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ふぁ……。
いつまでもぼーっとしてられないわね。
タチアナ起きてるかしら。
今日は時間取れると良いのだけど。
[目を擦り、髪をきちんと結い直して。
今日の予定をぽつりと口にする。
それは矛盾した言葉。
周囲に誰も居ないため偽る必要は無いのだが、ゾフィヤはそんな言葉を口にしていた]
― 夜・エントランスホール ―
[ その後、二階に向かうというディルドレの言葉に頷いて ]
ああ、俺も部屋を決めさせてもらいに行く所でした。
ローゼンハイムさんには、今日はまだ、お会いしてませんけど、後で料理のメニューを報告には行こうかと。
[ そんな話をしながら、一緒に二階へ向かった ]
ん〜〜〜〜〜。
……やっぱりダメかぁ。
まえとおなじで、じゆーにはうごけないのね。
[自分の意思を持って身体を動かそうとするのだが、指一本動かすことが出来ないで居る。
それを確かめて小さく息を吐いた。
表の人格と人狼の人格。
不完全な覚醒により別たれたそれらには、行動時にある程度の制限が掛かっていた]
[人狼の人格は表の人格の意識が落ちている時しか身体を動かすことが出来ない。
当然、意識が落ちている時の出来事であるため、表の人格は人狼の人格が動いている間の記憶は無かった。
ただ、人狼の人格から多少干渉が出来るため、記憶が都合の良いように書き換えられている時がたまにある]
ま、いっか。
ゾフィヤが寝てる時に動けば良いものね。
[そうすれば自由に行動することが出来るのだからと、考えは存外楽観的なものであった]
[ノックの音に気づくともぞりと起き出して、かかる声にディークだと分かればドアを開けて顔を覗かせた]
わかった、少し待っていてほしい。
[ドアの向こうに見える姿はいろいろと問題があったが本人は特に気にした様子なくいつもの表情でいた。
そんな中ディークにどこか疲れた様子も見て取れて]
大丈夫か?少し疲れてるようにも見えるが。
無理はするなよ?
[さらに疲れさせる元凶をばらまきつつ、一度身支度を整えるとドアを閉めた]
[そのままディークの知り合いらしい相手と3人下へと降りて、
紹介はディークからはジャンと、本人からジャネットとされてジャンは愛称なのだろうとそのときは結論づけていた。
いつもと変わらない表情を変えない様子で自分も名乗り食事の場につくと早速しいたけをディークに渡され無言でそちらをじっと見る]
……
[しばらく義務達成を主張する姿を眺めた後に]
[食事も終わりディークを中心としたポーカーには自分も参加していた。
完璧なまでのポーカーフェイスは幾分かディークも手こずらせることになっただろうか。
そんな時間も過ぎて、やはりどこかおかしな様子に心配する声をかける]
ディーク、あまり無理はするんじゃないぞ?
倒れたとあったら皆にも迷惑はかかるのだしな。
[無表情で声の調子もいつもと変わらないが心配する様子はディークにならば伝わるだろうか。
それでも立ち去る姿を止めることはせずその姿を見送った]
― →翌朝/一階 エントランスホール ―
[部屋を出た時、廊下に他の者は居たかどうか。
顔を合わせたなら挨拶をしてから階段を下り、一階へと向かう。
広間へ向かおうとして、ふと、階段傍の棚に置いた人形に視線を向けた]
……あれ?
1体足りない…?
[13体置いたはずの人形が欠けている。
何が欠けていたのかも、製作者であるゾフィヤは直ぐに気付いた]
女の子の人形が無いわ。
誰かが持って行ったのかしら。
[エントランスホール中央辺りで立ち止まり、棚の人形に視線を向けて不思議そうに首を傾げる]
―翌朝/客室H―
[少し屋敷全体にぴりぴりした雰囲気やあわただしい様子も感じる。
天気がよくないこともあるし仕方のないことだとそのときは結論付けた]
何か少し食べに行くか。
[それに誰かに会えるかもしれないと思ってのこと。
無表情であり、感情の表現に乏しくはあるが決して非社交的というわけでもなかった。
身支度を軽く済ませると部屋を後にし、エントランスホールへと向かう]
/*
くそおおおお、赤の台詞は全部平仮名にしなきゃならんのに、つい変換してしまうwwwwwwwwww
気をつけなきゃwwwwwww
―翌朝/エントランスホール―
[中央ほどで佇む姿に気づくと朝から変わらず無表情に近い顔で声をかけた]
ゾフィヤか、どうかしたのか?
[彼女の視線の先を追えば棚においてある人形が見えた]
[ 部屋は空いていた中で、一番階段に近いCの部屋を借りることにした。料理の都合で早朝や夜に出入りすることもあったから、あまり人の邪魔にならないようにとの配慮の結果だ ]
[ 部屋を選んで、数少ない身の回りの品を幾つか置いた後は、一度ローゼンハイム氏にメニューの報告に赴き、夕食時には、仕込んだタンシチューを滞在する人々に給仕もした。
しいたけの串焼きに対するディークの反応は予想通りで、苦笑しつつ、その変わらなさに、少しだけ安堵に似た想いも感じる ]
[ 食事の後は、翌日の料理の仕込みをして、そのまま眠りについた。だから、嵐で崖が崩れた事も、その夜、礼拝堂で起こった出来事にも気付かず… ]
人形が?
[みたところいくつも並んでいるそれをよく憶えていたものだとどこか感心しながら]
修繕か何か出されているとかじゃないのか?
[盗まれたよりはそちらのほうが可能性が高く思われた]
わかった、気をつける。
……心配してくれてありがとうな、アデル。
[心配してくれた礼を言って、部屋のほうへと向かったのだった*]
―翌朝 部屋I―
[なにやらざわついた空気を感じ、目が覚める。]
…んか、あったのか?
[体を起こしたのはいいが、わりと夜型な生活をしている性か、朝には弱かった。]
…んー、ねむ…。
[ぱたり、とベッドに再び倒れこみうだぐだしている。**]
/*
皆大丈夫なんかなー、熱中症してる人も居るし。
無理せずは基本だけども、先に進まなくてこう、一人じれったい気分で居る。
イェンスはどうしてるかしら。
暇してるだろうなぁ。
ほう、ゾフィヤが作ったのか。
[改めてじっくりとその人形のできばえを見てから]
しかし、この屋敷で盗んだとあっては客の誰かということになるわけで、荷物を点検されれば言い逃れも出来そうにないと思うのだが…
んっ?
