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[走りながらまずいと思う。
雪崩もだが兎の耳もそのままで。
思うのだがもう足は止まらないし、きっと今から帰っても間に合わない。
それに何故か、大丈夫だと言う根拠の無い思いがあった。
この身には、何者の牙も立てられない、と。]
ジェフロイ……!
[敬称は抜けていた。
抜けていたのになんだかその呼び方はしっくり来た。
馬鹿だと言われようが構わずに
まるで兎が駆け込んでくるように飛び込んで、
手を伸ばして――
そこから先は、ぷつりと意識が消えた。]
―― 校庭の端 ――
[意識が戻ったのは、どれ程の時間が経ってからか。
身体は冷えていたが凍りつく程ではなかったから、然程の時間は経っていないのかもしれない。]
………っ
[ゆるりと瞼を開く。
直ぐ傍らに、というか腕の中に見慣れた榛が横たわっているのが見える。微かな温もり。
不思議と驚きは無く―――というよりも]
……リアルな妄想を見るようにまでなったのか。
いい加減終わったんじゃね、俺。
[そんな事を呟いて、もう一度瞳を閉じた。
長く息を吐く。十数えてまた目を開く――居る。]
―――おい!
[夢ではないと知れば、一瞬で意識が冴えた。
がばと身を起こし、アイリを揺り起こす。]
起きろアイリ。
怪我は無いか、何処も打ってないか――?
[見回すに、此処は共有体育館の近くのようだ。
随分と流されたものだ、交戦を行った塔が遠くに見える。]
[魔王が次元の狭間に消失すれば、上空の天候は次第に穏やかになっていくだろうか。
ただ学園は冬に包まれたままで、そして冬晴れの陽光を撥ねて白銀に輝くとき、ふたつの変化が現れるだろう。
ひとつは、ダイヤモンドダストに隠されていた、空に浮かぶ氷の城。
もうひとつは、雪崩の名残りが塔から斜面をつくっていて、滑って遊ぶには絶好の環境となっていることだ。
雪崩を指示した本人の意図ではなく偶然の産物なのだろうけれど、異質な祭りのスポットを増やすことになった。
屋上からその校庭を見下ろす一人の少女が嗤うと、長いスカートの裾を翻して階下に降りていった。**]
― 校庭の端 ―
[意識が途切れてから、夢の中で誰かと話していた。
これが夢だと分かるのは、会話している相手が自分そっくりだったからだ。
いや、正確には少し違う。
今の自分より彼女はすこし年上のように見えたし、
身に纏っている服も、制服ではなく何か漫画やテレビで見た、民族衣装のようなものだったからだ。
「ほら出来たじゃないか」
「今度は自分からちゃんと」
「 」
「これ以上は…」
ざあざあとノイズの走り断片的な相手の会話しか、記憶には残っていなかったが。]
[揺すられて、名前を呼ばれて、薄ぼんやりと目を開ける。
唇が人の名の形を作るが、空息しか零れなかった。]
……怪我……?
いえ、大丈夫……
[何だか冷えていてよくわからないが
じぐじぐと痛みを訴えるのは、焼けた左手だけだ。
平気だと、腕の中で緩く頭を振ると
ゆきわたくっつけたうさ耳が、ぶるっと震えて雪を払った**]
―――ばっ…!!
[馬鹿野郎っ、と吹雪の奥に怒鳴るものの、
自らの意思で駆けていった、うさ耳娘に届く声は無い。
足を止めたのは、ほんの一瞬。
ギリ、と唇を噛んで、再び前を向いて逃げ出した。
背から迫ってくる雪崩の音は次第に大きく近づき、一刻の猶予もない。
自分には、今この掌を絡めた大事な護るべき相手が居る。
(無事でいろよ…――!)
だから。
今はそれを願うに留めて。
振り返ることなく、息を切らしながら雪崩からの逃避行を続けた]
[……どのくらい駆けたのだろう。
途中、一際大きな地響きが雪の大地を揺るがしたのを足裏と鼓膜に感じたが、それでも走りを止めることはしなかった。
もう充分、というところまで来て――やっと、へたり込むように足を止めた]
なん、とか……逃げ切れたみてぇだな…。
[肩を大きく揺らして荒い呼吸を繰り返す。
後ろを振り返れば、白い雪に塗れた塔はすっかり遠くなっていた。
方々に逃げたのだろう、他の仲間の姿も今は見えない]
さて、これからどうするか、なんだが……。
[そこで少し口ごもる]
あとさ。
まあ、こんな事態になっちまったけどよ――
学園内でこんな風に周りを気にせず一緒に居られるって、
ちょっと新鮮で楽しいもんだぜ?
あんたと2人きりってのは、それはそれで、いいもんだからな。
[雪崩から始まった逃避行を、敢えて歓迎するような素振りで言い切ってやる。
アイリが雪崩に巻き込まれた。
ヴェルナーやエドナたちの方も無事ではなかったかも知れぬ。
だが――…大丈夫だ、と。そんな妙な予感はあったから。
気持ちを暗くさせぬようにと、わざと殊更冗談めかして囁いて]
[それに…と、続ける。今度は、真っ直ぐ力強い声で]
あんたが居て。
あいつらが共に在れば。
何があってもなんとか成りそうって、そんな気、するんだよな。
[屈託なく笑う]
[イングリッドの了承が得られれば、そのまま厩舎へと向かうだろう。
途中――吹雪が止み、陽光が光差すのを訝しく思って空を見上ると、]
おお?なんでか晴れてきてんな……って、なんだありゃあ…?!
