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― 幻覚内 ―
……とーさん、かーさん。
[あいたかった。
あいたい、と思っていた。
だって、『あの時』はあまりにも唐突で。
何が起きているかわからないのに、『もうあえない』事だけがはっきりとわかって、それが辛くて、苦しくて。
その感情以外のことは、殆ど覚えていなくて──]
『……寂しい想いをさせて、すまないね』
『もう、ひとりにはしないからね……』
[呼びかけてくれる声も、撫でてくれる手も、微かに記憶に残るものと同じで。
でも、同じだからおかしいはずで。
訳がわからなくて、上手く考えがまとまらない]
追いつくでなく、追い越せ……ですか。
はい、そのつもりで、頑張ります。
[思わずはにかんでしまう顔を、必死に抑える。
けれど、隠しきれない幸福の感情。
目の前の人は笑い、アリアンナの髪を梳いた後の手で、
背後を指差して見せた。]
(……あれ? 目が見えることがそんな不思議なことなんだっけ。)
「それよりユーリエ。これからだけどさ、一緒に買い物行かない?」
「そうそう、途中で買い食いとかしてさぁ。」
あ……ああ、うんいいね、行こう行こう。
じゃあ、アイリちゃんも一緒に誘って……
「? アイリって誰? そんな子居たっけ?」
「いや、知んない。ユーリエ、それってどこの子?」
…………え?
― 幻覚の中 ―
『……にぃ』
『みゃあ』
『……にゃーん』
[遠くからか細く聞こえる猫の声。
それが、遠い雨の日の路地端の記憶と重なってゆく]
『ねえ、誰か飼えない?』
『無理だなあ』
『私もお母さんに前にもダメって言われた』
ごめん。俺の所も駄目なんだ。
移動多いし、妹は喉が弱いし。
[しばらくすると、白い服を着た人達がその猫を連れて行った。
その後どうなったかは、知識として知ってはいても、誰も知らなかった]
皆も、何故此処に……―――。
[ヴィンセントが指示した場所には、劇団の面々が笑顔で在った。
何故此処に……と言葉を発しながら、此処は何処だったか、と
キシリと痛む眼帯の下、右眼の奥。
それでも、見詰める先は、確かに『アレクシス』であれる場所で……。]
― 幻覚中 ―
[祖母は、ずっと自分の親代わりみたいなものだった。
祖父は物心ついたときにはもう既にいなかったし、幼い頃は父も母も忙しかったから。
我がままを言うのも喧嘩をしたのも、両親よりも祖母とした方が多い位で。
あの時も、切欠は他愛ないケンカのはずだった。
どうしても気が収まらなくて、家を飛び出したまま暫く戻らなくて。
両親が帰宅する時間を見計らって帰ったら、血相を変えた父が救急車を呼んでいる所だった。
そして、二度と祖母とは話すことができなくなった。
あの時下らないことでケンカして、飛び出したりしなければ。
自分の胸に残ったそんな痼は、今も変わらず、此処に在る。]
― 幻覚の中 ―
[二つの名前の綴りばらばらにしていく。
そしてああでもないこうでもないとつなげていく人。
出来上がったのは、Jens(イェンス)という綴り]
『今日から君はイェンスだ。不可思議かな?でもね。どこかにこうして残しておいたほうがいいよ。きっと君のためになるから』
[いまよりもずっと低い視界から見上げる引き取り手の父と母の姿]
― 幻覚中 ―
…ばーちゃん。
あん時、出てって、ごめ…、
ごめん、な。
おれが、いたら。
もっとはやく、びょういん、いけたんに。
[その痼を、本人にぶちまけた。
目の前の人は死んでいると解ってる。
それでも、話せることが嬉しくて。
また会えたことが嬉しくて。
死んだ人間と会っているという矛盾を感じることを、*忘れてしまった*。]
(……おかしいよ。だってこの子たちもアイリちゃんの友達だったはずじゃ。)
「まあ、誰かは知らんけど。別に呼ぶなら構わないけどさ。」
「そうそう。とりあえず、さっさと行こうぜぇ。」
…………う、うん。じゃあ、行こうかクラー……あれ?
[辺りを見渡すが、彼女の相棒とも言うべきロボット犬の姿はそこにはない。]
― 幻覚内 ―
……さびしくなんか、なかった、よ。
じーちゃんも、ばーちゃんも、いた、し。
友達だって、ちゃんとでき……た、し。
だか、ら……。
[だから、ひとりじゃないんだよ、と。
そう、訴えたいのに。
声が喉の奥に引っかかって出てこない。
視界がぼやけてる。
その理由がわからない。
このまま のまれちゃ ダメなのに。
そんな風に考える自分もいるのに、それは、どこか、遠くて]
嗚呼、ヴィンセントさんに次の公演の演目
観てもらうつもりなのですね。
[『アレクシス』を何の抵抗もなく受け入れてもらえる場所に、
ふらりふらりと近寄り、身を置く。]
ヴィンセントさん。
私はまだ主役を張れるような役者ではないですが、
今度の公演では重要どころ任されてるんです。
観ていただけるなら、助言いただけますか?
[そこはいつの間にか舞台の上。
観客席には、ただ一人ヴィンセントの姿があった。]
―幻惑の中―
『―――…When I was jusut a little girl♪』
(…ここは…?)
(ああ、病院のベッド…寝ていたの?)
『…I asked my mother "What will I be?"♪』
(また“けんさにゅういん”?)
『Will I be prety? Will I be rich?♪』
(こんどは、いつまで…?)
/*
この、最後にでかい目が来るのが我ながら……!
さて、どうなるかなあ。
ていうか、襲撃が読めない!
どーすればいい!
相談、間に合うか!(間に合わせなさい
―幻惑の中―
…ママ、ママ…?
こんどは、いつ、お家にかえれるの?
[ぼんやりとしたその人影をーー歌ってくれている母の顔を、
もっとよく見たくて、手を伸ばした。
けれど、視界に自分の手が入った瞬間、背筋がひやりとする]
(あっ、だめ)
(てぶくろ、してない…!)
(ママ、だめ!―――…え?)
[手袋をしていない手が、母の温かな手に迎えられ、
そのまま頬に導かれた]
(ああ、子供の頃は…触っても大丈夫だったのね…)
(じゃあ、いつから?)
(どうして、こんなに悪化したの?)
― 幻覚の中 ―
『もーいー……な、なんだお前は、来るな――――!!』
『……なに?』
[どたまだと物々しい音。怒声に悲鳴。喧騒。連続して続く不吉な音。
聞こえなくなった声。
赤く染まっている、自分の父親。母親。
驚かせようと思って、クローゼットに隠れている幼い自分がそれをみている]
― 幻覚の中 ―
[通り魔は、その後飛び降りて死んでしまったらしい。]
『―――はうちで引き取って――』
『弱い自分を捨てて、新しい名前が欲しい』
『イェンスはなかなか表情が崩れないなー』
[そんな未来をしりながら過去をみている自分。]
― 幻覚内 ―
……とーさん、かーさん。
ウチ…………。
[言いたい事はたくさんあるのに、言葉にできなくて。
座り込んだまま、記憶の中と変わらない──変わらないが故に、ぼやける姿を見上げる。
ぼやける理由は、他にもあるけれど、それと気づけないままに。
撫でてくれる手の感触に、そのまま浸りこんでいた]
― 幻覚の中 ―
ヴィアが赤い薔薇、アタシが青い薔薇。
確か、眼の色で決めたんだっけ。
《そうよ、シーの眼みたいに明るい色の薔薇は無かったけど…。
あの花もお気に入りなのよ》
[明るく笑って話す少女。
大好きだった笑顔。
それが見れたのが嬉しくて、自然と笑みが浮かぶ]
《薔薇は手入れが大変なんだからね。
綺麗に咲かせないと承知しないんだから》
分かってるわよ。
そのために薔薇について沢山勉強したんだから。
[今でも家の横で咲き誇っている赤と青の薔薇。
いつかヴィアが見に来ることを願いながら、手入れは欠かさず行っていた]
ちゃんと、綺麗に咲いてるんだから。
いつか見に来てちょうだい?
