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[掃除中、時折空を見れば風精が、海を見れば水精が、何やら何時もと違う動きをしていたのはちらりと見えて。
とはいえまだ噂の方は耳に届いていなかったが。]
ま、無理にとは言わないけど。
面倒臭いんだったら剥いた林檎の一つでも持ってくるけどー?
[淡い笑みは、とても海賊らしく無く、何でここに居るのか非常に不思議である。海賊どころか、どこか人間離れもしているように見えて。
―――あー、やっぱ何か精霊っぽいんだよなぁ、とは胸中ぽつりと呟いた。
当然というか、リヒャルトが幼馴染にやらかした悪行については知る由もなかった。知っていれば、こんな風に話しかける事も無かっただろう。
水精は不在気味で風精はむくれつつも身体の中。向こうがこちらを精霊師と認識していない、あるいは黙っていてくれているのか、気づいていない様子には見えない所でほっとしていた。]
ジェフロイさんも、ちょっと待っていてくださいね。
あっ、お肉じゃなくてすみません。
でも、昨日はお肉三昧でしたし、夜はお肉ですから♪
[誰に何を聞いたわけでもないがそう声をかけ、向ける笑顔は一際嬉しそうにほんのり頬も赤くそめていたりした。]
[二人の会話は笑いながら聞きながら、迷う様子のシメオンの前とジェフロイの前に皿を置いて]
はい、大盛りお待たせぇ〜♪
― レイルーポルッジート・甲板 ―
グレートさん、かぁ。
あの人が食事当番の時は、
みんなのご飯時の目の色が変わるからなぁ。
新入りは辛いよね。
[お互いに、という気配を滲ませて頷く。]
僕が気合い入ってないのは、いつものことだから。
ん―――?
ああ、うん。あとでなにかつまんでおくよ。
[なにか口を噤んだ気配に、ほのかに首を傾げたが、
言われたことには頷いておいた。]
そこまでしてもらわなくても大丈夫。
ちゃんと、するから。
[剥いた林檎と言われて、笑って首を振り、
それじゃあ、と言ってゆるやかに歩き出す。]
人が捌けた時でも狙って、食べに行くよ。
団長さんに話もあるし。
[また、と笑顔ひとつ残して船の中へと歩き出す。
結局、彼の中にいる精霊には気付かずじまいだった。**]
― 14年前:回想 ―
あれっ…、猫……?!
[それは、海の上を頼りなく漂う難破船の欠片の上だった。
念のためとして漂流物を見回る中に、仔猫を見つけたのは偶然。
こんなところに。との感想は、少年の声色と表情に表れていた。
傷ついて細い声で鳴く仔猫を、腕の中へと拾い上げた]
お前…、どうしたんだ?
[にぃにぃ。と、小さな声で鳴く仔猫は、いかにもか弱い。
震える仔猫を暖めるように抱いて、船へと連れ帰った]
お前…、一人なのか?寂しかったか?
もう大丈夫だ、俺が居るからな。
…ちゃんと守ってやるからな…
[潜り込んだ布団の中で仔猫に向けて、語りかけた。
海が見たいと家を出ても、慣れぬ環境にあればやはり心細い。
その頃の男は、未だ物慣れない13の少年だった。
それでも手にした小さな命は、この手できっと守ろうと思った。
温もりを分け与えるように共に眠り、やがて───]
はぁ?
……チビが人になっていたぁ!?
[仔猫が幼児に摩り替わっていたと、
そんな椿事に素っ頓狂な声をあげるは目になったのも、
今はもう、リュカとの古い記憶のうちである]
あいつ──…、今は海賊の頭か。
やぁれやれ、どこまでも面倒だねえ。
[肩を竦める調子で言い、リュカの肩へとぽんと手を置く。
笑みを含んだ黄金色が、妹分へと向けられていた]
風がありゃあ、船は走る。
船が走れば俺たちは誰にだって負けないさ。
頼りにしてるぜ、リュカ。いい風を頼むぜ。
[気分を上向かせるように言って、ぽんぽんと肩を叩いた]
― レイルーポルッジート・甲板 ―
まーむっさい男所帯に一輪華があったらみんな群がるよねぇ。
[だから目の色変わるのは仕方ないとは思う。思うのだけど。
余計に食いっぱぐれ気味になるのは勘弁して欲しい所だった。
まぁそれだけ彼女に魅力があると言う事でもあるか。
全く、といった様子で>>145頷きには肩を竦めて。]
ああ、入れるのはご飯の方ね。
気合はさ、僕もあんまり入ってないし。
[緩さは人の事は言えない。へらっと笑うと自分にしか聞こえない溜息が届いたがさらっと流して。
傾げる首には曖昧に笑っておくばかりだった。]
そか、んじゃまた後でなー。
[断わりには>>146笑顔でそう返すと、モップ持った手を軽く上げて見送り反対側へと歩き出す。]
― 14年前:回想 ―
おはよう、おにいちゃん。
[目を覚ましたのは、何日もぐっすり眠った後。
意識がしゃんとしてくるのと同時に、自然と人間形態になっていた。母親とはずっとこの姿で育ってきたのだから、ある意味では当然の話でもあったのだが。だがしかし]
ここは、どこ?
[とても不思議そうに問いかけるところに人がくれば、少年の布団で見知らぬ子供が一緒に寝ていたことになるわけで。
まだ
……ふあ。
おにいちゃん、あったかい……。
[きょとんとしてた子供は、まだ回復しきったわけでもなく]
まだ、ねむいー。
[くてん、と手を掴んだまま、また眠ってしまったりとか。
その夜には再び仔猫が布団の中にいてみたりとか。
今となれば笑い話の懐かしい記憶は、金の髪の少年から始まっていた]
おおきくなったら?
シェン、といっしょに、かいぞくするー!
[それから半年も経つ頃には、しょっちゅう兄の後ろをくっついて歩く子供の姿が見られるようになっていた。
半妖の体質は様子見に来たヴェルナーによって解明され、落ち着けるための方法も教わることが出来た。
成長してから、足跡を捜しに行くこともあったけれど。
顔も知らない父より、時には幼くして生き別れてしまった母よりも。シェンを筆頭としたヴィルベルヴィントの仲間達は彼女にとって「家族」*だった*]
[自分は食べないのかとか、見られてると食べにくいとかいわれたかもしれない。
それでも笑顔は変わらぬままで、向ける視線はほぼジェフロイの方に]
私はぁ〜、ジェフロイさんが美味しいって食べてくれるのがとっても嬉しいんですよ〜♪
[お熱な相手を見つめる姿は女の幸せいっぱいですな様子で、騎士団を率いる副団長の面影はそこにはなかった]
おかわりもいっぱいありますからね〜♪
[シメオンがおかわりを要求するなら笑顔で*応じることだろう*]
/*
相変わらず、投げあいが楽しげだのぉ。
さててー、俺もあちらに一個は投げておきたいが、間に合うかしらー??