[天空の城ならぬ氷の城が、堂々たる我が物顔で学園の上に浮遊していた>>91。
氷の透明な外壁は陽を反射し、凍えそうな青白い光を大地に煌かせる。
一見すると優美な城なのだが、触った者は凍らせ手放すまいとするかのような…そんなヤンデレ的な雰囲気も漂わせる建造物であった]
あれがボスの根城、ってか?
[これまでの漫画的展開を考えると、多分そうだろう。
…根拠は無いが、妙な確信だけは無駄にあった]
『
To:ヴェルナー
From:タイガ
Sub:Re:
俺とイングリッドは無事だ。
が、アイリが雪崩に巻き込まれた…。
救助連絡ができそうなら、アイリのことも頼んでおいてくれ。
あと情報サンキュ。円環の紋章…か。
こっちはまず厩舎を探してみる。
』
[アイリのことを伝えるべくすぐに返信を打ち、送信ボタンを*押した*]
/*
>>88>>89
お前らいちゃいちゃしやがって。
によによと同時に、爆撃された感をうけるのは、
こう俺が非リアだからですか……。
別に桃らなくても死にはしないが、
相手が最初からいなくて、出来ないわびしさは
この時期身にしみるぜ……。
エドナ……!
[逃げる視界の端、急に固まって動かなくなるエドナの姿>>77。
引っ張るにも、如何せん距離が遠過ぎる。
背後ではアイリがジェフロイに駆け寄るが>>82
その場面を見ることもなく
自分はエドナと一緒に巻き込まれる気はなかったのか]
後で必ず助けるから……!
[言い訳じみた言葉を残して、その脚力でぎりぎり
雪崩に巻き込まれることを回避した]
[一人で逃げた先で、息を整えていると、
着メロ――ちなみに楽曲は『雪の中のロンリーエンジェル』である。
そいつが流れはじめ、ヴェルナーからのメールを確認した>>3:85
冷えてきた指先を、手を擦って暖めながら、メールを打ち返す。
宛先はヴェルナーが流したメアド宛だ。]
『
To:ヴェルナー、タイガ、イングリッド、ジェフロイ、ウェルシュ
From:エリク・ライナー
Sub:Re:
俺はなんとか逃げ切った。
エドナが雪崩に巻き込まれたのは俺も見ていた。
見捨てたままだと恨まれそうなので、エドナの救助は俺がする。
陸上部の連中に声をかけるから、人数は心配するな。
紋章ねぇ……。そんな場所あったっけ?
ま、探してみる
』
[メールを打ち終わると、今度はどこかに電話をする
数回のコール音の後、相手が出ると開口一番]
クラウス。お前、今どこにいる
……
はぁ?寮?どうして
あぁ……。ん?
んなもん関係ねぇ。
いいか。今から、シャベル持って、部員に来させろ。
人が雪崩に埋まったから救助……。
……相手は、美少女だぞ。
[出るのを渋る現陸上部部長クラウスに、美少女だと告げた瞬間、
はっ息を呑むのがわかった。
特段に嘘はいってない。ただ美少女の中身が問題なだけで]
………良かった。
[心底安堵して息を落とせば、吐く息が白い。
魔王の気配は消えたというのに、野外の冷気に身が震える。
敷地内上空に現れた王城のようなものには、未だ気付く余裕が無かったのだが。]
…立てるか?
傍に体育館があるから、中へ。
雪がしのげるだけ、少しはマシだろう。
[未だ意識が明瞭とは言えぬアイリを気遣わしげに見て、
立てるようならばこっちだと手招いた。
覚束ないようであれば両腕で抱き上げて運んでしまうが、とにかく体育館の出来るだけ暖かい場所を選んで、壁にもたせかける格好で休ませる。]
服が濡れている。
替えがありゃあ良いが…そうでないなら乾かして、少しでも体力戻してから行くぞ。
[ロッカーを勝手に開けて拝借したコートをアイリの肩にかけてから、
ふと思い出したかの様に榛の髪に視線を向けた。]
――――、
[彼女の頭でふるりと震えるもの。>>93
無事かどうかに気を取られて意識から外れていたが、
雪だるまとの交戦中に見たものが見間違いではなかったことを知れば、目を丸くした。
[意志があるかの如く自在に動く、うさ耳。
新手のアクセサリーかと頭を納得させようとするが、何故か僅かな既視感を覚える。こんな不思議グッズ、目にしたことも無いはずなのだが。]
…………
ちょっと失礼?
