情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
― 鏡の回廊 ―
[幾重にも光の反射する迷宮の中、一人。
いつしか消えた仲間たちを探して、鏡と硝子の狭間を彷徨う]
ツィスカ!マーティン!トール!!
カレル!ハンス!!
[危惧がある。かの黄薔薇の憎悪の眼差し。裏切り者と言った。
ならば次に狙われるのはシメオンではないのかと]
───シメオン!!!
[名を呼ばわる]
魔力の焦点──…?
[あの時>>71
鏡の回廊へと至る前、シメオンの話に耳を傾けながら首を傾いだ。
彼女の決定的な弱点、常に身につけている物。
ふと、あの優しげな風貌を思い出す。
そして、細い腕に嵌められていた青い石の銀の腕輪]
…正しいかは知らないが、
[そう前置きして告げた、それを仲間は記憶に留めたか]
……青。
[眼を、見開く]
もしかして、……っあれ、が…。
……あれを、奪えば…。
[そんなに、都合のいい話があるのだろうか。
そう、ちらりと脳裏に浮かぶ]
そう、貴方を蘇らせたのは、あの方。
あの方は、貴方を待っていたのに……。
ああ、それとも、
あの方は最初から、貴方を「贄」に欲しておられたのかしら。
貴方の迷いも、悔恨も、希望も、、苦痛も、血も、魂も――全てを、御身に迎え入れるために。
そのために、人間の世へ貴方を蘇らせた――
きっと、そうに違いありません。
あの方が、読みを違えることなどありえない。
貴方の裏切りも、全てあの方の掌の上のことなのでしょう。
[また別の、鏡の中で。女はうっとりと口にする。そう考えれば、青薔薇の尊厳を損なわずにすむのだ]
私たちにも、あの方は人間の形をお与えになりました。
それは、「仲間」として、贄たちをこの城へと導くため。
共に戦ってきた「仲間」と刃を交えることで、人間たちをより一層苦しめるため。
それに……私は神殿に身を置くことで、こうして、癒やしの術までも得ることができたのですもの。
消えてなど、いませんもの。
少しも、無駄になってなどいないでしょう?
[シメオンの問いも、魔たる女へは歪んで伝わるのみ>>113]
[無限に続く迷宮の中、無邪気な笑い声がさざめく。
ツィスカの癒し>>77を受けて尚、失った血は戻らない。
血の気の失せた唇で息を吐き、鏡の向こうを睨みつけた。
永遠に続く、自らの像]
……埒が明かないな。
[は。と、息を落とす。
今この場に銀の獣の加護はなく、ゆえにその結界も期待は出来ぬ。
それでも尚、この場を脱するためには───]
───…ッ!
[自らの眼鏡をむしり取る。
ぐらりと世界が歪んで、吐き気が胸をせり上がって来る。
常ならざる魂の形を視る灰銀の双眸、それを細め───、
目指す魂の形のみを、追った]
白…、薔薇……
[幾重にも重なり、光り輝く壁の向こう。
一際あでやかに咲き誇る白薔薇の幻影がある。
その向こう、重なるように夜明けの色が見えるのはただの希望か。
正しいかは分からない。苦しく顔を歪めたその時、]
!!……シメオン…そこか───!
[響きあう、声>>122
その声に導かれるように、弓に矢を番えて強く撃ち放つ]
────がしゃあぁぁん
[透明な音が連続して響き渡る。
間を置かず、その矢の走る方向へと男は駆け出した]
/*
テストしたはいいが、進行中は灰にアンカー引けないんだぜ。
当たり前の話なんだぜ。
にしても、なんでだ。皆さんは平気かね。
/*
そして俺は、そろそろ眼鏡と弓矢を使いすぎなんだぜ。
wwwいやwww霊判定になんか設定いると思って、咄嗟に出しただけの設定なんだけd
色々便利でね…ついね……。
ちょっと便利機能使いすぎだとは、思ってる( ノノ)
―3F 鏡の間―
くっそ!
[盾が反応できれば矢ははじけたが、そうでなければどこかしらかで血が流れる]
小さくてすばしっこくて困るぜ…!
[斧を闇雲に振るっても妖精にあてることができない。向こうはその羽で距離を取って射掛けてくるのだから]
[だから、鏡やガラスの前まで盾を持って追い立てて、妖精を潰していく。その折に…]
ピシッ!
[軽くガラスに鎧がぶつかっただけで、その表面に皹が入る]
わ、割れるのか!?
[ガラスも鏡も高価だ。割ってはいけないものだと縮こまった動きをしていたが―― うん、当たり前だが割れる]
――!
[数限りない矢羽の音。
しかしその中で唯一耳に優しく力強い、其れ。
真っ直ぐに飛来するその音に向けて、叫んだ]
――来るな!!
ベネディクト…、ここは危険だ、来るな!!!
そうだな。
どっちかわからないんだったら、全部割って進めばいいんだな!
だったら話は単純だ。
行くぜぇ! 向こう側にいて割られたくない奴は大声だしとけ!
[無茶をいいつつ、せめて鏡の向こう側の相手が死なないようにと]
うおおおおおおおおおおおお!!!
[雄たけびをあげながら進行方向に向かってタックルをしながら、道を創る*]
[時折抑えきれずに漏れる悲鳴が、荒い息が、心地よく耳を擽り>>116]
苦しげに立ち上がる姿が、目を愉しませる>>121
主への複雑な思いに、揺らぐ様も>>128]
あら。
捨て石では、不足だったのですか?
[目を瞬かせ、問い返したそのとき]
[シメオンが呼ぶのは、忌まわしい、その名>>122]
[向かってくるのは――硝子の砕ける、いくつもの音]
いててて…
…あれ?
[額を摩りながら周囲を見渡せば、いつの間にか周囲は鏡に取り囲まれている。後ろを振り向けば自分の姿が映っていて首を傾げた]
みんなどこだー!?
