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[とりあえず大きめの枝に優雅に腰掛けて、カークに手を振り返してみた。この状況にしてはなかなかおしとやかだと思う。希望的観測ではあるが、シスター(恐いおばさん)も及第点をくれるのではないだろうか]
[ついでにきょろきょろと辺りを見回して高台の方に人影を発見した。他にも何か見たかもしれない]
[リーゼたちが来たらこのことを話すだろう**]
あぁ、相当古いものだと… ?
[そう言って振り返ると、リーゼがわずかに眉を顰めるのが目に入ったが、一瞬のこと、そう気にとめるでもなく]
気持ちは…わかるよ。とても、ね。
でも、問い掛けるなら本人に。
[苦笑し、半ば呆れた様子でナネッテに手を振っていたが…。
ナネッテの登っている木の奥、正確に言えば、丘のずっと下なのだが、小さな人影らしきものが動いた]
ん、気付けよ…。
[何か目立つものを探そうとしたが、目ぼしい物は無く。急いでジャケットを脱ぐと木々の間から身を乗り出すようにして振って]
[高台にたどり着いただろうか。
そこに、カサンドラの姿を見たが――それよりも、目を奪われてしまった、のは]
……凄い。
人、居ないの……?
[女性の姿――女神だろうか?――をかたどった像と、丘の上の、異様な雰囲気の建物。
だが、人の気配は感じられなかった]
……
[訝しげな顔をして、俯く。手を耳元に当てて、もう一度首を傾げた]
ふふ。何だ、意外と足が速いじゃないか。
[半ば引きずるように駆けだしておきながら、この言葉である。男は悪びれる様子もなく、駆け足で付いてくる少女へ感心したように呟いた]
さて、確かこの辺りに―――……。
[程なくして、高台までたどり着く。
其処には先ほどの船着き場を何処か彷彿とさせるような、石造りの街――滅びた瓦礫の街が広がっていた。その様子に小さく息をのみつつ、その場にいたカサンドラの方へ足を進めていく]
うん、そうだね。本人に。
そのためにも引っ張り降ろそう。危ないし。
[平坦な声で枝に腰掛けるナネッテを指差し
カークの瞳を同意を求めるように覗き込んだ]
もうっ! 何考えてるのよナネッテさん。
[同意を得られれば、二人で
そうでなければ一人で、ナネッテの座る樹を揺さぶる]
[そうこうしている間に、イェンスとサシャが駆けつけてきた。]
あ、良かった。無事な人がいたのね。
[船の上より些か砕けた口調で、左手を身体で隠し右手を振った。]
[出来るだけ平静を装って近づいていくが、肩で息をするのは誤魔化しきれない。慌てて、と言われれば、はぐらかすように肩を竦めた]
―――…いや。懐かしい街を、少し散歩したくなっただけだ。
[イェンスが近づいてくれば、へたり込んだまま見上げる。]
あ、昨夜はありがとう。
上着、どこかやっちゃったかもしれない。ごめんなさい。
高台に?
あ、誰か居たの? 誰々?
[ナネッテからもたらされる情報を吟味する暇も無く、
カークがジャケットを振り始める]
ああ、よかった………。
無事な人が他にも沢山居そうで。
[ほっと安堵の吐息をつくと、ちらりと高台を見上げた。
それから、貝殻虫で染めた臙脂色の掛け鞄を振り始める]
カサンドラさんこそ、無事でよかったです。
[隠された左手が少し気になって、そちらに目を向けていたかもしれない]
ここは……廃墟、なのかしら……
[石の壁にそっと触れる。ひやり、時間が停まったような冷たさがあった]
でも、よかったです。人が住んでたって事は、少なくとも屋根は確保できますし。
井戸が生きていればいいんだけど……
[雨はよく降る場所らしいし、大丈夫だとは思うが。
――とりあえず、この島で過ごしながら救助の船を待つしかないのだろうか。そう思うと、やはり心が暗くなった]
……でも、生きてるんだし。――生きてるんだもん。元気にならなきゃ。
……耳鳴り、何とかしなくちゃ……
[ぽつりと漏れた、呟き]
ん… あぁ、そうだねあのままにしておくわけにはいかない、か。
[同意を求める目に、やれやれと小さく溜め息をつきながら同意の頷きを返し。
とはいえシスターの服装に気付けば、気まずい心持になってあくまでも見上げないようにしながら揺さぶる手伝いを]
あぁ、誰かはわからないが下にも確かに誰か居たようだね。気がついてくれればいいが。
[エーヴァルト達だっただろうか、それともヴェルナー達だったのだろうか、またはそのどちらにも確認されれば幸いなのだけれど。
リーゼが高台に合図を送る様子を確認すれば、今一度下へとジャケットを振っておく]
ふふ、確かに。言わせてもらえば船ももうこりごりですよ。
[ドロシーを真似て、大げさに肩をすくめてみせるが。同じく手を赤くしたドロシーの手に、うわあと顔を顰めて]
すみません、ずいぶん頑張ってもらっちゃいましたね。
[しばし休憩の提案を受けつつも、イングリッドから高台にあがれそうな場所を聞けば、そちらから上の方を見上げてみようかと腰を浮かせた]
壁が見えただけだから、本当に壁だけかもしれないけどね?
