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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が5名、人狼が1名いるようだ。
最弱モンスター プルプルが「時間を進める」を選択しました。
やあ、みなさん、KK=103観測基地へようこそ!
よく来ましたね。
わたしは、キレ=オ=テオ=ドール。ここの前回の担当医師だ。しかし、今回の応募に医療関係者がいなかったため、ここに居残りになった。
まあ、これから5年よろしく頼むよ。
[そう言って、次陣の観測隊の全員と握手を交わした**]
[一番最後にテオドールに向かう。リーダーでもなければ、年長者でもないから]
初めまして、エンジニアのレジェ=ロ=レン=リー=ルです。
リールと呼んでいただければ嬉しいです。
よろしくお願いします
[差し出された手はごつごつしていたが、とても温かくて。
しっかり握られた手に、安心感を強く覚えた**]
エンジニア リールが「時間を進める」を選択しました。
─ 出発直前/映話 ─
リーラ、リーリ。これがたぶん出発前の最後の映話になると思う
『そんなことより、リール!チームにタラシのベ=リアンとツンツンのマルグ=リット
天才チェ=リーがいるって本当?』
そんなことより…って、知ってるの?
『知ってるもなにも3人とも有名人だよ』
『特にべ=リアンはヤバイよ!女と見れば誰彼構わず口説くって学内で有名』
『今回派遣隊になったのもリールみたいに志願したんじゃなくて、女遊びが過ぎて
飛ばされるって噂なんだ』
……ひどい噂だね、そんな人には見えないよ
『ほらほらリーラ、だから言ったじゃない!絶対リール気づいてないって』
『(ため息)リール、お人好しもほどほどにしないと』
そこでアタシが怒られるんだ(苦笑)
せっかく出発前に映話したのに、そんな話なら切っちゃうよ?
『ダメ!べ=リアンだけは絶対ダメだからね!』
『どんなにいい人そうに見えても絶対気を許しちゃダメ』
そもそもアタシ、恋愛する気ないし、KKには仕事で行くんだし。
……クローンに恋愛する権利なんてあるの?
『未覚醒のリールだからあるんじゃない、でもべ=リアンだけはダメ』
はいはいわかりました。
じゃあ、しばらく星間通信のみになるけど二人とも元気でね
『『リール』』
うん?
『自由になって』
『アタシたちの分も』
……ありがとぉ
二人とも大好き。寂しくなるなぁ
でも二人がいなくてもがんばれるってとこ見せないとね
『アタシたちも寂しいよ』
『だけど、クローンでも自分の脚で立てるって証明してみせて』
うん。がんばるから
[他にも色々喋ったけれど、ぽろぽろ零れる涙を抑えることができなくて、
声にならなかった*]
[結局、新たに赴任した隊員は4人。テオドール医師を加えた5人で、KKの調査、および基地の居住環境メンテを行うことになる。
顔合わせののち、医師に基地の施設についての説明を受けた]
『前任の隊が多少配置を変えたり、改修を加えた部分はあるが、大きくは変わらない筈だよ』
[医師の言葉に、室内をざっと見回してから頷いた]
そうですね。
研修に使った設備と、基本的には同じようです。
これなら、こちらに慣れるのもそう時間はかからないでしょう。
でも……。
[モニタールーム。壁のメインディスプレイに、視線を向けた]
これだけは、研修所と違う。
本物の、KK=103。
あちらでも、転送されてきた映像を見てはいましたが、ここに映っているのは……本当に間近にある、KKなんですね。
[青く美しい惑星の姿から、しばし目を離せずにいる**]
天文学者 ベリアンが「時間を進める」を選択しました。
新リーダーのル=レード=マ=チェ=リーです。
[テオドールと握手する]
今までのリーダーと比べて、至らないところがあるかもしれませんが、よろしくお願いします。
さ、プルプル、好きなとこにいていいよ、と、いっても今は僕達についてくるしか他に移動する方法はないけど。
あとでリールにプルプルの体重でも自動ドアが開くように設定してもらうからそれまで我慢してね。
[持ってきたケージからプルプルを出して壁に貼りつけておいた]
[研修所とほぼ同じコロニー内。
はしゃぐ必要も必然もないから黙ったまま案内について行く。
でもモニタールームから肉眼でKKを見てはっと息を飲んだ]
これが、KK=103…
綺麗。宝石みたい。
なんだか、あの
ちょっと怖くもあるけど。
[へなへなと腰が砕けて床にへたりこんだ]
もっと事務的にいかないと…
飲まれちゃダメ。
僕の、…僕達の使命は…
[きゅっと唇を噛んだ]
僕、生物実験室に行きます。案内ありがとう、テオドールさん。それじゃ、また。
[引き留められなければモニタールームを出ていく**]
[モニタールームを出るチェリーの後を追うことはしなかった。
必要ならば女性同士か、もしくは医師の役目だろう。
彼女とは研修期間を通してそれなりに打ち解けたつもりだが、あまり物理的に接近するのはやはり警戒されていた。
リールへの接近ががっちり妨害されるのも、相変わらずである。
マルグリットに話した>>0:147ように、チームとしての成果が第一。問題を起こしたくはないので、これでも自分としては自重しているのだが、軽口が過ぎてリーダーに叱られたことは、一度や二度ではない]
……では、私も私物の整理をしてから、持ち場に。
テオドール先生、ありがとうございました。
[チェリーが退室した後、自分も医師に挨拶をして立ち去った]
―自室―
[研修所で割り当てられていたのと、同じ構造の居住室。
さして多くはない私物を、室内に配置する]
……結局、お医者の先生を入れても5人か。
この少人数で、どこまで調査が捗るやら……。
[追加の人員が無いことは、研修期間の途中で確定していた。
それでも、改めて重いため息をつく]
……仕方ないな、わかっていたことだ。
後は、前任者がどのくらいやってくれているか、だ。
[気を取り直し、再びモニタールームへと向かう]
― 生物実験室 ―
…母星の生物は、最早進化も無く。
滅びに 向かっている。
母星が一杯になったからだけじゃない。移住できる
僕は…
母星を救いたくて、生物学以外の分野も修めようとした。
−KK=103観測基地到着−
[出迎えは、老医師であった。手を差しだされ、軽く握手をし]
どうも。
[とだけ、応えた]
ここは、基本、研修所を同じでしたね。
[と言って、勝手に自分に割り当てられた部屋へ早々に引っ込んだ。
老医師は呆れた顔をしたかも知れない*]
さて……。
[前任者の残した、KK=103とこの星系に関する観測データを、サブモニターに映し出す]
測定間隔は、このままでよさそうだ。
ん……これは申し送りの項目に無かったけど、必要なのか?