…う、わっ!!
[大声で呼ぶが、返ってきたのは妖精が放つ小さな矢。寸でのところで顔を逸らせれば矢は髪を掠めて後方に飛んで行った]
くっそ、なんだこいつら…!!
[次々に飛んでくる矢をマントで防御しながら、走り出す。時々ごつんごつんと鏡にぶつかりながら、仲間を探した]
そうですね、ここはとても、危険な場所。
……ねえ、シメオン。
人の心配をしている場合では、無いと思いますよ?
[ベネディクトが駆けつけて来たならば、そこに見るのは、
飛び散った鏡の破片、そのひとつひとつから放射される光線。
シメオンへと突きつけられる、無数の、光の刃]
───…は…、
[罅割れた迷宮を、ぐらつく足を励まして走る。
足元には無数の破片が散らばり、その欠片にもまた、
無数の鏡像が映りこんで光を弾く。
香る、白薔薇の芳香。
強くなりゆく香を辿るように、光の中を潜り抜け──]
危険だから一人にはしておけない──、だろう。馬鹿。
[やがて見えてきた銀の獣に、遠慮ない言葉を投げた>>130]
俺は黒薔薇の弱点をひとつだけ知っている。
それを、仲間のひとりに伝えておいた。
誰に伝えたのか、
知りたくは、ないか?
[無論、ハッタリだ。けれど、もしこの女に仲間への一片の情があるのなら。
引っ掛かってくれるかもしれない…、と、祈るように]
……っ
[異様な光景だった。
光り輝く鏡の破片、そこから放たれる無数の光。
それらが、シメオンへと向けて突きつけられている]
……───趣味の悪い。
[舌打ちする調子で目を細める。
視線は、白薔薇の鏡像へと向けられた]
―2F回想―
え、いいのー?
今までも持とうとしたけど、全っ然使いこなせなかったけどなー…
でも、皆ボロボロになってきたし、俺も……念の為、
持たなきゃなんないのかな。ありがと。
[魔物はおろか、動物の命さえも刃物で奪ったことのない一般人は、おそるおそる、トールから予備の短剣を借りた。>>84]
リンゴの皮むきに良さそうな……(ぽそ)
ひーぃ……
[マーティンが、刺さっているカードを抜くのを見…れなくて、顔を背けている。痛そう。>>25]
そーか、実は狼だったんだけど、人間に変身してたのか。
ええっ、もうアレにはなれないのかー。一回だけの切り札か…
[シメオンの説明に、そんなこともあるんだなー、と順応していく。
何せ、周囲ではウサギが喋ったり、ユニコーンが召喚されたりするのだ。いちいち驚いていたらきりがない。>>32
マーティンの指示通り、布と薬草をシメオンに渡し。>>37]
っく───…
[警告に、踏み出しかけた足が止まった>>144
僅かに触れるだけでも、外套の端が容易く裂ける。
光のひとつひとつが、鋭利な刃と化して踊っている。
そのまま、慎重に気配を探った。
ならば術者を探すより他に方法は、ない]
――ほに。
[シメオンの話をじっと聞いていたが。>>45>>46]
……へえー、詳しいんだなー。うげ、青薔薇とかいるの?
ふーん、どこ行ったんだろな、紫薔薇。
[……紫薔薇=シメオンを結びつける頭がなかった。
もともとそんなに良くない賢さがまだ下がったまんまの
マーティンの話も、半分以上理解できていない…が、わかったふりをして、うんうんと頷いている。>>48]
あら、だって、怖いんですもの。
皆さん、私を殺しに来られたのでしょう?
[挑発には、あっさりと答え。>>140
視線は、現れた射手へと向けられた>>142]
ついでに申し上げると、私、あの人の弓が、とても恐ろしいんです。
捨ててしまうように、シメオンさんから言って頂けませんか?
とても親しくなられたようですから、貴方のおっしゃることなら、聞いて頂けるんじゃないかと思うんです。
え?俺?
うんまあ……荷物を他の奴が持ってくれるんなら、背負うぜ!
[きりっと答えた。>>49]
よーし、じゃー行こうか!
[結局、よくわかっていないのだが、周囲が納得しているようなのでわかったことにしておいた。]
はっは、どういたしまして!
[礼を言われれば、反射的に挨拶を返すのだった。>>67]
そうしたら――きっと、こんな鏡ごしではなく、直接お会いできるでしょう。
黒薔薇様の弱点だなんて、楽しそうなお話。
ぜひ、私も聞かせて頂かなくては。
いったいどなたが、黒薔薇様を殺めるおつもりなのか。
[3Fへの道すがら、白薔薇についての話を聞けば、複雑そうな表情で唇を軽く噛む。>>70>>71
そして歩きながら、メモ帳に増えた情報をまとめていく。]
『おっさんの光攻撃がへびに効いてた。へび嫌い。
シメオンは実はでかい犬だった。でも一回しか変身できないらしい。ベネディクトもシメオンも、黄薔薇ルートヴィヒとの戦いでボロボロだった。でも何とか勝った。
よかった。
次に待ってるであろう白薔薇はオクタちゃん。悲しい。美人で魔法が強いらしい。前から知ってたけど。
でも今は優しくないみたい。悲しい。』
―そして3Fへ―
……眩しい…何…この…部屋……
[鏡と硝子の迷路。不規則にぎらぎらと反射する光。目を細めて中を覗き込むと、鏡の先から何人もの自分が視線を返してきた。]
―4―
ドロシーとエリオットはすくすくと大きく育っていった。
山の子は、山が育てる。
彼女は、お世辞にも家事とかが得意な方ではなかったから、本当に助かった。
俺と彼女がいない間、近所の子持ちの家族が娘と息子の面倒を見てくれた。
小屋時代からもそうだった。
あの頃は余裕もなかったから、俺たちは人の親切をまるで水のように受け止めていた。
今では、その親切に応える為に毎日を生きている。
山は、当たり前のように人と人とが助け合って生きてゆく。
追い落としなどをよく見かけた騎士や、貴族の世界に比べてこれは何とすばらしいことか。
これが当たり前であればよいのに、と彼女は零していた。
まあ、その裏には山の生活の厳しさもあるが。
冬は凍え、国からは疎まれる。
自分たちの身を守る為には、働き手らに武を教えねばならず。
遺跡発掘しても保護を目的としている場合はそれが生活の豊かさに直接直結するわけでもない。
山の民は、山に住まうものの義務として、失われようとしていたものに手を伸ばしていたわけだからな。
時々、王城でも見たことがないとんでもないマジックアイテムとかが発掘されて大賑わいになることはあるがそれは例外中の例外であった。
だが、いかに腕のよい料理人がとびっきりの材料で腕を振るったとし
だが、いかに腕のよい料理人がとびっきりの材料で腕を振るったとしても。
冬に家族、いや、山の皆でつるんで飲むスープほどおいしいものはあるまい。
―そして3F―
み、みんなー……どこだー!
