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比較文化学者 マルグリット は エンジニア リール に投票した。
エンジニア リール は 生物学者 チェリー に投票した。
生物学者 チェリー は 天文学者 ベリアン に投票した。
天文学者 ベリアン は 天文学者 ベリアン に投票した。
エンジニア リール に 1人が投票した。
生物学者 チェリー に 1人が投票した。
天文学者 ベリアン に 2人が投票した。
天文学者 ベリアン は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、比較文化学者 マルグリット、エンジニア リール、生物学者 チェリー の 3 名。
[特殊シリコンで覆われたベリアンの遺体は、見た目には生前と変わらなかった。でも、シリコンのおかげで触れても感染は免れるだろう]
お別れの時間は必要ありませんか?
[マルグリットに問う。時間が必要なら気が済むまでふたりきりにしてあげるつもり。
特殊シリコンは熱にも刃物にも強く、酸素が無くなれば次第に溶けて行く。彼女がシリコンを溶かして直接ベリアンと接触して伝染病に感染する危険もあるが、
それを自殺と言うのか計りかねるし、ベリアンの願いをわからないほどマルグリットが愚かだとも思わないから]
[別れの時間が必要かはマルグリットに委ね、リールと葬儀の準備をする。別れの時間が要らないのならマルグリットにも手伝ってもらう。
祭壇にベリアンの遺体を横たえ、葬儀が始まる]
麦穂落ちて新たな麦となるように、ベ=リアンは落ちて新たなものとなる。
その身と魂は、われらの知らぬところで、新たな生となるだろう。…次もまた、友となることを願う。…良い旅を。
お疲れ様、ゼグ=セス=ベ=リアン
[ここに来て三度目の言葉。一度目はプルプル、二度目はテオドールの時だった]
[棺の中に花を敷き詰める。*浜簪*、*空木*、*梔子*。
彼を埋めたお墓にも]
こうやってちゃんと葬儀をしたほうが人が生きること、そして…消えゆくことを実感できて
胸が苦しいね。
[端に覆われたお墓を見て、涙を堪えるために鼻水をすすり過ぎて赤くなった鼻を擦った**]
/*
独り言チェック入れ忘れるとかおばかおばか
そこらへんに埋まってていいですか、ベリアンの代わりに。
洗濯物干して寝直そう…
orz
[ベリアンさんに初めて出会ったとき。
余裕がありそうで、でも何か満たされてないような瞳が印象に残った。
『家族』には「悪い噂があるから近付くな」そう言われたけれど
同じチームメンバーだったし仕事も熱心だった。
不敵な笑みを浮かべながら軽口を叩く一方で、料理を振る舞ってくれたり
太陽系の惑星の話を聞かせてくれたりした。
全然悪い人にはみえなくて。
こういうのが恋心っていうのかなって思ったときもあった。
未来ある人がその未来を閉ざされたとき、
もっと激しく取り乱したりするんじゃないかと思ったけれど
飄々として、私たちの前ではほとんどそんな様子はみせなかった。
マルグリットさんが絶望に捕われて命を絶とうとしたときも
彼は彼女の側に居て
やがて満たされてないようだった瞳は薄れていった。
そして彼女も今にも折れてしまいそうな危うさからは遠ざかって行って
母星壊滅から2年。
ようやくおとずれたささやかで穏やかな日々を、
それもまた天罰なのだと告げるかのように残酷に神は奪っていった。
あんなにも残酷に命を奪われたのに、
遺体の表情はとても柔らかで
そして切ない。
どうか ── この悲しみを乗り越える勇気を。
せめて彼女に伝えられますように。
そんな願いすら許されないのだろうか?
残酷な神が次に選ぶのは ── <<エンジニア リール>> ]
エンジニア リールは、エンジニア リール を投票先に選びました。
エンジニア リールが「時間を進める」を選択しました。
/*
明日リットもチェリーもいないなら、リールがひたすら独り語りしながら死んで行くっていうのはどうだろう(←
*/
−KK-103 母区多摩高校 ある春の日−
おーい、そこのキミ!天文部入らないかい?
キミ、キミだよ。キミ。
天体観測とか興味ないかい?
しばらく、二人きりにしてもらえる?
[チェ=リーから問われると、そう答えてしばらくその場に立ちつくす。
チェ=リーが気を遣ってその場を去れば、崩れるようにして遺体に縋り付く。けれど、涙はもう枯れた]
痛くなかった?辛くなかった?一人で寂しくなかった?
