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―試合の中日:西の邸宅 >>375―
直談判の予定だったのですけれども、ね。
切り出す機会に恵まれず、後はご覧の通りですわ。
――でも結果的に、わたくしはもっと大切なものを手に入れようとしているのかもしれません。
[短く刈られたうなじに掌を当てて苦笑した。]
ローゼンハイム様のこと、宜しくお願い致します。
こちらの従者は残しません。
それをもって貴国への信頼の証と致しましょう。
[これは大きな賭けであり、下手したら忠臣をひとり失うやもしれない。けれどこの姫君ならば大丈夫だと、直感でそう信じていた。]
意識が戻られたらご連絡いただければ幸いにございます。
もし不幸にも明日まで意識が戻らなかったとしても…明日の朝、こちらに立ち寄らせていただき、ローゼンハイム様のお顔を拝見しに来ますわ。
[その場を辞して、ふたりの騎士に事情を話すと、胸の痛みを堪えながら、カレルは東国の邸宅へと戻っていった**]
― 離宮・孔雀の間 ―
そうですね。そう言ってはいけないのです。
来てから気付いては、遅いというもの。
私のようにね…
[苦笑のベルにそう優しく返して>>369]
どうなっているのでしょうね。
父王の動向は探らせてはいますが、あの父王だ。
そうそう本音はいいますまいな。
逆に探っていると分かればもっとナツカを探って来い≠チと激怒されるので、なかなかうまくはいきますまい。
王族とはそういうものではないでしょうか。
私もこのような事態になるまでは、考えた事もなかった。
[「財布」も知りませんでしたし。っと冗談を乗せながら>>370]
ベルティルデ――
貴女ならきっと変われると思いますよ。
だって私を惹き付けてやまない
[そう囁くように返しては、ベルを見つめて>>371]
なんだか貴女から殿下≠ニ言われると照れてしまいますね。
[いつかきっと自分の隣にベルがいるときには殿下≠ナはなく
― 後半試合前 ―
そうですか。良かった…。
[試合の朝、この日まで病院から戻れないままだったヴェルナーの具合を、様子見にも行ったという侍女に尋ねた。併せて、深手ではなかったはずなのに昨日カレルの供をしてこなかったジークのことも聞く。
大丈夫ですよご安心下さいと言われて、安堵の笑みを見せる。
頬赤らめるこの侍女はヴェルナーを慕っているのかなと思った]
おはようございます、ベル様。
[それから先に会場へ向かうため、挨拶をしに騎士服で王女の部屋を訪ねた。ヨセフは傍にいただろうか。いなければその姿も捜して]
ヨセフ殿、後はお任せしますね。
では、行って参ります。
[第一会場は「戦場」を再現する。
そのことはオズワルドから知れていただろうか。
どちらにしてもここでお互いの
異なる側面を同時に示すのもまた一つの手となるものだろうか]
オズワルド殿。
勝ちましょう。
[短く声を掛けて別れ、控え室で支度を整えた*]
― 試合当日・第二会場 ―
[どうも低い構え>>376が多いよう。しかし先日>>2:1ヴェルナーから、その型も伝え聞いている。
振り抜き、踏み込み、切り下ろす動き。
そのうち踏み込みの甘さはその場で指摘してきてしまったと聞き、彼らしいと笑ったものだ]
(ああ、やはり)
[弾みをつけて動く>>377ことは熟達がなければ成せぬもの。
けれど剣の重さはどうしても、軸をより大きく揺らがせようとしてしまう。
こちらの予定も大きく変わるがここは]
ンッ。
[脚甲を着けない理由は自由度を得るため。
国境付近は山間の地で斜面も多い。柔軟な動きが出来なければ……落とし穴にも、容易に落ちる。
更に踏み込むはずだった右足を真横に近く踏み出して、直進からの軌道を変えた]
[この流れでは懐深くまで踏み込めない。
けれど盾で受けることもなく、掠めるだけで振り下ろされる剣>>378を躱しきれる]
……シィッ。
[チャッと高い金属音が響き、剣風に巻き込まれた儀礼用より短い白マントの端が千切れ舞う。
それと同じ高さまで掲げられたままの盾は、来るかもしれない次への牽制。
踏み込みによって左へと身体を戻し、狙いよりは離れた位置から相手の左脇腹を狙い]
[熱気孕みつつ、しかし冷静さを失わないミヒャエルの顔。
彼の人もまた、優しく力強い意思を持つと感銘受けていればこそ。その隠された真実を知らぬまでも支えがいあろうと。
自然、口元に笑みが浮かんだ。
闘志と相混じったそれは冷たく同時に熱い笑み。
今はこの力で前に立つものを倒すために]
ヤッ!
[右手から横に薙ぐ一撃を叩き込もうとした**]
― 王宮、自室 ―
[ベルと別れた後。自室に戻り寝る準備を整えさせながら、連れと話している]
…ベルのマドレーヌ。おいしかった。
ほんとうに良き
[そう嬉しそうに話す王子に、連れは「戯れを…妃などと…」と話すが]
戯れなどではない…
[っと真剣な眼差し受け連れは、ため息をついた]
調査はどうなっている。
カレル≠フ事。アードルング≠ノついてはどうなっている。
[その調査について連れは怪訝そうに、ありのままの事実を話していた>>83]
何かあるな…
[こないだの手の感触といい。カレルという名の王族はこの世にいないとなると。暴いてやろうという思いより、カレルという人物に触れてみたくなっていた]
引き続き調査をしておけ!
そしてこの事は騒ぎ立てるでない…
私が直接聞いてみるゆえ。
[カレルに謁見の許可を求めるように、連れに命令してから]
あと財布をくれ!
オズワルドとコンラートにも、健闘を祈ると伝えてくれないか?
[連れは跪くと、そう伝えにいった]**
― 試合当日・東の邸宅 ―
[試合を前にして、一度、カレルの姿を求めた。
ひと言、伝えておきたいことがある、と申し添えて。
そうしてカレルの前に立ったならば、
おもむろに片膝をついて頭を下げる。]
試合に先立って、お伝えせねばならないことがあります。
[感情を見せぬ淡々とした声で告げる。]
次の我々の試合、おそらく血を見ずには済みますまい。
ですがこれは、先方のリューガ殿とは合意の上のこと。
万が一のことがあろうと、先方を恨んだりなさらぬように。
[有無を言わさず言い切ってから、
華やかな笑みを浮かべた。]
―――無論、貴方が生きて帰ってこいと仰ってくださるならば、
貴方の元へと戻って参りましょう。
"勝利"を手にして。
― 試合当日・闘技場第一会場 ―
[戦場を見せる。
同じ意図に至った相手との闘いに赴くにあたって、
装備もまた戦場に在ると同じものを身につけていた。
厚手の衣服の上に、上半身と肘までを覆う
籠手と脛当てはごく薄く金属を打ち出したもの。
鎧の上に羽織る
得物として選んだのは突剣ではなく細身の長剣。
一般的なものよりもやや長めに打ち出されたそれは、
飾り気の少ないシンプルなもの。
やや小振りに作られた
髪と同じ真紅のマントを羽織って立つ姿は、
多くの兵を率いる将としての装いだった。]
[従者を引き連れ、闘技場内に足を踏み入れる。
周囲を埋め尽くす観衆には目もくれず、
真っ直ぐにカレルの前へと歩み寄り、
陽光そのものの金を見上げた。]
貴方がため、カイエンのため、
そして貴方とルスランの姫が描く未来のため、
戦って参ります。
[言葉は死地に赴く重みを持って発せられ、
敬礼を捧げた姿のまま、カレルを暫し見つめる。]
[やがて、カレルへ背を向けると、
ばさりと音を立ててマントを外し、従者に渡す。
従者より盾と剣を受け取って中央へと向かった。
周囲に歓声が上がる中、視線を上げてルスラン側の観覧席を見る。
気高く咲くアイリスを見つめ、
その祝福を受けた手を胸に当てて微笑みを送る。
その様は、事情を知らぬ観客には不敵な動作とも映っただろうか。]
[そんな微笑みも中央に立つ頃には消えて、
命の遣り取りを前にした戦士の顔となる。
国の運命、兵の命、戦の趨勢。
それらを負って立つ将として、いまここに在った。]
― 西の邸宅 ―
>>296
[いつ、どのように倒れたのか覚えていない。
ただ、必死に呼びかける切ない声と、すがりつく柔らかな身体の質感、そして伝い落ちる雫の記憶が、朦朧とした意識の中に擦り込まれる。
自分は、この人を傷つけた──
その思いが胸を締め付ける。]
/*
身体が睡眠を欲してるはず(軽い頭痛がある)なのに何だか眠れない件。
カフェオレ飲んだせいk(弱
とかやってたらローゼンハイム殿が居た。
とりあえず余談話纏めつつ体調と相談…。
[けれど、熱に蝕まれた身体は重く、腕を差し伸べて優しい人の涙を拭うことは叶わなかった。
その名を、正しく呼ぶことすらも。]
── … 。
[正直に打ち明けなかった罰だと思った。]
― 試合当日・西の邸宅 ―
[今日は、闘技場に向かうベルティルデの供と護衛役が自分の分担。
普段より大人っぽい、深い紺色の正装に身を包み、緊張した面持ちで部屋に迎えに行くと、コンラートも試合前の挨拶に来る。
後を任せる>>395と言われて、信頼されている喜びを隠さずに、真面目な顔で応じる。]
はいっ!私は自分の役目を無事果たします。
コンラート様の御武運をお祈りしていますから、どうか、どうか無事に戻ってきてください。
無論、応援も任せてくださいませ。
― 後半試合前 ―
[ヴェルナーの容態を聞く。命に別状がないことだけわかればやはりほっとしたもので、そして使節団となってから新たに生まれた騎士…ヨセフ・フォーゲルへと視線を向ける]
ヨセフ、ヴェルナー殿は昼寝中の今騎士はお前だけだ。
俺とコンラート殿は少し出かけてくる。その間、王女の護衛は任せるぞ。
[戦うというのにそれこそ散歩にでも出てくるという気軽さで、いってくると告げた*]
[オズワルドと会ったのは、ベルティルデとの会話が終了したあとだろうか。
オズワルドが試合にあたり、何を考え、対戦相手のギィとどんな会話をしたのかは知らなくても、真っ直ぐに見つめる。]
御武運をお祈りしています。 試合には悔いが残らぬよう、全力で当たれますように。
観戦席から精一杯応援しています。
姫様の護衛は、私にお任せください。
[試合前、>>396こちらでは「戦場」というのは告げてあった。それはもし何かあっても遺恨を持たないようにという意図もあったが、おそらくコンラートならばある程度こちらの意図を察してくれているだろう。
お互いの生き様を見せる。意識もあるか]
ああ、勝つぞ。コンラート
[お互いの拳を合わせるようにと突き出した。
そして...もまた闘技場の試合に望む準備を始めた*]
― 試合当日・闘技場観覧席 ―
[ベルティルデの手を取りつつ、緊張した面持ちで観覧席に。
腰には試合で使用したレイピア。万が一の護衛用というよりは、万が一が起こらないよう牽制のために携帯した。
先日と同様、ベルティルデに声をかけようとする者はいた。しかし発見するや即座に思い切りにらみつける。
”うかつに話しかけたら最後、五体満足で帰れると思うな?!”と気迫を込めて。
オズワルド>>2:338ほどの眼力はないが、試合出場効果?なのか、単に面倒を起こしたくないのか、皆が皆、意外とあっさり引き下がっていく。あるいは、前日の試合を知って、真面目に見に来た人が増えたのも幸いしたかもしれない。
ベルティルデの席を整えてから勧め、自分は隣に腰を下ろす。]
/* オズワルドの>>411を見ずに>>412を落としたんやけど(発言時間を見れば明らか)、そんな大きな食い違いはなさそう?
