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― 帆船ルフトシュピーゲルング・甲板 ―
ボッカルーポは修繕に時間かかるはず。
他の船となら、機動力で僕達が十分勝てる。
[砲よりも帆の修繕を先にした船大工が親指を立てた。
どこかの船に乗っている師匠が賑やかな分、口数という意味では寡黙な人だった。その精神は…気にしないのが吉だろう]
主船の砲が、実に嫌な感じだったんだ。
だから、あれを少しでも削っておきたい。っと!
[なぁに、と話しかけてくる彼女に
あの人魚の声覚えてる?と問う。]
あのひとの声を探して欲しいんだ。
どこかでまた歌っていないか、
歌ってなくてもどこかから声が聞こえないか。
彼の居場所が知りたい。
[命令ではないお願いに、精霊は少し考えてから頷いた。
くるりと宙返りしてから、姿形をいっそう薄れさせ、
風に紛れて流れるようにどこかへ飛んでいく。]
流儀をこなすことを頭領が咎めることはないでしょうな。
[ケガをしていい、無茶をしていい。とはちがうが、それをもって、リュカの行動も、これからすることも、容認とする。そんな強引な理論展開をなすのだ]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
機動力では向こうが上。
それを発揮させねぇうちに仕掛けるとしたら…夜か。
[夜襲を仕掛けることを視野に入れていたが、それまで向こうが大人しくしているとは思えない。
ある程度の牽制は必要かと考え始めた矢先、団員の1人から敵船が近付いている>>110と言う連絡を受けた]
案の定だな。
[ち、と短く舌打ちをして、砲台付近へと歩み寄る]
近付き切る前に沈めろ。
風の流れの邪魔もしとけ。
[砲手の他に、動ける精霊師にも指示を飛ばし、走行の妨害を試みる]
ねぇ、ヴィントホーゼの修繕は終わってるー?
[と船員に訊ねると、答えは是、と返ってきた。
その事にさらに悪い笑みを深めた。]
[彼女が残した、煌めくような青の光跡を見送って、
よろしく、と呟く。
術でなくお願いにしたのは、
いますこし精神力を温存したかったのと、
相手方の精霊師たちに悟られないようにするためだった。
不自然な風の流れは、相手に警戒させやすい。
それは避けたかったのだ。
もっとも、お願いにしたことで
人魚を見つけるまでの時間は掛かるだろうし、
音の精霊は珍しい分、
相手方の精霊師に見とがめられる怖れも十分にあった。
おまけになにより、彼女を飛ばしている間は
当然ながら彼女の力は借りられない。]
― 夢の中 ―
[ ジェフロイや、フェリクスが、どんな想いを抱いているのかも、幼い心は気付く事無く…恐れのままに、身を投げ出して ]
((ごめんね…))
[ 夢の中で泣きながら零した言葉は…何かを間違った、と…心の底では気付いていた事の証しかもしれなかった ]
/*
ほいほい簡単に修理終わらせるのはどうなんだ、と思ってしまう俺。
こっちは1人削れてるから船も削ってんだけどなぁ。
そう言うバランスは取らなくて良いってことか?
船持ちPCが少ないから他の船の動きは特に描写しないでおいたけど。
やって良いなら遠慮なくやるぞ?
/*
ふむ、マレンマ女史不調、グレーテお姉さんもいつ来れるかびみょー、と。
赤は茶会に忙しそうだし(違
とりあえず寝るか。
─ 副船ボッカルーポ ─
たっだいまー。
リーダーとお話した結果、俺は暫くこのままこっちに居座ることになったんで。
そのつもりでこき使われてちょーだいねー?
[副船に戻り、船員達に告げる口調は軽い。
離れていた間に修繕は滞り無く行われており、更にリーダーの指示>>90を受けて主船から来た者達の手で更に修繕は進む。
また、損傷の激しかった副船から回ってきた弾や資材のおかげで補充も出来た。
使用した分を補うには足りないが、現状を考えれば充分だろう。]
─ 副船ボッカルーポ ─
…気が早いヤツらは動き出すかもしれないし。
皆、そろそろいつでもすぐ動けるよーに気ぃ入れといてねん?
[そう指示を飛ばしたのと、ルフトシュピーゲルングが動いたのはどちらが早かっただろうか。]
/*
ん、ああでもリュカの分あっちの船は少ないのか。
PC船の数がこっちが少ない分、主船の被害が酷いんだよな…。
そのうち航行出来なくなるぞ、この船。
機動力低めな分、装甲厚いはずなのに簡単にぶち抜かれてるし。
まぁ俺もメインマストやりすぎた感はあるが。
あ、航行長。
私、これからヴィントホーゼで散歩に行って来るんで。
[通りすがった航行長に、嘘くさい―真意が透ける、ともいうが―理由を告げて]
後の事―特に頭領を、よろしくお願いしますね。
[決めた事を取りやめるつもりはない。
にこやかに笑ってみせた。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板、砲台付近 ―
[いい的になりかねない樽の上からは降りて、おくり詰めの作業を手伝ったりと動く。]
ほーい、っと。
沈めろってさ。風と敵船の動きに気をつけてー。
[精霊付きの弾を用意する時間はなく。>>124近付ききる前にとの命に従いやや緊張感のない指示を出す。
そのうち風の流れが変わる。自分じゃない他の精霊師の働きだろう。
>>127船のやや下方目がけて弾が飛ぶが、その働きでか、若干勢いは削がれたように見えた。
縁から向こうを見るように立つ。
船の勢いは削げそうにないように見えた。]
また弾来たら次は当たるかな?
(―――ウィンディ。)
[他の精霊師たちに助力するように、風精に頼んで風の力を足しておいた。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 砲台付近 ―
カシム、この場は任せる。
1隻出て来て他が来ないとは限らん。
…やれねぇとは言わせねぇぜ?
[先の働きがあるのだからと、有無を言わせぬ態でカシムに言う。
答えを聞く前にジェフロイは砲台付近の傍から離れ、船首にて様子を見ながら指示を出すことにした]
[向けられた笑顔>>132に、航行長は一瞬、ジト目になったりしつつ。
けれど、引き止める事はしなかった]
「……大将が寝てる内に、帰って来てくれりゃあ助かるんですけどねぇ」
[止めて止まる殊勝なものは、
頭領が持つ、ある信念を知るからこそ、思うままに駆ける事は止められない、という側面も少なからずあった]
/*
ところで、天龍の某苦労人くん(…)の影響で、ここでもなちゅらるに大将呼びやらせてたわけですが。
……考えてみたら、まともに『大将』なんだよねぇ、と。
ふと気づいたのはさっきの事だった。
しかし、あかん。
ねむい(←
いや、今日は寝てもいいだろうけど、さ!
― 主船レイルーポルッジート・船首 ―
1隻おいでなすったぜ!
動ける奴は持ち場に着け!
破損部分の修復は装甲強化のみに切り替えろ!!
修理の終わってない副船は後方で修理に専念。
ボッカルーポに伝達!
1隻出て来たが、他が出て来ないとも限らん。
別の船が見えたらそっちで応対しろ。
こちらからも援護をする!