[言葉は目の前の少女に、離れた場所に住む彼女へと向けられる]
― 幻覚の中 ―
[―――今そこに――
ぎちり。
ぎちり。
ぎち、ぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!]
[真に観ている人に届けと思うから、
力ある言の葉が台詞となって舞台に観客席に響く。
けれど、それは微かに波紋を呼ぶだけで、
幻惑の霧を吹き飛ばすことは叶わず。
一瞬、僅かな違和は覚えども、憧れの人に己の今の演技を観てもらえるという多幸感にアリアンナの意識は呑まれていった。]
――……此処は夢の国。
誰も貴方を否定することはない。
[空間に溶けていく台詞。
否定されたくないのは……―――。
アリアンナの心を読み取るように、たった一人の観客は、ずっと微笑を浮かべたまま。終わらない演技は続いて行く*]
(……あれ? 何か忘れている気がするんだけど、何だっけ?
それに、何だろう。この胸騒ぎ……)
「……どうしたん? 早くしないと置いてくよ。」
あ、うん。ごめん……やっぱ、今日帰るね。
「あ、ちょ……」
[それだけ言うと、鞄を掴み、教室を、そして学校を出て行く。
向かうは自分の家。玄関を開け、靴を脱ぎ散らかしながら、居間に入り]
「ああ、ユーリエ。おかえり。」
[そこにいたのは、暗がりで顔がはっきりと見えない、男の人。
写真でしか見たことのない、居なくなった、私の『お父さん』。]
― 幻覚の中 ―
[向ける先は通り魔であり、過去の自分でもあった。生々しい感触が脳を直接揺さぶり吐き気を覚えて――また知ってる未来という過去を繰り返していく]
『もーいーかい』
『まーだだよ**』
/*
まぁなんだ。
設定してなかったものを無理矢理持ってくると、矛盾が怖いわね。
電脳世界の方が良かったかも知れない。
でもそれやると物凄い哀れな人になりそうだったのよね(
『Here's what she said to me:♪』
『もう、かえれないのよ』
『あなたは、ずっとここにいるしかないの』
『だって、危険すぎるから』
『もう、私達とは暮らせないの』
『その代り、もっと強い、“力”をあげる』
[そんなものは、いらない。ママと一緒にかえりたい、と一生懸命首を横に振って、訴えるけれど、身体の中には、馴染みのある帯電の感覚が満ちてきて]
― 幻覚の中 ―
[喩えこれが幻だったとしても。
久々に見ることが出来た姿は懐かしく、愛しく。
まるであの頃に戻ったような感覚を抱く]
ねぇ覚えてる?
最初に会った時のこと。
[ヴィアと過ごす時間は心地良く、時を忘れるとはこのことかと思ったこともあった。
その時と同じように、自分が置かれていた状況を忘れ、久し振りの会話を楽しみ続けた]
― 第四層・スノウ管理エリアのみにうさぎ ―
[撫でられた>>+11うさぎは、ちょっと嬉しそうに耳をぴこり、とさせる]
ダクト……うん、ダクトは繋がっていると思うのだわ。
ただ、境界線には何かあるかも知れないのよ。
[そこまで言って、それから。
投げられた問いに、うさぎはこて、と首を傾いだ]
……あのトラップエリアの向こうは、ラヴィ本体の管理するエリアなのだわ。
そこに行けば、安全なのよ。
今、そっちにいるこに、経路図の転送のお手伝いをお願いしているのよ。
だから、それが届くまでの間に、こっちに連れて来られたもうひとりと合流できるとよいのだけれど……。
[みにうさぎには、完全な位置トレスは難しいから。
言葉には、微かな不安が混ざっていた]
― 幻覚の中 ―
[そして一転。
明るく楽しい音楽の鳴り響く中に居た]
『お兄ちゃん!』
[エレンが手招く。
馴染みのある場所だ。
妹の隣にはアイリが笑っていて。マホガニーの柔らかな毛を持つ賢い犬が嬉しそうにさかんに尻尾を振っていた]
『約束守ったのね』
[その近くでは天使が笑って出迎えてくれていて]
[お父さん。お父さん。私のお父さん。]
[生まれた目の見えない私とお母さんを置いて逃げたお父さん。]
[会いたいと思っていた。会いたいと思っていた。お父さん。]
[会って、一つ言いたいことがあったんだ。そうだ、そうだった。]
[だから私は。お父さんに、そこの男に、そこのロクデナシに近づき、]
地獄に落ちろ、腐れ野郎。
[耳に響くは、耳障りな猫の哂い声。]
(いやっ!)
(かえるの、お家にかえるの!)
(『力』なんていらない!)
(もう、私で“じっけん”しないで!)
[燃える病室の中、青白い光を周囲に放ってそう叫んでいる少女
―――・・・ああ、あれは私]
[周囲に倒れている、白衣の人達と、髪の長い一人の女性。
あれは母……自分を抱きかかえる腕は――父のもの?]
(ああ、そうだ…私が――――壊した…)
『そう、あなたが、壊した』 『殺した』
『なんて素晴らしい”力”』
― 幻覚の中 ―
[何故、と思ったけれど。
そういえば今も店に出ることはあると聞いたのを思い出す。
ならばおかしなことでもないか、と思ってしまった]
ごめん。待たせたかな。
[一歩、二歩とそちらに向けて歩き出す。
遊技場内には対戦型の遊戯台で熱中しているイェンスとジル、見たことのない新型台で遊んでいるハンスの姿も見えた。
ゾフィヤやヒース、アデル達もいるのだろう。ワンピース姿のアリアンナが笑ってお茶を飲んでいる。
幸せな光景は、そんな風にあれたらいいと思うままに再現されて、僅かに感じられた違和感を覆い隠してゆく]
/*ああ・・・70点行けるかな〜と思って、
ちょっとかわいそうすぎる幻惑にしちゃいました…
後で、夢オチにしますけど…
あと、ママの歌のところ、ピンク色とか色つければよかった、
とちょっと残念><。
/*
……目標値下げても、到達できないとは思わなかったのだわ……!
65だったら、ふたりぬけたのね……。
[※70にするか65にするか結構悩んでた]
/*
落ちる気満々だったわよホントにwwwwwwwww
戦力と言っても、墓下からでもエピに向けて色々出来るとは思うのだけれどねw
それに次落ちる可能性が…(
/*
マレンマでも颯爽と力使ってたな。
王子様頑張れいうた手前。
ハンスもゾフィヤ護れやごらぁで使ってた。
イェンスも戦力的なところで使ってた。
シェットは、まぁ、表動かす力的な意味合いで、いなくなるときつくねぇかい?っていう。
ユーリエは……RP絡み的に使うか微妙だった(この中だと襲撃候補かなってこともあり)。
赤の2人だと、進行の意味合い的に使うか悩んだかなぁ。
赤落して終わらす進行にするか、赤2残して村2残してエピ入るかってところで。
まぁ、そう考えると今日使うのが、打倒。
明日、赤吊りとかになって、悩むよりは……。
― 第三層 ―
……ぅぅぅ。
まさか、こう来るとは思わなかったのだわ。
[白い霧に子供たちが取り込まれている中。
唯一、その影響を被らないうさぎは、悔しげにてしてしと床を叩きつつ、思案する]
このままでは、皆捕まってしまうのよ。
なんとかして、起こさないと……。
……仕方ないのだわ。
あまり、こういう事はしたくないのだけれど。
[このまま、何もしないわけにはいかない。
何とかして、幻惑を解かなければ、と。
うさぎは、各自の持つ端末へと、特殊なコードを送り込む。
軽い衝撃を与える震動と共に、うさぎの声を直接伝える、強制介入。
うさぎ+みにうさぎ×2、という多重偏在状況では、それはかなりの負荷ではあるのだが]
……みんな、起きて、なのだわ!
そのまま、飲まれてはダメなのよ!
