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………。
[シメオンたちに合流する前後、一度足が止まった。
ごく軽く痺れるような感覚が怪我してない手に宿る。
かけた『呪』が消され>>135、その反動が手に返ってきていた。
遠くリュカの傍に在るウィンディの方は、小さな痛みに身を震わせた。]
ん、消えちゃったか。
っても弾き返したんじゃないのなこれ。
[打ち返しなら、もっとこっちに影響出るだろうが、それとは違うような感覚。喰らわれたとは知らないが。]
……無理やり何かしたのかな?
後で反動も来るかもしれないのに、無茶するなぁ。
[軽く息をついて、ぷるぷると手を振って痺れをとった。]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[現状、左腕は欠けていて、右腕は碌に動かない状態。
右腕は辛うじて肩に力が入る程度のものか。
両腕が使えない状態で何を、と言った様子で飛び掛ってくる水軍兵に対し、ジェフロイは不適な笑みを浮かべていた]
ハンデだ、精霊の力も使わないでおいてやる。
キャプテン・
[今の状態では攻撃を武器で往なすことは難しい。
それならば、と飛び掛ってきた水軍兵に対し放つのは、繰り出される剣やナイフを弾くように当てる蹴り。
自分へと向けられる軌道から外に弾けば相手の上体も開く。
蹴り足を軸足へと切り替え、回転の勢いを乗せて反対の足で顎を蹴り飛ばすと、水軍兵が1人後方へと飛んで行った。
彼は脳震盪を起こしてしばらくは動けないだろう、下手をすれば顎が砕けているかも知れない]
[水軍兵が連携を取って連撃を繰り出してきたなら、左肩から垂れるファーマントを駆使して攻撃を捌いて行く。
ファーマントが舞えば相手への目晦ましともなり、何度か繰り返すと連撃が一時止んだ]
はあっ!!
[その隙を逃さず気合一閃。
垂れ下がっていた金のタルワールを蹴り上げ、身体に回転をかける。
遠心力により浮いたタルワールが、気合と共に取り囲んでいた水軍兵達を一閃した。
距離が限られるため避ける者も居ただろうが、容易には降せないと思わせるには十分な動きだったことだろう]
くく、この程度で抑えられると思われていたとはな。
[囲まれて尚、おかしげに低く嗤う。
動き回る度に宙を跳ねる、胸元にかかるクリスタルのロケット。
中身を口に含めば痺れも取れるのだろうが、それを行うことは無かった。
一般兵相手に使う程でもないと考えていたために]
さぁ、次に死にたいのは、誰だ?
[殺気を発し、自然体とも言える構えで水軍兵達を睨めつける。
怯むものも居れば、それを振り払って飛び掛って来るものも居て。
しばらくは戯れるが如く水軍兵を踏み降していった。
自分を抑えつけようと数が増えるならそれはそれ。
その分医療船側の障害が減ると思えば、大した障害ではなかった]
[やっと念の環の情報と状況に気づくと、舌打ちする。]
…怪我してなきゃ、絶対助けに行ってたのに。
[今は、足手纏いでしかない事に歯噛みする。
念の環に思いを乗せはしない。
ただ、無事であるよう願うだけだ。]
[ 不安はある。ジェフロイは、海賊団を護るために、冷酷な命も降すし、冷徹に敵を屠りもするけれど、その分自分自身に対しても厳しい。身の危険を顧みない事も多いから、いつも人魚の子はハラハラしていた ]
((無理しないでね、ジェフ))
[ とても帰りたいのに、助けに来てくれると信じて待っているのに、そのためにジェフロイが傷つくのは嫌だと…そんな想いを乗せた歌を聴いた魚達は、おかしな子だと不思議がったろうか ]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[護拳に殴られ>>146振り払われるまま、甲板上に投げ出される。呼ばれた名>>150に瞼が微かに震えるが、それ以上の反応はしようもなく床に打ち捨てられ。
近くにいた船員がハッとなって抱え上げるのと、身体に変化が起き始めるのはほぼ同時。ヒュルリと風が音を立てて人の姿が霞み消えた]
――パタン
[無茶な回復を図っている頭領の元まで運ばれたのは、着替えたばかりの水兵服だけ。
いや、違う。布の中に埋もれた、仔猫サイズの風虎一匹。
上着の裾からはみ出した青銀色の尻尾が小さく揺れた。
意識は失っていても、命の風は流れきっていないと、通じる者には通じたか]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[集中の最中、環を介して聞こえたシュテラの声。
紡がれる内容に、最初、眉が寄ったのはまあ、已む無しというところか。
言われるも自業自得、という部分は少なからずあるが]
……お前…………俺を、なんだと思ってんだ、ほんとに?