[じっと見詰め、そっと手を伸ばす。
軽い断りの言葉が彼女の耳に届くか届かないかのうちに
柔らかなそれに指先でふわと触れようと。**]
あ、あと俺のコートとってこい。
それからカイロも。
[用件を告げると、ぴっとボタンを押して通話を切る]
さむっ……。
[タイガはイングリッドとアイリを無事に逃がせただろうか。
どこから調達したのか、馬に乗っていたヴェルナーと
一緒にいた女生徒は確か図書委員の……。
なんだか寒いのは、物理的だけじゃなく、
心ものような気がしつつ]
雪の中のロンリーエンジェール
暖かい灯りの中 俺はひとりぼっちさ〜
[などと口ずさみながら、部員の到着を待っている]
―中等部廊下―
[>>20 胸を押さえるウェルシュにさすがにびっくりした]
だ、大丈夫!? ウェルシュ?!
[でも、続いてかけられる問いには]
魔王のところにいって、まぁ、魔王の目的を聞いてさ。
で、リア充爆発の俺Tueeeeee先輩と魔王の交渉を聞いてたら、何だろ、本当は止めなきゃいけなかったのだろうけれど。
何か、指が痛くなって、何もいえなくなっちゃって。
魔王が来てから、何か変。頭の中がぐるぐるぐるぐる。
気がついたら、魔王の部屋から追い出されて落ちてきました
[幼馴染には、素直になる図]
[そして、何をやっていたのかなんて――レポート用紙に、そこになぞらわれた単語の数々を見るだけで、ああ、……外国語……と知るだろうか]
まぁ、エリオット君の貞操は守られた、ってことでOKしましょう。
あとは、どうやってその場所に行くかどうか、ですね。
[そして、どうやってそれを妨害するか、だ。
一番の超常現象がいなくなってしまった。ピンチだ、僕の勉強時間]
とりあえず、おでんは終わった後に食べましょう。
僕はだいこんも好きですが、魚河岸揚げが入ってたらそれが最高。
[おなかすいてきた]
ペレ先輩って、……いや、何でもない。
[男子高校生なみに食べますよね、って間違ってでもいってはいけない]
[そして、途切れる思念派に]
何があったのかな――?
[そして、魔王が何かしてしまったからか?
また、ぐるぐると何かが入り込んでくる。
入ってきたのは{4}
1.白詰草の箱庭の記憶
2.ひとりの少年の記憶
3.ひとりの剣士の栄光
4.無二の親友の記憶
5.とある国に住む人たちの記憶
6.別次元からもっとすごいのが流れてきてしまった
が流れ込んできているような――]
[王の子だった。
自分の知らない多くを知って、自分が知ってる多くを知らない子だった。
だから、手を引いて連れ出した。
自然に閉ざされた国がどれほどの大きさか、知ってもらいたくって、山に登った日もあれば。
広大な草原に住む民がいることを知ってほしくて、草原へ連れ出したこともあり。
自分の治めることになろう、王都の民の暮らしぶりをしらなければならない、とか言い含めておいしい菓子屋にいったこともあったっけ。
初めて会計を、あえてさせてみたときの戸惑いぶりはおもしろかった。
でも、僕も、彼も、年を取る。
望めば僕は、ずっと一緒にいられただろうけれど、その手を振り払って、外へ行った]
[いい王様に。 その王様を守るよ]
あれ、また、だ……。
[突然、ぼう、っとして、空を見た。
何か、――自分ではない、誰かの記憶が流れ込んでくる]
[――ぶわ、と瞬間湯沸かし器みたいに顔が真っ赤になって、鼻水でてきた]
ウェルシュ……
[すごくたまらなくなって、突然ウェルシュに抱きつきました。
思わず確定しないほどたまらない何かがあったのです…… 何か、今日も、安定のどこかのあらぶりがあったようです]
ウェルシュ、約束やぶってごめんね。
お酒一緒に飲みたかったよ。
って、僕は何してるのー!!!!!!!
[我にかえって、ウェルシュと、後ずさりするように、離れる]
[わけがわからない。自分が? 自分が]
[魔王が復活してからというのも、ずっとそんな感じだ。
離れていても指先の糸が二人を繋いでいる。
そんなことを思い出せば隣にリア充爆発と叫ぶ人がいて。
たまらなく大家族に囲まれて幸せな記憶。
そんなことを思い出せば今自分はひとりぼっち。
そして、今。無二の友達の記憶が入ってきたと思えば。
目の前にそっくりさん]
[馬上、無茶するなと安堵したように言われ、きょとりとした。
それから少しだけしょげて]
すみません。
へましちゃいました。
[<font color=gray>「はあ、少し想定外のトラブルがありまして。」〈/font〉
運動が苦手な彼女にしては、支えてもらいながらではあるが、落ちずに馬に乗っていたのは少し不思議だった。
それに]
あ、もしかして…セオさん?
[黒い艶やかな毛並み、優しい気性。
そっとその首筋を撫でて問いかけた]
―ボイラー室 壁の前―
[あ、ほんとに、何か挟まってるんだろう。あの変がきらきらしている。
最初に魔王の部屋にいったときと同じようなダイヤモンドダストが噴く空間を見つけた]
そっか――転移先が無駄に熱かったから……
[失敗したのか。極悪に暑いボイラー室と、ダイヤモンドダスト。
ひょっとしたら、今温水が冷たいかもしれない]
エターナルフォースブリザードをつかう前にこんなことになるなんて……
時間稼ぎにもなりやしない。
魔王とは一体何だったのか――
/*
装飾しっぱいしたwww
やっぱ鳩からだとむずいな。
メモから張らずにじかうちすれば、入れ込みでやれるんだけど。
魔王なんかが蘇ったから
昔の人のいろいろが、しっちゃかめっちゃか――
僕を邪魔するんだ。
お前のせいだぞ、馬鹿!