[指示を出すと甲板が慌しくなり、各団員がそれぞれ持ち場につく。
今のところ動ける副船はボッカルーポぐらいか。
それ以外の2隻は医務船と化した船の傍で、損傷箇所の修復を急いだ]
─ 副船ボッカルーポ ─
シェンのヤツでさえ疲れて寝ちまったってのに、まーだ遊び足りないのかあいつら。
…やっぱアイツが仕切ってた船だけあるねぇ。
[主船に向かい突出してきた一隻は、先に自分が乗り込み暴れてきたはずの船。
シェンを欠いて尚衰えない機動力に内心驚きながら軽口を叩き。]
─ 副船ボッカルーポ ─
あんなちっぽけな船一隻だけなら主船の敵じゃねーし。
俺らは続けて援護にくるヤツらと遊ぶことにしよーじゃないの。
ってことで、各員持ち場につきな。
主船に戻りたいヤツはイマから3つ数える間に戻れ。
ちんたらしてんならこのまま俺と一緒にお客さんの相手してもらうぜー。
[手短に指示を飛ばすと、帆柱をするする登り見張り台に戻る。
そこに入ったリーダーからの指示>>137には、了解とだけ送り返して海上に目を走らせた。]
― →主船レイルーポルッジート・砲台付近 ―
做隧道(道を作って)
支持身體,請跑得飛快(身体を支えて、飛ばして)
[敵の上部大砲近くを目指して、跳ぶ。風に身体を支えてもらって宙を駆ける。
帰りはこうはいかないだろう。不意打ちでなければきっと精霊術で邪魔をされる]
風和光變得一起(風と光と合わさって)
雷擴大!(雷広がれ!)
[砲周辺の人の数を減らそうと、痺れさせることを目的とした雷撃を着地と同時に足元から広げた]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[砲撃の応酬が始まったあたりで、甲板に出る。
正直なところ、今の状態で出るのは邪魔になりそうだったが、
状況は把握しておきたかった。
日常的に手を借りていた音の精霊が留守なので、
時折ふらついたりして、少々危なっかしい。
例のカットラスは刃に布を巻いて腰のベルトに挟んでいた。
戦利品というわけでもないし、使えもしなかったが、
なんとなく、である。]
[実はもう起きていたりするのだが、それは未だに伝わって来ていなかった。
起きていようといまいと、今は寝させないと、という共通認識のため、医療班はあえての放置を敢行している。
……ヘタに様子見に行って起きてた場合、大人しくさせるのが面倒だから、とかいう、酷い理由が主体な辺りはどうなのか]
「……そう思うんなら、頼みますよ」
[真顔>>138にジト目を返した航行長は、その背を見送ると]
「ほんっとに、なぁ。
……似たモン同士しか集まってねぇっていうか、なんていうか」
[なんかぽそっと呟いた]
― 医療船 ―
[ 再び火蓋を切ろうとしている戦いの事も知らず、人魚の子は未だ夢の中 ]
………くろわんこの、ばかー!
[ どんな夢見てるんだか、現状不明 ]
―ヴィルベルヴント→ヴィントホーゼ―
さて、ヴィントホーゼの皆。
このままいいトコ無しで帰りたいわけじゃないよね?
ローも怪我でダウンしちゃったし、頭領も…アレは自業自得もあるけど、倒れちゃった。
[にこやかに言い放つ言葉は、辛辣とも言える。]
― 医療船・個室 ―
[とか、まあ。
各方面でイロイロと残念な認識やら扱いやらをされている当人はと言えば]
……動いちゃ、いるんだろう、なぁ。
[ようやく気力が回復してきたのを感じつつ、こんな呟きをもらしていた。
魔精霊憑依や『痛み喰い』のリスクは承知の上でやっているわけだが。
こうなると、動けないのがもどかしくもある。
それなら無茶突撃するな、という話もあるが、『怒り』は魔精霊との盟約の鍵ともなった感情。
最も強い力を引き出す事もあり、振り回される事も多い]
― 医療船・個室 ―
……まだまだ、足りねぇ……な。
[そして、振り回される度に思うのは、こんな事]
先を、目指す、嵐。
……それを、支えて、進む道を開くには。
全然……足りて、ねぇ。
[不甲斐ない、との自嘲は他者には殆ど見せていない。
宰相のように、月影の帳に想いの全てを隠す事はないものの。
猛る黒き焔は、ささやかな動きを示すのが苦手な分、表立って伝わり難い部分が多かった。
素過ぎたり開けっ広げだったりして、駄々漏れな部分もあるから、バランスはいいのかもしれないが]
リュカも先行っちゃったし、いいトコとられないうちに行くよ!
[と、気をとり直すように指示をして、
ヴィントホーゼは動き出した。]
― 一方。修理中のマールシュトローム ―
「ぬぉぉぉ、うなれ、俺の豪腕!!マールシュトロームちゃんを直すんだぁぁぁ!!」
「ぃやぁってやるぜぇぇぇぇ!!」
[マールシュトローム。修理中でも通常運行。以上場面転換でした]
― 主船レイルーポルッジート・甲板、砲台付近 ―
いっ!?
[任せると言われて>>135眉が下がった。とはいえ出来ないとは言える筈無く。]
一応、出来る範囲でー……。
[と相変わらずやや消極的な答えを立ち去るジェフロイにかけた。]
なんだかなぁ……って言ってる場合じゃないか。
乗り移られたらそれこそ何言われるか…。
やれやれ半端してると怒られるなこれ。
ちょっと――インチキするか。
[ぼそっと呟くと、やれやれと手にした弾込め様の棒を下ろした。
まだ媒体は出さないが、意識を奥の歯あたりに集中させる。]
ウィンディ。
[意識だけでなくきちんと口にして名を呼べば、ゆらりと身体から出てくるのは風の乙女。バレちゃうけどいーの?と金色の髪の乙女に首傾げられると、まぁとりあえず今凌ぐほうが先だよねと力なく笑った。
風精の力で周囲に風が舞い、砲台付近に残っていた火精たちをふわりと浮かせる。
まだ続く砲弾の弾に、一気に火精をはりつかせようと試みた。]
Venit paulo obsessi.
― 医療船・個室 ―
『……足りぬと言うなら、完全なる盟を交わせばいい、と言うておろうに』
[不意に、低い声が室内に響く。
声の主は、気だるげに尾を振る漆黒の仔犬]
は……何回同じ事言わすんだよ、お前は。
俺は、俺のままで最後まで生きる。
……お前に喰われてはやらねーよ。
[境界線は越えない。
それは、ささやかな矜持と誓い。
漆黒の仔犬は呆れたように尾を振ると、わふ、と鳴いてまたその場に伏した]
Nullam ardent, quia dix―――!?
[が、途中で紡ぐ呪は途絶える。何より風の守護があったからこそ、その風向きの異様さ>>142に気づくことが出来た。]
っ、Insulator!
[風と違う属の気配に、咄嗟無理やり炎より少ない土精を呼び出し(なお土精は厨房のニンジンあたりに付いてぐーすかしていたものを強制召喚させた。当人言い迷惑である。)、土の壁を作り上げ雷撃をそちらに逃がす。
だが咄嗟すぎて全員カバーするのは当然無理で。自分周囲の一部だけ、痺れから逃れる事が出来た。
なお電撃喰らった砲撃手の一部が、可愛い人魚の夢を見たとか同でも言い余談は置いておいて―――]
げほっ……また乗り込み!?
ったく、どいつも皆無茶ってか何これ流行り―――
[軽く咳き込み土煙を払いながら。
乗り込んできた海野郎の方を見て。
さっきまでの悪態どこへやら。ぽかんと瞬いた。]
― 医療船・個室 ―
……ほんっと。
そうやってると、見た目は人畜無害なのにねぇ、お前。
[伏した漆黒の仔犬に向けた呟きは、結構本気の一言だった、かも知れない。**]
…え、クリス………っと、違。
[一瞬、親友の名が口に上がったが、彼にしては若すぎる。
だからすぐに、違う誰かなのには気づいた。]
まさか、リュカ!?
何で居んの―――――――――!?
