情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[三人と別れ、村のはずれを目指しゆっくりと湖に沿って歩き出す。]
本当に…水鏡とは良く言ったものです。
[ふと、足を止めて水面を見やれば、ゲルトの光を失った瞳を思い出す。あの瞳もまた鏡のような…
合わせ鏡は少し歪んだ虚像を映し出す事もある。
鏡達が何を語るのか、自分には知る由も無い。考えの及ばぬものを恐れるのは容易い。
だが、自分はただ、静かに流され、その中に沈めと世界が言うならば沈んで行くのだろう。]
やはり、美しい。
[世界は美しく、鏡に映し出される世界もまた…美しい。]
神よ、この世界をお守り下さい。
[水鏡の中の、暮れ行く天に向かい、言葉を投げ掛けた。]
[ゆっくりとまた歩き出す。橋を渡って帰ったであろうゲルトとヨアヒムは、神父がはずれへ辿り着くまでには家に戻ったか。
宿へ向かったアルビンとニコラスに会えたなら言葉を交わし、ゲルトの家へ向かうカタリナに会えたなら、親し気に話し掛けただろう。]
…助かった。
森の道は、この足だと険しくてな。
[気にするなと笑われると、瞳を伏せて頷き。
軍から離れて戻る際に、杖も一本しか支給されなかった事もあり、
舗装されてない上斜面の多い道での単独歩行は困難だった。]
ああ、大丈夫だ。
ただ、その前に包帯を巻き直したい。
他の宿泊客に血の匂いを嗅がせるのもな。
[傷が開き、滲んできている胸部の包帯を見下ろした。
その様子を気遣ってか、教会へ立ち寄る事を勧められれば頷き]
では、教会まで行こうと思う。
/*
けが人系はある意味でゲルト氏と被りそうでアレなんだけども、
負傷してる系ならやっぱり怪我RPしたいよねという。
というかこれ左目の部分も入れるべきだったかな>怪我
もう面倒くさいから追加せんでもええわという
/*
私基本的にあんまメモ擦り合わせしたくない人間なんだが
反応ない=承知で見てもらえんかな…。
白ログで打ち合わせなしでガンガン振られる方が
ぶっちゃけ楽なんだよね(
位置無視してじゃんじゃんエンカし合えばいいんじゃないかな///
この国個人抽出がプロでも適応だから、
議事流れる時以外は細かく安価貼らなくていいかと思いつつ
覗いてるみたいだから貼らなくていいよな
よし、じゃあ出発だ。
[常より時間をかけて教会への道のりを歩いた。
寒さは感じない。やはり人が傍にいると違うということか。
到着すればコンコン、と扉をノックした]
神父様、いるー?
いないなら返事……出来るわけないよな。
[微笑みを絶やさない神父の声は返ってこなかった。
どうやら留守らしい。
村はずれにでも行ってんのかな、と呟き]
――教会――
教会には入れるから、ちょっと椅子に座って待ってて。
救急箱とってくる。
[救急箱の位置は聞いたことがある。
彼を椅子に誘導すると、探し出して駆けて戻ってくる]
下手でいいなら手伝うけど。
えーっと、……そういえば名前聞いてなかったな。
オレはアーベル。
[名前は意識してかしないでか言うことはなかった。
床に片膝をついて淡い蒼の瞳を見上げて]
― 移動→教会 ―
[教会までの道中で、雑談を交わしていたかもしれない。
程なくして一軒の建物の前へと到着した。
立派な、という建物ではないが手入れ>>3はされているのだろう
外観も小汚いという印象は持たなかった。
同行者>>106が声を扉の奥へ掛ける前に、屋根のシンボルで
そこが目指していた場所だという事を悟る事が出来た。]
返事は無いようだな、勝手に邪魔をするのはまずいか?
[勝手知らないよそ者なのでその判断はシモンには出来なかった。
シモンの知る街の教会は、強欲な神父と金のある者達が
訪れる場所であり、自らそこへ向かう事も無かった為だった。
入っても大丈夫だと返ってくれば>>107、中へと入る。]
― 教会 ―
[教会の中へと通されて木造の椅子を借りる形になる。
腰を下ろし、同じく木製のテーブルへと松葉杖を立てかけて。
暫しの間、室内を見渡したりして戻りを待っていた。
ナップザックに薄茶色の支給された包帯は入っているが、
手にしている救急箱の中には、
白くて真新しいそれがあるだろうか。包帯を荷物から出し]
包帯は持っては居るが、…酒が切れていて。
[まともな消毒液など支給されなかったので、
飲用の酒で代用していたが、それも使い切っていた。
暗に消毒はその中の物を借りたいと申し出る。
血の付着した包帯を胸部からぺりぺりと剥がしながら、
時折銃痕が引っ張られて辛いのか、低く呻いた。]
[足の方も剥がそうと上体を倒そうとした所で、
自己紹介をしてくれたアーベルを見下ろし、口を開いた。]
アーベルか。
手伝ってくれるのならば頼みたい。
………シモンだ。
[名乗るまでの間に、何かを考えるような妙な間があった。]
あ、いいよ、包帯もこの中にあるし。
消毒液もほら。大量に。
使っちゃえ使っちゃえ。
[ナップサックから出された包帯に、救急箱の中を示す。
自分のはとっておきなよというように]
神父様には後でお礼を言っとこう。
[包帯が剥がされ傷が露わになっていく間は無言だった。
目は逸らさなかったが軽く眉を寄せる。
教会には不似合いな血の香りがさらに強まった]
……シモンは、戦争帰りか。
[静かに。
問いのようでもあり、ただの確認のようでもある言葉を零す。
傷口の種類で簡単に推測できる]
お疲れさま。
[この言葉が適切かどうかは分からない。
だがふっと微笑んでそう言うと、足の包帯に手を伸ばした。
彼が手の届きにくい場所は手当を施すだろう。
きっとどんなに頑張っても包帯はよれてしまうのだが]
― ゲルトの家の前 ―
どうかなさいました?