や、ちょっと驚いたで。 */
/*
一撃覗きなう。
わーわー、やっぱり本格的だぜ、みんな。
ぜんっぜんバトル慣れしてないのが紛れ込んだのが申し訳ない感じがww
(ていうか、出落ちだったよね、アレw)
皆さん、頑張ってくださいー><**
[胸の前で両手を組み、涙を堪える。]
――…本当はわかっているんです。
武器は人を傷つけ、そして「死」をもたらすもの…
武器を持つ者はすなわち、他者の命の犠牲の上に立つ者であると…
でも…、それでも…!
誰かのことを犠牲にするくらいなら、真っ先にわたくしにその刃を向けられねばならない…。わたくしが血を流してはじめて、貴方にも痛みが向かわねばならない…。そうでしょう……?
― 試合当日・第二会場 ―
……ちっ……!
[勢いを乗せた一撃は、軌道を変えた動き>>397を追いきれない。手に伝わるのは、想定よりも軽い手応え。>>398
掲げられたままの盾と、何より自身の態勢の崩れを思えば深追いは避けるべき、と剣を引き戻す。]
……焦んなよ、オレ。
[零れるのは、小さな呟き。細められた目は対峙する相手の挙動を、ただ、追う。]
[踏み込みからの動き、その狙いは理性ではなく本能が捉える。
飲まれまい、と思っても、昂揚を感じるのを完全には止められない。
それでも、完全にそれに溺れずにいられるのは──心の内、深く刻まれた笑み>>348があるから。
それについ見惚れて、それが気まずくて、正式な礼もそこそこ、テラスから飛び降りて出てきた、というのはまあ、ちょっと微妙な記憶ではあるがそれは余談としておいて。]
…………。
[公園で偶然会って、言葉を交わして。
昨日また、話して。
色々と、近いものがある、と感じた相手。
だからこそ、と思うのは。]
……負け、ねぇっ!
[勝ちたい、でも、打ち倒したい、でもなく。
ただ、負けたくない、という想いだけ。
踏み込みから、横へと薙がれる剣>>399、それが装甲の薄い脇腹狙いと気づいても、避ける道は選ばなかった。
大きく動けば先を読んで避けられ、こちらだけが消耗する。
どうせ消耗するのであれば──]
……おらよっ!
[先に引き戻した剣を確りと握り、鎧下を裂いて脇腹を掠る熱さに耐えながら。
近づいた距離を生かし、こちらも左の脇腹辺りをめがけて、突き一閃を繰り出した。**]
ブランヴィル様…
貴方は、わたくしに…わたくしの胸の裡に…血を流せと仰るのですね…?
[ぺたりと両膝を床につける。解かれても構わぬとばかりにギィに手を伸ばし、その温もりを求めるように、ギィの肩に頭を預けた。]
わかりました。
ならば貴方の身に刻まれる痛みを、わたくしの痛みといたしましょう…。貴方の流す血は、わたくしの身体から流れる血と同じものです…
だからブランヴィル様――…どうかわたくしを殺さないで。死の痛みを知るには、わたくしにはまだ知らないことが多すぎる。愚者のまま神様の元に召される不名誉を、わたくしに与えたりしないで。
――どうか、生きて帰って来て。
そして、貴方を盾とするわたくしの苦しみを全て振り払って。
使節団の正使としてでもなく、王の血を引く姫としてでもなく、ひとりの人間として、それを願います――…
― 試合当日・闘技場第一会場 控え室 ―
[胸から腹部、背中を覆うのは焼きを入れ漆黒の艶のある鈍い輝きを放つ装飾を施した、動きやすさと耐久性を持つブリガンダイン。
それと同様で同色の脛当て足の部位を守る小具足。
唯一白を基調とした、加工強化され盾としても使用できるようにつくられた篭手にはリューガ家とは違う紋である、蓮の華の意匠を施していた。
放蕩している...は自家の紋は掲げない。それゆえにか有事の際のみ戻ってくるものであっても、その存在を明確に把握するのは少なかったのもあるか。
そして同様の紋が施された鞘は今はない。それさえあれば戦場と変わらぬ装いであり、...にとって珍しく目立つようされているのは、上にたつ者としての指揮するものとして立場として、そして、敵に狙えと己を誇示している様でもあった。
鎧と同じように黒く焼きをいれた、漆黒の艶をもつ分厚く幅の広い両刃の長剣を手にもった]
/*
なんで目閉じとしたのに、紅くなってるのだろうとおもうと間違えたのだろうな。まあ高揚してるということで
[その後、予備の寝室へ運ばれ、医師の手当を受けた部分の記憶はない。
次第に浅くなる眠りの中に、切れ切れの夢が通り過ぎてゆき、心の奥底をかき乱してゆく。
熱のせいもあったのだろう、楽しい夢ではなかった。
孤独な深い闇に攫われる。]
>>376
[そんな時間の果てに、ふっ と、涼気がもたらされて、苦い夢から解き放たれた。
額に、そして、なぞられる傷に澄んだ光を感じ、癒されてゆくのを感じる。]
… どうか 、しばし このまま
[夢うつつの間に、その指先をとらえ、口元に引き寄せた。
こんな時でもなかったら、自分を律していただろう。
けれど、今は運命の計らいに逆らうことなく、ひとときの密やかな安らぎに心を委ね、たゆたう。]
―東の邸宅:ノトカーとの謁見―
[たくさんの花をつけたヒースの枝を生けているところに、従者がやってきた。]
これはこれはシルエ様。どうなされました?
何か火急のご用事でも?
ひとまずお座りください。ただ今お茶を用意させます。
[鋏を置いて、ノトカーに椅子を勧めた。]
/*
「かきゅうのごようじでも」を変換しようとしたら、
「火球のご用事」って出てきやがった…w
何このモン○ン仕様PC…
しかも中の人の同居人は、ちょうど今からリオ○ウス狩りにいくところだし…w
よく訓練されてやがる…(ぐっ)
― 東の邸宅:ノトカーとの謁見 ―>>425
急に押しかけてしまってすいません。
お気遣いなく…
[勧められた椅子に座ると]
カレル…、単刀直入に伺います。
貴方は何者ですか?
僕が調べた所によると「カレル・フォン・アードルング」という方は14年前に。
生後僅か3ヶ月で亡くなられているという、確かな調査報告が上がっているのですが…
[っと怪訝そうな顔を、カレルにみせた]++
私に遠慮することはない。
追求してナツカ王に、言うなどとはしない。
私はナツカの人間ではないゆえな。
安心なされよ。
私の本当の名は、ノトカー・シルエ・ザライ
野心家ザライ王の嫡子です。
[苦笑いを浮かべて、カレルに話を続ける]++
カレル――
手を握ってから、気がかりだったのだ。
貴方の正体が――
何か事情があって身分を偽っていたのだろう。
私にはよくわかる。
その代わり。私の身分を内密にしていただきたい。
ザライを恨むものも、いましょうからね。
[そう静かにいって、カレルに事の次第を説明をした]//
―闘技場第一会場ー
[紐にくくった棺桶を引きずりながら、闘技場へと入る。
それがすぐに棺桶だと気づかぬ観客からは不可思議なざわめき、それが何かを知ったときにはしるどよめき。
その反応に不敵な笑みを浮かべながら、ルスランの王女、そしてカイエンの殿下へと一度ずつ視線を向けたがそれに二人は気づくかどうか。
中央へと向かう。他国でありながら同じ意図をもって戦場に立つ赤毛の戦士>>407を前に...もまた歯を剥き出しにした獰猛で凶暴な笑みを刻んでいたが]
/*
まあ。
最後まで通してこそ、のお約束ですよね、という事でw
そして第一の方が動き出した、動き出した。
このカードもえらいわくわくする。わくわく。
― 第二試合前日/東の邸宅 ―
[カレルによりカイエン国の侍(騎士)と任ぜられた日。旅の荷と共に東の邸宅へと持ち込んだのは、カスパルから受け取った猫の遊具一式。渡しそびれていたそれをミヒャエルへと届けたと言うのは余談である]
さて、では我が故郷、天津の話をして進ぜよう。
[天津の話をする時、カレル以外にも聞く者は居ただろうか。同席を望まれたならば厭うことなく、故郷のことを聞かせた]
我が天津では春夏秋冬がはっきりしておってな。
季節ごとに見ることが出来る景色が実に美しい。
特に春に咲く桜の美しさは格別。
広大な地に何千本と咲き誇る光景の美しさもさることながら、その花が散る如何ともしがたい儚さが胸を打つ。
[故郷の話は懐かしそうな表情で終始話をしていたことだろう。四季の話だけでなく、食の話や生活・文化の違いについて、聞かれたならば政治体系の詳細等も話した。シロウが出奔した理由を問われたならば、表情に苦笑を交えながらも答えることだろう。かつての主君を失い、居場所を失ったが故に天津を出たこと。また、自分の思うままに生きろと言うのが、かつての主君との最期の約束だった*ことを*]
西国ルスラン使節団 オズワルド・リューガ!