[余り期待はしないで欲しい、落胆させてしまうかも知れないから。]
ええ、その通り。動いてみないことには、ね。
一人だと躊躇っちゃうけど、今はここに頼もしい男性も居る事だし。
[ヴェルナーを示して、ドロシーへと微笑んだ。
重荷に思わせぬよう、気軽な調子を乗せる事も忘れない。
状況の判らぬ今は、出来るだけ明るい話題で過ごそうと。]
じゃ、行ってみましょうか。
……手、ごめんなさい。狼煙を上げる方法は、無事に戻ることが出来たら勉強しておくわね。次の遭難に備えて。
[冷やすものでも無いかと服を探るが、ハンカチしか見当たらなかった。塩水だけれど傷ではないし沁みないだろうと、絞って渡す。
浜辺の先、高台の手前でふと目に入ったのは、砂に残った幾つかの足跡と]
……あ!!
[もうひとつ、其処に在ったものに表情が輝く。
この特徴的な砂絵は――]
リーゼちゃんの絵、ね。これは。
ヴェルナーさんも分かるでしょう? ドロシーちゃんも!
[この先にリーゼと誰かが居る。
確信を抱くと、後は迷い無く。出来るだけ早足で丘を登る。
道無き道を掻き分ける必要は無かった。歩いていった方向に、草が折れている。
ジャケットを振る影と、近くに立つ数人の影をのを認めれば、二人を伴って合流したことだろう]
あ、ありがとうございます。
よかった、井戸はあるんだ……
[カサンドラとイェンスにぺこり一礼し、自身は井戸の傍へと歩き出した]
― →高台/井戸―
―少し時は遡り―
そうねえ。
私も、もう金輪際嵐が来ればいいなんて船上で口にしないことにするわ。
[遭難も船もお腹一杯と話し合う二人に、くすくすと笑う。
赤くなった小さな手にも、手伝ってくれたのにごめんねとハンカチを巻こうとしただろう]
[イェンスの胡乱げな視線に何故か頬が熱くなった。]
上着。き、気持ちは嬉しかったから。
自分で歩けるわ、手を貸してくれたら。
[イェンスの手を右手で掴んで立ち上がった。]
あ、大した事は無いんですよ。
ただ……何かちょっと、ぐらぐらっとして、わんわんってして、――……
うん、多分、波に揺られて頭も物凄い揺さぶられたと思うし……
寝れば治ります、きっと。
[こちらを見つめてくれるイェンスに、流石に申し訳なさそうに早口に告げて、逃げるようにその場を後にした]
―井戸―
[程なくして井戸を見つける。足元に転がっていた小石を拾い、躊躇い無くその中に落とした]
……うん。
[ぽちゃん、届いた音に、ようやく安堵の息を吐いて、へなへなとその場に座り込んだ]
[おかえり、おかえりと島は言う。
夜を越えて、嵐を越えて、過去を越えて、死を越えて。]
そう、ここは酷く懐かしい………。
俺の戻るべき場所、 始まりの場所…………。
[記憶が抜け落ちても感じる。
ここは―――――――かつて住んでいた故郷。]
―――――ただいま。
[胸熱く、高鳴る。
自然と不思議な声で言葉を紡いでいた。]
[一通り鞄を振った後、カークの言葉に頷き]
うん、どっちかが気付いてくれればいいけど。
カークさん、そういえば疲れてない?
[自分も少し疲弊していたのだろう、
振っていた鞄をごそごそと探り、落胆の表情を見せる]
駄目だ。食べられそうなものってもう無いや。
体力はまだ持つけど、なるべく消耗は避けたいね。
[これからどうなるかも解らない状況、そう考えて。
思案の表情を見せていれば、イングらの姿が目に入るだろうか]
……。
ただの、耳鳴りだよね?
……そうだよね?
[井戸の淵で呟いた言葉。気がついたら、呟いてしまっていた。
それとも、いよいよもって頭のどこかがおかしくなってしまったのだろうか]
………ってか
なんだあ?
さっきから声が聞こえるけど、幻聴か?
なんかイェンスとカサンドラに似てる声だよなあ……どうかしちまったんかな、俺。
[完全には把握できず、ぶつぶつとそんな独り言。]
[頼もしいと示されれば、ええ、と大仰にたじろいでみたりもするが。
嵐来いなどと言わないとイングリッドが笑えば、ようやく三人分の笑みが揃った気がして]
本当に頼もしい男になれるといいんですけどね。
[ぽつりと、こぼす。イングリッドがドロシーの手にハンカチを巻くのを見ながら。
やがてもう一枚ハンカチが自分に差し出されれば、大丈夫ですからと断りつつも最後は受け入れ、それで手を冷やしながら]
水、あるといいのだけど。
[サシャを見送りながら、右手の力だけで立ち上がろうとしてよろけ、左手で受け身をとれないからイェンスに左半身をぶつけた。]
っ…
ごめんなさい、イェンス。
[また聞こえたただいまの声。]
おかえりなさい。
[応え。]
…カサンドラですわ。声が聞こえる理由は説明できませんけど。
大丈夫、リーゼちゃんと俺が再会できた。
そして次にシスターが。
誰かはわからないけれど、他にも無事で居ることは間違いない。それさえわかれば十分さ。じきに会える。
ふぅ…正直なところ少し疲れたね。
[半分は自分に言い聞かせるように再会を口にして。
疲労はさすがに隠せないだろうと正直に。鞄を探り、落胆するリーゼの姿に、今後の不安がわずかに過る]
あまり動くのも、まずい、か。
リーゼちゃんもあまり無理をしないほうがいい。
どこか…雨露を凌げるような所さえ見つかれば、早めに休もう。
[リーゼがイングリッド達に気付いたのならば、追って確認し、いつものようにひらひらと手を振ることだろう]
[高台へとあがれそうな場所と案内されたそこ、足下に広がる巨大な絵は、間違いなくリーゼロッテのものだとわかる]
……なんだろう、鳥かな……鳥じゃ意味わかんないか。
[KとLは、多分頭文字だろうとは思うけれど。思わず腕組みして思案したり。
足を速めて坂を上るイングリッドに、まだ傍らにドロシーが居れば、上るけど大丈夫?と声を掛けて、手を引いて、上に居るメンツに合流するだろう]
よし。
大丈夫。水あるんだから。
[後は、食べ物。
でも、何となく――根拠は無いけれど、食料の物資も、流れ着いているような気がした。
もし流れ着いていなくても、島には食べられそうな木の実くらい、ありそうな気がした。
ぱちんと頬を叩き、井戸の淵に背を預けて空を見上げている]
[サシャを見送った後、
自分で歩ける、というカサンドラの言葉に僅かに安堵したように息をつき]
そうか、それは残念だ。
貴女を抱きかかえる大義名分が出来たと思ったんだがな。
[真顔でそう告げながら、手を貸して相手を立ち上がらせた]
まあ、でも。
[そして相手の右手を掴んだまま、腕を引いて体を引き寄せて。布の巻かれた相手の左手へ、静かに視線を下ろした]
せめて処置くらいはさせておけ。化膿したら厄介だ。
[自分が無理に引っ張った所為もあってか、カサンドラはよろけてしまった様子で]
………おっと。いや、此方こそすまない。
大丈夫か?