[観測機器に設定されているスケジュールや観測項目を把握しようと、ひと通り目を通している**]
[研修中、相変わらずの無愛想さを発揮し、メンバーに交わることをしなかった。
壮行会だの、親睦会だのと、何か企画をしたかも知れなかったが、仕事に関わらないことに関しては一切出席せず。
ただし、ベ=リアンに宣言した通り、こと仕事に関しては、要求以上の結果を出すようにしていた。
ただ、自分の役割の為、あまり他のメンバーに依頼されることも多くはなかったはず]
比較文化学者 マルグリットが「時間を進める」を選択しました。
生物学者 チェリーが「時間を進める」を選択しました。
>リットメモ 2012/03/07(Wed) 19:59:35
残念ながらお料理はあまり上手ではないとラ神のご指示がありました。
ラ神ェ……
[コロニーに来て幾日かが過ぎた。
マルグリットとはウマが合わないのがわかっているのでなるべく絡まないようにしていた。
仕事の面では任せて心配がないので任せきりにしておいた。
偶に食堂で一緒になっても自分から話しかけることはない。
ベリアンには初めて会った時より信頼度が上がった。仕事は真面目にするし、気が利くし、モテる理由がよくわかった。
リールに近づく時には未だに邪魔している。とはいえ、いつもリールと一緒に居られるわけではないからベリアンとリールがふたりで話す機会もあるだろう。
リールとは、とても仲良くできていると思う。親友ってこういうのかなと生まれてはじめて思った。
テオドールは最年長者だし、一番長く此処に居るし、仕事での悩みがある時は聞いてもらったりした。
プルプルは、相変わらず。気がつけば椅子を登ってきて肩に居たりするけど、餌の時以外はどこかにいることがほとんど。]
−自室−
さてと…。
[早速自室に入ると、端末を操作して、仕事にかかる。
モニタールームには行かなかったので、チェリーの一件とかは知らない]
どこまでできてるのかしら…?
[前任のエンジニアが用意してあるはずのシステムをチェック]
…まあ、一応は繋がるようにはなってるのね…。
[しばらくして、端末からはじき出される結果をチェックして独り言を呟く]
ああ、驚かれたでしょうけど、ご心配なく。
人に対する態度はああですが、責任感はあるようですし、仕事の速さも正確さも信用できますよ。
確かに、もう少し花の顔(かんばせ)を綻ばせてくれればありがたいのですが、残念ながら私では力不足のようです。
[にこやかに答えると、医師は曖昧に頷いた。マルグリットへの客観的な評価は、伝わったことだろう。
ベリアンという男がどういうタイプの人間かも、おそらく]
/*
人数少ないんだから仲良くしようよwwwwwww
だがリットもチェリーもそこが好きだ!
おもしろいな、これどうなるんだw
*/
[ともあれ、基地での生活はほぼ順調に滑り出したように思う。
テオドール医師は、第一印象通りに頭脳明晰かつ穏やかな人柄で、よくメンバーの話を聞いてくれた。
自他共に認める女好きのベリアンであったが、やはり男同士の話ができる相手はありがたい。もっとも、妻一筋なのだという医師は、色事方面の話には全くと言っていいほどノってくれなかった。
チェリーは、生物学者の任務に加えて、リーダーという役割をよく務めていた。
自分は少なくとも仕事の面では信用してもらえているようで、ほっとしている。
リールといる時には年相応の表情を見せることが多いので、ほのぼのしながら見守っているのだが、ニヤニヤしているように見えたら申し訳ない]
[リールは、赴任当初の細々した設備の改良や調整を、いそいそとこなしている。
見かけによらない技術の高さには感嘆したが、無邪気な性格は相変わらずである。
時折データの解析を手伝ってもらいながら、口説きモードに入らないよう自重はしている。
マルグリットは、ある意味徹底している。
研修所で宣言された通り、本当に誰とも親しくなるつもりはないようだ。
折に触れて言葉をかけてはいるのだが、軟化の兆しはない。
プルプルは、マイペースで基地の中をうろうろしている。
気づかずに踏みはしないかと心配したが、今のところ事故は起きていない。
テオドール医師にも、すぐに懐いたようだ]
[時折、皆のために料理の腕を振るった。
野菜は基地内で栽培されていたため、新鮮なものが手に入ったが、肉類は超長期保存用の冷凍品や、合成品。
それでも、食堂のメニューとは違う料理を作って食べるのは、いい気分転換になった。
故郷の味をふるまったり、時には新たなレシピにチャレンジもする]
……資料を見て、KKの『トウフ』を作ってみたんだけど。
どうだろう?