[最初に飛んだのはこんな問い。
とはいえ、答えは先に言われているようなものだから、強く求めはしないのだが]
……わかってるよ。
[我儘、と称された言葉。>>144
ふ、と口の端が上がる]
俺には、やる事がやる。
……『俺として』、やらなきゃならない事がある。
だから、心配すんな。
『かえる場所』がある事は……それだけは。
一瞬だって、忘れちゃいねぇよ。
[紡いだ言葉は、シュテラと。
そして、言葉なくともその心を強く伝える、友へ。
静かに返す、誓い]
……に、しても。
[意識を目の前に向けて、目を細める]
……やっぱ、一筋縄じゃあ行ってくれんよなぁ……。
[面倒な、という思い半分、それでこそ、という思い半分。
なんとも複雑な心理のまま、真白を握る手に力を込める]
……烧光魔白色的火炎的獠牙。
(魔を焼き尽くす白き焔の牙。)
由于称为限于自身的异质的东西,那个力烧光……!
(我が身に止まる異質なるもの、その力にて焼きつくせ……!)
[低く呪を紡ぎ、内へと力をかける。
内側で、力の均衡を乱す要因となっている『針』を、白き焔が飲み込んだ]
……後は、傷が塞がればっ……。
[動くには、何とかなる。
兵たちは、こっちに無茶突撃をさせまい、と思っているのか(非常にありそうだが)、自分たちの手で、と思っているのか、包囲を解く様子はない]
っつーか……なんか、妙、だな。
[先の物言いからして、ここに来たのは奪還が目的のはず。
そのわりに、動かず止まり続けるのは何故なのか、と。
医療船へと向かう者の存在は知る由無いが]
……陽動?
[ふと過ぎったのは、その可能性]
ぉ。やっほーシメオンとグレートさん。
[シメオンにグレートヒェンを見つけると、ひらりと手を振った。]
御頭たち、頑張ってるみたいだねぇ。
[甲板から様子でも見れればと思ったが、そう簡単には出してくれないだろうと思うと口にはしなかった。]
[魚の声は伝わることはないが、歌声の中に柔らかな気持ちを感じる]
n〜〜♪ru〜〜♪
[こちらの歌声も弾むような明るさを交えて、
船の中の様子は落ち着いていたほうだったか、あるいは変わらず騒がしかっただろうか。
それでも変わらずに歌い続けた]
[カシムの声が聞こえると微笑みかけて、歌声を止めることはなく]
ruru〜〜ru〜〜♪
[変わりに胸に当てていた手をひらひらと振って挨拶]
そりゃ歌ってたら目立つからねー。
怪我の具合は良さそうだねぇ。グレートさんも。
シメオン気にしてた人もいっぱいいたから、良かった。
[別れ際に連行されていった時より顔色良さそうで笑んだ。
何だかご機嫌で歌を歌っているグレートヒェンにもひらりと手を振り返し。
周囲に水精好みの生物が集まっているらしい、とは知らないが。
何だかそわそわしてるウンディに気づくと何かあったのかな?とちょっと首を傾げた。]
― 一方その頃の医療船 ―
「……あれ?」
[甲板で作業をしていた治療師が、ふと、海面の違和に気づいて声を上げた]
「どうしたんだ?」
「いや……なんか、随分魚が集まってないか?」
「え? 本当だ……イルカも結構、来てるな」
[海面の違和は、時ならぬ大量の魚影。
船内から響いた、人魚の子の歌う声。
それが住人たちを呼び寄せたとは、誰一人気づいてはいない。*]
[>>+142助けて云々耳にすると一度瞬いたが、無茶云々言われると軽く肩を竦めて。]
あー、無茶する多いからねぇ。海に居る人って。
っても、フェリクスさんも居るだろうし、大丈夫じゃないかな?
