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― 池、リヒャルトと ―
――あ。
あぅ……。
[ひとりごとが漏れてしまう癖があることは両親から聞かされていたけれど、今ほど恥ずかしいと思ったことはなかった。]
い、いい、いいいえっ!
ないです、ないです!
[両手を開き、ばたばたと振って否定した。
聖騎士(に違いないだろう人)を目の前にして帰りたいなど思えるわけがない。]
[ロヴィン、続いてリヒャルトがそちらに向かったのを確かめると、目を開きのそりと起き上がった。
さっきも今までも、狸寝入りを決め込んでいただけで、当然一睡もしていない。
木立の中でロヴィンと会話する娘は、愛らしいが本当にただの村娘という感じで、次代の女神候補らしい威厳も意志の強さも窺えない。]
……さて。
どうしたもんかな。
[独りごちて、不揃いに髭の生えた顎を掻いた。]
/*
リヒャルト待っててくれたのかぁ。
ヒロインやって初めて分かる順番待ちへの申し訳なさ。
時間軸平行でロヴィンとリヒャルト別ケースでやればいいのにーとか思っちゃいました。
/*
>>275
今回は本当にただの村娘です。
こんな人外だらけの世界だと、無力なほうが不思議系になっちゃうのです。
でもスケールはでっかいのよ?
[頬を染めて大仰に手を振る少女に真っ向否定されて]
──すまない、驚かすつもりはなかったんだ。
[シーツの端から手を放して風に委ねた。]
初めまして。
おれは《炎の聖騎士》リヒャルト・ロートリンゲン。
君は──女神候補生だね?
[マスケット銃を斜めに背負い、おじぎ抜きで名乗った。]
だがまあ――俺は俺だしな。
[自分でも呆れるが、と首を振って唇を歪めた。]
あいつも言ってたっけなあ。
俺はスパルタ過ぎるって。
[取り敢えず、枝に掛けたシーツを間に他愛無い会話をしている若者たちを見守ることにしたようだ。]
[>>256 残念そうな様子に、一つ瞬き]
じゃ、後で少しだけ、夜になるよう世界にお願いしてみましょう。
[>>258 並び立たぬ幸福の例、幸福の多様性を語る声には、真剣な顔で耳を傾けた。
時々目を細める。彼女は、此処に召喚される前に記憶が実に曖昧で覚束なかった。
特異な環境の中、それは特に気にもならなかったが、時々妙なひっかかりがあるのはそのせいかもしれない。
あまり気にしていない。]
……手に入らなかったら助からない、それでも少しでも納得のいく方法でその事実を受けとめられたら…。
んー。難しいな。言葉で言うのは簡単だけど、きっとそんな簡単にできる事じゃないもの。
でも、幸せの形がひとつしかない世界なんて、つまらない、には同意だな。
[難しい顔をしたり、うんうんと頷いて笑顔を向けたり。
しているうちに、やがて蹄の音が止んだ。>>259]
共通するもの、かあ。
あっ、そっか、形でした。好み、好みかあ…といっても、どれが好きかもわからない、っていう…
[ううん、と唸って、くるりと振り返って。]
カークさんのいた世界って、どんな形してました?
…あなたは、幸せでしたか?
[結局ド直球に質問した]
― 池、リヒャルトと ―
[手から離されたシーツが、ぱたぱたと風に揺れている。
持ち主の自分も風で爽やかになれそうな気がした。]
……初めまして。
無憂華の女神候補シュテラです。
よろしくお願いします。
……。
…………。
………………魔法使いさんですか?
[マスケット銃なんか見たこと無いので、杖かなと思った。
きっと炎が得意に違いないとか。]
/*
思いついた、今日の目標追加。
リヒャルトから「魔弾の射手」の単語を引き出す。
>>280はその伏線。
― 再び、聖なる泉 ―
あれ?またぱっとここにきた。
変な世界だな。
歩かなくっていいのか?
ここは…
[泉に着くとなんと辺りの景色が、一変した]
― 池・上空(ストリゲス) ―
[池の遙か上空を旋回していた鴉は、
シーツを抱えた娘を見つけて、ひと声長く鳴いた。
若者たちと会話するシュテラを少し観察した後、
翼を鳴らして、干されたばかりのシーツに舞い降りる。
だがおそらくは、ほとんど乾いた場所に留まったため、
シーツへの被害は無いだろう。]
[ひと声高らかに鳴いてシュテラを見たあと、
片足で掴んでいた小さな袋を落とし、
再び空へと飛び去っていった。]
/*
3段積みの 「 …… 」って間が長すぎるのかなぁ、うーん。
そろそろ飴がほしいなぁ。
せっかくなのでキスされたときにとか(←
!!
[公国へと早変わりしていた]
まったく、俺としたことが…
いくらか動揺して、ホームシックって事か。
まだ修行が足りないな。
[公国の景色の中。ごろんと横になって目を閉じた]
そっか、楽しみだなあ。
シュテラ、だっけ。
お昼寝かあ…そういえば、お昼寝してる人、いたしね。
[テオドールのことを思い出し、ありうる、という反応をした]
シュテラ──だね。
こちらこそよろしく。
[聞き間違えのないようにと教えられた名を繰り返して。
投げられた憶測には、戸惑いつつ、その視線の先…肩から突き出した銃身が理由かと思い至った。]
これは、おれのいた世界の武器で、「銃」という。
火を使う武器だよ。
魔法は──使ったことはないな、今までは。
君が望むなら、試すのはやぶさかではないけれど──
[ふたたび風に戻されてきた濡れシーツが銃に当たらないよう、手で制して告げる。]
せっかく干したこのシーツだが、まだ脱水が甘いように思える。
あなたの腕力で、相手がこの大きさでは仕方ないことだけれど、もっと搾って水気を切った方が早く乾くだろう。
せっかく彼が干してくれたものだけど、一度、枝から下ろして、脱水しないか?
[ふたりで畳んだシーツの両端を持って、反対方向にグルグル回して絞る仕草を伝える。
巨大なぞうきん絞りのようなものだ。]
― 池、対空 ―
むー………。
[その大鴉(>>282)があれの使い魔という発想は無く。
見ていたとしても、鴉の識別なんてそうできやしない。
せっかく干したシーツに止まられて、少し驚きと共に怒気が。
追い払おうと近寄ってみれば。]
……え?
私に?