[どうだろうも何も、実物を食べたことがある者はいないだろう**]
[目につく機材を片っ端から目視で確認していく]
前任のエンジニアさんはすごく愛のある方だったんですねっ
わあ、こんな改良してある。ここがこうなってるってことは、
あっやっぱりこっちはこうなってる!
すごい、勉強になるーーー!
[うっかりエンジニアとしての職人の世界に没入してしまって置いて行かれるハメに]
すみません、お先にどうぞ
後からおっかけますから……
−自室→廊下−
[一通りチェックを終えてから、廊下に出て、リールの姿を探す]
どこに行ったかしら?あの子。
[多分、いまだに設備内の機械関係を眺めては自分の世界に没頭しているだろうことは予想していたが]
─ 廊下 ─
[一部屋に捕まっては、また別の部屋で夢中になったりしながら、リラクゼーションルームから出てきたところで]
あれ、マルグリットさん
どこへ行かれるんですか?
−廊下−
あ。リール。あなたを探してたの。
例の自動翻訳機を繋げてほしい機械があるの。
今、時間ある?
[自動翻訳機は3台完成していた。うち、1台は、音声の入出力の部分にインターフェイスを用意するように依頼していた]
トウフ…?
[白い四角い塊に、黒い調味料がかかっていてお馴染みの薬味が乗せてあった。
恐る恐る、フォークの先に黒い調味料をつけて舐める]
塩辛い…
[次に白い塊のカドをけずって口へ]
…味がしない?
[四角い塊と黒い調味料と薬味を混ぜて食べてみる]
おお〜。なるほど、まとまって完成品になるのか。
…興味深い。
[食べ終わるとベリアンにごちそうさま、と微笑んだ]
ふむ。KKの人たちと僕達は味覚が似通っているのかもしれない。
でも、ベリアンが使った食材はKKのものではないから、実際は味が違う可能性もあるのか。
/*
なんかリーダーらしいことしなきゃいかんだろうが思いつかない。
ベリアンには感謝。場を動かしてくれたり全体イベント起こしてくれたりとても助かっている。
[ぽふぽふとチェリーの頭を撫でて]
ん。自動ドアの件はなるべく早くとりかかるよ。
でもプルプルが自由に部屋から出られるようになったら迷子にならないかな
[そんな心配をしてみたが、チェリーのことだからその辺りも考慮に入れた上での依頼だろう]
リフレッシュルームであのゲームの続きやるのを楽しみに、私もお仕事がんばるよ!
じゃあ、チェリーもあんまり最初から張り切りすぎないでね
またあとで
[チェリーの笑顔をみて安堵すると、手を振って別れた]
−廊下−
リフレッシュルームのテレビあるでしょ?
[リフレッシュルームには複数台のテレビが設置してあった]
1台をあそこに接続してほしいの。KKのテレビ番組が入ってくるようにしてあるモニタに。
これで、みんなでKKのテレビ番組観られるようになるから。持ってきた娯楽番組だけじゃ、すぐに飽きるでしょう。
[これは、リットの独断だった。
残り2台については、別途指示があってのことだったのだのだが。
しかし、リットはそのことを説明しないだろう]
─ 廊下 ─
[ちょっと大げさにぽんと手を打って]
モニタに翻訳機!
KKのテレビ番組が私たちも楽しめるようになるなんてっ
[一瞬言おうか躊躇ったのだが]
ちょっと、意外でした。
マルグリットさんにとってはこれも仕事のひとつだってわかっても
リフレッシュルームのみんなの娯楽に気を配ってくださるなんて
ありがとうございます、よーしがんばるぞーっ!
[マルグリットの手をとりぶんぶん振って]
じゃあすぐとりかかりますね
失礼しますっ
[研修所に居た頃はそんな話もなかったので、嬉しくなってさっそく機材を手配しに走り出した**]
−廊下−
[リールが大はしゃぎすると、少し驚いて]
…。
[しかし、その様子に特にコメントすることなく、走り出して行ったリールの背中をただ眺めていた]
−廊下→自室−
[リールに依頼をしてから、再度自室に戻る]
ん…?システムロック…?なんで…?
[慌てて作業の手順書を読み返す]
あ…。これね…。
[目的の項目を見つけて]
これはわたしの仕事じゃないわね…。
[すぐに内線のインターフォンでチェリーの部屋を呼び出す]
ちょっと、リーダ。手順書によると、到着後すぐに全員のパスワード登録が必要なことになってるけど。みんなに声かけた?