[頬を優しく撫でる。もうすでに冷たくなってしまった骸ではあったが、穏やかな寝顔にも見える。
髪にも触れたかったが、薄い膜が二人を邪魔する。
もう無茶なことはしない]
今度こそ、約束守ってね。
[かろうじて弱い微笑みを向ける]
[そうは言っても、いまだにベ=リアンに再会できるようになるとは到底思えない]
─────だって、サージャリムなんていないもの
[家族を奪い、母星を、故郷を奪い、さらに残された一筋の希望でさえ奪った。
もし、本当に神−サージャリム−がいるとしたら、それは悪魔と同意だとしか思えない]
もういいわ。
[亡骸に自分なりのお別れをしてから、チェ=リーに声をかける。葬儀の準備は一緒に手伝った。
始終、無言であったが]
[葬儀の進行はチェ=リーに任せた。無神論者に近いリットには正直葬儀のしきたりとかは全くの門外漢で]
ありがとう。ふたりとも。
[葬儀を全て終えた後、チェ=リーとリー=ルに礼を言う。その顔は、彼らに初めて会った時とはまったくの別人のそれであり、完全に毒気の抜けた顔つきであったろう。
別の言い方をすれば、まるで魂が抜けたよう。とでも言うのか]
[それからしばらくの間、毎日のようにベ=リアンの墓の前で座り込み、墓に向かって話をするのに一日のほとんどを費やした。
その表情は、哀しみでもなく、微笑みでもなく。
数日後、<<比較文化学者 マルグリット>>の容体があまり良くないと聞くかも知れない**]
比較文化学者 マルグリットが「時間を進める」を選択しました。
生物学者 チェリーは、比較文化学者 マルグリット を投票先に選びました。
/*
http://www.youtube.com/watch?v=UtqCwcJhEl0
はやぶさ映画観てきたテンションで動画を巡ってたらちょっとマルグリットさんぽいなーと思ったのでぺたぺた
歌詞はこっちだ
http://www5.atwiki.jp/hmiku/pages/6918.html
*/
[葬儀の準備は3人とも言葉少なで。葬儀の間も、涙を見せないマルグリットが痛々しかった]
ありがとう、ベリアンさん。
[花を手向けたあと、チェリーがぽつりと漏らす>>2]
葬儀の本当の意味はね、生き残った者が気持ちの区切りをつけるためのものなんだって。
悲しい気持ちに区切りをつけて、その想いを抱いて生きて行くための儀式。
[そう呟いてチェリーの頭を撫でたあと、抜け殻のようなマルグリット>>12に声をかけた]
あの……っ
マルグリットさん、食事、一緒に食べましょう、ね……?
食事の支度ができたら、声かけますから。
[リットはなんと返答するだろう**]
『ベリアンさん、目が、目が……痛いです。なにこれ涙止まらないんですけど』
『たまねぎ??』
『こういうものなんですか。って痛っ!……指切りました……』
『……すみません……』
『いえっ、もう出血も止まってますし』
『じゃあ、お皿出しておきます(しゅん)』
『ベリアンさん作ですよっ!私はお手伝いしようとして、邪魔してました(えへへ)』
『いただきます、って日本で言うんだって。食べ物を作ってくれた人、調理してくれた人、食材となった命に感謝する気持ちを表す言葉だって、昨日マルグリットさんから借りた日本語の文献に載ってました!』
[おぼつかない手つきで野菜を切りながら涙が止まらないのは、タマネギだけのせいではないだろう。かつての食事風景を思い出して涙をふきながら、記憶を頼りにベリアンから教わった『大豆入りドライカレー』を作った]
こういうことしたら、傷つけちゃうのかな…
余計なことするなって怒られちゃう?
でも……なにかやってないと、アタシが悲しみで潰れそうなんだ
だって4人で暮らしてきたんだもの
ベリアンさんのことすっかり忘れたフリなんてできない
いつだって……
[もう何度目か、涙を拭って]
もう一度顔洗って来なきゃ
[斎藤少年が新入部員の勧誘をすることになるよりも、少し前のこと。
母区多摩高校からさほど離れていない、とある中学校で、男子生徒が友人と話していた]
『おまえさあ、昨日、告られてただろ?』
え、見てたのか?