[今はそれに構ってはいられない、と。
うさぎは全力、声を送る]
/*
いや、赤吊りで終わるかどうかは、ラ神次第なんだけど。
1人残して、表2人になるまで〜って流れだとしんどくない?って意味合いで。
そうなると、庇う方になるかなぁ。
とか、もんもん考えてしまう羽目になりそうで、な。
[声を送った後、うさぎはへしょり、とその場に伏せる]
……上手く、届いてくれるとよいのだけれど……。
[霧に飲まれた子供たちは、ばらばらになってしまったらしい。
それぞれの生体反応の近くには、別の熱源反応も感じられる]
どうか、間に合って、なのよ……。
[消え入りそうな声で紡ぐのは、心からの、願い。**]
電脳兎 ラヴィは、劇団員 アレクシス を投票先に選びました。
/*
>電脳兎 ラヴィは、劇団員 アレクシス を投票先に選びました。
指差し確認。
ちなみに、うさのデフォは、シェットラントだったのだわ。
……ラ神、何がいいてぇ、なのだわ。
学生 ゾフィヤは、劇団員 アレクシス を投票先に選びました。
/*
>学生 ゾフィヤは、劇団員 アレクシス を投票先に選びました。
よいせ、とこっちも直す。
しかし、でふぉ、二日続けてハンスってのは、何がいーたいの。
青年 シェットラントは、劇団員 アレクシス を投票先に選びました。
― 幻覚の中 ―
[三歩目を踏み出した時だった。
唐突に地面が揺れて、目の前に閃光が走り]
「……みんな、起きて、なのだわ!」
[それはラヴィ>>162が現実に発した声。
脳裏に再現される声とは違い、耳から脳を震わせる。
その差は、自分に取っては歴然としていた]
「そのまま、飲まれてはダメなのよ!」
[唇を噛んで、幸せな光景から意識を引き剥がそうとする]
約束、したんだから。
[現実でそれは再現されるべきだと強く意識して目を瞑った]
― 第三層 ―
っとに、性格のイイことで。
[荒い呼吸を繰り返して、周囲を確認する。
誰の姿も見つからず、代わりに近くで機械的な動作音が響いた]
……微妙なもの、見せてくれやがって。
[もしかすると自分のせいかもしれないけれど、そうでないと信じておきたいところ。ツッコミ否定する人も近くにはおらず]
一人暮らし マレンマは、劇団員 アレクシス を投票先に選びました。
― 幻覚の中 ―
何言ってるの、あれはヴィアがふんずけたからじゃない。
アタシのせいじゃないわよ。
[いつまでも続くかと思われた楽しい会話。
その終わりは唐突に訪れた]
──っ!!
[端末に走る衝撃と、頭に直接響く2つのもの。
遠隔シートを貼り付けたままだったため、衝撃は頭にも響いていた。
そのせいなのか、もう1つのものがラヴィの声だと認識しても、その内容ははっきりと聞こえず。
結果、中途半端な覚醒を引き起こすに至った]
― 現実と幻覚の狭間 ―
っ、ラヴィ…?
[何を言われたのか分からないまま、衝撃で瞑った瞳をゆっくりと開く。
周囲には未だ白い靄が見え隠れして、ヴィアの姿も傍に在るように見えた]
ああ、ヴィア。
ごめんなさいね、話の途中だったのに。
[実際はそこには居ないはずなのに、少女が居るであろう場所に微笑みかけて。
次の瞬間、眼に入ったものに表情を無くした]
ドロイドっ…!
こんな近くにまで来てたなんて!!
[少女の背後となる位置に居たドロイド。
シェットラントを認識すると、腕を伸ばして捕まえようとしてくる]
ヴィア、逃げるわよ!
[そう言って少女の手を握り、ドロイドから逃げるべくその場を走り出す。
現実と幻覚の狭間。
姿無き少女を連れて駆けるシェットラントの背後を、ドロイドが容赦なく追撃*していた*]
[アリアンナ――否、アレクシスが立つ舞台は、
永遠に続くかのように思えた。
けれど、そこに割り入ってくる、演目の中にない台詞。]
『……みんな、起きて、なのだわ!』
[電脳兎の声に、ひたっと、幻の劇団員の動きが止まる。]
『そのまま、飲まれてはダメなのよ!』
[アレクシスが見据えていた観客席で、
微笑むヴィンセントの顔が歪に歪み、
そして――……幻惑は弾けた。]
― そして現実へ ―
――……猪口才、な。
[現実に戻ったアリアンナは、ぼそっと不穏に呟く。
それでいて、案外に、表情は穏やかだ。
本当は途中でなんとなく気が付いていた。
どんなに気持ちを込めて演技をしても、
観客のあの人の表情が崩れなかったが故に。
己の力で幻を脱するには、少し足りず。
けれど、何か切欠があれば、簡単に抜け出せた夢。]
けれど、嗚呼、おかげで大切なことを思いだせた。
[幻に良いように遊ばれて、それでも微笑むことができた訳。
ヴィンセントの姿に思いだした想いがある。
彼女が、結婚を決め、演劇から離れると知った時、
寂しいとは思ったが、裏切られたとは思わなかった。
その凛とした佇まいに、尚一層の憧れを募らせた訳は……―――。]
私は、少し意固地になりすぎていたようですね。
[独り語ちた後、唇の端に苦笑を刹那浮かべて、表情を改める。]
さて、揶揄われた分、お返しをせねば、な。
[どこかで誰かが似たような言葉紡いでいるとは知らず、
ひとまず聴こえた機械音に身構えた*]
―幻惑の中―
『帰る?』 『どこへ?』
『もう誰もいないのに?』 『帰る場所もないのに?』
『ねえ、だから』 『おいで』
『これ以上』 『哀しまないように』
『苦しまないように』 『何も感じなくていいように』
『おいで』 『楽になれるから』 『さあ、こちらへ』
『その“力”を、こちらへ』
[記憶の中の母の声が、いつの間にか別人のような響きを帯びて、強く誘い掛けてくる。違う、違う、これはママじゃない、これは全て幻覚、スノウを止めれば、終わるはずの悪夢…頭では分かっているのに…どうしても抗いきれなくて]
[あと少し…あと少しで、この声を振り払えそうなのに…と、
まだ微かに聴こえる優しい歌声に、必死に耳を澄ませる]
『When I was just a little girl♪』
『I asked my mother "What will I be?"♪』
『Will I be pretty? Will I be rich?♪』
『Here's what she said to me:♪』
[ぼんやりとした記憶の中、母がいつも歌ってくれていた子守歌。
古い古い映画の中で、子どもを愛する母親が歌っていた歌]
(小さな女の子が、母親を見上げて問いかける。
“大きくなったら、わたし、どうなるのかな?”
“可愛くなれる?” “お金持ちになれる?”
母親は微笑みながら答える “… ……,……”.)
(…そう、本当のママは言ってくれた……でも、何て?)
What she said to me?
―第三層―
―――…なるほどね。
こういうこと?
……っ。
悔しいけど…逃げた方がいい、みたいね…。
[操られていたような感覚に、微かな憤りを感じ、
思わず左手の手袋を外そうとして…肩の痛みに気づけば。
攻撃は最終手段で、逃げるべきだと判断し。
ドロイドとは反対方向へ走り出した]
(……さっきのは…
どこまでが、本当のことだったの…?)