[カァーしか聞こえなかったけれど、落とされた袋を受け取ったときに、頷かれたような気がしたのはきっと気のせいだろうけれど。
元の世界では鴉にいい印象を抱いたことは無かったけれど――飛び立った空をずっと見上げていた]
/*
しかしこの系統といえばアンジェリークのごく初期作1回しかやってないからどこまでやっていいのか心配です。
この子の元世界設定どこまで詰めてOKなのかしらね…
それにしてもコンスタンツェもシュテラもゾフィヤもかわいいなあ眼福眼福。
― 丘(ストリゲス) ―
[池の上空を離れた鴉は、
いつの間にか丘を見下ろして飛んでいた。
丘の上には、銀色の馬に跨るひと組の男女。]
[高らかに鳴き声を上げると、
高度を落としてふたりの視界の高さに姿を現した。
隙があれば馬の頭に留まろうと
数度、翼を羽ばたかせる。]
[悩み唸っているユーリエに、そして直球の質問>>279には苦笑した]
これは難しい質問だ
[主に後者についてだが、そうとはいわずにユーリエを馬に乗せたまま下馬してから、丘より見える森を指さす。]
あの森も、誰かが望めば切り倒され更地になるだろう。燃やすやつだっているだろう…意図してか事故かまではしらんけどな。
逆にもっと木を増やそうとするやつもいる。その木々も徐々に成長して形を変えていく。
その森一つという単位でみるとちいせぇことなんだろうが、森だけじゃない、いろいろなものが変わっていく。それらが延々と…全体に続いていく。
ま、つまり、世界にあるところどころの形状ってのは、不変ではないもの。って感じだ
じゃあ世界でというと、意外に限られてたな。無限に何かが出るわけでもないし…限られたものを争うようにできていたし…な。
それに道をまっすぐ、方角を一切変えずにただただひたすらまっすぐ進むとな。元の場所にもどるようにできてた。どこか遠くへと行き過ぎたやつがちゃんとかえって来れるようにできていたようで、そうとわかったときは面白かったな。
どういう形状かはわかんねーけど
[木の枝を一つとって、円を一つ書く。]
これが空。
[その周囲にさらに大きく円を書き、その上をなぞり]
これを地上としてぐるりと回ってた感じなんかねぇ…
― 森 ―
[水辺にいると少し寒い気がした。実際は体感温度は保たれてるような感じたが]
どこか座るとこ・・・
[丁度良さそうな切り株があったので腰をおろした]
聖地こそが理想の場所って感じはするけど、そんなの実現できるのかな。
[木漏れ日が優しくて目を細める。眠ってるように見えるかもしれない]
で、幸せかっていうと難しいな。俺は欲が深いからな。
だが、最後には、よかったかね?と思えたから幸せなんじゃないかね。
[具体的にどうあったかは今はいわず、最後に、という言葉をどう受け取るかは彼女次第であろうか]
― 池、リヒャルトと ―
火をつかう武器?
[ピンと来なかったけれど、魔法ではないらしい。
もう自分で区別がつかないぐらいの差だけれど]
……あ。
よく……言われます。
[力が無いのは自分でも分かっているけれど、それでも両親にはよく怒られた。
力の入れ方とか、力を入れようという思い自体が足りないことを]
……あの。
はい…………お願いします。
[むしろ、遠慮する勇気のほうが無かった。
つい誘われるがまま、頷いて、シーツの一片を手にとった。//]
― 聖なる泉→ ―
[コンスタンツェと別れて、
どこかを目指し、歩き始める。
その途中、拾い集めた枝のことを思い出して、
あ、という顔になった。]
そういえば、薪を集めてる途中だった。
まだあそこにいるかしら、あのひとたち。
[怪しいところね、と首を傾げながら、
再び森を通って枯れ枝をさらに集めつつ、池へと向かう。]
― → 池 ―
[高く鳴いた鴉が、ロヴィンに届けたのは別種のプレゼントを落とすのを見やる。
指先は軽く撓めていた。
トリガーを絞る角度に。
袋を開くシュテラへと視線を戻す。]
課題のヒントとか、そういうものかな?
そちらの面でも、おれで力になれそうなら言ってくれ。
努力しよう。
― 回想:数年前、ある日の戦場 ―
とうとう俺が!?わかりました。
[公国にてゲルトに部隊についてこいと、言われて少し戸惑った。
訓練はいくらでもした。国元も戦場になった。
それでも軍人≠ニして部隊に入るのは、初めての経験であった。
ゲルトは言った。
「吐いてもいいから見続けろ」
それも長くは続かなかった。
すぐに戦場に飛び出した、ロヴィンはよく覚えてないほど、剣を振るっていたのだろう]
[それから、ふたりでシーツの脱水作業をすることになって、ロヴィンに心のうちで断わりをいれながら、シーツを一度、枝から下ろす。
同年代の中で、特に背が高いというわけでもなかったけれど、腕を伸ばせば充分届いた。]
ゆっくり、お互いに右に絞ろう。
いいね?
[片方の端をシュテラに託し、頷いて合図を送る。]
― 丘(ストリゲス) ―
[ひとしきり騒がしく鳴いたあと、
鴉は、じゃあこっちで良いやと言わんばかりに、
ユーリエの頭に着地点を狙い定める。
邪魔さえ入らなければ、
ぽすりと満足げに、頭の上に座り込むことだろう。]
眠るのに気持ちいい環境ではあるけど、どこででも寝るのは危険かもしれない。
[ギィのことを思い出しながら]
― 回想:数年前、ある日の戦場A ―
ん…?
[気付いた時には、公国の病院の天井を見上げていた。
側ではナネッテが、微笑みかけている。
どうやら戦場で倒れたロヴィンを、ゲルトが拾ってくれたようだった。
そして部隊に連れて行けと言ったのは、ジークムントの指示だった事も知った]
……………。
[手を見つめた。そして守るために、血が流れる事を知って、心が穏やかではいられなかった]
[>>289 砂漠の夜は勘弁、との言葉に真面目腐って]
じゃあ、海にしましょう。
あたし、海も見た事無いんです。
[皆が同じ考えなら、候補生も聖騎士も一人でいい、には、成程と頷いた。
試されていたことには、気が付いていない様子で綻ぶような笑みを向けた]
本当に、そうですね。
[>>290 苦笑して下馬するカークについて降りるべきかと思ったが、離れる様子も呼ばれる様子もなかったのでもう少しこの背を堪能することにした。]
不変では、ない…
春に芽生え、夏に茂り、秋に実を結び、冬には雪の下に身を顰めて…
そうだね、そうだった。
[しかし続く言葉には、驚きを顔に浮かべる。]
ずーっとずーっと道の向うに行くと、最初の場所に戻ってしまうの?
円、…円かあ
でも、下に居る人はどうしておっこちてしまわないのかなっ???
[好奇心溢れる表情で、馬の背から身を乗り出してみていれば、うっかり落ちそうになって慌てた]
― 池、リヒャルトと ―
課題……あー…。
世界の形でしたっけ…………。
[頭がいいわけでもなく、しかもいろんな状況があって。
聖騎士(というか男の人)とこうして話しているだけでも自分にとっては非日常。
すっかり抜け落ちていたりする。
というか半ば忘れかかっているので、泉に行かないとなぁとかぼんやりと。]
― 回想:数年前、ある日の戦場B ―
………どうかこのままで。
[笑顔を向けるナネッテを、急に抱きしめた。
今はただ悲しさが、込み上げてくるのを押さえることが出来ず、彼女にすがった。
彼女は黙って微笑を返してくれた。
ナネッテを黙って抱きしめながら、ただただ自分の気持ちと向き合っていた]
あっ……。
[腕を伸ばした姿に、ふと目を奪われた。
上手く言えないけれど、この人の両腕が何故か気になった――強いて言えば、艶っぽさ。
背中の銃というものに関連するかとまでは思い至らなかったけれど。
やがてシーツの反対側を受け取ると、伸ばすように距離をとる]
右、右ですね、わかりました。
んん……っ!
[頑張って力を入れて(みようという気になって)絞る。
ふたり合わせた力は、新たな雫を落としたろうか]
[>>293 危うい大勢のまま、幸せかどうか難しいという言葉に]
あまり欲張りには見えないけれど。
終わりよければ、全てよし?
[色々あったのかな、とは思ったけれど、そんな風に返した。
してたら、そのまま落っこちたかもしれない。]
― 回想:この世界に来る前、公国にて ―
え?俺に縁談!!
[あの初めての戦場から、数年が立っていた。
いつも守られている自分を感じ、感謝しつつもいつか自分も守る側≠ノいたいと、日々剣の稽古と勉学に励む日々だった。
彼の努力は報われて、一個小隊を任されるまでになった。
ロヴィンの奇策は部隊を常に守り、評判になっていた]
[螺旋に巻き取られていくシーツは、水滴を伝わらせながら、徐々に堅く太く短くなってゆき、リヒャルトとシュテラの距離も一歩一歩と縮まってゆく。
互いの息の温度がわかりそうなほど近づいて──
シーツはもう、これ以上は絞れなくなった。]
[>>288 と、そこで漸く烏の存在に気づいた。
特に落下時に手助けが入らなければ、べたりと尻もちをついたまま見上げようとして―――]
カラス?