[ゾフィヤの視線にしたがってみると自分もその転がる人形に気づき]
どうやら、何かの拍子で落ちてしまったらしいな。
真相は明かされてみればなんのことはないものだ。
[まだそのとき人形の様子には気づいていなかった]
/*
個人的に時間軸進めた後の過去回想って好きじゃないんだよねぇ。
今を動かして行きたいから。
だからウィニーの補完に返さなかったんだ。
ごめんよウィニー。
返せたらまたツンデレ入れたかったんだけどね!!
[ 朝食に用意したのは、大きな特製野菜オムレツ(刻んだ玉葱、人参と椎茸の旨味が絶妙な一品)と、焼き立てのマフィン、ディルドレが用意してきたキャロットケーキも加える。どれも大皿に盛りつけて、バイキング形式で自由に食べられるようにと食堂にセットした ]
― 翌朝/エントランスホール ―
私の人形を落とすなんて良い度胸ね。
犯人見つけたら蟀谷ぐりぐりしてやる。
[憤慨する様相を見せて、落ちている人形へと近付いて行く。
うつ伏せの状態で落ちていた人形を拾い上げた直後、半目になっていた表情が一変した]
なっ…!!
何よこれ!!
[一度は拾い上げた少女の人形。
その変容に驚き、声を上げて弾かれるように手を離した。
再び床へと転がった人形は仰向けになり、無残な姿を晒し出す]
― 前日・嵐の前 ―
えぇ。
こちらこそよろしくお願いします、クロムウェルさん。
[>>136名を教えてくれたトールに人あたりの良いだろう笑みを向け、ディルドレからも名を聞くと同じように微笑み。
先に場を辞する無礼を詫びてから二階へとあがっていった。
ゾーイが使っていると聞いた部屋の隣は丁度空室だったので、そこを使わせてもらうことにして手に持っていた鞄を無造作に床に下ろし。
肩にかけていた方の鞄は何かあった時すぐに手を伸ばせるようにベッド脇の書机に置いてから、ベッドに突っ伏した。]
あれ。
なぁんだ、にんぎょう、ゾフィヤがみつけたんだぁ。
[詰まらなそうな聲。
自分の瞳にも無残な姿の人形が映っている。
それは昨夜自分がつけた傷。
見つけた人がどんな反応をするのかを楽しみにして行った、ちょっとした娯楽]
[ゾフィヤの様子にもその表情は変わることはなくに小さくうなづき]
自分の作品にそれだけ愛を注げるのは悪いことではない。
[そして驚く様子に、その人形を目にして]
ずいぶんと悪戯にしては…少々度が過ぎてるようにも感じるな。
[床に転がったそれを落ち着いたようすでゆっくりと拾おうと前かがみに手を伸ばした]
/*
まったり弟子待ちだが、今夜中に来れなければ進めとくかな。
ユルゲンも動かしたいことだし(あれ?
明々後日で俺死ぬというのに呑気だな自分www
まぁ俺的最終日日曜だし余裕あるかとね…!
*/
いつもに比べて客が多いような気がするけれど…
よほど自信作なんだろうな、今回の薔薇は。
あぁそうだ。
ローゼンハイムさんに挨拶にいかないと、な…
[そんなことを考えながらもやはり多少の疲れがあったのか、ついうとうととまどろんで。
次に目が覚めた時に感じたものは空腹と、耳につく風の音。]
…まだ荒れそうだな…
薔薇が散らないと良いけれど。
[そんなことを呟きながら、何かもらおうと食堂に出向いていって。
トールの給仕を受けて、彼の食事に舌鼓を打っただろう。
まだ顔を合わせていなかった方には挨拶をして、食事を済ませた後も少し食休みで残っていた。
カードなどに興じることはなかったが、その場にいた方達と他愛ない会話をしたかもしれない。
眠気を感じはじめると部屋へと戻り、雨の音を聴きながらゆったりと眠りについて。
その嵐にまぎれて、何が起きたかなど知らぬままに朝を迎えることとなった。]
[そんな折、屋敷の主──ローゼンハイムが現れ、皆に話があるから広間へ集まってくれと声をかけて来る]
話?
…何か、あったの?
[不安げに訊ねたのは人形のことがあったため。
その時は返答は得られず、全員が広間に集まったら話すとだけ言われ、彼は他の者達に声をかけに立ち去っていった。
主自ら動く様子に、多少違和感が残ったか]
[ その日は館の主への挨拶も儘ならなかったが、身嗜みをきちんと整えていない身としては安堵しながら部屋へと戻り、湯を借りて一日の疲れ――とついでに化粧――を落とし、明日の為にと髪にカーラーを巻いて夜のひとときを過ごしていたときのこと、]
……あら?
[最初に部屋を選んだときには気づかなかったが、よくよく見れば見覚えのない荷物。首を傾げているうちにやって来たのは、親友の双子の姿。]
あら? ……あら、あら!
[ つけ睫毛も取った眼を幾度も瞬かせながら繰り返した後、]
何見てんのよぉぉぉぉぉお!!
[“秘密の姿”を見られたと悟った途端、野太い悲鳴をあげ頬目掛けて平手を食らわせにかかる。成否に係わらず、直後には驚くべき反応速度で荷物を抱えて別室へと逃げていった。
―― 当人にとっての大事の前に、礼拝堂の出来事などは*遠い話だった。*]
― 翌朝 ―
ん……あぁ、朝、か?
[目を覚まし、身体を起こしたもののどうにもすっきりしない頭を軽く振る。
食事の前に朝風呂でも借りようかと思いながら身支度を整え部屋を出て。
階段を下りると、エントランスホールの中央で何かを話しているらしいゾーイとアデルの姿が見えた。]
あれ、ゾーイと…アデルさん、だっけか。
そういや、機嫌は直ってんのかな。
[昨日のディルドレの誤解に憤って置き去りにされた後、ゾーイと顔を合わせていなかったから。
まだ事態を知らぬ男は暢気なことを呟きながら、彼女たちの方に歩を進めた。]
おはよう、ゾーイ。
アデルさんもおはようございます。
[手に拾った人形はよく出来ているように見える。
だからこそか、そこに刻み付けられたものはなおのこと強調されたようにも感じる]
屋敷の人間の仕業なのだろうが…誰がなんのために?