俺一人じゃ死ぬー!
[白薔薇の間に入った途端、あっという間にはぐれ、妖精に射掛けられながら鏡の迷路をぱったぱったと走り回る情報屋がいた。]
ふおおおー!妖精さんなら妖精さんらしく、
お花の蜜でも吸ってろー!
[きゃあきゃあ笑いながら矢を射掛けてくる妖精に文句を言う。リュックに何本か矢が刺さり。]
ひいい!
[鏡に映る姿で妖精の狙っている先を確認し、何とか矢を避けながら走る。]
こうして、山の子としてすくすくとドロシーとエリオットは成長していった。
それに反して、俺の頭はどんどん後退し、不毛地帯になってしまった。
いつしかこうなることは親の頭を見ていて知ってはいったが、日々どんどん減り行く髪を見ていると切なかった。
彼女は、もともと広い俺のでこを叩くのがお気に入りだったが、どんどん叩く位置が大雑把になってきた。
どこ触っても素敵といわれて撫で回されると、何ともいえない気持ちになった。
山の大勢の子供達に囲まれて、触らせろとせがまれたときは本気で泣きたくなったが、我慢した。
うぅ…目に痛い……
もー!!誰!そんなに笑わなくてもいいじゃない!!
[耳元で聞こえるくすくすという笑い声に、弟かと思い睨み返す。
……が、誰もいない。]
あ…れ……? みんな………?
カレル………?
あれ……?
[一歩進んで目を細めただけで、場所も大きく移動した記憶がない。それでも、周囲は鏡と硝子と光に溢れ、自分の位置を把握できなくなっていた。]
[やがて、眠りから覚めてふっと眼を開けると、
黄金の欠片がきらきらと天の川のように流れてくるのが見える]
……あれは、なんだ?
リーゼロッテが漂ってきたときの煌めきと似ているような――
[身体を起こして、両腕で黄金の欠片をかき集めてみる。
拍子にリーゼが目を覚ませば、欠片を――黄薔薇ルートヴィヒの意識を――
集めるのを手伝ってくれたかもしれない**]
[振り返る。妖精と目があった。]
えぇと…あの……道に迷ったのですけど…みんな、どこにいるかわからないかなぁ?
[妖精は、楽しそうにけらけら笑って弓をぴっと射る。]
あ、あっち? それじゃ探しに…
[目の前のガラスに弓が刺さり、軽い音を立てて割れる。]
夜は彼女と子供とで、みんなで一つの大きなベッドに寝そべって眠った。
寝付く前までに、彼女と俺はいろんな話を子供達に聞かせた。
彼女はそれこそその仕事柄もあれば、昔の話を、子供たちにもわかりやすく脚色して伝えた
俺はおねだりされたら、心の通じた騎士のお姫様の話をした。この話をすると、子供達も目を輝かせて喜ぶが、彼女が母から妻に戻る。その変化を真っ赤になる頬で見るのが楽しかった。
まあ、その後、何を話をしているんだと脇腹をぐりぐりされたがあれは照れ隠しだ。悪い気はしなかった。
うおおお!行き止ま……っ
く、こうなったら!
[ガラスの壁につき当たってしまい、ピンチである。
そして、追い詰められた情報屋は……
ぐねぐねぐね!
と奇妙な動きをしている。
動くものは、矢で狙いをつけにくい。動きを読めないならばなおさら。
その為、奇怪にも見えるダンスを激しく踊っている。
ひーらりひらひらひひらひらー。
妖精さんも、何かの術だろうかと、少し戸惑っているようだ!]
ベネディクト、去って周りの鏡を壊せ。
俺が此処にこの女を引き付けておく。
……逆にこの女がお前達にひきつけられていれば、俺は此処を抜け出せる。
[ちり、と。
髪の先を光線が焦がす。
フードを滑り落とし。
魔力を、ゆうるりと開放し始めた。
急激に奔る、呪の激痛。
魔力に吸い上げられてゆく生命力の耀き。
夜明け色の瞳は――縦に長い、獣の虹彩へと変わる。
紫銀のオーラが全身を覆い、
彼は、自らを見つめる鏡像の女に向き合った]
いーーやーーだーーー!!
この子達!凶暴!!凶暴!!!
あっちいってーーーー!!!!!
[外見と行動の落差を知ったショックから、呪文を唱えるのを忘れて杖をぶんぶん振りまわした。]
/*
どーうやってオクタヴィアさんを出せばいいのか。
一旦立ち去ったほうが遣りやすかろうか……
早く来すぎたかなww すまんw
そうでしょうか?
ずいぶんと、いい雰囲気のように見えたのですけれど。
よもや貴方があんな怖い人に絆されるなんて、思ってもみませんでした。
[ちらりと、ふたりを見比べて>>160]
裏切る……?
[鏡の中には、女のきょとんとした表情]
私、黒薔薇様のことをもっと知りたいだけですのに、どうしてそういうことに?