ペットの世話もあれだけど、ちゃんと仕事してちょうだいね。
[かなり嫌みっぽく言った]
−自室−
[チェリーにパスワードの件を伝えれば、急ぎ全員のパスワード登録が行われるだろう。もちろんリットも率先して行うだろう。
それから、また自室に戻り、再度システムのチェック]
ん…。これでOKと…。
[コンソールを叩くと、次々と現れる前任者の報告と、本部からの指示]
ん…。やっぱりね…。
[と、言うとちょっと頭を抱えた]
[モニターに現れた本部からの指示にはこうあった]
『KK=103への移住計画を行うにあたっての、序盤段階における、政治的外交交渉の可能性について』
[続いての指示を略するとこういうことだ。
KK=103への移住に当たっては、いくつかの段階を設定されている。外交交渉、そして武力行使、つまり侵略である。
圧倒的に文化・武力レベルの差があるとは言え、武力に及べばこちら側にも損害が出る。そこで、武力行使の前に外交交渉によって惑星の明け渡しの可能性があるかどうかについて調査することが、ルグ=リットの任務であるとのことであった]
…まあ、予想はできてたけどね…。
なんでわたしなんかが招集されたか、最初は不思議だったけど。これで理由が判ったわ…。
異星人がその星をほしいから、出て行ってくれって言ったからって、はい、そうですかなんて、言うヤツがいるとでも思ってるのかしら…?
バカじゃない。
[指示には続きがあり、外交交渉が不可能な場合、策略を施すことで、原住民の自滅を促す可能性についても、触れている]
武力行使以外の方法を考えることが残された善意だとでも思ってるのかしら…?策謀は侵略となんら変わらないわ…。
腐ってる…。
[多分これはトップシークレットに近い任務に違いない。人当たりの悪いルグ=リットであれば、他人に漏らす可能性が少ないだろうと見ての人選だったのだろう。そう言う意味では人選にミスはなかった。
しかも、リット自身、暴言を吐きながらも任務に逆らうことは全く考えていない。着実にその指示通りの方策を練ることだろう。
外交交渉の余地はかなり少ないとは言え、KK=103における歴史的関係性や文化的差異、宗教間での争いなど、この星が自滅に至る可能性を探ることは可能と考えていた。
さらには、研修中に叩き込まれた、ハッキング技術を用い、KKについ最近張り巡らされたネットを経由して、テロ戦争や核兵器の誤作動などの可能性など、様々な方面からの方策を頭に描いた]
…サージャリムなんていない…。
[リールに依頼していた自動翻訳機の1台を取り出し、KKのネットから流れてくる音声情報を取り込む。
それを分析機にかけながら、分類していく。
そして、その蓄積した情報が本星へ送られることになる**]
ん?
[内線が鳴ったので出たらマルグリットだった]
ああ…すみません、忘れていました。
テオドール以外の全員に至急報せますので失礼します。
[今回は明らかにこちらに落ち度があったので冷静に対応した。
すぐにベリアンとリールに内線でパスワードの登録をお願いした**]
−通信室−
[新着の観測隊員にはまだ知らせてはいなかったが、彼らが出立したのとほぼ時を同じくして、本部から星間戦争勃発の知らせが発信されていた。
しかし、その知らせが到達したのは、つい数日前のこと。観測隊が到着するほんの数日前。
新着の観測隊員は移動中冷蔵仮死状態で運ばれてきたので、その経緯を知るものはいないはず]
ん…むぅ…。
[老医師は一人通信室でうなり声を上げていた]
どうとっても…これは…。
[胸元のロケットの写真を開き。
サージャリムへの祈りを捧げた]
どうか…。
−観測隊到着から数日後−
リー。すまないが、メンバを全員集めてもらえないだろうか?
[暗く重い表情を浮かべながら、医師はリーダーであるチェ=リーに声をかけた]
非常に重要な話がある。1時間後にカンファレンスルームに集まってもらうように伝えてくれたまえ。
[とだけ言った]
−カンファレンスルーム−
[全員が揃えば]
シフト外の者もいるが、すまない。重要な話をしなければならないので全員に集まってもらった。
まずは、これを聞いてくれないか。
[そう言って、手元のコンソールを叩いた。すると、母星との交信音声と思われる音声が流れた。
しばらく、定期の通信内容と思われる交信が続いた後、]
「星間戦争が…ザー…シアの…ザーー。あー、あー…ザーザーーーーーーーーーーーー」
[そして、母星からの通信が途絶えた]
これは、君たちが到着する数日前にここに届いた通信記録だ。前任でこのことを知るのはリーダとわたしだけだ。
そして、ここ数日通信記録を様々な方向から検討した結果…
[ここで言葉を区切った]
トーフ?不思議な食べ物ですね
[コロニーに来てしばらく経つ。時々ベリアンに手料理を振る舞われるようになった。それらは食べるためだけの食事というより目にも鮮やかな色が濃く、自動調理器の作るそれとは質が違うように思われた]
今日のはまたいつもとは趣向が違うみたいですけど、ベリアンさんってどうしてお料理に興味を持たれたんですか?