[カタリナの名前を呼べば、ほっとしたような…しかしどこか緊張を孕んだような声が答え>>109、少し驚いたように聞き返す。ゲルトの名前が出れば]
ゲルトさん…先ほど湖の向こう側でお会いしましたが、ヨアヒムさんと一緒でしたよ。
もう帰っているかと思ったのですが…
[ふと、蜂蜜色の瞳の中に不安の色を見つけるとそっと手を伸ばし、思わず昔のようにその髪を撫でてやろうとしたが、そんな自分に躊躇うと、その手を肩に優しく置いた。]
大丈夫、ヨアヒムさんがゲルトさんを放ってどこかへ行ってしまうなんてあり得ませんよ。
どこかで寄り道でもしているのでしょう。
[少し困ったように眉を寄せてそれでも微笑んで見せようとする。
目の前の不安一つ消してやることもできないこの非力さ。それでも笑うことを止められない。
腹の中で何かが捩れて戻らないような…そんな気持ちの悪さが込み上げた。]
[包帯は中のものを使うべきとの勧めに、頷き。それを荷物へ戻す。
不在の神父の事が話題へと上がれば]
そうだな、滞在している間に会えたら礼を。
[人口は此処まで来る道のりの間、家の件数を何気なく観察したが
多いわけでは無いようで。
すれ違えば、気づく事は容易いのかもしれないと考えた。
胸の包帯と一緒に、カーキのジャケットを床に下ろした。
テーブルの上に置くのは不躾だろうと考えながら。
片足の大腿の包帯を解いて貰えば、ふ、と表情を和らげ]
ああ、そうだ。これでも軽傷の方だった。
ん、ありがとう。
[その言葉と手当の助けをする手に対して礼を告げる。
脱脂綿に浸された消毒液が患部に触れる時、
顔を顰めさせたが、声は上げなかった。
器用とは言えないアーベルの手つきには文句も言わず。
包帯を巻き直して貰いながら口を開き。]
その装いは、職人か何かか?
[エプロンを身に着けているので、指摘する]
―パン屋→宿屋―
[不意に厨房の隅に置きっぱなしにしていた物を思い出す。片隅をちらりと見れば、白い布が視界に入る。長い間放置され、埃を被っている。
白い布に隠されたものについては誰にも話した事もなければ、見せた事も無い。手を伸ばして、直ぐに引っ込めた。伸ばされかけた手の指は昔怪我をして少しだけ歪に曲がっている。
焼きたてのパンと瓶詰めジャム、数個の林檎。大振りの果物ナイフ。それらを籠の中に入れる。間もなくカウンターに置かれたベルが鳴る。客にジャムを渡して、注文の品を届ける為に宿屋へと向った。]
―宿屋―
[村の外れにある宿屋に来て、扉を開く。勝手知ったる様子でずかずかと入って行く。]
注文の品を届けに来たよ。
……居ないの?
[宿の主人に向けて呼掛ける。自分自身の低い声が宿屋に響いたが、返事は無い。
居ないのかとぼやいて、辺りをきょろきょろと見渡す。もし1階でニコラスが食事をしていたら、その時に出会うかもしれない]
/*
うーむ、ガチとは全く違う脳みそ使っている感じがする。
しばらく使ってなかったから錆付いてますね。
言葉が出てこない。
あと、カタリナさんんがうみねこさんぽいので口説きたいけど口説けない微妙な神父心。
*/
仕立ての仕事をしてるんだ。
職人というほど大したものじゃないけどさ。
[その割には包帯巻きの不器用さが酷い。
怪我の手当とかは専門外なんだよ、と決まり悪そうに。
彼は文句など言わなかったけれど]
よし、こんなもんだろ。
[宿についた後、カタリナに声をかけておこう、と頭に留める。
戦争でいう軽傷は自分にとってまったく別だ]
さ、宿に案内するよ。
といっても、どうせオレもそこに泊まるんだけど。
[苦笑し、救急箱をもとの場所へ。
床のジャケットを拾い上げると差し出した]
おなかすいた。
誰か夕飯作ってくれてるといいなぁ。
[確か今日は宿の主が留守がちだと言っていた日のはずだ。
シモンは自分の一存で泊めて問題ないだろう、
長年の付き合いと手伝いでそれくらいにはもう任されている]
/*
うーん、負縁故があったほうが疑心暗鬼はしやすいですよね。
オットーさんとアルビンさんか。
エルナはどちら方面にいくのがいいかなぁ。
神父様はもう無理。シモンさんも無理。
カタリナさんは……今現在唯一の女性ときゃっきゃできないなんてそんな><←
まぁ狼を希望してなれれば全く別なのですが。
/*
苗字を当初は「ハイアーマン」にしようと思ったけど
なんとなく「シューマン」に変更したので、
名乗るときとても不安になります。
[旅人が宿に居る事は何ら不自然ではない。相手の答えに相槌を打つ。]
俺はオットー。この村でパン屋を営んでる。
そうか、主人は居ないのか。
で、それ、あんたの食事?シチューだけ?淋しく無い?
何か作ろうか。
[自己紹介はあっさり。愛想なんてものは無い。
シチューを見て、籠に被せた布を半分だけ捲る。其処から覗くパンをひとつ取り出して勧めた。
まだ、ほのかにぬくもりを持っている。少しだけ焼き焦げがついていた。きっと、表面はかりっとして、中はやさしくやわらかい。]
―ゲルトの家の前―
………。
は、はい…そうですね。ヨアが一緒なら、大丈夫。
[髪ではなく肩に置かれた手に、一瞬だけ不思議そうな瞳をジムゾンに向けてから。もう子どもではないのに、何を期待していたのかと、少し淋しいような、気恥ずかしいような気持ちで、続く言葉に頷いて。]
寄り道?…もう、あの二人ったら…。
これで風邪でもひいたら、
処方は一番苦い風邪薬で、決定ですね?
[一番よく効く薬の強烈な苦みを思いだして、
少し冗談めかしてそう応じてから、
ジムゾンの少し眉を寄せたままの微笑み>>114に気づけば。]
……?
ジムゾンさ…神父様も、どうかなさいましたか?
[どうして時折、微笑んでいるのにどこかが苦しそうに感じられるのだろう…と、昔からの心配を思い出して、灰色の瞳を覗き込んだ]
分かった。それじゃあ、少し待っててくれ。
[料理をする為、宿の厨房に引っ込もうとする。
その際、ニコラスが自分のパンを口に運ぶのをちらりと横目で見た。人が自分の焼いたパンを食べるのを見るのは、嫌いじゃない。寧ろ、好きだった]
/*
RPの方針としては、あまり感情を出さない怪しい旅人を演じるつもりですが、
吊られそうになったり吊られることになったら急に表情が変わるとか、そういうのをやりたいです。
表情を出すとはいえ、
←みたいのはないですけどね!