民の、兵の、平穏を望み、その世にて日常を営むものたちを背負い戦うルスラン国の兵≪つわもの≫の名だ!!
[ブリガンダインの名称を指すブリガンド…「歩兵」あるいは「雑兵」を表す防具を身に付け。吼えると同時に、立てかけながら運ばれていた棺桶、ずんと鈍い音をたてて、地に倒れた。]
その意志を貫き通し!平穏を脅かすものとの戦いの末その身を棺桶に沈めようとも一片の悔いなし!!
それこそがルスラン国に…ベルティルデ・ズィーベン・エンフェルリート・ルスラン王女に仕えし兵≪つわもの≫なり!
[死を恐れぬ現れ。不屈の意志をもつ強烈な宣。それを騎士や貴族よりも自分に近い兵という存在として、死する覚悟有りと棺桶を用意してその意志を示した。
徐々に二人の男によって闘技場を戦場に変わっていく。]
― 試合前、東の邸宅 ―
[オズワルドとコンラートに、手紙を託す]
『コンラート、オズワルド殿
試合の健闘を祈る!
追伸:財布を購入しました。試合後祝杯をあげましょう!
ノトカー 』
―東の邸宅 >>426 >>427 >>428―
然様ですか…そこまでお調べに。
きちんと調べなければ、この名の子が亡くなったということは分かりますまい。
ええ。わたくしのこの手は、剣など握ったことはございません。
わたくしの名は、カロリーナ・マリア・ルーデンベルク・カイエン。カイエン王国の第一王女でございます。北の国の王子様なら、この名が一度くらいはお耳に入ったことがあるでしょう。
そしてわたくしにもひとつ気になることがございます。
わたくし達は互いに隠すものをもって、この国にやってきました。
わたくしは、名を隠す為の仮面を。
そして貴方様は、名を隠す仮面と、見せてはならぬ腹の中身を。
貴方様の手により、わたくしは「仮面」を外されました。ならば貴方様には、その「腹の中身」を見せていただきとうございます。
― 試合当日、闘技場観覧席 ―
ヨセフ。お勤めご苦労様です。
[ヨセフの凄んだ態度に、微笑みながら近づいていく>>414]
ベル。こないだはおいしいお菓子をありがとう!
僕もお礼をしなくてはいけませんね。
[隣にいるベルにも声をそうかけて、ベルの隣に恥ずかしそうに腰掛けた]
[宣の後、ギィ>>407と同じように中央へと立つ]
よう、待たせたな。まずは満足といったところか。
[「戦場」を行うと。そして威を示すための行為に変わる空気。だが]
ああ、あんなこといったが死ぬ気はねぇよ。
ただ…俺も命を賭して戦わねば勝てない。
貴殿はそういう存在だろう?
[自分の生き様。威を示すためのアピールのためというのはあるが、同時にこれは目の前の赤毛の戦士への...なりの最大級の敬意であった
そして背負う抜身の剣を片手に地に垂らした。」
/*
闘技場到着後のカレル殿の発言を探しに行って迷子になtt
眼が滑る……。
細切れ仮眠した方が良いかな、これは。
― 東の邸宅 ―
カロリーナ王女!
これは失礼いたしました。
[ひどく驚いてから片膝をつき、カロリーナがよければ手の甲に唇を落とし]
私の連れはとても信頼の置ける、優秀な臣下なのですよ。
[微笑みながら]
このような事をして私の真意ですか?
説明したとおりです。
カロリーナ――
貴女がどのような人物なのか、知りたかったのです。
/*
しかし妖魔陣営が見事に、ノトカーは姫さんに、シロウはカレル殿下(まだこいつ会ってもないからいろいろ話を聞いていぶかしく思いながら男性と思ってます)に、カスパルはその中央となっていていいな。
そして忠告したいのです。
そのまま偽っていなさい≠ニ――
此度の事。
女の身では辛いのは、おわかりでしょう?
男としてナツカにきた、貴女なら――
[そう警戒されぬよう。優しく語りかける]
ノトカーさん、こんにちは。
[ノトカーの声>>434を聞いて、今度は笑顔を向ける。
少しほっとしてもいた。たった一人ではベルティルデの警護の手が回らないかもとの懸念は拭いきれないけれども、知り合ったばかりとはいえ頼りになりそうでしっかりしているノトカーがいれば、大丈夫だと思う。
騎士らしく、礼儀を持って丁寧に頭を下げる。]
もしかしたら、試合中に分からない点がありましたら、教えを乞うこともあるかもしれません。
本日はよろしくお願いいたします。
[鎧の、服の内側にある手紙>>432の感触に内容を思い出す。
これからやるのは試合ではなく死合だという間はなかった。
ただ財布を買ったというのが無邪気な報告のように思えて苦笑したものだ]
― 試合当日、闘技場観覧席 ―
ええ、いいですよ。
僕でわかるものでしたら。
[微笑んでお辞儀をしてから、ヨセフにそう返す。
なんて律儀な少年なんだと思いながら。
そして試合会場に目を落として]
今日も激戦が予想されますね。
僕はこちらにきていますが、両国がんばってほしいですね。
[騎士として胸の高まりを抑えながら、まっすぐに騎士たちを見つめる]
私は先日、西の邸宅にミヒャエル様がいらしたときお会いいたしました。
コンラートさんを尋ねてきた、とのことですから、すぐに退出しましたけど、おそらく試合について話し合いされたのだろうと思います。
きっと素晴らしい試合になると思います。
[ノトカーの激戦との言葉>>441に相槌を打ち、同様に視線を向ける。
第二会場にミヒャエル>>253とコンラート>>255が進み出たのは、それからどのくらい経った頃だろうか。
それぞれの宣誓を聞き入り、これから始まる試合の熱気を予感して、息を飲む。
ミヒャエルの剣>>280を、コンラートが盾に受けた>>295鈍い音が会場内に響き、同時に、多くの歓声が沸き起こる。
この試合が組まれた真の意図も、試合が起こす影響も、人生経験が少ない自分にはまだ読み取れない。
だが、今感じている熱気は、間違いなく多くの人と同じなのだと思える。
知らず知らずのうちに、膝に置いた両手の拳に力を入れている。]
― 試合当日・西の邸宅 ―
[オズワルドの返事>>386、儀式のようなものと聞くと、ようやくほっとした様子で勢い込んでいた調子が緩んだ。
謝罪>>387にはゆると首を振り、>>388自分の為だけに戦えないとの言葉には少し藤を開いたが、続いた言葉を聞いて。]
それは謝罪するべき事ではありませんわ。
私は始めに、祖国の為に戦って欲しいと願いましたから。
[と>>1:44あの会見の後、初めに騎士らに願った時の事を思い出して告げて。色々な者たちのことと問われると、小さく頷いた。]
どうぞオズワルド様の望むように。
[間違った事はしていないのだからと、>>389一助となると言う人に礼を取った。後になって傷つくような戦いを見て、その言葉を少し後悔する事になるのだがそれはまた後の事。
何か欲しいと>>390告げられると、きょとと見上げて、差し出された鞘を見つめた後に方膝つく人からそれを受け取った。]
分かりました、ではこれは私がお預かりしておきます。
帰れる場所となれるように、決して失くさず大切に。
その代わりに、どうぞこちらをお持ちください。
[そう言い髪を結い上げていた二つの藤色のリボンのうち一つをほどき、オズワルドの手に絡めるように乗せた。
何か欲しいと言た人の心が少しでも満たされればいいと、願いながら*]
― 試合当日・第二会場 ―
[警戒した連撃は来なかった。それをしてくれば崩れた体勢の隙をもっと突けたのだが、そう楽の出来る相手でない。
楽を出来ないことが心地良い。闘いの高揚感が身を駆け巡る]
同じく!
[気合の声>>419に負けぬよう、応えて声を張り上げる。
気合篭めて払った剣には確かに捉えた感触が返り、布とその下まで裂けたことが分かる。
しかし、一撃通ったことに笑み深くする余裕もなく]
[対称的に同じ場所へと刃が迫ってくる。
止めるために盾引き寄せるのは間に合いそうにない。半端をすれば左の腕までもが傷つけられる]
……ッ!
[僅かに身を引き金属板で斜めに受け流そうとするが、その勢いを殺しきれはせず]
グゥッ…。
[重たい金属音が響く。鎧の隙間を抜かれることだけは避けたが、音に比する衝撃が身体の奥深くまで届く。
息詰まらせつつ眉を寄せ、ギリと奥歯を噛み締めながら剣身で押されるように後ろへと下がる。
乱れた呼吸を整えながら、剣と盾を胸元へと引き戻した]
/*
うむ。
やっぱちゃんとしたブラックコーヒーは一番眠気を飛ばす。
くろねこ的にも全力でいきたいん……更新までもて、オレの気力体力!