(───…ま、)
[潮風に吹かれながら
(でかくなったよなあ……)
[未だ少年にも見える細い元気な身体、
この身体がもっと小さく頼りなかった時代を自分は知っている]
あぁ、母さんか。…見つかるといいな。
[母が共に居たのだと後に聞けば、
あの折に目にした難破船の惨状が脳裏を過ぎる。
案ずる思いは、リュカ自身へと向けられた。
ちょこちょこと自分のあとをついてくる子どもの姿は、
どこか擽ったくもあり誇らしくもある。
この子どもを守ってやるのは自分だと、その時思った。
訓練にも自然と熱が入る。
ロー・シェンが剣や航海術の腕をめきめきと上げだしたのは、
この頃からのことである]
/*
今回保護者属性切り捨てないとならんキャラなんだよなー。
被保護者はシメオンが該当するんだが、発動したとしてもまぁ、月囁クレみたいな極端なものにはならんだろ。
よし、何とかなる。
ところでジェフロイの女の好みがグレートヒェンのような女性では無いような気がしてくるんだが、どう思うよ悪友。[聞くな]
なかなか手に入らないもの程燃える的な雰囲気がひしひしと。
/*
あ、そーいや今回、村の最終結果によって身の振り方があれこれ変わってくる訳だが。
海賊側勝利→海賊業続行
海賊側敗北→海賊団壊滅
が大枠になるかな。
流石に私掠船化はしねぇだろ…。
……メル君ならやりかねんだろうk
まぁここらは他の人らとも相談の上で、の予定。
敗北時の個人的エンドにはこれに「クレティミア共和国へ」が加わる。
フォルテが一部事情を知ってる事にしておく予定なので。[フォルテはクレティミアで作られた]
後はグレートヒェンとの関わり方で婿養子エンドもあるかもしれない。
どうやらグレートヒェンはジェフロイの好みどんぴしゃ、では無いようだから、ギャルゲー的にポイント作っておくのが良いんかな。
あんま得意じゃねーけど、そういうのw
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[わふ、と。向けられた笑み>>135に、漆黒の仔犬は愉しげな声で一声、鳴く。
滅多に人を好かぬ魔精霊ではあるが、盟約者の気質を心得る者は好ましく思っていた]
……はいはい。
お前は自重しろ、お前は。
[そんな仔犬に突っ込み一つ、飛ばす。
盟は結べど、完全な制御に到っているかと言えばそうではなく。
本来術師でない事もあり、8年の歳月を経ても未だ、覚束ない部分があるのが実情。
そんな事情から零れた言葉は、そこだけ見ると自分棚上げ発言にしか見えないのだろうが]
……ったく。
動く前なんだから、あんまり食べ過ぎるなよー?
[手にした菓子包みに向かう視線>>123や、嬉しそうに頷く様子>>129に、苦笑しながらも結局はお裾分け。
潮風の中に一時、菓子の甘い香りがふわと広がる。
半妖という共通項や境遇への思う所やらで、リュカやゲルトにはつい甘くなりがちなのは否めなかった。
血の繋がりは文字通り自らの手で断ち切り、育ててくれた先代王妃も既にない。
共に育った実の兄弟同然の存在は在れども、どこかで孤独を感じているのは否めずに。
そんな思いが時折、甘やかし、という形を結んでいる──と。
気づいているのは、頭の上の仔犬くらいのものだろうが]
[やり取りの合間、ふと、視線は碧へと移ろう。
思い返すは、内乱勃発直後に対峙した者の事]
(まーさか、ここまで長引く因果になるとはなぁ)
[『より良き未来のために』、フェオリバラム王家を討つと宣した父と決別した後。
王家に従うを是とする者たちを束ね、国王側に合流する前に訪れたのが、少年期の家出以降も親交のあったヴィルベルヴィント海賊団。
一人でも多く、一つでも多く、力となり得るものを得たい一心半分。
無意識、『居場所』と定めていた場所を、背を預けられる者をなくしたくない思い半分。
そんな思いの丈を当時の首領に叩きつけた直後だったか。
齎された強襲の報せ、その唐突さに戸惑う時間は短くて――]
― 回想:8年前 ―
……んっだよ、こっちは取り込み中だってのに!
[騒ぎが持ち上がったのは、甲板の一画。
そこにいるのはまだ若い──少年の域を抜け出したとは到底見えぬ男]
どこの誰かは知らんが、この忙しい時分に殴りこみたぁ、相応覚悟はできてんだろうな!
[その姿に目を細めたのは一瞬。
盟約の不安定さに加え、父との決別によって酷く血気に逸っていた時期だった事もあり。
冷静な対応をする──という思考は、生憎どこかに抜け落ちていた]
……覚悟があるってんなら、こいよ。
相手になってやる。
……ここを、勝手な理屈で、荒らされる訳にはいかないんだよ。
[言葉と共に、両の手に握られるのは漆黒と真白、対なる剣。
乱舞の果て、決して浅くない一撃を貰いながらも、相手の左腕を切り落として、それから]
[追撃を仕掛けようとした瞬間、誰かがないているような、そんな声が聞こえて。
思わず動きを止めた後、自分の中で何かが荒れ狂うのを感じて。
それを押さえ込む事に、意識の全てを持っていかれて──後の記憶は、やや曖昧。
とりあえず、目を覚ました後に怒られた、散々怒られたのは、しっかり覚えているのだが]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[わふ。
不意に、頭の上の仔犬が鳴いて、前脚で頭をぺしり、と叩く。
軽い衝撃に、過去を彷徨っていた意識が、今へと戻ってきた]
……っと、のんびりしてる場合じゃないな。
[呟く所にタイミングよく訪れるのは、伝令。
全艦出港準備が整った、との報せに、ふ、と笑みが浮かぶ]
ってぇ、と。
それじゃあ、行くとするかねぇ。
[思う所は多々あれど、今は余計な事は考えず、ただ]
……ユウレン水軍第一艦隊、出陣する!
[己がなすべき事を、果たすのみ。**]
/*
ていうか、ほんとに。
なして気づかんかったし、俺……!