『見てた見てた。何、振っちゃったの?』
振ったんじゃないよ。
最初は友達からって言ったら、むこうがもういいって。
『ぶ、友達からとか、なにドーテーくさいこと言ってんだよ』
ドーテーとか言うな。
初めて喋った子と、いきなり恋人になれるわけないだろ。
『バッカだなー、んなの、とりあえず付き合っちゃえばどうにでもなるって』
そんなの、相手に失礼だろ。
『相手がその気なのに、友達からとか言ってる方が失礼だボケ。
せっかくモテてんのにさ、そのうち呆れられんぞ』
モテてないし。
いいんだよ、彼女なんて、一生にひとり、本当に好きになれる人がいれば。
『っはー、出たよ。運命の人とか言っちゃう?』
うるさいな。
それにさ、俺らもうすぐ受験だろ。
今はそっちに集中しようぜ。
[「運命の人」だなんて、本気で信じているわけじゃない。
……と、思う。
でも、恋人なんてホイホイと軽々しく作って、軽々しく乗り換えるものじゃないと考えている。
心から大切に想う人と、たったひとりと出会えれば、それでいい。
――その誰かとは、まだ巡り会えていない。
それを思うと、どうしてか切ないような、苦しいような気持ちになる。{6}]
[お墓の側に居ることが多くなったマルグリット。
過剰な気遣いはせず、時々お墓参りのふりで様子を見に行った]
KKの料理、ショウユを使うやつってありますか?
残りを使い切るように言われたので…
[ベリアンにとは言わなかった]
料理苦手でもどうにかなるものがいいです。トウフってどうやって作るんですかね?
[ベリアンの遺品を調べればわかるのかも知れないが、触っていいのはマルグリットだけだと思うから触らなかった]
ごはーんっ
[食堂へ顔を出したのはKKの生物の研究が一段落ついてから。途中で投げ出すことができないタイプなので。
食堂へ入ると誰も居なかった]
あれ?来るの遅すぎたかな。
[入り愚痴あたりで立ち止まって途方にくれている]
うわっ
[後ろからの声に驚いて振り向きざま飛びすさって床にへたり込んだ]
び、びっ、びっくりした
心臓バクバクいってる。
[胸をなでおろしながらリールを見上げた]
−葬儀の後−
[リー=ルに声を掛けられて]
うん。ありがとう。
[とだけ、返事をした。力なく微笑むと、逆にリー=ルにとっては痛いかも知れない]
[そんな真面目な少年は、無事に第一志望の母区多摩高校に合格した]
えっ……園芸部が無い?
[担任になった教師に聞かされて、愕然とする]
じゃあ、あの正門前の花壇は?
ヒナギクの世話は誰がしてるんですか?
そうですか、用務員さんが……
わかりました、ありがとうございます。
[教室を出て、とぼとぼと歩く。
放課後の正門付近では、あちこちの部の生徒が、新入生勧誘のために待ち構えていた]
吹奏楽部は、初心者には難しいって聞いたなあ。
パソコン部も面白そうだけど……。
思い切って運動部……うーん。
いっそ園芸部、自分で立ち上げるかな……。
『おーい、そこのキミ!天文部入らないかい?』
ん……?
『キミ、キミだよ。キミ。』
あ、俺……ですか?
『天体観測とか興味ないかい?』
[>>18チェ=リーに墓の前で問われて]
ショウユ…?
トウフ…?
[返事はするが、視点が定まってない感じ]
トウフは難しいって…あの人は言ってたわ。
[そう言えば、遠い昔に何かそのようなコトを言われたかも…と、朧気に思い出す。しかし、それは全く昔のことではなく、ほんの最近のことだったのだが]
[リー=ルの全館放送に>>15呼び出されたように、食堂に現れた。いつものように生気を失った様子で、黙ってイスに座る]
天体観測、ですか。
[その言葉に、何となく興味を惹かれた]
へえ、楽しそうですね。
天体望遠鏡とか持ってなくても、大丈夫ですか?
[望遠鏡は部室にあるし、双眼鏡でも天体観測はできるのだという。
まずは一度、活動を見学してみることにした**]
もちろん、天体望遠鏡はこちらで用意してあるから、大丈夫。
見学、大歓迎。
[早速、その生徒を連れて部室へ]
そうそう、キミ、名前は?
あれぇ?なんかどっかで会ったことあると思うんだよなぁ…。どこだっけか…?