― 試合当日、闘技場観覧席 ―
話し合いか…
試合形態を話して、勝負に挑んでいるのですね。
[すごい張り詰めた空気を感じて]
よく観ておくんだ、ヨセフ――
甘い試合ではない。これは…
[会場の気迫を感じ、そう忠告するように低い声でヨセフに言い、ノトカーも手をぎゅっと握った]
―東の邸宅 >>436 >>437―
[手の甲に口づけを受け、なおもノトカーの様子を観察する。]
――…然様。
女の身では不利と言うべきこともございます。
無力なわたくしが、それをさらけ出しているなど、命を狙えと言わんばかりですわ。
それにナツカ王にお輿入れしにやってきたルスランの王女様と違って、わたくしは女であることを「武器」としても得をしない方略でここにおります故。
されど、身分を偽っては通じない話もございましょう。しかるべき機を見て、真実を告げるお相手も出てくるでしょう。例えば、今こうして目の前に居る貴方様のように。
ノトカー殿下。
わたくしの真実をお伝えした今、改めてお伺いします。
貴方様がここの国に居る、その意味とは――? **
― 東の邸宅 ―>>450
誤解した言い方は申し訳ない。
ルスランの姫を卑下したいわけでは、ないのだ。
男の身でも他国へ送られるのは、辛いというのに。
女性がきたのなら。なお辛いというものだろう。
それがこの戦乱の世というもの――
[それは悲しそうに、カロリーナを見つめながら]
― 西の邸宅・会談後 ―
[時折魘されもしただろうか。
遠い昔母にされたように、額を、傷を、なぞっていたら>>424手を取られ、引き寄せられた場所に驚いた。
騎士の礼であれば心構えもあるのだが、唐突な行為にさっと頬に赤味が差す。
目を覚ましたのだろうかと思ったが、寝息は変わらず、むしろ先ほどよりは穏やかになったようだった。]
[手を離す事が出来ず、引き寄せらたまま。
反対の手を額に滑らせ、掠れるほどの小さな声でそっと囁いた。]
so far away from my home, sweet home…
day bu day, from land to land I roam―――……
[遠い昔に母から贈られた子守唄。
母がそれを、何を願って歌ったかは知らないが。
今はカレルとの約束通り、惜しみない慈しみを捧げるべく。
ローゼンハイムへの手が緩むまで、静かに唄い続けていた*]
送られたのだ――父王によってな…――
戦いを少しでも優位にさせるための道具としてな。
[自分の悲しい事実を、カロリーナ伝える]
[ノトカーが低い声での忠告>>449に真剣な雰囲気を感じ取って、腹に力を入れて返事する。]
はいっ!アドバイス、ありがとうございます。
この試合の場に立ち会えて、私は非常に幸運だと思ってます。
[そのあとは、ノトカーの邪魔をしたくないのもあり、黙って試合に集中する。]
/*
ちょっとバトルレコード纏めにいってたら。
>>453
……ベルさ、ま……www
なんて中身CO、と思うのは私ともしかしたらシロウ殿だけ?
しかしリアルに噴いてしまいました、よwwwwww
懐かしいなあ。その子守唄。
ええと、表はPtも睨みつつで返せるか不明なので。
ヨセフ殿は応援ありがとう。
オズワルド殿は拳ガツンありがとう。
ノトカー殿はお手紙ありがとう。
シロウ殿はメモありがとう。
そして乙女のお二人は本当にご苦労様です…!
ひとまずここに埋めておきます。
― 第二試合前日/東の邸宅 ―
この地には桜は根付いて居らぬか…それは残念だ。
絵も持ち出してくるべきだったかのぉ。
[カレルの言葉>>443を聞いて、そう言えば旅の最中でも目にすることは無かったか、と。今後桜を目に出来ぬ可能性に少しばかり後悔が募った]
元よりわしは天津へ戻れぬ身。
辿り着いたこの地で再び仕える主君を得られたは僥倖であり、わしにとっても至上の喜び。
故郷の地を踏めぬことについては最早悲観しておらぬ。
カレル殿に侍として認められた時より、わしが護るべきはカレル殿と、カイエン国、そしてその国の民達だ。
わしの骨身はカイエン国へ埋めようぞ。
[未だ目にせぬ護りの地なれど、その想いに揺らぎは無い*]
/*
あ、いや。私が確信抱いて見てしまってるからであって。
そのものも知る人は知る唄(というか曲?)なんだから、そうとも限らないか<中身CO
裏メモはこっちの顔でやっておけばよかったな(苦笑
よし、もう一度深呼吸。
気合入れて表頑張ってきます。
―回想試合前 第一闘技場控え室 ―
[篭手を装着する前に、一度、今は手首に巻いてある王女の髪と同じ色をしたリボン>>445に触れる。
自分は結局全てを語らなかった。だが信じて望むままにと言われ、どのような表情をしていたのか。押し隠せていたかはわからない。
リボンを覆い隠し装着する篭手と同様に鞘に施された紋は蓮の華
蓮の華は泥の中に落ちる。だが一生に一度その鮮やかな花咲かせる華…その華と同様に生きられるならば厭うことはないという証となるか。
帰ってこの剣をその鞘に納めることとなるのか。
それほどの意志をもちて...は臨むのは]
守ってやりたいと思ったんだから仕方ねーよな
[本当のところをいえばたったそれだけのことなのかもしれなかった]
― 第二会場 ―
[返る気迫>>446、その響きが心地良い、と思えた。
繰り出した一閃が伝える手応えは、上出来と思えるもの。
口の端を上げ不敵な笑みを織り成しつつ、繰り出した剣先は弧を描くよに、下へ。
それと入れ替わるよに地を蹴り、前へと駆ける。
間合いまで後一歩、という所まで一気に駆けた所で唐突に足を止め、右足を軸に、くるり、とその場で回転して見せた。
目的は、二つ。予想外の動きによるフェイントと──剣の持ち手の、入れ替え。]
[持ち手の上下を入れ替えた逆手持ち。負担は大きく安定も損なうが、一時であれば、剣の軌道を変えるために使える有効手。]
……っせい!
[短い気合と共に放つは、自身の左下から、右上へと抜ける斜めの切り上げ。
盾持つ手とは逆からの一撃は、多少なりとも虚をつけるか。//]
/*
いやその……うん。
ほら、ね?(何
『後ろに回れない』じゃない、このばとるって。
そう思うと、こー、ね。
フェイントのバリエーションが、限られるんだわ……!
― 試合当日・西の邸宅〜闘技場 ―
[早朝コンラートと会ってから>>395、いくつか言葉は交せただろうか。叶うなら武運と無事を願う言葉をかけて。
オズワルドと共に>>411、ヨセフに後を頼むと告げられた後>>412の、ヨセフの言葉には嬉しくも頼もしく思いながら、ヨセフに手を引かれて観客席へと向かった。
オズワルドとの約束通り、白いドレス姿には似合わぬ鞘を手にし。対だったリボンは、今は一つに纏めて髪を結っている。
ヨセフが時折>>414睨みを利かせているとは知らず、薦められた席へと腰を下ろすと、騎士に惜しむ事ない笑みを向けた。]
ありがとうございます、ヨセフ様。
[鞘を抱くように抱えたまま席についてから、暫くの後>>434やって来たノトカーにも微笑んだ。]
御機嫌よう、ノトカー様。
いいえ、お招きいただいたのは私の方でしたし。
[お礼にはごく簡単にそう返し。真っ直ぐ隣に座るのを止める事はせず、どこかぎこちなくも見える様子には、昨日の事を思い出しこちらも頬が染まった。]
/*
刀の銘を考えるかに悩む。
考えてなかったので今までは完全に晦ましてたけどw
折角なので桜と絡めるかなぁ。
実際の銘ってどうなってるんだろう。[ごそごそ]
/*
思った通り、二人揃って、姫を泣かせてくれましたね、ローゼン殿、ギィ殿…
[ 何かのすいっちが入った…かもしれない ]
― 試合当日・東の邸宅 ―
我が君―――
[涙を堪え、震えるカレルのさまに、
痛みに耐えるような顔をする。]
騎士として、試合としての美しい闘いは
ローゼンハイム殿やエンデ殿が魅せてくれました。
我々は、その先へと進まねばならない―――
……貴方の血を流さぬために、我々がいるのです。
どうか、その役目を果たさせてください。
私が護りたいと願う太陽の君。
貴方は私の希望であり、ゆくべき道を照らす標なのです。
[両膝をついた華奢な体を受け止めて、
ゆるく肩を抱く。
肩に感じる重みに、胸が震える。]
貴方を苦しませることは、
どんな傷を負うよりもなお耐え難い。
やらねばならぬこととわかっていても、
なお、胸が締めつけられる。
貴方が私の身より流れる血をご自身のものとするならば、
私は貴方の心に流れる血を私のものと致しましょう。
二人ならば、耐えられぬものはありますまい。
必ずや戻る、と誓います。
敬愛する
[騎士の誓いの口付けに代わり、
陽光色の髪より覗く項に唇を寄せる。
王の血を引く姫。その言葉はすんなりと理解の裡に入ってきた。]
―――では、行ってまいります。
[姫の手をそっとほどいて立ち上がり、一礼する。
踵を返したあとは、もう振り返らなかった*]
…本当に、貴方は、姫君を大事に想っておいでなのですね。
[ 藤色が一番>>++29というヴェルナーの言葉に、嗤いはせずに、柔らかく微笑んだ ]
何も愛しき姫君とお比べになる必要はありません。
友となるのに見分け方もありはしませんが…そうですね…でしたら、本当の心をお告げになってごらんなさい。
貴方が、いかに姫君を案じ、その御身をお守りしたいと念じているか。
それを聞いても、貴方の傍を離れず手助けを申し出てくれる方ならば、信じることが出来るでしょう。++
― 第二会場 ―
[後退し構えを直した所に駆け込んでくる影。
間合いに入る直前の唐突な旋回>>458に、迎え撃とうと見据えていた瞳が細まった。
フェイント。何が来るかと身構える]
…なっ…?
[旋回で軌道が変わるのは読めたから、盾を低く置いたのだが。二段構えでの作戦なことに気がつけたのは刃届く一瞬前のこと]
チィッ!
[右手は追撃の構えとなっていた。
ギリギリ篭手で受ける形は取れたものの、大きく上へと跳ねられ攻撃には移れなくなってしまった。何より重みのある一撃に剣を取り落とさぬよう握るのがいっぱいで]
[だが、そのままでは終わらせるものかと]
ッハァッ!