[彼女の体を受けとめながら、申し訳なさそうに呟いた]
[思わず言いかけ、場に適切でない言葉を続けようとしたことに気づいて止める]
あ、いえ。それは頼もしいですね!さすがは船長さん。
そう、だね。
ありがとう、無理もしないようにする。
[じきに会える、とのカークの言葉に大きく頷いて]
イングリッドさん、ヴェルナーさん、ドロシーちゃんも!
皆やっぱり無事だったんだね!
[そして合流した面々を見れば、目を輝かせただろう]
今までどこにいたの?
私はね、砂浜に打ち上げられて……。
カークさんは岩場で……。
[今までの顛末を語る。
教えてもらえるならそちらの状況も伺うだろう。
ナネッテが木の枝に腰掛けていたことなども面白く語る]
/*
メモる。
狼3
共2 カーク ヴェルナー
聖1
兎1 サシャ
狼を斬新にカサンドラステファンエーヴァルトと予想して聖痕者は誰にしようかなあ、とか。
しかし、13人編成でついて行けないとか、もう駄目すぎる。
雨露が凌げる場所、うーん。
あそこはどう? なんか壁みたいなのが見えるけど……。
[高台の方を指差し、暫くじっとそちらを見つめていた]
も、大義名分って、エッチ。
[でも、それよりも怪我に気づかれたほうが恥ずかしくて。
よろけたのか、引き寄せられたのか、シルエットだけ見たら、抱き合ってるように見えるかもしれないと脳裏を掠める思い。
見ている人がいるなんて思わなかったけど。]
痛くしないなら、処置してもいいよ。
[ハンカチを受け取ってくれてほっとした表情。
ヴェルナーが零した言葉に、首を傾げて何か聞きたげな素振りを見せるも、リーゼの絵によって問いは遮られた]
やっぱり絵が好きなんだなぁ、彼女。イェンスさんに習ってみたら…って話したりしていたのだけどね、習ったのかしら。上達した気がするわよ。
この間は似顔絵を神様の絵なんて言っちゃったけれど、今度は間違えないんだから!
天使の絵ね。皆に加護があるようにって、描いてくれたんだと思うな。
[と、持論を述べてみて]
[巨大な絵を分析するヴェルナーには]
KとL………?
………。
[怖い事を考えた、ちょっとだけ。
いや、それは絶対にないない、と想像を振り払って]
鳥!?天使じゃなくって?
でも、羽に見えたってことよね、左右の二つの曲線。
ねえ、ドロシーちゃんはどう思う?
[足を速めながらも、あれやこれや言いながら合流]
おおっ、幻聴が返事した………!
………とか馬鹿なことは言ってられんか。
カサンドラ、さん。
とにかく生きているんだよな?
[それは安堵の息が混じったもの。]
理由はわからねえが、便利だな。
/*
今思ったんだけど、どこかにだれかの矢印とか出てる?
フラグ読み能力が絶望的なので、KYしてたらごめん!
高台に行くのは、お邪魔な気がしてきたなんてそんなw
[船長さんに話し掛けるイェンスの声。
仲が良いんだなって再認識した。
うらやましいと思った。]
船長さんもご無事でなによりですわ。
生きてさえいれば、やれることはありますし。
ほんとに、便利ですわね。
[率直な感想に、くすりと笑った。]
[イングリッドに高台に行けそうな所まで案内されたところで、足元に地上絵を見付けた。
その筆跡はどう見てもリーゼロッテのもので]
ええ、これは間違いないわね。
これは……ええと……うん。
[他にも無事な人が居た事を示すモノに嬉しそうに頷く。
絵が何かは全くわからなかったので、
今は触れない事にしておいた。
傍らのヴェルナーに大丈夫か、と聞かれれば]
うん、何とか。
[実は少し足が疲れてきていたのだが、
それは言葉にはせずに頷くと
ヴェルナーに手を引いてもらって高台へと登る。]
天使、ですか。鳥じゃなく?