村の設定が変更されました。
[ジムゾンの返事を待ちつつ、ゲルトを心配する気持ちや、
奇妙な胸騒ぎが完全に消えたわけではないけれど、
先ほどよりも少し落ち着いている自分に気づいて。
ふと、今日、治療にあたった隣村の病人を思い出す。]
[微笑むこと、冗談を言うこと、優しく触れること……
たしかに、気休めでしかないかもしれないけれど、
それが必要とされている時もある、と思うから。]
[苦みではなく、他の何かを与える為に、
伸ばされる手もあるのだと、教えてくれた人に。
どうか、自分のせいで、これ以上の迷惑をかけるような
ことになりませんように。いつか報いられる時が来ますように、
と心の中だけで願った]
[ジムゾンの返事を待ちつつ、ゲルトを心配する気持ちや、
奇妙な胸騒ぎが完全に消えたわけではないけれど、
先ほどよりも少し落ち着いている自分に気づいて。
ふと、今日、治療にあたった隣村の病人を思い出す。]
[微笑むこと、冗談を言うこと、優しく触れること……
たしかに、気休めでしかないかもしれないけれど、
それが必要とされている時もある、と思うから。]
[苦みではなく、他の何かを与える為に、
伸ばされる手もあるのだと、教えてくれた人に。
どうやって報いればいいのだろうか…。
自分のせいで、これ以上の迷惑をかけるような
ことには絶対になりませんようにと……心の中だけで願った]
― 自宅 ―
ただいま、叔父さん。
[扉を開きそう声をかければ、無愛想ながら「おう」と一言返ってきた。
叔父と自分が住む家は村はずれ、森の近くにある
大工を営む叔父は母の兄に当たり、朧気な記憶を頼りにすれば彼女とは本当に兄妹なのか疑わしい程に似ていなく本人もそれは認めている。
けれでも、その大きな掌は幼い自分に不器用な優しさを与えてくれた。]
ねえ、あれなんだけど……
[安物の上着―この季節に着るには少々薄すぎる―を脱ぎながら、落ち着かない様子で叔父を見る。
呆れたようにため息をつきながらも、「ああ、分かってる」と返してくれた。]
じゃあ、早速!……とはいかないみたい。
[その答えにパッと表情を輝かせるものの、また鳴る腹の虫。
まずは食事を取ることにしたのだった。]
[宿の厨房に入ると勝手知ったる顔で食材を漁る。
鍋にはシチューが残っていた、誰かが作り置きしていたのだろう。しかし、この時間に主人が居ないとなると他の客の夕飯も作った方が良いだろうか。
生鮭があったので、塩コショウをして小麦粉をふり、フライパンで焼きながら考える。]
Are you going to Scarborough Fair?Parsley, sage, rosemary and thyme〜
[セージを見つけたので、食後はハーブティーを淹れてやっても良いかも知れない。
料理をするのも好きだ。知らず知らずのうちに懐かしい歌を口ずさんでいた。]
― そして食事が終わり ―
[男二人となるとやはり食事も簡素でさっさと食べ終わってしまうのはいつものこと。
栄養面など考えている筈も無く、それでも二人には十分だった。
ぽつりぽつりと今日あったことを語れば、静かに相槌を打ってくれる。
他者から見てどうであろうと自分にとっては「幸せな家族」、たった二人の家族だ。
そして食事を終えれば早く早くと急かし、家に隣接して作られている作業場へ叔父と向かう。]
ね、どうかな?
[そこには木彫りの犬の置物が三つ。
教えられて作ったものだ……少々出来は良くないかもしれないが。]
ねぇ、カタリナさん。
[彼女の両肩に手を置いて、その目線の高さまで身をかがめる。]
私の事を名前で呼んだってかまいません。
辛かったら教会に帰ってきたってかまいません。
でも…貴方はいつか幸せになる人です。
ね…?幸せにおなりなさいね、カタリナさん。
[私の元では無いどこかで…そんな言外の気持ちもカタリナにはバレてしまったかもしれない。
私は誰も救えない。
私は毒にも薬にも、なれない。]
業務連絡です。
◆参加人数について
現在9名の方々にご参加頂いております。ありがとうございます!
もし、このメンバーのまま明日朝7時になった場合は9人村として開始致します。
その場合、二日目だけでなく一日目も延長して48hとし、人数が減る分の時間を補います。村終了日に変更はありません。
(ゲルトさんは墓下でお一人の時間が増えてしまいますので、そうなったら申し訳ありません)
また、その場合は意図的襲撃ミス=吊り縄(日数)増加となる為、意図的襲撃ミスは無しとさせて頂きます。
◆レーティングについて
メモのNG欄を拝見させて頂いたところ、グロNGの方が全くいらっしゃいませんでしたので、「暴力・残虐」描写に関しては以下のようにさせて頂きます。(情報欄も修正しました)
「題材が人狼騒動ですので、処刑や襲撃に関する「暴力・残虐描写」は基本的に自由とします。
しかしグロ描写目的の村ではありませんので、『執拗で詳細な描写』はお控えください。」
もし解りにくいなどありましたら匿名メモなどからご指摘お願い致します。
以上、業務連絡でした。
/*え…あの、神父様が村でも赤でも、私が霊能者じゃなかったら、初回吊狙うか天然狂人化しようかと画策中で…にゃあ><。こちらこそ申し訳ないのです…。
[包帯を一人で巻くのに、固いボタンをかけるのが面倒で、
きちんと締めていなかった前を閉める。]
宿主が作るんじゃないのか?
大丈夫だ、行こう。
[そんな話をしながら、杖を使って立ち上がる。
手を貸してくれるならば借りて教会を離れただろう。]
本当?二人共喜んでくれるかなぁ
[ぽん、と自分の頭に手を置いて短い褒め言葉を呟くようにくれた。
普段は怒られてばかりで、これらを作ってる最中もそうだった。
だから嬉しくて仕方なくて、ふにゃっと笑う。
そんな表情はきっと、叔父とこの置物の一つを贈ろうとしている相手アルビン以外の大人には見せたことは無い。]
……へぇ、そうなんだぁ?