[頭の上に収まってしまったので、それは叶わなかった。
代わりに手を伸ばして、その艶やかな黒羽に触れようとする]
随分人懐っこいんだねえ
[ただの烏だと思っているようだ。]
― 池、リヒャルトと ―
ふぅ……はぁ……。
わ、こんなに……。
[足元の砂地は絞った水を吸い込んだ痕を見せて。
いつもより頑張って力を入れることができて。
体力も無いから、ちょっと呼吸が荒くなって――すぐ近くまで寄った人をくすぐったかもしれない]
あ……。
[状況に気付いて。
シーツから手を離す概念がないので、動くことはなく。]
あ、あの……こんな感じでしょうか……。
[気恥ずかしくなってちょっと顔を伏せた。]
― 回想:この世界に来る前、公国にてA ―
そう言いますけれど、ジークムントさん。
俺はいつ死ぬかわからない身。
最愛の人を、そんな悲しみのどん底に落としたくはないのです。
失礼します!
[いくらジークムントに言われた事とはいえ、こればかりは避けていた。
ナネッテを抱きしめた日に、思ってしまった。
こうやって待っているのは、とてもしんどい事だろうと。
彼女の好きな人も、遠い戦地で戦っている。
でもいつも笑っている彼女は、時々とても悲しそうに見えた
俺はいいんだ。
自分の理想を叶えられたらそれで――]
/*
>>307
なんとなく、「艶」って言葉がえんじゅさんに効きそうな気がした。
根拠はどこにもない。
[鴉の行動に、害意をわずかでも感じなければそのままに、海>>303というのには軽く頷いて返して]
ああ、変わっていく。成長していくもの、亡くなっていくもの。良いも悪いも関係なく…時に優しく時に残酷にな。
んーどうしてっていうと、ま、前後左右どこにいってもつながれるように、ただの円じゃなくて球体みたいになってんだろ。
そんで、地面があるほうに俺らは落ちていけるけど、空に落ちる、なんてことはできない…というか今の今まで考えてもなかったが、つまりそういう風に決められてるんじゃね?って感じだな。
[さすがに重力だとかそういうところまでの知識はないために、>>304の返事は曖昧となった。]
― 丘(ストリゲス) ―
[望み通りに頭の上に収まった鴉は、
羽を膨らませて満足げな様子。
黒い羽を撫でる指には、ひんやりと冷たさが伝わるだろう。]
[何か問いかけるように首を傾げるが、
ユーリエから見えないことは気にしていない。]
[耳にかかった榛色の髪をくすぐるように撫でてゆく熱い息の源に手を伸ばしかけ──シーツを取り落としそうになって慌ててシュテラごと抱え込んだ。]
っと──!
[事態に気づけば、声とは裏腹に腕に力が籠る。]
あ、こ…これは。
おれは、その──炎の加護を得たらしく、体温が高いんだ。
熱があるというワケではなくね。
こ、こうすればわかるだろう──
[布地越しとはいえ、触れ合う身体の温度。]
水の中にいて、さっきまでびしょぬれだった服がもう乾いている。
だから、なんならこのままシーツを乾かしてもいいけど──
[最後の声だけは少し余裕を取り戻して。
ほとんど真下を向いて、シュテラの目を覗き込んだ。]
/*
カークには気付かれているらしいが、
ストリゲスの鳴き声には、一々ルビを振ってある。
こういう遊びも出来て、薔薇の下は楽しいところだ。
― 池 ―
ただいま。
[両手いっぱいの薪を抱えて、
戻ってきてみれば、相変わらずテオドールはそこにいた。
ついでに、視線を巡らせれば、
木陰でシーツを絞り合っている人影も見える。]
…元気そうでなによりだな。
[うち一人が、水に沈んでいてた若者だと気付いて、
感心ともなんとも付かない声を出した。]
[ここからでは二人が何を話しているのかの細部までは聞こえない。会話する声が低く細く伝わるのみで。
それでも、ちらちらと木の間に見え隠れする二人の様子から何がしかのものは読み取れる。]
……若いなあ。
[ほろ苦くも懐かしいものを眺める視線を向けていたが。
実質殆どただのノゾキである。]
[>>316>>317 どうやら無事受けとめてもらえたようで。]
あ、ありがとうございます。
すみません、つい。
[子供のように身を乗り出した自分を省みて、照れ隠しに笑って。
そのままぺたりと着地、座って烏は頭の上にぽってり。
そして聞かされた続きに、首を傾げた]
ふうん、不思議だけど、どういうキマリってことにすれば、いいんだね。
浅い?んん。
欲がなかったら、人間って無気力になると思うし。
自分で欲張りだって思っている位がちょうどいいのかもしれません。
[聞いて、ヒースと話した世界の果てのこと、カークの言う世界のカタチを考えて悩む]
― 再び、聖なる泉 ―
[目を開けるともう公国の姿はなかった。
ゆっくり起き上がり、頭をぼりぼりとかいた]
何に心を揺さぶられていると、いうのだろう――
[思い浮かんだ顔は、一瞬で姿を消した。
胸がズキンと痛んだ]
ん?
[そこには見知らぬ少女のような姿。
泉の導きによって彼女をユーリエ≠ニ知っていたロヴィンは、歩み寄り声をかけただろう]
― 池、リヒャルトと ―
きゃ……っ!?
[自分は持ったままで動けなくて。
世界の中心を渦巻くようにシーツがあって――星ごと包まれた。
布地越しと言うなれば、裸でなければ全部同じだ――初対面の男の人に抱きすくめられて]
……。
………………。
[離れてと言えないまま、言われるがまま熱を送られて。
それが自分の身体を、胸元を沸かせて――]
あ、えと……私は、構いません――
[見上げれば、少し逆光で暗くなった顔があって。
熱っぽくなったせいかとろんとした目で、見つめ合った]
[と薪を抱えて戻ってきたゾフィアに振り返り、]
おかえり。ごくろうさん。
[片手を上げて礼をした。
彼女の視線がリヒャルトに向いているのを認め、ちらりとそちらを見遣り]
ああ。
すっかり元気になったようだな。
楽しそうに女神候補と話してる。
[薪を彼女から受け取るべく手を伸ばした。]
[>>318 ひんやりとした黒羽の手触りは気持ち良い。
何かを問うような鳴き声に、落とさないように首を傾げた]
なあに?
どうかした?
[先ほど馬で駄目だったにも関わらず、何故か話せそうな気がして声をかけた]
ま、気にするな。降りたこっちにも責任あるしな。でもまあ次からは気をつけろよ。
[ユーリエを受け止め、そして落ちるではなく無事着地>>322させる。
内心ではそろそろユエがまた丘降り?をしたそうだったのである意味ちょうどよかったかねなんて思ったり。そして鴉を一瞥した後目を離し]
ああ、それがつまらなかったら、石を空になげたらそのまま吸い込まれていくようにしたらいい…ま、それでどうなるかはわからんけどな。
[自分で言ってみて実際にあったら困りそうだと思いつつ、欲については頷く。言葉を返さなかったのは、何やら悩んでいる様子だっただめ]
― 丘→泉へ ―
[話が一区切りした頃、うん、と頷いて立ちあがり]
色々お話してくれてありがとう、カークさん!
あたし、ちょっと泉に戻って神様にお話してくるね。
[お礼に頭を下げようとして、慌てて頭の上の烏の存在を思いだして会釈にとどめた。]
お前もいく?