[とほりら]
まだ集中力戻りきっとらんなぁ……ともあれ、雑事片して余裕つくろう、うん。
― 主船レイルーポルッジート・厨房 ―
構わん。
食えりゃそれで良い。
[グレートヒェンの言葉>>139に返すのはそっけないもの。
基本的に愛想と言うものを持っていないため、見る人によっては冷徹に見えたりもするようだが、彼女を船に乗せていることから毛嫌いしている訳ではないと言うのは団の者には判ることだろう]
ああそうだな、美味い美味い。
[食事をしていた他の団員がグレートヒェン>>159が言った言葉を受けて囃し立てても、紡ぐ言葉はそっけなく、態度は淡々としている。
口に合わなければ不味いとはっきり言うし、それ以降口にもしないのだから、言っている言葉が真実であるのは間違いないのだが。
最初こそずっとこちらを見る彼女に対して難色を示してはいたが、3週間も経てば慣れてしまい、何か言うことは無くなった]
[ちなみにフォルテは食べる必要が無いため(と言うか消化器官が無い)、ジェフロイの肩でのんびりまどろみ中]
/*
……ていうか、俺はほんとに落ち着けと!
……どーにも、どーでもいいようなミスが目立ってる。
投下前に深呼吸するくらいでちょうどいいな、これは。
あ、1日目の天声も準備しとかんと。
―幼き頃の記憶―
[王家と縁のある家柄から、幼き頃――まだ男児として育てられるより前に――あう機会があった。
お世辞にも私は行儀がよかったとはいえない。隠れるように見ていた…まあ傍目からばればれだった気がするが。それはともかく。
特に彼に何かをされたわけではない。ただ昔の私は臆病引っ込み思案だったのだ。
だけれども、甘味を食べる時の嬉しそうな顔をみて、私はほっとして]
マリス・シュテラ…です…
[親に隠れながらであったけど、名前だけは伝えることはできた。
そんな小さな交わりはその後、跡継ぎにと鍛えられることになって忘れていき、…内乱のときに参じ、属することになった先がその時の人の元に会うまでその記憶は封印されることになっていたが――]
―幼き頃の記憶―
[王家と縁のある家柄から、幼き頃――まだ男児として育てられるより前に――あう機会があった。
お世辞にも私は行儀がよかったとはいえない。隠れるように見ていた…まあ傍目からばればれだった気がするが。それはともかく。
特に彼に何かをされたわけではない。ただ昔の私は臆病引っ込み思案だったのだ。
だけれども、甘味を食べる時の嬉しそうな顔をみて、私はほっとして]
――…・シュテラ…です…
[親に隠れながらであったけど、名前だけは伝えることはできた。
そんな小さな交わりはその後、跡継ぎにと鍛えられることになって忘れていき、…内乱のときに参じ、属することになった先がその時の人の元に会うまでその記憶は封印されることになっていたが――]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[頭領の棚上げ発言>>164には突っ込まなかった。突っ込みを入れられないくらい、彼の影響も大きく受けている自覚は、今ならちゃんとある]
動くのはこれからだもん。
腹が減ってはナントヤラ、っても言うし。
[ねー、とゲルトと一緒に首を傾けてみたり。
近くのギィにも視線を投げたりしたが、同意はもらえたかどうか]
あ。いいんだよね、ね?
わーい、ありがとうっ!
[持ってきたのはシュテラだから、そちらにもお伺い立てつつ。何だかんだと甘い後見人からのお裾分け>>165を、それは幸せそうに、美味しそうに頂いたのだった]
― 主船レイルーポルッジート・厨房 ―
[フォルテの毛皮の下、肘から先を無くした左腕。
元々利き腕がそちらであるため、無意識に左手を使おうと動く時が時々あった。
4年前にフォルテを手に入れ、隠すようになってからはその仕草も自然隠れるようになったのだが、無意識の仕草を自覚すると、無くした時のことを思い出してしまう]
[あの時は今とは違い、血気に逸ることが多かった。
それを諌めていたのは育ての親であるテオフィロ。
けれど8年前のあの日は彼の諌めを聞かず。
また、折悪く悪友であるフェリクスも不在で。
制止を振り切って1人、ヴィルベルヴィントの旗艦へと正面から乗り込んだのであった]
― 回想:8年前 ―
ど、っけえええええぇぇえぇええぇ!!
[所持していた風の下級精霊具現武器(と言っても補助具なのだが)を使い、乗ってきた小船から旗艦へと飛び移る。
具現した形が翼であったため、最初は妖怪の類と見られたかもしれない。
精霊を感知出来る者が居るならば、それにより齎されたものと知ることが出来るのだが]
はっ、ヴィルベルヴィントもこの程度か!
ぶっ潰してやんぜ!!
[最初に遭遇した下っ端を蹴散らし、気勢高く声を張り上げる。
武装は左手に持つタルワールのみ。
当時の容姿も相まって、どう見ても無謀な特攻だった]
んだよ、今度はてめぇが相手か?
[進み出てきたのは、自分よりは年上とは言え、若い部類に入る男>>168。
タルワールの刃を上に向けた状態で相手に切先を突きつけ、視線を一度相手の得物へと移した。
対照的な色を持つ剣。
それから僅かに感じた気配が何なのかを冷静に判断していれば、その時の行動も少し変わったのかもしれない。
けれどその時のジェフロイはそれが出来るはずもなく]
はン、随分と海賊らしくねぇことを言うじゃねぇか。
盗るか盗られるか、そう言う世界だろうが、
[相手もまた自分と同業だと思っていたため、そんなことを言って。
風の低級精霊具現武器も駆使しながらヴェルナーへと踊りかかった。
低級精霊具現武器のお陰で機動力は僅かに上回っていたかも知れないが、剣技は明らかに相手が上で。
双剣使いである彼の機動力を削ごうと右腕に一撃を与えることが出来たものの、逆に自分の利き腕を切り落とされる結果となってしまった]
っ、ぐぅ…!
[タルワールを握ったままの左腕が甲板を転がる。
痛みと出血に立つことが出来ず、その場へと膝を付いた矢先]
……テオ……!?
[自分を追ってきたテオフィロが血路を切り開き自分の前へと現れた。
彼はジェフロイと対峙していたヴェルナー>>169を牽制し、隙を突いて退却することになって。
テオフィロに肩を借りる状態で退却路を進む。
その途中でも勿論追撃があって、それにはテオフィロが応じたのだが]
テオ!!