[すっごい驚いた声で、指差した。
女の子相手に指とか差すな!と風精がぺちり叩いたが、痛みが驚きを越える事は無かった。]
皆、目一杯暴れるよ!
[ヴィントホーゼは、ぐんぐんと速度をあげて敵船が集中している方へと向かう。
…正直、船員に暑苦しいのがいないのは、この人に暑苦しいのが来ているのかもしれない。]
/*
さて、どーすっか。ロー・シェンの位置が判らんので、動かずにいたんだが、こりゃ、今夜は来れない感じ?
グレーテお姉さん探しにかさこそしてみようかしら?
― 医療船 ―
ん…
[ やがて、水軍と海賊船が再び交戦を始めたことで、海中の魚達が避難や、やじうまに騒ぎ出す ]
何…?
[ その騒ぎは、眠る人魚の子の耳にも届いて、覚醒を促した ]
/*
いやまぁギィちゃん的に俺と戦うほーが自然な流れだと思うんで、俺が受ける分には問題ないんだけど。
リヒャルトがまだバトルってない点ちょっと気になったりするのよね。
そりゃシェンと立ち回っちゃいたけど、結果が読めないバトルと違って完全ロールだからねぇ。
―医療船・個室―
[ドアの鍵と格闘すること30分]
ちょいちょいなーっと♪
[かちゃりといい音を鳴らしてカギが開く、ドアはずしりと重い何かにひっかかり少ししか開かない]
……あいつ、放っとくとまた無茶するしなあ。
[呟く。脳裏には黒髪の友の面影がある。
よもやまさか、同じく医療船に運ばれているなど知りはしないが]
― 医療船 ―
[ まだ貧血状態から完全には回復せず、目覚めたものの、視界はぼんやりとかすんでいる。
周囲の医師や助手達は、戦闘態勢に入ったことで、怪我人受け入れの準備に忙しく、人魚の子が目覚めた事には気付いていないようだった ]
…どこ?
[ 小さく口にした言葉に答える者も無かったが、そこが自分にとっての「家」でもある海賊船の中ではない事は気配で判った ]
― 旗艦ヴィルベルヴィント ―
「……さあて、それじゃあ」
[前線へ向かう者たちを送り出した後、航行長はぐるり、周囲を見回す。
炎弾の影響で、フォアマストの帆は使い物にならない状態。
船体そのものも、決して少なくないダメージを被っている。
加えて、舵も未だ応急処置から一歩前進状態で]
「……大将本調子になるまでに、どこまで回復させられるか、ねぇ」
[戦況如何によっては動けなくても強引に動く頭領の気質は心得ている。
だからこそ、今は全力で風の力を取り戻さなくてはならない]
「全員、全力で修繕作業開始! ああ、精霊師連中は後々の無茶に備えて休息しとけ!」
[航行長のこの指示により、精霊師たちは交代で休息を取り。
眠らぬものも、集中力の途切れているものが多く、結果。
人魚の子の声を求める精霊>>126に、すぐに気づける者はいなかった]
[旗艦に人魚の子の声はない。
更に後方、医療船の傍まで至るならば、ようやく眠りから覚めた声は拾えるか。
……まあ、目覚める前に来ていたとしても、
「………くろわんこの、ばかー!」
とかいう声は、拾えるかも知れないが。**]
― 主船レイルーポルッジート・船首 ―
近付く必要は無い!
射程ギリギリで維持、近付く素振りを見せたら遠慮なくぶち込んでやれ!
[敵帆船との距離を保ち、相手の出方を見る。
この先を考えると、弾の無駄撃ちは極力減らしておきたかった。
勿論、砲撃戦になるようなら遠慮はしなかったのだが]
風精の動きが変わった…?
[一部の風精の変化を察知し、敵帆船へと視線を巡らす。
見れば、風に乗り主船へと跳んで来る人影があった]
はっ、また単騎突入か。
……ん? あのガキ…。
[主船甲板の砲台付近に降り立とうとする人影に対し目を凝らす。
その顔には見覚えがあった。
8年前の苦い記憶、育ての親を死なせた原因]
いやがったか…!
[もう1人の仇敵、赦せざる者。
乗り込んで来たのを好機と見たが、飛び掛る衝動は押さえつけた]
この手で刻んでやりてぇが……それどころじゃ無さそうだな。
[カシムに任せたのもあったが、もう1隻こちらに近付く船に気付いたためだ。
そのカシムが何か叫んでいたようだが、意識は既に別へと]
もう1隻お出ましだ!
あっちはボッカルーポに任せる!!
折を見て援護するのを忘れるな!!
[再度指示を出し、更なる動きが無いかに気を配る]
面舵!
向こうの帆船の指揮官はあのガキのはずだ。
わざわざこっちに来てくれたようだからな、礼として帆船を沈めてやれ!!
[距離を保つのを止め、風を掴み大きく旋回しながら狙いを
勿論帆船からの抵抗もあるだろう。
機動力に劣る分、こちらは装甲が厚めな作りをしている。
多少被弾しようとも、持ち堪えることは出来るはずだ]
[ゲオルギーネに号に合わせてヴィントホーゼは出航して、ぐんぐんと進む。
目的はボッカルーポ。ロー・シェンを追い詰めた艦だ。自然を気を引き締める
この船もボッカルーポに一度辛酸を舐めさせられているとは知らない中。
ボッカルーポとレイルーポルッジートを交互に眺めながら、あの炎の狼に、一往復。どちらかの艦に運んでもらうかどうかなど考えていた**]
んーーーー
[てこの原理を利用しながら全力でドアを押していく]
女の子…相手に…これは…ひどいんじゃないです…かぁぁぁっ!
[ずずっと何かをひきずりながらじりじりと明らかに重しをしかけられたドアを開けていく。
言葉には余り似つかわしくない行為だった]
― 医療船 ―
[ 切れ切れの記憶が、ゆっくりと繋がって、漸く現状を把握する ]
そう、か…ボク…水軍に…
[ 捕まったと思うべきか、救助されたと思うべきかが微妙なところ。だが ]
あ…!
[ ふいに、思い出したのは、先に潜入した筈のグレートヒェンのこと。ここが水軍の船なら、彼女の事が何か判らないだろうか、と思い立ったら、居ても立ってもいられなくなった ]
― 医療船 ―
あうっ!
[ …とはいえ、まだ深い傷は治り切ってもおらず ]
いたあい…
[ 寝台から降りただけで、ずるりと、床にへたりこんだ ]
え、あれ。
やたらと人の好かったおにーさん。じゃないか。
[名前を呼ばれて正面から顔を見て。
引き抜いた短剣を手に、ぽかんとした顔となり。印象深い風がてちぺちと叩いている人を、ビシッと指差し返した。
残念かな。こちらはツッコミできる人材(精霊材?)がいないので突きつけられたまま]
えええええ。なんでー!?
なんでカシムさんがこんなとこにいるんだよー!!
[ちょっとマヌケな再会場面は、敵陣深くで展開されていいものではなく]
ふぅ…ふぅ……
[ようやく人が通れそうなくらいの隙間が開き、
呼吸をおちつけながら隙間に体をすべりこませていき…]
…あら。
あそこにいるのはいつぞやの船じゃないの。
[ふと、目に止めたのはボッカルーポ。]
…いっそここで雪辱も、いいかもね。
[ぼそ、と呟いた言葉は不穏に響き。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
あら、けっこー早いお戻りで。
[見張り台に上がった男の目に入った、速度を上げてこちらに向かってくる船>>155には見覚えがあった。
名乗りと共に声を交わし、次は剣で語らおうと返した彼女の乗っていた、船。]
…女心は変わりやすいって言うけど。
あのお嬢さんはどーなんだろーねぇ?