一人暮らしだからというのは以前うかがいましたけど、最低限というよりは趣味の領域を超えてますよね
いつもとても美味しいし
[白い塊の上に薬味が乗せられていて、さらに液体調味料がかけられている。KKの島国でショーユと呼ばれている独特の調味料らしい]
ふうん、ショーユって塩辛いだけじゃなくて甘みもあって…
[調味料と本体を慎重に味見するチェリー>>41を、緊張の面持ちで見守る。
おお、と感嘆の声が聞こえればほっとして]
そうそう、ソースが必要な料理は珍しくないけど、本体の味がここまで薄いのは、ちょっと驚いた。
もっとも、原料からしてKKの「ダイズ」とは別の植物だから、本当にこんな味なのかどうかはわからないけど……複数の文献に、トウフ自体の味はごく淡泊だってあるから、雰囲気ぐらいは出てるんじゃないかな。
[食感が気に入ったらしいリールにも、にこにこと頷く>>62]
更に驚くべきことに、この調味料「ショーユ」も、同じ「ダイズ」からできているらしいよ。
こっちはこんなに味が強いのにね。
今回は熟成の設備も時間も無かったんで、合成しちゃったけど。
はぁい、リールです。あれ、チェリー?
[作業の手を止めずに内線を取ると]
パスワード、ちょうど今登録しようと思ってたとこなの
連絡ありがとう
いざパスワードって言われると、悩んじゃって
うん、すぐに登録終わらせちゃうよ
お疲れさま
[リーダーとして確実に仕事をこなすチェリーに労いの言葉をかけて、通話を切る]
パスワード、パスワード……うーん
やっぱりこれかな
おいしい?よかった、ありがとう。
じゃあ、次はショーユの熟成にもチャレンジしてみようかな。
トウフは低カロリーで、体にいいらしい。
ヘルシーだし、エキゾチックだし、帰ってから使えそうだな。
>>66
はは、ありがとう。
目の前にいる君たちがどうしてイチコロにならないのか、不思議で仕方ないんだけど。
でもね、やはり女性ウケを狙うなら、見えないところで努力が必要だよ。
着るものなんかも派手すぎず、地味すぎず、さりげなくセンスと知性をアピールしたりね。
わざと取れかけのボタンで母性本能をくすぐるテクニックもあるみたいだけど、そっちは俺のキャラじゃないからなあ。
……そうやって男は網を張っているからね、リールも悪い男に騙されちゃいけないよ。
[マルグリットとリールのおかげでKKのテレビ番組が機械翻訳され始めると、リアルタイムでKKの政情、流行、科学レベルなどを観察できるようになった]
へえ、「ミソ」というのも同じ原料なのか……これでスープの味付けをして、切ったトウフを具に。
え、「アブラアゲ」も同じ原料?
……お。
この司会者はなかなかの美人だ。美的感覚は割合に近いのかな。
[初めて間近に感じるKKの文化、観測機器の集める興味深いデータ。
いざ研究対象を目の前にすれば、それに触れることが純粋に楽しかった。
だから、母星の情勢など特に確かめようとも思わなかった。
大切なのは、今ここにあるKKの観測]
おっかしいなあ……母星との通信系等がどうしても安定しない……。
なんなの、このパターン。数値が振り切ってるんだけど
んーどうしたの〜?そんなにファンを熱く回転させて。
なにか忙しいお仕事でもしてるの?
[何の事はない、話しかけているのは持ち場のコンピュータである]
ソフト的には問題ないはずなのに
これって受信部の問題なのかなあ
でもKKとの通信はちゃんと出来てるのよね
[不具合の原因として考えられる可能性は全て検討したはずだ。それ以外の可能性なんてひとつしかない。でもその可能性は母星の情勢を知らない当人にはまた考えられなくて]
見落としが何かあるはずなんだ。
なんだ、なにが原因なの……
−カンファレンスルーム−
どうしたのよ…?
[招集がかかったのは、ちょうどシフトが終わって寝入ったところで起こされたため、非常に機嫌が悪かった]
なん…ですって…?
[しかし、テオ=ドールの衝撃の一言>>59に言葉を失った]
……リールは可愛いよ、本当にね。
任務中じゃなければ、迷わず攫っていきたいくらいだ。
[わざとらしく、にやりと笑ってみせた]
―ある日―
はー……やっぱり若者には敵わないな。
[年寄りくさいことを言いながら、リラクゼーションルームを出る。
リールたちと「((コウモリ人間))ゲーム」をして、85点の差で負けたのである。
ちょうど通路で出会ったマルグリットに、声を掛ける]
ああ、リット。
いやいや、ちゃんと所定の休憩時間だったよ?
データ、今朝届いてた。ありがとう。
[依頼していたのは、KKに伝わる民間伝承の翻訳。
KKの「星空」に関する伝承を分析すれば、彼らの宇宙に関する知識を量る助けになる。
また、過去に大規模な天文現象があれば、それが伝説として残っていることもあるだろうと]
君にレクチャーして貰った通り、異星文明に関する彼らの知識は、フィクションでしかない、か。
自分たちの星以外に知的生命体が存在するかどうかすら、調査できてはいない。
仮にこっちが接触を試みるにしても、まずは信じてもらうところからスタートだな。
……不思議なことに、会ったことも無い異星人を扱った映像作品や文学はてんこ盛りだ。
変な意味で免疫ができてしまってるから、正直に我々の出身を名乗っても、大笑いされるんだろうね。
―ある日―
>>75
[通路でベ=リアンとすれ違い際に声を掛けられた。手元には何冊かの資料を抱えていた]
ああ、そう。
[と、いつもの通りに、愛想はない]
知的生命体の存在に関する調査能力は、その星の文化レベルに比例する。彼らがまだそのレベルに達していないということ。
「宇宙人」は「幽霊」とか「妖怪」と同じレベル。
[とだけ感想を漏らし、その場を立ち去ろうとした]
私達も、幽霊と同じかもしれないけど…。
[振り向いてからの独り言だったから、ベ=リアンには聞こえないかもしれない]
……っ
あのっ、私お皿片付けますね!