[イングリッドの物問いたげな仕草は、リーゼロッテの印象画に気をとられたせいで気づかなかったとか]
まあ、上達は……してるみたいですね。線がちゃんとつながってるし。
[うんうん、と、腕組みしながら納得した風に]
ええ、あの曲線は羽根でしょう、間違いない。天使の絵かあ、なるほど。そうか。
[わずかばかり感動した面持ちでつぶやく、男の脳内で絵の題名が決定されたらしい]
ふぅ… 良かった。
ま、信じていたけどね。
もし喉に何か詰まらせたらどうしようかと思っていたところ。
[見張り役と叩き役との合流できた喜びに、はしゃいでしまいそうな自分を軽口で抑え。
ドロシーにちらと目をやれば…]
おや、小さなレディ。くまきちも無事でなによりだね。
これで6人、か。この分なら皆大丈夫そうだ。
リーゼちゃんの目印のお陰かな、合流できたのは。
カニの絵に何か意味があるのかと思ったけれど… どうやら役に立ったみたいだね。
[イングリッド達が辿った道のことを聞けばリーゼの絵について、そう触れただろう]
[ほんの数時間ぶりの友人との再会に、表情は綻んだ]
ああ、良かった……
リーゼちゃんもナネッテもカークさんも、怪我とかしてない?
大丈夫?本当に?
[入念に3人の周りをくるくる調べて回る。
流石に、ナネッテの話には瞳を大きく見開いて]
ナネッテったら、木登りって……
それは驚くわね、誰でも。シスター服の女性が木に居たら。
[躊躇に躊躇を重ねた上で、結局崖のぼりを諦めた身。
今度は混ぜてね、とかこっそりと囁いてみたとか。
二人で渡れば怖くないなんとやら、だ。]
[イングリッドに絵の事を聞かれると]
え、えーと。
私は島の地図か何かかなって思っていたんだけど……
それならあんな曲線にはならないかしら。
ああ、天使。それかもしれない。そっちの方が納得いくわ。
[などと思うがままに感想を言っているうちに、
リーゼロッテ達の姿が見えてきたので手を振った。]
[リーゼの指差す方向に目をやれば、確かに建造物のようなものが確認できた]
成程、そう遠くはなさそうだ。
皆、歩けるかい?
道は拓けているようだが、少し登らなければならなそうだし、きつかったら言ってくれればいい。
一部を除いて、な。
[その場に居る面々に問いかけ、歩けないようなら背中を貸しますよ、と仕草を見せたあと冗談まじりに一言付け加えた]
リーゼロッテさん、ナネッテさん、それにカークさんもよく無事で――くまきち?
[再会を喜ぼうとしたところで、カークが自分が背負ってきたうさぎをくまきちと呼んだのが聞こえて絶句した。
その後、彼(?)は兎であると必死に説明したが分かってもらえたかどうか。]
[蟹、鳥、天使、島、脳裏に浮かんできた単語に
何故か胸を締め付けられて、目に浮かんだ雫を指で掬った]
野生化した犬でも出てこないかしら。
[ぽつりと零す呪詛の言葉]
うんうん くまきち。
ほらその背負ってる彼(?)だよ。
あはは、クマなのにうさきちって名前なのかい?
[少し変わってる子なのかな。とかなんとか思っている]
みんな無事で何よりです。けど、シスターの服で木登り……できるんですね。
[枝が引っかかりそうだな、とか、顎を撫でつつ思案するが。
カークが、カニの絵と口にすれば]
え、カニなんですか!?
[思わず言葉を遮って聞いたかも知れない]
あら、遠慮抜きのビンタをそんなに気に入ったなんて知らなかったわよ?
[相変わらずの調子には、くすくすと笑みを向けて。
叩かれたかった?などと冗談を言う。]
[ヴェルナーにドロシー二人の意見>>177>>180を聞けば、なるほど一つの絵でも色々な解釈があるものだと思い。
結局正解はどれなのかしらと、余裕が出来たらリーゼに聞こうと思っていたのだが]
カニ……
[そうなの?と、勢いよくリーゼを振り返るが、タイミング良く呪詛>>187が耳に入って]
………、また、何か間違っちゃった?
[問いの答えは返さなくても良かったのだが、深淵なる闇を彼女の背に見た気がして。
眉を下げ、それ以上は絵について触れようとはしなかっただろう]
う。痛かったらイェンスも痛くするから。へいき。
[最初から我慢するつもりだと気づかれたら困るからそう言って、手を引かれるまま木陰に座る。
左手に巻いた袖を外すと手のひらから手首にかけて血が固まった傷跡が。]
たいしたことないでしょ、あたし生きてるし。
その格好でも登れるものなのねー……やればできる、か。
[ナネッテが木に登った話を聞くと、感心したかのようにナネッテを見遣った。
ヴェルナーにそっと手を握り直されると]
……うん、ありがと。
[と、そっと呟いた。]
解説:かつてヨーロッパ周辺で栄えたディアガルデ王国では、他の大陸では類を見ない耳の長いクマが珍重されていた。それは文献によれば、国のシンボルとして王宮にも彫刻が残されたほどであるとかなんとかかんとか…
うわーん(T_T)どーしてくまきちになったのーーー
うん、私たちは大丈夫。怪我してないよ。
ちょっと疲れてるけどね。
イングリッドさんたちも平気そうでよかった。
[周囲をくるくる回るイングに、
腕を掲げてにっこり笑って見せた]
蟹………?
[カークの言葉には呆然と自分を指差して]
あ、あれ私のつもりだったんだけ、ど……。
こう、髪を二つに縛ってて……。
[身振り手振りで表現しようとするが]
えー!? みんなは何だと思ってたの?