[頭上の鳥類に呼びかけつつ、泉へ>>324
そこで、声をかけられてきょとりとした]
あなたは…
[泉で情報を得たはずだが、咄嗟に思い出せず思わず天を仰いだ。]
― 池 ―
女神候補……?
[テオドールに言われて、木の向こうに目をこらすが、
途中で、いけないことをしている気になって視線を逸らした。]
先程、コンスタンツェ様ともお会いしたが、
女神候補とは、案外と庶民的なのだな。
[良い悪いは別にしてと付け加えつつ、薪の束を手渡す。]
[あなたは?っと問われて、にこっと笑顔で]
私は鋼の聖騎士。ロヴィン・ベアリーと申します。
以後御見知りお気を。
聡明な女神候補生。ユーリエ――
[丁寧に挨拶すると、手を折ってお辞儀をして微笑んだ]
構わないのかい。
じゃあ、シーツが皺にならないように、こうしよう。
[シーツを広げ、マントか翼のようにそれを背に翻す。
そして、両端を指先に絡めたまま、シュテラの背に腕を回し、身体ごと白い幕の中に包み込んだ。
風を閉じ込めた小さな繭の中は、ふたりだけの密室。
本当は草の上に転がってもつれあいたかったけど、またシーツが汚れてしまうから。
立ったまま、身体の熱を呼び覚ます。
もう充分と──シュテラが目で訴えるまで。]
[遠巻きに見られているというか覗かれているのは気付くことがなく。
やがてシーツが舞い、ひとつに収束する光景も誰かの目に映るだろうか]
― 丘(ストリゲス) ―
[もう一度問いかけるように鳴いたあと、
ユーリエが頭を下げかけて、翼をばたつかせた。]
[抗議のような声を上げつつ、
ユーリエの頭に乗ったまま、泉に付いていく]
― → 泉へ ―
>>325 初回で進行OKとか、どっちかちというと男用のアレなゲームの難易度の気がしないでもないけど、暗転ならぬ白飛びで (←
[荷から取り出した火口で火を熾しつつ。
コンスタンツェという名で思い出したか]
あー。そういやおさげのお嬢ちゃんも面白い子だったな。
新しい世界を担う女神さま候補というから、もう少し気張った子が現れるかと思ったが。
ひょっとしたらこの聖地にいる女神候補は皆そんな感じなのかね?
― 池、繭の中で ―
――っ!!
[白い世界が広がって――頭に浮かんだのは、あのときの一瞬。 世界を跳んだときのこと。
私は――帰る? 帰らない?
[気がつけば、シーツに包まれて。
そうだ、また別の世界に――――ふたりだけの。++]
― 池 ―
―――少なくとも、女神候補になるべく育ってきた、
というようには見えなかったな。
あとの一人は、まだ知らないけれども。
[頷きつつ、釣り竿の方を見る。
あの調子では、魚の一匹も釣れていないのだろう。
人を釣る竿だ、とまでは考えは及ばない。]
食べなくても問題は無いようだけれども、
それもなにか物足りない気がする。
[そもそも、聖地に魚はいるのだろうか。
そこに思い至って、眉を顰めた。]
[丁寧な挨拶>>331に、慌てて背筋を伸ばした。]
あっ、はい、ロヴィンさんでした!
此方こそよろしくお願いします。
って、ああ!?
[勢いよくお辞儀をしようとして、頭の上の烏を慌てて抑えた]
ご、ごめんね大丈夫!?
[>>334 のっかってついてきた烏を宥めるように撫でた]
あー、ええと、…すみません、ぜんっぜん聡明じゃなくて…
[ばたばたとした自己紹介に、申し訳なくなって情けない顔で応えた]
― 池、繭の中で ―
……ん、ふぅ。
[回される腕の力と、押し付けられる胸の厚み。
そして世界を沸き起こす、ふたりの熱。
炎の加護だなんて嘘だ、私だってこんなに熱いのだから――]
………………。
…………。
……。
ふぅ……はぁ……はふ……。
[やがて、息が荒くなる。
自分の唇を小さな舌が踊る。
ごくりと、生唾を飲む音があって――
こうして抱かれることは嫌と思わなかった。
この熱さに包まれて、自分も熱くなって――何かが変われる気がしたから。]
あ……。
[くらりと、頭が揺れて、リヒャルトの胸元を転がった。
額の汗が、鼻の横を通って滑っていった。//]
あははは!いいでは、ありませんか!
楽しいお方ですね。ユーリエ…
でも遠くから見つめる、ユーリエ
貴女はとても、聡明に見えましたので、そう言ったまでですから、お気になさらず。
[微笑みながらそう言うと、頭から落ちそうになる、鳥をじっと見つめる]
この鳥はユーリエの、飼ってる鳥ですか?
面白いですね。頭に乗っているなんて。
[自分に悪戯された鴉とは知るよしもなく、そっと鴉に手を伸ばした]
― 聖なる泉(ストリゲス) ―
[鋼の聖騎士と名乗った青年を、
鴉はユーリエの頭に留まって、鋭く眺めやる。
…と、勢いの良いお辞儀に振り落とされそうになって、
再び翼をばたつかせた。]
[押さえられて宥められて、
まあいいかと気を取り直したように、
ユーリエの頭に座り直す。]
― 回想:丘 ―
[>>328 意志を投げたらそのまま吸いこまれる、と聞いて、想像がつかなくて眉を寄せた]
なんだかすごく困りそうな、気がします。
でも、カークさん、面白いな。
[あははと笑って。去り際には大きく手を振った。>>337]
うん、またねー!
やっぱお前は最高だな!!
[くるくると矢を手の中でまわしそして矢束の中に戻しながらいえば当たり前だろうというように嘶くユエ。疾走は止まらない。
人馬一体の爽快感を余すことなく味わい尽くすようにしてる様はいつもより幼い。
そして一度だけ天を見上げて視線を下ろす、そして徐々に速度は弱まっていって]
花見とかいいとおもわね?
[ぶるると首を振るユエ、まだやりたいことでもあるのか。まあ任せたというように首筋を撫でると、相変わらず馬まかせに動き始めた]
うぁ!なんだこの鳥!?
[すごい泣き声に、ビックリして声をあげる>>346]
なかなかお強い鳥ですね?
なんて名前なんです?
[苦笑いしながら、ユーリエに尋ねる]
― 聖地の空 ―
[強弓から放たれた矢が、天を貫く。
それはひと群れの霧をも貫いて、飛び去っていった。]
聖騎士にも、面白い者がいることだ。
[どこからともなく囁かれる声は、誰に届くこともなく、
ただ戯れに、貫いた矢を
ひとしずくの血が、密やかに鏃の先端を飾っていた。]
[白い布は乱れた息づかいが漏れるのまでは防いでくれず。
くらりと傾くシュテラの顎をとらえて、もうひとつの密室を作る。
自らの声もそこに封じて──]++
― 森 ―
世界・・・争いも飢えも天災もない、住むものが皆幸せな世界
[目を閉じ、イメージする]
水も食べ物も潤沢で、生き物を殺さなくても平気で
それでも人に意識があるなら争いは起こるから、それならいっそ意志統一を・・・
駄目っ、そんな世界に生かされることに何の意味があるって言うの。ヤバい新興宗教みたいじゃない。ばか、あたしのばかっ。
[あまり頭のよくない考えだが、一応真面目に考えてたりする]
[シュテラとの共同作業の後、ロヴィンがシーツを干していった場所に、白い布を戻した。
パンパンと叩いて形ばかり皺を伸ばしておく。]
これでよし──と。
[先に、シーツを干した木の根方へと導いて休ませたシュテラに声をかけた。]
おれはこれからちょっと森へ行ってみる。
危ないから、ついて来ないように。いいね。
[首にかけていた
銃撃態勢に入っているおれに声をかける時には、まず、この笛を吹くこと。
でないと、反射的に撃ってしまうかもしれないから。
[にこやかにサラリと言って、シュテラの顔を仰のかせると、額に熱さの欠片を捺して、森へと歩き出した。*]
[>>343烏が頭にのってても? とは思ってしまったわけだが。
いかに褒めすぎであろう、と思えど、褒められて悪い気のする人はそういないのである。
ロヴィンの笑みにつられるように笑顔になる]
あっは、楽しくないより、楽しい方が、きっといいかなって。
……女神候補としては、こんなことじゃいけないのかもしれないんですけど。
[頭上の烏のことを問われれば、見えるわけもないのに視線を上向けた]
ううん、さっき合ったばったりです。
どうしてかわからないけれど、此処が気に入ったのかな?