[剣を弾く為に構えていた盾で、相手の身体そのものを突き飛ばそうと。左腕を大きく振るって叩きつけた]
[ その条件を満たす相手を見つけるのは、難しくないだろう。現に先刻、ヴェルナーの容態を聞きにきた侍女>>395は、姫君の心配をしながらも騎士の事を陰ながら慕う風情だった ]
とはいえ…時間はあまりありませんね…
[ 新しい戦いの時は近づいていた ]//
― 試合当日・病院 ―
[ 前日までとは打って変わって、病院内に人影はまばらだった。怪我人病人の中にも、西と東の国の騎士達の決着を観に出かけた者が多いということらしい ]
今日で全てが決まる…
[ 試合会場に出かけることはしなかった。自分が出かければ、まだ万全の状態ではないヴェルナーが、じっとしていなさそうだったのと、今日の試合では、どちらかの騎士に、怪我人が出るかもしれないという予感があったからだ ]
― 闘技場第一会場 ―
[現れたオズワルドが引きずる棺桶を見て、薄い笑みを刻んだ。
死を象徴する強烈なシンボル。
その意図する所に、腹の底から笑いがこみ上げる。]
『ブランヴィルの地を治めるクレール・ロワイエ卿の御嫡男、
ギィ・ロワイエ・ド・ブランヴィル様!』
[にわか紋章官をつとめる従者が名乗り上げをしているのをよそに
獰猛且つ剛毅な存在感を示して戦場の空気を変えていく男へ、
愉しげな視線を投げる。]
ああ。待った。
貴殿とのしあい、心待ちにしていたよ。
死ぬ気が無いのはお互い様だが、
命を賭けるつもりでいるのも同様だな。
[盾を体の前に引きつけ、剣先を持ち上げる。
従者が離れていくのを視界の隅で確認して、
ざ、と地を滑らせて足を開いた。]
― 試合当日・病院 ―
[ もしも、ローゼンハイムが倒れたという事が伝わっていれば、勿論駆けつけたに違いない。カレルを護る者が無くなるなど、許せる事態で在る筈がなかった。
だが、それを伝える使者は無く、ただ、手紙と共に贈られた陽光のごときステルンベルギアの一輪が、その胸に揺れていた ]
― 国境・エーベント領 ―
[……昼に差し掛かる頃合いに。
今正に馬を駆り、領内の視察に赴かんとしていた、エーベントの領主は。悲鳴じみた嘶きと共に駆け込んできた馬と、何故か馬上に居る、王宮へ上奏文を届けに向かい、今は東西の試合の場へ赴いている筈の末弟の姿とに。目を、瞬かせた。]
どうっ!
[手綱を静かに引き、末弟が地に降り立つと共に。……極限だったのだろう。見慣れぬ馬はふらふらと動きを止め、脚をたたみ荒く息を吐いている。
……そのまま目を瞬かせて、馬を見つめていた領主は。]
……兄上。お願いがございます。
どうか、兄上の声を、お貸しください。
但し。出陣を求める声に、東西の絆を願う声とを添わせた声を、王城と……国境の峰々へと。
[礼もそこそこに。強行軍の疲労を感じさせぬ弟が、無言で膝を付く気迫に押され。じっと、そちらに向き合った。]
[所で。この馬、何処の馬なのだろうか。
見る限り国でも有数の駿馬と見るが、まさか、王宮から此処まで走らせてきたワケでは有るまい。
どうも道中何処かで調達したようだが、どうにも末弟は馬の扱いが荒い。
大方、末弟は幼馴染の元へ寄ったのだろう……と。馬好きが高じて親交を深めた、かの領のとある騎士と、その息子……末弟の幼馴染の顔を浮かべた。
後で、きちんと水と餌をやり、末弟の幼馴染へは文を届けようか。
……但し。
文面は、『この馬を譲ってくれまいか』という物になる予定だが。]
[弟から一連の話を聞けば。
どうやら、早馬の文で書き記していた東国の少年使節に肩入れしているらしいと、眉を顰めたが。]
いいえ、兄上。どちらか一方への肩入れが、願いではありません。
【二つの国】への追い風が。そして、その声を求められたお方へ風を運ぶ事こそが、私の願い。
[珍しく、興奮した様子ではあるが。瞳は真っ直ぐに、光を湛え。]
……この花こそが、その方のお言葉。三国の平和を祈る声を、兄上の元へ、お届けに参りました。
また、西の国にも我が旧友・コンラート殿の他、オズワルド・リューガ殿なる貴族がいらっしゃいます。彼らと、西の姫君ならば。或いは、東西で軍を奪い合う事無く共に戦う方法を、東と見つめ合える事でしょう。
[すっと。末弟が差し出した花の名は、
手にした時はまだ瑞々しかったのであろうその花は、水を求めてしなだれて。それでも、微かに濡れた断面に、道中末弟が花が萎れぬよう最善は尽くしたらしい事は窺い知れて。]
此度の馬上で。幾度も、陛下のお心に付いて、考える機会がありました。
……そうして。我々や東西の声が本当に届いていない可能性と共に。少し荒療治にはなれども、先々の三国の行方を見据えた措置である可能性とに、思い当たりました。
ただ、何れにせよ。
私は、あのお方の言葉を信じ、そのお力添えをする事こそが。エーベントを……否。ナツカを護る為、私の見据える彼方にあった標と、信じております。
どうか。
国境の声を、今、大河の流れに変えて。東西の翼が比翼の鳥となりうるよう、……お力添えを。
[……じっと頭を垂れ、己の言葉を待つ末弟に。領主は、口を開いた。*]
ああ、やろうか。俺たちの「戦い」をな。
[たった二人だけの戦場なれど、支えるものは数多く、背負うものは数多の意志。
誘うよに剣先を動かすギィ>>470に罠の可能性を感じれど躊躇を一つ示すこともない。
全力で、叩き伏せる。罠などあればそれごと喰い破ってこその死合い。
猛禽類の笑みとともに殺気が溢れ出る]
― 道中A ―
一番良い駿馬を頼む!!!
[……おい、だから。今何時だと思ってるんだ、貴様。
今朝に引き続き非番の身を叩き起こされた騎士は、再び飛び込んできた幼馴染の姿に、いよいよ頭を抱えた。
というか。こんな時間で戻ってきたのか、コイツ。
……どれだけの強行軍で進んできたのだろう。調達した馬は、コイツの長兄なら思わず欲しがるような名馬だ。多分戻ってはくるまいし、後からコイツの従者がその旨文を寄越しに来るのだろう。もしかしたら、今目の前で潰れてる馬と、交換になるのかもしれないが。
……しかし。有数の名馬をこんな荒い扱いしやがって、コイツ……本当に……。]
[どうでも良いが。
今朝貴様に貸した馬こそ、一番の駿馬なのだが。
乗り潰してきた馬も、回復するまでまだ掛かるぞ? と。呆れて、声を掛ければ。]
何を言う。まだ、居るだろう?
[…………。
……アマーリエの事かーーーーーーー!?!?!?!?
コレは流石に、夜中にも関わらず絶叫を堪えきれず。
自慢の愛馬が、こんな扱いをされると解っていて、貸す馬鹿は居るまいと。思わず、胸倉掴み掛けて。]
[猛獣が獲物目がけて駆け寄るように身体を前に伏せ前傾姿勢のまま一足飛びでギィに接近。などと生易しさ表現がその気配より浮かばぬ間合いの侵略]
はぁぁぁ!!!
[初めから小手先などない。一撃目から全力であり必殺。
それを顕すよな烈火の気迫とともに、全てを叩き壊すとでもいうような分厚く幅の広い長剣を手に、こちらからみて盾とは逆の左斜め下より右上へときりあげた]
…………さもなくば。
度々、部下と共に城下の飲み屋を梯子し、その経費を近衛の経費として提出している事。
今、この場で。卿と奥方の耳に入るように、……ばらすぞ?
[………………。
ひっそりと。有事の折にと佇む使用人頭には敢えて届かぬよう、顰められた声が、憎々しい。]
まあ、流石にお前の愛馬を借りるのは呵責は感じるが……。
早急に、王城へ戻りたい。……お前の力、貸して欲しい。
[感じるならそもそも借りるな、という言葉を、どうにか堪え。
泣く泣く、己の愛馬の支度を調えに、馬舎へと向かった。]
― 第二試合当日/闘技場観覧席 ―
[「死合い」の雰囲気を漂わせる第一会場とは別の会場。第二会場に視線を移すと、丁度ミヒャエルが二段階のフェイント>>458>>459を仕掛けるのが見えた。それは相手の虚を突いたようで、相手騎士>>465>>466>467の剣を見事に跳ね上げる。けれど相手も流石と言ったところか、跳ね上げられた剣の代わりに構えている盾を叩き付けようとしていて]
先日に引き続き、こちらの試合も白熱しておるな。
盾を利用して攻撃に転じるとは。
馴染み無きわしでは到底思いつかん。
[天津では
それにしても…
[ もぐ ]
シロウ殿の饅頭が、やはり一番美味しいですねえ。
[ ヴェルナーより数は劣るものの、いくらかあった自分宛の見舞いの中に見つけた饅頭を朝食代わりに頬張りながら、闘技場を揺るがす歓声を聞いた ]
― 第二試合当日・闘技場 ―
[闘技場に足を踏み入れた頃合い。既に、試合は始まっていたか。
自国の騎士の制止の声が有れども、振り払うが如く。東の使節の佇む一角へと、その足を向けて。]
……カレル様。
遅くなりまして、申し訳ございません。
[その傍には、東国の騎士となったシロウ>>476の姿の他、誰の姿があったのだろうか。
息を吐いて、跪けば。姫へ向けて捧げ持つのは、銘の入った書簡。]
[ベルティルデの白いドレスと、藤色のリボンで結った髪を誉めたのは、西の邸宅でのこと。]
本日の装いは、清楚な雰囲気ですね。
姫様の姿は、二つの試合会場からも良く見えて、戦うお二人を勇気づけることでしょう。
応援、よろしくお願いいたします。
[観戦席で惜しみない笑顔を向けてくれるベルティルデ>>460を見れば、間違いはないと確信している。
何故鞘を持っているのか、オズワルドとの会話を聞いてないから知らないが、意味のある行動であるとベルティルデを信じていた。
不逞の輩に気付いてないのも、余計なものに気を取られて欲しくないと思えば、安心する要素。
ベルティルデだけに向ける、極上の笑みを持って答える。]
どういたしまして!