[走りながら、そんな考えが頭をよぎる。軍の管理下にあったグロリアス・チャイルド。ラヴィの説明を思い出せば、あの病院は、もしかして…と一つの推測が生まれた]
[けれど、母は自分にあんなことは言っていない。それだけは、記憶がなくても強く感じられて。それならば、自分がしたことも…本当ではないと思いたい…。そこまで考えて、今は逃げる方が先だと無理やり思考を停止させた]
/*すみません、昨夜、このあたりまで落とそうと思っていたのに、
寝落ちてました///
入力の手間を省こうと、歌の歌詞をどこかからコピペしてきておいたのですが…ものすごいスペルミスが!こっそり、直しておきましょう…
/*
あ、ちなみに、歌は"Whatever Will Be,Will Be"です。
"Que Sera Sera".=「ケ・セラ・セラ」の方が
日本では有名みたい。
ヒッチコック監督の名作『"The Man Who Knew Too Much"
=知りすぎた男』の中の挿入歌で、1956年、アカデミー歌曲賞を受賞した曲です。
この後の歌詞は、
Que Sera,Sera, ありのままでいいのよ
Whatever will be will be; 全てはちゃんとなるようになるの
The future's not ours to see. 未来は誰にもわからないから
Que Sera,Sera, ありのままに生きなさい
What will be will be; 全てはちゃんとなるようになるわ
*訳は適当。Que Sera,Serの意味は、
日本のニュアンスとちょっと違う感じ。
/* ヒッチコックらしく、映画の中では、有名な歌手であり母親であるドリス・デイが誘拐され大使館で監禁されている息子を見つけるために、ピアノで弾き語りしながら歌っています。
You tubeで、Que Sera, Seraで出るかな…と思ったら、
いっぱい出ましたので、よかったら聴いてみてください〜
映画も面白いですよ。
ちなみに、中の人の母親がよく歌ってくれていた
リアル子守唄の一つでした。懐かしい…♪
― 幻覚内 ―
[小さな頃は。
『そらを護る』を口癖とする父と。
そんな父を支える母と。
三人でいるのが、当たり前だった。
そんな『当たり前』と同じ状況。
いつもは押さえ込んでいる部分は、そちらに引き寄せられる。
その頃は、何も知らなかったから。
自分に力がある事、それが狙われている事。
何も知らなくて、何もなくしていない頃に戻りたい、という気持ちはずっと抱えていた。
だから、行こう、おいで、と手を差し伸べられて。
無意識の内に、その手を取ろうとした──けれど]
…………い…………。
いい加減にせぇよ……性悪にゃんこぉーーーーっ!!!!!!
[自意識を取り戻し、目の前にいるのがドロイドだと認識した瞬間。
完全に、ぶ ち キ レ た。
知らず、泣き出してしまった事への決まり悪さもちょっとはあるかも知れないが。
いずれにしろ、怒りという方向に、感情が突き抜ける──思念波の在り方を、変え得るレベルにまで。**]
/*ゾフィヤさんのぶちきれ具合が素敵♪
そうか…ここで怒るべきでしたか…
中の人が、怒り ってあんまりなくって…
PCも怒りが難しいのです…
むう…どうやって怒ったらいいのかしら…?
アイリがリミッター振り切るとしたら、
たぶん、この子、自分の為にではないだろうな〜
大事な人の為、だろうな、とは思うのですが。
自分のために怒るって、あまりなさそう…火力不足すぎ><。
/*あ、幻惑の中では、自分を実験体にしないで、
って怒ってましたけど……
あれ、後から覚醒して歌の後半の歌詞思い出したら
アイリを助けようとして、研究者たちと揉めるか、
注射でも打たれるかして、床に倒れた母親を見て
怒り爆発しての怒りだったっていう
種あかし的セリフ入れようかと思っていたの…
でも、70点でスノウの幻覚を打ち破れるところ、
69点(おしい!)だったので、あのまま…
まあ、機会があるか、エピで、歌の後半の歌詞思い出して、
あの病室シーンも補足描写しようかな…と。
さて、これからどうしましょう…。
/*あら、まだ発言ない…
ところで、今日の保護は誰にしましょう…?
とりあえず、早くドロイド倒して、
ゾフィヤさんと相談しないと…。
ん〜〜と、ゾフィヤさんは怒り爆発のようだから、
アイリは不安か哀しみか、何か別の感情の方がいいかな〜
何にしましょうね。
― 第三層 ―
……ウチは、ちょーっとの事じゃ、本気、怒らんけど。
[き、とドロイドを睨み上げる。
やや暴走気味の力を反映してか、瞳は僅かに銀色の光沢を帯びていた]
とーさんとかーさんの事、利用されたら、話は別。
ウチにとって、一番大事な思い出、勝手するのがどーゆー事かっ……。
[言葉紡ぐ間にも、ドロイドの手は伸びてくる。
とっさに後ろに向かって跳ぶ事で、それは避けた]
……そこんとこ、性悪にゃんこに教えにいったらなならんのだから。
そこ、おどき!
[何が何でも、先に進む、という強固な意志。
それを、ドロイドに向けて叩きつけるよう、言葉を紡ぐ。
自分の『力』をどう使えば、物理的な干渉ができるのか。
理論としては、全く知らない。
文字通り、怒り任せ、感覚任せで動いている状態だった]
少年 ハンスは、劇団員 アレクシス を投票先に選びました。
[言葉と共に、叩きつけられた思念の力は、ドロイドの態勢を崩すものの、ひっくり返すには至らない。
なお、あまりハデにやったらまずいんじゃ、という意識は、その時には全くなかった。
そも、そんな事を冷静に思考できるような状態では、なく]
……おどき、って……。
[倒れないなら、蹴倒せばいい、とか。
むしろ、そういうアレな方向に意識は行っていた。
その感覚に素直に従い、バランスを取り直そうとしているドロイドに駆け寄って]
言ったでしょおがっ!
[思いっきりの、蹴りを入れた。
黒が翻って、鮮やかな青が見えるのも気にしない。
普通ならば14歳の少女の蹴りで倒れるなどあり得ない、最新鋭の機動兵は。
そこに込められた『力』の放った衝撃に、後ろに向かってひっくり返った。
そのまま、どこか内部機構にもダメージが入ったらしく、しばらくじたばたとした後、動かなくなる]
……も、やだ。
[零れるのは一転、力のない呟き。
そのまま、ぺたり、とその場に座り込む。
制御できていない『力』を無理に使った反動か、言葉で表せない疲労感が全身を包んで動くに動けなかった。
否、動けない理由は、それだけではなく]
―第三層―
“Pi・Pi・Pi・Pi”
――…っ、はぁ、はぁ……。
[リスト・モバイルのアラートがレベル4を警告する。それは耳に入っていたけれど…走る身体は呼吸も心拍も速すぎて、落ちつけることができない]
誰も いないの…!? …まさか…
[一緒に移動していた他の人達はどこにいるのか…?もしかしてみんな捕えられてしまったのではいかと、不安がこみあげてくる]
[端末に連絡しようにも、ドロイドは振り向くのさえ怖いくらいすぐ背後にいて、動作音から一定のペースで追いかけてくるのが分かるので、そんな余裕はなく]
……とーさん……かーさん……。
[先に見えた幻の姿。
どこか無機質な艦の通路にいると、それが思い出されて、辛くて。
行かなきゃ、動かなきゃ、という意に反して、身体が動かなくなっていた]
(落ち着いて、落ち着いて、落ち着いて)
(不安にならないで、恐がらないで)
(怒らないで、悲しまないで)
(だめ・・・これ以上は、だめ…!)
[不安定な感情をなんとかコントロールしようと、心の中でそう呟き続ける。けれど、どうしても先ほど見た光景――あの病室が脳裏に蘇りそうになって]
[足が鈍った一瞬、ひゅっと背後で空気を切る音。はっとして振り返ろうとした視界の端、伸びてくるドロイドの手が見えれば]
――――…っ!!
[声にならない悲鳴と、放電と、どちらが先だったか。
空中放電による空気を引き裂くような音が辺りに響き。
青白い小さな龍のような稲妻が、伸ばされたドロイドの腕から
本体までを這うように一瞬で駆け上がった]
[ドロイドの内部から、パチッ、バンッ、と微かな爆発音が
数回聴こえたかと思うと、ぱたりとその手が落ち。
本体の方も、コントロールを失ってバランスを崩し、
通路の壁に激突して………止まった]
…………!?