[小首を傾げ…ようとして、やめた。]
なんであたしが候補に選ばれたんだろ。そりゃ、あたしがだめでも大丈夫なようにあとふたりいるんだろうけど。
[切り株の上で膝を抱えた]
―池―
>>338
そういう風に育ってない普通の娘に女神になれってのはそりゃ大変だろう。
だから俺たちに何とか手伝ってやれってことかも知らんな。
[熾した火を手早く大きく育てて、焚火に変える。
ぱちぱちと弾ける音。あかあかと燃える炎。
草叢に干して生乾きとなった上着を、焚火の傍、そこらから拾ってきた木の枝に引っ掛ける。]
この聖地の魔力だか聖なる力だか知らんが、腹は減らずとも人間食うのは大事だぞ。
腹だけでなく心もあったまるからな。
魚でも釣って焼くかぁ?
― 聖なる泉(ストリゲス) ―
[名乗るように胸を反らせて鳴き声を上げ、
足の下が落ち着かないのを不満げに足踏みする。
一旦、ユーリエの肩に移ってみたものの、
狭かったのか、結局頭の上に戻っていった。]
こらっ めっ!
[>>346 大きく威嚇した烏を、慌てて抑えた
>>349苦笑に苦笑を返して]
名前、名前…
足輪でもつけていればわかるんだけれどなあ…人に馴れてるし
[そっと触れてみるが、それらしいものはない。]
ねーえ。
あなたのお名前、どうしたらわかるかな?
[困り顔。もう一度烏に会話をトライした]
[矢束より薫る僅かな血の香りに一言も発さず、ただ密やかに口元を歪めながら、馬の行くままに任せると。水の香りを運んでくる。音は流れにしては激しい飛沫であった]
― →滝壺 ―
[いそいそと釣り糸を巻き取ると、そこらの石をひっくり返して見つけた虫を釣針に仕掛けた。……つまり、今までは餌をつけていなかった訳だ。]
今俺が旨い川魚の塩焼きを喰わせてやる。
あのお嬢ちゃんとリヒャルトも連れて来い。
[……何か急に活き活きしだしたような気もする。]
― 池、木陰で ―
うぅ、ふぅ…………。
[ぐったりと。
最後にとびっきりの熱の交換があり――世界が開けたあとも熱っぽさが引かなかった。
ぺたんと座り込んで立てない自分。
リヒャルトに抱きかかえられるように導かれると、その身体の熱と今の記憶の熱がさらに増して。
シーツを干すリヒャルトを文字通り熱を帯びた視線で見つめると……何やら笛を渡された]
あ……はい……。
……っ。
[銃撃体勢ってなんだっけ……とか、煮え立った頭でぼんやり考えていたら、とどめの熱を額に受けた。
汗ばんだ服に少し気持ち悪さを感じながらもぐったりとしたまま動けなかった。]
そんな事は、ないのではないですか?
楽しいという事は、笑うということであり。
笑うのは、心に溜め込んだものを、吐き出させてくれますから。
さすが女神候補生に、選ばれた事はありますね。
[鳥の事には驚いて]
さっき出会ったばかりなのですか?
きっとユーリエ。貴女の側にいるのが、気に入ったのでしょうね。
私もわかる気がいたします。
[頬を染めていたのは、自分では分からなかったのかもしれない]
― 池 ―
そうだな。
私たちが呼ばれた理由は、それなのだろう。
[適当な場所に腰掛けて、火が大きくなっていくのを見守る。
上着を乾かしている男に、出自を詮索する視線を投げたが、
問うこともせず、視線も結局すぐに逸らした。]
同感だ。食べないと心は満たされない。
魚が釣れればいいのだが。
―――ああ、釣れるのかも。
[聖地の特性に思い至って、肩を竦めた。]
― 聖地 滝壺周辺 ―
へぇ…
[見上げても先の見えぬ、まさに天から降り注ぐような水により滝壺には水がたまり湖畔のように広がっている。その水は河となって流れゆく。
何より目立つのは滝より常時かかってるのではないかとおもえる虹であるか。]
いい趣味してんな
[馬を褒め、遠目より眺め見ながらなだらかな道を歩き、足を止めてのんびりと虹を眺めていて]
あのふたりを呼んでくるのは―――
[そっ、と木陰に視線を遣って、すっと逸らす。]
少し、憚られるような気もするが…
―――焼き上がる頃なら、構わない、かも。
[言いながらも立ち上がり、
シーツのふたりの様子を見に、歩き出した。
既に、一人になっている、などとは思いもせずに。]
ぁあ…本当…いい趣味してるな。
[同じ言葉、でもまるで違う意味を持つ言葉発する。
お前暴れたいだけだろうと内心で*つぶやきながら*]
/*
並行はね、今絶好調だしタイマン×2くらいならできると思うけど、必要にかられない限りしない。
ログ読みにくくなるし
/*
>>345
>シュテラの顔を仰のかせると
正直に申し上げます。
「あおのく」がわかりませんでした。
……ルーガルー4でも似たような話ありましたね私。
そうですね……そうしてみます。
[頭が働かなくて、オウム返しのように答えた。
さまざまな問題についてまで思いつく余裕もなく]
[>>363 自分には勿体無いような褒め言葉に、照れてしまうやら、がっかりさせてしまわないか心配になるやら。
それでも、僅かに頬を染めた率直な青年の瞳に、人柄の良さを感じ取る]
そう、なのかな?
そうだといいなあ。うん、そうなれるようにがんばります。
ロヴィンさんは褒め上手ですね。
[>>358一度肩に移ってまた頭上に戻った鳥が居やすいように頭を少し動かしてやりつつ、ロヴィンに応える]
うーん、鳥にこんなに気に入ってもらえることって初めてだから、嬉しいけど。
ロヴィンさんも?
傍に居て、楽しそうと思って貰えたなら、嬉しいです。
あ、そうだ…泉に、見に来たんです。
神様からの、宿題。色々考えた事、映してみようと思って。
よかったら、一緒に見てくれませんか?
[そうして、泉に手をかざすと、それはスクリーンのように望んだものを映しだす。
世界の果て、その漆黒の中にあると言う妖精の国や死者の国、盆のような世界の果てで流れ落ちる滝。
そうかと思えば廻る四季、まっすぐ進むと元の場所に戻る球体の内側の世界。]
── 池のほとり ──
[森へゆく前に、テオドールのところへ寄ったら、ゾフィヤが戻ってきたらしく、火がおきていた。
どうやらゾフィヤとは、すれ違いになったようだ。
そして、テオドールはようやく本気で魚を釣る気になったらしい。]
焼き魚か。
旨そうだな。
おれも食事に呼んでくれるとは嬉しい。
ああ、そっちの準備が整うまでの間に、おれも森へ行って何か見繕ってこよう。
何も見つからなくても、軽く一回りしたら戻るよ。
[片手を振って挨拶した。]
― 聖なる泉(ストリゲス) ―
[ユーリエの困り顔は見なかったが、
問われた事には首を傾げて、
ぐ、ぐ、と幾度か喉を膨らませた。
次いで、その喉を通って出てきたのは、
鴉の鳴き声とは違う言葉。]
[ばさり、と漆黒の翼を広げて、
ユーリエの頭上より飛び立つ。
黒い姿は、遙かな空へと消えていった。]
コンちゃん、自分でいっておいて…!