[赤黒く残酷な感情がいりまじり、衝動のままに地道な報復活動を実行する]
[キラキラしているあたりを、スコップでざくざくつっつきまくり]
[気がついたらキラキラがなくなっていた]
[こっちに微かに残っていた魔王の力がどっかいったらしい]
[多分、身近なところとか、魔王の力の篭った鞭あたりに**]
[どこかで泣いているようだ]
ペレ先輩
英霊って、魔王が倒れて、エリオット君が帰ってきたら、消えてくれますかね……?
[そんなつぶやきを残して、少年の気配は去った**]
/*
ようし再開……
とその前に>>91もひろ……
うん、わかってる。
『白銀』という単語に罪はないことは……。
でもな、でもな。
腹が捩れるんだッ……wwwwwwwwwww
[下ろされなければ、自分から降りようとすることもなく。
この寒い中、一人だったり雪だるまと二人だったりしたものだから、背中にある人の気配と体温にほっとする。]
ヴェルナーさん、大きいからいい風除けですよね。
そういえば、随分寒かったんでした。
[あったかい、というのも何だか気恥ずかしいので。
いつものように笑いながら、そんなことを嘯いた。**]
練り物もたくさんいれましょうねー
ちくわぶも。
ちなみに、餅巾着と思って食べたらウズラが入っていたことがありました。
ひどいです。あれはひどいだましです…!
[ぐっ]
[どこかで泣いている気配に、思念だけでそっと手を延ばし、抱きあやすように背をななでる]
ヒース君…何処か痛むのですか?
辛いのですか…?
ヒース君も…不思議な記憶、見えるんですね。
実は、私もなんですよ。
……そうですね、消えるかもしれませんし、そうでないかもしれません。
ヒース君には、辛いものが、見えているのね。
でも、それは過去のこと。今のヒース君ではありません。
大丈夫ですから、気をしっかり。
[思念の中、気持ちだけは、ぎゅうと手を握り。
早く解決しなくては、と勉強時間の事など気づかず決意を新たにするのでした]
[いつの間にか吹雪はやみ、太陽が顔をのぞかせていた。
やはり晴れている空のほうが気持ちいい、と見上げると
透き通るように蒼い、繊細なガラス細工のような氷の城――]
城が浮いてる……。
[呆然としながら、散文的に事実を呟く。
非現実的だが、幻想的なその風景は、
隣にいる人が違えば、また別の感想を持つのだろうが]
「……ぱい。ライナー先輩!」
[声を掛けられたことに気づいて、そちらを見やると、
何が楽しいのか、妙ににこにこしたクラウス以下、陸上部員の姿]
はぁ……。お前じゃな。
まあいい。いくぞ。
[きょとんとした後輩を引き連れてエドナの救助に向かう]
― 校庭 ―
[洒落っ気のないコートに着替え、
エドナの赤いジャンパーを片手に持ち、
雪崩に襲われた地点からだいぶ流された場所で、
顔だけのぞかせて気を失ったエドナ>>83を発見した]
おーい。エドナ。大丈夫か?
助けに来たぞ。
これ返すから、被っておけ。
[聞こえるかどうかわからないが軽く声を掛けると、
頭からエドナのジャンパーを被せた。
そして空いた手をシャベルに持ち替えると、陸上部員とともに、
雪に埋もれたエドナを救出すべく土木作業に勤しむ。
エドナの手が雪から出れば、その手にカイロを*握らせようとした*]
[崩れる雪の気配を背後に聞きながら、タイガと共に走る>>94
良く冷えた雪はごく軽い。
ゴ……と唸る音と共に、白い煙が宙を満たした。雪煙だ]
っ、アイリ先輩、
────…ジェフロイ先輩!?
[急に向きを変えたアイリを追って視線が流れる。
彼女の背が、白い雪煙の中に消えていく。
向こう側にちらりと茶の見えた気がしたけれども、
それもまた白の中に消え去った]
タイガ……っ!
[足は止まらない。
けれど、ぐっと引く手の力が僅かに強くなった。
大切な幼馴染のこと、気にならないはずがない。
それでも今、足を止めることが出来ないのは知っている]
(────…離れない)
[守ると囁いてくれた手を信じて、駆けた。
どれ程駆けたろう、気がついたときには共にあるのは二人きりで、
辺りは一面、白く真新しい雪に覆われていた]
う、ん……
[大きく荒い息を繰り返す。寒さに頬も耳も赤くなっている。
は。と吐くたびに、空気が白く染まった。
繋いだ手の先だけが、確かに熱い]
……びっくりした。
[でも怖かったとは言わない。あの時みたいには言わない。
傍にこの手がある限り]
え。2人きりの逃避行…?