[多分、ない、と言われるだろうが、一所懸命思い出すように頭を捻る]
びっくりするよ、そりゃ。
[怒った顔をしてみせて、すぐに笑う]
ご飯なに?おなかへった〜
[差し出された手に掴まって立ち上がると、ぐるるーとおなかの音も同意を示した]
なんか手伝えることがあるなら手伝うよ。
[恥ずかしくて頬を赤くしながら言った]
いただきます。
[と言って、一口だけ口にする]
おいしい。
[なんとか、努力してリー=ルに向かって微笑んでみる。でも、その後は手が全く進まない]
― 回想 ―
そっか、トウフは難しいのか。
ショウユの使い道…うーん
[ぶつぶつ言いながらマルグリットから離れ、そっとため息を吐いた]
ごめんなさい、ベリアン。僕じゃ彼女の支えにはなれないみたい…
[落ち込んだ]
だって、ここに僕を驚かせる人がいるなんて予想外だったんだもん。
ドライカレーか…あれならタ・・・の味がよくわかんなくて食べられたし…
[ベリアンが作ったのより野菜のサイズが不揃いなドライカレーを皿に盛った]
なんだか顔色が悪くないですか、マルグリットさん。
もしかして、体調が悪いとか…
[気のせいかも知れないが]
あ、ライト切れかかっているのかな?
[マルグリットの上のライトを見上げた]
大丈夫よ、大丈夫。
[がんばってというリー=ルと顔色を気にするチェ=リーに、微笑んで応え]
これ、おいしいわね。何てお料理…?
[しばらくスプーンに掬ったカレーが宙に浮いていたが、思い切ったように口に押し込む]
うん、甘くておいしい…。
[明らかに意識がどこか別のところにあった]
[部室に新入生を招き入れる。
そこには、かなり大型の望遠鏡が1台据え置かれていた]
これはね、先代の先輩方が用意してくれた望遠鏡なんだ。星雲なんかも綺麗に見えるよ。
ところで、キミはどんな星が好きだい?
ボクは月が一番好きかな。
[小学生時代に自由研究で月のことを調べた時、ものすごい郷愁に襲われた記憶がある{2}]
大丈夫ならいいんですけど。…う。
[タマネギの塊を口に入れてしまって目を白黒させ、慌てて水で流し込んだ]
大豆だいずー。
[大豆で口直し]
[中学になって、親に買ってもらった天体望遠鏡で星々を見ていた時から、不思議な夢を見るようになった。
淡いものだったが、何か自分の記憶にないはずの風景が見えていた。そして、大切ななにか…{3}]
チェリーったら、そんなにたくさん入れてないよ
でも苦手な人ってすっごく敏感に察知するよね、すごく不思議ー
[ミルクを差し出しつつ]
ありがとうリール。
[ミルクを受け取って飲んで落ち着いた]
ちょっとでも味を感じると、ダメみたい。でもがんばって食べるよー。
マルグリットさん、しっかりしてください!
これ、ベリアンさんが作ってくれた料理です。KKの料理だよって。
そりゃあ、ベリアンさんみたいに上手じゃないですけど……
みんなで一緒に食べたじゃないですか!
忘れちゃったんですか?
多分ね、ボクはここから見えるどこかの星で生きてたことがあるような気がするんだ…。
あはは。ごめんね、いきなり夢みたいな話。
[でも、何故かこの新入生にならこんな話してもいいかなと一瞬思ったのだった**]
[ぽろっと、涙が流れた。
しかし、その涙に気がつかないのか、拭うこともせず、笑顔で]
そうね、みんなで食べたわよね、あの人がつくってくれたんだよね。そうよね。
忘れるはずなんてないのに…。
ごめんね、ごめんね…。
おいしいよ。ほんとうに、おいしいよ。
マルグリットさん…
[説得も説教も何の役にも立たない気がして、視線をテーブルに落とした。でも、ひとつだけ言いたいコトがある]
今のマルグリットさんの状態をベリアンさんが見たら、悲しむんじゃないでしょうか。
[それ以外の言葉は言えそうもない]
マルグリットさん…
[笑いながら涙を流すのが痛々しくて俯く
マルグリットさんが元気がなかったら、ベリアンさんが悲しみますよ。
そう言いたかったけど言えなかった]
そうね。わたしが元気じゃないと、あの人は…。
[つい、チェ=リーが言葉にしなかった思いを拾ってしまう。あれから、テレパスの精度があがったのか、受信もできてしまっていることに自分でも気がついていない。
というよりも、その余裕がなかったのかも知れない]
元気でいようとしてるのよ…でも…でも…。
悲しいときは悲しんでいいんです、無理に笑わなくていい
でも悲しみに向き合わないのはよくないと思います!
だから、ちゃんと泣いてください
もう私たちだけしかいないんですから
気持ちを隠したり偽ったりするのはやめてください……お願いです……!
心を読まれた?マルグリットさん、貴女キチェスだったんですか?