どーいう……邪魔するなっ。
打倒!(吹き倒して!)
[こちらに飛び掛らんとする動きを見て、短剣を横へ薙いだ。
カシムとその周囲に突風が襲い掛かり吹き飛ばそうとする。
話を聞きたい本人まで巻き込んでいる辺り動揺している]
カシムさん、リヴェルベリタの仲間だったの?
うう…
[ 恐らく、魔剣によって刻まれた傷であるからだろう。一度自覚してしまった痛みは、なかなかひいてはいかず、床の上、暫くの間、丸くなって踞る ]
悪いけど私はボッカルーポに突っ込む!
皆はリュカ達の援護に行って!
[…目的見失ってませんか、おねーさん。
マーズがこちらについてくるなら、フレアに乗せてボッカルーポへ行くし、
リュカの方へ向かうなら、二手に別れるのだろう。]
[ それでも、医師達に見つからずに動ける好機は今だけ、と感じていたから、無理矢理に身体を動かし、這うようにして、進み出す ]
はあ……痛…
[ さすがに、この身体で逃げ出せるとは思わない。けれど ]
あぅぅーー…胸が…すれるぅ……
[ちょっとその隙間を通るには出るところがですぎていたいたらしく、
痛みに耐えながらすり抜けていく]
たたたたぁ…さて……さがしにいきますよ〜♪
[見張りはあたりにいない、よもやこのドアを開けて抜けてくるとは思われていなかったのか、最悪逃げ出されてもいいと思ってるのか、理由はさだかではない]
― レイルーポルッジート・後方甲板 ―
[あまり邪魔にならないよう、荷物の影で戦況を見守る。
相手の船が迫ってきていたが、全部ではないようだ。
2隻…いや、3隻。対して、こちらが動けるのは2隻。
若干不利かなとは思えど、相手の旗艦は動いていない。
操船や妨害に関わる精霊の行使は他の連中に任せ、
いざというときに備えながら、戦場全体に神経を伸ばす。]
あれ…
[先の一戦で戦った船が動いているのを見て、目を瞬いた。]
―――まさか、本当に…?
[あの船長が無事で、船を動かしているんだろうか、
と、半信半疑で注視していると、
帆船から風に乗って飛んでくる人影が見えた。]
[ 痛みに耐え… ]
痛いよう…
[ …切れてはいないが、なんとかかんとか、少しずつ、床を這い、漸くドアをくぐる。
ちなみに人魚の子の身体は漏れなくぺったんこだったので、どこも引っかかりはしなかった ]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
あら、けっこー早いお戻りで。
[見張り台に上がった男の目に入った、速度を上げてこちらに向かってくる船>>155には見覚えがあった。
名乗りと共に声を交わし、次は剣で語らおうと返した彼女の乗っていた、船。]
[あのひとじゃない。
少なくとも、あの人は精霊を使わなかった。
…フェリクスが言っていた、
名乗ってきたお嬢さんだろうか。
舷側まで移動して、人影が乗り込んできたあたりを
注意して覗き込んでみる。
同時に、激しい雷光を目撃し、
複数の精霊術の行使を感知する。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板、砲台付近 ―
[奇襲は見事成功のようで、砲撃手らの大半はぶっ倒れたままだった。
風に煽られ>>162、砲台の下に轢かれた撒き砂が宙を舞う。
おかげで地味に痛いダメージをリュカが降りた周辺の者らを襲う。土壁に隠れ風精に守られていたこっちには、大した被害は無かったが。
向こうが驚いてるのを見れれば>>163最初の驚きはゆっくりと消えてゆき、段々と落ち着く事が出来た。]
うわーびっくりしたー。びっくりしたー。
僕の親友そっくりな女の子のリュカちゃんじゃないか。
元気してた?相変わらずイチゴ大福とか好き?
[調子取り戻せば、懐かしさも含めて間抜けな声がかけられる。
その昔、テンガでナンパよろしく声をかけざるを得なかった相手。
親友クリスに瓜二つな少女―――って最初は当然のように男の子だと思ってたわけだが。
なお女の子、の部分に周囲の無事な団員が「ざわっ…」となったが気にしない。気持ちは分かるから。]
― 医療船・廊下 ―
[ 治療室らしい部屋を抜け出すと、息を整えながら、壁にすがって立ち上がる。あてなど無かったが、立ち聞きでもなんでもして、情報を得るつもりだった ]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[その船から、赤い何かがこちらに向かってくるのが見えた。
望遠鏡を覗くと、赤い獣に乗った女の姿が目に入る。]
…女心は変わりやすいって言うけど。
あのお嬢さんはそーじゃないみたいねぇ。
[単身で突っ込んでくるなんて無謀も、あのやり取りを思えば意外ではない。
く、と口端を上げて呟きを落とし、砲手に繋げる。]
今こっちに向かって来てるあの赤いの、見えるよな?
俺に会いにわざわざ来てくれるお嬢さんなんで、邪魔しないであげてくれる?
ただし、船は近寄らせないよーに気を付けてね。
[そう指示をするよりも主船からの援護>>160の方が早かったか。
主船と副船からの砲撃は、船をこれ以上容易には近付けさせないだろう。]
[会話を邪魔するように、乗り込んできた子供相手に海賊団員は襲い掛かる。>>165
その団員ごと薙ぎ払う風が見えれば、逆方向から風精が風を送り盾と成す。
ぶわり、と大きくぶつかった風が散りが、こちらは平然としたものだった。]
仲間っつーか……まぁ今はそうだねぇ。
てかそっちは何、ヴィルベルヴィント?
なんだリュカ、ユウレンの海軍だったの?
[問いかけには否定しない。事実だし。
逆にこちらも尋ねて返すが、やや眉下げて。]
えー、ちょっと困る。
何しに来たの?このまま帰る気無い?
[帰ってくれると嬉しいなぁとは思いつつも、飛び込んでまで来てそれは無いよなーと期待薄な面持ちで首をかしげた。]
―医療船内―
[船の中を人を避けるようにしてすすみながら、一つの部屋に、着替えとか置いてある部屋らしく今は人気がない。
着替えの類から察するに医療船らしい。
今の目立つ服よりはと、ごそごそと漁り]
これこれ〜♪
[ごそごそとエプロンつきのこの場所にふさわしいエプロン付きの看護服。
色が黒っぽいのは汚れているからではなく、血がついても目立たないようにだろうか]
はぁい、お兄さん。
暇ならダンスの相手をお願いしたいのだけれど。
[声を風精に伝えてもらいながら、ボッカルーポへとヴィントホーゼを近付けようとする。]
……あれだけの使い手、この船にいたかなぁ。
[全員を知っているわけではないけれど、
あれほどの術式戦をしてのける団員に、覚えはない。
もっとよく見えないかなと少し身を乗り出したところへ、
微かに鈴音が聞こえて、顔を上げた。]
[髪も二つ三つ編みでまとめて、身奇麗にまとめれば見た目は先ほどまでとがらりと印象を変えた。
堂々と廊下を歩いていると、すれ違う人と気づかれることなくぺこりとお互いに挨拶]
あ、海賊の人って今どこですか?
[ふいにそう聞くと、なぜそんなことを聞くのかと尋ねられ、笑顔のまま]
ほら、珍しいじゃないですか。
[その人はうわさを聞いていたらしく、可愛い男の子だとか人魚だとか、その辺の話とともに気持ちはわかるよって同意されたりした。
捕まったらしい人物が誰かすぐに分かった。場所を教えてもらい]
ありがと〜♪
― 医療船・廊下 ―
「あれ?やっぱり足りないなあ」
「積み荷の間違いじゃないのか?まあ、看護服の一着くらい放っておけよ、今はそれどころじゃない」
[ 部屋の中から聞こえてくる会話に引っかかりを感じて首を傾げるが、その意味をはっきりとは捉えられず、またよろよろと移動していく ]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台→甲板 ─
[精霊師から届けられた内容>>173に、やっぱりと言いたげな笑みが浮かべ。]
『可愛いお誘いを断るわけないでしょ?