[呟きながら刻まれた跡にそっと指を滑らせる]
何か意味はあるのだろうな。
それこそ、何かの予告か何かとかな。
[考えての言葉ではあったが、なにぶんそのそぶりや驚くようすも見せず。
そしてさらりという言葉は確信めいたようにも見られたかもしれない]
― 前夜/二階・客室L ―
[刻一刻、変わる空を見ながら、浸るのは物思い。
食欲はあまりなかったので、食事を取りに行く事はなかった。
……天敵に無理に挑んだ反動、というのは、きっと、関係ない。多分]
…………。
[あれこれと思考を巡らせている間に、いつの間にか意識は虚空に落ちて。
また、古い、夢を見た]
[まだ、何事もなかった頃。
何もなくしていなかった頃。
けれど、その頃にあったものは、全てあかいろに濡れて、届かない所へ消えてしまって。
だから、自分も全てをあかいろに染めて、後を追おうとして。
でも]
― 朝/二階・客室L ―
……ん。
[目が覚める。目に入った天井は、見知ったもの。
昔は、それが見える事に無駄に絶望していたりしたものだけれど]
あー……あのまま、寝てた……。
[寝てたのか、という呟きは、身体を起こした直後に感じたものに遮られた]
……っ!?
[不意に圧し掛かるのは、何かが絡みつくような感触]
なっ……ちょ、待てよっ……。
[それが何か。
知っているから、覚えているから、口をつくのは拒絶]
冗談……きつい……きつすぎる……から。
ないだろ……これって……。
[続いた言葉は、酷く掠れたもの。
は、と一つ、息を吐いて。
それから、ゆっくりと立ち上がる]
……とり、あえ、ず。
ここにこもっていても、仕方ない……よな。
[今感じたものが意味するもの。
確かめなくてはならない、という思いはあるから。
やや、足取りはふらつくものの、部屋を出て]
さて……薔薇の御仁は、何処におわすか。
[呟いて、一先ず足を向けるのは、階下]
[憤るゾフィヤの様子に気持ちはわからなくもなかったが、何か声をかける前にトールが姿を見せて]
おはようトール。
昨晩のご飯は美味しかった。
[微かに笑みを一瞬だけ浮かべながら、その手にしてるのは少し普通じゃない状態の人形という様子でいた。
普段の表情に戻ればどこか異様な雰囲気すら感じさせたかもしれない]
/*
……位置関係と時間経過どうなってんのこれ。
トール厨房にもう居るんじゃないの?
イェンスが階段登って行ったの見てるから、私らより先に向こう行ってると思うんだけど。
だから私触れてなかったんだけどなぁ、トールのこと。
― 翌朝・エントランスホール ―
[そう笑顔で挨拶をしたところだったろうか、この邸の主が顔を見せた。]
おや、ローゼンハイムさんもおはようご…
─…え?
あの、それはどういった話なのでしょう?
[そう問うたものの皆が揃ってから話すとだけ言ってこの場を離れる主に怪訝な視線を向けたが、引き止めてまで問いただす理由もなく離れる背を見送った。
改めてゾーイ達に向き直ると。]
何かあったんでしょうかね?
[肩を竦めて、何も無ければ広間に行こうと促しかけて。
アデルの手に何かがあることに気付いて、瞬いた。
手の中にあるそれは、ぱっと見何か解らなくて。]
アデルさん、それ、は───……
―― 翌朝:客室 ――
まったくもう……
昨日は化粧は崩れるし、変な所を見られるし、やんなっちゃうわぁ。
[ 独り言すらすっかり板についた言葉遣いで昨日の出来事をぼやきながら、当人にとっては いつも通りのドレス姿に身を包み、いつもよりも薄い化粧を仕上げて昨晩手入れした髪の巻き具合を確かめる。鏡に映る己の姿に、ほう、と密やかに溜息を吐いた。]
ああ、惚れ惚れしちゃうくらい美しい、ア・タ・シ……。
[ 村を出たのて街で学んだのも、演劇の道に進んだ挙句に若くして劇場の主となったのも、今の言動や装いも全ては美を追い求めたが故。
その成果とも言える自らの格好満足げに一つ頷き、外の出来事も知らず部屋を出る。]
― 前日/薔薇園 ―
[選定を終え、弟子があれそれ花を選ぶのを
香りを予想したりと様子を見ながら待っていたら
頬に冷たいものがかかるのを感じ、空を見上げた。]
降って来たな。
エレオ、戻るぞ。
[すぐに大降りになるだろう空模様に
弟子を促し薔薇園を出た。
歩調はさすがにいつもよりも早く、急ぎ戻ろうとするが
弟子が遅れているようであれば、二択の逡巡の後に
華奢な体を抱えあげてエントランスまで走り、扉を閉めた。]
[弟子の体は、驚きからかは分らないが強張っているようで
もう一択、背負えば良かったか、と若干ずれた事を思いながら
弟子を下ろし、強張りを解くように濡れた前髪を軽く撫でた]
……少し濡れたか。
髪を拭いてから食事を取りなさい。
[風邪を引かないようにと告げてから、
二階に上がるのを、見送るようについて歩き自分も部屋に戻り
遅れぎみに食事を取って、その夜は就寝し―――]
― 翌朝/二階・階段前 ―
[探していた当人と出くわしたのは、階段の手前。
こちらに向いた邸の主の瞳には険しい色が見えた。
もっとも、見返す若草色も似たようなものだが]
……おはようございます……と。
悠長に挨拶している余裕はないようで。
[淡々と紡いだ言葉に、邸の主は頷きを返し。
広間に集まってほしい、という旨を伝えて、歩き去る]
……ったく。
だぁーから、いらん事しぃだってんだ。
[ぼそり、と吐き捨て、階段を降りてゆく]
おはよう、セルウィン。
[年上の男性であっても遠慮なく呼び捨てだった]
ああ、ゾフィヤが作った人形らしいな。
[答えるべきはそこではないだろうと、周りからの突っ込みはあったかもしれない。
人形を見せるようにしながら]
棚の上にないからと、落ちているのをさっき二人で見つけたんだ。
― 翌朝・エントランスホール ―
[アデルの手の中にあるものは、ちょっと注視しただけで傍らの黒髪が作り上げた人形だと解った。
同時に、愛らしかったそれが無残な様相に変わり果てた姿だということにも気付き。]
ゾーイ、これ、どうしたんだ。
[恐らく同じように傷ついているだろう黒髪に視線を向け、大丈夫かと問うように手を伸ばした。
こうしたのは黒髪自身だなどと、思いすらしないで。]
― 翌朝/エントランスホール ―
[階下からは話し声が聞こえ、それ故に階段を降りる間に、表情の険しさは押さえられる。
この辺りはいつもの条件反射]
おはようございます、と。
皆様おそろいで、何かありました?