[まさかうちの御頭も一人で乗り込んでますとか知らないので、そんな感じでこちらはわりとのんびりした調子を崩さず口にした。]
風詠み リュカは、駆海の白銀狼 ジェフロイ を投票先に選びました。
風詠み リュカは、精霊師 リヒャルト を投票先に選びました。
風詠み リュカは、風詠み リュカ を投票先に選びました。
/*
はぅあ、ログ汚し失礼…!
事故防止しようと思ってセットミスって、リヒャルトに直してから自殺票もあるのに気付いて自分セット、なのでした(汗
ちなみに、自殺票なければ万一があっても落ちて展開崩れないのはリヒャルトさんかなぁと思ってのセットでした。
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[内側の呪を喰らい力と変えた真白を、負を集める漆黒に添わせ二本を右手に重ね持つ。
貪欲さの余り、不要なるものを発生させぬように、との戒めのために。
それから、傍らに運ばれた水夫服──もとい、それに包まる仔猫サイズの風虎>>155を見る]
……っとに、もう、こいつは。
[小さく揺れた尾に、ふ、と息を吐く。
思い立ったら駆け出す気質なのは、わかっているが]
……無茶しいめ。でも……。
[ありがと、な、と。
小さく呟き、左の手でぽふ、と一度撫でた]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[ジェフロイが水軍兵に囲まれる中。
白銀の騎竜はやや離れた位置で静かにその様子を見詰める。
ただ、何かあれば直ぐに動けるよう、身構えているようだった。
今はジェフロイにも余裕があるため動かない、そんな様子]
はぁっ!!
[その間にもジェフロイは囲む水軍兵相手に大立ち回りをしていた。
刃を使う頻度が少ない分、倒れ伏す水軍兵の負傷は酷いと言えるかもしれない。
打撲や骨折などによる負傷が多いのだ。
更には効率的に潰すために関節の破壊を狙うことが多かった。
再起不能となる者も少なくないかも知れない]
(……ほんとに、変わってねぇんだから。)
[思い返すのは、8年前の潜り込み発見時>>3:*48の事。
シェンが名を呼んだ時>>+119は、まさかとなんでが交差して。
捕まえられた様子に、ただ、言えたのは]
……跳ねっ返りにも、程があるだろ……まったく。
[こんな一言だけで。
まあ、その後はシェンと二人、言い合いしながら庇いだてをする事となるのだが。
そんなやり取りが、不安定な盟に飲まれるのを阻んでいてくれたのもまた、事実だった]
n〜〜♪
[歌うのを辞めると笑顔で]
シメオンくんの声は癒されますよね〜♪
[うれしそうな様子で応えて]
なんにせよみんなに落ち着いてもらう意味もありますしね♪
[ジェフロイや自分の箕竜の様子はどうだろうか、ここからではカシムの言うとおり様子を伺うことができない]
気功士 シュテラは、風詠み リュカ を投票先に選びました。
[シメオンの言外の思いは何となく察したが>>+146口にはせずに。
]
………そうだねぇ。
でもあの時は確か御頭の為だったんでしょ?