でも私は姫様の騎士ですから、このくらい当然です。
……両国への援軍と東西の仲介と。陛下への上奏、改めて兄より預かりました。
今頃。金雀の声は国境の峰を伝い、恐らく近隣の領からも同様の声が、此処に届く事でしょう。
貴女がお持ちになるか、或いはこのまま奉じさせて頂くべきか。
最善を図りかねた故、一旦は此処へとお持ちしましたが……。
[強行軍の疲れか、一瞬、ふらついた視界。しかし、しっかりと顔を上げれば。]
この声が、貴女の道を阻む根を揺るがす、助けになりますよう。
……国境の声。
今、確かに、貴女の元へ。
[……再び、瞳を見つめ、笑みを浮かべた。*]
― 西の邸宅 ―
[誰かが窓を開けたのだろう。
小鳥のさえずりと、風が運ぶ花の香りで目が覚めた。]
…… ここは 、
[見慣れぬ天井に記憶を手繰る。
カレルの伴をして訪れた西の国の使節団が宿泊している邸宅。
そこで倒れたのだったか。]
― 試合当日・西の邸宅から ―
[早朝早く起き身支度整えてから、昨日はいろいろな事がありすぎ揺れていた為に進まなかった筆を、ようやく進めた。]
わたくしの騎士様
先ず昨日のうちに手紙を届ける事をしなかった失礼をお許しくださいませ。私事ですが、色々と思い知らされる出来事が多分にあり、心のうちを整理しなければ筆が全く進まなかったのです。
その後お体の具合はどうでしょうか?
そちらに伺う事が出来ず、人づてに尋ねた所大事無いとの事で、私はそれが一番喜ばしく思っております。無事に戻るという願いを、貴方様は叶えて下さったのですから。
どうぞ次にお会いする時には、貴方の傷が癒えるよう、笑顔で迎えさせてください。そしてどうか、再び私の元へ戻った時には、騎士様のお力をお貸しください。
あの時、騎士様がわたくしのはじめての騎士様になって下さった時の貴方の言葉は、私の大きな糧となりました。
その糧を経て人と交わり、周りを見つめて、私は今のままではいけないのだと知る事が出来ました。成すべき事が出来たのです。
誇り高く優しいわたくしの騎士様。
貴方に相応しい主である為に、そして愛する祖国ルスランの為に、再び貴方が私の元に戻ってきて下さいますことを、私は心からお待ちしております。
ベルティルデ・ズィーベン・エンフェルリート・ルスラン
[花は添えず、昨日作ったマドレーヌを沢山と、チョコケーキを一切れ。共にヴェルナーへと届けてもらうよう、侍女に託した*]
[かすかな覚醒の合間に漂う素朴で優しい旋律。
ゆるやかに熱を宥め、安らぎへと誘う子守唄が耳の奥に残っている。
温かな安堵に包まれて落ちた眠りは孤独ではなかった──]
死ぬ夢と刺したる夢と逢ふ夢とこれことごとく君に関る…
[古歌を口ずさみ、手の甲を額に押し当てる。熱は引いたようだ。
そして、朝の光にきらめくのは、一筋の艶やかな藤色の髪。
己の指に絡んだそれは、涼やかな指と、額に乗せられた慈愛の名残のようで。
静かに唇へ運び、あるかなしかに触れてから、胸のポケットへと納める。]
/*
ちょこちょこと顔出す予定でしたが、ヴェルナー様へのお手紙の方が重要なのでした。
ここは押さえておかないと申し訳が立ちませんわ…。
後は灰に埋めましょう…。
― 第一会場 ―
[彼我の距離が刹の間に埋まる。
その勢い。その速さ。
獲物に飛び掛かる鷲よりもなお猛々しく素早い突進を、
氷碧は冷静に見つめる。]
はっ 、
[その勢い、全ては受けきれぬ。
かといって、完全に避けることも敵わぬ。
小さく振り上げた長剣を
上から押さえつけるようにして相手の剣に合わせる。
同時に、左へと動いて突進の勢いをやり過ごしつつ、
左の盾を相手の脇腹へと、叩きつけるように繰り出した。
じん、と痺れる感触と共に、
剣同士が擦れあい、火花が散る。]
[>>+384侍女が持って来た少年騎士の手紙を読むと、思わず目元が緩んでしまう。
……途中でハッと気付いて厳めしい顔を保つが、やはり和んだ目で。
シワが減ったおかげか、侍女のひとりが話しかけてきた]
……?
コンラート殿かヨセフ殿かどっちだ……とはどういう意味だ?
コンラート殿は、騎士ではあらせられないが、背中を預けられる立派な御方だ。
時折見かける鋭い表情は、只者ではないと見える。
今日の試合も、本当は観戦したかったな。相手はあのアハート殿だが、コンラート殿なら立派に勝利を勝ち取るだろう。
ヨセフは、この旅の間に見違えるほど立派になったと思う。
元々の真面目で頑張り屋な性格に、身体を動かす天賦の才能。騎士叙勲に相応しい者だ。
まだ粗い部分は多いが、いずれは姫の護衛すらこなせるような、良い騎士になるであろう。
……ふたりを比べることなどできないな。
どちらも、大事な仲間だ。
……???
ど、どうしたのだ、なぜそこで悲鳴があがる?
[ベルティルデらは既に闘技場へ出発したとのことだった。
ローゼンハイムは紙とインクをもらい、手に薔薇の一枝をもつベルティルデのスケッチを描いて残す。
視線は伏せられているものの、慈愛の微笑みをたたえた表情の彼女を。
それは、明け方の夢の中で見た姿。]
[それから、東の邸宅へ戻る。
こちらも、カレルらはもう出かけた後だった。
サムライをひとり、剣術指南役兼護衛として召し抱えたという。
名を聞けば、先日、公園で白猫と一緒にいた異邦人だとわかった。
あの場にいたベルティルデからの紹介でもあったのだろうか。
ともあれ、闘技場に行けば会って話ができるだろう。
寝汗を風呂で流して着替えると、愛馬を引き出して宿舎を出る。]
[ 彼のサムライが、今は、カレルの護り手となっていることは知らない。けれど、染みる甘さに安らぎに似た想いを覚えて、窓の外を見る ]
どうか、御武運を。サー・ギィ・ロワイエ・ド・ブランヴィル
[ 信を置き ]
サー・ミヒャエル・アハート
[ 後を託した同胞に、そして ]
どうかあなたに、真の勝利を…Wir lieben euch Princess…
[ ただ一人のひとに、祈りを捧げた ]
[ゲートを通るとき、ローズアーチを見やれば、ここへ来た時には小さな蕾だった花も見事に開花していた。]
薔薇はその名を知らぬ者にも美しくある、か。
[その凛とした象を目に焼きつけると、ローゼンハイムは闘技場へと馬を駆った。]
― 試合当日、闘技場観覧席 ―
良い返事です!ヨセフ。
[気合がある返事のヨセフに、微笑みながら頷いて>>455]
本当に昨日は楽しかった。
…そして今日もお綺麗ですね。ベル――
[声をかけてくれるベルに、頬を染めながら返し>>461
ヨセフのベルへの言葉には、深く頷いた>>478]
[オズワルドとギィの登場により、第一会場の空気が変わったのを理屈ではなく肌で直接感じる。
オズワルドのひきずってきたもの>>429、それが棺桶だとは気付けないが、二人が述べる宣誓から漂う雰囲気によって。
呼吸すら満足にできない。視線を絡め取られる。
背中をぞくぞくとかけあがる、興奮なのか、それとも別の何かなのか、よく分からない感情を抱いて、剣同士がぶつかる様をじっと見つめる。]
・・・。
[いつの間にやら、唇を噛み締めていた。]
― 病院・試合当日 ―
[ カレルの手紙への返事は、直接会ってからにしようと決め、代わりに、もう一通の手紙>>385への返事を綴る ]
― 第二会場 ―
[フェイント絡めた一撃と、篭手がぶつかり合う>>466。元々不安定だった剣は上へと抜ける事はできず、反動で下へと落ちた]
……ちょ、そう、来るっ!?
[態勢を整える余裕はなく、叩き付けられる一撃>>467、それを止める事もできぬまま、突き飛ばそうとする力に乗って後ろへと下がった。]
は……やって、くれる、ぜ……。
けど……なぁ。
[軽く咳き込みながら呼吸を整え、き、と正面に捉えた相手を見据える。
先の傷と、今の衝撃のダメージは、決して小さくはない。
あまり長引かせるのは得策ではない、と。
そう、悟らせるのは、直感。
正しく持った剣を構えなおし、距離を測る。]
さっきも言ったし、何度でも言うけど、オレは、負けねぇ……『祈り』に応えなきゃ、ならねぇ、から……。
[観覧席を振り返る事はしない、けれど。
決意は揺らぐ事無く、内にある。
だから、迷いは──ない。]
だから……引かねぇ……。
……オレの本気は、ここからだぜっ!
[宣の後、駆ける。
小細工をするつもりは、ない。
距離を詰め、間合いぎりぎりで軽く身を屈めて足を踏みしめ、身体を伸ばす勢いを乗せて剣を振り上げる。
後は真っ向勝負。
繰り出すのは、そう、言わんばかりの切り下ろしの一撃。//]
[ギィの剣と自分の剣が重なり飛び散る火花>>485。
どくんと、鉄と鉄とが噛み合う音に心臓が跳ね上がる。
剣をすくい上げるようにして道と視界を開けるとギィは既に突進を避けた後。]
おらよっっっ!!!