[ぱちと紫水晶が瞬いて、琥珀を見つめた>>97
そんな場合ではないというのに、頬が微かに赤くなる。
どきりと跳ねた鼓動を隠すように頷いた]
うん。
今なら向こうも、わたくしたちを見失っているだろうし。
隠れていた方がきっと動ける。だから……
[それも本当。けどそれだけじゃない。
染まる頬を伏せて、こくりと小さく頷いた]
…──いいと思う。
ふふ…っ、こうしていてもばれない?
[軽い口調に、微笑みを返して寄り添ってみる。
分かっている。雪の中に消えた背、雪崩打つ雪の塊。
笑える状況などではないことは知っている。
けれども、心を軽くしようと努めてくれる心が嬉しい]
タイガと2人きりなら…、わたくしも嬉しい。
[ぽろりと口にしてしまって、また軽く赤くなった]
大丈夫。わたくしは───…
… 信じているから。
[皆を、仲間を。
絶対に信預け得る者、また敬意に値する魂たち。
心に宿る予感を、傍らの声が強く確信へと変えていく]
…タイガ。
[呼ぶ響きは、いつもとはきっと少し違う。
懐かしいような親しいような愛しいような、ひどく大切な音。
愛しい響きに自然と寄り添い、その胸元にこつりと一度額を預けた]
大丈夫、厩舎なら任せておいて。
[慣れた馬術部の厩舎だ。
幸い、ここまでは被害が及ばなかったようだった。
扉を開け、中に入れば馬たちの気配で少しだけ暖かい]
藁を少し貰いましょ。
[新しい藁を壁際に置けば、小さな簡易クッションになる。
かさりと音を立てる藁の椅子で寄り添えば、冷え込む中でも暖かかった]
(───…もしかしたら)
[厩舎に来てから、思うことがある。
雪の中に消えたアイリの背中、厩舎に来ていた彼女の表情。
ちらと一瞬見えた茶の色、あれはジェフロイではなかったか。
何となく思うものがある。女子の勘と言っていい。
少し考え、イングリッドもまた携帯を取り出した]
To:ライナー先輩、ヴェルナー先輩、タイガ先輩、ウェルシュ
From:イングリッド
Sub:大丈夫
-------------------------------------
わたくしとタイガ先輩は無事です。
このまま少し離れて、動こうかと思う。
紋章があれば、上空の城みたいなところに行けるのかな。
何かを見つけられたら知らせます。皆も気をつけて。
ライナー先輩、アイリ先輩たちも心配なの。
巻き込まれていないか、気にして見ておいて貰えませんか?
お願いします。
-------------------------------------
[後輩としての文面は丁寧だ。
ヴェルナーとライナーからのメールに纏めてレスをして、
もう一通わざと別にしたメールを打ち始めた]
To:ジェフロイ先輩
From:イングリッド
Sub:大丈夫ですか?
-------------------------------------
雪崩大丈夫でしたか?
わたくしはタイガ先輩と厩舎に避難しました。
アイリ先輩がそちらに向かったのではないかと心配です。
見かけられたら教えてください。
タイガ先輩も気にしているはずなので…。
どうか気をつけて、何かあったら呼んでくださいね。
-------------------------------------
[タイガの名前に先輩をつけるときだけ、少し手が止まった。
結局のところ、まだジェフロイに言えてないのだ。
……それどころではないという話もあるが。
メールを打ち終え、少し外へと出て天を仰ぐ。
いつしか差し始めた陽に、純白の雪は燦然と輝き、
その眩い光を受けた氷の城がつめたく美しく浮かび上がっていた]
…あの中はもっと寒いのかな。
[寒い。
落ち着けば、冷気に晒された左手も微かに痛みを訴えている。
ふるりと寒さに肩を震わせて、冷たい唇を引き結んだ**]
[タイガの声、イングリッドの声、どちらも実は聞こえていた。
長い耳は、微細な音も拾ってくれる。だが足は止まらない。
胸中でごめんと返すが精一杯で――――
無事をかろうじて伝えたあとは、かたかたと震えていた。
とにかく全身濡れていて寒い。雪融け水がインナーまで届いてないのは幸いか。
立てるかと問われて、そこでようやく自分のいる場所に気付く。――腕の中。
瞬時頬染めて「大丈夫です」と慌てて立ち上がり、促されれば何とか、体育館までついて歩いた。
足取りは少し覚束無いが、ついていくことは出来た――はずだ。]
[壁に持たれかけさせてもらうと、背中は少し暖まる。
誰のか知らないコートは、遠慮がちに、だがありがたく受け取った。]
すみません……
替えの服、あるにはあるんですが教室で……あ、弓道場にも
[体操服と弓道着。伝えながら、ふと“声”を拾う。弟の声だ。
辛いような、悲しい、嘆く声。
震える薄青い唇が思わず音無く弟の名を紡ぐ。
誰かが慰めているのも聞こえる。あれは確か―――
などと考えていたから、兎耳の事は忘れて、ジェフロイの視線も気づかなかった。]
――――え?
