、しかし]
…… ?
[その身に届く直前で、微かな電光を残して消滅した]
[何の事は無い。
普段武器の精製にしか使われない魔力を直接攻撃に、しかも連続して大量消費した事で疲労は蓄積していた。
集中力の途切れと魔力不足により、最後まで矢の形を保てなかっただけだ]
…… 何か、した?
[尤も、本人は未だその事に気付けていないのだが]
― 龍の島 竜舎裏 ―
ひ、一人じゃないですよっ。
マーティンさんも居てくださいましたし…。
[>>181説明にちょっとした反論を付け加えるのは防衛本能か。別に巻き添え意識は無いはずだが。
>>182マリスから無理のあれそれを聞くと苦笑が落ちたが。]
本当ならそこの人達にこそ、無理して欲しくないんですけどね…。
[と本音も添えておいた。自分の事が棚上げなのはある意味いつも通りである。
手と首から流れ込んでくる、精霊の力とは違うものを、目を閉じて感じ取る。
元々ある治癒力が上がっていくかのような、そんな柔らかな心地に少し長く息をついた。]
― 竜舎 ―
…んなっ?!
[ 普通の時なら、何らかの対処が可能だったかもしれない。けれど、妖魔の制御と精霊の抑え込みのために、今はまともな術も行使出来ない状態だった ]
― 隔離空間・離宮への渡り廊下ぽいとこ ―
キリク国王陛下、それにカシム。
[なにかよくわからないところにきた、とにかく歩いてみた。
そしたらふすまを開けたところでこの廊下になぜかでていて]
すまないが状況がよくつかめていないが、
[目の前の白蛇に向けてとりあえずかけた。
戦ってる気がしたので、とりあえず攻撃をしておけば間違いはないと思っている]
― 隔離空間・離宮への渡り廊下ぽいとこ ―
[>>+31 問いのようで問いでない言葉に答える余裕は、尾の一撃のおかげで全くなかった。
……まあ、是とも否とも決めかねていたので、良かったとも言うが。
なお、精霊力が掻き消える様子を見たカシムの言葉>>+33に、子供は『しらないもんっ!』と力いっぱい返していた]
……と、言うか。
無理に起こしたりしねぇから、ちょっと通してくれてもいいだろ。
[そんなやり取りを横目に見つつ呼びかけるが。
『うるさくしたから、ダメ』と一蹴された]
[その間に起こった事態>>+30への反応も、やや遅れた]
……あ……っ
[少しふらつきながらも、強く身を打ったらしい王の傍に駆け寄り]
…… お怪我は、
[追撃を警戒しながら、問いを投げた]
はい、ご心配おかけしました…。
[>>184治療をうけながら、ロー・シェンの言葉にも眉を下げて応える。
思ったことは聞こえていないわけだが、何となく続きが感じられて長い耳が少し垂れた。
>>189なんか見た青筋には、さっきの反論>>197を添えておく。
タクマさんも居ましたし、と遅まきながら加えて3人にしておいたが効果はどうだろうか。]
ウ〜エ〜ル〜シュ〜さ〜〜〜〜〜〜ん〜〜〜〜〜
[ ベッタリ、と全身を蜘蛛の巣に絡め取られ、それが誰の放ったものかが判らないはずもない。どよ〜〜ん、と暗い気配が放たれたのは、多分、妖魔のせいではなかった ]
変だね、いつもならスパッと切り裂いちゃうだろうに。
[それどころか対処し切れなかった様子に違和感を覚える。
近くに居ればその異変も知れたろうが、離れているが故に気付くことは出来なかった]
[キリク国王が攻撃を受けるのをみると]
カシム!
キリク国王をお守りするんだ!
[よく通る大きな声でするどい命令口調なのはとっさのこと。
何やら眠るの邪魔をとかそういう話は聞こえてなかったので思いっきり安眠妨害の声とか気にせず出していた]
これもアヤカシの類かっ!
ん、ああ、大丈夫だ。
……このくらいで壊れるほど、ヤワじゃねーよ?