そんなに沢山は怒られないんじゃないかな。
[一瞬、笑みのまま沈黙があったが。
深く追求するのは、謎の勿体無さと保身の為にも止めておいた。
代わりにその二人の事へと話を替えて。
歌を止めたグレートヒェンにも顔を向けると。>>+147]
みんなに落ち着い、てねぇ。
まぁばたばたされるよりは良いよね。うん。
[油断や隙を誘う為なんだろうと思い当たりつつも、
当たり障りの無い返答に変えておいた。]
海賊団員 フェリクスは、風詠み リュカ を投票先に選びました。
あははは、僕はまだ1ヶ月だからねー。
まだまだだよ、ぜーんぜん。
[笑いながら言いつつも、ここはわりと本気で思っていた。
フェリクスの方もと言う様子には意外そうな顔をする。
同じ穴のなんとか、とか過ぎったが胸にしまっておいたとか。]
へぇ、そうなんだ。
あの人わりと要領良さそうに見えたから。
なら尚のこと―――
[早く戻りたいねぇ、とは音なく唇で紡ぐだけだった。]
(向こうが動いたって事は、
何かこっちにも動きがあって良いんだよね。)
[のんびり会話しながら思う。
何かしらあるなら手を貸す事が出来るよう、ウンディは傍に呼んだままではあるが、他の精霊にも手を借りるべきだったかな、とちょっぴり後悔したとか。]
― 主船レイルーポルッジート ―
[敵旗艦へジェフロイが乗り込んだ後も、主船は砲撃戦を続けていた。
眩い閃光により一時砲撃不可な状態に陥ったが、それも時間が経てば視力も元に戻り。
体勢を整えた後にボッカルーポと連携をとって砲撃を続けた]
「おい、サブマスト破れたぞ!!」
「構うな! 他が生きてりゃ何とかなる!!」
「面舵いっぱーい、ケツ取られんじゃねぇぞ!!」
[リーダーたるジェフロイが不在の中でも、団員達は良く動き主船を動かす。
右舷船腹砲台は修理が終わっていないため、砲撃は主に左舷の船腹砲台と甲板砲台から放たれていた。
もし右舷に敵旗艦が見えた場合は、甲板砲台のみでの砲撃となる]
「旋回角度を大きく取れ!
連中の横に回り込むんだ!!」
[反航航路になるように舵を取り、射程範囲に入ったら一斉射撃を繰り出す。
敵旗艦にジェフロイが居るにも関わらず砲撃を続けるのは、リーダーを信じるが故でもあった]
[水軍旗艦の上で、
リーダーが大立ち回りを演じている様は、知りようがない。
それでも、リーダーの為すべきこと、
自分が為すべき役割をしかと胸に刻んで、
暗い海の中を、一人進む。
やがて、淡い光を海面に投げかけて
波間に揺れる医療船が、視界に入ってきた。]
― 医療船 ―
[戦闘の海域より外れてたゆたう船へ、
海より人影が上がる。
船からの灯りを巧みに避けて、
音もなく登ってきた人間に気が付く者は、
まずは、誰もいなかった。
たまさか、その場を通る者がいれば
気が付くかもしれない。
”静寂”が不意に訪れたことに。]
― 風が運ぶ追想 ―
だってー!
二人ばっかり、いつもズルイんだよっ!!
[8年前、潜り込んだ船の中で。
猫の仔のようにシェン>>+119に捕まり、ヴェルナー>>*52に呆れられ。盛大に唇を尖らせて文句を言った。
なんだそれは、という理論も何も通用しない子供の我侭。
それでも必死に言い募れば、何だかんだと甘い兄貴分達は、言い合いながら二人揃って庇ってくれて。
それが嬉しいと同時にまた悔しくて。
もっと強くならなきゃと、ギィを師匠として本格的に精霊術を学び始め。
風以外は上手く扱えないと分かれば、マレンマにヘソクリ全部を渡して、それを補うための武器を手に入れて。
(それだけでは当然足りないはず。出世払いか知らない援助があったか。そこはどうなっているかはまた別のお話です)]
[一度はヴィルベルヴィントを離れてまで力を求めた。
同じ国に仕えるならと、王都での話は全て断り水軍に戻った。
自分はいらなくなってしまったのだというシュテラの話には、同情を超えた何かを感じて、強引に誘って一緒に来た。
何かを一緒に見つけたい。そんな気持ちを抱えて。
全てが思い通りになんかならない。けれど。
ここに戻ってきて、良かった]
/*
うーん、リュカは白ログに落としてもいいと思うんだよ、それ。
ジェフロイの中の人の参考になるからね。
まあ、戦闘終わってるからいいのかもだけど。
― 旗艦ヴィルベルヴィント ―
「しかし、あちらさんも無茶しいだよなぁっ!」
[甲板での騒動からやや離れた舵近辺。
頭領からの指示が止まっても、航行長の指示の元、
側面に回り込もうとする動きに対し、身軽さを生かした旋回で対し、距離を取ろうと試みる。
それでも、切り返しの僅かな隙には射界に囚われ、砲撃を受ける事となるが。
深く食い込まれず済むのは、各艦の援護もあるが故]
「ミズン半分抜かれた! 風捉え難くなってんぞ、気ぃつけろ!」
「速度が落ちなきゃどうにかなる!」
「左舷船室被弾! 寝床なくしたくなきゃ、しっかり撃ち返せ!」
[甲板の緊張に意識を向けつつ、船員たちは自分に出きる事に専念する。
負けはしない、との思いは、全員に共通する、信念]
/*
あ、ちなみに、ヴェルナーの>>*52は、感情主体なので、別に外に見えなくてもいいと思ったわけで、
リュカのは、経歴含んでるので、出せるなら出来るだけ表の方がと思ったのでした。
表の海賊側が、一番情報量が少ないからね。
[音の精霊が作り出す沈黙の空間を従えて、
精霊師は医療船の甲板へと辿り着く。
船へ潜入したところで、静寂の術を解除して、
新たな呪を紡いだ。]
Meus conjuratus amicus Notizfine.