[免疫ゼロなのでまともに動揺し、テーブルの上のお皿を持って逃げるようにその場から立ち去った]
─ カンファレンスルーム ─
……………… はい?
[シャワーを浴びていたところで召集があった。全員召集なんてめずらしいなと思いながら向かったカンファレンスルームで受けた報告>>58>>59はとうてい簡単に受け入れられるものではなかった]
待ってください、母星系が壊滅?
大母星も、テスもシアも、セダもカヤも──惑星が全部吹き飛んだ?
星間…戦争って…まさかそんな……
[それで通信系統の不具合の理由はすべて納得できる。ああ、そういうことか──]
アタシが技術者として未熟だから。
だから通信状態が回復しないんだと思っていたのに。
アタシ──間違ってなかったんだ
……嘘だ。
こんなの嘘ですよね、アタシが間違ってるんですよね?
アタシが未熟だから。だから母星と連絡つかないだけですよね?
全部なくなっただなんて、ありえないですよね?
言ってください、お前のせいだって
だから母星と連絡つかないんだって
ちゃんと直せって
お願いです、誰か言ってください!!
みんなをカンファレンスルームに?
…了解しました。
[テオドールの要請に応え、コロニー内放送で呼びかけた]
緊急連絡です。コロニー内の全観測隊員は、一時間後にカンファレンスルームに集まって下さい。
シフト中の方は一度切り上げて来て下さい。
母星と連絡がつかないの…?
[それは>>82リールからは初めて聞いた話だ。
つまり、皮肉にもリールの言葉はテオ=ドールの説明を裏付けたことになる]
なんで…。
[頭を抱えてその場に座り込んだ]
― カンファレンスルーム ―
[テオドールの報告をただ黙って聞いていた。
コトの重大さを理解していないわけじゃない。理解しているからこそ感情を抑える]
リール、誰のせいにしても意味はありませんよ。
今考えるべきことは、僕達がこれからどうするかです。
幸い、生きていくだけならここの設備でも事足ります。
[呟くような声>>78を耳に留め]
幽霊だなんて、寂しいことを。
……5年で成果を挙げて帰るんだろ。
今は母星の連中もこっちを忘れてるかも知れないが、帰還すれば今まで以上にモテモテだ。
[KK観測が充実した任務だとは言え、帰還後の処遇に不安が無いと言えば嘘になる。それでも、母星が自分たちの成果を待っていると信じたかった]
……リット、俺はね。
君が派遣隊に入れられて、モチベーションを失ってるんじゃないかって心配してたんだ。
だから、研修所であんなお節介を言った。
君ほどの人が母星を離れる決心をするなんて、まあ下世話な想像をすれば、失恋でもしてヤケになったのかなって。
でも、事情はともかく……君は宣言通り、自分の任務を完璧にこなしてる。
少し安心したし、少し不安だよ。
[それだけ言って、その場を立ち去った*]
― トウフ・回想 ―
[ベリアンにごちそうさま、と言った後、任務の時間になり途中で退席したので
その後のベリアンとリールが何を話したかは知らない。]
KKを侵してはならない、それがサージャリムの示した道。
僕のパスワード
【秘密の楽園の鍵】
これは誰にも知られないようにしないと。
─ カンファレンスルーム ─
[冷静なチェリー。感情的にならないチェリー。こんな、異常とも言える事態にも声を荒げることはなくて]
だってこんなのおかしいよ!
生きて行くだけの設備?
どうしてそんなに冷静でいられるの
帰るところがなくなったかもしれないのに──
― カンファレンスルーム ―
僕が、冷静?
[そう見えているのなら任務中のリーダーとして綻びは無いのだろう]
KKに降りるという案もあるにはあります。
が。
…それはダメです。リーダーとして、その命令を出すことは無いです。
冗談じゃないわ!
[と、叫ぶと、バン!とテーブルを叩き、立ち上がった]
わたしは、母星に帰るわよ。何が何でも帰る!
前任の宇宙船は?別星系の派遣隊は?
なんでもいいから、手段はないの?
[ズカズカと前に出て、テオ=ドールの胸ぐらを掴んだ]
わたしは、こんなんじゃ、納得しないわよ!
経緯全部説明しなさいよ。
どうしてこうなったか、今までの記録も全部出しなさい。
じゃないと、わたしは…
帰る場所がないなんて、ぜったい納得できない!
[老医師の首根っこをブンブンと振った]
[プルプルを片手に乗せる]
みんなの心を感じ取ってストレスを受けてるのかな。
どうしよう。テオドール、診て
[診て欲しいと言いかけたけどテオドールもプルプルを見たことなど無いだろう。
その時、マルグリットの取り乱した声が聞こえた]
無くなってしまった母星に、どうやって帰るんですか?
[冷静を取り繕う声は癇に障るかも知れないがそこまで気遣う余裕もない]
[チェ=リーの言葉>>97に]
あんた、帰りたくないの?母星がない?絶対に、それが本当だと言えるの?見たの?実際に?
何かの可能性が残っているかも知れないじゃない?なのに、そんなに簡単に、はいそうですか、って納得するの?