[びっくりして口に出した]
それはともかく、リールの言うとおりですよ。
貴女が元気だとベリアンさんは喜びますけど、…無理をしてる貴女を見るのが一番辛く思うんじゃないでしょうか。
もうこれ以上、あなたたちに迷惑は掛けられないわ…。
[ようやく少し視点が戻ったようにも感じるかも知れない]
それに、わたしはもう自分を偽ったりはしてない…。これがわたしなの。
あの人のために笑って生きていかなきゃって思うのもわたし。あの人を亡くして悲しいのもわたしなの。
確かに、今なら僕でもサージャリムはいないかもしれないって思いますけど…
[ふう、とため息を吐いた]
迷惑かもしれませんけど、僕はベリアンにマルグリットさんを頼むって言われたんです。だから迷惑かけられるくらいなんとも思っていませんよ。
こんなことで迷惑だなんて思ってたら、一緒に暮らして行けません
私は…もっとマルグリットさんとお話しがしたい
どんなことでも、心の中を打ち明けて欲しいんです
マルグリットさん、テレパスなんですか……?
うん…。
[そう頷いてから]
聞こえるようになったのは、本当に最近なんだけど。
[ベ=リアンと付き合うようになってから制御ピアスをつけなくなったことに二人は気がついているだろうか]
ごめんね、ふたりとも…。
以前つけておられたのはもしかしてサーチェス制御ピアスですか?
……私の方こそごめんなさい、質問ばかりになってしまって。
サーチェスに関しては少し知識があるので制御ピアスのことは知ってます。
でもマルグリットさんがつけてたのがそうだとは知りませんでした。
[自分がクローンだというのは知られているのだろうか?既にあまり隠す気はなくて、でもわざわざ声を大にして言うものでもないし単に言う機会がなかっただけなのだけれど]
え…?ああ…。ええそうよ。
[耳たぶを無意識に触って]
クローン…?って何のこと?
[無意識に意思を読んでいることに無防備になってしまっている]
[自身がクローンであることに思考を巡らせると、それにリットが反応したので一瞬目をぱちぱちさせる]
ああ、ほんとに聞こえてるんですね
なんだか懐かしい感覚……
私、家族にテレパスがいたから、全然抵抗なくて。
家族と言っても、両親はいないんですけどね
テレパスだったのは2番目のクローンのリーリで……私は3番目なんです。
[思考と言葉とを合わせて自身がキチェスのクローンであること、3番目の自分だけがキチェスとして覚醒しなかったこと、そのおかげでKKに来れたことを告げた。もちろん「家族」の二人を失ったことも]
ここの絆創膏の下、ナンバリングが入ってるんですよ
[苦笑しながら絆創膏を剥がす。その下には「NO.3」の刻印]
キチェス…。初めて見たわ…。しかも、クローン?
[なんだか混濁した頭では思考がついていかなかったが、なんとか理解しようと努めた]
じゃあ、あなたにもテレパスが?
[試しに思念を送ってみた]
キチェスのクローンだなんて、酷いことをするのね…
[とは言え、自分にもあの特殊任務を与えるような人達が母星にいたことを考えれば、想定内の考え方だったのかも知れないなとは思いつつ]
はい、聞こえます。私の場合、テレパスが私に向けて送って来た思念なら読み取れます
あ、ちなみにわたしはオリジナルがキチェスなんであって、私はキチェスじゃないです。出来損ないの3番目です。
そうだったの…?
全然知らなかったわ、わたし。
そうね、あなたの言うとおりだわ、リー=ル。お互いもっと知り合いましょう。
[そう言って、少し寂しげな笑顔を送った。
しかし、そのために残された時間がそれほどはないということに、この時にはまだ気がつくことはなかった**]
私もマルグリットさんの制御ピアスに気づいていればもっと早くお互いのこと、
わかったかもしれませんね……。
じゃあ今夜はおやすみなさい…マルグリットさん、うちの部屋にお泊まりに来ませんか?
[ダメ元で声をかけてみた**]
そうね。でも、これからでも遅くはないでしょ?
ええ。もしよかったら、せっかくだから、チェ=リーも一緒に集まって、女子会しない?
[と、無邪気にチェ=リーも誘ってみた]
じゃあ、あの人に挨拶してから行くね。
[そう言って、リー=ルに言ってから、食堂を辞した]
[食堂からまた墓に戻り道、珍しく鼻歌など唄いながら。
墓に着くと]
ベ=リアン…。ようやくわたしも彼女たちともちゃんとお話しできそうよ。
[しばらく、いつもの通りに墓に語りかけ、立ち上がった瞬間]
──────クラッ…
と地面が揺れた感覚に陥った]
なに…?