我が盟友、ノティスフィーネよ
Phasmatis teres sanus.
麗しき音の精霊よ
Commodo vestri ops mihi.
汝の力を我に貸し与えたまえ
Meus lacuna fio lacuna amicus.
我が言葉全て、友の言葉となるように
[右の瞳から広がった淡い青が全身を包み込み、
染み通るように消える。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
ヤツらがエサに食いついてる間に、ちょっと動いとこっか。
速度は緩めに、波も立てない位のつもりでね。
[外と内から攻撃を受ける副船が無力化していく様を見ながら、操船の指示を飛ばし。
副船にかまけている敵船に気付かれぬようゆっくりと、あと少しで射程距離という所まで動いて、留まる。
敵旗艦と合流しようとしたら、すぐに止められる位置。]
…腹が満ちたら巣に戻るもんだけど。
リーダーの邪魔、増やすわけにゃいかねーからな。
[無意識に零した呟きを拾った団員から、リーダーが未だ主船に戻っていないことに不安の声が上がる。
更に、リーダーを迎えに行ったほうがという声も向けられたのだが。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
なーに言ってんの。
俺らの仕事は、リーダーが思う存分遊べるよーに余計な邪魔させないことだぜ?
その俺らが邪魔しちゃ駄目っしょ。
ほら、んなこと言ってる暇あったら弾込め手伝うとか穴空いたとこに板打ちつけたりしてちょーだい。
[一笑に付して、それぞれ自分のすべきことをするように指図した。
ジェフの邪魔はさせない。それは敵も味方も関係ないこと。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[8年前の出来事について、詳しくは知らない。
ジェフロイから語られない限りは、知ろうともしなかった。
ただ他の団員から、ヴィルベルヴィントに乗り込んだからだ、とだけ聞いていた。
8年前の借りも、前団長の命を持っていかれたことも。
ヴィルベルヴィントに対して、ジェフが何を思うかなんて解った気でいるわけじゃない。
今度こそジェフのしたいように、ジェフの思うようにやらせたい。
そのために、自分はここにいる。
ジェフロイが必ず成し遂げるという、揺らぎない信頼を持って。]
[ところでリュカに憑いたままのウィンディだが、リュカが倒れるのを見るとおろおろとし始めた。
阻害の手は緩めたり、強まったり。非常に不安定な様を見せ始めた。風精はリュカを殺したくはないのだ。だが術はカシムの命がなければ解かせない。
困り果てた末に、外からの風は一定遮断したまま、ウィンディ自身の力を彼女に貸す事で、術と、彼女の身を守る事を選んだ。
なおカシムに相談するとか知らせるとかいう方法は、よーっぽどが無い限り意地でも取りたくなかったとか。]
うーん、ボクもよくわからないよ?
[岩場から落ちかけて、獣に転じたのはついさっきのこと。
怪我せず着地できた後はすぐに元の姿に戻って、上着を羽織り直すとまた走り回っていた。
幼い頃の方がこれらは自在に出来たものだ。本能のままに動くことが多ければこそだったのかもしれない]
わかった。だいじにする。
でもよくわかんないから、おにぃちゃん、いろいろおしえて!
