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もし、お父様が悪いとしても……
お父様はもう罰を受けたのだから。
わたくしの事で胸を痛めて悲しんだよね?
鏡でお父様の意図の先を追うと、広間のテーブルの下で転がっている人形から伸びていたわ。
この子もボロボロにされてて……可哀想……。
― 前日・エントランスホール ―
[イェンスの傍らに膝をついたフィオンの行動は、話を聞いていたが故に戸惑いこそしなかった。
どこからか現れた白い羽には多少の驚きはあったけれど、彼が紡いだ結果には、そうか、とだけ呟いて。
自分の傍らの彼女がその死の一端を担ってしまった少年へ視線を向けると、悼むように目を伏せた。
シュテラが座り込んでしまったのには案じかけたものの、いつから傍にきていたのだろうディルドレが彼女を気遣うように声をかけてくれたので任せようと思い。]
──そう、ですね。申し訳ありません。
…ゾーイ、立てるか?
トールからの気遣い>>29を受ける形で、ゾーイを支えるように立ち上がらせて。
血に濡れた服を着替えたいという彼女を、部屋まで送っていった。]
― 前日・→客室J ―
[>>54その声が階下から届いたのは、ゾーイの部屋に着くか着かないかだったか。
ゾーイにまで聴こえたかどうかは解らない、もしも聴こえていたならば気に病むなと声をかけただろう。
ひとごろし、という叫びに、遠慮というものはなく。
その声の主の顔を思い浮かべ、ぎり、と歯を軋ませながら、扉の外で彼女の着替えが終わるのを待っていた。]
あぁ、いや。気にするな。
─…ゾーイ?
[>>42着替えを済ませた彼女から謝られたことには軽く頭を振ってみせたが。
一人にして欲しいと言われれば、眉が寄った。
さっき聴こえた声のこともある。正直、一人にはさせたくはないと思ったけれど─]
……解った。
──…でもな、ゾーイ。
[頷いて同意したものの、彼女の手を取って強く握り。]
頼むから、一人で抱え込もうとはするなよ。
何かあったら、俺を呼べ。
…良いな?何があっても、必ずだぞ。
[そう言い聞かせるように見つめた瞳は、真剣な色で。
本気でそう言っているとは彼女にも伝わったろう。
彼女の返答がどうだったか。
それが是であれ非であれ、案じるように緩くその黒髪を撫でてから、自分はもう一度階下へと戻っていった。]
― 前日・→エントランスホール ―
[階下では、丁度シュテラがジャンと対峙しているところだったろうか。
殺気すら感じる程声を荒げるシュテラの姿は、自分の知る彼女とは結びつかない。
思わず眉を寄せ、…らしくないな、と口の中だけで呟いた。
シュテラだけでなく、アデルにも噛み付くような振る舞いをするジャンには、冷めた視線を向ける。
階上で聞こえた声の主であることは、疑いようもなく。
殺意を抱くまではないものの、彼が狼だと言われたら─それが嘘であっても、殺してしまいそうだと、心のどこかで思っていた。
意識はずっとジャンに向けられていたから、フィオンとディルドレが何事か会話していることに気付きすら出来ず。
>>103不意に聴こえた声に、ようやくそちらを見て目を丸くした。]
…何かあったの、兄さん。
[そう問いかけたが、答えはあったろうか。
返事があってもなくても、二階へと上がる彼を引き止めることはしなかった。]
あぁ…えぇと、トールさん、でしたね。
イェンスさんを運んで下さってありがとうございました。
…お任せしてしまって、申し訳ありません。
[トールの姿に気付くと、頭を下げて礼を言った。
本来なら、自分が引き受けるべきだったろう役目を引き受けてくれたと。]
[イェンスの死は、ゾーイだけのせいではないと思っている。
ゾーイが彼にナイフを向けていた時点で、彼女自身に害意はあったことは事実だろう。
けれど、イェンスがあんな風に逃げなければこんなことにはならなかったはずだ。
だから、彼の運も悪かったのだと思ってはいるが、ゾーイが手を下したのも事実だ。
まだ床が血に汚れたままなら、掃除をしてある程度の汚れを落とした。
それを済ませてから風呂を借りて、血を落とした。
その間、ディルドレや誰かから声をかけられたら厭うことなく話をしただろう。
食事を取りたくないとゾーイから言われれば無理強いはせず。
自分は広間で食事を済ませてから、休んだ。
翌朝、また血の臭いを嗅ぐことになるとも知らずに。**]
吟遊詩人 セルウィンが「時間を進める」を選択しました
音楽家 フィオンが「時間を進める」を選択しました
音楽家 フィオンが「時間を進める」を取り消しました
― 昨夜/部屋D ―
…………。
[一人になってしばらくすると熱も引いてくる。
それでも言い切ってきてしまった以上、次に為すべきことはもう決まっている]
いとし子達に知らせなければ。
時を稼がなければ。
[だから次は偽りを広めなければいけない。
そうしたくないと心のどこかが思っても。
それは必要なことだと、刻まれたものが冷徹に告げる。
遺されたものが絡みつく]
― 昨夜/部屋D ―
ひぅっ。
[寝台の上に伏せ、布団に顔を埋めた。
喉が引き攣った音を立てる。
その音が響かないよう歯を食い縛る]
『神の光を輝かせるために、護りなさい』
[一番最初に教えられたこと。
光は闇のなかで輝くもの。
その場を整えるのが使命なのだと]
『月のいとし子を、護りなさい』
[一番最後に教えられたこと。
守りたかった。護れなかった。
次こそまもらなければならないと]
― 翌朝・三階展望室 ―
[フルートは持ってきていない。
バルコニーの扉を開き庭園の見える端まで進んで。
手摺に身体を凭せ掛け、滝の音に神経を集中させた**]
/*
一言だけ言おう。
お 前 ら な wwwwwwwwwww
ていうか、明日は兄上早出なんで睡眠時間短い俺ですが。
だーいじょーぶかーしら?