[二人の会話に思わず噴き出してしまった。
しかも、こっそり心の中でつけた愛称で。]
えと…
バチはどうだろうね…
いえ、私は思ったまま、言ったまでです。
それほどユーリエが、愉快な方ということです。
…私の悩んでた事も、吹っ飛んでしまいましたから。
[うれしそうに、微笑んだ]
―池―
[立ち上がったゾフィアにひらりと手を振り、今までとは違って姿勢良くびゅんと釣竿を振れば、水面に出来た波紋さえも異なるような気さえする。
ほんの数秒しか経たぬのに、すぐに当たりが生じ、くいと竿が撓る。
その後は、糸を垂れるたび面白いようにさくさく魚が釣れた。]
苦労が無いのも風情が無くてアレだがまあこれはこれで。
[手際良く鰓と腸を取ると清水で洗って塩を振り、枝に刺して焚火の周りに並べた。]
ほほう…
私の見た事のない世界ばかりです――
貴女の世界の創造は、多彩で頼もしささえこの胸に覚えてしまいますね。
[すごく関心して頷くと、ユーリエをじっと見つめた]
― 池の木陰 ―
[様子を窺いに近寄ってみれば、
シーツは元のように木に広げられており、
その傍に、座り込んでいるシュテラを見つけた。]
大丈夫ですか、シュテラ様。
[体調の良くない様子に、近寄って傍に膝をつき、
顔色をそっと窺う。]
体調がよろしくないようでしたら、
どこかで休まれますか?
[泉で顔と名前は見知っているものだから、
つい、会ったことがあるような調子で話しかけてしまう。]
ごめん、冗談のつもりだった。
[シュテラの様子がなんかおかしいのになんとなく気づいた]
熱でもあるんじゃない、シュテラ。近くに誰かいるなら保護してもらいなさい。
── 森 ──
[天を覆う数多の樹木。
まっすぐなものもあれば、捻くれて地を這う幹もあった。
地面を柔らかな腐葉土が覆うのは、この聖地にも季節の巡りがあるせいか。
あるいは、それと知らずに故郷の森を重ねていたのかもしれない。
銃は背中から身体の右脇に回し、肩紐で吊っていた。
銃口は斜め前方の地面を向き、人差し指はトリガーに添えられている。
気配を隠して近づくと、編んだ髪を肩に垂らした少女がひとり、切り株に腰をおろして難しい顔をしているのが確認できる。
新たな女神候補生、だった。]
あるいは、獲物、か。おれはそれを望んでこの森を訪れたのだから。
8.ホド(Hod、栄光、威厳)
数字は8、色は橙色、金属は水銀、惑星は水星を象徴する。形態は内的存在の具現。神名はエロヒム・ツァオバト。守護天使はラファエルである。
……水銀なんて持ち歩けNEEEE!
温度計でも持っていればいいんでしょうか。そうでしょうか。
そして、ヒースが王冠、リヒャが慈悲を確認。
他の騎士もちょこちょこCOしてた気がする。
>>369
おう。お前の分は残しといてやるよ。
[ひらひらと片手振り、今度はパンを焼くか団子汁でも作るつもりか、携帯鍋で粉をこね始めた。]
何か、困っているのか?
[あまり驚かさないよう、少し距離をおいて声をかける。]
おれは《炎の聖騎士》であるリヒャルト・ロートリンゲン。
そちらは、女神候補生だろう。
聖騎士は、女神候補生の求めに応じるように、と申し渡されている。
だから、遠慮せず頼ってほしい。
…………!!
[一瞬違う気配を察知して、鳥を睨みつける>>370
一歩踏み出そうとした時にはもう遅く。
鳥は飛び出し、姿は空の彼方へと消えていた]
[>>370 なんか不思議な言語を発して飛び立った烏にきょとんとした]
しゃべった!
……名前、だったのかな。
聞き取れなかったよ
[名前かどうかはともかく。
折角お話してくれたのに、申し訳ない気分だったようだ。
>>371 嬉しそうに微笑むロヴィンに、気を取り直して微笑み返した]
そっかあ、ならよかった。
でも、悩みは話して楽になることもあります。
辛い時は、一人で抱え込まないでくださいね。
― 聖地どこか ―
[腕に赤い帽子の小人を乗せ、のんびりと歩いている。王子が従者を運ぶというのも可笑しな図だが、本人は楽しんでいるようだ]
のんびり屋なら置いて行くところだけれども、頑張り屋なら仕方がない。
花嫁のためにある余の腕を貸し与えることを、光栄に思うが良い。
『申し訳ありません、殿下……』
『力だけはあるしね、殿下は』
『身長もございますよ、殿下は』
[>>373 じいと見つめられたことに気がつき、見つめ返した]
でも、全部あわせることはできないし―――うーん
ロヴィンさん?
そうだ、ロヴィンさんの世界は、どんなカタチでしたか?
― 池の木陰、ゾフィヤと ―
はぁ……はぁ……
[暑さだけなら自分が我慢すればいい。
シーツを乾かしてくれている好意と、求めてくれた好意を無碍にできなかったから――限界まで熱を受け入れて、今このざまで。
木陰を通る涼やかな風の中で、袋と笛を握りしめて――このまま燃え尽きちゃうのかなとか思っていると……。++]
あ……。
[かけられる、優しい声。
凛としていて、やわらかくて、慈しい声が――
漂う意識が少しずつ浮上してきて、女性の姿を認めると――]
女神、さま……?
[自分がそうだという意識も無いまま、ただ目の前が神々しくて弱く手を伸ばした。//]
[気配に気づいていなかったからびくっとした]
あ、はじめまして、コンスタンツェ・トリフォリウムです。白詰草の女神候補生です、一応。
出題について考えていました。
[恥ずかしながら、ばかな考えになってしまったことを話す>>352をかいつまんで]
それで、あたしは女神にむいてないんじゃないか、とか暗く考えちゃって・・・。
―池―
ああ、とってもおいしそうな、においが。じゅる。
[ふらふらー、と>>372 魚が焼ける匂いに惹きつけられるかのように、池辺に姿を現す緑の髪の少年]
こんにちは。すっごい大漁ですね!?
[口をまんまるにあけて、その釣果に驚く。も、]
ぐー
[いい感じになったおなかの音に、羞恥で顔をりんごのように赤く染めた]
し、失礼しました。
― 聖なる泉 ―
[ストリゲスが去った方角の空から、
夜の帳が降りるのを真似るように
闇が、螺旋に降りてくる。
聖なる泉は、程なくして夜の領域に変わるだろう。
星空を欠いた薄闇の空から、再び鴉が舞い降りる。
その背後に、別の気配を伴って。]
ところで、男としては、別の男とにゃんにゃんしたシーツを洗うのを手伝うのは、非常に微妙な気持ちに。
まあ、余は成人前なので、その意味に気付く気がしないが(ぁー
シーツ持ってない時のシュテラに会いたいなあ。
セフィロト上で関係が深いのは、ゲブ・ティファ・ンベツァ。
偶然だが、別所でお世話になってるセフィロトと一緒で、覚えやすい。
使えそうなら、何かで使ってみよう。
― 池の木陰 ―
えっ―――…
[呼びかけられた言葉に目を白黒させながらも、
伸ばされた手を取る。]
―――っ!