[断りの声をかけられるまで。]
もふっ
[触れられた耳は柔らかい毛で覆われていたためか、雪の寒さにも負けじと暖かさと柔らかさを保っていた。
が、触れられたほうはたまらず硬直すると、ふるふると震え出す。
うさ耳は時々跳ねて、作り物でない主張を余計なことにしてくれる。
悲鳴は辛うじて我慢―多分、好きなひとの前で醜態見せたく無いというなけなしの何か―したが、
くすぐったさに、時折息が零れて落ちた。
顔は真っ赤だ。まだ寒いままなのに、顔だけが火がついたように]
[どれくらい触られていただろうか、あるいは少しの間だったのかもしれないが、当人にはひどく長い時間のように思えた。
手が離れると、顔赤いままジェフロイを見上げた。
ばれた、きっと、確実に。
どうしようとぐるぐる、思考は周りに回って―――――]
きっ
/*
メール返信落としに来たら凄いものを見た。
丁度同タイミングで。
[2度見した]
…………このやろうすぎる。
この ばっ……
―― 少し前 ――
[体育館に移動してあれこれと走りがてら、携帯を操っていた。
少し前に着信を知らせていたのには気付いていたが、確認する間は無かったのだった。見たところ故障はしていない、流石防水加工。
届いているメールは二通。ベルティルデとヴェルナー、そしてイングリッドからのもの。]
To:ヴェルナー、タイガ、ライナー、イングリッド、ウェルシュ、エドナ
From:ジェフロイ
Sub:何とかな
添付:DSC_0075.jpg
返事が遅れて済まない。
雪崩れに飲まれたがこっちも何とか無事でいる。アイリも一緒だ。
皆の居場所と行き先も大体把握。エドナのことはライナーに任せておけば良いかな、助かる。
そういや、ヴェルナーのくれた情報ん中の「鍵になりそうな紋章」のことだが、関連がありそうな図形と配置の写メをベルティルデから貰っていた。添付しておくから、各々確認しておいて欲しい。
といっても、こっちも思い当たる場所なんざ直ぐには出てこないんだがな。
一先ず、アイリが動けると判断出来次第、俺らも続く。また何かあったら連絡する、皆気をつけろよ。
[画像>>2:211を添付し、送信した。
ヒースにも来ているかもしれないとは思ったが、多少文面を変えて送信する。彼の思惑など知る由もないままに。]
[そして、もう一通。イングリッドからの二通目だ。>>128
親しい間柄であるという以外、わざわざ個別に送られた理由にまでは思い至らなかったのだが。]
To:イングリッド
From:ジェフロイ
Sub:わざわざさんきゅ。
大丈夫。言った通り俺も平気だし、アイリも傍に居る。
タイガにも安心しろって伝えておいてくれ。
上空に城が出現しただなんて、お前のメールで初めて知った。
バタバタしてまだ見ていないから後で確認する。
……イングリッドこそ気をつけろよ。色んな意味で。
こっちもまた連絡する。
[送信。
最後の言葉には他意はなく、只の戯れのつもり…
否、何やかや言われたことでちょっとした兄心が働いた結果かも知れないが今は詮無き事。]
[“送信完了”の表示が出るのを確認して、ふと息を吐く。
思い出すのは、馬の暴走という非常時に咄嗟に己が指名した男。]
―――……タイガ、な。
[―――いつかアイリが語ってくれた“幼馴染”。
名までは覚えていなかったから、ああ、あいつがそうなのかと、この一件とイングリッドのメールで漸く確信を得る形になった。
初対面でありながら何故か初めて会う気がしなかったのは、きっと事前に話を聞いていたからなのだと一人納得し、金を細める。
だが、本当は。
それだけでは半分正解、半分不正解。
そして、正解のうちのそのまた半分は、ある意味で不正解だ*]
/*
なんのことかな!(
いやたくさんなにか前世はもらったから今世ではたくさん投げようとした 結果
さてお仕事 …
[触れた耳は、実に柔らかだった。
本物の毛皮のように滑らかで暖かく、もふもふとしたその感触を指先で撫でたり、ふにふにと揉んでみたり、付け根まで指を沿わせたり。]
何だ、これ……
触り心地最高だな。
[直に触れれば作りものや被りものではないことはすぐに分かる。
指の動きに合わせて跳ねたり揺れたり、それに何よりアイリの反応が物語っていた、これが本物のうさ耳であること。
何かに耐えるようなアイリの表情と仕草、漏れ出る息は妙に扇情的で、耳と反応とどっちを愉しんでいるのやら途中で分からなくなったことは―――知られなくていい。]
[消え入りそうな一文字に、息を呑む。
問おうとしたことも言おうとしたことも音にならず消えて]
…………アイリ……?
[代わりに、もう一度名を囁き落とす。
―――揺れる榛の瞳は。
小刻みに身体震わせながら訴えかける声、は。]
[嫌いにならないで……?]
どうして。
[何故、そう思ったのかは分からない。
暴走馬を止めた後の、奇妙な離脱。
それからの彼女はどうであっただろうか、
大きな帽子を被り、サンタ帽を被り、離れようとして、何を必死に隠してきた?