まあ、明日越えれば後はラクなんだけど。
― 二階・客室B ―
[>>108>>109後ろから叫び声が聞こえ、
びくっと身体を揺らす。
ごめんなさい
ごめんなさい、ごめんなさい
ごめんなさい
声にならない、謝罪が、胸のうちにあふれる。
一度だけ振り返り、フィオンさんのほうを、見たけれど。
またすぐに、師匠の方へと、視線を戻した。見詰めて、]
…
[ごめんなさい と、 唇だけが動く。]
わたしが
かわりに
ころされればよかったのに
わたしだって
えさ なんでしょ?
だったら
わたしでも よかったじゃない
なんで
ししょう ごめんなさい
わたし こわい
しぬのが こわい
こわいよ、ししょう
どうしよう
こわい
もう誰も、いなくなったのに
もう誰も、いないのに
ひとりなのに
わたし しぬのが、 こわいの
ごめんね、ししょう
ごめんなさい ごめん
ごめんなさい
わたしが
わたしが――
朱花だって
なのったら きっと 誰かの かわりに
なれるんだろう
でも―――
劇場主 ジャンが「時間を進める」を選択しました
― 広間入り口 ―
[フィオンの様子が変わらないのに、眉を寄せたが、それっきり。
ふぅっと溜息のひとつもついてみせる。]
だから言わなかったんじゃないか。
あの子がやめれば、それでよし。
そう思ってたんだけどねぇ……。
[にんじん、と。天敵らしいソレを言葉にしたのにはもちろん理由があって。
それがかなったことに、満足そうに笑みが浮かんだりもする。]
好き嫌いなんてしてたらね。良い男になれないよ、フィオン。
もうちょいいろいろと、挑戦してみりゃいいじゃないか。
自分から、ね。
[フィオンを見送ったあと、広間の中をじっと見る。
血が残る床。
眉を寄せて、そのそばに膝をついた。]
かばえなかった、ねぇ…。あんたのことも。
そっちでは、ちゃんと、話しておやりよ。
[死者の姿が見えるわけもない。
わずかに、唇をゆがませた。]
因果な力だね、本当に……。
― →エントランスホール ―
[僅か時間を置いて向かったエントランス。
フィオンはもう上に行ってしまったようだし、
そこで何があったのか、知ることはない。
ジャンの様子に眉を寄せたが。]
ジャン。トールの食事に何ケチつけてるの。
[毒見なんていう言葉に、文句をつける。
上に行くことを止めるなんてこともなかったけれど。]
――…で、何があったんだい。
[あまり良い雰囲気には思えなかった。眉を寄せてたずねる。
視線がトール、そしてセルウィンに続けて向いたのは、
人だと信じている人間と、人だと知っている人間だから。]
[聞いたにせよ聞かなかったにせよ、どこかへ行くのをとめることはない。
自分は掃除をするようならセルウィンの手伝いを申し出る。
そうでなくとも、トールがいなくなれば、彼に声をかけた。]
ええと。セルウィン、だっけ?