いつでもどーぞ、シニョリーナ。』
って返しといて。
っと。
悪い、誰かまた見張り代わってくれる?
俺直々に出迎えて欲しいってゆーシニョリーナのお願いを叶えなきゃなんないんでねー。
[交代が見張り台に上がるのと、男が甲板に降りるのはどちらが早かったか。
砲を器用に避けながら近付いてくるダンスパートナーを、笑顔で出迎えた。]
[そうして聞いた場所に向かい廊下を進んでいく。
珍しかろうが海賊のもとにいこうなんてもの好きは少ないのか、それとも何か命令がでてたのか偶然か、幸いにも人とそれ以上あうことなく廊下を進み]
あ、シメオンくん。
[見知った姿にそう声をかけて笑いかける。
向こうにはすぐに気づいてもらえたかどうか]
[下の精霊術戦、援護に行くべきだろうかと想いながらも、
今の状態では足手まといかと悩む。
結局、悩みながらも見守ることにした**]
何だよ。
女だと何か問題でもあるのっ!
[「ざわっ…」の意味を勘違いした、かもしれない。
ヴィルベルヴィントにはギィもいて、そこまで違和感のあることではなく。女の癖に、という侮りと取ったのだ。
そこでペースから逃れたか、襲い掛かってくる敵団員が現れ。反射的に風をたたきつけたのだった。
術で倒れたか、機を計ることにしたのか。直接手出しをする者は一時いなくなった]
[そしてその風も、カシムにはどこ吹く風、だった。
風霊が守護するのを見て、あ、とバツ悪そうにもしたが]
そーだよ。僕はヴィルベルヴィントで育ったんだもん。
正式に所属するのは今回が初めてだけどね。
僕、フルで名乗らなかったっけ?
僕の名前は、リュカ・ファサン。
水軍頭領ヴェルナー・ファサンが僕の後見人。
[眉の下がったカシム>>172をじぃっと見て]
このままは、帰れないなあ。
カシムさんが投降してくれるなら、考えるケド。
悪いようにはしないよ?
[振り切った短剣は引き戻され、胸元に構えられたまま。
風がゆっくりとこちらの周囲にも集まり始める]
おっと…
[シメオンを優しく抱きとめて笑いかける]
怪我は大丈夫ですかぁ〜?
変なことはされてないですかぁ〜?
[頭をそっと撫でながら、顔をよせると頬に殴られた痕があるのにシメオンは気づいたかどうか]
─ 副船ボッカルーポ・甲板 ─
いらっしゃいお嬢さん。
思ってた以上に綺麗で嬉しいねぇ。
デートは出来なさそうで残念だけど。
[シュテラはギィと同行していたか。
同行があっても無くても、船員達は遠巻きで手出しを控えていた。]
/*
簡易メモも在席状態も直せてなかったことに今気付きました。
あーう。在席はリヒャさんに倣ってメモからも外してたのに。
でもって戦闘内容までスロースターターになってる件。
カシムも時間大丈夫と聞いてたんだし。あそこで焦らず、会話してからバトルにした方がスマートだったかも。
バトルになってないだろ、と呆れてる方いたらごめんなさい!
― 主船レイルーポルッジート・甲板、砲台付近 ―
なー。僕大福ってこっち来て初めて食べたけど、苺とあの黒いの良く合うのね。知らなかったよ。
そうそう、あの店最近行った?雪苺とかいう新作が出てたんだけど、こっちも超美味かったよ。
クリス…ほら前に言ってた、リュカそっくりの僕の親友も絶賛してた。
[親友との長旅は、真っ直ぐユウレンに行かずに寄り道しまくりの道中だった事が伺える発言でもある。
とまぁそんな会話>>178はお仲間の手でぶった切られる事になるわけだが。]
女の子でも問題ないよねー?
[明らかに違う意味に受け取ってる>>179リュカの様子は楽しそうに見ていた。ついでにぶっ飛んでったお仲間には、危ないから無理に近寄らない方がいいよーと警告ひとつ。これで尚近付くようなら、怪我の心配はしてやらない。
バツ悪そうな彼女に>>180風精はちょっと困ったような顔をリュカに向けるばかり。]
あー……言ってたねぇ、ファサン、って。
あん時はユウレンとか遠い国だって思ってたから、すっかり忘れてた。
[今でも近いわけじゃないが、幼馴染の件が絡んで非常に微妙な国となっている。]
てかヴェルナー・ファサンってさっき飛び込んで来てたあの人じゃん。
そんな所までおとーさんと似なくていいのにさー、ホント。
[若干うろんげに見つめたり。
後見人ということで適当に父呼ばわりもしておいたが実際の親子だとは無論思ってはいない。]
─ 副船ボッカルーポ・甲板 ─
いえいえ、どーいたしまして。
[赤い髪の令嬢の言葉>>184には軽い笑みを返す。
彼女も他者に手出しをさせる気が無いのを見ながら、こちらは左に剣を持ち。]
あらまぁ、せっかちねぇ。
ま…どーぞ、お手柔らかに?
[真正面から向かってくる切っ先を己の剣で軽く逸らしながら、更に踏み込み足払いをかけにいった。]
[問いにはNOと返し、逆に悪いようにはしないと行って来る彼女に>>180はにっこりと笑って返した。]
わーそれはすっげー楽そうで魅力的なんだけど。
ここの海賊さん、僕の命の恩人だからそれ相応の働きはしないと後味悪いんだよねぇ。
一人で乗り込んできたって事は、要所狙いかな?ここに来たって事は砲台?
流石に御頭狙いって事はないと思うけど。
[こちらも簡単には引けぬ理由、つまるところいい訳を告げて。
彼女の狙いを読みながら、ちらと向こうにいる自分ところの大将を見る。
彼女と御頭の因縁は知る由無い為、御頭の思惑>>158>>159などは知らぬままだったが。]
― 主船レイルーポルッジート・船首 ―
[2つの敵船に気を配りながら、視線は一度敵旗艦へと向けられる。
今のところあちらが動く気配は無い。
動かさないで良いと思っているのか、それとも動かせない理由があるのか。
あの時ヴェルナーが単身乗り込んで来たことを考えると、後者の可能性が高いかと推測する。
乗り込んで来た理由は虫唾が走るようなものだったが]
高みの見物、ってわけではねぇんだろうが…気に食わねぇ。
[敵旗艦は沈黙を守り動かず、主船は襲撃を受けて迎撃に奔る。
状況的に気分が良いものではなかった]
ふん、胡坐かいて座してるのも今のうちだぜ。
[だからと言って今攻撃の手を休めるわけには行かない。
今向かってきている2つの船を沈めれば、間接的ではあるが向こうにダメージを与えることになるだろう。
ならば今はそれに専念するのが最善だ]
敵船後方通過後取舵!
向こうの方が機動は上だ!
無理に追わず旋回角度を調整して回り込める位置を探せ!