[叔父が手直しをしてくれているのを見ていたら、ぼそぼそと教えられた話についニヤッと笑ってしまった。
自分が来てから十年もの間独身でいた叔父だが、どうやら思い人がいるらしいと数年前知った。
彼女も長年独身で村の中央のほうに一人住んでいる、少々気難しいところが似ているからかどうやら二人は気が合うようだ。
その女性が高熱を出しているらしい。]
……でー、看病に行くんだ?
そうだよねぇ、あの人叔父さんぐらいとしかまともに喋らないもんねー。
うんうん、仕方ない仕方ない。
[ニヤニヤ笑い続けていたら頭を殴られた。]
/*
うーん、カタリナさんが可愛すぎて神父がブレ始めました。
それにしてもこのままだと一度もハーブの世話ができない。折角色々調べたのに…
どっかで絶対使ってやるぞおぼえてろ(?)
*/
/*
ログ読み読み。
ヨアヒムかわええのう。
そんでもって、負縁故振ろうと思ってたオットーからの負縁故申し込みには思わず噴いた。
なんとなく嬉しいねw
ちょっと、痛いよ……嘘だー絶対手加減してないって。
[時折忘れそうになるが彼は職人で、乱暴に渡された置物達はすっかり綺麗になっていた。
これならば目が見えないゲルトに渡しても怪我をしたりはしないだろう。]
ん、じゃあ俺は宿に行ってるよ。
……分かった分かったって、心配する相手が違うんじゃないの?
[二人で身支度をしながらも絶えない小言、叔父は本来寡黙な男なのだが自分のことになるといつもそうだった。
勿論そんな風になる理由はよく分かっているが、右から左に受け流しつつさっさと外に出たり。]
お休みなさいー!がんばれっ叔父さん!
[にっと笑い手を振って、自分は宿へ叔父は村の中央へ向かった]
― 自宅 → 宿―
― 村外れの宿・食堂 ―
[アーベルに続いて、そちらへと向かい。
ごく簡単な素性と共に挨拶を受けると、会釈し。]
……シモン……
[少し考えた後に、続けた。
教会の机の上にあった本を、アーベルが救急箱を戻している間、
それをめくって得た知識を思い出しながら]
シモン…ヨハネスだ。
ニコラス、ごきげんよう。
[自分の装いから、村の住人で無い事は解るだろうと省いた。]
― 宿 ―
[まさか主人が留守など知る由も無く、いつものように扉に手を掛ける]
……大丈夫
[あの時ゲルトに言った言葉をまた口にする。
……何も心は満たされなかった]
こんばんはー!ヨアヒムです!
叔父さんに春が来そうだから泊めて下さいー!
[中に入って早々主人を探すようにキョロキョロしながら、本人がいたらぶん殴られそうなことを大声で叫ぶのだった]
シモン、か。よろしく。
[どうやらこの男も、自分と同じくよそ者なのだろうと思った。
怪我が気になったが、なぜ怪我を負ったのかは聞かないことにした。
……あまりいい話は聞けそうではない]
/*
希望役職を蹴られた時用に考えた理由が、
そもそもなんでこの村で人狼出るって知ってるん?
という事になるので、やめる。
さて、どうしようかなー。
家柄があまり良くないから苗字を名乗りたくない的な
軽いものにしようかな。
/*
今のところいないのが、
長老修年妙樵者書農娘宿
ってことでいいよな……
さあ、どいつを過去話で殺したことにしようか……
──宿屋──
[オットーが宿屋を訪れた声は聞こえていたが、わざわざ挨拶しにいくような仲ではないので荷物の整理を続けていた。
しかし、他にも誰か訪れたらしい様子に気づいて。部屋を出て食堂へと。]
──あっ? またお客さん?
よー、アーベル。久しぶりだな。
[アーベルに向かって手を上げつつも、シモンと名乗っている最中の男をジロジロ見た。]
[怪我をしている男は気になるが、ニコラスと話している最中のようだし、根掘り葉掘り質問するのはやめておこうか。それに。]
厨房で歌ってんのはオットーか? 珍しく機嫌良さげだな。
あの仏頂面で歌ってんのかと思うと気味悪ぃぜ。
[ケッと笑い、適当な椅子に腰掛けた。
客商売のくせに愛想笑いの一つもしない、オットーのあの性格が昔から気にくわない。
会う度に、やれ顔面引きつり病は治ったのかだとか暗いのがパンに移ってマズいだとか、憎まれ口を叩くのが常であった。]
ヨアヒム!
[途端に笑顔になり、椅子から立ち上がる。]
悪ぃなヨアヒム。じき帰るって手紙出してから二週間も経っちまった。
……えっ、マジ?春まっさかり?永遠に来ねえかと思ってたぞ。やるなあー。
─ 自宅 ─
[どれくらいこうやって震えていただろう。我に返れば扉の外から話す声。良く知った声に安堵と……
『幸せになる』
そんな声が>>139耳に届いた
それを聞けば、安堵に混じって一抹の寂しさを吐き出すように大きく溜息が零れた。
そのままのそのそと立ち上がり扉の鍵を開ける。
少しだけ顔を覗かせて見せれば、二人も気付いたことだろう。
そして、その表情が酷く憔悴しきっていたことは、先程逢ったジムゾンはもちろん、カタリナでも容易に窺い知ることはできたはずだ。]
ご、ごめんなさい。少しうとうとしてて……
[作り笑いを浮かべて二人の方へ顔を向ける]
いやぁ、それにしても宿、大盛況だな。
なにがあったんだこれ。
[目を瞬かせる。
こんな時に限って主の姿がないことが逆に面白いくらいだ]
じゃ、私は厨房でも手伝ってくるか。
おじさんの話、あとでくわしく教えてくれ。
[と、ヨアヒムとアルビンに言い残し。
遊んでいるわけにはいかない身分だということを思い出すと、
オットーがいるだろう厨房に足を向けた]
/*
エルナちゃんとお友達になりたい。大丈夫かしら、どきどき。
縁故関係結ぶの初めて。RP2回目だというのに私ったら欲張り過ぎかな。大丈夫かな。大丈夫かな。
/*
エルナ、手伝いに来てくれる!
有り難う!