[目の前に立ちはだかったのは年端も行かぬ子供。
テオフィロならば一蹴出来ると思っていたのだが、大きな一撃を食らったのは彼の方だった。
相手から放たれた雷撃の全てをテオフィロが引き受け、それを無理矢理相手へと返して。
返した一撃と疲労で倒れた子供を確認した後、テオフィロはふらつきながらもジェフロイを抱えて退路進む。
両者満身創痍の状態でテオフィロが乗って来た船へと乗り込み。
それ以上の追っ手を振り切って団へと帰還することになったのだった]
[団に帰還後、ジェフロイの治療を優先したテオフィロは、その時の傷が元で命を落とした。
ジェフロイに残ったのは、突出した自分の愚かさに対する後悔と、彼が使っていた雷の精霊具現武器。
そして敗北した相手と、テオフィロを死に追いやった原因となった子供についての記憶。
それらは今のジェフロイを作り上げる結果となった]
― 主船レイルーポルッジート・厨房 ―
(……次に会った時は───)
[8年前のあの日、左腕の欠落と言うハンデを背負うことになったが、それを補う努力もしてきた。
今では右腕でも当時と遜色ない動きをすることが出来る。
それ以上の動きを見せることも出来るだろう。
失った腕の礼を、テオフィロの仇を、そう考えていたのだが、ヴィルベルヴィントが国へと属してしまったため、彼らはおいそれと手を出せる存在では無くなっていた。
それでも、その想いが消えることは無い]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[重ねて色々と言われているようだが、とりあえず、突っ込みは耐えておいた。
傷に関して無頓着なのには、一応理由もあるのだが、そういう問題ではない、というのもわかっているから]
ま、上には上がいる、という事だけは主張しとくぜ?
[上=国王、というのは言わずもがな。他から見れば、五十歩百歩だが]
…………。
[声なく笑う様子>>174に、僅かな刹那、目を細める。
最初に顔を合わせたのは、王室が開いた春の茶会か何かの席だったか。
隠れるようにしつつ名を告げる姿>>175に、きょとん、としたものの。
幼い頃は、人との関わりを増やすのが嬉しかったから、自己紹介の後、王宮庭園の案内を申し出てみたりもしたものだった]
(ほんとに、何がどうなるかってのは、わからんよなぁ……)
[そんな事をふと考えつつ。
出陣の号、それに対する了解の声>>177に、楽しげな笑みが浮かんだのは多分、無意識]
ん、上出来上出来……っと。
ああそうそう、忘れんうちに、コレ、渡しとく。
[その笑みのまま、懐から出した銀色の細い輪をシュテラへ向けて放り投げる。
波を象った意匠のそれは、水軍同士で連絡を取り合うための通信具、『念の輪』と呼ばれるもの]
それで、ここにいる連中とは遠距離でも連絡取りあえる。
身分証も兼ねてるから、なくすなよ?
― レイルーポルッジート・甲板 ―
[まだモップ片手に、人気のない縁の辺りまで歩ききると、水面にぷかりと影一つ。ひらっと手を振ると、人魚のような容貌した水の乙女が顔を出した。尾がひとつ、跳ねる。]
おっ、お帰りウンディ。
[甲板から呼びかける声はごく小さいが、彼女と自分に不自由はない。
一応、周囲に人が居ない事を確認したが、見られていたらまぁその時。
水の乙女は手を振り返すも、上がってはこなかった。まだ水の中に居たいらしい。こっちとしても願ったり。あまり周囲をうろつかれると今は困るのだ。
さておき、中に居る風精も、姉妹に等しい彼女の帰りを喜んでいるらしく、今は途端に機嫌良く、水精に向かって話しかけていた。
密やかに交わされる精霊の会話にのんびり耳を傾けながら。]
そっちは変わりない?そ、そりゃ良かった――って。
どうかした?
[こちらも他愛も無い会話ひとつ。
最中、様子がおかしな水精に何かと尋ねると、彼女は遠くから拾ってきた噂を囁いてくれた。]
― レイルーポルッジート・甲板 ―
[食事を取ろうと甲板から船内へと向かう歩みは軽い。
歩みだけでなく、男が纏う雰囲気自体軽いのだがそれはさて置き。
途中、立ち話しているらしい二人の姿を見止めるとおや、と足を止め。]
お?
お二人さん、何かあった?
[カシム>>111とリヒャルト>>108、それぞれの表情を見て問いかけたが返答はどうだったか。]
― レイルーポルッジート・甲板 ―
[カシムからお疲れ様です、と言われたのには軽く笑い。]
そーんな敬語なんか俺にはいらないって。
別に俺、エライ人じゃないしー。
[そう言ってひらひらと手を振る。
相手が新入りでも古参でも態度が変わらないのがこの男だった。
食事のメニューを問われると、軽く顎を撫でて。]
なんか、野菜と魚とパスタだって聞いたけど?
[非常に大雑把な答えを返しつつ、髪をかきあげた。]
― レイルーポルッジート・甲板 ―
ま、メニューはともかく。
あのお嬢さんの手料理だってことですーぐ売り切れちまいそーなんだよね。
ってことで、お二人さんも早いとこ飯済ませたほーがいーよん?
なーんか誰かさんも張り切ってるみたいだし、のんびりしてっと食いっぱぐれちまうぜー。
[そう言うと、ひらりと手を翻すとその場を離れ、船内へと入っていった。]
― レイルーポルッジート・甲板→船内 ―
/*
さて、ギャルゲー分岐点でも考えるか←
と言っても簡単には思い浮かばない知識不足の背後の脳みそ…。
まぁ分岐点以前の問題(プロロ以降会えない可能性大)もあるんだが。
一度捕まってあれこれの後にまた表に戻れたら楽しそうなんだが、そう言う流れになるかは分からんしなー。
― レイルーポルッジート・甲板 ―
え。海賊討伐?やだなぁ面倒臭い。
相手は? …………げっ。
[ヴィルベルヴィント、と聞いた時は反応薄かったが
ユウレンの水軍と思い至れば嫌そーな顔一つ。
それからすぐにはっとして。]
………ほっ。良かった。
[幼馴染は来てなさそう、ついでにもう一人、1ヶ月前にはぐれっぱなしの幼馴染も居ないとしるとほっとした。こんな所で幼馴染と遭遇とか目も当てられない。
最悪は回避された事に安堵の息を付くが。]
/*
くう、また誤変換っとる……!