こんなに、熱く…。
すぐに冷まさないと…っ。
シュテラ様、どうか、お気を確かに。
[呼びかけながら、シュテラの額に手を伸ばす。
なにか冷やすものを、と考えて持ち合わせが無いと気づき、
唇を噛んだ。]
不思議な鳥ですね。
[一瞬の違和感は、ユーリエには隠したまま]
ありがとうございます。
そうですね。聞いてほしいです。
私の話を――
[寂しく微笑んでから、国の事を聞かれて遠くを見つめて]
[>>386 ロヴィンと話していると、急に空が暗くなった。
なじみのある暗さ―――しかし、そこには彩る明かりが何もなかった]
…?
随分唐突に、夜になるんだね。
あ、おかえり、烏さん。
……飼い主さん?
[背後の気配に気づいて、首を傾げた]
私の国ですか?そうですね。
ランヴィナス公国といいましてね。
よい国です。貿易も盛んで、国も豊かです。
――ただ争いが絶えなくて
常に諸外国との争いに、備えている国です。
私も軍人ですから…
[っとまた寂しそうに、笑った]
そっか、良かった。
・・・。勘違いしないでよ、近くに誰かいるならあたしがわざわざそっちに行く手間が省けたってだけの理由で、デレじゃないからっ。
ンベツァってなにwwwww
ネツァだネツァ。
しかし表現しにくいな、栄光。
リヒャにならって、数字を出すのが正解かも。
―池―
たまげた。
[草地から現れた少年の姿に、少し目を丸くする。
少年が現れたことではなく、年若さの方が驚きの原因であったような。
幾度か瞬きした後はそれも消え、にかりと笑い掛ける。]
……食ってくか?
コンスタンツェ──
[告げられた名を薄い唇に含み、ゆっくりと距離を詰めて、その前に立った。
かいつまんで語られた悩みの奥が深そうなことを察すれば、ことりと頷く。]
騎士に叙任される人間はいても、世界をつくる女神になる人間は滅多にいないからな。
その模索は大変だろう。
おれにもモデルを示してやることはできないが、
コンスタンツェは、どんな職種なら自分に向いていると思ってる?
!!
[怪しい気配を察知して、剣を手にかけながら身構える>>386
急に暗くなった事もあり、ユーリエの前に立ちはだかる>>389]
― 池の木陰、ゾフィヤと ―
うぅ……がんばり、ます――
[かぶせられた手は、冷くはなかったけれど。
あたたかさが熱さをかきけすように――その手に意識を集中することで、熱さを忘れられた。]
み、ずを――
[池の方を向こうとしたけど、頭が動かなかった。
乾いた喉が音を発せられたかもはっきりしなかったけれど]
[>>391 テオドールの二言眼には、非常にわかりやすく目を輝かせて]
是非っ! ありがとうございます。
[ぺこり、と頭を下げて]
こちらに来てから何も食べてなくって、おなかぺこぺこだったんですよ。
あ、申し送れました。
私は、このたびの試験に若葉の聖騎士として召喚されたヒースクリフと申します。14歳です。よろしくお願いします。
[ぺこりと、再び一礼するも、顔をあげようとしたら、やっぱりもう一度おなかがなって……、ほんのり赤い顔を、バツが悪い表情であげることになった]
[するすると滑るように進む足元は、時々しか地面を踏まない。その地面もある時は乾き、ある時は凍り、ある時は水上であった。
「いつも通り」の世界だ]
……余の花嫁たちは、神の課題を未だ出していないようだね。一体なにを悩んでいるのだろう?
「思うがままに変わる世界」「望みの場所へ行ける世界」……余はこの世界しか知らぬが、不便を感じたことはない。
花嫁たちが、もしそうでない世界に住んでいたとしても、この聖域に来て、その良さに気付いただろうに。
どうしてそれではいけないのだろうか?
― 聖なる泉 ―
[薄闇の空より降りた闇の霧は、
地表に近づく前に、その姿を変えていく。
闇の中から滲み出るように人の形を取り戻し、
最後の短い距離を、空中からふわりと飛び降りた。]
話し中に失礼。
最後の女神候補に挨拶でもしておきたいと思ったものでね。
[一瞬ロヴィンへと投げられた視線は、
すぐにユーリエへ向く。]
礼を言う。
紅卿ギィ、もしくは闇の聖騎士。
おまえに会えたことを喜びに思うよ、
ユーリエ・マグノリア。
[立ちはだかるロヴィンの横を、
まるで、何もいないかのようにすり抜ける。
彼にしてみれば、
不意に背後に出現したように感じるかもしれない。
委細を気にすることなくユーリエの前に立ち、
騎士の真似事をするかのように、
細い手を取って、指先に口付ける。]
[>>390誇らしげに国の事を語る姿に目を細めていたが、寂しげに笑う表情にじっと見つめた]
そうかあ、軍人さんなんだ
―――守りたいものが、あるんですね。
争いは悲しいけれど、自分の手で守ろうとするロヴィンさんの意志、とても尊いと思います。
[寂しそうな笑みに、柔らかな口調で返した。
>>393 烏との間に立ちはだかるロヴィンに驚いて目を瞬いた]
ロヴィンさん?
何か…?
聖騎士だって特殊だと思うけど。小さい頃、聖乙女とか聖騎士とか関連の本、たくさん読みあさったし。
[うっとりと目を細める]
魔法学科ならちょっとしたものだったけど、そのへんの専門分野は研究所か軍事関係かアカデミーの教職かしか就職先がなくてなにになるか決めかねてた。
/*
>>394
普通レベル:池から何かで水をすくって来て、介抱しながら飲ませる
桃色レベル:池の水を飲んで口移し。
ギィレベル:その場で唇を奪って唾液を流し込む
うん、慣れてきた。
[闇から人へと形をなして、とんでもない気配がロヴィンの感覚をいっそう研ぎ澄ます。
剣を握ったまま]
ユーリエ下がって…!
何者だ!貴様!なお名乗れ!
[ユーリエを守るように、ギィの前に立ち声を荒げる]
― 池の木陰 ―
……。
[掠れた声。掌に伝わってくる熱さ。
躊躇っている場合ではないと悟る。]
失礼します。
[断りを入れて、シュテラの脇の下と膝裏に腕を入れ、
彼女の身体を抱えて立ち上がる。
多少よろめきはしたものの、
さして体格の変わらぬ少女を抱き上げて、
足取りはさほど乱れることもなく、池へと向かった。]
― 野原 ―
[やがて足を止めたのは、夕銀花が一面に咲き誇る、広い野原。
小人の従者たちが忙しく立ち回り、あっという間に真っ白い東屋が完成した。
ゆったりとした長椅子に、テーブル。白で統一した茶器はわずかな光輝が宿り、白い湯気をたてている。茶請けには、木の葉の形のクッキーが並んだ。
小人たちが、背景に広げたタペストリーの中では、橙色の夕日が輝いている]
[>>397 闇からいでるその姿を、ロヴィンの背中越しに驚いた表情で見ていた。]
…じゃあ、あなたが烏さんの飼い主で、
……
………ええと
[やっぱり名前を思いだせなかったが、聖騎士の一人であるようなので]
わざわざ挨拶だなんて、すみません。
紫木蓮の女神候補生、ユーリエ・マグノリアです。
よろしくお願いします。
[ロヴィンとの間に走る緊張を知ってか知らずか、平素と変わらぬ明るい声で挨拶をした]
聖騎士だと!?
[っと思った瞬間!後ろにはギィがいて、驚いている>>398]
ユーリエ!!