[集まる人々にかける声音も、どうにかいつものあかるいものを維持できていた]
― 翌朝・エントランスホール ―
…えぇ。
[>>183呼び捨てられても気には留めず。
ゾフィヤの人形だということに同意を示してから、続いた言葉を聞いて。]
それだけが落ちていたんですか。
[他の人形には傷をつけられていないかと、棚に並ぶ12体に視線を向けると、ぱっと見は変わりないように見えて。
何故これだけが、とアデルの手にある人形にもう一度目を向けた。]
[ 階段を降りれば当然の如くエントランスホールのざわめきは耳に入るが、最重要事項は主の頼み。]
ごきげんよう、皆様ぁ!
ヘル・ローゼンハイムが広間にお集まりになるようにとのことですわ、お早くお願いしますわねえ?
[ 相手方の様子も窺わずに張りのある声で告げた後には、早足に広間の中へと身を滑り込ませた。]
―― → 一階:広間 ――
― 翌朝・エントランスホール ―
あ…おはよう、兄さん。
[何故という思考は、かけられた声>>185に一旦四散して。
声の主へと顔を向け、あまり景気のよくない声で挨拶を返した。
何かあったかと問われると、困惑の色を浮かべて頷き。]
うん、まぁ…
ゾーイ…いや。
ここに飾ってあった人形が、その。
誰かに壊されたみたいで。
[件の人形はいまだアデルの手の中で。
良く見ていない為にどのような壊され方をしているのかは知らぬまま、兄貴分に答えた。]
ふふふ、ほんとうは、じぶんでやったのにね。
ただしくは、わたしが、だけど。
[傷つけられた人形に悔し涙を浮かべるゾフィヤを見て、イサーラが嘲うように言う]
でも、えんぎじゃないから、いままでいきてこれたのよね、わたし。
[2度も『場』に巻き込まれながらも生き残った理由。
それがこの剥離した人格にあった。
人狼として動いている時の記憶はゾフィヤにはなく。
物証にさえ気をつければ、彼女は真実を言っているようにしか見えない。
イサーラはそれを利用してこれまでの『場』を生き抜いてきていたのだった]
[ゾフィヤとセルウィンの様子にやや二人から下がりながら、主であるローゼンハイムの先ほどの言葉もあれば場所を移るべきかと頭の片隅で思っていたり]
何かあったことは、間違いはなさそうだな。
[手にしたままの人形は棚に戻すべきか、どうか迷いながら、
ちらりと作った本人へと視線を向ける。
ショックを受けている様子からあまり目につくところにおいておくのも忍びないかと、誰かに求められない限りはしばらくは預かることにした]
― 早朝/二階・客室B ―
[習慣からか、目覚めは早い。
夜明け前か後かは、曇った空から窺い知る事はできなかった。
本来なら墓参りに行くのだが、この嵐ではそれもままならず。
一応仕事中でもあるし、後日に行くかと一人ごちしながら
顔を洗うために部屋を出て
鍛えられた鼻が嗅ぎ取るのは、錆の匂い。]
………。
[一気に表情険しくし、匂いの元へと歩を進めると、
辿りついた先は礼拝堂だった。
険しい表情のまま、扉を開けると
中にはつい昨日まで、元気な様子を見せていた
元同僚の娘が血塗れて転がっていた。]
/*
あー、そうか。
イェンスが立ち去った後ってことを自分が一階に下りてきた時に入れるべきだったのか。
でもあの次点ではまだ突っつきに行くのも視野に入れてたんだよねぇ。
[突っつくと言うか、気配感じに行くと言うか]
難しいもんだ。
ああ、お腹は問題ない。
[人はどんどんと増えていき、屋敷中の皆がおそらくは呼ばれるていのだろうことは想像がついた]
トールの作ったご飯でお腹を壊しては申し訳もたたないしな。
あれは、お腹だけでなく心も満たしてくれるものだ。
[恥ずかしげもなくさらりとそんなこと言って]
さて、とりあえずは皆も呼ばれたのだろう?
移動しないか?