しかし、ものすごさらっと書いてんだけど、>>165の『断ち切り』の意味って伝わってるかしらねー。
まあ、なんだ。
ほんとにそのまんまの意味です。
手出しさせなかったからね、どっちも。
― レイルーポルッジート・船内→厨房 ―
[船内に入り、まっすぐ向かった先。
そこに着く前から鼻をくすぐる良い匂いに、表情が緩む。]
ん〜、美味そうだねぇ。
今日も期待できそーだ、っと。
[鼻歌混じりに厨房に入ると、既に何人かの姿が見えた。
その中にリーダー>>121やシメオン>>136を見つけるとそちらにひらりと手を振って、まずは食事を確保してから傍に向かい声をかけた。]
よ、お二人さん。
もう食事済ませたんだ?
― 回想:8年前 ―
ここは、通さないよっ!
[粗末な短剣を手に、舷側に立ち塞がった]
小さいからって、馬鹿にすんなっ!
旋風倒槌!
[剣の腕など構えからしてたかが知れていた。
けれど足を狙って間断なく繰り出される風は、深手を負った者とそれを助ける者にとって厄介なものだったようで]
[倒す、とこちらに意識を向けられてゾクリとした。
実はそれが初めての直接戦闘。身近で浴びた殺気にも近い気迫に圧されて、恐怖が沸き起こる。
けれど逃げられない。混乱した思考は限界など考えることなく]
――――luuuuuu!!!!
[ギィの使う精霊術を真似ながら、本能からの叫声を迸らせた。
近くの風を強引に巻き込んで、身の内に眠る風も全て、脅威を払うための雷へと変格させて。
純粋な力の固まりを、そのまま、二人に向けて叩きつけ]
[その結果、二人がどうなるかなんて考えもしなかった。それ以上に、対抗されるだなんて思考を掠めもしなかった。
避雷針のように掲げられた腕、肉の焼ける臭い。
一人だけに集中した雷撃は、その腹を深く抉り中を傷つけ、それでもなお動きは止まらず]
っっぁぁぁあああっっ!
[こちらに向いた刃、返された閃光。
白く閉ざされた視界、髪の毛の焦げる臭い。
痛みと熱、全身の力が抜けてゆく――]
―回想―
[12年前、国を飛び出してから、様々な国を見ながら、
訪れた国の文化、言葉、習慣などを紙に書き留める。
(その中には、国民全員が悪人、という国もあったが。)
外遊、という名目で家出している以上、こういうことはしっかり記録しなければならない。
そういう風に考え行動する所は長所であり、親の教育の賜物とも言えたか。
そして、ユウレン国へと辿り着いたのが8年ほど前の事。
持ち出した剣に精霊がいる事は分かってはいたが、契約にまでは(それから8年経った今でも!)いたっておらず。
自国では味わえない物の食べ歩きの最中に、今の宰相殿の接触があり。
その後は、想像にお任せするとして。]
えー、でも面倒だなぁ。
流石に早々バレはしないと思うけど。
[特徴である耳が無ければ、普通の人と大差ない。
とはいえ隠れてある耳には特徴的な傷は残ったままだし、平行して精霊使いだと知られて妙な事態は避けたい所でもある。]
ど――しよっかなぁ。
もちょっと早めに抜けておけば良かったか。
ってもなぁ。命助けて貰ってるのに、恩の一つも返さないまんまなのはやっぱり気が引けるし。
[一ヶ月前、うっかり川に落ちて、流れに流され海まで到達した自分を助けてくれたのは、リベルヴェリタの団員の一人だった。
ここが海賊だと聞いて、やだなーあんまり関わるとまずいかなーと適当にこさえた話に相手がえらく感動してくれたのは失敗だったと思う。
船の上の生活が珍しく、思ったよりも楽しいものだったから、ついつい下っ端として居座ること早一ヶ月。]
………まー、何とかなる、かぁ。
水軍に知り合いなんて居ないだろうし。
[そんな予感は見事に裏切られるとは今はまだ知らない。]
― 主船レイルーポルッジート・厨房 ―
遅かったな。
俺は今終わったところだ。
[フェリクス>>199がやって来た頃には、目の前にある皿は空になっていた。
皿は押しやる形でグレートヒェンに渡すことになる]
何か変わったことはあったか?
[問いかけは見張り台に居たと知るが故のもの。
大きな異変があれば騒ぎになっているはずであるため、異変があっても些事であると考えているのだが。
その些事から判ることもあるため、一応の問いかけを投げかけた]
― レイルーポルッジート・厨房 ―
[軽い笑みは誰に対しても変わらないが、リーダーに対しての笑みは飾らないものだと気付くものは少ないだろう。
リーダーの向かいの席が空いているなら同席して、空いていなければトレイを持ったまま立ち止まって。]
そうだ、ついでに報告しとくわ。
今のところこの辺りには異常無し。
海も空も穏やかそのもの。
― レイルーポルッジート・厨房 ―
…穏やかすぎて怖いくらい。
だからちょっと、警戒強めた方がいーかもね?
[特別な力など持ち合わせていない故、経験からきた推測の言葉をリーダーに告げる。
表情も、真剣な色を帯びさせたものになった。]
ん、よしそうだ。今回の一件を恩返しとしよう。
終わったらこっそり抜ければいいか。
[そろそろ潮時かしらーと。
そんな事を思いながら、水精とは別れて縁から離れた。
そういえばと先程、フェリクスから>>193早めに食事を取らないと食いっぱぐれるぞという話を思い出したのもある。メニューは特に好物も無く苦手なものもなく>>192といった所だ。
まだ残ってるかねぇと思いながら、掃除を終えてモップをしまうと、ゆっくり船内の方へと向かって行った。]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
まーかせてっ!
こっちにはギィ姉もいるし。
一番の風を見つけて、呼び込んでみせるからっ!
[ニッと親指を立ててシェンに返す姿は、やはり少年のようで。
けれど三年の年月が齎したものか、笑顔には少しだけ、ホンの少しだけ少女らしい柔らかさも混じった。ようにも感じられた]
― 主船レイルーポルッジート・厨房 ―
[自分を好きだとか嫁だとかの話は聞き流して。
フェリクスから齎された情報>>210>>212に瞳を細める]
……嵐の前の静けさ、か。
お前がそう判断するなら、そうなんだろうな。
ちぃと外見て来るわ。
[言って、食事も終わったしと席を立つ。
フェリクスがまだ座っていないのなら、そこに座れば良いとも付け足して]
[その途中、シメオン>>213が眉を寄せるのに気付くとそちらを見て]
なんだ、どうかしたか?