何を――不安に思っていたのだろう。]
[涙の粒が止め処なく伝い落ち、滑らかな頬に淡い光を残す。
その軌跡は、可愛らしくも凛としたその顔をずっと頼りなげで儚げに見せていた。]
………、
うさぎの耳の一つ二つ付いたところで………それを知ったところで、何も変わりはしないのに。
変わりはしないんだ、アイリ。
[沈黙の後、紡ぐ音は常よりも低い。
手を伸べて指の先に涙を移し、右頬を包む。
長く冷気に曝されたにも関わらず、其処だけ温度が高かった。
大丈夫と言い聞かせるように、宥めるように撫でる。]
― 廊下 ―
ありえん。
ありえん。
ありえん。 ありえん。 ありえん。 ありえん。
[頭をゴツゴツと小突きながら歩く。
シロクマくんにしてもフロスト軍団にしても、こうもあっさりとやられるのは想定の範囲外と言えた。
気温こそ低いものの天候は回復し、今ではエリオットを閉じ込めている氷の城も姿を現している。
学園内で堂々と刃物を振り回す危険な連中に、あの空に浮かぶ城まで渡る手段はおそらくないのだろうが――]
城の守備に回るのはリア充を爆発させられないからありえん。
だがこのまま放置するのは――
[ひとつ気になることがあった。
彼自身が城に入ったのは奥義で吹雪を切り裂いた(気になっている)から。
そして城から出たのは真下に重力に従った直通路を開けられたからだ。
どちらも魔王にとっての正しい入退城ではない――]
あー。マイクテストマイクテスト。
で、いいのか、これ。
[意識を取り戻した後、一先ず呼びかける]
雪崩れに巻き込まれた。
何とか雪だるまにはならずに済んだが……皆バラバラだ。
ベルティルデは大丈夫か?
こっちでも話せるから、メールは送らなかったんだが。
[前線で雪だるまを食い止めていた為にヴェルナーと一緒だとは知らず、問うた。]
あと、ヒース。お前の姿を全く見かけないが何処に居るんだ…一体?
ん……?
わっ、なんだこれ…!
[その頃、後ろからキラキラとした結晶がかぶさってきて、彼をとりまいた。
それが魔王の力の残り香であることは気付かなかったが、自分が手にしている鞭に収束して白銀の輝きを帯びるようになったのはわかった。]
へぇ……これは面白い。
満足な体勢で戦えぬのならあの邪魔者たちも一捻りだ。
[魔王の冷気を得た鞭を振るえば、触れた先が凍りついた。
足元を踏ん張れなければ戦いどころではないだろうと、廊下を練り歩くついでに床を凍結させて回った。
次に喚ぶ魔物は何にしようかと考えがまだまとまらなかったので、当座は足元が滑るだけの、とにかく傍迷惑な状況が続くだろう。
ただ、スケートの心得がある者なら逆に機敏に動けるかもしれないし、そうでなくても滑って遊ぶにはちょうどいいかもしれない。*]
/*
ツェーザルがいろいろ遊び場を作って、いるww
そしてジェフロイアイリは、さっさと爆発するといい(によによ)
しかし…うさ耳をちゃっかり触りまくるジェフロイは、やっぱり(ry
聞こえてますよー
[とりあえずテストに反応しておいた]
はい、私はなんとか。
ボーストレーム先輩もご無事で何よりです。
雪崩に巻き込まれたということは随分冷えたでしょう、温かくしてくださいね…!
……そういえば、ヒース君はどこにいるのでしょう。
ご無事ですか?
そうそう、ばれねぇよ。
何せ、予想外に働かされているんだ。
せっかく、
[いつものように軽口を叩く。
そしていつものように、抱き寄せる。
白銀の世界の片隅で、夕暮れ色と漆黒が距離を縮めて、
ぽふり、と互いのぬくもりを抱いて分かち合う]
[ 嬉しいと、想う―――… ]
……イーリィ。
あんたに、俺の全てを捧ぐ――…
[過去と現在の交差。
英霊の魂の誓い。
己に身を預ける
雪は、2人きりの世界に閉ざすかのように。
ただ深々と降り積もっている……]
[思い出したように、ふふ、と笑った]
ボーストレーム先輩、あのね。
私、実は、魔王が現れてから…赤い糸が見えるようになっちゃったみたいなんです。
ボーストレーム先輩からも、何処かに、近く…そう、今校舎に残っている誰かにつながっているのが、見えたんですよ。
その方は貴方にとって―――どういう方なのでしょうね。
[じっと見ると、変な糸が見えるようになった。
妙な記憶の流入のほかに、それが彼女に起きた異変だった。]
[ライナー、そしてイングリッドから受信したメールの宛先を見て]
……あー、忘れてた。
[と、思わず天を仰いだ。
つまり、まあ、うっかり先程の自分の返信をW送信者のみ”で送ったことに気づいたからで…。
基本的にタイガはメールが苦手だった。
筆不精、というか。打つより直接電話したり会う方が好きな性格である。
イングリッドからのメールにも返信が遅れることがしばしばあって。
…その度にむくれられたりはするのだけども。
「悪ぃ。でもメールより…――早く、会いたい」
と、正直に返すと、大抵機嫌を直してくれた]
[続いてジェフロイからのメール>>136。
どうやらアイリが無事らしいと解り、まずそのことに安堵した]
ジェフロイ――…か。
[先程、暴れ馬を抑える時に初めて顔を合わせた相手だ。