[右手に移動したギィの動きを追えば迫り来る盾に対して右に身をひねり、剣より片手を外し、盾の効能として作られた迫るギィの盾へと手を振るい強引に叩きつけるという選択はどう映るか。盾の軌道を僅かに逸らす。
鈍く、痛みを訴える手を、だが表に出すことはない。
その間をもって前進をもって盾による打撃の範囲から外れると同時に体を右に回転させ、その勢いのまま両手で剣を横なぎに振るう。
風を飲み込み恐怖を呷る音は、闘技場にも響く。
それすらも恐怖に感じることなく立つ紅の戦士へ振るう剣、その狙いは相手の胸部であった。]
― 第二試合当日/闘技場観覧席 ―
[試合の最中、カレルとの約束があったのか、カスパル>>477が観覧席へとやって来る。面識があると言うのと、急ぎの用件があるようだと見て取り、口を挟まずにその様子を見遣った]
[時折視線が向くのは、試合の行われている会場。主に目が行くのが「死合い」を行う第一会場の方だった。
小手調べと言うものは一切無い。
まさに真剣勝負、か。
[彼らの「死合い」を見るだけで、自分も高揚していくのが分かった]
― ヨセフへの返信 ―
サー・ヨセフ・フォーゲル
お気遣い、誠にありがとうございます。
さしたる怪我はありませんでしたので、ご心配無きように。
貴殿と剣を合わせることが出来たは、我が生涯の誇りとなりましょう。
ジークムント・エンデ
[オズワルドが引きずっていたものは、棺おけとすぐわかった]
死んではならぬ。オズワルド――
[そう小さい声で呟き。酒を酌み交わした事を思い出して、財布をぎゅっと握っていた。
約束は果たすために、あるのだからと思いながら――]
/*
あっはっは。
……結局入れちまったよ、この一言。
うん……なんかこう……ね?
通じるものがあってさ……ハーバリオンくんと。
得物同じだし、守護者系だし、うん。
― 闘技場 ―
[喧噪が空に響いている。
身分を示し、中へ入れてもらった。
物売りの少女に声をかけて、小さな袋を西の使節団の特別観覧席へ届けてくれるよう頼む。
包みの中には、薔薇を象った銀のボタンがひとつ入っていた。
昨日、着ていた上着のボタンだ。
それが届けば、ベルティルデにはローゼンハイムが意識を取り戻し、ここへ来ていることが伝わるだろうと考えた。
今は、挨拶にいく時機ではない。
すでに試合は始まっているらしかった。]
/*
きりあげた剣を一度肩に担ぐようにして、そこから滑らせるように横凪ぎに…だなぁ。
はやくせなばとおもうと難しいものだ。
[書簡の行方は、結局、どうなった事だろう。ふと、シロウ>>>>495の声が聞こえれば。]
……国境は足場が悪く。また、剣を振り回せない地形もある。
自身の身を護りつつ、最小の動きで攻める。……その柔軟な戦いは、コンラート殿だろうか。
[>>397国境の洗礼を受けるにつれ、柔軟に変化を遂げた、かの赤毛の騎士の構えを思い出し。]
だが。それをさせるミヒャエル殿は。……やはり、手練れなのだな。
[真剣試合、という言葉が聞こえれば、小さく頷いたか。一時、視線はアリーナの両会場へ。]
― 第一会場 ―
[がつり、と左手に届く確かに衝撃。
だがそれは相手の体を捉えたものではなく、
相手の手に殴りつけられたのだと知って、唇が弧を描く。
肉を切らせて―――そうだ。それこそが「戦場」。
勢いと重量に勝る剣を押さえようとしたために
長剣の剣先は内側へと流れ、体そのものも左へと流れている。
烈風を巻きこんで振るわれる幅広の剣は
まともに受ければ容易く命を吹き飛ばすだろう。
膝を落として盾を翳し、相手の剣を斜めに受けて力を逸らし、
そのまま剣を跳ね上げるように盾を突き上げる。
微かに左腕から嫌な音が聞こえたのを無視して、
低い体勢のまま、左から右へと
相手の足元を狙って長剣を薙ぎ払った。]
―東の邸宅 >>451 >>454―
然様ですか…ノトカー殿下。
貴方様はこのナツカに「道具」として送られた身であると…そう仰るのですね。
――ルスランの王女様と同じように。
[未だ花瓶に挿していないヒースの枝を手にした。荒野に咲く「孤独」の象徴が、ノトカーにそっと微笑みかける。]
では、わたくしからもうひとつだけ。
貴方様は、この地で何を為し遂げたいとお望みですか?
ルスランの姫君は「自分の手で護りたいものがある」と仰いました。 かの姫君と同じように、聡明にして慎重な貴方様はただの「道具」ではないでしょう…。そう、貴方様には意志がおありのはず。
もし可能ならば、もしわたくしの意志と共にあることができると分かったなら、わたくしは貴方様の権力(ちから)をもお借りしたいと、そう考えておりますのよ。
[ 実の所、全くの無傷ではなく、鋭いレイピアの一撃に打たれた利き腕が、後になって腫れ上がりはしたのだが、細かい怪我は日常茶飯事の辺境警備から思えば、それは怪我のうちには入らぬ程度のものだったから、自分の調合した湿布で手当をして、済ませてしまっていた。
ちなみに、きちんとした手当だったから、ローゼンハイムの二の舞になる事は、多分無い ]
[自身はまっすぐに東の使節団用の特別観覧席へ向かう。
すでにそこにいたカレルとシロウ、そしてカスパルに一礼し、カレルには昨日の失態を詫びた。]
このとおり無事に戻りました。
狼藉をして追い出されてきたわけではないのでご安心を。
[わざと軽い口調で言ってから、膝をついて、深く頭を下げる。]
お叱りは後で、いかようにも。
今は、この場に同席することをお許しください。
ちっ!
[横なぎに振るった剣から響く金属音だが、捉えた感触がないまま、力の抜ける一瞬を狙って剣が突き上げられる。
右手の痛みも走り、僅かに身が後方に泳ぐところに的確に足元を狙う鋭く冷徹な剣を、盾の突き上げによって浮いた体の反動を利用して横転し避ける。]
―闘技場 >>477 >>479 >>480―
フリューゲル殿…!
ああ、ありがとうございます…!
どうかこちらに座っていらして。
[猫を抱いていたカレルは立ち上がり、東の使節団の椅子を勧める。]
山脈に小さな鳥の声を届けてくださり、ありがとうございます。国境の声を、しかと受け取りました。
確かに書状を拝見させていただきました。
貴方の助けがなければ、事はうまく運びませんでした。ナツカを護りたいという、貴方の強い意志と、国への忠義心がなければ…!
後は、これを上奏しなくては……
でもひとまずはお休みになってくださいませ、フリューゲル殿。
[髪も鎧も土にまみれる姿は美しさとは対照的な謳われるようなものではない。
一時距離を置くようにして剣を杖にするようにして素早く立ち上がった。
だがその回避行動をしてる間に、対戦者、紅の戦士はどこにいるか。
右足を前に出し、左足と直線上になるように、右に構えた剣を両手で地面対して垂らすようにして構える//]
貴公は……!
[ふと。東の閲覧席にローゼンハイム>>501の姿が見えれば、さっと礼をして、南の騎士である旨手短に名乗り。]
……此度の試合は。我が国の王の非礼、誠に申し訳ない。
先の試合、闘技場にて拝見しておりました。……素晴らしき剣の腕前、感服した次第です。
試合にて負われた傷は、大事無いのでしょうか?
[>>104己の王が非礼にも勧誘を掛けたらしい話も、>>286>>290東西の会談の場で倒れた後らしい事も知らぬまま。そう、声を掛けた。]
/*
足はさすがにーとおもったが、浅く斬られるぐらいはすればよかったかなとかおもいつつ、攻撃してもらおう、そんでダメージうけるぞー
[捧げ持った書簡を柔らかな御手が開くと共に、安堵の吐息を漏らし。]
いえ。全てはナツカの為に。そして、東西の平和の為に。
[そう、笑みを深めれば。差し出された椅子に、緩く首を振り]
大事はございません。ただ、無事声を御前へ届けられた事、……っ……。
[しかし。再び揺らめく視界に、ふと、頭を押さえ。]
…………。
……今一時は。お言葉に甘えても、宜しいでしょうか……?
[深々と礼をし、勧められた椅子に恐る恐る掛けて。試合の行方を、見守るつもりで。]
― 第二試合当日/闘技場観覧席 ―
なるほど、地形に合わせた動き、なのだな。
足場が悪いとなれば、予期せぬことも多く起きよう。
その状況に合わせる動き、それが培われておるのじゃな。
[ミヒャエルの相手の名がコンラートであることを、カスパル>>498の言葉で知る。ミヒャエルの動きは奇をてらったものだった。それに即座に応じることが出来たのは、国境での経験の賜物なのだろう]
ミヒャエル殿は、あの剣を長くに愛用した相棒だと申しておった。
それだけにあの剣の扱いには長けておろう。
あの身体能力にも驚かされるがのぉ。
[回転の合間に剣の持ち手を変えると言う手段。その場の思いつきで容易に出来るものでは無いはずだ]
― 第二試合前日・西の邸宅 ―
[>>379元気いっぱいに走ってきたヨセフを笑顔で迎えたら、急に入り口で立ち竦むので首をかしげた。]
御機嫌よう、ヨセフ様。
……どうかなさいましたか?