[外に向かう足を止め、問いを投げる]
― レイルーポルッジート・厨房 ―
[が、シメオンの声>>211を聞けばすぐにいつもの顔に戻って。]
そーねぇ。
美味しいご飯作ってくれるって大事よね〜?
[にひひ、と笑ってちらりとジェフロイを見た。
彼が押しやった皿>>209を片付けようとしているグレートヒェンにもその表情は見えただろう。]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[笑み自体、無意識のものだったから、意を問われたとて答えはあったか定かではないのだがそれはそれ。
ともあれ輪は無事に渡り>>197、試してみよう、という言葉の後、届いた念>>198に]
……お前、な。
俺というか、俺らを何だと思ってる……?
[多分それは、言わずもがなな事。
リュカが吹き出す様子>>217には、ジト目を向けた。
反論できないのに無駄な主張を、と。
頭の上では、漆黒の仔犬がそんな雰囲気を漂わせていた]
― レイルーポルッジート・厨房 ―
ん、お願いねー。
[外を見てくると席を立ったリーダー>>219に、揶揄いめいた笑みを収めて見送ろうとしたが。]
ん?
何かひっかかることでもあったか?
[怪訝な様子のシメオン>>213に気付くと、首を傾げた。]
/*
さてええと、ざらっとwiki見て譲歩纏めてるわけですが。
内乱があって、御頭が乗り込んで、人魚が攫われてって流れかな?
まぁ全てに全く関わってないから(←)あんまり気にしなくていいのかとは思うけど。だーいたい知ってる感じで。
/*
テオフィロの傷が酷くてひゃっほぅです。
よくそれで動けたな。[←お前のせいだ]
ちなみにジェフロイが育ての親をテオ呼びなのは、父や兄の呼び方をテオフィロが拒否したから。
テオフィロにとってジェフロイは仕える王族なので抵抗があるのだった。
便宜上、関係を親子にして苗字与えてるけどな。
― レイルーポルッジート・厨房 ―
[厨房は、甲板を上回る熱気に溢れていた。
食事にありつこうとする男たちがひしめき合い
ごく軽い小競り合いなども起きているのを横目に、
自分の分の食事を確保する。
料理を載せたトレイが宙に浮いているのを
未だ慣れない団員が、ぎょっとしたように避けていく。
それも日常茶飯事のことだったので、
気に留めることもせず、隅の方に座った。]
― 主船レイルーポルッジート・厨房 ―
………は?
なんだよ、くろわんこって。
[シメオン>>233から告げられた内容はとても意味不明だった。
一度でもあの後ヴェルナーと遭遇していたなら理解も出来たのだろうが]
海に還った、なぁ……。
[心当たりあるか?と言わんばかりにフェリクスへと視線を向ける。
その少し前に見えた揶揄うような笑み>>225は勿論スルーした]
Ventus.
[短い精霊語での呼びかけに、
未だ形を成さぬ周囲の風精が従って、食器を操る。
中に漂うスプーンから食べ物を口に運びつつ、
視線は、団員たちの中心にいるリーダーへと向いていた。]
/*
……くろわんこ、の意味が通っても、海に還った、は本人にすら意味不明っつー説がないか、スズメダイ!
……ってな事に、今更気づいた俺がいるんだが、どうか。
― レイルーポルッジート・厨房 ―
くろわんこ?
[シメオンの言葉>>223は正直意味が分からず、怪訝な顔になった。
同じく解らないらしいリーダーからの視線>>228を受けても怪訝な表情のままではあった、が。]
くろわんこってのが何なのかはわかんないんだけど、さ。
…海に還った、ってのがちょ〜っと気になるね。
[ジェフロイが空けた椅子に座りながら、軽く眉を寄せる。
自分の推測もあるだけに何かありそうな気配を感じて。]
― レイルーポルッジート・厨房 ―
[海賊団のリーダーたる若き狼の前にいるのは、
水の気配を漂わせる青年。
彼が何者で、どこから来たのか、
興味はあれど、まだ深く探ってはいない。
スズメダイがどうとかいう会話に、眉を小さく上げる。
マストから降りてきた明るい髪の青年は、
リーダーと一緒に居るのをよく見かける。
名はなんだったか、と心の中のメモを繰る。
給仕しているアバスカル家の女性へ向いた視線は、
次の瞬間には反らされていた。]
― レイルーポルッジート・厨房 ―
[そんな自分達の様子を、先程甲板で会話を交わした男が見ている>>229のには気付かないのか気にしないのか。
シメオン自体くろわんこが何かわかっていない>>231のを聞いたためそれ以上は聞かず。
フォークにパスタを巻きつけながら、視線だけ二人に向けた。]
そのわんこが何なのかはしょーじきわかんないけど、さ。
問題は、そいつが海に還ったって方だと俺は思うんだよね。
とりあえずわんこが何かっつーのは脇に置いといて、俺らの領域に何か関わってくるかもしれないってことだけ覚えとけばいーんじゃない?
[そう言うと、フォークに巻きつけたパスタをぱくりと口にした。]
― 主船レイルーポルッジート・厨房 ―
[漂う風精の気配>>229に、一瞬意識がそちらへと向く。
目に映ることはないが、感じることが出来るのだ。
横目で風精の居る方へと視線を向けると、リヒャルトもこちらを見ていて。
離れているのもあって実際にはどうだったかは判らないが、目が合った気がした]
[それも束の間、再び意識はフェリクス>>230達の方へと戻る]
フェルも判らねぇか。
……だなぁ、その部分は気になる。
[シメオン>>231の言葉からただ事ではないのは判るが、結局判別に足る情報は得られなかった。
狼とするならジェフロイ自身が該当する部分はあるのだが、それならば魚達が騒ぐことは無いはずだ。
海はいつも接する場所なのだから]
―旗艦ヴィルベルヴィント・甲板―
[船の仕事に直接携わらない武器職人は、出航の慌ただしさなどどこ吹く風で]
ごきげんよう。
[向かった甲板にて、その場にいた者に挨拶を向け、優雅な仕草で一礼。
知り合いの姿は未だそこにあっただろうか]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[言葉で紡がれるよりも端的に答えをなす笑み>>233に、ほんの一瞬、このやろー、とでもいいたげな表情が浮かぶ。
とはいえ、反論できない事実は消えないわけで]
通じなかったら困る、っての。
宰相謹製の術具なんだから。
[なので、そちらの追求は諦めて、軽い口調でこう返しておいた]
― 主船レイルーポルッジート・→厨房入り口 ―
[歩く途中、風精がひっそり話しかけてきた。]
ん?誰かに知らせなくていいのかって?