[ボッカルーポにも援護弾を放ちながら、敵帆船との追いかけっこが始まる。
時には追いすがるような奔りを、時にはわざと一度離れて回り込みを試みるなど、主船は大きく旋回を繰り返す。
反航航路を取る時があれば、好機とばかりに砲撃を放つことになるだろう。
ただ、接敵舷が損傷した船腹砲台側だった場合は、弾の数が極端に少なくなってしまうの*だが*]
きっと、ジェフ、が助けに来てくれるから…それまで、ボクがお姉さん、を、護るから…
[ ぼろぼろ泣きながら言っている時点で既に無理っぽいが、人魚の子は大真面目だ ]
[リュカの周囲に風が集まるのが見えれば、宿主の思考を受けて、風精が完全に身体から抜け出して程近くに舞った。]
Circa globum fecit ventum partes clipei ferro.
[ほぼ同時、リュカより先に呪を唱えると、風精が動き急速に風を集め始める。
風は両手の拳大サイズのつむじ風の球となり、周囲に術者以外にも目に見える形でいくつも浮いた。]
そんなわけで、さて、と。
ハンデあげるよ。ウンディは今日はお休みだ。
ここから先へ行くには僕を倒して行くんだー!
……なんてね。
[彼女も知っているだろう水精の名を出しながら、つまるところ引く気は無いが、全力出して殺す気も無いという宣言と共に、媒体も持たずに術者らしからぬ調子で風精と共に立っちはだかった]
私は大丈夫ですよ。ちょっとはりきりすぎちゃっただけですし。
[ケガのことを心配してくれる様子に変わらず笑いかけながら]
シメオンくんも無事ならよかったです。
ほら、血とか……、やっぱり心配ですから。
[以前に助けたときのことなんかも思い出す。あの時は潜入任務中だったにもかかわらず思わず助けに向かってしまっていた。
とても懐かしい、5年ほど前のこと、ジェフロイと会うきっかけにもなった出来事]
[フレアは主が手出しされる事をいやかる事を重々承知なのだけだったりする。]
あら申し訳なかったわ…ね!
[軽く剣を逸らされた事に小さく舌打ちしながらも。
足払いに足が浮くも、そのまま相手の胴を狙って蹴ろうと。]
ありがとう、シメオンくん。
[自分を守ると言う姿に頬をやさしく撫でて、おでこにそっとキスをし]
はい、それじゃあ私はシメオンくんのこと守らないとですねぇ〜♪
[一方的にでなくお互いに。
それは保護する対象ではなく対等な立場なのだと示す意味でもある]
/*
精神弱くなると反射的に愚痴を言ってしまうのが困りもの…。
1日目の緒戦後に修理始めて移動は別だったんだな、そういや。
うーん、最後まで気力持つだろうか。
どうも当初の予定より動きが悪い。
モチベが下がってる原因どこだろ…。
とりあえず寝る。
それじゃあ、少しだけ♪
[泣きやなんだシメオンに笑いかけてその手を優しくとると血をなめるというよりは傷を労わるようにして舐めて]
ありがとうね♪
[包帯をしっかりと巻きなおすと、シメオンととりあえずは廊下を歩きながらお互いの情報を交換するように*話していた*]
なーに、女の子のお願いなら大歓迎…っとっ
[胴を狙ってくる足を右手で受ける。
足払いをかけた為にバランスを崩しながらもにっこり笑って]
お嬢さん、けっこーおてんばだねぇ?
[後ろに倒れる勢いに任せて足を蹴り上げた。]
[シメオンがこちらに来ているということは、向こうの救護、特に大怪我をした者の治療の問題にも関わってくる。
みんなが無茶をしすぎないか、とりわけジェフロイの無事を特に祈りながら、残してきた騎竜の名を胸中で呟く]
『うまく…やってくださいね〜…』
[長年連れ添った相方ということ以上に、主の意を良く汲む騎竜は今も大人しく待っていることだろう。
あるいは自分が投げた小瓶を見つけてくれているかもしれない。
そして目立たぬように、姿を見せないように今はしているが、ジェフロイのピンチの時か、あるいはその力を貸すように頼まれたならば…
よく、言うことを聞き主に同じくジェフロイの力となろうとするだろう。
人質のごとく置いてきた騎竜は、自分に代わりいざというときにジェフロイの傍で力になれるようにと……**]
― 主船レイルーポルッジート・甲板、砲台付近 ―
最近は王都で修行してたから行ってないんだ。雪苺ってどんなんだろ。今度行くことあったら食べてみる!
うん覚えてる。そんなに似てるなら、もしや僕の父さんって思ったんだもん。違うってもう分かってるけど。
そっか、
[カシムが本当は王都に向かっていた、なんて知らない。
捜し人がいるというのは知ってても、王妃様と直接に話したことがあったとしても。結びつくことはなかった。
和やかだったのはこの辺りまで]
そうだよ。女だからって、小さいからって馬鹿にすんな。
対不起。(ごめんね)
[術ではなく言葉として風精>>180に語りかける。
もうしない、とはここから言わなかった]
違うよ、ヴェル兄は父さんじゃない。
ヴィルベルヴィントに拾われた僕だけど、身元不明のままだと困ることもあるだろうからって、助けてくれたの。
父さんとか呼んだら…どんな反応するだろ。
[一瞬チラッと余計なことを考えたりもしつつ]
ヴェル兄は僕の目標だからいいの。
それに他に方法が見当たらなかったんだ。
火精も一緒に飛んでくる大砲とか、危なくて仕方ないし。
[ぴっと砲台を指差した]
そうだよ。ここを沈黙させに来たの。
ヴェル兄にも出来なかったことをするのはちょっとね。
僕も、用意なくあの人の前に立つのはちょっと、怖い。
[それは人魚の聲の影響もあったかもしれない]
それだと、残念なことになるかなあ。
[スゥと息を吸い込む]
是非とも一緒に来てもらいたいから。
あれ、カシムさんがいなければ飛んでこないでしょ。
分かった。そうする。
[あっさりと言って、笑う]
それはありがと。って言っておくべき?
だからって油断したりは、しないんだよ!
把光折起來,并且請重疊起來(光は折り重なって)
陽炎!(かげろう!)
[ブゥン、と短剣を構える姿がブレる。
風の加護があるカシムには、正面から風で向かっても効果が薄くなってしまう。だから、切りつけてその隙を狙おうと]
ヤッ!
[左足から踏み込み、低い姿勢で相手の右肘を狙って短剣を突き出した]
/*
メモ書いてから気付いたんです。
速攻大技ぶっぱなしてダイス振ってても良かったことに。
重ね重ねごめんなさいカシム。時間のことといい、PLレベルで甘えまくりだ…。
そしてみなさん。深夜陣営すぎてごめんなさい!
ギィ達のがこの時間になってるのも、私の戻り遅かったせいだろうなと思うと…。無理はしないでくださいね。
私は明日外出するけどお休みなんで…!
― 主船レイルーポルッジート・甲板、砲台付近 ―
[風精はリュカのごめんを受けて>>195首を振る。その後睨むのはカシムなのだがこっちは気にしない。してられなかった。
リュカの身元の話など聞けば、ヴェルナーという人の印象が少し変わった。]
へぇ。流石ユウレンの上のほうの人…っていうか。
いい人なんだねぇ。
[ちょっと安心した、とは胸中で呟いた。
そういう人が幼馴染の近くにいるのなら、今の境遇もきっと悪い物ではないだろうと。
―――泣いてたら連れ戻す、とか言ってたクリスを思い出した。そうはならなそうだよ、と今は居ない親友へ向けて告げて。]
あはは。効いた?まぁ効くよねぇアレ。
さてどーだろ?精霊師は僕だけじゃないから。
[火精つきの弾の事を言われると>>195>>196笑いながら誤魔化した。
実際の所出来なくはないだろうし。力量次第ではあるが。
向こうの目的をしっかり確認すると、こちらの目標も見え易くなるわけで。]
わーぉ。是非ともとか嬉しいな。
じゃしっかりねじ伏せてご招待してね。
……ちぇ、残念。
[油断しないとの強い返答に、ちっとも残念そうでない声色で言って返した。]
[瞬時リュカの姿がぶれるが>>197、此方は動かない。
代わりに周囲を浮いていた風の球が、間に飛び出て盾となる。
旋風の球に振れれば、刃のような風が彼女を襲う。
だが触れなければ、こちらから襲い掛かる事はなかった。
――今は。]
こっちは今丸腰だからねぇ。防衛重視が基本だね。
[砲台にかまけたせいで弓手放していただけなのだが、それは置いておいて。]
さてどうする?