[髪に飾った布へ触れながら、ひどく素直に答えた]
>>163
それにゃまずツィスカかベネディクトかハンスをみっけねーとな!
あ、舐めるんじゃねーぞ! 硝子が傷に残ってたらそれで怪我すっからよ!
先のことはわからねー、とはいうがよ!
お前さんもツィスカもどっちに子供ができても、きっとかわいーだろーな
平和になった時代に生きる子だ、すばらしぃ!
[割った鏡の向こうで、身をすくませている妖精にも情け容赦なく斧を振るって両断し]
ああ、そうだ。鏡と硝子で迷うんだったら、無くなるまで壊しまくればいい! 幸い、めちゃくちゃに割った鏡がすぐさま生えてくるってことはねえからなぁ!
だが、お前さんの身はもちろんだが鏡の向こう側にいる奴が怪我しねえように割れよ!
どりゃぁぁぁぁぁぁ! [合図のつもり]
[がっしゃーん! とまた硝子が割れた]
───魔王の配下というのも、大したことはないらしい。
[くっと唇の端が上がった。
シメオンとの間に交わされる声の全ては聞こえずとも、
白薔薇が、鏡越しに力を操っていることくらいは分かる]
部屋に隠れ、鏡に隠れ…か。
四天王というのは、上手く隠れることが条件なのか?
[つまらなそうに呟くと、鏡の破片へと視線を落とす。
少しの沈黙の後、シメオンへと目を向けた]
――シメオンが、貴方の弱点を知っているなどと、戯れ言を。
何を勘違いしているのか、聞いてみたかったのですけれど。
──…そうか。
[淡く紫銀のオーラが明滅する。
夜明けの色の光を纏う銀の獣へと頷きかけ、>>165]
オクタヴィア。
[何気ないように呼ぶと、
彼女の姿を映す鏡へと向けて、矢を撃ち放った]
[内心、臍を噛む。
膝が震えかける。
削られた足先からの出血に、足先はほとんど感覚を失っていた。
魔力が全て満ちるのが先か。
生命力が、尽きるのが先か。
時間は無い。
……せめて、ベネディクトだけでも、助けられたら――
けれど、オクタヴィアを鏡から引き出さねば何も出来ない。
その手段は、…もう、無い。]
ああ、そういう意味ですのね。やっとわかりました。
[覚醒前の姿を思わせる、おっとりとした口調で言ってから>>170]
だって、どうせ本当のことなど教えて下さらないのでしょう?
一人残らず殺してしまえば、誰が知っていようと関係の無いことですし。
それに、もし、人間ごときが知っていたところで……ふふ。
[意味ありげに、笑った]
[目の前に出てきた妖精を{6}匹ほど、物理的にポカスカ殴って落とし、やっと一息。]
皆…さがさなきゃ……
[途中なんとか召喚した精霊に使わせていた加速魔法を中止し、溜息をついて周囲を*きょろきょろ見た。*]
んっ!?
[がしゃぁぁん、ぱりぃん、という音が遠くに聞こえた気がして]
誰かが……鏡、割ってる……?
あ、そーか!割ればよかったんだ!
簡単なこと、だった……!
うおおおお!燃えろ、俺の拳ー!
[ひゅっと拳を構え、背後にあった鏡めがけて……!]
ごん
>>168
おっちゃんの顔なんか舐めないっての!!
えええ、姉ちゃんに子ども〜? その前に嫁の貰い手あるのかなあ…。
[姉が聞いたら殴られそうな事を呟きつつ。自分に子どもが出来たら、の言葉にはピンと来なかったが、平和な世界を求める気持ちは同じだと感じて頷く]
へへ、その時がきたら、オレの子どももおっちゃんに抱っこしてもらおうかなー・・・
―――う、わっ!
[マーティンの大声とガラスを割る音に驚き肩をすくめる]
それ、ちゃんと合図になってるのかよ…向こうに誰か居てもびっくりして避ける暇ないんじゃないのか?
[言いながら自分も]
わあああああああああ!![合図]
[柄でガラスを割る。がしゃーん]
貴方が何を勘違いしているのか、聞いてみたかったのですけれど。
交渉決裂――なら、仕方ありませんね。
ベネディクトさんが近寄れないうちに、貴方を……
[シメオンを囲む光の刃へと、意識を集中しようとしたとき。
彼の内から解放される、魔力の高まりを感じる>>165]
……ふふ。
やっぱり、よほどあの人が大事みたいですね?
[微笑む女の鏡像へ、またも矢が突き刺さり、鏡は砕ける>>171]
……困った人たち。
全部の鏡を、割ってしまうおつもりかしら?
[ベネディクトだけではない。
迷路のあちこちから、硝子の砕ける音が聞こえる。
誰がどう暴れているのやら]
それほどお望みでしたら、そちらへ参りましょうか。
[射手の立つ、そのすぐ近くの鏡の陰から――女の実体が、現れた。
左手を翳し、ベネディクトへ向けて光の刃を放つ。
腕輪をつけた右腕は、無造作に下ろしたまま]
へ?ほ?
[は、ひ、ふ、と繋げながら。
………何だかとても、嫌な予感がした。>>176
咄嗟に、床を転がりながら、鏡から離れた。
自身を狙っていた妖精の矢からも、ちゃっかり逃げながら。]
…………!!!!
カレルッ……!?
[がしゃーーーーーん。]
あれ…?なんか向こうから…すごい音がしたような……
誰か、鏡、割ってる?