[とてつもない相手だと即座に察して、臨戦態勢のまま動向を見守る]
/*
ロヴィンがんばれ、超がんばれ、と応援w
次は自分が通る路かもしれないからね!←
ウェルシュはお茶会する気満々ですね…
>>395
ま、「腹が減っては戦は出来ぬ」と言うからな。
遠慮なく食ってけ。
[焚火の傍へ座るように手招きした。
と、少年の名乗りを受け、少し眉尻が下がった。]
やっぱり坊主も聖騎士かあ……。
14てのは若いな。
俺はテオドール・マイヤー。
聖騎士なんて名乗るのも照れ臭いんでね。
ただのテオドールで充分だ。
[捏ね上げた生地を平たい石に広げながら自己紹介した。]
/*
>>396 それも考えたけどね。そんな世界に住んでたら堕落して滅びる気がする。ファンタジーでそこまで考える必要はないかもしれないけど。
― 池の木陰、ゾフィヤと ―
……っ。
……。
…………。
………………ありがとう、がんばって女神さま……。
[朦朧とした意識の中で、抱き上げられて運ばれていることだけは分かって。
無我夢中で、赤子のように腕あたりにしがみついていたろうか。
どんな抱かれ方をしていたか分かれば真っ赤になって硬直したかもしれないが、そんな余裕はなく――全てをゾフィヤに委ねていた。]
― 聖なる泉 ―
[荒げられた声の主へ、流し目を送る。]
おや。
なにをそんなに気を荒立たせているのかな。
―――私がおまえに、なにかしたかい?
[含む笑みは、艶やかに。]
ティーパーティー準備中。
……そういえば、全く動ける状態ではなかったのだけども、
「洗濯=従者の仕事をするシュテラを認識できず、完全に背景と見なして無視して通り過ぎる」
というネタもやりたかった。
このキャラ&この状況でなきゃできないところだったから、残念であるよ。
[>>401守るように立っていたロヴィンをすり抜け>>398細手の指先に落とされた口づけに、ぽかんとしてしまった]
えっ?
あっ、はい、いえいえ、何も。あの子はストリゲスと言うんですね。
[騎士だの貴族だのは手の甲にキスをする挨拶をする風習があるらしい―――
という半端な知識のせいで、引っ込めたものかそれも過剰か、結論が出ぬまま結果半ば固まる]
こういうの、慣れなくて。
すみません、丁寧に挨拶して頂いたのに
[結局、空いた方の手であはは、と頬を掻いた格好のつかなさだった。]
かなりコアなネタだが、>>403の木の葉クッキーはレンバスをイメージしている。
レンバスと言っても、「ロードオブザリング」ファンは知らないであろうな。
「指輪物語」ファンは知らないとモグリ。
― 池の木陰 ―
今しばらくのご辛抱です。
―――それと、私は女神ではなく…
[言いかけた言葉を呑み込んで、池へと急ぐ。
今はそれどころではない、と理性が口を閉ざさせた。
池の端へ戻れば、魚の焼ける良い匂いが漂う。
テオドールの他にもう1人いることに気が付いたが、
まずはシュテラの介抱を優先した。]++
その気配…
いや、そんな事はどうでもいい!
聖騎士というのは、本当か?
ユーリエに危害を、加えるというのなら
俺が相手になってやる!
[とてつもないギィの気配に、剣を持つ手さえ震えていた>>408]
―池―
[携帯鍋の底を使って平焼きパンを焼く頃には、先に枝に刺した魚は焼けているだろうか。
程好く焼けたと思われる一匹を、ほれ、と少年に差し出す。]
ここには他に二人ほど聖騎士がいる。
女神候補のお嬢ちゃんをひとり呼びに行ったんだが……。
[まさかその女神候補生が熱気に中てられて倒れているとは思わないから、火の番をしながらのほほんと説明した。**]
[夕日のタペストリーに照らされる、野原を眺めて]
……帰りたくなってきた。
[淹れられた紅茶にも手をつけず、しょんもり]
コンスタンツェもユーリエも、快い返事をくれない。
余に足りない物が多い自覚はあるが、どうすれば埋められるのかが分からない。
皆の言うとおり、余にはまだ早かったのだろうか……。
― 池 ―
水を。布を濡らしたものを用意して。
ずいぶん熱を持ってる。
[シュテラの身体を、なるべく平らなところに横たえながら、
その場の人間に指示を出す。
同時に、シュテラの服の襟元を緩めはじめていた//]
[>>406 テオドールの申し出に、ぺこりと頭を下げて]
ありがとうございます。
ええ、このたびの聖騎士候補の中で一番の若輩ですし、見習いの身故、至らぬところも多いとは思いますが、よろしくお願いします。
テオドールさん、ですね。私のことはヒースとお呼びください。長いですし、名前。
あ、パンもある。素敵です。
[こねくり回される生地に、両手を合わせて感激し]
じゃあ――ただ頂くだけなのもアレなので、お茶に挑戦してみますか。
いつも使ってる薬缶よいでよー。
[年季ものの薬缶がその手に]
コンスタンツェは読書家なんだな。
[大きな街へ行けば図書館はあったけれど、まだまだ本が高価な世界から来ているリヒャルトはコンスタンツェの学識に感嘆の声を漏らす。]
魔法──あるいは魔法科学についてはシュテラも言ってたけど、おれのいた世界では、それこそおはなしの中にしか存在しなかったよ。
コンスタンツェが魔法を学ぶことを「当たり前」と感じているように、各人にいろんな「当たり前」がある。
さっきの話を聞くと、コンスタンツェは押しつけの世界は嫌いみたいだ。
それなら、新しい世界にも多様性は必須だろうね。
何に属するか、決めかねる曖昧さも許容する多様性。
そんな世界なら、コンスタンツェもゆっくり息がつける
んじゃないか?
どのみち、住民の精神的なところまで考えるのが今回の課題じゃなかったはずだけど。
出題については──確か、形とか環境とかそんな話だったか。
幼い頃、乳母が話してくれた昔話には、平らな世界や巨大な亀の背に乗った世界なんてのもあったっけ。他には、巨人の身体で作った世界や、混沌の中から引き上げられた世界も。
ここはどうだか知らないけれど、おれのいた国では、船は水平線にマストから現れるから、世界は球だと言われていたな。
それなら、前に進んでゆけばいずれ一周するから、端まで行って戻るより便利だと思う。
ただ、その理屈でいうなら、球よりも筒の内壁に世界があったら、もっといろいろショートカットできそうだなと夢想したことはあるよ。
世界の一番遠いところが真上にあって──射線が通る世界。
楽しそうだと思わないかい?
[心から嬉しそうに銃身を撫でた。]
― 池 ―
めがみ……めがみ…………。
[ではない、という語尾まで感知できなくて、ただ女神にすがるように繰り返して。
どこかに横たえられれば、額や胸元に涼しさを感じ始めるだろう。]
ああ、そうだ。
向うの水辺で、テオドールが焼き魚を用意してくれているんだけど、一緒に来ないか?
皆の話を聞くのも、参考になると思う。
[銃を背に戻し、同道を誘った。**]
― 聖なる泉 ―
そう。ストリゲスという名だ。
ずいぶんと、気に入られたようだな。
[肩に戻った鴉に視線を遣れば、
カァ、と短く鳴いて頷く様子。]
ふふ。構わない。
誰もが慣れていると、つまらぬものだから。
それにしても、可愛らしい反応をする人だ。
[手を離さぬままに目を細めて、
ユーリエの色の薄い膚を視線で辿る。]
[背後から掛かる声には、面白そうな顔を向けた。]
いけないな。無闇に人を疑っては。
私が聖騎士でない、と思う根拠があるなら、
教えてもらいたい。
――――そんなに、おまえは私と戦いたいのかい?
ああ。それほど熱烈に私を誘うというなら、
相手をしてあげても構わないよ?
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