[確かにベ=リアンが亡くなってからここまで体調の不良は感じていたが、それは精神的ショックからだとばかり思っていた。
が、今の感覚はまるで今までとは違う。頭がガンガンする。体の火照りが異常に感じた]
まさか…
[すぐに医務室に向かった]
[医務室に入って数十分後、ドアの外の小さなディスプレイには、『隔離』の文字が光った。
診断システムに表示されたのは、
「原因不明
:過去の記録に類似病状データ2件
:治療方法データ該当なし
:治癒記録データ該当なし
:死亡記録2件」
と、無機質に表示された文字列]
[ベ=リアンと最も近かったのは自分だし、テオドールを最後まで看病していたのは、彼と自分。
当然の帰結と言えた。
しかし、その事実に逢ってもなお、不安より安堵の方が大きかった]
やっと、行ける。あの人の元へ
[その先はあの世なのか、それとも生まれ変わりの後なのか、それは自分にも分からない。
どこだとしても、きっとあの人は待っていてくれる。そう確信して]
だって、わたしたちはまだ始まったばかりなんですもの…これから、これからよ…
[すっかり安堵した面持ちで、横になり気休めの治療を受ける。ここ数日寝付けない日々が続いたため、すぐに深い眠りについた**]
[チェリーと一緒にお菓子や飲み物を部屋に持ち込んでわくわくしながら
準備をしていると]
なに…?
まさか…
[そんな声が聞こえた気がして]
?チェリー、なんか言った?
[目の前で欠けた会話で意思疎通している二人を見て、ほんの少し疎外感を感じていたが、マルグリットに誘ってもらえて微笑んだ]
女子会ですか、楽しそうですね。
待ってますから気をつけて。
[マルグリットを見送ってから、きゃあきゃあ騒ぎながらリールと準備をした]
ねえねえ。お酒も持って行こうよ、弱めの果実酒くらいならきっと誰も文句は言わないと思うし。
[マルグリットが呑めるのかはしらなかったが、呑まなかったらまた食堂に戻せばいいし]
[リールの部屋にテーブルを持ち込んで、椅子は、4つ。
開くはずの椅子の前にもワイングラスを用意する]
ベリアンも、魂がまだ残ってるなら一緒に。
女子会だけど、魂に性別はないと思うし、いいよね。
[用意をしながら他愛のない話をする]
ねえ、ベリアンの残したショウユの使い道…どうしたらいいかな。マルグリットさんが翻訳してくれた料理の本で見たお刺身っていうのが美味しそうだったけど、生で食べられる魚ってあったっけ?
[リールの様子がなんだかおかしい]
なんかは言ったけど、お刺身の話。でも、違うのが聞こえたんだよね?
[マルグリットがどうにかなるのではとの不安を思い出し、不安になった]
遅すぎるよ。
[居ても立ってもいられなくなった]
テレパス?なんて?
[リールが通信をしようとしてできなくて制御室へ向かう。置いて行かれたくなくて必死でついていく。
赤い点滅を見て、胸が潰れそう]
…マルグリットさんまで?
ああ
[自力で立っているのが辛くて壁に凭れた]
こんなのってないよ。
生きている限り不安に苛まれなくてはいけないの?
死んじゃ嫌だ、マルグリットさん
これから、仲良くなれるはずだったのに
ああ!
どうしてこんな、残酷な状況なの?
どうして?
死んで欲しいなら、いっそ一思いに殺してくれたらいいのに…
…もう やだ…
[リールとふたりきりだということもあっていつも以上に取り乱してしまった]
[おもいっきり泣いて泣きまくった後]
取り乱してごめんね、リール。
残す方も残される方も辛いけど、僕はリールを残して逝きたくないし、残されて生きたくもない。
けど、どちらかを選べるのなら、…
[残される方を選ぶ。口に出して言わないけど。ひとりぼっちのほうが嫌だと思うから]
でも、どちらになったとしても、嘆くのはやめよう。
また会える。
そう思っていたら寂しさは減ると思うから。
ね。
今日は、お酒呑んで寝ちゃおっか。
明日マルグリットさんが目覚めたらお話しよう。
[誘いはしたがリールがどうするかは強制しない]
― マルグリットが目覚めた時 ―
急でびっくりしましたよ。
女子会、できなくて残念です。
[淡々とした声の途中に鼻水を啜る音が混じる]
あれ、風邪でもひいちゃいましたかね。
…伝染病でも治る可能性はきっと
治ったら改めて女子会しましょう。
[通信を切った後、ぽろぽろと涙が溢れた]
あんなに仲が悪かったのに、
こんなに悲しいなんて。
もっと早く仲良くしてたら良かったね。
そうすれば、こんなに後悔しないだろうに。
[暫くのあいだ泣き続けた**]
あの、天文部の活動って、どんなことしてるんですか?