[ぎゃいぎゃいと叫ぶ]
不思議ですね、僕も、皆さんがいるだろうと信じてましたよ。
[カークが喉を詰まらせたらなどというから、言葉を返そうとしたらイングリッドの快活な言葉に先を越されて、くすくすと笑いを漏らした。
リーゼロッテの示す先、砂浜でも見た、白い建物が見えて、目を細める]
その一部除くって僕のことですか。僕は大丈夫ですよ? なんならあなたのことを背負ってあげましょうか?
[冗談交じりのカークの言葉に、にーと口を横に広げて、対抗]
いや、この子はもとからうさぎよ。
ピンクだし、耳だってこんなに長いじゃない。
[背中のうさぎの耳を指さしてむくれてみせたが、
変顔では全く迫力がなかった。]
[ひとり、またひとりと合流に至るまでのリーゼの話を聞いて。
浜辺を歩いて見つけた地形のこと、同行者二人と再会出来た場所等をゆっくりと説明する。
丘の先、壁が見えたことも。
リーゼ達がまさに其処を目指そうとしていたことを知れば、同意の意を示してから。
カークの言葉>>183にドロシーを見る]
…だって。やったね。
足が痛くなったらお兄さん達にちゃんと言うのよ。
登ってみると、思ったよりも脚力泣かせの坂だったもの。
[その他に含めていないわよね、と膨れてみせてから、一先ずその辺りに転がっていた石材に腰を下ろして]
貴方も疲れてるんでしょ。
…着いたら、ゆっくり休めるスペースがあるといいわね。
[賑やかな空気が心地良くて。
この島に流れ着いてから初めて、心底安堵したように微笑した]
ここへ来た道は…
[記憶に残っていた海からの通路を、口頭で船長に伝えようと]
砂浜を抜けて道が石造りになったら左に向かえば坂道があるから登って来て。
待て、私は怪我なんてしてないぞ。何を痛くする気なんだ。
[相手の言葉を半ば真に受けて、少しばかり焦った様子。下手な処置はできないかと、内心呟いたりしていたのだが]
――――……。
[袖の下の傷跡を見れば、黙り込んだ。眉を寄せて、少しだけ怒ったように相手を見つめて]
全く。全然、大したこと無くないぜ?
どうして隠そうとするんだ。
悪いな、染みるぞ。
[傷の一部に砂が入り込んでいたので、その部分をそっと取り除く。消毒液は無いので、持ち合わせていた薬草で代用する。傷口に貼れば、多分最初は酷く染みる筈だ。
その上から、自分の服の袖の綺麗そうな部分を破いて作った布で緩く縛った。応急処置としては、こんな所か]
[ドロシーの呟きと、カークとのやりとりと、目を細めてみていたが。
リーゼロッテの切実な訴えに、ぱちくりと瞬きしたら]
だとすると、天使の絵が一番近いのかな?
[誰に同意を求めるでもなく、ぽそりと独り言。カークが高台を示せば。多分大丈夫と言ったドロシーには、無理しないでね、と声はかけて]
[リーゼの切実な訴え>>198には]
…天使の絵で合ってると思うわよ。
[爽やかに微笑してみせた。
フォロー半分、しかし残りの半分は紛れもなく本心]
ん、さんきゅ!
[伝えられた道順を頭の中で復唱し
ざっと辺りを見渡しながら把握する。
大丈夫、大丈夫だ。
"あの子"と歩き回った道は魂に刻まれ残っている。
―――憶えている。]
そんな変顔で言われても信憑性が無いんですよ!
[カークの負ぶさる真似に、一本背負いでもしてやろうかと手をわきわきさせながら身構えてみるが]
むしろ本当に背負った方が恥ずかしいですかね。ドロシーさんが頑張って歩いてるのにその方がいいですかね。
[どっちがこの男に効くんだろうかとか、半ば本気で考えたりしつつ]
……え?
[リーゼロッテの絵が自画像であると本人からの説明があると、予想外の答えに思わずリーゼロッテの顔を見てぽかんとしてしまった。
それならば、まだ天使の方がありえると思った。]
リーゼロッテさんの絵の事と、カークさんがこの子をクマ扱いするのは別問題だと思うんだけどー……。
[カークには変顔のまま、少し諦めたかのように。]
/*
メモ。どうやら狼はひとりトールなのだね。聖はCOしてくるかな。
共有は完全にCOしそびれたねー どうしようかなあ(変顔使いたかっただけだった)
噛みつくとか、引っ掻くとか。
なんで怒るの、痛いのはあたしなのに。
[処置が始まれば、ぎゅっと目をとじた。
砂を取り除く感触の後、消毒が染みた。]
〜〜〜っ…!!
[歯を食いしばって、口の中を切っていたのも思いだしたけどそれどころではなく。
布を巻かれた時には消毒の痛みが引いて、息を吐いて目をあけた。]
手当てしてくれて、ありがとう。
生きて戻れたら、お礼、するから。今はお金ないし。
あぁ、遠慮なく、と言いたいところだが。
小さなレディは、俺じゃなくて…。
[>>196手を握っている様子をちらりと視線でイングリッドに伝えて、あえて言葉にはせず]
ん?