簡易メモ
神→好意?→←好意?←屋
青→警戒?→←近所の子供←屋
商→敵意→←敵意←屋
服→?→←友人/好意←屋
[名乗った時に、自分の名前のおかしさに対して、
アーベルが違和感を感づいた>>156事は知らない。
ニコラス>>157の返答に対して、その態度から突く事はせず。]
確かに色々なものを見れて楽しそうだ。
良い趣味だな。
[聞き用によっては皮肉にも聞こえるだろうが、
ニコラスの誤魔化しへ同意するような口調で頷いたので、
その印象を受けるか否かは定かでは無い。
アルビンと名乗った男>>158に事故かと訊かれて首を横に振り。]
いや、南方の内戦で怪我を。
[そういう情報も、この長閑な村には縁は無いのだろう。
アーベル>>159から宿帳を受け取れば、先程の名前を記す。
先に、食事をしてないヨアヒムへ渡そうとしたが、
取り込み中>>162であろう様子に、ニコラスの方へと置いた。]
リナお姉ちゃ……お姉さんは今お帰りですか?
お忙しいのに、待たせてしまってごめんなさい。
ジムゾンさんも、寒いでしょうからどうぞ。
[扉をちゃんとあけて、二人を招き入れる]
[カタリナが>>139に答えたか答えなかったか…そんなタイミングでゲルトが扉から顔を覗かせた>>164]
ゲルトさん…!いらっしゃったのですね、てっきりヨアヒムさんと…
[そこまで話して言葉に詰まる。
伏せられた顔に浮かんだ憔悴の色は宵闇の中でも見て取れた。]
悪い夢でも見ましたか?
[それとも……
その後の言葉は飲み込んだ。]
ゲルトさん、お夕飯は召し上がりましたか?
もしよろしければ何か温かいものでも宿でご馳走になりませんか?
[もし、外へ出たくないと彼が言うなら、キッチンを借りて何か作ってあげてもいい。
そんな事を考えながら問いかけた。]
でさ……
[記入が終わりさて叔父の春についてアーベルに語り尽くそう、そう思い口を開いた時
半年ぶりの、大好きな人>>162の声。]
アルにぃ!
[言おうとしたこともさっき注意されたことも頭から吹き飛んでしまう。
ああ、どうしてすぐに彼がいることに気付かなかったのか。]
遅いよ!掛かりすぎだって!
僕ずっとずっと待ってたんだよ?
……ああ、そうそう。あの人奥手過ぎるんだよねぇ、切っ掛けがないと家にも行かないんだから。
[文句を言いながらも嬉しそうな笑顔でアルビンのほうへ駆け寄り、幻じゃないか確認するようにまじまじとグリーンの瞳を見つめた。
叔父に関して思ってたことは村人は皆同じなのか、アーベルと似た反応に思わずふふりと笑い親指を立てた]
――宿・厨房――
[そこは鮭の焼ける香ばしい夕飯の匂いに満ちていた。
幸せの香りだ。花や、日なたと同じ。
シモンは悪くないが、ずっと、錆びた鉄の匂いが神経に触れていた]
オットー、オレもやるよ。
サラダでも作ろうか。
[生野菜をちぎって切って盛り付けるだけなら、味に影響は出ないはずだ。そう信じている。
せっかくのシチューとソテーに水を差したくはない]
……歌、珍しいな。
[楽しげに口角を上げて、野菜を水にひたした**]
…もう、ほんとにいつまでも、呼称の通り、
お父さんみたいに心配性なんですから。
……だから、私の方も、貴方に幸せでいてほしいと、
願っているのは、忘れないでくださいね?
[両肩に置かれた手と、合わせられた目線に、
蜂蜜色の瞳を一瞬だけ伏せてから、再び見上げて。
冗談めかした口調とは裏腹に、静かな微笑みを浮かべ、
おあいこですよ?と返した。]
夕食は……そうですね。
せっかくですから宿でいただこうと思います。
大好きなシチューも食べたいし。
[努めて明るく……いや、最後のシチューを話すときは年相応な自然の笑みも浮かべたか。]
ジムゾンさん、ひとつお願い事をしても宜しいでしょうか?
僕は、検診をして貰ってから、宿に向かおうと思います。
それまでに、今この村の……えっと、こちら側にいる人たちを宿に集めて頂けないでしょうか?
見つからないなら構いません。
オットーさんとかその他の皆さん。
今湖のこちら側にいる方々だけで構いません。
……お伝えしたきことがあります。
[その表情は湖で朗らかに笑った時のものでなく、また先程までの憔悴したものでもなかった。
水鏡の語り部── 予言者たる佇まいに、一つの決意を滲ませていた。
そう……こちら側にいるのだと……そう水鏡が告げているのだ。
語り部としての最期を語れと、そう鏡が告げているのだ。
それを拒む術はあれど、そうすることはできなかった。
大好きな村を、村人たちを守りたかったから──]
[願い事をジムゾンに託し、一度彼をじっと見据える。
何も映さぬ瞳を向けて。
そして哀しそうに呟く]
鏡は悟りの具ではなく、迷いの具と言われます。
私の言葉は……導くつもりが惑わすことになるかもしれません。
それでも、神様はお許しになってくれましょうか?
―宿・厨房―
[パチパチと油がフライパンではぜる音。鮭の焼ける香ばしい匂いと共に厨房に満ちている。それらはとても心地よい。まるで暖かい日差しや好きな人達の声のように。
新たに客人が来たのか、何だか食堂が騒がしい。賑やかな声が飛び交う中、気に食わない男の声が聞こえ、思わず口ずさむのを止めた。
ほどなくして、エルナが厨房に訪れる。
エルナの姿を見て、幾分表情を柔らかくした。とは言え、傍目から見て殆ど大差は無いだろう。親しい相柄であれば気付くかどうか。]
……エルナ。
ん、頼む。
[エルナの料理の腕前は知っていた。無理をさせる様な事はしない。
小さく首を振って、自分は鮭のソテーを更に盛りつけながらそう頼んだ。]
[歌っていた事を指摘されれば、気恥ずかしいのか俯いた。
知らず知らずのうちに口ずさんでいた事に気付かされ、食堂まで聞こえていた事に何とも言えない気持ちになる。
視線を落としたまま、エルナの方を見る事無く、食材の置かれたテーブルを見る。其処にはパセリやセージもあった]
パセリにセージに、ローズマリー。まるでどっかの歌みたいだったからな。
[手を伸ばせば直ぐ其処にある、セージを掴み取る。手に取ったセージをおくるくると回して、「だから、つい」と小さく答えた。
「何でこんなのがあるんだろうな、ジムゾンから貰ったんだろうか。」そんな気安い雑談を交わしながらエルナと一緒に料理をした]
おや、今日はシチューなのですか。それは嬉しい。
[いつものように笑おうとして息を呑んだ。
ゲルトの纏う空気が変わったのを感じた。
幾度か間近で感じた事はあったが、これ程までに圧倒された事があったか…]
人を…分かりました。
こちら側にいる人だけで良いのですね?