直接攻撃でもいいけど、もう一工夫無いと負けるよ。
あと1回か2回くらいは待ってあげるけど。
[まるで教授でもするように、リュカに向かってにこりと笑った。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板、砲台付近 ―
うん、ヴェル兄も。陛下や宰相様や王妃様も。
シェンも。
みんないい人だよ。
[シェンの名前はカシムにどこまで通じたものか。
彼もまたユウレンでは名家の主。水軍の副長。
普段は意識してないけれど、そう言われると数に入った。
誇らしげに、発展途上な胸を張る]
這個人體穿繭(この人を繭のように包み込んで)
像寶物那樣搬運(宝物を運ぶようにそっと)
朝旋風的方向(
[集めた風に、内側から吹き出す風が加わり。
短剣の先を中心として、一気に解き放たれた]
― 主船レイルーポルッジート・甲板、砲台付近 ―
―――……そっか。
[張られた胸すら悲しいかな親友と似た感じだったけど>>201、彼女が語るに王妃と陛下と、二人以上入っているのを見て、笑った。心からの笑み。
リュカが語るシェンという名は、昔彼女自身が語った為に微かに覚えはあったが直接会ったわけでないため記憶には遠かった。]
あはは。契約してるとこう、便利だよ。
[ガイナの守護精霊は、正しくは契約とは違うが口にはしない。]
まぁ年上だし?
多分僕リュカの倍くらいは生きてるし。
[倍は言いすぎだが、もういい年だ。見られたためしが無いが。あとは経験地の差だろう。]
そういう顔してるから子供に見られんだぞー。
[唇尖らせる様>>202に軽く肩を竦めた。]
[ぐるりぐるりと、防衛の為の風の球は、リュカの突進を牽制するように術者の周囲を舞った。
傷つく様子を案じるでもなく、ただ見つめる。>>203
これで暫く様子見が続くとばかり思っていたのだが
―――無茶しぃ集団だってのは忘れていた、そういえば。]
―――――……
[ほんの一瞬だけ、真面目な顔を見せて突進してくる彼女を見た。そして]
/*
カシム、本当にこんな時間までありがとうでした…!
ダイスは今夜中に振ってしまっておきたかったのでありがたいのですが。つき合わせて限界大幅突破ごめんなさいっ!
後は好きにしてもらえればと思いながら、おやすみなさいです。
いった〜…。
口の中、切れた。
[口の中が切れ、鉄錆の味が広がる。
一度、広がったソレを外へ吐き出し。
後ろへ倒れた(と女は思った)フェリクスはできた隙に、立ち上がりこちらへ向かってきただろうか。
剣を構え直すと、もう一度フェリクスへと向かう。]
/*
あー…ったく。
だから無理しねぇで寝ろったのに。
バトルだって最低1戦あればシステム上なんとかなるんだからさ。
― 主船レイルーポルッジート・甲板、砲台付近 ―
[>>203胸元に突きつけられた短剣に気を取られたが――浅い。
次撃が来ると判断したのと、>>204風が集まるのは同時だった。流石風の使い方は上手いと舌を巻く。
一瞬送れた判断のせいで、現状打破はより困難となる。
殺気は感じない。おそらく捕らえるだけの術だろう、迫る風を無理やりねじ伏せる事は出来なくない、が。]
(まっずいなぁ。これ無理にやっちゃうと多分…)
[その反動がリュカに返るだろう。
いくら海賊に恩があるはいえ、彼女を手ひどく傷つけるのは本意ではない。
となるとこのまま風に巻かれて囚われるのが最善、ではあるのだが。]
(とはいえこっちもだいぶやられてるしなー。このままってのも。
……ちょっと細工しとくか。)
[風にいよいよ取り囲まれる前に、胸元に突き立てられたままの彼女の短剣を握り締めた。
切っ先が手のひらを傷つけるが離しはしない。それどころかより深く握りしめる。業物に手のひらは傷つけられ、短剣を赤く塗らした。らリュカが引こうとしても放しはしなかった。]
ウィンディ、憑りつけ!
[ガイナの守護精霊と呼ばれる精霊達は、ガイナの民の血に宿りその血に従う。生まれつきその血と契約している、と言っても過言ではない。
その血を、短剣にたっぷりつけ媒介とし、風精を張り付かせ、彼女の媒体と他の風精との接触を邪魔させるような形をとった。]
[風精が短剣へ吸い込まれるように消えると手を離して。]
無茶しぃのリュカにごほーび。
更なる試練をあげよう。頑張ってネ。
[試練、という言葉から今の一連が良い行動でない事くらいは伝わるか。
リュカとジェフロイの因縁を知っていれば、敵陣真っ只中で精霊師の術を一部とはいえ封じるなんて危険な方法は取らなかっただろうが、知らないのだから仕方ない。
囚われた方はそれ以降は、風の命には逆らわず、ひらりと血塗れた手を振ると、風の繭の中に飲み込まれた**]
[身長の差も、性差もある。
力―腕力や筋力―ではフェリクスには勝てないだろう。
だから、と言うわけではないが、狙いは相手の剣。
取り落とせばめっけもん、遠い場所に蹴飛ばすだけだ。
さて、狙いは上手く行くだろうか?*]
― 少し前:医療船 ―
[医務室で、男は再び意識を失っていた。少し熱がある。
当然だろう。それだけの怪我を負っていた。
シュテラの治療があるとはいえ、外部に負った傷は大きい。
意識は深く沈んで過去を映し出す。
遠い夢は、懐かしい記憶を運んできた────]
― 夢 ―
[あの頃。自分は何も知らない子どもだった。
上の兄たちとは歳が離れていたし、母は早くに亡くなっていた。
自然、ひとりで居ることの多かった三男坊は、
ある意味自由で退屈で、そしてほんの少し寂しかった。
『俺は海で暮らしてみたい』
そんな夢のようなことを言って、遂に家を飛び出した日。
自分の力を試してみたい、そんな思いも心にあった。
辿りついたヴィルベルヴィントは、
気侭で煩くて、賑やかで…そしてどこか温かかった。
聞けば、似たような年頃の少年が先日まで居たのだという。
面白がるような話を聞き流していた。
王妃が迎えに来たという──…ならば、もうどうせ縁のない話だ]
…お前、なんだよ。
[突っかかっていったのは、こちらからだったか。
実のところは良く覚えていない。
確かなのは、最初から気に食わない相手だったということだけだ。
こちらを見る、不機嫌な顔>>62
自分の居場所を主張するかの様子は、酷く我侭なものに見えた]
(───どうせ気まぐれのくせに)
[向こうの事情など知る由もない。
育ちの良さそうな面立ちに、生意気にきらきらと輝く瞳。
気に食わないと、すぐに思った。
少年は、この場にひどく馴染んで見えていた。
だから少し怖かったのかも知れない。
───居場所が取られるのではないか、と。
同じ不安を向こうも感じていたなど、分かるはずもなく]
……っせえな!!!!