[首をかしげ尋ねると厨房にゆっくり入ってくる。
理由は不明だが緊張している様子は見えて微笑ましく、今度は自分がテーブルへと導いた。]
忘れたら、また作って差し上げますわ。
[>>380何度も呟いて覚えようとするので、鈴のように笑ってそう伝え。破顔して告げる様に少し笑みを抑えて]
ご褒美……それにお礼、ですわね。
ありがとうございました、ヨセフ様。
[勝利を齎した事へ、再度礼をとった。
そしてリクエスト通りに>>381大きく切り分けて、内心少し緊張しながらその様子を見守る。
味に自信はあるが、美味いと言われなかったらどうしよう。
という思いは杞憂に終わったが。]
よかった、お口にあったみたいで。
ええ、私もチョコは大好きですわ。
[>>382嬉しそうにケーキを平らげてゆくヨセフを、逆に此方が嬉しく思いながら見つめる。紅茶はミルクを少しだけいれたセイロンをヨセフへと出した。]
お客様をもてなす時、紅茶は招待主が淹れるのが礼儀なのですわ。
お菓子もそう。自分で作って、お客様にお出しする事が、最上のおもてなしになるんですわ。
[そう社交の場でのマナーを語りながら。
ヨセフの頬にチョコがついているのが見えると>>382、指で掬って自分の口に運んだ。それはマナーからは外れた行為ではあったが、親しい間柄相手にしてなら、きっと許されるだろう。
いつものように服などに惜しみの無い賛辞を贈られると、嬉しいのだけれど、少しくすぐったく思い、照れを含んだ笑みに変わっていった**]
― 第一会場 ―
[振るった剣先に手応えはなく、
相手の体は土煙の中に遠ざかっていた。
彼我の距離が離れた機に立ち上がり、
痛みを訴える左腕に、一時だけ視線を向ける。]
――― ふっ…
[命の遣り取りをしている時に、負傷を気に掛ける暇はない。
小さく息を吐いて盾を体に引きつけると、大地を滑るように駆け、
一瞬こちらを見失ったらしい相手の右手側から近寄って、
小さな跳躍と共に剣を振り上げ、振り下ろす。
遮るものがなくば、右肩と首の付け根の間を断ち切る、
必殺の軌跡が空を裂いた。]
― 東の邸宅 ―>>500
私の望みですか…?
それはもちろん。
父王を退ける事!
今は父王の手の届かぬ
[意志を強くこめた瞳で見つめて]
私の力を借りたいとは?
貴女のお考え次第では、貸してもよいと考えている。
[カレルの言葉に神妙に頷く。]
俺が無茶をすれば君の心が乱れるということ、昨日の一件でしかと肝に銘じた。
心しておくよ。
ありがとう ── 心配をかけさせた。
反省している。
[カスパルから声をかけられれば、負傷を感じさせない優雅さを交えて挨拶を返した。]
過分なお言葉、いたみいる。
ああ、一度、公園でお見かけした気がするな。
話しをする機会はなかったが──
曙騎士団を預かるバラヒト・ローゼンハイムだ。
この大事な試合に遅刻してくるような男だが、貴殿の知己を得られればと思う。
傷は、大事ない。
身体の傷は──
…と、カスパル殿の方が大変そうじゃないか!
[声をつまらせたカスパルが椅子につくのを見守り、自分もまた皆が勧めるにの従って着席した。]
[ミヒャエルの攻撃に身構えるコンラートを見つつ、西の邸宅での話を思い出している。
一体いつどこで、コンラートはミヒャエルのところが猫屋敷だと知ったのだろう?と。
ミヒャエルの猫好きは、白い猫との交流を見ればすぐ分かる。現に自分も、すぐそれと悟ったくらいだ。
だがそれ以上の詳細な話となると、他から情報を得ていたとしか思えない。
MNW、あるいはそれ以前に噂やら何やらで知っていた可能性も否定しきれないが、偶然東の邸宅で自分の対戦相手であるジークムントと出会った経験から、即座にコンラートとミヒャエルは、どこかで会っていたのかもしれないと考えている。]
不思議だな。
カイエンとルスランにいて、今まで交流がなかった人たちが、今回のことをきっかけに交流をしているなんて。
縁はどこに転がっているか分からないから、面白いのかも・・。
[試合の歓声に紛れ込ませて、ぽつんと呟く。]
ああ、なるほど。
ノッくんどうして、「自分が王になって平和を」っていう方向にいかないのかと思っていたが……。
聞きわけのいい第二王子などがいて、そちらが可愛がられているのかもしれないな。
/* 気がつくと、同じ表情ばかり使っていて、全然選択してない差分がある。
せっかくのヨセフ使用なのに、もったいない!
ヨセフを選択したのは、感覚的にヨセフ使っている人が少なそう?と思ったのもあるんだけど、実際はどうなのだろうか。数えてないから分からないけど。 */
[シロウの異国風の挨拶には、何かを思い出したように目を瞬いた。]
ああ──後で、いろいろと話を伺おうかな。
遅れたが、任官おめでとう。
カイエンの騎士たちを代表して、歓迎する。
―東の邸宅 >>511―
ふふ…この交渉は、もっと難航するかと思いましたのよ。
ですが、貴方様がザライからの使者様で良かった。
ザライ王にはたいへん不幸なできごとやもしれませんが。
ノトカー殿下。
わたくしは貴方様に、北への使者になっていただきたいのです。
わたくしは再び、ルスランの姫君と会談しようと考えておりますし、それに…もう既にカイエンからルスランへ、親書を届けさせておりますの。
東と西の同盟を組まんとする親書を。
だから貴方様には、その脅威をお伝え戴くことを、お願いしたいのです。貴方様の身の安全を、きちんと確保していただいた上で…
[カレルの膝の上に鎮座している白猫を見つけると、その鼻先に指を差し出す。]
おまえにも、ご挨拶な。
ちゃんと状況わかってるか?
おまえは試合を見てなくても怒られないが、俺はそうはいかない。
[自分で指摘して、闘技場の中央円を見やる。
ギィとオズワルドが闘う第一会場の押し殺したような緊迫感と、
ミヒャエルとコンラートの剣戟にどよめきのあがる第二会場と。]
[構えを終えた直後か。
土煙の向こうから現れる紅の戦士>>510の影。
背筋を駆け抜ける悪寒を歓迎するように戦人は笑みを刻む。
攻守一体とした構えにて、両手でもっていた剣を左手一本に持ち帰えるようにして左の肩に担がせて、身を傾けるようにして前へとでる。だがそれが避けきれないのは分かっていた]
ぐっ……
[轟音ではなくただ鋭く風を切り裂く剣に>>510と交差するようにして肩から腕にかけてざっくりと斬りとられ表情に一瞬歪みがうまれ。]
― 闘技場観覧席 ―
ありがとうございます、ヨセフ様。
そうだと良いのですが……。
[>>478そう今朝ヨセフに伝えた通り、白いドレスはどこか澄んだ様相が見えるか。
応援と言われ、改めて鞘を抱き会場を見ると、コンラート>>256がこちらに向いたのが見えた。
戦うという行為はやはり不安で、瞳に切なさが宿るが、それを振り切るように笑みに変えて、宣告げるコンラートへ捧げた。
そして相手を見る。白猫の騎士。戦い方など知らないが、彼の人への印象は自然とそうなっていた。]
― 東の邸宅 ―>>516
同盟とは!?
良き事を考えましたね。
[話はここまで進んだのかと驚き]
脅威を伝えるのですか?
それはかまいませんが…
伝えて父王を、牽制するおつもりか?
ありがとうございます、ノトカー様…。
[>>489ヨセフの賛辞に同意するように強く告げられると、こちらにも嬉しそうに笑み返した。
だが>>429オズワルドの入場に棺桶が見えると眉が下がる。
決意とかの人は言ったが、見ていて気持ちよくなる物では決してない。不吉な不安を呼んでくる。
それでも視線がこちらを捉えたのを知ると、不安の色を極力消してオズワルドの方を見た。
>>431宣言に自分の名が入るのが聞こえると、腕にある鞘を抱く手に力が篭った。
ギィが入場が見えそちらに視線が向くと、>>406こちらを見て胸に手を当て笑まれた。
その手が誓いを授けた手だと知ると、周囲の様子など気に留めず、鞘抱いたまま小さな笑みを返した。]
はっ!!
[次の瞬間に笑った。そのまま負傷した右腕を横に振るう。だが距離はギィへと届かず、殴りつけるものではない。
ただ腕より噴き上がる血飛沫で相手の目を奪わんとする行為。
己の血さえも利用せんとした闘技場≪戦場≫に禍々しき血が舞う。同時に左の手で握る剣に力が込もった。]
[肩に担いでいた剣を前頭姿勢に勢いを手伝わせ、左の手で一本で剣をギィめがけて上段より振り下ろす。技術のかけらもない。ただ純粋な力に、列なる気を乗せる。
もとより全力だ。だから決着までは短い。なにせ体がもたないのだ。]
山中は。断崖絶壁、鬱蒼と茂る森、岩場。真っ当なルート以外なら、何でもありだ。
……だが、そうか。あの長剣を手足の如く扱われ、水を得た魚の如く動かれるとはな……。
[……森はまあ、焼き払えば更地になるが故、侵略の折にはあまり当てにならぬが。という、些か物騒な言葉は、呑み込んで。流れるが如き動きに、感銘の声。
そうして。第一会場、漆黒の剣鎧に、蓮の華の意匠の白い篭手を纏う姿>>422が放つ、重い一撃と。流れるが如く受け止め捌く、紋章を纏う深紅の騎士>>404の戦いに。生み出されるのは、感嘆の吐息。]
[そうして、>>513ローゼンハイムの言葉に頷いて。]
いえ。遅参、それ即ち事情あっての事とお見受けいたします。
公園……ええ、確かに、一度。此方こそ、真っ当な名乗りもせず、ご無礼を致しました。
[思い出すのは、西国の王女と出会ったあの場面。改めて言葉を交わせば、]
曙騎士団の……道理で。騎上の戦い、斯様な戦法があるのかと、悉く感銘を受けておりました。
名も無き一騎士の身で申し上げるも厚かましいお話ですが。ローゼンハイム殿。此方こそ、よろしくお願いいたします。
い、いえ。その。……国境との往復、少々、急ぎすぎたようです。大事ではございませぬ故、どうかお気遣いなく。
[王女の柔らかな表情に、少し困ったような笑みを浮かべつつ。
……もし問われれば、往復で駿馬四匹に無茶をさせた話は、素直に語っただろうか。]
― 第二会場 ―
[こちらも体勢は悪い状態からの攻撃。
左足は地面抉るほどしっかりと踏みしめて、盾の重さと振り抜く勢いを利用した。
そのまま>>461後ろに下がられては追撃に移る間を取れない]
フゥゥ。
[軽く肩を上下させながら息を吸って吐く。
力技を取った価値はあったらしい。咳き込んでいる相手をじっと見つめた。
まだ僅かに痺れている右手を胸の前に戻し、柄の握りを確かめて。左手の盾を胸の横に構え直す]
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