[このゲルトを見た者ならば、見につけている白いローブなど、ただ予言者を装う為のものであるとすぐさま理解するだろう。
神を見た事も感じられた事も無いが、彼が神と言うものに近いのでは無いかと言う錯覚すら覚えてしまう。]
神は全てをお許し下さいます。
迷える者をこそお導き下さいます。
神は…貴方を許されます。
[しかし、錯覚は錯覚でしか無い。
神に縋ろうと言うこの少年を、守りたい。
今できる事は…彼の願いを叶える事。]
では、私は行きましょう。
一回りしたら宿でお待ちしております。
カタリナさん、よろしくお願いします。
[そう言うと足早にその場を立ち去った。]
赦してくださいますか……
[足早に去るジムゾンの気配に向けてそう呟くと、踵を返し家へと戻っていく。
背を向けたまま、カタリナが入ってくるのを待てば、扉が閉まり、明かりが灯される頃にようやく振り返って、彼女にその顔を見せた。
笑ったつもりだったのだけど、うまく笑えていただろうか?]
ん……身体は平気。お姉ちゃんがいつもしっかり看てくれてるから。
いつもいつもありがとう。
お話しは宿で……今は僕だから。
鏡じゃなくて、僕だから……
よろしくお願いします。
[小さく頭を下げて、それからじっと彼女を見つめる。
──見えない目で、見ようとする]
いや、ちょうど話し相手もいなかったところだったし。
[先程の話し相手は厨房に向かっている。]
……二日はかかるな。
[どれだけ歩いたか、覚えていないが二日間歩き続けたのは確かだ。]
[ひとまず、一番近くのヨアヒムの家へと向かう。]
灯りがついていない…?
[まだ眠るには早過ぎる。ヨアヒムが何処かへ遊びに出ているのだとしても、ヨアヒムの叔父はいるはずなのだが、などと考えつつドアをノックする。]
こんばんは…!
[少し声を張ってみたが返事は無い。
暫く待ったが、どうにも人の気配が感じられない…何かあったのか。
不安を覚えつつ、こちら側には後何軒も無い他の家へ向かう。
気ばかりが急いて、足が僅かに縺れた。]
/*
時代がなんとも測れないね。
きっと銃を持って戦争しててもおかしくないは…ず!
電話がまだ無いという事は、日本で言う明治よりも前になるのかな。
て、適当でいいよね。
ボーダー難しいので、それっぽい話は避けようと思いつつ。
そして電話ってもしかして携帯?と思いつつ
この辺りじゃ、しょっちゅう見かけるもんでもねぇからなあ。
言われてみれば、なるほどとは思うが。
[武器を目にしていれば、さすがに自分も気づけただろうが。
>>191 そして商品に興味を持ったらしい兵士に対し、ウキウキと。]
生活必需品は一通り揃えております。武器防具の類は、一般市民の護身用程度の品でしたらある程度は。
食糧は保存の都合上、取り扱っておりません。本は多少なら扱っております。
しかし私が扱う商品の主力は民芸品でございまして、様々な村や町を回って職人の手による品を仕入れております。細工の美しいオルゴールは女性に特に人気ですよ。故郷に良い方がいらっしゃれば是非お薦め致します。
[ペラペラと一気に喋った。]
―ゲルトの家の前―
…わかりました。
ジムゾンさんも、お気をつけて。
[神は許されると言い置いて、
ゲルトの願いを叶えに立ち去ったジムゾンを見送って。
ゲルトの後について屋内に入り、扉を閉めてから、
いつものように灯りをつけると、
振り返って笑いかけてくれたゲルトの表情が、
笑ったつもりだったのだろうけれど、
どこか泣いているようにも見えて。
目の錯覚であってくれますようにと、
暗闇から明かりに慣れようとする瞳を瞬いた]
―宿・厨房→食堂―
[一緒に料理をしながらエルナと束の間を過ごす。
ソテーとシチュー、持って来たパンも皿に盛りつけた。運ぶのをエルナに手伝って貰いながら、厨房から食堂に移動するだろうか。]
ヨアヒム。お前も、こっちに来てたのか。親父さん、大丈夫か。
…新しく見る顔だな。あんたも他所から来たのか。あんたも飯、どうだ?
[思っていた通り、先程と違って食堂にはたくさんの人が居た。矢張り、その中には気に入らない人物の姿も居たが、他所からの客も居る為悪態を付く事は無かった。
ヨアヒムに養父が心配するのではないかと声を掛け、新しく見る顔に夕飯を勧める。ニコラスの前に鮭のソテーと新たなパンを差し出した。
ただアルビンを視界に入れない様な振る舞いは、ふたりの仲の悪さを知る人達にとっては、露骨だったかもしれない。]
身体は…。 じゃあ……?
…わかったわ、話は宿で、なのね。
[身体は平気、という返事に。では、平気ではないのは……。
と推測するも、話は宿でと言われれば、
先ほどの決意を浮かべた表情を思い出して頷いて]
…私にとって、あなたはいつでも、あなたよ。
鏡だから、ではなく、あなただから、大事なのよ。
ヨアもきっと、そう思っていると思うわ。
[小さく下げられた頭と、見えない目でじっと見ようとするかのような様子に、ただならぬものを感じれば]
…分かったわ。看させてもらうわね。
触れてもいい?
[何かの予感を持ちながらも、いつものように訪ねてから、
少年の返事を待ちながら、背負っていた鞄をおろし、
手早く診療道具を取り出した]
そんな事…
[湖のこちら側、全ての家が留守だなんて、そんな事があるのだろうか。
小さく首を振る。
だが、実際そうなのだ。湖の畔も見て回ったが、誰もいない。]
兎に角、宿へ…
[宿の主人はいるだろうか。
アーベルはいるだろうか。
もしいなかったなら…先程のゲルトの様子が脳裏を過る。
明らかに、良く無い事が起ころうとしている。それも、少なくとも自分は今まで経験した事の無いような…
その、恐ろしい事からあの二人を守れるのだろうか?