― 翌朝・エントランスホール ―
[ゾーイの声も表情も、いつもとは違う弱いもの。
己がローゼンハイムに向けた疑問に対しての呟きは、この場では気に止めることは無かった。
人形を壊された悔しさのせいだろう、声を荒げ涙を浮かべた彼女に声はかけぬまま頭を軽く撫でた。]
― 早朝/礼拝堂→主私室 ―
[その奥に人の気配がある事には、今は気付いていない。
物言わぬ骸に近づいて、その状態を見ると
明らかに何かに喰われたような痕を確かめ、傍を離れ
睨むような表情のまま扉を閉めたが、不十分だったかもしれない。
その足で3階へと上がった。]
ユルゲン。
[朝早い為、声は抑えながら
それでも何度か扉を強めに叩けば家人は半目で出てきた。]
タチアナが死んでいる。
[険しい表情で事実を端的に告げれば、眠気も一気に覚めたか。
礼拝堂へと駆け下りてゆく元同僚の後を追い
再び血塗れた礼拝堂へとたどり着いた。]
― 早朝/礼拝堂 ―
[同僚の嘆きはどれほどの物か。
後ろでその様子を見ながら、
視線があらぬ方へと向かうのには、少し首を傾げたが。]
…とにかく、運ぼう。
シーツを取ってくる。
[そう告げリネン室まで向かい、シーツを持って
崩れ落ちそうな遺体を包み、三階の彼女の部屋へと運んで
どうにか寝台に横たわらせた。]
[そこに響いたのは、女性らしい抑揚をつけた男性の声。>>191
思わずそちらに視線を向けたが、声の主は立ち止まることなく通り過ぎていった。
そこでようやくトールもこの場に来ていた>>192ことに気付いて。]
あ…おはようございます、トールさん。
昨夜はご馳走様でした、美味しかったです。
[最初は苗字で呼んでいた彼だが、食事の席でトールとディークが同じ苗字だと知ってから名前で呼ぶことにしたのだった。
食事の礼を述べたものの、やはり表情は浮かないもの。]
―家人私室B―
[目撃者の存在に気づくことなく、部屋へと飛び込んで暫くの間。
寝台の上で布団を被っていた。当然眠れるはずはない。
義妹の死の光景と、バレていないか、という思考ばかりをぐるぐると巡らせていた。
不意に響いたノックの音にも無言でいたが、部屋の扉が開かれる音に振り返る。
慌てて戻った為に、鍵はかけ忘れていた]
な……、勝手に入ってくるなよ。
[いつもの調子で――義父に対しては久々だったが――浴びせる文句に、しかし相手は取り合わない。
代わりに返ってきたのは、広間に行けとの言葉]
は?
……嫌だよ。
[理由も言わずに一言で突っぱねて、再度蹲ろうとして]
[ 人形が飾られていた事には気付いていたが、特に興味も覚えずにいたので、それが傷つけられたらしいという話も、あまり重大には思えない ]
[ けれど、ちらりとアデルの手の中に見えたそれが、少女の姿の人形であることに気付いた時、何かが心の中に引っかかった ]
……ッ、
[腕を掴まれた。そのまま再び振り向かされる。
急なことに見開いた目に映る義父の顔は、鬼気迫るとも言うべきか、これまでにない真剣なもの]
わ……かった、わかったから!
行くから、離せよ……ッ
[その様子に恐怖すら感じて。
腕を振り払いながら、思わずそう返事していた]
そう。
ここに並んでたやつ。
[>>198フィオンの問いに、こちらも同じように人形へと視線を移して頷く。
続いた呟きには、眉を顰めて頭を振って。]
解らない。俺も、ついさっき来たところで。
ゾーイとアデルさんも、来た時にはもうこうなってたって言うし。
[ゾーイと口にした時、まだ頭を撫でている黒髪の彼女に視線を向ける。
いつものように食って掛かる様子も見せない彼女の姿は痛ましく。
落ち着くまではこうしていてやりたいが、わざわざ声をかけにきた邸の主のことも気がかりではあったために。]
…とりあえず、いつまでもここにいても何だから広間に行ってみようか。
ローゼンハイムさんの話とやらも気にかかるし。
…ゾーイも、行けそうか?
[フィオン達に移動を提案してから、ゾーイに問いかけた。
彼女が残るというなら、自分も落ち着くまでは傍にいようなどと思いながら。**]
[そっとトールの傍に寄って、しばらくは近くにいるつもりでいた。
なんだかんだで内心に不安は覚えているらしいが、それは他人に伝わっていたかどうか]
トール…?
[平時と違い少し遠慮がちな様子の声。
他の人はすでに広間に移動した後だったか前だったか]
― 回想 ―
[トールの言葉>>133には、やっぱり嬉しそうに笑う。
二階へは一緒に向かうことになって、会話を楽しんだ。]
しかし、トールが作ったんなら、手土産にキャロットケーキは焼いてこなきゃよかったかな。
[そんなことを言いつつ。
結局それは後に用意されることになるが、フィオンがいるのを見れば、なるほど良い選択をしたと真剣に思うことになるのだった。
好き嫌いなんて、もちろん許すわけはない。
少なくとも、自分の目が届く範囲では。
何にせよ夕食は美味しくいただく。
外の嵐、夜のうちに起きた出来事。
――…久しぶりに何か夢を見た気がしたけれど、気のせいだろう。
眠りが浅いがゆえか、それとも他の……思い当たってしまう理由があるからか。
僅かに頭痛を覚えたけれど、それを無視しようと目を閉じた。]
― 朝:部屋から外へ ―
[だから動くのは遅く、運の良いことにジャンの行った後に廊下に出る。
険しい表情のローゼンハイムと出くわし、広間へと促され、嘆息した。]
そんなことより、言いたいことがあったんだよ。
どうして、招待状にジャンのことまで書いたんだい。
人に迷惑しかかけないのに。
[そんな文句を言った後に、広間へと辿りつく。
中には人も多かった。
――もちろんドレス姿の息子に、更に頭が痛くなったのは、確かなことである。]
まともな格好しなさいって言ったでしょう!!!
普通の服にかえていらっしゃい!