あんたは、人間だ。だから……頼みがあるんだ。
[言葉は、断定。
シュテラの話は聞いていないから、彼女が彼を見たと言ったのは知らないけれど。]
フィオンのことなんだけどね。
多分、これから……色々あるだろう。
シュテラは、やめるつもりがないようだから。
だから、あの強情っぱりの人参嫌いを、慰めてやってくれないかい。
その時がきたら、ね。
私には、多分、それは出来ないからね。それに親しい人のほうがいいだろう。
テオ坊…には、言えないからね。
[表情が最後、曇ったのは、彼が花を持つと知っているから。
だけれどそれは告げずに、小さく笑った。]
何、私はあいつが苦しんでいたら蹴り飛ばす役目だ。
対、だからね――…。
[何か問われたなら答えたろう。
だけれどそのうち二階の部屋に戻ることになる。
かさねて置かれたメモの紙に、名前を書く。
守りたい。
だから、書く。
使い方が違うと責めるように、心臓がわしづかみにされるような痛みが襲ってくるけれど。
早く狼を見つけなければいけないと、急いているのはわかっているけれど。
名前を書き終えれば、横になり。
――そうして、枕の下に入れた紙が、文字を失い白くなり。
苦痛と共に、朝はやってきた。]
― 翌朝/部屋F→廊下 ―
[眠りは浅かった。
枕の下の紙を取り出せば、やはり白い。
予想通りの結果に、ぐっと歯を噛み締めて。
それでも心のどこかで、安堵した。
痛みをこらえている時、声が、届く。
少女の声は距離が離れているからか、届かなかったけれど。
ゆっくりと立ち上がり、そして息を整え、外へ出る。]
今度は、誰だい…
[視線の先にフィオンの姿を認め、それでも歩くのはとめない。
彼の様子は昨日のものとも違っていて。
ああ、と。
小さく息が漏れた。]
― 翌朝/部屋B前 ―
フィオン、しっかりおし。
[泣く彼の背を、平手で叩く。
一度だけ。力はさほどこめなかったけれど。
中を見ればエレオノーレの姿があり、目を伏せた。]
えさだなんて、言うからだよ。……馬鹿者め。
[毒づくような言葉は、小さく。そして、わずかに震えた。
それからフィオンへと視線を向ける。]
――悲しいんなら、同じように泣きな。
お前たちは、不器用だね。
[預かりものは、まだ部屋の中。
フィオンにはそれだけを言うと、部屋の中へと足を進めて、エレオノーレの背を撫で、呟く**]
見つけられずに、すまなかった。……守ってやる、つもりだったのにね。結局、こう、なんだね……
翌朝/客室J
[また夢を見た。
自分には覚えの無い記憶。
幼い自分と、楽しそうに遊んでいるもう一人の子供が居た]
『ねぇみて! まっかなおはな!
すごいね、きれいね』
「そうだね、きれい!
すごいね、とってもきれいだし───」
─────ぁっ!!!
[声にならない声。
音無き悲鳴をあげて、ゾフィヤは目を覚ました]
は、ぁ…はぁ……。
……なに、今の。
[悪夢のような、凄惨な夢。
何故そんな夢を見たのかが分からなかった]
/*
ぜっつみょーに、はさまったあああ!
と、思いつつ。
フィオン
18回 残777pt(2)
ぞろ目ぺたりこ。
しかし、ここからどーやって黒情報げと→キリングに行こうかねぇ。
やっぱ、逃げていい?この場からw(
― 二階・客室B ―
あ…
ディルお… ―― っ
[>>134背を優しく撫でてくれる手に、涙はあふれ続ける。]
う―― ああぁ…
[暖かい手。体温がある手。師匠の手には、もう、ないもの。
それでもぎゅっと、師匠の手を握り締めたまま。
けれど、次に聞こえた言葉に――、]
みつ け?
……… 守る…?
[師匠から言われていた言葉。
――「彼女は信用出来るから」。それを、思い出したけれど。]
― 翌朝/→二階廊下 ―
[しばらくベッドの上で蹲っていたため、部屋を出るのはかなり遅くなった。
廊下に出ると、階段を挟んで反対側が何やら騒がしい。
階段の辺りまで出て来て、漂った匂いに足を止めた]
────っ。
[昨日も間近で嗅いだ匂い。
身に纏った匂い。
近付きたくなくて、何があったかの確認をせぬまま階下へと降りた]
― 翌朝/→エントランスホール ―
[逃げるようにエントランスホールへと降りて、階段の下で呼吸を整えた。
近くには人形が置かれている棚。
場所が場所だけに否応無く人形が目に入る]
っ、また───!
[人形達はいつも通り棚に並んでいた。
ただし、うち一つは無残に引き裂かれ、うち一つは昨日自分が使ったナイフが突き刺されていたのだが。
ナイフが突き刺された少年の人形は、昨日自分が犯した出来事を模したものであることは直ぐ見て取れた。
昨日のことを思い起こされ、眉根が寄る]
[そしてもう一つ。
『双花』人形のうちの蒼華を持つ人形が引き裂かれているのを見て、上で何が起きていたのかを察してしまった。
何故か、今朝見た夢が頭を過ぎる。
両手で両腕を掴み自身を抱えるようにして、震えるのを必死に抑えていた]
じゅんちょーじゅんちょー。
つぎは、だれをたべよっか?