天体観測って、やっぱり夜ですよね?
[部室の壁に貼られた星図や、土星の写真などを眺めながら、詳しい説明を聞く]
えーっと、天体観測は、特に経験無いです。
小学生のときに、宿題で北斗七星の観察したくらいかなあ。
後は、プラネタリウムくらいですね。
園芸部だったんですよ、中学では。
花とか野菜とか作ってました。
そう、野菜も。大豆とか。カレーに入れると美味しいですよ。
[会ったばかりの先輩とすっかり打ち解けて、話しこむ。
結局、その日のうちに入部を決めた]
[最初の犠牲者…もとい、新入生は、高部理也と名乗った。中学では園芸部だったという地味目の趣味。
容姿はどちらかというとイケメンに入る部類だから、その趣味とは違和感があったが、性格はよさそうだったので、安心した。
正直こちらは新入部員を選べるような立場にないので、最初によさげな生徒で良かったと胸をなで下ろした。
しかも、イケメンときてる。彼を餌に二匹目のドジョウも狙えそうだ]
女の子も入ってくれると嬉しいな。
[と、淡い期待も]
そうだね、活動は夜もあるよ。昼間は主に雑談と資料集めとかかな。夏は合宿とかしたいなと思ってる。
[そんなこんなで、その日の内に入部を決めてくれた]
[高部理也...彼に会ってからというもの、「あの夢」を頻繁に見るようになった。
しかも、それはかなり具体的になっているのだ。そこにいる自分はこの星から遙か彼方の星系からやってきた老医師。最初の派遣隊から継続して居残りになった。そこで彼、ベ=リアンと出会った。そのベ=リアンというのが、彼、高部理也にそっくりなのだ]
…!
[ボクは飛び起きた。{6}
創作にしても、あまりにもできすぎな感じがする。しかし今までみてきた夢と相違がない]
どういうことなんだろう…?
[朝目が覚めてから、一人呟いた]
おーい。高部くん。
今晩あたり、どうだい?屋上であの望遠鏡で星雲見てみないか?
部活動の申請許可はまだ下りていないから、モグリ活動になってしまうんだけど、両親とかにこっそり抜け出てくるとかできるかい?
学校の方は、大丈夫。ちゃんと抜け道つくっておくから。
[ちょっと試してみたいことがあった**]
じゃあ先輩、これからよろしくお願いします。
[また勧誘に出かけるという先輩と一緒に部室を出て、その日は帰宅することにした。
帰り際に、正門前の花壇を観賞していく]
ほんとに見事だなあ、ここのヒナギク……。
[元園芸部員は、花の中でも特にヒナギクが好きだった。
しばらく可憐な花の姿を堪能してから、学校を後にした]
[その夜、ちょっと不思議な夢を見た。
斉藤先輩に挨拶して、自己紹介しているという、昼間のできごとと同じような内容……と思いきや、夢の中の先輩はずいぶん老けていて、髭が生えていた]
…………?
[朝起きて、夢の内容を思い出しながら首を傾げる]
もしかして俺、先輩のお父さんかお祖父さんに会ったことがあるとか?
いや、そんな機会もないよなあ……。
[そして、夢の中の先輩とは、別の誰かについての話をしたような気がする]
花が、どうとか……何だっけ。
[記憶の奥底にひっかかるような、何か。{2}
まだ、思い出せない]
[状況を、告げる。>>69 チェリーがふらつけば、支えようと慌てて駆け寄って>>73 ]
チェリー、しっかり!
[それでも自身も立っているのがやっとだ。蒼白になって、チェリーとともにその場にへたりこむと、チェリーが泣いて絶望を吐露する>>74
泣きじゃくるチェリーを包むように抱き締めれば]
うん……うん……。ひどいよ、こんなのあんまりだ。
こんなのってないよ。
ようやくベリアンさんが居なくなったこと、受け入れられるようになったのに。
やっとマルグリットさんとお話しできるようになったと思ったのに。
まだ話してない、女子会やろうって決まったばかりなのに……!