[ニッコリ笑って頷いた。
その後仲良く手を繋いで帰ったりすれば、誰かが騒いだりしただろうか。
なぜ喧嘩になるんだろうと、この時もまた不思議に思った。
でも、何より楽しそうだなとそう思って。
これもまた、憧れの始まりのヒトツ*]
[シメオンよりやや遅れて、ふいに訪れる静寂にあたりに耳を済ませる。
物音や気配をうまく感じられない]
ん〜〜……
[少し警戒の色を強めながらも]
救助に精霊術使える誰かとかでしょうかね〜?
[シメオンやカシムはその言葉で思い浮かぶ顔があっただろうか]
[術の発動の時に気付く違和感。
それは、音の精霊が訴える声とも一致する]
――― 結界があるね。
でも、今の僕たちには関係ない。
大丈夫だよ。
[破壊のための術を使うつもりはない。
あくまでも静かに。穏便に。
動き出す精霊師の前に、船員がひとり、姿を現す。]
まぁ向こうがわざわざ何かするって事はないよね。
[何時から気づいているのかいないのか。
笑みも言葉も大して変わらないまま、グレートヒェンへの>>+156返事のような言葉を返した。]
―思い出―
……ん?
なに、私に師匠やってほしいって?
[リュカの申し出に、眼を瞬かせる。]
別に構わないけど…、私の国の言葉と、この国の言葉は違うよ?
それでもいいっていうなら、やってあげるけど。
[にっこりと笑みを浮かべて、了承の意を返した。
火と風以外の術は使えても、
意図しない形での発動をするゆえに教える事は出来なかったが。
飴多目の飴と鞭を使ってリュカに精霊術を教える事となった。]
― マールシュトローム ―
一端停止せよ。
マールシュトロームとヴィントホーゼを近づけよ。
[砲撃の範囲ぎりぎりで、にらみ合うように船をとめた]
こんばんは。
[誰だ、と船員が声を上げるより早く、
にこやかに挨拶の言葉を投げる。
気勢を削がれた船員の耳元で、
りぃんと微かに鈴の音が鳴る]
すみません、夜分遅く。
ヴィルベルヴィントのほうから来たんですけれど、
例の海賊のひとが元気にしてるか見てこいって。
ほらあの、大将さんが海賊の船から連れてきた彼。
[冷製に聞けば、怪しいところばかりの口上を、
術中に嵌った船員は、疑うことなく信じた。
人魚たちの詳しい居場所を教えたどころか、
そこまでの案内を買って出る。]
― 主船レイルーポルッジート ―
「馬っ鹿、袋にされてんじゃねーよ!」
[副船から航行不能の報が入り、伝達を受けた団員が憤慨していた。
その報せはすぐさま主船全体へと伝わり。
味方の脱落を知って、落ち込むどころか士気は上がっていく]
「野郎共!
この借りはヴィルベルヴィントを沈めることで返すぞ!」
「「「「「「おおおおおおおおおおおお!!」」」」」」
[航行不能になった副船の救助は後回し。
現状、そちらに人員を割く余裕があるはずもなかった]
「左舷後方に被弾! 浸水レベルは低いと予想!」
「予想じゃねぇよ、確認しろ!! 浸水だけはさせんな!!」
「たーまねーぇぞー」
「お前もうちょっと緊張感持て馬鹿、おらよ!!」
[突っ込み突っ込まれを繰り返しながら、防御はほぼ捨てて攻撃に徹する。
こちらの船が揺れた分、相手にも同じ揺れを起こすべく砲撃は続けられた]
…くくっ。へーえ、それで?