[カレルとマーティンが割りまくる大音響に、どこから聞こえるのかと首を振って音のする方を探している。]
[投げられる言葉に、その意図を知る>>170
僅かに目を細めたのは一瞬、表情を隠して頷いた。
────のだが]
…その割には随分と手間を掛ける。
[殺し尽くすと優しげに笑う白薔薇へと、目を眇めた>>172
恐らくはこれもまた、真ではないのだろうが]
[内心、臍を噛む。
膝が震えかける。
削られた足先からの出血に、足先はほとんど感覚を失っていた。
魔力が全て満ちるのが先か。
生命力が、尽きるのが先か。
時間は無い。
……せめて、ベネディクトだけでも、助けられたら――
けれど、オクタヴィアを鏡から引き出さねば何も出来ない。
その手段は、…もう、無い。]
नागेन्द्रहराया त्रिलोचनाय
भास्मंगारागाया महेश्वराय
[ならばこの呪と引き換えに。
鏡の回廊を吹き飛ばし――開放するまで、と。
勇者を護法する結界を張るため、
印を結び、詠唱を始める。
その途端、]
――ッ、……
[ベネディクトの傍に現れた女の姿に眼を見開き
咄嗟に、地を蹴った]
っ、――…
あ…――っ、…く、ぁああああっ
[全身を光線が刻む。
右腕が半ばから千切れ飛び、髪先が、ぱらぱらと舞った。
それでも、
襤褸雑巾のようになった体は、ベネディクトを突き飛ばし――
残った左手が、彼女の、腕輪に伸ばされる]
っ、――…
あ…――っ、…く、ぁああああっ
[全身を光線が刻む。
右腕が半ばから千切れ飛び、髪先が、ぱらぱらと舞った。
それでも、
襤褸雑巾のようになった体は、ベネディクトを突き飛ばし――
残った左手が、彼女の、腕輪に伸ばされる]
[状況の変化は急激だった>>178
すぐ傍らの鏡の陰から、
白薔薇が、優美な白いドレスの裾を翻して立ち現れる。
翳される左手。光を集めて解き放ち───]
──────……ッ!!!
[光の刃が閃く][咄嗟に飛び退る]
[目前に輝きが迫る][銀の友が、地を蹴り跳ぶ>>184]
[ ザッ ……! ]
[赤と、それに遅れて肩に灼熱の痛みが走った]
[状況の変化は急激だった>>178
すぐ傍らの鏡の陰から、
白薔薇が、優美な白いドレスの裾を翻して立ち現れる。
翳される左手。光を集めて解き放ち───]
──────…く…ッ!!!
[光の刃が閃く][咄嗟に飛び退る]
[目前に輝きが迫る][銀の友が、地を蹴り跳ぶ>>184]
うわ……っ!?
[衝撃。弾き飛ばされ、鏡の破片の上に倒れこむ。
続いて、残酷な光の刃が辺りに踊った>>186]
だっ、大丈夫!俺は平気!
でも、虫がいるから気をつけろ!
[カレル、それからマーティンの姿を見て、ほっと。
周囲を飛んでるやつのことは、もはや妖精さんとは呼んでやらない。虫扱い。
ガラスが割れたのに驚きつつも、虫たちは矢を番えている。]
――っ!?
[光の魔法が、射手を捉えたかを確かめる暇もなく。
凄まじい魔力を至近に感じたときにはもう、男の手が銀の腕輪を掴んでいる>>186]
何を……っ!
[右手の腕輪を奪われながら、左手をシメオンへと翳す。
手負いの獣へと向けるのは、刃では無く、包み込むような光。
内側を呪詛に喰われゆく体に、
外側から浴びせるのは、聖なる力を模したもの。
まがい物の聖光は、呪詛を和らげることはなく、ただ、魔物の身を焼こうと煌めく]
[鏡の回廊を注意深く歩く。時折妖精が顔を出しては弓をつがえ狙いをつけるが、
…この部屋…大きく魔力が乱れてる…
誰か……もう、戦ってる…?
……ッ、シメオン!?
[ざり。と、細かな破片が肌を刺す。
突き飛ばされ、必殺の光の刃は浅く肌を裂いたのみに終わった。
けれど今はそれどころではない。それどころではなく、]
やめろおおおーーーっ!!!
[見開いた目に、光の刃に切り刻まれながら、
必死に銀の腕輪に手を伸ばすシメオンの姿が映った>>186]
すまないすまない
最初ちょっとだけ鏡の中にいて
すぐ出てくるつもりだったんだよう
傷の表面だけ塞いでみようとか遊んでたらつい、ね。うううorz
く……っ
[転がった衝撃で、眼鏡が弾け飛んだ。
濃い瘴気に、ぐらぐらと吐き気がする。
蒼白な顔で弓を取り、必死に矢を番える。
狙うは────ただ、一点]
───────ッ!!
[無音の気合を発し、矢はオクタヴィアへ向け放たれた]
[必死に伸ばされた腕は。
腕輪をぎゅっと掴み、奪い取る。
華奢なオクタヴィアの体に、
白いドレスに、
紅の飛沫が美しく、舞った]
………、…
――…、…!?
ちが、…う?
[だが――石に触れた途端。
愕然として、彼女を見る。
ひやりとした石から伝わる、波動。
それは確かに魔力の篭る呪物である事は確か。
だが、]
……っ、――ぐ、…っ、……
[聖なる光に外側を、魔の呪物に内側を焼かれ、もんどり打つ。
ずたずたに引き裂かれた体が、ちらばる破片の上に叩きつけられた]
……、…。――
[ひゅうひゅうと、喉が鳴る。
獣は、もう虫の息だった。
天を仰ぎ。
暗くなる視界に、ぼんやりと、彼の姿を探す]
……、ろ…、ベネ……ィクト…
………
[怪我は――、していなかっただろうか。]
……っ、シメオン…!