[聲は同胞に向けてのもの。
気分はゲーム感覚。
紡がれる聲はどこまでも明るい]
―翌朝/客室H―
[本もあと少しで書きあがるというところでその日はさすがに睡眠をとることにし]
んーー…
[ゆっくりとした覚醒は、やっぱり感じるあわただしさやそんな感じのものをきっかけに。
昨日ディークが訪れた時の様子をなんとなく思い出しながらドアのほうを見る]
少しは自分でも動くか。
[何も知らないままでは事態は収拾しない、たとえ危険があっても動くことは、トールやディークの生存にも繋がるだろうと。
身支度を軽く整えると部屋を出た。
廊下を少し歩き何かがあったらしい部屋はすぐにわかった]
―客室Bの前―
おはよう。
[部屋の前にいる者達に軽い挨拶の言葉、名前はなんだったかと思いだしたり内心でしながら、表面上は変わらず表情の変化に乏しいもの。
部屋の中を覗いてから]
少し以外だな。
[そう言葉にしてから、その表情にあまり死者を慈しむという様子は見られなかった。
少しだけ考えるようにしてから]
そうなると……ジャンは……
[ぽそりと、考えの一端が僅かに言葉になりもれた。
自分の息子のことがでればテオドールからの反応は大きかったかもしれない]
/*
さてどういう縁故つなげよう
今までの過程から、
ディル>シュテすぎている
このままディル姉さん信じていいんだろうか
信じて裏切られる方がいいんだろうか
でもそれはフィオンさんやるよなぁ
うーーーーーーーーーん
/*
いかん一瞬
息子で ? ってなってしまtt
娘というにんしk
いやいやいやいや
思考がごちゃるアデルさんかわいいです
/*
いい加減ウィニー人形出さないとなー。
人形が一つ足りない理由。
しかし今やるとなるとまた部屋に引き篭もる羽目になるという(滅
今日の寝る前で良いか。
―― 回想 ――
[ アデル>>93 に対して眉間に皺を刻んだだけで取り立てて反応を示さなかったのは、仮にも友の手前ということもあった。他者からの視線>>113 も無視して部屋に戻り、その日は殆ど部屋から出なかった。]
なによ。
なによなによなによ、何が覚悟よ。
なんでアタシがこんな目に遭わなくちゃならないのよ。
[ 紫に彩られた爪を噛み、呪詛にも近しい言葉を幾度も繰り返しながら、無益に時を過ごす。]
特にもならないって、じゃあ、何が特になるって言うのよ。
仲良しこよしにしていればいいってわけ?
誰が人狼かも分からないのに?
[ 邸に滞在している面々の事を思い出す。村を出てから疎遠になった者、大した付き合いのない者、初めて顔を会わせる者、どれも心から信ずるには足りないものばかり。]
[ それでも、]
――……は、違うわよ。
[人狼ではないと疑うものも、確かにあった。
それを、わざわざ誰かに言うわけでもないけれど。]
お兄様も今年で18……。
なのに、自分の殻の内に篭りっぱなしで。
お父様がいたら生きる……ってとこでは心配ないし、わたくしも……どんな事あってもお兄様を守るつもりだった。
[ それでも、]
――……は、違うわよ。
[人狼ではないと疑うものも、確かにあった。
それを、わざわざ誰かに言うわけでもないけれど。]
[ 結局、その日は気がつけば意識は闇に落ち、目が覚めたときには既に朝。重たい頭を振り、寝間着にすら着替えていなかった自分に溜息をつく。
誰かの声が扉の向こうから響くのを耳にして気分は殊更に重くなる。急ぐ素振りは見せず、むしろ逆に動きを遅くしながら身支度を整え、ゆっくりと扉を開いた。]
……なぁに。
今日も、誰かが……?
[ 直接、その言葉を口にすることは憚られた。
曖昧に濁しながら歩みを進め、十字に分かれた廊下の真ん中から、人の集まる部屋の方角を見る。誰が居て、誰が居ないのか。見定めようと、視線を彷徨わせた。]
/*
……は、寝る前の格好と違うことに疑問を持つの忘れたorz
まぁ自分に対して疑問を持つのは出来たから良いか…。
お兄様ね、毎日自殺されてるようなものだよね。
何か……夢中になれる事を持ってるわけでもなくて。
心を殺して、体が生きているだけ……。
音楽家 フィオンが「時間を進める」を選択しました
―翌朝―
……ぁふ。
[くぁ、と大きなあくびをして目を覚ます。]
…ったく、今度はなんだ?
[部屋の中に自分以外いないのだが、思わずそう呟いて。
身だしなみを整えて部屋の外へと。]
音楽家 フィオンが「時間を進める」を取り消しました
人……って、心が活きていたら生きられるものだと思うの。
自分の体感としてっていうのは……
そこまでの絶望を知らないから勿論わからない。
― 前日・エントランスホール ―
いえ…私も今しがた来たばかりで、良く解らないのですが…
[立ち去ったジャンと入れ替わるように来た、彼の母親からの問いに眉を顰めながら答え。
トールなら説明してくれるだろうと、彼に視線を向けた。
彼から話は聞けたかどうか、聞いたとしても彼に対する不快感が増すだけだっただろう。
話が一段落したなら、自分は床の掃除を始める為に会話から離れる。
トール達も立ち去った後、最後まで残っていたディルドレから手伝いを申し出られれば、いえ、と緩く頭を振った。]
お気遣いはありがたいですが、血がついてしまいますから。
私はどのみち着替える必要もありますし、一人で大丈夫ですよ。
[ゾーイの身体を支えた時についた血は、もう既に乾いていたけれど。
断っても尚ディルドレが手伝ってくれると言うのなら、それ以上断ることはしなかった。]
─…頼み、ですか?