[>>+36 駆け寄ってきたカシムの問いに冗談めかして返すのと、アプサラスが現れる>>+34のは、さて、どちらが先だったか]
―― ちっ
[攻撃の後、一気に塵塚怪王から距離を取る。
攻撃の手応えは感じたが、まだ塵塚怪王が倒れるに至るダメージじゃなかったらしい。]
─ 回想:王宮内・廊下 ─
そう、だったんですか…
[マリスの言>>194に、微か目を伏せる。
ゲオルギーネも、自分と同じように王位継承の権利を放棄したとは聞いた。
彼女にも彼女の事情があったのだろうとは、思っていたけれど。
続いた問いには、数度、瞬き。]
……私は。
笑っていました。
大好きな人たちが、守ってくれていたから。
…でも、あの頃はそのことにすら気付けなくて。
ジェフロイ様が何を抱えているかも、気付けなかった。
[近しい人達が、自分を守る為に何をしてくれていたか。
それを知らぬままに享受していた幸せは、もう、欲しくない。]
…全くもって同意見です。
[シルキーが王妃を心から心配する様子にふっと笑みを零しながらも、王妃の本音に重々しく同意する。内乱時に参戦しながらにして、先代の王も王妃も失った。力になれなかった王家に従う貴族として、彼らの無茶も、王妃の無茶も本来ならばしてもらいたくないのが本音は硬く閉ざしながら自己の治癒能力を活性化させ、復調させるように気脈を通して気を合せ循環させゆく]
ああ、不安だね。
あんただけじゃ、何があるか……
[アレクシスに憎まれ口を叩き返す>>195
遅れ来た各務さんの力が、徐々にその効力を現し始める。
ゆらと銀の光が淡く立つ。
或いはそれは、男自身にまとわりつくようにも見えるだろうか]
、……っ!
[ただ。目前に飛来した何かには、咄嗟に剣を鞘ごと抜いた。
マレンマ=トゥムの鍛えた、己の半身ともいうべき剣だ。
それはアレクシスではなく、王妃らを護るために翳される]
─ 龍の島 竜舎裏 ─
シルキーさん。
[>>188シュテラたちと一緒に来てくれていた、護衛の彼女にも心配かけないように笑みを向けたが、治療前のそれは少し痛々しいものだったか。
傍に来てくれれば少し安心したような笑みを向けていたが。
>>191アレクシスのおかげでこっちからも怒鳴り声が飛んできてへんなりした。]
う、すいません…。
無茶な事はしてないですよ。
さっきも言いましたが、3人だったし…。
[2人は後から来ましたが、というのはアレクシスらが言わない限り黙っといたが。]
それに、見つけちゃったら何とかしないとと思って。
竜舎には、フェイツウェも、お客様の龍も、フルミネも居ましたし…。
[何とかしたかったんですと、涙目の人に眉を下げて言った。]
― 龍の島 竜舎裏 ―
だな、合わせんぜ。
[手数多く叩き込めば打ち込む隙も作れるだろうと。
そう考えてジェフロイ>>198に頷き返す]
このまま野放しって選択肢はねぇからなぁ。
[言って、左手を右肩にあて、筋肉を解すように大きく腕を回した]
[べしゃり、と。
蜘蛛の糸は過たず、アレクシスへと降り注いだ>>201
ちらと見上げた屋根の上、ウェルシュの姿は見て取れたか。
王妃とマリスに害なければ、取りあえず放っておくつもりだが]
……っ、こいつは──…いよいよ、か。
[睨み上げる視界が、揺らぐ。
現実がどこか現実感を失って、離れゆく。
これが隔離結界に閉ざされるということかと、
妙な感慨をもって辺りを見渡した。
探すべき姿は、すぐ傍らにある]
[>>190なんか示されると耳がへなり。
と、いい訳やらやっていたら、ほど近いアレクシスがいきなりべたっとした。]
ひ
[それに続いた天敵の名前に、治療の甲斐あって戻っていた顔色が一気に変わる。]
マリス。
[王妃の治療に専念する婚約者の名を、少し早口で呼んだ。
手にした剣を、鞘ごと彼女の足元へと放り投げる。
竹箒の件がある。
ひょっとすれば、これだけでも残るのではないかと思われた。
丸腰の彼女の護りにせんと、願いを込めて半身を投げた。
歩み寄る男の周囲には、はっきりと銀の兆候がある]
────すまない。
[短く告げて腕を伸ばす]
[王妃>>208から笑顔を向けられると、こちらも少し勢いが弱まったけれど。
続いた言葉に、深く息を吐いた。]
………戦うなとは言いません。
エレさんの精霊術の凄さも、私は知ってます。
でも、お願いですからもっと周りを頼って、御自分を大事にして下さい。
…いつか、エレさんの傍にいなかったこと、後悔するだけで済まないことになりそうで怖いです。
[臣下として、ではなく。
この国に来て最初に出来た、大切な友人に対して、心からの願いをして。]
― 龍の島・竜舎裏 ―
了解です。
[マーティンに応え、二振りを確りと握り直した。
どうにもついて回る違和感を捩じ伏せて、機を合わせ踏み込むために呼吸を整える]
俺は大丈夫だから、
……気をつけろよ。
[アレクシスの手は、男の身体を通って宙を切る。
マリスへ伸ばした手も透けた。
抱きしめる。そうして男の姿はその場から、かきうせた**]
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