自身の非力さをこれ程呪った事は無かった。]
[久しぶりに走ったりしたものだから息が上がってしまった。
不安と自身への苛立ちを抱え、宿へと向かう。]
あぁ…
[宿の灯りが見えた時、知らずに安堵の溜息が漏れた。
人が、いる。]
こんばんは…
[緊張からか、不安からか、僅かに震える手で宿の扉を開いた。]
ありがとう…お姉ちゃん。
[あなただからと…その一言が嬉しかった。
この村の、自身と関わる殆どの者は、少年を少年として見てくれていた。
それがなによりも嬉しかった。
優しい声が鼓膜を震わせれば、期せずして光無き瞳にヒカリが宿る。
涙という小さなヒカリが]
うん…お願いします。
[最期だと思えば声も微かに震える。
涙の雫が彼女を映す。
失われた少年の瞳に代わって彼女を映す。
拭っても拭っても止めどなく映す姉が如く慕った彼女の姿。
目元に触れられる指の感触が、見えぬ闇の先に彼女が居ることを教えてくれる。
少年はそれを全身に感じるように
見えぬ瞳で全てを映すように精一杯目をこらした]
[たった五年で離れることになった故郷は水鏡の村からはずっとずっと遠い
叔父にとっても、自分にとってもこの村に来たことは急な出来事だった。
今まで一度も来た事の無い場所に見知らぬ人々、当然馴染めずにいた自分が今こうしているのはアルビンのおかげと言ってもいいだろう。
彼が自分に誰かを重ねていたことも、知らずの内に立ち直らせたことも、幼い子供の我儘で彼の胸を痛ませていたことも未だ知らないが。
ずっと年上のお兄さん、仄かに憧れを抱き慕った気持ちは今も変わらない。]
[手を離されて>>208、むうっとした表情でアルビンを見るものの]
いいの、アルにぃはアルにぃなんだよ。
……アルにぃがいる時は子供でいいもん
[なんてふにゃっと笑い、ふと少しだけ持ってきた荷物の中に紛れ込ませた置物を思い出す。
何となく持ってきただけで、まさかアルビンが帰って来てるなど思いもしなかったのだが丁度良かった]
ねえ、渡したいものがあるんだけどさ
後でアルにぃの部屋に行っても、いい?
[と聞いた時だったか、オットーが入ってきたのだった>>209]
これは…
[宿の中の光景に目を丸くした。
食事を取る者、談笑する者。
見知った顔、見知らぬ顔、久しぶりに見る顔、昼間見かけた顔。
直感的に、「集められた」と感じた。
無論、誰が何の為に、などとは知る術もないのだが。]
そういえば、エル…えっとアーベ…
……ううんエルナさんに仕立てて貰った服があるの。
せっかくだから、それを着て行きたい…かな?
一日外にいたから、今の服少し汚れてるだろうし。
[泣いてしまったせいもあるだろう。
普段より施術にも時間がかかったかもしれない。
幾ばくかの会話がなされた後だったかも知れない。
一通り処置が終われば、支度の前に着替えを申し出る。
確かエルナと呼ばれるのは好みではないと…直接そう言われたこともあっただろうか?
名ではなく姓で呼ばせる…それがどういう意味なのか少年にはピンとはこなかった。
少年の瞳はその姿形を捉えることはできないし、水鏡は口調を見ているわけではない。
もっと別のものを見ていたから。
だから、少年の口からアーベルという名はなかなか出てこなかった]
今度の収穫祭に着ようと思っていたのだけど……
今着ておこうかなって。
[ニコラスのいただきますという声に相変わらず無表情だが何処か満足げに頷く。
ヨアヒムからの返事に短く「そうか」とだけ答えて>>209、心中で「なら心配要らないな。大人の居る宿に居た方が安心だな」と続ける。
見知らぬ客人から頼まれれば>>205、「分かった」と快く答えた。その間も無愛想のままで、食堂に居るひとりの人物をイヤでも見ようとしなかったが。再び厨房に戻りソテーの乗った皿を運んで来る。シチューをよそった皿も包帯の巻いた男の目の前に並べていたときだった。
ジムゾンが扉を叩いたのは。入って来たジムゾンの顔を見て今朝の事を思い出した]
[話しながら、無意識にヨアヒムの方を見る。確認しておかなければならない事があった。
そんな視線に気づいたのかどうか、ヨアヒムに声をかけられれば、僅かに表情を強張らせた。]
ヨアヒムさん、実はゲルトさんが湖のこちら側にいる者を集めて欲しいと。
今、一回りして来たのですが、この宿以外に人がおりませんでした。
叔父様は、どちらにいらっしゃるのですか?
―ゲルトの家―
[お姉ちゃんと呼ばれれば、見えないと知りつつも、
いつも嬉しかったその呼び名に、微笑んで。
光を失った、けれど綺麗な瞳に浮かぶヒカリに気づいて、
微かに震える、お願いしますの声を聞けば]
……はい、では始めます。
[治療師として診るのだから、と懸命に自分に言い聞かせて、
何とか普段に近い声で開始を告げたけれど]
……この間の、診療から、何か、変化は……。
[ゲルトが、まるで自分のことを覚えていようとするかのように、見えない瞳を向けている様子を見ると、いつものように、状態を訪ねようとして、ぽろりと雫が頬を伝う。]
――回想/宿・厨房>>185>>186――
[オットーの表情の変化は分かりにくい上に少ない。
それでも長い付き合いだ。
鼻歌を恥ずかしがっているのくらいは、簡単に読み取れる。
彼にそこまで隠す気がないからかもしれないが]
Without no seam nor fine needlework...