[そんな中、彼女から切り出された頼みには、一瞬きょとんとしたもののすぐに表情を改めた。
自分のことを人間だと断定されているのはシュテラの結果を聞いたからだろうと誤解していたが、続いた言葉に疑問符を浮かべて。
対、という言葉を聞いて、目を見開いた。]
………それは、どういう…
[問いはしたが、その言葉の意味はわかっていた。
彼女は自分こそが見出す者だと、シュテラは偽者だと言いたいのだと。
それならば、先程自分を人間と断定したのは─]
……貴女も私を視ることにしたのは、私が余所者だから、ですか?
[投げかけた問いは、返答を期待してのことではなく。
言外に、シュテラも自分を視たのだと伝えることが重要だった。
シュテラとディルドレ、どちらが本物かは解らない。
フィオンが大切にしているだろう彼女が本物であって欲しい気持ちはある、けれどディルドレを偽者と言い切るまでには至らない。
もしも今対峙している彼女が本物ならば─。
伝えておくべきだと思ったからだが、ディルドレの反応はどうだったろうか。
その後彼女と別れたあと、自分は風呂に向かうことになっただろう。**]
人を死に追いやるのは絶望だ……って言葉。 確か何かの物語であったよね、お父様。
お兄様……、独りになったら生きることも投げ捨ててしまわないか……って。
[アデルが自分ではなくトールを選ぶのなら]
[血や肉、そして骨さえも]
[余すことなく自分の腹の中へ]
[収めてしまおう。]
[そうすれば――――。]
― 翌朝・客室K ―
───…、…なん、だ…?
[鉄錆の臭いは部屋の中までは届かなかったが、誰かの叫びは届いた。
また何かあったのかと、ベッドから身体を起こし外に出ていきかけたがふと書机の上の鞄に目をやり。
その中からジャグリング用のナイフを取り出して腰のベルトに鞘ごと取り付けて、万一の時にすぐに対応できるか確かめ。
それから改めて部屋を出て、声の方に向かった。]
―― 二階・廊下 ――
[ 幾らか距離を取っていても、鼻をつく臭い。
口元を押さえつつ一歩一歩と近付けど、まだ死は直接目に出来ない位置で足を止めた。交わされる会話を聞き、誰が死したかを悟る。]
……ローゼンハイム家だけじゃ飽き足らず、ってわけぇ?
[ 『花』の価値を朧げにしか理解していない身は、獣の狙いもまた、輪かってはいなかった。己が身を掻き抱くようにして、体を震わせる。]
あの子――シュテラは何してんのよぅ!
[ 昨晩、己を確かめると言った娘の名を叫び、彼女の姿を捜して視線を動かす。しかし近くには見当たらず、踵を返して向かうのは階下だった。]
ありがとう、感謝する。
[子供じみた狂気を表に出すことはない。
だが、赤い世界を共有する仲間には、伝わってしまうだろうか?]
[フィオンやディルドレの反応はどうだったか、泣いてる様子のフィオンが珍しいとかそんなことも知らない自分は、個人の死を悲しんでるのだろうと何も不思議には思わない。
部屋の主はテオドールといったか、彼と仲がよい様子だった気がするエレオノールの姿が部屋の中に見える。
ディルドレが中に入るのが見える]
惜しい人を亡くしたのだろうな。
[悲しむ人の数がそれだけ思われている人だということをうかがわせた。
特にエレノールは彼を慕っていたように思う、それこそ父親かなにかのように]
[泣き声が聞こえる。
また赤ん坊の声かと思うと眉を潜めた。
それはどんな罵倒よりも、耐え難い、音。
すまない―――と
消えた命へ謝罪は絶えない。
毎日の墓参りの際に、いつも密やかに小さく祈る。
それが赤ん坊でなければ、
これほど罪の意識に苛まれなかっただろうか。]
― 翌朝・客室K→客室B前 ―
[ゾ−イがもう既に階下に降りて人形の異変に気付き苦しんでいるとは知らず。
彼女の部屋の前を通る時、大丈夫だろうかと案じ声をかけようかと一瞬過ぎったものの。
まずは騒ぎの理由を確かめようと、扉を叩くことはしなかった。]
─…ん、あれは…兄、さん?
[そのまま声のした方に向かえば、幼馴染の姿が見えて一瞬安堵したものの。
なにやら様子がおかしいのと、近付く度に濃くなる鉄錆の臭いに眉を寄せ慌てて駆け寄って。]
兄さん、何が─…
[その顔が涙に濡れているのに気付くと、それ以上問うことも出来ず立ち止まった。]
― 三階・展望室外バルコニー ―
[いつまでもここにいるわけにはいかない。
けれど。滝の音は清かで。
いつまでもここにいたい気分になってしまう]
Quantus tremor est futurus,
quando judex est venturus,
cuncta stricte discussurus.