“Pi・Pi・Pi・Pi・Pi・Pi”
[一瞬遅れて、空中放電だったのでショートさせてしまった
らしい周囲の照明が落ちて、あたりが暗くなり。
いつもより微かな…聴こえないくらいの音量で鳴った
アラートの数は6回]
[身構えは、けれど立ち向かう為のものではなかった。
先ほどドロイドを殴った鉄パイプは、
幻惑の中に落としてしまったようだし、
なにより、今のアリアンナは、1人でどうにかできる
……とは、思ってはいない。]
とりあえず、誰かと合流するのが先決だな。
[近くにあるドロイドの音を避けるように、動き出した。]
[ふるる、と首を横に振る。
他の皆は無事だろうか、とか。
少したつと、そう言ったところにも意識は回るようになってきていた]
メール……は、ちょっと、ムリっぽい、なぁ……。
[けれど、そのために端末を操作するのも辛く思えて。
へにゃり、と眉を落として息を吐く]
……アイリちゃん?
…………無事?
[端末操作はきつくとも、こちらならばなんとかなるか、と目をやるのは左手首の黒耀石。
他の皆も、今の現象に遭遇しているのだとしたらやはり、気にかかるのはその安否。
だから、声が発せられるようになると、デバイスに向けてぽつり、とこう呼びかけた]
[泣きそうな気持ちで立ち尽くしていた時、
デバイス越しにゾフィヤの声が聴こえて]
…ゾフィヤ?
無事だったの…よかった…。
[安堵の溜息をついて、答えた]
あ……よかった。
[声が返って来た事に、感じたのは安堵]
んー……無事と言えば、無事だけど。
ちょっと、ムリしたら、動けなくなっちゃった……。
そっちは、へーき?
怪我とか、してない?
投票を委任します。
劇団員 アレクシスは、電脳兎 ラヴィ に投票を委任しました。
劇団員 アレクシスは、劇団員 アレクシス を投票先に選びました。
― 現実と幻覚の狭間 ―
[シェットラントが幻覚から抜け出せていないのは何故か。
もしかすると、猫の庭に
猫にマークされた、あるいは電脳世界に触れ続け過ぎたために境界が曖昧になってしまった、など。
しつっこいわね!
[姿無き少女を連れてドロイドから逃げ続けるシェットラント。
第二層の時のように、システムに介入して止めようとしないのは、意識が9年前に戻ってしまっているため。
現実を認識しながらも幻覚に囚われ、過去と現在が混在した今。
ドロイドを止める術をシェットラントは持たない]
[走りながら端末の存在を思い出すも、
近くにあるドロイドの音が、
落ち着いてそれを触る時を与えてはくれない。]
――……はっ、……っ
[徐々に上がって行く息。
と、近くに増える音がある。
誰かが逃げる足音と、それを追うドロイドの音。
刹那の迷い、それでも1人よりはどうにかできるかもしれない。
そう思い、そちらに足を向けた。]
シェットラント!
[そして、見えた姿の名を、うっかり敬称付け忘れで叫んだ。
現実と幻想を彷徨う彼に、その声は果たして届くのだろうか。]
/*
髪の色と長さでヴィアとアリアンナを重ねるネタを考えてはいたのだけど。
さて、どう動こうかしら。
以下お遊び。
気付く:奇数 気付かない:偶数
{6}
[>>*15ミニウサの言葉にうぅんと唸る]
ダクトの境界でなにかあるってのはー、いただけないなあ。
流石に身動き取れねーし。
[ジルは小柄だが、ダクトで大立ち回りができるような小人ではない。]
少し覗いて様子見て…かな。
[トラップの向こうはラヴィ本体があること、経路図の転送をしようとしていることを聴くと、ひとつ頷いた]
そっか、お前質量のある実体化ホログラムだから忘れてたけど、本体は別にあるんだったな。
[それは、この小さくて柔らかな兎の実態が無機質な電子部品の集まりでできている武骨な箱であることを示している。
それでも、このうさぎはこうして自分の分身を投影することで自由を感じられるのだろうかとふと思い、また一つ撫でた。]
経路図か…それ待った方がいいのかもしんねーけど…
オレ、待つのとか、苦手なんだよねぇ…って、また誰か連れてこられたんか?
[訪ねて首を傾げた。]
盲目の少女 ユーリエは、劇団員 アレクシス を投票先に選びました。
― 現実と幻覚の狭間 ―
[駆ける姿は、誰か、小さな子を引き連れるような体勢。
そのため、逃げる速度も然程速くは無い。
傍から見れば不自然であると感じることも出来ただろう]
《シー、待って…。
もう、疲れたよ……》
[シェットラントの足を止めるべく、姿無き少女の声が頭に響いた。
周囲には聞こえない声を聞き、周囲には見えない姿を見る。
幻覚から抜け切れないシェットラントの耳に、ドロイド以外の音や声>>197は遠い喧騒のように感じられた。
アリアンナの声は幻覚の声と重なり掠れてしまう]
もうちょっと頑張って、ヴィア。
ここで止まってたら追いつかれちゃうわ。
[その場にしゃがみ込み、少女と視線を合わせて言い聞かせようと。
周囲からは空中に向かって何かしているように見えたことだろう]
/*
そーいえばヴィアの本名書いてなかったわ。
ヴィヴィアンが良いかな、と思ってたり。
先に呼び名を決めちゃったのよねー。
― 幻覚の世界 ―
あは、あはは、あはははははははははははは
『にゃーん』『にゃぁぁぁん』『にゃうん』
[私の哂い声と重なる、猫の哂い声。だが、]
「……みんな、起きて、なのだわ!」
あははは……は?
「そのまま、飲まれてはダメなのよ!」
[茶色兎の呼び声とともに、端末からの衝撃により、彼女の意識はこちらへと引き戻される。]
は…………あ、あれ? 今の……って?
[呆然とそう呟く、彼女の眼前。
すぐそこまで迫ったドロイドが彼女を捕らえようとする。
だが、『見えない』彼女ではそれに気付くのは遅れ、]
[声を掛けた先、見ていれば何か様子がおかしい。
アリアンナが演劇に携わる声量で叫んだ所為で、
アリアンナを追っていたドロイドもこちらに向かっており、
謂わば前後から挟まれる形に、焦りが募った。]
――……ちぃっ
[こうなれば取る道は一つしかない。
舌打ちを一つ打って、アリアンナの眼からは
シェットラントしかいない場所へと距離を詰めた。]
貴様、何をしているっ!!!
正気に戻れっ!!!
[駆け寄る間に、一つの可能性に思い至り、
訴えかける声には微かに能力が乗る……が、
完全に目覚めさせるには、
力の源である右眼が隠れていることが邪魔をした。]
え、無理? 動けなくなっちゃったって…
大丈夫なの?
私の方は…怪我、も、新しくはしていないから…。
何とか大丈夫。
他の人達は、どうしたのかしら…?
ゾフィヤは、誰かと一緒にいるの?
もし怪我でもした人がいたら、すぐ保護しないと…
[動けないというゾフィヤに心配そうな声を掛け、
自分も平気とは程遠い状態であるのを隠しつつ、そう返す]
― 現実:第三層 ―
……ってぇ。どこだここは?って…あ?
[目の前ではぷすぷすと煙をあげてやたらめったら破壊されているドロイドが転がっていた。]
……夢か。痛いな。
[殴ったのだろう。ちゃんとした型で殴ってなかったのか手首の関節が痛む。]
……痛い……な。
[故にもし、そのまま距離を詰めることができたならば、
ひょうっと空を切り、アリアンナの手が上がる。
届けばそれは容赦なく、彼の頬に平手で落ちるだろうし、
そうでない場合は、何かしらの邪魔が入ることになるが、さて。]
学生 イェンスは、劇団員 アレクシス を投票先に選びました。
― 第三層 ―
『通称「アルバイター」と呼ばれる作業ドロイドの初期型だ』
[幻覚に刺激されて別の記憶も蘇る]
『これの腕は内径の4/5までしか動かせないのだよ』
[友人は一通りのスペックを列挙した上でのたまった]
『人型で動かし広角画像も受信するには仕方ないのだが』
なら、その可動域を超えたらどうなるか。
[伸びてきたアームを逆に掴んで助走する。
逆腕が届く前に勢い良く床を蹴りドロイド本体に向けて跳んだ]
― 第三層 ―
eins!