[膨れた頬に気付けば、少し考えてから悪戯っぽく笑みを浮かべると、とんとんと腰を叩いて『耐えられるかなー』といわんばかり]
そうでもないさ。
ゆっくりできればそれにこしたことはないがね。
さて、日がある内に行こうか、皆。
[強がったわけでは無く。確かに疲労はあったはずなのだが、こうして過ごしているこの時間、穏やかに流れる空気が癒してくれているのだろう、自然と言葉が出てきた。
もし皆が歩き出すようなら、腰掛けているイングリッドに手の一つも差し伸べただろう]
[ヴェルナーの無理しないで、との声にはこくりと頷いた。
そして、カークの日があるうちに行こうとの言葉には]
そうね。暗くなったら見えなくなっちゃうし。
[と答えた。
言葉にはしていないものの、こんなに穏やかな中ならば行けそうな気がしたから。
そして、皆が向かうようならついていった事だろう**]
まあ、背負いますよ、いつでも。必要になったら。
ならないことを祈ってますけどね。
[カークの言葉に、安堵の息を漏らす様に、少々ばつが悪そうに頬を掻きつつ、視線を反らして、言う**]
……どちらも勘弁して貰いたい所だが。
貴女の気が済むなら、まあ、それでも良いか。
[噛みつくとか引っ掻くとかの言葉に、苦笑を零す。
消毒が始まれば、相手は堪えるような表情を浮かべていて。申し訳なく感じるも、こればかりは仕方がない。
処置が終わって目を開くカサンドラの頭へ、そっと手を伸ばす]
はい、良く出来ました。
[子供をあやすみたいに、ぽんぽんと頭を撫でた]
へえ、お礼か。楽しみにしているよ。
……だから、その前に勝手に怪我したり死んだりしないでくれよ。 頼むから。
お前な………適当って。
適当って言われたら俺、真っ直ぐ崖とか登っちまうぜ。
[相変わらずの友の言葉に大きく笑う。
―――昨晩別れたばかりの友と貴婦人が懐かしいと思うのは、何故?
嵐の中で互いに生き延びた安堵?
それとも―――。]
今は砂浜の近くだな……。
そう、多分……よく海水浴に利用された浜の……。
[今いる場所を聞かれ
そう自然に口から出る。]
/*
気付くとどうもちっこいイメージになる傾向があるなぁ。思いきって身長130cmで10歳……って設定でもよかったか?(>_<)
変顔使えた。カークありがとう。でもくまじゃないもん……!
しないわ、だって痛くなかったから。
[撫でられて、恥ずかしく思うけど、ふりほどかず。]
約束するわ。だから、貴方も死なないで。
感受性は人それぞれ? 私の絵を含めて?
[ふーん、へー、ほー、と言いながら、つま先で地面を叩く]
ドロシーちゃんになぁにを吹き込んでるの、カークさん。
実は結構気にしてるのに!
[じっ、と張り付くような視線を向けると]
でもまあ、直ぐに私の絵って解って貰えるのは、
余人が得難い個性だと、そう思うことにする。
イングリッドさんたちとも合流できたしね。
[はぁ、と肩から力を抜いて、苦笑する]
暗くなる前に出発するのは賛成よ。
ドロシーちゃんもいるし、
夜の森で道具も無しに野営するなんてぞっとしない。
[その点だけは、同意するよ、と頷いた]
…約束だからね、アデル。
[真っ直ぐに目を見つめる。
船長の声が聞こえて、視線を逸らした。]
海水浴…。あたしも、おにいちゃんに連れて行ってもらったっけ。
[そんなに痛かったのかしら、と、首傾げながらゆるっと片手を素振りしてみている。
ちょっと色々と自信が無くなったようだ]
…あの時はちょっとその、力が入りすぎてた自覚はあるの。
ほら、嵐前だったでしょ、それで。
[多くは語らない。
娯楽室で目覚めてから合流するまでの不安をちらと思い出し、僅かに眉を下げた。遭難してから今迄も、もう一度同じ心境をなぞったのだ]
まあ、ほら、今度はきっとあの時の64%位の力だと思うから。
[火事場の馬鹿力が平時の3倍の力だと言うなら、
精々30%程度だと自分では思っているのだが、果たして。]
[踏み出しかけたところで、
ヴェルナーやイングリッドの>>210>>211を耳に]
えええええ!? 天使とか……、天使なんて。
だって私なんか、どっちかっていうと貧困層の出だし。
煩いし、騒がしいし、時々結構ドス黒かったりするし……。
[非常に狼狽えながら、全力で否定する。
ぶつぶつと言わなくてもいいことまで洩らしたりしながら]
って、ヴェルナーさんも、イングリッドさんも、
私のことからかってるでしょ!