[そう。恐い。
口にするべき一言を口にしなければ、知っている全てを口にしてしまえば或いは。楽しかった三年間も灰燼には帰さないのかもしれないけれど]
それは赦されない。
私一人の我儘。
[脳裏に響く声。
『避けられぬ死にも意味を』
『彼らにも護りの手を』
導くように。呪うように。背中を押す]
― 三階バルコニー→展望室→階段 ―
行かなくては。
[グィと唇を噛み締めて歩き出す。
手には鎮魂歌紡ぐ楽器でもなく。
心のお守りである人形でもなく。
屋敷主の部屋から借り出してきた蒼薔薇の拳銃を握り締めて。
固い表情で階段を降りてゆく]
― 客室B ―
[>>158返ったのは頷きだけ。
見つける――、信用、まさか。
緩く目を見開いて、彼女を見詰める。
でも、思い出しかけたのは友人の姿で。
今は理解したくなくて。]
〜〜……ッ
[ディルおばさんの声に、
何かを言おうと思ったけれど、声にはならなかった。
ただ縋るように、彼女に暫く泣きついただろう。
その時に―― 右肩から、首へと伸びかかっている、
朱の花を、彼女は見る事ができただろうか?]
……ああ、そうか。
ここが死者の世界……なのか?
[確信持たないまま呟きが落ちる。
まだ意識はどこか薄らぼんやりしている最中
弟子の泣き声に、思わず彼女に手を伸ばそうとするが
絵姿を映す窓はすっと消えてしまい、叶わなかった。
少し眉を潜めると、今度は別の方向に窓は作られる。
そこから弟子が泣いているのを見ていた、
見ている事しか出来なかった。]
……すまない……。
[こうなることが分っていたから、
死にたくはなかったが、もう何もかもが遅い。]
[同胞の狂気を感じても、何かを口にすることは無い。
歪んだ想いは心地好い。
だから、その感覚を愉しみ、更なる狂気を促すだけ]
[泣いて、徐々に、落ち着いて、
落ち着いたら、考えなくてはいけない事が出てくる。
――― じんろうを さがせ
泣きすぎて頭が痛いのか
声のせいで頭が痛いのか
もう既に、解らない。]
じんろうを みつけなくちゃ
[呟いて、師匠へと、もう一度視線を向けた。
誰か男性が来たなら、師匠をベッドに運んで欲しいと
頼んだだろう。]
/*
ディルドレさんには
いっておこう←
あとは
セルウィンさんあたりに
師匠にむかってごめんなさいってひたすら
呟くところをみかけられたら
いいんでないかな
だめかな
たりない?
/*
ジャネットさん、今日が見せ場なのに時間失敗ごめんなさい!
銃も、この子日用品じゃ殺しに行けそうになかったって気づいたので。ご都合主義させていただいてしまいました。
墓下にも齟齬生まれたりしてたらごめんなさいです…。
/*
あ、でもディルおばさんが
私つるのにその情報はいらんww
てなるなら見なくても良い!
という あいまいさ。
すまぬ。
[こんな風に嘆かなくて良いように、
突き放しておけばよかったのだろうかと考えて
そんな事ができる筈もなく、自嘲する。
弟子が泣いているのは己のエゴかもしれないと
そう思えば表情は歪み、それを隠すように目を閉じた。
泣き声と嗚咽だけが、耳に届き染み―――痛い。]
[ 人の行きそうなところと、考えて先ず向かったのは広間。
けれど目当ての姿はなく、ぐるぐると室内を巡った挙句に部屋を出る。邸内の間取りは詳しいわけでもない。次に向かったのは、対面にある礼拝堂だった。]
―― → 一階:礼拝堂 ――
[部屋や、その前には、誰が集まっていただろうか?
ゆると見回す。
友人の姿はなかったから、口元を、ぎゅっと引き締めた。]
って、ちょっと睨んで言っちゃったんだ。
お父様は、いや、そういう話では……とか言ったけど。
うん、お父様がいつも言ってたように、お兄様自身の問題なんだよ……ってお話なのはわかってはいるのだけど……ね。
/*
大人しく部屋B前で対決すればよかったかしらと思いつつ、
悪あがき用に物のある場所に行きたかったのでした。
厨房に逃げ込んで鍋投げようかと思ったけれど、汚しちゃ後が大変ですよね。
― 回想・ エントランスホール―
私も、手伝いたいんだよ。
イェンスは違うと思っていたのに、――手も足も出なかったからね。
[少しだけ、自嘲が落ちた。
それでも問われたことには、答える。しっかりとした表情で。]
それ以外に、ないだろう。
もう一人の、……ゾフィヤだっけね。
あの子は素直そうだからね。
――…シュテラはお前を見たと言ったのか。
[ぽつり、呟いて首を振る。]
人間だと、言ったんだね。
確かに、彼女は、嘘をつかなかったね。
ずっとこうとは、いかないだろうけどね――…。
[溜息を吐いた。そうして、風呂へ向かう彼と別れ、部屋へと戻ったのだった]
[ 翌朝には、朝食の他に、保存食として貯蔵されていた魚の薫製や、塩漬け肉を使って、マリネやシチューやポトフ、大量のスープなど、ある程度の日数、保たせることが出来るだけの料理の下ごしらえをしておく ]
[ パンもカンパーニュのような日持ちのするものを多めに焼いておいた ]
[ いつ、料理をする者が欠けても、残った者が飢える事がないように ]
[ テオドールの死が伝えられたのは、その準備が終わった頃だったろうか ]
[セルウィンといったか、彼がやってきてすれ違うように去るフィオンを見送った]
おはよう。
[セルウィンにも挨拶を交わしながら]
中、少し入っても構わないか?