[ドロイドの肩部に足を掛けてもう一段ジャンプする。
片腕は掴んだまま。前後に動くようになっているアームはその可動限界を超えて動き]
――メギッ。バヂィッ。
[鈍い音と共に間接部が捻れ、火花を散らした]
― 第三層 ―
広角画像処理のため、カメラは複数受信して一元処理される。
近くでショートが起こればノイズが入る。
[人間でいうところの死角を作ったようなもの。
友人の言葉を反芻しながら動かなくなった腕の側から回り込み]
twei!
『脚部の弱点は膝部の裏だね。力学的にどうしようもない』
[甲で蹴っても痛いだけだと第二層で思い知ったので。
今度は踵を勢い良く突き込んだ。ドロイドが斜めに傾ぐ]
― 第三層 ―
[傾いたことで後頭部に当たる部分が見えるようになった。
視覚情報受信部と反対側に多数体連動操作するための連絡受信部がある]
・・drei!
[ワルツのテンポで再び跳び上がった。
できる限りの高い場所から踵落としでその受信部を蹴り潰す]
― 第三層 ―
っと、わっ。
[その一撃によってドロイドの内部駆動部にまで衝撃が伝わり、二足歩行の作業ドロイドは全体がショートし倒れこんでいく。
狙い通りにいったものの、武道やスポーツを本格的にやっているわけではないので。そこから後が続かずに]
うん……ちょっと、頭に血ぃ上っちゃって。
『力』、少し、暴発させたら、一気に反動きた、みたいで。
[ぽつぽつ、と返したところで、は、と一つ息を吐く]
ん……今んとこ、誰もいないかな。
そだね……怪我してるようなら、先に送らないと、まずいなあ……。
[集中力がいつもよりも落ちているためか、アイリが隠している部分には気づけない。
気づいたとしても、互いの位置がつかめない状況では、どうにもできないのだが]
―第三層―
[しばらくそうしているうちに、鎮痛剤で押さえていた左肩の鈍い痛みがぶり返してきたのを感じて、瞳を開いて。
暗い通路の遠く向こうから、微かにもれてくる灯りを見つめ]
……行かなきゃ…。
みんなを、探して…スノウを……止めないと。
[リスト・モバイルはさっきの放電で機能が鈍くなっているらしく、自動修復され、通信ができるようになるまで、まだ少し時間がかかる様子だった]
……みんな、無事でいて…。
[右手の手袋をはずして赤い石の嵌った銀色の指輪型デバイスを
確認すると、そちらは通信は可能なようで]
[少なくとも一人は無事を確認できたことに勇気づけられ、
力の入らない体をなんとか動かして、明るい方へ歩きだした]
/*
友人も利用して派手に遊ばせてもらいましたw
でも一般人なので最後はオチをつけておかないと、で。
マレンマはわんこ由来なハズだから、どこかでこの手の表現も使いたかったのですよね。勝った!(何に
…………え? きゃっ!?
[今まさに彼女を捉えようとするドロイドから、『何か』が彼女を突き飛ばした。]
あう!?
[少し離れたところにへたり込む彼女の足元に擦り寄ってくる『何か』。]
「くぅん、あん、あん。」
…………もしかして、クラーラ?
[すぐそこにクラーラが居るはずなのに、真っ黒な視界。
それに、さっきまで見ていた『見えるという幻覚』。]
……ああ、やられたな。視界のチャンネルをずらされちゃってたってとこか。
[忌々しげにそう呟くと、手探りでクラーラを抱き上げ、額と額をくっつける。]
……「レンジ変更」「チャンネル4」「同調」
[コードを呟き、視界のチャンネルを同調させると、視界が回復する。]
……これでよし。捕まる前に、逃げるよ。
[まさか幻覚をみせてあんな行動をするとはスノウも思わなかったのかもしれない。
そうとはしらず手首をさすっていたが]
ここどこだ?ほかの奴らは?
[携帯端末を開き自分の位置を把握する。エレベーターの位置から綺麗に外れてしまっている。それに]
幻覚みてたのは俺だけじゃない。みんな同じ。連れてかれてないかどうか
[メールを打とうとしたところで、画面が暗くなり、黄色の文字で、『飯くれー』と表示された]
……ちっ。こんなときに。
『力』を? …そうだったの…
うん、強い力を使った後に反動が来るのは、
私もそうだから、なんとなく、わかるわ…
うん、まずは、怪我人がいないか、確認しないと…
私も誰にも会っていないし、いそうな気配もないの。
とりあえず、私達も合流できるようにしながら、
他の皆を、探すのはどうかしら?
[そう提案しつつ、周囲の様子などをゾフィヤに伝えた]
[バッグの中から、七つ道具的にもっていたもので、壊れているドロイドを解体して]
えーっと…役に立ちそうなもの…
[端末に適用するもの、ついでにトンファーに合うものをと部品を抜き出して行く]
― 第三層 ―
[は、と幾度目かの息を吐き出した後、なんとか立ち上がろうと試みる。
身体は動くのを拒否しているが、いつまでもここに座り込んではいられない]
……このまま、座り込んでるわけには、いかないんだから。
[そう念じて、壁に手をつき、それを支えに立ち上がる]
他の皆も同じ状態だとしたら、怪我人いてるかも、知れん、し。
[立ち上がっても、すぐには歩けそうになく。
壁に寄りかかって呼吸を整えてから、ゆっくりと歩き出した]
[>>*22 へちょりとした耳をぴこぴこと持ち上げた]
航行制御コンピューターねぇ。
なんでさ、船制御するコンピューターに感情なんかつくったんだろーな。
だって、お前ら船の頭脳みたいなもんだろー?
船に好き嫌いがあって、嫌われたらたまったもんじゃないだろーに。ちょちょって摘み出されちゃったりしてさー。
あ、でもこゆことがあっても大丈夫なように、かな?
そこまで考えてたんなら素直にすげえ。
オレ、お前がいてよかったってすげーおもってるし。
[ちょっと元気がないうさぎの耳をぴこぴこしながら言った。]
エレオノーレって…どいつだ。
うーん、顔と名前一致する暇なかったっていうか…名前きいたか、オレ?
ま、まあいいや。
どこにいんの?脱出も一人より、二人!
[全く思い出せなかったが、気を取り直してにぱっと笑った]
ああいう使い方、あんまりやらんから……余計に、参っちゃったみたいなんよ。
んでも、だいじょぶ。
なんとか、立てた。
[返す声には、僅かに空元気]
そだね、合流しながら、みんな、探して。
怪我してそうなひといたら、優先して連れてくしかないよねぇ。
とはいえ……ここ、どこなんだろ。
[肝心のそこがはっきりとしないのだが。
ともあれ、周囲の様子を確かめて、それを伝えておいた]
ゾフィヤ、ごめんなさい。
さっきの提案だけど…スノウの妨害もあったし、
私達が先に2人だけで合流するのは…
一度に掴まるリスクを考えると、危険かもしれないわ。
とりあえず、近くに誰かいないか、
お互いに探してみましょう?
[先ほどの提案のリスクに気づくと、考え直して、そう告げた]
― 現実と幻覚の狭間 ―
[ガシャガシャと、ドロイドが向かって来る音が近付いてくる。
拙いと思い、立ち上がろうとしたその矢先]
『───正気に戻れっ!!!』
[何かしらの力が込められた声>>202と]
────っ!!
[頬に衝撃>>204が走った]
っつぅ──…。
[容赦無く振るわれた平手は、違うことなくシェットラントを捉え。
脳に二度目の衝撃を与えるに至る]
[幻覚の少女を映したままの揺れる視界に入ったのは。
少女のものに良く似た、長い、黒髪]
────………ヴィア?
[青い瞳はしっかりとアリアンナを捉えていたけれど。
紡がれたのは相手には聞き慣れないだろう呼び名。
はたり、はたりと瞳が何度も瞬く]
[瞬くごとに晴れて行く、周囲を取り囲んでいた白い靄の残骸。
自分とアリアンナの間に居たはずの少女の姿も薄れて行き。
視界にはアリアンナだけが映るようになった]
っ、アリアンナ!