[チェリーと一緒に、思い切り泣いた。涙なんてとっくに枯れたはずだったのに、止まらない]
[次の日は、また別の夢を見た。
花壇いっぱいに咲き乱れるヒナギクが、みるみるうちに枯れていく夢。
水をやっても肥料をやっても、片っ端から元気を失って枯れてしまうのだ。
無残な姿になった花の残骸を両手に包み、酷い後悔に襲われているところで目が覚めた]
…………っ!
夢、か……。
なんで……。
[目の端に、涙が滲んでいた]
[別の日には、また老けた先輩の夢。
この前の夢で話していた「花」というのは、どうやらある女の人のことらしい。
先輩と、自分と、何人かの女の人が、SFに出てくる基地のような場所で、一緒に生活している夢だった。
女の人たちの顔はぼやけていて、目が覚めてからは思い出せない]
……天文部に、女子部員が入ってくるってことかな。
[ペットか何かもいたような気がする]
−医務室−
[目が覚めると、全身がけだるかった。というより、ほとんど身体が動かないといった方がいいかも知れない。
思ったより重度になるまで気がつかなかったのかも…?
ようやく手元の通信機のスイッチを入れると、チェ=リーに繋がった>>77]
そうね、とっても残念…。
多分、もうできないと思うの…。ごめんね…。
[そこまで言うのがやっとだった]
[それでも、時折、チェ=リーとリー=ルが自分の為に泣いてくれているのを、思念で感じてはいた。
それからまた数日後、できるだけ調子の良い時に、彼女達にテレパスを送ってみる]
ありがとう、ふたりとも…。わたしのために泣いてくれる人がいるなんて、思ってもみなかった…。
多分、これで最後になると思うのだけれど…。色々言いたいことはあるのだけれど、もう時間がなさそう。本当にごめんね。そして、あ り が と う …
なんでヒナギクヒナギク言ってるかというと
ヒナギクはフランス語でマルグリットだから
何かに使えるといいなあみたいな
[マルグリットの葬儀後の夜。
ひどく疲れているはずなのに寝付けずにいて。]
チェリー、起きてる?
[小声で声をかけたが反応はない]
たくさん泣いたし、疲れてるもんね
[起こさないようにそっとベッドから抜け出して、鏡に映った自分の姿にぎょっとする]
ひどい顔……。
泣き腫らして顔がパンパンになってる。
髪も乱れて、なんだか亡霊みたい
……マルグリットさんはベリアンさんに逢えたかな
きっと逢えたよね
アタシも……逢いたい
全部終わりにしたら、この悲しみから解放される?
ふたりに逢えるのかな
── どうして?
── 死んで欲しいなら、いっそ一思いに殺してくれたらいいのに…
チェリーも言ってたじゃない
[喉がやけに乾いている。視線の先には寝息をたてるチェリー]
μの原理を使えば、簡単だよ
そう、簡単よ。サーチェスを使って「質量を軽くしよう」って念じればいいだけ──
それでぜんぶ終わりにできるわ
チェリーを…してアタシも……
今ならチェリーもぐっすり眠ってる。苦しむことなんてない
そうだよ、病気に怯えることも、感染して苦しむこともない
チェリーが苦しむのはもうみていられないの
アタシももう疲れた
終わりにしたい
終わりにしたい
終わりにしたい
チェリー……!
『リールにできる?』
『あんなにサーチェスを使うことを嫌ってたのに?』
『最後にサーチェスをそんな風に使うの?』
『アタシたちの分も自由になってって言ったじゃない』
『ほんとうに、リールにできるの?』
『後悔、しない?』
出来ない……。
だって逢いたい。こんな終わりだからこそ、来世で間違いなく逢いたい。
生まれ変わって、大切なひとたちにもう一度逢いたい。
そう望んでくれたひとと逢いたいもの
[チェリーの寝顔に近付いて、そっと頬に触れる。
そのまま泣き疲れて眠ってしまって、翌朝チェリーに起こされるまでそのままで*]
生物学者 チェリーが「時間を進める」を選択しました。
[取り残されたふたりぼっちの日々。
マルグリットの死の痛みが癒えてふたりきりを受け入れた後だろう。
どちらかが、どちらかを失うのは───
それでも。
ワクチンを使わなかったのだから、残された側が病に蝕まれるのにそう時間はかからないだろう]
絶対にまた会おうね…
[呟いて事切れたル=レード=マ=チェ=リーの死に顔は、笑みを浮かべていた**]
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