[本来ならば許可を得るべき相手は既に答えられない身、
なのでエレオノールに一応許可を求めながら、否定の言葉がなければ中へと入っただろう]
[彼が泣いているのに気付いたのは、
ディルドレがそう口にした時だった。
驚いた。
どうして泣くのか、分らなかった。
泣くほどの何が、自分にあったのか。
嫌っていたのではなかったのか、と。
フィオンが走り去ったところで、一度窓は消えた。]
― 階段 ―
……ッ。
[上を向けば痛み、下を向けば緩む。
下に行けと。声の聞こえた方に向かえと命じられた気がした]
……いかなくちゃ。
[表情を消して。息を吸い込んで。
いつもより気持ち速度の上がった歩調で一階へと降りてゆく]
[間際、弟子はディルドレに縋っていた。
冷たい死体から温もりのあるものへと移れば
心の痛みは、後は時が治めてくれるだろう。]
………。
[望めばいつでも見れるのならと、
今はもう一度、周囲を見回していた。
足元に紐のようなものがあるのに気付くのは丁度その時。
紐を辿れば、左肩に繋がっていた。]
― 客室B前→中 ―
─…テオドールさん、が…?
[フィオンから告げられた訃報。
それは、彼が組織の人間だと言っていた男性の名だった。]
それって…
っ、兄さ───…っ
[動揺と困惑の為に、駆け出したフィオンを引き止めることは叶わなかった。
その背を見送ることもできず、鉄錆の臭いが立ち込める部屋の中へと足を進める。
真っ先に目に入ったのは、昨日イェンスにすがり泣いていた少女と、自分を人だと判じた女性の姿だった。]
…
[>>175見回した時に、アデルさんの姿が見える。
彼女は どちら?
少し視線ににらむものが混じったけれど。
入っていいかとの言葉には、こくりと一つ、頷いた。
そして彼女の動向を、ゆるく視線で追う。]
お父様が、ディドレ……か、と呟く声が耳に入る。
映し出されたのは
お兄様の部屋で二人が話している姿 (>>2:225 >>2:233)
[藍色の中を歩く。黒い霧はついて来た。
首に掛かった糸は何処までも伸びるから、苦しくはない。
その先が何処に繋がっているのか気に掛けることもなく、少年はただ歩いていた]
あ。
[ふと足が止まる。
正面の藍色が広がり、向こう側の世界を見せた]
― 現在:部屋B ―
[ジャン、という声が聞こえて、顔を上げる。
悲しみを示してはいたが、涙は流さない。
じっと、アデルを見た。]
ジャンは、人間だよ。
[それは母の言葉として。知る人には、見出す者の言葉として。
それ以上の言葉は重ねず、再びエレオノーレへと視線を戻す。
涙を流す彼女を撫でる手は止まらず、そして、見えた赤い色に。
――あぁ。と、小さく、吐息が落ちて。]
大丈夫。
お前は、お前には、何もさせないよ。
[誰にも見られないように。今度こそ、花を守るために。
撫でていた手を止める。花を隠すように、肩を抱いて。]
――…さがさなければ、ね。
─…え…?