[朝っぱらからそんな事を言わざるをえなかった**]
[ 水底から浮かび上がるように、一見、何の関係もなさそうな記憶が浮かび上がり、目の前の光景に重なる ]
[ 無惨に傷つけられた、人形………無惨に壊された、ケーキ ]
―→広間―
[仕方なく部屋を出たのは少し後。義父の姿は既になかったが、言うことを聞かずにまたあの目を向けられるのは嫌だった為に。
階段を降りたところで、エントランスホールに溜まる人影に一瞬足を止めたが。
睨むように一瞥するのみで、すぐにその脇を通り過ぎた。
一人の手にある人形の惨状には気がつかずに]
[消沈するゾフィヤとは裏腹に、イサーラはきちんと周囲の様子を眺める]
わたしがおきたってことは、『場』ができた、ってこと。
『場』ができたってことは、じょうけんがそろった、ってこと。
『神のいとし子』と『見出す者』と『影の護り手』。
だれなのかなぁ。
[この場では敵となる者達。
警戒する相手のことを口にするも、その口振りはとても楽しそうな*ものだった*]
[ 口をついて出た言葉は、何の根拠も無く ]
[ けれど、確信を持って紡がれた ]
[ それが何故なのか、自分自身にも解らない ]
― 前日/回想 ―
[>>116シュテラちゃんから、話を聞く。
問い返された言葉に「名前しか聞いてないけど」と頷いた。
>>118嬉しいといってくれた言葉は私にとっても嬉しくて、
やっぱりどんどんと、私のやる気は上がって行くのだ。
>>122師匠にも期待されていると言ってもらえる。
頭を撫でてもらえる、私は幸せなんだろうな、との実感。
師匠の手は、安心する…。
師匠のお母さんは、私をとても可愛がってくれて、
まるでもう一人のお母さんみたいな人だった。
その人に向けた、毎朝のお墓参り。
私がついていかない理由は―― ……。]
― 前日/薔薇園にて ―
[薔薇園に入ると思わず目を瞬かせる。
薔薇のかおりが広がる庭に、きょろきょろと興奮を隠せない。
>>124雨が降る前に、という言葉に空を見上げた。
当たり前だが窓から見た空同様、今にも泣き出しそうだ。]
風もつよい ですね
もっと荒れそう…
[心配げな口調でぽつりと零す。
けれど、新作の薔薇を師匠から示されると]
[思わず表情が綻ぶ。
可愛らしい少女のような薔薇の花。
淡い橙の強い色合い…。
橙の薔薇の花言葉は確か、『すこやか』『信頼』『絆』…
と言ったところだっただろうか。
他にもさわやかとか、無邪気とか。
…無邪気。小さい頃を、思い出す。]
師匠、綺麗ですね、 この子…
[近くにしゃがみこむと、師匠と同じように、
丁寧にその香りを確かめた。
さすがダマスクローズを掛け合わせているだけある。
イメージよりは、ちょっと甘すぎるかなぁ。
そんな事も頭の中で考えながら、
>>126言われたとおりに下のほうにある花を摘む。]
お借りするね
ありがとう…
[薔薇の木にそっとお礼を言った後、
他の木々からも花を刈る師匠の様子を見て、
自分も少し見て周る。
花の香りに包まれている間、風の強さも、空気の冷たさも、
すっかり忘れてしまっていて。
そうこうしているうちに―― ぽつり]
あ…
[頬にかかる雫に空を見上げる。
>>180師匠の声に頷いて、立ち上がり、篭を拾って、と
もたもたしている間に、すぐ雨は本降りになって――、
寒さを思い出す。
師匠とは逆に身体の動きは少し鈍く、でも、遅れないように、と
後を追っているところで、ふわりと身体が浮くのを感じた。]
し
[驚きと、寒さに身体は強張っていたけれど、
師匠の体温は暖かかったから、逆に少し、落ち着いてくる。
師匠と呼ぼうと思ったけれど、軽く片手で口元を押さえたのは、
多分今声を出そうとしたら、咳き込んでしまいそうだったから。
>>181下ろしてもらい、片手で軽く口元を押さえたまま、
師匠を見上げ、前髪を撫でる指先に目を眇めながらも、
こくこくと頷く。]
…
[けほ、と、気付かれないように口の中だけで咳をして、
喉を整えた後に、]
[頭を撫でられると少しだけ心地よさそうに表情を緩め、それも僅かなものだったが見上げながら]
ん、すまない。
ディークもトールも、どこか心配だったからな。
[そういう自分も心配をかけてしまっているのだろうが]
無事ならばいいのだが、二人のことは大切に思っているからな。
[気安くそう口に出せるのは性格のせいもあるが、そこに偽りの気持ちもないことはトールにならば伝わるだろうか]
そ そうします…
ししょう、 その
ありがとう ございました
[ぺこっと頭を下げた。
そうして、言われたとおりに部屋に戻って髪を拭き、
けほけほと咳をした後、机の上に置かれた小瓶へと一度向かう。
つんできた薔薇を、いったん活けたりもした。]
[夕食をとりに向かって、>>147暖かいシチューをいただいた。
広間で挨拶した時にも思ったけれど、
トールさんも、村で見かけたことがある人だ。
料理人だという事は知っていたけれど、ここのだったのか。
本人からの給仕に、
美味しいです、と礼とともに感想もつたえただろう。
そうして、就寝準備をした後にも、部屋に戻ってノートに向かったり、
薔薇の香りを確かめたりしているうちに、就寝してしまう。
嵐の強さも、何が起こったのかも、知らないまま。]
― 広間 ―
[広間にたどり着くと、とりあえず向かうのは設置されたピアノの所。
気が鎮まらない時に鍵盤に向かうのは、旋律を紡げるようになる以前からの癖。
一つ、二つ、単独の音色を紡いだ所に聞こえた声>>211に、相変わらず元気だなぁ、と思いながら]
……気晴らしするくらいの余裕は、あるのを願っておこう。
[小さく呟いた後、鍵盤の上に指を落とす。
紡がれるのは、ゆっくりとした、穏やかな曲。
あまり弾かないその曲を選んだのは、多分、無意識のこと。
それが幼い頃に双子の兄妹が協奏していた曲であると、セルウィンは気づけるか。
対なる音色を欠いた旋律は、どこか寂しげで、でも、穏やかなもの。**]
/*
さすがに、少しは寝ないとね……!
今日は二度寝確定だなこりゃ……休みでよかった、うん。
そして、縁故以外と中々対話できない件について。
まあ、やりたいスタイルからすれば、ちょーどいいんだけどね。
― 朝/客室A → ―
[何も知らないまま、眠っていたけれど。
なんだか久しぶりに、何かの夢を見た気がする…。]
…?