[鏡の破片の上に苦悶の声を放って転がる銀の獣へ、
咄嗟に案ずる声が上がる。
もう関係がなかった。地を蹴った。
光の溢れるその只中へと、手を差し伸べる───]
っの………、
[獣の願いとは、違っただろう。分かっている。
それでも友を見捨てて逃げる道はなかった。
一度放った矢の行方を知らず、腕の中に銀の獣の頭を抱く]
[腕輪を失った、右の手首を押さえ。女は数歩、距離を取る。
悶絶するシメオンを、見下ろす。>>195
彼の狙いは、自分の魔力の源だったのだろう。
石に触れたとき、「違う」と……気づいたのだろう。
彼の手から力なく取り落とされた腕輪は、床を転がった。
銀の腕輪には、淡い色に輝く青い石――]
― 蒼色の世界 ―
[>>+2怪訝そうな顔であくびをしながらつぶやく
リーゼロッテに、なんと説明したらよいものか考えつつ]
快楽に溺れる以外にも、おまえが言うところの「気持ちイイ」ことはあるぞ、
と言えばわかるだろうか。
たとえば、どんなにつらくても苦しくても、
己の目標に向かって努力し、それを成しえた時の『達成感』。
逆に問うが、おまえが血を流し、傷つき、命を落としてまで
”あの方”のために仕えたのは、何がそうさせていたのだろうか?
我々との戦いはつらくなかったか? 苦しくはなかったか?
あの戦いすらも、ただただ快楽であったのならば……
やはり魔族と人間は、本質が異なるものかもしれぬ。ふむ。
[もっともらしいことを言って、ヒゲをぴくぴくと動かした。]
[姿勢を崩した射手が放った矢は、獣を見つめる女の頬を掠めた。
血の滲む傷口を指で拭い、女は微笑む]
シメオンさん。
[薔薇の名で呼ぶことはない、相手へむけて]
その腕輪が、欲しかったのですか?
その、青い石。
あの方の、魔力のかけら……。
[腕輪をつけぬ手で、自らの頬の傷を治癒してみせる。
こちらが見えているのかは、わからなかったが]
……ぁ、……
[暖かい腕に包まれる感覚。
冷えていく体に伝わる温もり。
……それが誰であるか、理解して、
唇が、よわよわしく、動く]
………、…ィクト、おま…、は……
ベネディクトさん。
私が腕輪の力を借りていること、貴方が、シメオンさんに話したのでしょう?
貴方の言葉を信じたばかりに、シメオンさんは、無駄死にを……
ふふ。
見捨てて逃げられるわけが、
[シメオンにとどめを刺すべく、再び放たれる光の刃]
……ありませんよね?
[否、彼の頭を抱いたままのベネディクトを、貫こうと]
────…
[す。と、シメオンの口元に手を翳して首を振る>>201
口を開くな。と、友に無言で告げて、
灰銀の双眸は、真っ直ぐにオクタヴィアへと向けられた。
吐き気を堪えて、ただ”視る”
その本質───真なる魔力の源を辿るように]
「うふふ」 「あはは」
「きゃはは」 「えへへ」
「くす」 「くす」
「あはは」
「きゃははははははははははははは」
[「妖精」たちの笑い声が、さざめく]
/*
全体的に魔族側がきっちり弱点示してくれないのがどーも…orz
こっちはデコイにはちゃんと引っ掛かってるし、演劇村なんだから、そこら進行の為になるべく早めに示していって欲しいなあ…と思ったり
普通のRP村ならまあいいんだがなー
絶対吊り襲撃動かせないわけだからさくさくいこうぜ
ベネディクトが、生きた状態でオクタの弱点伝えなきゃいけない筈なのに、この展開で間に合う…?と…
うるさくてごめんよ!
俺も弓捨てさせるとかはできなかったしな!
(でもキャラ的にそれは無理だろう…)
[淡い色の石を見下ろす、鶸色の髪の女>>199]
……あの石は、偽物。
[血に汚れた、白いドレス。
髪を飾る、白い布。白い薔薇。
上品な造りの靴も、血に濡れている]
本物はちゃあんと、身につけていますから、ご心配なく?
[女は気づかない。
髪の飾り布に、大切に包み込んだ、本物の「かけら」。
暗い青に染まったその石の力が、射手の眼に見通されていることに]
あっ……おっさん、カレル、あそこ!
[二人に妖精をなぎ払ってもらいながら、見つけたのは、鏡の壁を数枚隔てたシメオン、ベネディクト…そして、オクタヴィアの姿。]
おっ、オクタちゃん……!!
……ああ。
銀も十字も───効きはしないと、知っていたはずなのにな。
[あの時交わした言葉>>0:131
それを再び口にする口調は、微かに苦い。
白薔薇の魔の言葉を、沈黙のまま否定することはせず、]
───────ッ!!
[───ざくり。
胸元を貫く刃を受けて、苦悶の悲鳴を噛み殺した>>202
ぐらりと身体が傾いて、シメオンの上へと軽く覆い被さる。
けれども、頭は未だオクタヴィアへと向けて擡げたまま]
ふふ。
案外、人参がお嫌いだったり……?
[囁きは、戯れ言混じり]
ドレスなら、また作れますもの。
青薔薇様がお目覚めになり、権勢を取り戻せば……人間の財宝すらも思い通りでしょう。
/*
wwwwwwwww眼、万能だったwwwwちくしょう、どうせ俺の頭は動物なみだよ!
どうぶつだもん!ヽ(`Д´)ノ
力の流れが特に乱れている所……
あの鏡の、向こう…!
すごく…嫌な感じが……
[鏡を隔てても感じる強い力。
その方向に向かい、*駆け出した。*]
なら……、本物、を
[息が荒くなる。ぼたりぼたりと血が滴った。
零れ出る赤が、自らを、そしてシメオンをも赤く染めていく]
────…は。だから、半端だと言うんだ…
[それ以上は言わず。口を閉ざす。
閉ざさざるを、得なかった。咳と共に血が吐き出される]
そう、銀も、十字も。
[かつては苦い思いで交わした言葉を、楽しげに唇から零し]
人間の虚しい祈りも――何の力にも、なりはしない。
さようなら、ベネディクトさん、シメオンさん。
人間と魔族。
本当なら、魂は同じ場所へは行けない筈ですけれど――
貴方がたは、贄。
共に、あの方の中で解け合うことができるでしょう。
せいぜい、仲良くお過ごし下さいね。
うあ………!