[面白がるように囃したてられる中、樽にぶつかり木箱を蹴倒した。
取っ組み合い、殴られた。こっちも殴り返した。
少年たちの喧嘩は結局、海に二人とも転げ落ちて終わり。
勝敗は───、残念な痛み分けといったところか。
喧嘩の後に、傷が癒えると共に気づいて得たもの。
やるじゃないかという、相手へと軽い感嘆と、
どこか自分と似ている、そんな相手への興味と関心]
[数年の後に、シェンの家出先はローの家にバレた。
家出息子が海賊とはと、ちょっとした騒ぎにはなったらしい。
それでも父や兄たちが強硬手段に訴えなかったのは、恐らく、
捕まえてもまたどうせ飛び出すだろうと見切られていたからか。
それとも所詮三男坊との諦めか。
もしくは好きにさせてやろうという親心か。
…或いは何かの予感が、あったのか。
ともあれ、シェンは家に連れ戻されることもなく、
半ば奇妙な状態の海賊”家出”は継続をすることになる。
一方でヴェルナーは、順調に近衛武官としての修行を積んでいるようだった。
偉くなるのだろうが、偉ぶらない。
ここでなら素の表情を見せているのだろうと思うと、何だか妙に嬉しくて、顔を見れば軽口を叩いて構うのが、自然と習慣のようになっていた]
…俺は海が性に合うし、家に守るもんも別にねえし、
[ある時、こんな会話をした。
船縁に潮風を受けながら過ごしたあの日]
ここで生きていこうと思ってる。
お前はそうもいかねえんだろうが、まあ──…
[にやりと笑う]
また帰って来いよ。
甘いもんは用意しといてやる。
代わりの土産は、酒なー。王都の極上品っ!
[未成年のくせに言い切って、けらけらと笑った。
自分たちの船に甘いものを用意して、彼の席は常にある。
きっと必要なことだと思った…いや。
それ以上に、単に、シェンは自分がそうしたかったのだ。
───お前の帰る場所はここだと、言いたかったのだ]
[内乱の折にヴィルベルヴィントが国王側に付くよう動くのも、
その後ユウレン水軍になるよう膳立てするのも云わば必然。
遠く、背を預けあうように信を黒髪の青年の上に置いた。
正直を言えば今も、国王に忠実なのかと言われると少し困る。
嫌っているわけではなく、どちらかといえば好意を持って接している。
家は代々王家の世話になってきた家柄なのだし、
予定外とはいえ家を継ぐことになった、その自覚もある。
……あるのだが]
(…まあ、どっちでもいいだろ)
[そう思っている。
彼が国王の乳兄弟である以上、
その絆の切れることはないだろうから]
(後ろ、任せとけつってんだろ?)
[自分は海で、その背を預かろう。
それは口に出すことのない、誇りと自負。
きっとそう思っているのは、自分だけではないのだろうが]
(───…じゃねえと、無茶すっしなあ)
[それでもするとか、人のことは言えないとか。
言い出せばキリのないささやかな話は色々あるけど。
確かに視線を交し合う、感覚がある]
(こんな面白い
彼の副官になりたいと言い出したのは自分から。
家出よりも、もっと確実に大切なものとなった”理由”
……それは『友』と交わした信頼だ]
─ 副船ボッカルーポ・甲板 ─
男だったらわざわざ出迎えまで、しない、ねっ
[蹴り上げた足の狙いは身体を離させる為。
その勢いのままに後転して、更に距離を取りながら軽口を叩く。]
─ 副船ボッカルーポ・甲板 ─
森育ちかぁ。
それじゃ海の揺れは慣れてないんじゃないの?
辛かったら言いなよ、休ませてはあげられないけどさ。
[場違いな笑みに優しい声音で戯言を言いながら体勢を整える。
が、体勢を整えられたのは彼女の方が早かっただろう。
剣を構えこちらに向かってくる彼女の狙いは。]
─ 副船ボッカルーポ・甲板 ─
そーくると、思ってたよ?
[彼女から視線を外さぬままに左手に持っていた剣を自ら放り投げ、狙いを失ったミスリルの輝きをしっかりと掴み引き寄せた。
甲板に1滴、2滴と落ちる紅には目もくれず、触れそうな程に顔を近付けると優しく微笑みかけ。]
剣を奪えば勝てると思った?
…ほんと、可愛いねぇ。
[まるで愛を囁くような甘い声で囁きながら、右手でベルトから引き抜いたダーツを彼女の腹に突き刺そうとした。]
― 医療船:個室 ―
[意識を失っていたのは、どれほどの長さであったか。
喉の渇きを覚えて、男は目を覚ました]
……っ、つぅ……
[身体を動かすと、思わず小さなうめき声が漏れる。
シュテラの癒しを受け、更に手厚い看護を受けて尚、
傷と失血によるダメージは、随分と男の身体を弱らせていた]
…いま…、なんじ……
[声が酷く掠れる。
自分のものではないかの皺枯れ声に、男は眉を顰めた。
枕元の水差しを掴み、零れるも構わず水を飲み干す]
か、は…… っ…!
[けほ、けほと咽るのも傷が痛む。忌々しい。
フェリクスに斬られた右の傷は深く、
腕は、既に動かせぬよう布で幾重にも固定されてある]
くっ…、そ!!
[少し動いただけで息が乱れる。
それを、強いてベッドの端に手をかけて立ち上がろうとする。
扉の向こうの様子が慌しい。
戦いが再開しているのだろう。……ならば状況は]
…ヴェルナーは、どうした?
『ここでお休みになっていますよ!』
[返されて、漸く安堵の息をつく。
は。と、息を吐きながら枕に頭をつけた]
そうか…、分かった。
[医師は、大人しくしていないとマレンマに頼むだとか、
シュテラ殿を呼ぶだとか言い募る。
こんなところにマレンマを呼び出す気にはなれなかったし、
シュテラの手を煩わせるまでもないことだと止めた。
”彼”にはまだ、別の仕事があるだろう]
──…大人しくしているから、許せ。
[どうにもこれでは分が悪い。諦めて降参の旗をあげた。
どちらにせよ、確かに今は体力を回復するべき時であろう。
男は深々と息を落とすと、黄金色の双眸を再び*閉ざした*]
/*
一応個人的見解を独り言に落としておくと。
ルールとして設定してるのだからそれに沿って動かすのが前提。
表情差分があるから発言を分けてやりたくなるのは判る。
だからこそ4発言までOK、にしてるのにそれを越したら『ルール』としての意味が無くなる。
他の人だってやりたいのを我慢してきちんと4発言に留めてる場合だってあると思うんだ。
くろねこさんが設定したルールって「公平性」も加味して作られてたと記憶してる。
逸脱したら「不公平」になるんじゃないかな、って言うのが背後の考え。
[カシムの指示は「短剣に憑りつけ」というものだったが。その血に添っているという守護精霊は、その意を正確に汲み取って行動してくれた。
風虎の内より生まれる風はその体内から出ないように。外の風は体内に入ってこれないように。その全力をもって阻害してくれて。
術の完成と前後して、ようやく刃が離れた時にはその仕事を完遂していた。
すなわち、今この場では風もマトモに使えない状態。予定が狂ったなんてものじゃない]
試練って、これは酷いよぉ。
うぁぁ。どうやって帰ろう。
[大砲を沈黙させるどころじゃない。
帰還計画も半ば封じられて蒼褪める]
/*
ギィは自分が落とした発言のうちバトル部分だけ抽出したけど、その他に2発言、相手のバトル描写に反応する描写を入れてる。
それは結局のところ自分のバトル描写に加味されるんじゃないかな。
故にバトル部分だけ抽出すれば良いって問題じゃない。
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