[何やら騒がしいんだろうか。
もそもそと起き出すと準備をして、薔薇を確認して、
小瓶に挨拶をしてから、扉を開けて、外を確認する。
階段を下りようとしたところで、この屋敷の主人に出会った。
どうやら皆に話をしてまわっているようだった。]
あ えっと お世話になっているのに ごあいさつも なく
[わたわたと挨拶をすると、師匠から聞いているという事と、
広間で話があるという事を言われ、こくこくと頷いた。
別れる間際に不思議な表情を乗せた視線を向けられた気がして、
一度彼を振り返ったけれど、目が合う事はなかった。]
だといいのだがな。
[それが希望的観測でしかないことは既に考えがついていた。
おそらくはよくないことが起きてるのだろうことも]
まぁ、悲観していても始まるものでもないが。
[そう自分に言い聞かせるようにも]
― 広間 ―
[もうどれだけの人が集まっていただろうか。
エントランスホールの騒ぎは、もう収まっていたし、
そこにあった人形がどうなったは気付けないまま。
>>227響き始める旋律に引き寄せられるように広間へ向かった。]
…
[入る前に、そっと広間を覗いて、確認する。
昨日見た顔、見てない顔、
知ってる顔、知らない顔、 その中に、]
あ
イェンスくん…
[幼馴染の姿も見かけたけれど。
昨日逃げられた手前、近寄りがたい。]
[他に比較的慣れているのは、
師匠の知り合いでもあるディルドレさんや、
フィオンさんだけれども、
>>211ディルドレさんの怒鳴り声にビクッとしてしまい、
その傍にいるドレス姿の男?の人の姿にも、
申し訳ないけれどビクッとしてしまい、
フィオンさんも演奏中だったので、
>>228幼馴染のいる壁際の、少し離れた場所の壁に、
そっと背をつけた。
話し声が聞こえてくる。]
…
…人形…?
― エントランスホール ―
アデルは心配性だな。
[ 彼女の感じている予感と同じものは、やはり感じていたのだが 敢えて朗らかに笑いながら、言葉を重ねる ]
ああそうだ、良い物をあげる。
[ 思い付いた様子で、胸のポケットから、一枚の小さな長方形の紙を取り出した。
一角に小さな穴を開け、萌葱色の細いリボンを通して結んであるその紙の中央には、赤と青、二色の野花が押し花となって飾られている ]
この間、町に食材を仕入れに行った時に見つけたんだ。
アデルなら、こういうしおりも使うだろう?
お守りにも、なるらしいぞ。
[ 幻燈歌にちなんで作られた聖なる双花のしおり、実のところ、作ったのは、贈り主自身なのだが ]
備えるに越したことはない。
[少しむっとした様子を見せて、珍しくその感情をよくうかがわせていた。
それから良い物をと取り出された紙をじっと見てからトールの顔とを見比べて]
押し花……お守り…?
[ぽつりと呟く]
[次に顔を上げるときにはもういつもの様子の顔で]
しおりを挟むことは物語のその場面をとどめておくことだ。
大事な記憶に大切にそっと留めておくために挟む…
[しおりを受け取りながらじっと見上げて]
― 早朝/三階・家人私室A→外 ―
[シーツに包まれたタチアナを前に
動こうとしないユルゲンを見ながら、
頭は極自然に、一つの事柄を紡ぎだす。
自身はその身をその場に晒した事は無いが
常に囁かれて、伝え続けられてきた事。
それに気付くと、一度ユルゲンを置いて部屋を出て
一人外へと向かった。
風は強いが、雨はだいぶ収まったか。
それでも体に纏わりつくそれに睨むように目を細めながら
唯一の道である崖道へとたどり着くと
その惨状に皺が寄った。
近づいて、どうにか道はないかと探り
落ちた岩を動かそうとするも、徒労は無駄に終わる。
上から小石が落ちてきたのに気き、
後ろへ下がると少し泥が落ちてきた。]
……不味いな。
[ やがて、広間から柔らかな旋律が聞こえて来る ]
そろそろ行こう。みんなを待たせると悪い。
[ その旋律に誘われるようにして、アデルを促し、広間へと足を向けた ]
― エントランスホール→広間 ―
[ けれど、聞いたなら、思い出すだろう ]
[ 無惨にケーキを壊した少年のこと、逃げるように階段を昇って行った背中 ]
[ 少女に似た人形を、無惨に傷つけるような人間が、他にいるのか?と ]
それで生計を立てているわけだしな。
[照れくささはやっぱりもう表面にでることなくじっと見上げて、それでも微かにだけトールには感じ取られていたかもしれない]
ああ、行こうか。
[聞こえる旋律を耳にしながら、小さくうなづいてエントラスを後にした]
― 早朝/→家人私室A ―
[あまり触ると余計に崩れが増えることを悟ると
それ以上は手を出さずに館へと戻る。
少し泥のついたまま、家人の部屋まで戻ると]
ユルゲン、道が崩れて塞がっていた。
暫く麓へは降りられん。
……タチアナの傷痕、閉鎖された空間
月は、見損ねていたが、これは……
おそらく、場が。
[作られたんだろうと低く呟いた。]
[濃い疲労を浮かべたままの元同僚はその言葉に
館に居る者へ、それを伝えようと身を起こす。]
良いのか?
いや……分っている、が
[それを説明して起こる事柄を想像すれば、大人しくは頷けない
だが他に方法があるはずもなく。
結局は組織の人間である男に、自身も従うよう頷く。
――負い目もあった。]
着替えてから向かおう。
[場が形成されたのなら尚の事、まだ人気のないうちにと
浴場を借り、身体についた泥を落とした。]
[服を脱ぎ腕を見ると左肩にある蒼花が、
蔓を伸ばすように二の腕の辺りまで咲いていた]
………。
[自らに起こった変化に、薄く眉を潜め
同時に元同僚や朱花の持ち主も“こう”なのかと思いながらも
手早く入浴を終え、これから騒々しくなるだろう場へ向かった]
― 現在軸/→広間** ―
―広間―
[トールと共につくと特に離れる理由もなかったので一緒に傍にいたまま話は聞いていた。
周りのざわめきや言葉に意識は向けるものの、普段と指して様子は変わらず表情を変える様子もほとんどなかった]
いわゆる見立てというやつか
[ぽそりと呟きながら手にした人形を見る。
さて棚の上にあった人形はいくつだったか、広間にいるみんなの人数を数えるように一人ひとり伺いながら*考えていた*]
/*
ざっと遭遇関係を確認してみて。
一応、話は一部としかしてないけど姿は全員見てるのね、俺!
にしても、人がいなかったからなんだろうが。
すろーぺーすだなぁw
……流れ的に、結局ローゼンさん起動には絡む事になりそうな予感。
今回、マジでなんも事前用意してないんだけどな、そこら!