あ、あぁ…おはよう、ございます。
[部屋に入りかけて、かけられた挨拶。
今まで彼女の傍にはトールかディークがいたはずだが、と思いながら挨拶を返して。
彼女に続く形で部屋の中に入ることになったか。]
─…失礼します。
[中に入れば惨状に眉を寄せるものの。
手伝えることがあれば、手を貸そうとしたか。]
―― 一階:礼拝堂 ――
[ 大きく扉を開いて入り込んだ場所は、静謐な空気に包まれていた。
入ってすぐ、神を象った像が鎮座しているのが正面に見える。
左、右と順に顔を向けれど、自分以外に誰も居ないのは明らかだった。]
……こんなところがあったのねえ。
[ 装飾に乏しい部屋ではあれど、周囲に漂う雰囲気にいっとき苛立ちも忘れて、驚きを含んだ声を漏らす。]
[視線にも意に介した様子はなく、ディークが程なくしてくればテオドールの遺体を運んでいくだろうか]
おはよう、ディーク。
[そちらにも挨拶を交わしながら、遺体を運んだ後のベッドをじっと見つめ]
何か、人狼が捕食を行うのに嗜好や目的があるのだとしたら、
なぜなのか、いまひとつ腑に落ちないところはある。
[ぽつりと唐突に]
中年男性を好む傾向にあるとするのならば、タチアナはなぜなのか、
脅威となりそうなものを狙っているのならば、やはり腑に落ちない。
[双花のことは自分は知らないがゆえ、どこかずれた発言にも聞こえたかもしれない]
― 一階・礼拝堂 ―
[その後は一階まで声を掛けられても止まらず降りて。
扉が開いたままの礼拝堂に足を踏み入れた]
ジャネットさん。
[静謐な空気にまた一つ躊躇が生まれかけるけれど。
頭を振って名前を呼ぶ]
[望んだつもりはなかったけれど。
それが“望んでいた”光景だったからか、其処に彼女がいたからかは、わからないけれど。
藍色の先に見えたのは、嗚咽を零す幼馴染と]
なんだ、
あいつ、しんだのか。
[彼女が慕っていた男の無残な姿。
無表情だった少年の唇が弧を描く。
生きている時、義妹を見た時のように、恐れを抱くことはなかった。
けれども]
[>>180何もさせない、という言葉に、
ディルおばさんを見上げた。
ふる、と首を振るけれど、それは一度だけで、
力なくまた俯いてしまう。
肩を抱かれると、びくりとして、ちらと自分でも確認してしまう。
それは彼女の手を見たように見えるだろうけれど。
そして、伸びた花に気付き、それを隠してくれようとする、
彼女をまた見上げ――、 その言葉に、]
…はい
[また泣きそうな顔で、声で、頷いた。]
[ しかし、彼女の口から出たのは、望みとは異なる言葉。
それどころか、意図すら解せないもの。]
――… は あ !?
[ あげたのは、素っ頓狂な声。
向けられたのが銃だとは、すぐには理解出来なかった。]
冗談じゃないわよ!!
あんた、何言ってるのよ!
[ 心臓が冷える心地がする。
銃口から狙いを逸らそうと大きく身を引いた。]
ローゼンハイムさんは… …師匠は―――
餌
だったから
[>>183アデルさんの言葉に、俯いて、小さく呟く。
だとしたら、タチアナちゃんは?
タチアナちゃんの名前に、少し考えるような表情を浮かべる。
けれど、
>>188『蒼花』だという事を、他人の口から聞くと、
パッとディークさんへと視線を送った。]
どうして
[知ってるのかと訊ねると、返ってきたのは、
屋敷主が運ばれていた、あの時の事だったろう。]
―― … 師匠…
― 階段 ―
……俺、は。
[対なる力の持ち主と名乗った二人。
以前の事と照らしたなら、一方が闇の護り手と称されるものであるのは、予測ができる]
……見定めて、それから。
[どうするか。
どちらが真なる対か、見定める事が出来たなら]
……ったくっ!
いらん事しい、余計な事で悩む状況にしやがって!
[思考の果て、口をついたのは八つ当たり。
踵を返し、階段を駆け下りてゆく]
― 翌朝/エントランスホール ―
[ゆっくりと息を吸い、深く吐き出す。
耐えていた震えはどうにか治まり、きつく瞑っていた瞳をゆっくり開いた]
……見立てられてるのは間違いない、か。
あれ、でもそうなると───。
[ふと、今居る人数と人形を照らし合わせる。
全員の無事を確認しては居ないが、欠けた人形と人を照らし合わせ、おそらく残っているであろう人達を思い起こした]
やっぱり、一人分足りない、わね。
…………─────。
[そう呟いて、しばし人形達の前で考え込んだ。
足りない一人分。
心当たりが無いわけではなかった]
― 礼拝堂 ―
いいえ。残念ながら。
私があなたに出せるのは。
人間だという証明ではありません。
[身を引こうとする所に向けて。引き金を引く]
[エレオノーレはまだこちらを睨むようなままだっただろうか。
じっとそちらを見て、睨んだままなら視線があったことだろう]
私は、大切な人を失って悲しいという思いを経験をしたことがない。
実の父が殺されたときも涙の一つも流さなかった、可愛げのない子供だったからな。
[唐突の言葉は続ける]
だが、その気持ちがわからないわけでもない。
故人の冥福を祈ろう。
[部屋の中にディークも居ることに気付けば、会釈だけして。
ディルドレがジャンを人間だと言うのを見れば、軽く目が細まった。
彼女が本物であれ偽者であれ、狼であっても人間だと言うだろうと思えば簡単に信じていいとは思えずにいた。]
[静かに目を瞑り]
見つけ出さないといけないな。
少し気になる点が今あるのだ。
[そう切り出してから、疑問にはディークやエレオノーレの言葉で何かしら惹かれる要素があるのだろうとそう思った]
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