べ、ベネディクトーーーー!!!!
あっ、開けて、ここ開けて……!
[隔てられた壁の向こう、青年が貫かれるのを見た。>>209
マーティンたちが鏡を壊していくが…
貫かれる前の時間には、戻れない。]
[シメオンを離すつもりはない。
そしてまた、友の──そして自らの命を、無駄に散らすつもりもない。
灰銀の双眸は、暗き青を捉えて微かに笑んだ。
渾身の力を振り絞って弓に手を伸ばす。
手が震えて、取り落とした。唇を噛み締める]
……それは、どうかな…?
[掠れた声で返し、口元に不敵な笑みを刻んだ。
魔性には、負け惜しみとしか見えずとも]
>>202>>206
[ざくり、と。
……何かが、刺さる、感覚がしても。
それが自分に刺さったのか、自分を抱いている彼にであるのか、もう、わからなかった。
ただ。
覆いかぶさる彼の温かみが、……消えないで、ほしいと。
消えないで欲しいと、願った]
……नागेन्द्रहराया… त्रिलोचनाय…、
भास्मंगारागाया महेश्वराय …、…
[最後の力で、……護りを、呟く。
もう、力は残っていない。
彼の命をほんの僅か――
誰かが訪れ、彼の言葉を聴くまでのほんの僅かの間、伸ばすだけのものに過ぎないだろう。
それでも]
くそうシメオンが可愛いw
つかホントにすいません……やはり片方黒薔薇様にお願いするべきだったかと思いつつ、この二人はお互いの目の前で殺したかっt
────もう一度
[機械的に手を動かして、弓と矢を手に探る。
少しだけでいい。
少しだけこの魔の気を逸らせて───、
仲間へと伝えられる時があれば、それだけでいい。
それだけを念じて、弓と矢を構える。
ぐらぐらと揺れる視界の、
もうどこに白薔薇を捉えられるかも分からなかったけれど]
[幾人が、それを見ているだろう。
ちりばめられた、鏡の破片。
傷だらけの魔物と、それを抱く人間。
まばゆい光の中、場違いに優美な装いの女が、白いドレスを血に染めて立っている。
最後まで、強気な笑みを浮かべようとする射手。
勝ち誇り、その意味に気づかぬ女。
キラキラと周囲を飛び回り、無邪気に笑う、妖精**]
……、
[ふ。と、一瞬身体が温かく、軽くなる>>217
最後の命を使って、紡がれる護りの呪言。
夜明けの光の柔らかな護り]
────もう一度だけ
[背後に、硝子の砕ける音がした>>216
それを聞きながら、最後の矢を───放った]
あれは、魔力を回復させるにも良いそうですよ。
今度、料理させて頂きましょうか。
……嬉しい、お言葉。
ならばもっと、血に染まって見せましょう。
人間たちの血を、もっと、もっと、流させてみせましょう。
[近づく人間たちの気配を感じながら、囁いた**]
[ぐらりと世界が回転していく。
否。自らが倒れていくのだと、少し後に悟った]
シメ…オン……、馬鹿で悪い…、な。
[散々否定した言葉を認めてやって、少し笑う。
それでもあんたも馬鹿だ。と、胸の内で呟いて]
ベネディクト、シメオンっ!
[ガラスの破片や妖精の矢で、あちこち切り傷を作ってしまっているが、構うことなく、名前を呼んだ。]
おおおおおおい、しっかりしろおおおお!!!!
[最後の力を振り絞って、引き放たれたのであろう、一矢。>>222
常の鋭さを持たぬ攻撃を、女は難なく躱し。
大勢の声と物音に、意識を向ける。
この光景を目にした人間たちの反応を見たくて、気を取られた**]
[結局のところ、自分はこの優しくて寂しい生き物を、
疑って、追い詰めて、死なせてしまったのだろうと思う。
護られて、それなのにそれを活かすことも出来なかった。
でも、と思う。でも───]
……楽しかっただろ?
[少しだけ。楽しかった。
あのとんでもない勘違いと、軽口も。
共に必死に戦ったことも。その中で心交わしたことも。
こうして共に────死んでいくことも。
唇が、笑みを刻む]
馬鹿…ハンス。……騒ぐ…、な。頭に響く。
[大きな声で名を呼ぶハンスに、弱い声でいつもの悪態をついた。
浅い呼吸を繰り返して、やって来た仲間たちを見上げる。
耳を貸せ───、と指を曲げた。
魔性の目には、哀れな最後tも映ろうか]
……ごめん、……。
[なにも、できなくて。
小さく紡いだ言葉は、もう、声にはならない。
それでも、伝えたくて。
彼に、もう一度伝えたくて]
……ありが、とう。
[最後の呼吸を吐き、――眼を、閉じた*]
……ごめん、……。
[なにも、できなくて。
小さく紡いだ言葉は、もう、声にはならない。
それでも、伝えたくて。
彼に、もう一度伝えたくて]
ちょ、ちょ、まっ、
うおおおい!何死にそーになってんの!?
お前らまで死んじまったらっ……
だっ………
[一目見て、致命傷とも言える傷。言葉が、詰まった。]
おっ、俺困るよっ!!!困るってばっ……
[うまく言葉が出てこない。]
───…は……っ
[シメオンの左腕が伸ばされる>>227
背を抱き取るように、支えるように伸ばされたそれに
右の腕を差し出し、丁度交互に支えるかのような形にした。
ひどく歪で、碌に支えにもなりはしないけれども。
短く笑うと、全身が痛んだ。
けれど死を前に、気分は何だか酷く───愉快だ]
[――さらりと、屍は夜明け色を帯びた銀砂に変わり。
城の最奥――
青薔薇の傍らに密やかに咲き染めた紫色の薔薇の蕾は、その花片を地に散らすだろう。
決して、花開かぬままに**]
[マーティンは、オクタヴィア――白薔薇の方を警戒してくれているだろうか。]
ベネ、ベネディクト、おい、傷、傷浅いから……
な、何……
[大嘘をつきながら、ベネディクトの口元に耳を近づける。]
困っても……、先に、進め。
……お前、らが……行かなくて、どう、する…?