[ハッと我に返るような反応をして、勢いでその場に立ち上がる]
アタシ、今……。
[ヴィアと一緒に居たはず、と。
呆けたように辺りを見回して。
混乱を抑えようと、右手を側頭部へと当てた]
[ともあれ、逃げるにしても誰かと合流しないとジリ貧だ。
だが、この霧の中クラーラを先行させるのは愚考。
とりあえず、自分が駆け回るしかない。]
[そうして駆けながら考えるは、先ほどの幻覚の内容。]
……目が見える私の可能性、か。
受け入れているつもりだったけど、まだ未練があったとは、ね。
[そう言って、くつりと笑っていたが、]
……逃げた父親に、「腐れ野郎」か。
まあ、あの人は実際地獄に落ちればいいと思うけど。
…………そうだよね、逃げちゃダメだよね。
[ポツリ呟いた最後の言葉には、何らかの決意が宿っていた。]
え? あー……。
あ、そうか。
そだね、その可能性、忘れてた。
[忘れてた、というか、意識がそこまで回らなかった、というのが正しいのだが]
ん……上手く、会えると、いいんだけど。
[あえたとして、仮に相手が怪我をしていても、運ぶ余裕があるかはわからないが。
一網打尽は避けたいから、返すのは、同意]
[知らぬ名で呼ばれれば、
アリアンナの片眉がひょいっと上がり]
貴様、女性の名を間違えるとは良い度胸してるな。
[次に己の名を呼ばれれば、正気に戻ったかと、
安堵の顔と共に、そんな憎まれ口を叩く。]
呆けている場合ではないぞ。
取りあえず、逃げっ……―――
[そして、側頭部に手を当てるシェットラントに、
状況説明は後だと今度は相手の腕を引く為に手を再び伸ばしかけ、途中で止まる言。
アリアンナの片目は、シェットラントのすぐ背後にドロイドを捕え、大きく見開かれた。]
[>>*29 ミニウサギの耳をぴこぴこしながら]
そっか、そりゃーよかった。
猫とガキのお守りなんて懲り懲りってとこかと思ったぜ!
あー、じゃあオレが覚えてないだけだな。
ふむ。どんなヤツだったか…
[と、眉間に皺を寄せて考えていたら>>+19女の子に声を掛けられた]
おっ、と…、エレオノーレ?
[想いっきり疑問形だったが他に人がいる気配もない。気を悪くしていないといいのだがと一瞬後に思ったが気にしないことにした。]
おう、元気元気!
エレオノーレも怪我とかなさそうでよかった!
そんでさ、さっそくだけどオレら船のあっち側にいかなきゃなんねーみたいなんだけど、変なトラップがわんさとあって素直に通してくれそうな感じじゃないんだよ。
一緒に方法さがそーぜ。
これゼンマイで動いてるのか?
えーい!電源はどこだ
[がちゃがちゃと音をたてパーツをもいで、バラバラ死体(ドロイド)にしていき、流れる電流、捕縛ようの部品を取り外しトンファーに取り付けれるか確かめて]
全然違うもんができたわー!!
[取っ手にくっつけたようで機能性とかまるでない。むしろ邪魔なアームを思いっきり床に叩きつけた]
― 第三層 ―
思わぬ落とし穴があったな。
それとも机上の空論じゃなかっただけマシなのか。
[腰をさすりながらぼやいて上体を起こす]
参った、耳鳴りまでしてる。
やっぱ無茶だったか。
[耳を押さえて、落ち着くまで待った]
くっ…手強いな。
[本気なのかなんなのか。
ちょっとだけ浪漫への欲求に負けてしまっただけともいう。
その後電源となりえるものを取り外し携帯端末とトンファーへと取り付けるのにもう少し時間がかかるようだった]
[ちょっと引かれているようだが気にしない。
そういうのを気にする性質だったら普通にガッコいって目立たないように過ごしている、どちらかというと自由奔放なヒキコモリであった。]
オレはジル!よろしくな!
エレオノーレ、エレオノーレね、覚えた覚えた。
[すでに知っているというか呼んでいた名前を素で繰り返して握手して上下に手を振って離した。]
その為って…なんかいい考えある感じ?
[その為に来た、というエレオノーレに首を傾げて尋ねた。]
オレプランではとりあえずダクトもぐってみよっかなーって思ってたとこなんだけども。
─ 幻覚中 ─
[自分の謝罪を受け止めても、祖母はただ笑うだけ。
何も言ってくれないのか、胸を過ぎるそんな思いが見えたみたいに祖母が口を開く。]
『まったく、情けない顔をおしでないよ。
…何をやってんだい、ヨハン。』
なに、って……っ…?
[祖母の言葉に、心の中の何かがひっかかった。
黙りこくった自分を見て、苦笑と共に皺だらけの手が頭に伸びる。
触れるか触れないかのところで、別の声が響いた。]
― 第四層・コンピュータールーム―
[カタカタカタ、ウサギの頼まれごと>>*16を一心不乱にこなす。
最新鋭の機械の操作。流石に最初からすんなりとはいかなかったものの、少年の呑み込みは早い。
ある程度学習してしまえば、そこからはただ無言でキーを叩いていた。焦りというよりも、妙に必死に見えるかも知れない。
なお一番安全な場所ではあるが、既に再起動していたクマは念のため見張り役として入口の辺りに立っていた]
……ふぅ。
[やがて転送が完了して、詰めていた息を吐き出した。
少年の目元は少しだけ赤い。ついでに頬も少し赤い。
ゾフィヤが居なくなった後で耐え切れず涙を零して、それがうっかりクマを濡らしてしまい、結果殴られた――という事実は今のところ、当事者である1人と1体だけが知っている]
─ 幻覚中 ─
「……みんな、起きて、なのだわ!」
「そのまま、飲まれてはダメなのよ!」
…へ?
[聞こえた声に、目を見開く。
あぁ、そうだ。この声は──自分は。
はっとして、祖母を見た。]
─ 幻覚中 ─
[苦笑が、明るい笑みに変わり、頷く。
皺だらけの手が、自分に向かって、振られて。]
…っ!
ばーちゃ…っ
[咄嗟、その姿に手を伸ばしたけれど、届かず。
白い靄ごと、祖母の姿は掻き消えた。]
ああ───ごめんなさい。
知ってる子に、よく、似てたから……。
[その子の幻を見て居たと言うのは、今までの様子から想像し得ることだろう。
憎まれ口には申し訳無さそうに眉尻を下げた]
うん、よろしくね。
[手を上下に振り回されてあわあわしながら挨拶を返し。
プランを聞かれると困ったように眉を下げた。]
…ごめんなさい、考えがあるわけじゃないんだけど。
ただ、ラヴィが優先するのはグロリアス・チャイルドだって言うから。
だから私が一緒にいればジルさんも必然的に守らないといけなくなるんじゃないかって、そう考えたの。
…別に、そうじゃなくても守らないってわけじゃないんだろうけど。
でも、もし同時に何かあったら優先順位の高い方を守るんだろうなって。
そんなの絶対にダメ、皆一緒じゃないと…。
[まだラヴィは近くにいるだろうか。
いればちらっと視線を送りすぐに逸らすだろう。]
そうだったわ、ドロイドが…──っ!
[そう返すが早いか、背後にドロイドが近付く音が聞こえて。
アリアンナ>>221の表情を目端に捉えながら、後ろを振り返る。
眼前に迫るドロイドの姿。
伸ばされたドロイドの腕が、シェットラントの襟首を捉えた]
あぐっ…!
[ぎちりと襟首を掴まれて、首が圧迫される。
苦しげな声が零れ落ち。
ドロイドの腕を外そうと両手でその腕を掴むも、外すまでは至らない]
─ 第三層 ─
[白い靄が消えて、その場に残ったのは自分だけ。
ではなく。]
……っ、
[間近に近付いていたドロイドは、自分を捕えようとしているところで。
伸びてきた機械の腕を、横に転げるように避けた。]
/*ゾフィヤさん>>*30は、今日は襲撃パスするのもあり?