わたしには、母星に家族もいるし、残してきた物もある!こんなところで死んでたまるもんですか!
[かなりヒステリックに叫んだ]
いや!離して!
[ベ=リアンに制止されると]
返して!わたしの家族を、星を!返して!
[とにかく周りに当たり散らした]
[リットの大声が遠くに聞こえる。それを制止するベリアンの声も。
全てが遠い世界のできごとのようで]
私、もう一度通信ログみてきます
こんなこと信じられない 信じたくない
[そう言って踏み出した足はもつれて]
[テオドールに当たるよりは自分に当たるほうがいいだろう。マルグリットの矛先がこちらに向いたのは好都合だと思った]
では、手が開いた人が母星との連絡を試みるようにしましょう。
無事であるなら連絡が取れるはずですし。
[マルグリットを止めるベリアンにそっと首を振った。
叫べるだけ叫んだほうが、泣けるだけ泣いたほうが、マルグリットも落ち着くだろうと思って。
ベリアンに伝わったかまではわからないが]
…お願いね、リール。
[リールがこの場を離れるのも好都合。
大人が取り乱すところを見ては精神的に良くはないだろうから]
プルプルは、どうする?
どこに居ても辛いよね。ごめんね、辛い思いをさせて。
[プルプルを撫でたがぷるぷると鳴いてはくれなかった]
[チェ=リーの言葉に>>102]
やるなら、さっさとやんなさいよ!あんたリーダーでしょ?とにかく、なんでもいいから、やんなさいよ!
[相変わらず、手はテオ=ドールの首ねっこ]
[ベ=リアンの制止>>104に駄々っ子のようにイヤイヤをして]
わたしは、絶対信じないわよ!
だって、信じるなんて…なんて…できるわけない…。
[ようやくテオ=ドールを掴む手が緩んだ]
できるわけないじゃない!
なにかしたほうがいいのは貴女ではないんですか。
なにかしたほうが気が紛れますよ。
[後ろ手に持ったショックガンの目盛りを気を失わせる程度に合わせている。
テオドールの命が危険なようならマルグリットには少し気絶したてもらって反省房に入ってもらわなければならないだろう]
/*
反省房w
女シオンなわけですねw
で、ベ=リアンがお食事を持ってきてくれるわけか。それはそれでおいしいかもw
[マルグリットの手が離れた隙に抜けだしたテオドールが酸素を求めて息を慌てて吸って咳き込んだ]
大丈夫ですか、テオドール。
[テオドールの背中をそっとさすった。
ベリアンにそっとショックガンを手渡そうと試みるが果たして]
……チェリー。
今KKに向けている観測機器の一部を、母星系の方向へ調整してみてもいいか?
あれは近距離用だから、精度は相当落ちるだろうが……何かわかるかも知れない。
[その言葉は、マルグリットに聞かせるためのものでもあり。
彼女をそっと医師から引き離し、自分を殴るに任せている]
[ショックガンはベリアンに手渡せただろうか]
テオドール、手伝って下さい。
母星系の座標を調べましょう。確かそれが出来る機械があったはずです。
[テオドールが落ち着くのを待って一緒にカンファレンスルームを出た]
それです、それ。観測機器。母星系の座標辺りの状況を観測できるやつ。
[ベリアンの言葉が聞こえたので割って入った]
僕はあの機械あんまり詳しくないので、お願いできますか、ベリアン。
テオドールは少し休んだほうがいいですし。
医務室に連れていきますね。
…リール、通信室まで送りましょうか?
僕にはテオドールを支えることは出来ませんが、リールを支えることならできそうですよ。
[リールの傍に寄ってしゃがんで目線を合わせた]
チェリー……
[しゃがんで声をかけてくれる若いリーダーの肩をつかんで]
うん、一緒に行こう。
それで確かめなきゃ……もう一度、ちゃんと……
うん、見る。
[ベ=リアンの言葉に、コクリと頷いて]
それに…一人でいたくない…。
[チェ=リー達が部屋を出た後に、こっそりとベ=リアンにだけ聞こえるように]
うん…行こう。
[プルプルはテオドールが一応診てくれるというので任せてリールを支えてカンファレンスルームから出て行った]
プルプルのことお願いしますね、テオドール先生。
[途中でテオドールと別れて通信室へ]
[通信室に向かう途中、最初はチェリーの肩に掴まっていたが少しずつ足取りが確かになると、チェーリーの肩から手を外してそっと手をつなぐ。その手が震えているのがわかると]
ごめんね、取り乱したりして
チェリーだって辛いのに
[モニタールームに向かうベ=リアン>>119についていく]
ごめん…。
取り乱して。
[向かう途中、とだけ、呟いた]
…どうかな。
僕には残してきた家族が居ないから、コトの重大さが分かっていないだけかも知れないよ?
[表情は取り繕っても震える手足まではとめられない。
通信室の傍まで来て一度立ち止まる]
邪魔じゃなければ僕にも通信ログ、見せてくれる?
[優しい声が出るように意識してリールに問いかけた]
……家族、いないの?
ご両親は?兄弟も?