言いたくなったんなら聞くぜ、個別にでもな。
[ここまで念の輪を使って、個別ということもあるまいが。
ごく軽い調子を変えずに、問いを双方へと向けた* ]
[親切な(騙された)船員と共に、医療船の中を行く。
目標の近くまで来たあとは、ゆっくり話したいからと
人払いをお願いして、船員を側から離した。
ここから先は、船員が術から醒め、
疑問に思うまでの時間との勝負だ。]
あどーも。
[初めて見る顔――ではない。ちょっと前に甘味漫才していた一人だと思い出したが、それがリュカから聞いていた「シェン」だとは気づいてなかった。
こちらはのんびり、ひらりと手を返す。
ちらとグレートヒェンとシメオンの方を見ながら。]
はい、お出迎えの準備をしていたんですよ。
[笑いかけながらそっとシメオンの手を握る手をしっかりと、ゆっくり何気ない様子で重心をいつでもかけだせるように。
並みの相手ならばそうと気づかせないほどの僅かな変化]
それと騒がしかったので歌声で癒せますようにって♪
― その頃・医療船 ―
[救出にきた精霊術師の存在を察した人魚の半妖は歌を紡ぐ]
『Ri…ruru…ruru…ri…』
[精霊術師ならば気づいてくれる。そう信じたのだ。
察していたのは半妖だけではない。白銀の騎竜師は、自分の騎竜の動きを通して予想し、彼をお出かけと称して脱出できるように、連れ出そうとしていた]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[離れていく敵船から砲撃を受けても、避けようともせずよたついた様に動く副船>>139を見据え呟く。
あの動きからして、舵をやられたか操舵手がやられたかのどちらかだろう。
確かに無力化を狙うならそれで充分、だが。]
……あぁ、沈めなかったんだ。
やっぱりどっか甘いねぇ、あちらさんは。
[命は極力奪わないように心がけているのだろう。
それは何とも窮屈なことだと、微かに笑みを歪めて呟きつつ旋回する船>>178を見据え。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
さて、と。
今度はこっちに食いついてくるかねぇ?
…最も、食いついてこないならこっちから噛み付きに行くだけだけど。
[二隻並んで止まる敵船>>179の動きに注意しながら、口端を上げた。]
シメオンさん
[直接確認するのももどかしく、
音の精霊を通じて、声を飛ばす。]
今、団のみんなが、海軍に夜襲を掛けてるんだ。
少し行けば、レイルーポルッジートに合流できるはずだから、
今のうちに、ここから出て欲しい。
―――リーダーさんが、あなたを待ってる。
[音の精霊は、正しく目標の相手へと声を届けるだろう。
すぐ近くにいる人間には漏れ聞こえるかもしれないが、
そこまでは、精霊師の知るところではない。]
― 旗艦ヴィルベルヴィント ―
「なんっか、急に向こう勢い増してね? ……左舷、弾幕薄い! 右舷今、火力弱いんだからしっかりしろや!」
「気軽に言うなよ、手ぇ足りてねぇんだよ!」
「……向こうは防御捨ててきたなぁ」
「それはそれで重畳、速さで押し切る!」
[気炎上がる敵主船の様子に、こちらもこちらで何かに火が点いた様子。
切り返しを巧みに織り交ぜ、回避と砲撃を繰り返す。
自分たちが手を抜けば、どうなるか。
わかった上での危機的状況を、どこか楽しむような気配がそこにあった]
(あー、こっちがやるからそっち任せた。)
[若干だが、彼女とシメオンより自分の方がロー・シェンに近いというのもあるし、あんまり海賊団の方へ逃げる気がないのもまた理由の一つだった。
ロー・シェンに話しかけられると>>+169、応えるように身体を少しずらした。]
いーえ、全然。
甘味に困る話もしてませんし。
[そんな風にけらりと笑ってはいたが―――ふいに>>187リヒャルトの声が届いた。ロー。シェンには聞こえたかどうか。]
― 医療船 ―
「そうかい?
一人は連れてこられた時にも騒いでたから、気ぃつけてな」
[何も疑わずに案内をした船員は、そう言って踵を返した]
((外に…うん、やってみる))
[音の精霊を通じて届いた声に、ヒレ耳を動かしながら返した人魚の子には、一人で出て行く気はなかったのだけれど]
お願いがあるんですけど。
ボク、時々海に浸からないと、体が乾いてしまって…具合が悪くなるんです。
[ 声が震えるのは、怯えているせいだが、本当に具合が悪そうにも見えるだろうか? ]
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