[よくよく考えれば、
自分の酷い絵に描かれた天使なのだ、と納得し。
悔しさに歯軋りしながら、
次はもっと上手に絵を描こうと心に深く誓うのだった]
─砂浜─
[二人と別れた後、一人、打ち上げられた物を確かめてゆく]
……まったく。
何が楽しくて、人生で二度も難破を経験せねばならんのか。
[ぼやくような呟きは、波音へと紛れてゆく。
船旅を選択した時は、幼い頃の体験を再度するとはさすがに思わなかった]
まあ……考えても、詮無いな。
今は、成すべき事に全力を。
[軽く、首を横に振って遠い記憶を振り払い、漂着物を調べてゆく。
流れ着いた物は、嵐の凄絶さを示すように破損しているものも多かったが。
探索に有用そうな道具は、幾つか拾い出せた]
……後は……私物が無事であれば何より、なのだが……。
[探し物が見つかるかどうか、それは文字通り神のみぞ知る**]
そうそう、適材適所な。
…ステファン。ローゼンハイムに変化があればこの笛を吹くんだ。
[そう言って制服の内側から取り出したのは小さな■peru色の笛。
普段は船内で合図などに使うもの。
上質なものを使っているから響きは良い筈。]
………エーヴァルト、ステファン、頼んだぞ。
[そう告げて踵を返す。
まずはルートを探しながらの安全地帯の確保。]
ははっ、頼りにしてるよ、相棒。
[>>220の仕草を見て小さく噴出し、冗談まじりに、それでいて嬉しそうにポンとヴェルナーの肩を叩いた]
ん… んんー…
いや、リーゼちゃん、どうどう。
良い事なんじゃぁないか?感受性云々はともかくとして…。
言ってただろ?絵を描くの、『好き』だって。
そうやってハッキリ言い切れる物があるって羨ましいことだよ。
今はただ、好きに描く事が大事なんじゃぁないかな。
[少しバツが悪そうにわざとらしく咳払いをしつつ。
苦笑して再び両手で抑えて抑えて。
しかし好きな物について話す際にはわずかに目を細め、真に心から羨ましく思いながら穏やかに伝えた]
[目配せされその視線の先を辿れば、微笑ましい光景。了解の意を示すようにくすりと笑い。
ともあれ、腰を叩く様子への抗議はひとこと、最小限に留めておいた。だって、この人も何処までが冗談だか分かりやしないのだ]
ひっどいわねえ。もう。
…うん、ドロシーちゃんやリーゼちゃんが大丈夫そうなら、私はいつでも。
暗くなって、もし、またはぐれたら嫌だものね。
[然程疲れを見せない様子にはそれ以上問うことはしない。真意は分からないけれど、通じるものでもあっただろうか。
延べられた手には数度瞳を瞬いて、躊躇からか少しだけ指先が空を彷徨ったけれど、結局は甘えることにして。
皆と他愛無い雑談を交わしながら少しずつ向かうのだろう、壁の向こうへ**]
/*
うむ、微妙に行き違いましたが、取りあえずはランダムを。
3が50以上ならば、薬袋発見。数(01)。
発見できない時は、非常用の携帯分のみ(数値半分)。
さて、どうなりますか。
まあ、でも、どうせ他の奴も連れているんだろう?
[トールの性格を考えれば、他の船員や乗客を助けるために動いていたであろうことは簡単に予想できるわけで]
海水浴の浜といえば、東側だな。
其処からなら、砂浜の奥の花階段を抜ければ近道になる。
[石造りの階段の脇によく花が植えられていたから、通称花階段。小さな道なので、この地をよく知った者でなければ見つけるのは難しいかもしれないが]
[出自からなにから、あれこれとぽろぽろ言い漏らすリーゼ>>226には]
ん、と……
煩いとか騒がしいとかは、きっとお互い様で。
そんなの気にしてない… って、そうじゃなくって!
その、絵の件は私の想像力にもきっと問題があるのよ。友達の書いた絵なんだから、もうちょっと頑張って読み取るべきなのよ、うん。
宗教画と結びつけてしまうのも直さないとって思ってるし。あ、そういう不思議なオーラを持ってるからなんだけどね?
[何処まで想像が飛躍してしまったのか、歯軋りまでして口惜しがるリーゼをどう宥めれば。
助けを請うように周囲をおろおろと見て]
…天使の件、きちっと説明しないとだめ?
友達とはいえ、ものすごく恥ずかしいんだけど。
[ぽつりと。
説明を求められるなら、いっそヴェルナーに丸投げしようかとも。
果たして、壁に着くまでに彼女の機嫌は直るやら。
皆目検討が付かないまま、歩を進めたのだった**]
ははっ、冗談だよ。気にするな。
嵐… 風よ滞ることなかれ …か。
あぁ、わかってる。
[イングリッドの素振りをする姿と言葉に笑って返し。
嵐という単語に昨夜の事(さして記憶に残っているわけではないが)を思い出すと、無意識にどこかで聞いた詩の冒頭の一節を口にしていた]
もう、大丈夫。
いや、端から何も心配することなんて、ないんだ。
[僅かに曇った表情に自然と紡ぎ出された言葉。それは根拠のあるものでは無いはずだが、口調にはどこか自信を感じさせるものだったかもしれない]
また、そんな力を…。
せめて62%にしといてくれ。
――――…そう。其れは良かった。
[振りほどかれなかった頭を撫でる手。最後に彼女の髪をそっと指で梳いて、腕を下ろした]
可笑しなことを言うんだな。
私は死なないさ。
もう、死ねない。
[最後に付け足した言葉の意味は、もし問われてもきっとはぐらかすだけで。
緩く顔を上げると、初めて真っ直ぐに丘の上の女神像を瞳に捉えた**]
――――…ああ、約束しよう。 ユリア。
[カサンドラへ視線を移して、見つめあう格好になれば静かに目を細めた。
彼女が視線をそらしてから、自分も周囲へ目線を滑らせて]
海と、空と、丘と、街と、………懐かしいな。
[目に映るものすべてが懐かしい。けれどそれは、全てが白と黒で構築されていて。
もはや何がどんな色をしていたのかということすら、思い出すことは彼には出来ない**]
[視線の返事にこちらも微かな笑みを]
ん、無理はするな。
背中が恥ずかしけりゃ、肩を貸すさ。
そうだな、早く皆と合流したいもんだ。
[ドロシーやリーゼを気遣う言葉は彼女らしい、と取ったが、自身にも余裕があるはずが無いことは見て取れた。改めて言葉を投げる。
指が触れるまでの少しの間を感じれば、何か思うところがあるのかもしれない、と手を引く考えも頭を過った。
しかしそっと指先がもたらした手の平への温度の変化に、安堵とも感謝とも違う…何かそんな微笑みを浮かべて。
未だ安否の判らない者達の無事を祈りながら、今は6人で、また歩を進めていく]
まぁね。好きだよ。
下手くそでも、描いてると楽しいもの。
[どうどう、と抑えられて、
馬になった気分になり、憮然とした表情]
最初はね、こんなお店を持ちたいとか
そういった他愛も無い妄想を、紙に広げて遊んでた。
それだけのことなのにね。
描いてると、叶うような気になるから。
[ちらりと一瞬だけ冷笑を唇に載せて、
表情を隠すように、イングリッドの背後へ回る]
でも、好きなことって確かに大事かも。
例えば、みんなと友達になれたこともそうかな。
[明るく響く声音で]
ヴェルナーさんにも、イングリッドさんにも、
ドロシーちゃんにも、カークさんにも、
どんなのがあったりする? 好きなこと。
………なぁーんて。私のキャラじゃないか。
[光沢のある朱子織の飾帯を翻して、
いつものようにくすくすと笑いながら姿を見せた**]
[理解している。
死にたくなくても死ぬ時には死ぬ。
人間であるが故。
髪を梳いて、離れて行く手。
名残惜しいと思うのは、この島の空気のせい。
感傷のせい。]
死ねないって、どうして。
[尋ねても、はぐらかされてふくれる。]
…ちょっと、疲れたから眠っていいかな。
[溺れるとか、漂流とかは体力を消耗する。
目を閉じれば、闇に吸い込まれるように眠りに落ちてイェンスの腕にもたれかかる。
きっと、イェンスが傍を離れても、抱き上げられて運ばれても、目を覚まさない**]
おまえ、このやろっ!