[うろたえるハンスを力弱く睨み、傍に来たなら声を潜める]
[隔たれた最後の一枚の硝子が壊れ、二人の惨状を目の当たりにする]
ベネディクト!シメオン!!しっかりしろ…!!
くそっ、ハンス、二人に薬草を!!
[姉がその場にいれば回復魔法を頼む。傷の様子から、とても間に合いそうにないことは見てとれたけれど、そう言わずにはいられなかった]
死ぬなっ・・・死なないでくれ、…!
シメオンっ!! シメオン…!!
[シメオンの目が閉じられ、姿が砂に変わっていくのに目を見張る。手を伸ばすがとめられるはずも無く]
あ、あああああっ・・・・!
[掌に銀色の砂が残れば、それをぎゅ、と握って涙を零した]
[響いてくる、声>>229
それへと目を伏せる。少しの間。
どこまでも自分を護ろうとして、
全力で、最後の力までをも使い果たした銀色の獣。
不器用で優しき友の言葉に、少し笑った]
───…謝るな。
[謝らなくていい。あの時、音にしなかった言葉]
────シメオン。
[名前を呼ぶ。友が最後の息を吐くその時に>>230
天を仰ぐ。映るのはただ、冷たい迷宮ばかりだけれど。
涙は流さなかった。すぐに、行くから]
……また、な。
[紫銀の砂に還る友へと、密やかに囁きかけた]
─────……、
[嘆きの声に、少しの間沈黙が落ちる>>236>>238
さらさらと砂が零れていく。自らに残された時の砂も、また]
ハンス……、カレル。──…、
[その場にいる者らの名を、順に呼んだ。
緩やかに灰銀の目を向ける。
既に力を失いつつある瞳を向けて、声を、絞る]
白薔薇の──…力の源……は、青い…石、だ。
[彼らも聞いていただろう。
シメオンの語った、白薔薇についての話>>71
かの話を、今再び口にする]
腕輪、ではなく……、髪の、
……髪の、飾り布の中…、に、ある。
あれを───…奪え。
[白き薔薇の魔力は尽きはせぬ。
強大なる魔力、それに抗する術を───シメオンが探り、
その命を賭して受け渡された弱点を、仲間たちへと伝える]
あの石さえ、なくせ、ば──…
[慎重に秘された、白き薔薇の秘密。
それを暴くことが出来れば、或いは]
…お前らでも、……やれる、だろ。
[くつり。と、口の端で笑った]
[いっぱい駄々こねて、嫌だ嫌だ、と言いたかったけども、我慢して、弱々しくなってしまった声に耳を澄ませた。>>242]
う、ん。わかった。
……わかったから、死ぬな。
お、俺らだけで、行くなんて、無理だろ、
俺なんてきっと、すぐ死んじまう、、、
………そうだ、な。
白薔薇の手料理なら、食べられそうだ。
[思い出しただけで難しい顔になっていたが、声色までには出さないでおいた。]
そうだな。
その白いドレスがもっと人間の血に染まるところを見せてくれ。
期待しているぞ、白薔薇。
ドレスを新調する時は、ウェディングドレスも作るか?
[冗談とも本気とも取れるように笑いながら]
― 鏡の回廊 ―
[硝子と鏡の迷路によって仲間と離され、ひとつ、溜息をついた。]
……さて。
[騒がしく笑う妖精は、男には危害を加えない。
左手で鏡状の壁に触れると、次々と迷宮の映像を映し出す。]
声までは聞こえないな。…ま、当然か。
白薔薇がどうあいつら処分するか、見物させてもらうとしよう。
[反対の壁にもたれて見物を決め込んだ。]
ふ…、
… ─────……っ
[笑うと血に咽た。音が遠くなってきた気がする。
ハンスが泣いている。気のせいかも知れなかった>>244]
馬鹿……、…生きろ。
[妖精たちに命じて、回廊の道を開く。
曲がり角で、ツィスカを出会い頭に胸で抱き止める形になるように。]
おっと……ツィスカ!
よかった、無事だったか……怪我とか、してないか?
他の連中は……?
[気遣わしげに、ツィスカの瞳を*覗き込んだ*]
他に……、取り得、なんて… ない、だろ…。
[呟く。
皮肉に交えて、だから必ず、────生きろ、と。
カレルの声が聞こえた。
何を言っているのかと思う。まだ話せる。
そう言おうとして口を開きかけたら、声ではなく細い息だけが漏れた。
ひどく、間抜けだ]
[ツィスカを抱きとめながら、囁きを飛ばす]
さて……
ツィスカはこちらで引き止めておくが。
そっちは大丈夫か?
"鴉"を向かわせる事くらいはできる。
好きに使ったらいい。
そ、そりゃ、こっちの台詞だ。
[ごしっと目を拭って]
………………、
そ、そんなら、死なない。
俺だって、まだ死にたく、ねーし……
平気…、だから───……あと…頼む。
[あとは任せる。そう嘯いて目を閉じる。
少し手を握ってみた。その中に、紫銀の砂がある。
────死よりも大切なもの。
シメオンの声がはっきりと脳裏に響いた。
見つけられたかな、と思った。あとで聞こう。
最後にそんなことを思うと、やっぱり唇の端に笑みが*浮かんだ*]
……………困ったな。
ベネディクトが俺に頼む、なんて。
[困る。彼からのこんなにきちんとした頼みごとなんて初めてだった。出来なかったら、すっごく怒られそうだ。]
勝手なこと言って。……ずりぃなー。
[がしごしがし、と目を擦る。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新