……ま、流れで、どーとでもなるか。
― 嵐の夜/部屋D ―
[結局食事にも降りなかった。覚悟がつかなかった。
家主も行かなかったようなので、別口で済ませたと思われたかもしれない。
そのうちに意識が揺らぎ、過去へと誘われた]
『ここからは出られなくなってもらう』
[滑落で折れた左足が痛む。
冷たく宣言する男を倒れたまま見上げていた]
『殺す必要まではないと判断した。
7年前の生存者は皆無。そういうことになっている』
[ずっと監視されていたのだと、この時初めて知った。
異端派の営む孤児院。10年前、炎の中に葬られた。
何故殺されないのか疑問に思うも、自ら願うことはない。
生かされる代償として。
更に砕かれる左足の痛みに意識を手放し]
……ごめんなさい……。
[3年前の霧の日から重ねてきた生活よりも。
10年前の炎の日の約束を優先させてしまうことを。
小さく謝って心の奥に沈めた]
[けれど。
その時が来たというのならば。
約束を果たさなければ。
入れ代るように死を覚悟した修道女の遺志が浮かんでくる。
生かされた理由はこういうことだったのだと、そうとしか思えなかった]
― 広間 ―
[一曲、弾き終えた所で手を止めて、広間の中を見回す。
昨夜は食事に顔出しせずにいた事もあり、今──というか、昨夜の時点で何人いたか、誰がいたのかは正確に把握できていない。
ただ、その内の誰かは『欠けている』のだと。
目覚めに感じたものがそう、告げている。
それが何を意味するかは、感覚が理解していた]
…………。
[仔細は知らない。
『保護』された際に説明を受けたかも知れないが、聞く事を拒絶した。
だから、これから起こり得る事は実体験として知っていても、その所以は──引き起こす要因の事は、ほとんど知らないと言っていい。
ただ]
[視線が向いていたのは僅かな時間。
若草色はすぐにそらされ、また鍵盤へと戻る。
再び落ちる指が紡ぐのは、村に住むものなら一度は耳にしているであろう子守唄。
今は村を離れた音楽の師が、最初に教えてくれた旋律は、邸の主が訪れる時まで、ゆるりと紡がれる。**]
/*
八つ当たりしまくりですね!
まあ、うん。
複雑なんだ、テオさんに対しては、いろいろと。
でも、死んだら泣くが(
しかしそこ以外で泣き顔使うだろうか、俺。
お部屋居ないってことは、まだ礼拝堂いるのかな……。
あとで勝手に入ったって起こられちゃうかもだけど……ごめんね、お兄ちゃん。
お父様のお部屋とわたくしの部屋……、書斎……、これでいいわね、展望室は大丈夫の筈。 次は2階……。
― 広間 ―
[他の者達と共に広間へと入ると、セルウィンに付き添われソファーの一角に腰掛ける。
傷つけられた人形。
自分に対する嫌がらせなのか、それとも他に示唆するものがあるのか。
人形の状態から後者が浮かぶのは、傷口に赤黒いものが付着していたためだった。
ローゼンハイム自ら宿泊客を呼び集めている様子からも、その推測は確信に似たものへと変化させている]
………。
[微かに震える唇。
何かを紡ごうとしたようだが、それは声にはならず。
ただ小刻みに動いただけとなった]
[震えたゾフィヤの唇は、昨夜イサーラが喰べた少女の名を紡ぐ]
そういえば、だれかみつけたのかな、あのこのこと。
おかたづけ、しなかったもんねぇ。
[ゾフィヤが礼拝堂へと向かわなかったために、どうなったかまでは知ることが出来なくて。
そんな風に聲にしたが、結局「ま、いっか」となりそのうち気にしなくなった]
こんなところで逢えるなんて。
久しぶりね、元気にしてたかしら?
[この時ばかりは再会の喜びが勝り、シュテラに対して笑みを向ける。
彼女の手に当時自分が作った人形が握られているのを見ると、嬉しげに笑みが深まった]
人形、大切にしてくれてるのね。
嬉しいわ。
[小さな雪色の人形に瞳を向けて、愛おしむような表情を浮かべ。
人形に触れようと手を伸ばした]
/*
……さて。
人がいねぇ!
が、時間的にローゼンさん説明タイムはそろそろ始めんとなぁ……遅くとも21時にはうごかさんと。
2日目食い込んでも多少は問題ないっちゃー問題ないけどねー。
俺のリアルがちょっと痛いのだぜ……!
お部屋にバスタオルがありますのでどうぞお使いくださいな。
お食事のご用意もありますので、広間までお越しくださいましね。 では。
ふぅん?
なんか原因があるんだろうなー。
[本人にも分からないことは初めてあった自分に分かるわけもなく。
ただ不思議そうに首を傾げた雰囲気は相手に伝わっただろうか?]
/*
お。
揃ってないけどぼちぼちうごかさにゃー、と思ったらディークが。
しかし、結局これはやる事になるのね……!
やらずにすんだの、泡沫と水面以外はない気がしてならんわw
―部屋 I―
……腹減った。
[この世に食欲に勝るものはない。
髪の手入れをしっかりとして、あまり変わり映えのないデザインの服に着替えると階下へと。]
……本当に、大事にしてくれて。
ありがとう。
[改めて感謝を口にしたのは、先程の傷つけられた人形が頭を掠めたため。
浮かべていた笑みに苦いものが混じり、小さく息を吐いた]
[しばらくその場でトールのほうを睨んでいただろう。
誰かに声をかけられればすぐに普段通りに対応するだろうが、
見知った人間には少し苛立っているのは丸分かりだろう。]
まえにもいわれたわ。
[初めて会ったと言われて、かつて『場』に遭遇した時を思い出す。
推測を語ってくれた人も居た気がするが、今ではすっかり忘れてしまっていた]
げんいん、なんだろうね。
…あ、わたしがちいさすぎたからじゃ、っていってたひとは、いたかなぁ。
[ちょっとだけ思い出したからそんなことを言ったけど、結局詳細は分からず終いとなる。
相手の首を傾げる雰囲気に合わせて、こちらも同じような気配を伝えた]
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