いーのいーの。だって出所聞かれたら答えられないもん。
誤魔化して怪情報だと思われたら意味ないんだし。
どーせすぐだよ、多分ね。
[事態を重く見てるんだか軽く見てるんだか。
気楽に小声で言うと、モップを片付けて船室を覗く。
おかげさまで大盛況な厨房は、まだ人が引く気配はなさそうだった。]
……ま、それはそれとして、と。
[一つ息を吐き、視線は先とは色の変わりつつある碧の海面へと]
今のところは、静かなもんだが、さて。
上手く、引っかかってくれる……かね。
[何が何に、とは、口にはしないが。
討伐絡みの任務の前には大抵情報戦が入る、と知っている者であれば、大方の察しはつくかも知れず]
失礼しまーす…と。
まだ余ってます?
[あまり目立たぬように、人の波に上手い事飲まれながら食事のありかへとたどり着く。
予想通りというか、だいぶ中身は減っていた。野菜も満遍なく減っているのだから大した物だと思う。]
[余り物を適当に寄せ集めると、空いた席を探してふらふらと。
詰まってるようなら外にでもいくかねぇと思いながら、お頭周囲からは離れた場所に紛れ込んだ。]
/*
表やメモにああ書いたは良いが、微妙だったかもしれん。
けどなー、精霊師と似て非なるな部分があるんだよなぁ、錬金術。
感知も出来ない精霊を精霊石に籠めるなんて無理だろ。
― レイルーポルッジート・厨房 ―
[リーダーたちの会話を眺めていたら、
狼と視線が合って、ぱちりと目を瞬く。
くろわんこ、だの、海に還っただの、
話の断片を耳に留めて、薄い笑みを口の端に乗せ、
もう一度、風精を呼んだ。]
[チラとシュテラへ黄金色の瞳が向けられた。
まさかこの男が手作りしたとも思わないのだが、]
ひとつ、貰ってもいいか。
[この面子の中で菓子に手を伸ばすのも、珍しいといえば珍しかった]
『ヴィルベルヴィントが、海賊討伐のために出港した』
[風精たちが運んでいた言霊を、そのまま風に乗せて、
リーダーの側へ解き放つ。
意味は多分、彼らの方が知っているだろう。
リーダーに向けた言葉が漏れ聞こえるかどうかは、
周囲の人間の資質にも依ろう。
食事を終えた食器を風に下げさせて、
ゆっくりとリーダーたちの方へ歩み寄る。]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
……いや、確かにそうだけどな。
[それはそれで、あまりにもそのまんま過ぎるギィの突っ込み>>239に、否定は返せず。
なんとも評し難い響きの念を一つ、返した所聞こえた、声>>240]
……っと、ああ。
ご苦労さんです。
[礼に礼を返せば、頭の上の仔犬も挨拶するよにわふ、と一鳴き]
― 主船レイルーポルッジート・厨房 ―
[再び風精が動く気配>>248。
それはこちらへと向かって来て、聞きなれぬ声を耳へと伝える。
誰の声、と言う疑問は捨て置かれた。
その内容の方が重要だったために]
──ヴィルベルヴィント、だと…!
[低い声とは裏腹に、表情には不敵な笑みが浮かぶ。
風精が飛んで来た先を見れば、リヒャルトがこちらへと歩み寄ってくるのが見えた]
…今の話、ガセじゃねぇよな?
[彼が運ばせたものだと理解していたため、そう言葉を投げかけた]
ん?どうぞ。
[既にヴェルナーへと渡した土産。
ロー・シェンが甘味よりも酒を愛するということまでは知らぬため、疑問は抱かず。
ただこちらをみていうのに軽く首をかしげながらも、内心を知るよしもなく勧めた]
村の設定が変更されました。
― レイルーポルッジート・厨房 ―
そりゃま、魚だしねぇ。
[シメオンの言葉>>252に苦笑を向けながら、フォークを動かす手は止めず。
火や水、風など具現化された力ならまだしも精霊の声は解らない為にシメオンやリーダーの耳に届いた気配>>248は解らなかったの、だが。]
ん?
どうかしたか?
[はたりと動いた耳と、きょとんとしたシメオンの顔にまた何かあったか、と問いかけて。]
― 主船レイルーポルッジート・厨房 ―
[リヒャルトの風精が何を運んだかは最初不明だったが、ジェフロイの声を聞けばおのずと知れる。]
(ほらね、黙っててもきっちり伝わる物は伝わるんだよ。)
[だからしなくってもいいんだよ、とは胸中――というよりは体内の精霊へ。勝気な風精は呆れているのか返事は返さなかったが。
厨房でお頭が不穏な、どこか嬉しそうな顔したまま>>253笑っているのをちらっとだけ見た後、手早く食事を掻きこむのは食いっぱぐれ防止の為だ。]
ごちそーさまでしたっと。
[遅く着たのに先に来た者より早く食べ終えると、ちゃっちゃと食器を片付けに行った。]
/*
シェン頑張れwwwww
こっちも船持ち希望が居なかったかんなぁ…。
この様子じゃ後から船に移動するのは、居てフェルくらいしか居ない気が。
珍しかったんでな、つい。美味かったぜ。
出来ればゆっくり食いたい出来だが。
[そうもいかんな。と、惜しくもなさそうにシュテラへ笑う。
妹分とヴェルナーの幸せそうな顔を見れば、それも瑣末なことだ]
― 主船レイルーポルッジート・厨房 ―
[ 不安気な顔のまま、不敵な笑みを浮かべるジェフロイと、近づいて来たリヒャルトを交互に見やり、次にフェリクスへと視線を向ける ]
…………
[ 口を開こうとして、すぐに閉じ、代わりに黒いフードコートの下で、胸に提げたクリスタルのロケットを、ギュウ、と握りしめた ]
― レイルーポルッジート・厨房 ―
───は?
[低い声で紡がれた名>>253は、久しぶりに聞くもの。
リーダーが何故いきなりその名を出したのか解らず怪訝な声をあげた、のだが。
彼の表情と続いた行動、リヒャルトへの言葉である程度の推測はできて。]
…何、あいつら静かにしてんのに飽きたって?