という意味ですよね〜?
同意です、とお伝え〜
誰も怪我してなさそうだし…
候補に挙がっていたユーリエさん、何か決意したっぽいし…
[>>*32 経路図を転送してくれるというミニウサギの耳をぱっと離して頭をちょんちょんした]
お、マジか!
助かるーありがとな!
[>>+25 エレオノーレの言葉に目を瞬く。うーんと少し天井を見上げて]
それはちょっと違うと思うぜ。
優先度の違う人間が危機的状況に二人いて、助けられるのが一人だけだとしたら、優先度の高い人間しか助からない。
お前とオレは崖っぷちにぶら下がってるようなもんだからな。
…とまあ現実的な話はさておき、エレオノーレがオレのこと心配してきてくれたのはわかってる。
ありがとな!
というわけで、特にプランがないならオレちょっとダクト潜ってくる。
経路図にもちょこっと乗ってるし、まずは見てくるからこいつあずかって待っててくれ。
[胸元からミニウサを出すとエレオノーレの手の中にちょこんっと乗せた。
それから端末を手にしながらダクトへともぐりこんでいった。]
議長の養女 アイリは、劇団員 アレクシス を能力(襲う)の対象に選びました。
[届く声に宿る響きに、あ、余計な事言った、と思いつつ]
……誰も、怪我してなければ、それが一番なんだけどね。
その場合は……第一層に行くのが、心配なひと、かな。
そっちの宛は、ウチにはさっぱりないんだけど。
[心配といえば心配なところはあるけれど。
それを理由に保護されるのを望むとは、到底思えない、と]
[経路図が転送されて、ちらりと内容を確認し。
続くジルの言葉(>>+26)には小さく笑った。]
ううん、それは違うよ。
例え崖っぷちでもラヴィは『Meister』にそう命じられてるから、絶対に守らないといけないの。
ね、そうだよね?
[ラヴィへとにこりと笑いかけた。]
え…行くってトラップの位置分からないのに……。
[着いて行くべきか迷っている間にジルはダクトを潜っていき、あっという間に姿を消した。
渡されたミニウサは即座に地面に置いて、じっとそれを見下ろし。]
…そういうわけだからジルさんの事守ってあげてね。
行ってらっしゃい。
[ダクトの方を視線で示し、ミニウサの動向を見守っている**]
─ 第三層 ─
ったく、余韻に、浸る、暇くらい、くれよ、な!
[体勢を立て直している間も休むことなく伸びてくるドロイドの腕を避けながら、ぼやく。
聞こえたラヴィの声は、みんな起きて、飲まれてはダメ、と言っていた。
つまりさっきのは幻の類で。
自分以外の皆も同じようなものを見せられたのだろう。
そう思いながら、久しぶりに言葉を交わせた人が幻だったのだと気付いて、胸の奥に苦いものを感じ。]
…っ、ほんと、せーかく、悪ぃ!
[何とか立ち上がると、ドロイドの背後に回る為に駆け出した。]
― 第四層・スノウ管理エリアのみにうさぎ ―
[データ送信の際のシンクロ作用により、こちらのみにうさぎもつぶれていて。
なので、二人のやり取りには口を挟まずにいたのだが]
…………。
[床に下ろされると、じぃ、とエレオノーレを見上げて。
てしてし、と床を叩いた直後に、しゅかっ! と言う擬音を立てて分裂した。
更に一回り小さくなったうさぎは、一方はダクトへちまちま、登ってゆく。
優先順位はあれど、うさぎ自身の意思で、護るべし、と思うからこそ。
多少の消耗は、目を瞑るようだった。**]
― 第三層 ―
[伸びてくる手を躱すに、あまり苦は感じない。
この辺り喧嘩慣れしといて良かったなんて思いつつも、難なく背後に回って。]
うっりゃあ!!!!
[ドロイドの背を思いっ切り蹴りつけた。]
―第三層―
……みんな、どこへ…?
やっぱり、掴まって…?ううん、悪い方にばかり考えちゃ駄目…
一番可能性があるのは……直通エレベータ…?
[しばらく歩いても誰にも会わないので、もしかして、自分達以外の人たちは掴まったのかという不安を再び感じながらも、一番可能性があるとすれば当初の目的の第一層への直通エレベータだろうと考え直し]
掴まった人や、
怪我した人がいなければいいけれど…
[まだリスト・モバイルが不調なので、ラヴィが送ってくれたホログラフ地図を見た時の、脳内の記憶を頼りに、第一層への直通エレベータを目指して歩き始めた]
[良く知っている子の話を聴く間は、既に無く。
見開かれた片目に、囚われるシェットラントの姿が映る。]
―――……っ
[反射で伸ばす手、けれど、この状況で自分に何ができると云うのか。
苦しげな声が聴こえ、それでも何かしなければ、と頭を振れば、
ハラリと落ちるのは眼帯。
此処にくるまでの動きで、結び目が緩んででもいたのだろう。]
ま、まて。
お前は、能力あるものを求めているのだろう?
お前が掴んでるソレは、唯のオネェ言葉を話すだけの男だ。
[両目の視界、開けた中で、テンパりつつ放った言の葉は、
正気の状況で見聞きすれば、あまりなもの。
けれど、この時の、アリアンナは至って真剣であった。]
お前たちが、求めているのは、ソレではない、私だ。
[放つ嘘――それはあながち嘘とも言い切れないが、
を真実足らしめようと輝くのは右眼の奥底。
何かの紋様が白く輝くから、元々藍色の眼が水色にも見える。]
シェットラント君を離してやってくれないか?
そうすれば、私は大人しく捕まろう。約束する。
[まるで感情に訴えかけるように、ドロイドに語るは滑稽。
けれど、シェットラントを掴んでいた、
ドロイドは確かに戸惑いのような動きを見せ、そして……―――]
客観的に見て、貴様が捕まって助けだすより、
何の能力も持たない私が捕まり、
貴様と他が協力して助けだしてくれる可能性の方が分が良い。
だから、代わりに捕まってやる。
[ゆるく解放されるシェットラント。
近づき、低く落とすは恫喝にも似た言葉。
そして、シェットラントと入れ替わるように、
ドロイドに近づき背を向けたまま口早に続けるのは]
マレンマ君は、云わずとも騎士役を真っ当しそうだが。
イェンス君は、軍にかかわりあるという理由で無茶しそうだ。
ハンスとゾフィヤさんは……―――
[残る皆に対する注意事項のようなものであったのだが。
その途中で、カクンとアリアンナの身が頽れる。
ドロイドが何かした訳でなく、無意識に使った能力の反動。
それでも、意識を失うほどに使った力は強大だったようで、
説得を受けたドロイドは、その後シェットラントに手を出すことなく、
アリアンナの身を抱き上げると、すたこらとその場を後にしたのだった*]
………まあ、いいけど。
[>>+27 違う、という少女に、ああこの子は解っていないんだと思うが、それ以上は言わない。
幾ら感情があると言っても、ラヴィがプログラムである限り、一定の法則に従って動作している。
人間にも出来ないことがあるように、機械にも出来ないことがある。
そして最優先事項として命じられていることが彼女の言うようにグロリアスなんちゃらの保護だとしたら。
二人同時に射殺されそうになった時、守られるのが一人だけであれば、それはグロリアスなんちゃらたるエレオノーレだけだ。
先程の例えで理解しないのならば、そう言った所で、彼女は考えを翻しはしないだろう。
きっと、そう思いたくないのだろうから。]
悩んで突っ立ってても何もならない。
進んでみりゃー思わぬめっけもんがあるかもしんないだろ。
[トラップの位置が解らないと逡巡するエレオノーレにあっさりとそういってダクトへ消える。
彼女の言うとおり今はまだ殺されないのであれば、その間にある程度のリスクを伴うことはしておくべきだ。]
ま、今なら…運悪く掴まっても、スタート地点に逆戻り…くらいで済むかな。
[呟きながら、ダクトを進むとそれは船尾方向に続いているようだった]
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