[にこやかに同意する友に思わず叫んで。
目の前にイェンスが居ればその頭をぐりぐりとしていたかもしれない。
しかし当たっているだけに反論の言葉は出ない。男は体力馬鹿だった。]
………ふうむ。
ここからだと花階段のが早いか。
カサンドラも教えてくれてありがとうな。
[名前を呼んでふと思い返す。
イェンスとカサンドラの間で呼ばれていた二つの名。
アデルとユリア―――――。]
[代償として払った記憶の数々。
二人の名はそこに含まれていたのだろうか。
それさえも思い出せず、頭が鈍く痛くなるだけ。
しかも消えていたのはそれだけではない。]
………
……………
俺…は…… 俺の名前……
………なん、 だった?
[徐々に小さくなっていく声。
痛みは増して苦しみに僅かに喘ぐ。]
おー、シスターがそう言われると心強いものがあるね。
信じるものは… かな。
[>>236珍しく強い口調のシスターに感謝を。自らの口調はいつものままだったが、どこか救われた気分になったらしい]
下手くそ、か…。
それはイングリッドも言っているけど、受け取る側の問題でもある。受け取る側が決めればいいことさ。
自分の好きなことだ、自分で否定したら勿体無い。
描いたら、叶う。へぇ、素敵じゃないか。
本当に好きなんだね、商売のことも、絵のことも。
[表情は憮然としていてもリーゼの言葉はとても気分の良いもので、なんだか嬉しくなる。そしてやはり羨ましくもある。
一瞬見せた表情が目に止まることは無かったが、急に隠れるようにイングリッドの背後に回る姿に小さく首を傾げた。]
/*
私ね、あの子のことが大事なの。大切なの。
どんな代償を払っても私があの子を見つける。
ううん、絶対に見つけてみせるわ……!
……こんな感じで前世が女性でもいいんだけど
これだとトールがオカマ化したように見えるwww
今の口調が男っぽいから尚更。
皆と会えたこと…。同意。
ま、俺はやっぱりコレ、かな。ははっ。
[『好きなことは』というリーゼの問いに、グラスを口に運ぶ仕草を見せる。
そうしながらも心中何か思うところはあったが、言葉にするわけでも無く、表情は…自分には判らない。
ひょいと現れたリーゼの表情につられて笑顔になった。皆と談笑しながら進むのならばそれはいつまでも続くことだろう**]
―― 東の砂浜 ――
[男は島の中心へとは向かわずローゼンハイムが横たわる砂浜を奥へと進んでいく。
エーヴァルトやステファンが男の行く先を見ていれば少々不思議に思うかもしれない。
水で濡れていた制服や靴は
暖かな日差しによって乾いてきていた。
それでも歩く度に靴からは水が漏れ、
びしゃびしゃと不快な音を出す。
そう、けれど――――
男はそんなこと気にならなかった。
真剣な面持ちで遠くを見つめる瞳は僅か細く。]
―――――――…。
[奥へと進めばやがて小さな階段が姿を現す。
その脇には既に枯れ果て寂しげに頭を下げる花達。]
……ここで永い間待っていたのか?
[何をとは言わない。
花びらを撫でたかったが、触れれば今にも散ってしまいそうな姿に伸ばした手を引っ込める。]
………花階段。
ここなら階段が日陰になってるしゆっくり休めるだろう。とりあえずローゼンハイムを運ぶか。
[そこは高台への行く近道でもある。
崩れてなくて良かったと息を吐き
二人のいる場所へ戻ると事情を説明して移動するだろう。]
[ローゼンハイムを運んだ後は
また別れて階段の先を進んで行く。
やがて地面は土から石畳と変化していき、高台へと続く緩やかな坂が見えてきた。]
………よし、ここだな。間違いない。
[確認するとくるりと坂に背を向け、
花階段へと足を返す。]
エーヴァルトさん、ステファンさん!
高台への坂があったぜ。
[ローゼンハイムを背負い高台へと向かいながら
何か特別なことがあったか二人に尋ねるだろう。
肩を痛めたエーヴァルトや体調の悪そうなステファンには坂はきついだろうか。
もし辛そうなら肩を貸したりして手伝うつもりで。
やがて高台に着けば失神した彼をどこかに寝かせ、皆に食料が入った木箱の説明をするだろう。**]
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