[素知らぬ振りで自分も諳んじて]
つなぎ目に針の跡もなくシャツが作れるのは、魔法使いくらいだ。
[わざと皮肉げに笑ってみせる。
丁寧に切ったつもりの野菜を皿に盛り付けながらの、他愛ない会話。
オットーのパン屋は自分の実家からほど近く、まだ髪が肩までありスカートで走り回っていた時にはすでに近所のお兄さんだった。
彼はどう感じているのだろう、と時々思う。
母が今の養父と再婚してほどなく、本当に突然、髪をばっさり切り今の口調に様変わりした姿を]
/*
やべ、深夜コア村か‥
WIKI見てて深夜進まない感じ?と思ってたから
コアずれるかもわからんね。
でも今から希望外すのめんどくせえ…
ゲルト……
[それでも、平然となどしていられる筈も無く
俯いて、大切な幼馴染みの名前を呟いた。
何か、出来ることがあったのではないか。
聞かなかったふりなんて、するべきでは無かったのではないか。
今どうしているのだろう、カタリナが一緒にいるとは思うが……]
……終わったわ。
…まだ効果はわからないけれど、
この間、アルビンさんが手に入れてくれたこの薬草、
もう少し、続けてみましょうか…。
[声の震えを隠せなくなりそうな予感がしたので、
無言のまま、けれどいつもよりも丁寧に…目の様子を診て]
[いつもと変わらぬ結果を、震えを隠すのをやめた声で告げてから、まだ冷えきったままのゲルトの頬を両手で温めるように包みこんで]
ゲルト……ありがとうは、私もよ。
私が治療師になれたのは、ゲルトのおかげだから。
それに、お姉ちゃんと呼んでくれるのにも、ありがとう…。
私も…弟のように…とても…大切に思っているわ。
[アルビンに頼んで取り寄せてもらった何冊もの貴重な医学書も、国内では手に入らない、目の病や怪我に効くとされる薬草や薬も、ゲルトの瞳に光を取り戻すことはできず]
[いや、むしろ、ジムゾンに聖書からラテン語の読み書きを習い、医学書を読めば読むほど…ゲルトの目は回復が難しい状態であることを、再認識せざるを得なかった。]
ちょっとこちらへ…
[オットーとアルビン、そしてアーベルも呼び寄せた。
村の者にならば手短かに話は伝わるだろう。
オットーとアルビンの関係も知らないでは無かったが、そんな事を気にしている余裕は既に無かった。]
ゲルトさんから、湖のこちら側にいる者を集めて欲しいと頼まれました。
じきに、カタリナさんとこちらへ来るはずです。
今、こちら側にいるのは、ゲルトさんとカタリナさんを除けば…ここにいる者だけ、です。
[初めて見る顔二人には、なんと説明したものか…話しながら、そんな考えにまた無意識に顔が曇った。]
ありがとう。お姉ちゃん
それから……
[着替えを終えれば立ち上がって、それから少し躊躇してから、軽く本当に微かに
……少しだけ甘えるように彼女を抱きしめて……声にならない言葉を囁いた。
震えと思慕……そして]
いこっか……
[すぐに離れて告げた声は、もう名残惜しさも感傷も霧散して…ただ淡々と。
こうして支度が済めば二人は宿屋へ向かったことだろう]
─ 宿屋 ─
[穏やかだった空がにわかに曇り始め、秋の薫りを運んでいた風が猛り出す。
静から動……そして暴へと姿を変える風が、少年達の衣服を激しく揺らした。
カタリナに伴われ宿屋に姿を見せた少年は、粛々とした足取りで広間へ向かう。
部屋に入り、閉ざした瞳で集まった面々を眺めたとき、少し驚いたような顔を浮かべた。
そのことに何人が気付いただろうか?
驚きの表情を浮かべたのもつかの間、一堂を前に深々と頭を下げた少年は、そのままじっと前を見据える。]
ゲルト=エルメンライヒと申します。
お集まりいただきありがとうございます。
今日は、皆様にお伝えしたき水鏡の言の葉を携えて参りました。
業務連絡です。
確定とまではいきませんが、早朝に入村予定と仰ってる方がいらっしゃいます。
現メンバーで全員になるとは限りませんので、頭の隅にでも置いておいて頂けますようお願い申し上げます。
[一度言葉を切って、虚空を見つめる。
空虚な瞳が捉えるは虚空の狭間。
狭間を彷徨う少年の瞳は虚から現へ妖しく蠢く。
徐々に生気を失うように血色が消えて行くに合わせ、
生を奪うかのように瞳に宿る妙なる光]
[ゆっくりと口元が開かれれば、冷厳に佇む水鏡が言の葉を紡いだ]
魔が降りようとしています。
人の世に交わぬ夜の世が
現の世に隔世が映る……逢魔時
暗き風を呼び紅蓮の嵐を纏い──
聞き覚えのある言葉で申し上げるなら──
魔が名は人狼
人の理を異にし、夜の理に生きる者
鮮血を纏し闇の眷属
[左手を翳せば、虚空に突き出されるは二つの指。
その身、その腕と違わぬか細い指が踊るように空を彷徨った]
赤き波紋は二つ
陽光の元では人となりて
赤き牙を研ぐ
[右手を翳す。
やはり二つの指が虚空へと伸び
対を成すように彷徨い征く]
されど、白き雫も二つ
現世 牙を見抜く術を持つ者
その瞳を以て人と魔を見分ける術
奥津城に 鎮魂の音を紡ぐ者
死出の路に灯る光の色を見る術
占師と霊能者……と人は呼ぶ
そして、惑う姿は四つ
惑い征く先の導
その手に持つは波紋か雫か
総ては 鮮血の果てに垣間見えん
[蠢く光を湛えた瞳が、その場の総てを順番に射抜いていった。]
[語るべきことは語った。
誰が誰なのか? それは水鏡の与り知らぬ所
鏡はただ照らし、そして魔を造る。
誰が生き、誰が逝くのか?
それは水鏡の与り知らぬ所
それを映し出す鏡は割れて無くなるのだから。
それが鏡の宿命
死人が鏡となりて生かされていた理由
── 水鏡が静寂を広間に届ける頃
それに成り代わるように、風は雨を従える。
みるみるうちに激しさを増していく雨、ついには横殴りのようにけたたましく窓を打ち付ける]
啓示は以上です。
[呟くような小さな声でそう紡げば、再び光を失った少年はゆっくりと踵を返し、よろりよろりと宿の外へ出て行こうとした。]
[ゲルトが宿に現れても、小さく反応を示すのみで顔は上げないまま]
……
[震える体を自分で抱き締め、ただその言葉を聞いている。]
[啓示の終わりが告げられると、糸の切れた人形のように膝が崩折れ、近くにあった椅子に座り込んだ。]
………
[外へ出て行こうとする背中に声をかけようとしたが、口は開けど声が出てこない。]
/*
おおおおお落ち着け自分。せっかくいいところなのに水差してる、超水差してる。
とりあえず触れずに反応すればいいじゃないかおおげさだなあ。
すみません…。
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