[家族の話は自分も無意識に避けていたように思う。それを話すことは、自分がクローンであることを話さなければいけない気がして。
だからチェリーの家族の話を聞いてなかったことに今更気づいて、聞き返した]
邪魔じゃないよ、手伝って欲しい。一緒に居ようよ…
―モニタールーム―
[しばらくの後、母星系の方角へ向けられた観測機器が示したのは]
…………リット。
俺……さっきのリールの気持ちがよくわかったよ。
[予想以上にクリアで]
俺が、きっと測定の方角を間違えてるんだって……思いたい。
何度確認しても、取り乱してるからきっと間違ってるんだって、
でないと、こんな……
うん。家族が居ない都合のいい存在だから島流しにされたんだ。
でも、そのおかげでリールに会えた。そう思えば…辛くなんかなかった。
[きゅっと少し痛むかも知れないくらいにリールの手を握る]
ごめんね、リールのつらい気持ちを解ってあげられなくて。
[困ったように笑って]
うん、一緒に居よう。寂しくないように。
[一緒に通信室に入った]
[モニタールームへの途上、ベ=リアンに慰められると]
わかってるの…。
こんな時一番役に立たないの、わたしだってことくらい…。
[ヨロヨロとした歩みで、ゆっくりと進む。相手が歩調を合わせてくれていることには気がつく余裕はない]
―モニタールーム―
[ベ=リアンの示した結果>>125>>126を目の当たりにして、目を見開いたまま言葉はなかった。
ただ、涙が溢れるほどに流れていった]
そうだったの。でも島流しだなんて…
[そんなことがあるのかと思ったが、確かに「志願した」と言ったのは自分だけだった気がする。握られた手をぐっと握り返して通信室に入る]
うん、そうだね。私もチェリーに会えて、友達になってくれて……
辛いなんて言ってられないな
さあ、探すよ!
チェリー、このモニタに出てるのが母星に向いてるネットワークの低周波数帯なの。
このログを遡って、Y値が出てるところを探してくれる?
私は隣の高周波数帯のログを確認するから
[隣に居てくれる親友に笑顔をみせて**]
[ベ=リアンに肩を抱かれる>132と、少しだけ体がピクリと跳ねたが、久しぶりに感じる男性の香りに身を委ねた]
ん…。
[さきほどまで気丈に振る舞っていたベ=リアンが、さすがにこれほどまで酷い結論に泣いていた。
いや、かろうじて堪えているのだろう。しかし、リットには心の中で泣いていると感じたのだ]
今は島流しなんて思ってないよ。KK自体の魅力もわかったから。
支えるつもりが支えてもらってるね。
[目尻の涙をそっと拭った]
Y値だね、わかった。
[でも、がんばって遡っても、ある日を境にぷつりと通信が途絶えていた]
[元から楽観はしていなかった。
それでも、少しは期待があった。
…なのに]
見落としたかもしれないし、もっかい見直す。
[ベリアンから連絡が入るまで徒労を繰り返した**]
ベ=リアン…。
あなた、少し休んだ方がいいわ…。
[あれから何時間もかけて観測機器を操作していた。何度も測定方向の計算をし直したりして。
カンファレンスルームを出てから一体何時間が経ったのだろうか。リットは途中途中、何度かベ=リアンの横でうたた寝していたが]
ゆっくり寝て、それからみんなに報告でも、遅くはないわ。
…もう、ないんだし…。
[ぽつりと加えて]
……いや、みんなも、気が気じゃないだろうから。
報告自体には、さほど時間もかからないし。
[伝えるべき結果は、あまりにもクリアなものだったから]
……君が居てくれる場所で眠るのも、悪くはないけど。
[マルグリットに手を預けたまま、微笑む]
ありがとう、リット。
一人でいたくなかったのは、俺の方だ。
[もう一度、感謝の言葉を告げると、通信機に手を伸ばす]
……チェリー?
結果……出たよ。
[沈んだ声で、もう内容はわかるだろうけど]
俺たちの帰る場所は、もう……どこにも、無い。
[はっきりと、そう伝えた]
[それから、テオドール医師にも同じような連絡を入れた。
彼らが望むなら、モニタールームで映像を見せ]
……ごめん、今後のことを話し合う前に、少し仮眠を取っても構わないかな。
ん、主に俺の勝手なんだけど。
チェリーもリールも、ずっと通信ログ調べてたんだろう?
それに、せめて……一度落ち着いてから、話し合いたい。
[気が昂ぶっている間は気づかなかったが、一段落ついてみれば、マルグリットの指摘通り、ひどく疲れていた。
プルプルの状態も、あまり思わしくはないようだ]
みんなのストレスが影響してるのかも、ってチェリーは言ってたね。
可哀想なことをしたな……良くなってくれるといいんだけど。
[やがて、次の集合時間が決まれば、自室へと戻ることにする。
皆と別れてから、マルグリットへ手を差し伸べた**]
[ベ=リアンが他のメンバーと話し合っている間、ぼやけた頭にあったのは、残されたメンバーのこと。
我々人類に残されたのは、たったの5名。男2の女3。老医師は男性として勘定するにはあまりにも高齢。
残るは…
年齢的にも近い…]
なんて打算的なの…わたしは…。こんな時に…。バカじゃないの…。
[ふるふると頭を振った]
[皆と別れてから、ベ=リアンに差し出された手をとる。
二人で彼の部屋に入ってから、溺れるようにベッドに倒れ込んだ]
変なことしちゃダメよ…。
[そっと、ベ=リアンに耳うちして。
しかし、90秒後には、深い眠りに入ってしまった。
その後ベ=リアンはどうしただろうか**]
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