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
調子は変わらず、ですよ。
俺もクロも……こいつらも。
[問い>>257に返しつつ、示すのは一つの鞘に納まる対なる剣。
笑みの意味は追求しなかった。
なんとなく、出来ないナニかを感じるというかなんというか、で]
あー……そうそう。
事前にも伝えておきましたが、戦闘予想海域に入ったら、後方の医療船の方で待機をお願いします。
[戦闘要員としての従軍ではないのだから、と]
― レイルーポルッジート・厨房 ―
[問いかけのような独り言のような言葉を口にするのには剣呑な笑みを浮かべたものの。
不安げな色を浮かべるシメオン>>265に気付けば、その表情を和らげ。]
な〜んて顔してんの。
心配しなくてもだいじょーぶだって。
[嫌がらなければその頭を軽く叩くように撫でてから、ひらりと手を振った。]
[そう、伝える間もまあ、色々と飛んでくるわけで]
(……これ、半分くらいはキリクのとばっちりだよなぁ……)
[そんな思いを宿した視線が、陸の方へと一瞬、向いた]
― 主船レイルーポルッジート・厨房 ―
無節操に、な。
そうかい。
[問いかけに返るのは答えではなく、判断するための情報>>260。
団に加わって日の浅い相手ではあるが、ここでガセを告げて益があるとは思えない]
ユウレンの、宰相辺りなら使いそうな手だ。
国の狗になって尚、ヴィルベルヴィントの名はこの領海の海賊には影響を及ぼす。
大方それを狙ってのことだろ。
― 回想:8年前 ―
(汗を落としたいな…)
[この身が十二、まごうことなき少年兵としか見えぬ姿の頃。そんな風に...は決して口に出さずとも、積み重なる疲労から弱音にもにたことを抱いていたときに、音が響いた]
何があった!!
[前方の起こり得ぬ騒がしさに、先程までの自分を殺し、体を張り詰めさせ声をあげる
強烈な奇襲であるのかと思ったが、それほど大きな騒ぎではない、精々が十数名規模のものであろう。まさか突出した一名とそれを救助しにきた合計二名による騒ぎとはその時は思わなかった。ただ本陣を落とさせるわけにはいかない。
折しもそのとき...は本陣よりも後方、医療隊に属していたため、その騒ぎから現場に駆けつけるまでに時間がかかり、たどり着いた頃には襲撃者は既に去った後であったが。]
頭領!?
[右腕の浅くない斬り傷から流れる血よりも、何かを押さえ込むように倒れているほうに精霊を感知できぬ自分でも嫌な予感を覚える。]
はやく止血をせぬか!!
[状況に僅かに混乱をしていた船員へと大喝。
止血を…自分ができないことはない、だがそれよりも、気になって、ヴェルナーの首裏にある経穴と丹田へと、たてた人差し指と中指を宛てた]
[風精に乗せた言葉は、水の気纏う青年には届いたようだ。
明るい髪の彼には聞こえなかったようだが、
リーダーに届き、周囲に伝わったのだから問題はない。
ヴィルベルヴィント。
その名が彼らにとって意味あるものであることは、
反応から容易に知れた。
彼らがどうするのか。
周囲を含めて様子を窺う。]
[...は精霊術の素質がなかった。だからそれ異常から影響を受けることもなかった。
そして精霊力を受け付けない不安定な状態である体に対して、違う治療の術をもっていた。
自分の…本名がそれを成す特性にあった名であったのもあるか]
大丈夫…落ち着いて…
[静かに、ヴェルナーの裡へと語りかけるようにしながら、傷の治療よりも…体内に巣食う、淀みのようなものを正常な流れにせんと、意識を傾け、内側より癒すように、自分の気をゆっくりと流していく]
ま、そういう事だな。
大体、それで大人しくしてるような連中相手なら、わざわざ出る必要もない。
[軽い口調で副官>>269へと返しつつ、浮かぶ笑みはどこか楽しげなもの]
そこまでして、引っ張り出したい、っていうのも。
少なからずあるし、ねぇ……。
[そのまま淀みのようなものを一つ一つ取り除いていき、治療を終える。
すぐに目覚めるということまではないが、いつ暴走することとなることは防げたであろう。
そんな後、表面上も大怪我な上に、妖ゆえに他の精霊術の効果が薄いリュカがロー・シェンに抱えられ新たな患者としてやってきたのだ。
ある意味多様なヴィルベルヴィントの面子では精霊術を受け入れれない者もいた。それゆえに、ほかではあまり役にたたなかった、内乱も後半の頃よりは彼ら気功術を使うものは衛生兵に回されていた。
―――当時...が子供のために、積み重なった疲労から前線より外すという気遣いもあった気がしたが、どちらにせよそれが功をそうしたといえる。
更に幸いといえば、仕組みはその頃しらなかったが、自己防衛本能が仔猫化していたことか。でなければ消耗していた体では治癒は間に合わなかっただろう。]
― 主船レイルーポルッジート・厨房 ―
らしいな。
[フェリクス>>266の言葉に笑みを湛えたまま、くつりと喉を鳴らす]
忙しくなんぜ。
お前も準備しとけよ。
[因縁浅からぬ相手がヴィルベルヴィントに居ることを知るため、フェリクスにはそう声をかけて]
航路指示を出してくる。
海賊討伐を銘打ってんなら、商船が通る航路の傍に行けばそのうちぶち当たんだろ。
[言って、船内から出るべく周囲に背を向けた]
安心して…私が痛みをなくしてみせる。
[子猫(虎)の背中と首の裏に手をあてて、ヴェルナーとは違い、生き物なら誰しもがもつ、生命の力を活性化させるように気を流す。
それは自然治癒をはやめたようなもので、すぐに完治するものとはいわなかったが、一命を取り留めるに至った…ところでその日は意識が途絶えた]
―回想終了―
ユウレンの宰相は、たしか精霊師でしたね。
辣腕だ、とは聞いています。
[リーダーの推測に頷いてから、小首を傾げる。]
そのヴィルベルヴィント…って、
なにものなんです?
[去ろうとする背に、素朴な問いを投げた。]
― 主船レイルーポルッジート・厨房 ―
[お頭の声に反応する団員の様子は様々。
半分くらいかそれ以上?はやる気な感じに見える。
まぁ新入りの印象だから、実際どうだかは不明だが。]
何か楽しそうだねぇ。
[肩を竦めながら、様子をちらり。
似たように様子を伺ってる、ある意味騒ぎの超本人のリヒャルトの方にも一瞬視線が向いたが、視線が合おうが合わまいが、軽く肩を竦めただけだった。]
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