名前はイングリッドが度々尊敬を交えて口にしていたせいでよく知っていたけれど……というより、正直に言えば。
尊敬する先輩、という範囲を出てないのだろうと理解はしていても、感情が時々我慢しきれなくなることは、あった。
馬を軽々と乗りこなす年上の貴公子。
下級生が憧れる要素満載の、泰然とした佇まいの甘くもキリリとした容姿。
情報通のライナーから、ジェフロイにまつわる噂を教えてもらった時には、彼が馬術部所属ということを、軽く恨めしく思ったものだ。
イングリッドのことは勿論信じているけれど。
それとこれとは別という…なんとも、あるあるな如何ともしがたい感情を抱いていたのであった]
[――――が、しかし。
あの暴れ馬を止めた、力強く迷いのない所作。
そうして――…
直接出会って、感じた。
気は抜けぬが信頼は置けるという、
力は認められるという、――その、不思議な安心感…。
初めてあった気はしない…そんな頼もしいジェフロイの顔を脳裏に思い描き、
まああいつと一緒にいるのなら、アイリは大丈夫だろう。
よもや幼馴染が件の相手に想いを寄せているとは露知らずの侭。
…―――確信を持って、頷いた]
次からは気をつけろ。
[しょげるベルに慰めるわけでもなく。「―――だが今度はちゃんと逃げろ。…そして生きろ。これは命令だ。」
だが自分にもいえることだが、馬に自然に乗って操っていること、そしてベルをのせてられることはまるで経験したことがあるようなものを覚えるが]
……もしかしたら…そんな気が…する。
[考えないようにはしていたが、咄嗟に名を呼ぼうとしたならばと思うと、そうなのだろうか。どうなのだ?というように、ベル>>114と同じように青毛馬を撫でて聞くが、気持ちよさそうにしてるだけである]
[特に下りようともせず、馬に苦もなさそうなので、そのままベルを前に支えるように乗せたまま、運動による熱も薄まり、凍えるような寒さの二人で身を寄せているのは心地よい。]
風雨を避ける壁扱いか。
[ふんっと不機嫌に息を吐いた後、メールを送信するといくつかから間をおいて返信が返ってくる。
タイガとイングリッドは無事>>100であり厩舎へ
ライナーも無事で、エドナや他に雪崩にまきこまれたものを救ってくれる。
アイリは巻き込まれたらしいが。ジェフロイ先輩からの報告で巻き込まれながらも無事であること>>136を確認しつつ、送付された紋章の写真を目に留める。]
とりあえず、エドナ以外は全員無事、そのエドナもライナーが人数かき集めて救助してくれるらしい。あれでも陸上部の元部長だからな、人数的伝手はあるからすぐ見つかるだろう。
[それをいえば己もなのだが、やってくれるものは任せることにしつつ、エドナのことを心配していたベルに報告をして]
後、手掛かりになりそうな紋様に覚えのあるやつはいないらしい。
[そして、いつのまにか空を厚く被っていた雲のカーテンが消えて晴れている。
日差しを見れば心持ちか幾分寒さも消えていくような……やっぱりまだ寒いが、それよりも着目すべきは空に浮いている氷の城。イングリッドのメールでいっていたのはこれだろう]
あれについての記述なんかはなかったか?
[浮いた氷の城を指差しながらベルへと聞く]
[イングリッド>>128に少し遅れて、外に出た。
手には厩舎の奥でゲットした大判の毛布を持っている。
愛馬の調子が悪くなった時、心配だから時々厩舎に泊り込む場合もある――そんな話を以前、イングリッドから聞いたことがあった。
だから、毛布の1枚くらい常備しているのではなかろうか…そう思って探してみたのだが、案の定だ]
きっと寒いぜ。
だぁから、行く前にちゃんとあったまって、休んでおかねぇと、な。
[震える背中>>129から近づき、ぱふりと毛布をかけた。右半分で、イングリッドの身体を覆う。そうして毛布の残り半分には自分が収まった。
触れ合う肩、密着した毛布の中に、くつりと低い笑みが乗る]
ほら、中に戻ろう。
…なぁに、
[>>153 解りやすく気遣うような慰めを言わないのも常の事。]
はい、気を付けます。
……何かあれば来て下さる方がおりますもので、つい
[にこーと微笑んで、身を捩り顔を向けてヴェルナーを見上げた。
>>154 不機嫌に息を吐く様子をみて、くすりと笑い]
あら、ご不満ですか?
どうなら満足してくださるのでしょう。
[目を細めて楽しそうにそんなことを言っていたら、>>155エドナの救助の件、紋章に心当たりがある者はいないことを聞いた]
そうですか…よかった。
ライナー先輩が救助にあたってくださるなら、何の心配もありませんね。
[陸上部元部長ともなれば、顔と名前くらいは知っていたし、その人柄から下級生に慕われていることも聞き及んでいた。]
[そして、指につられるように視線を上げ]
……………。
……あー、どうやら、あれが魔王城みたいですねえ。
…浮いて、ますねえ、本当に。
もしかして、紋章のあれって魔王城直通の移送装置だったりするんですかね。
[ぽむ、と一つ手を叩く。
魔王城は、その具現化した姿は空に浮く氷の城であるとかなんとか、書いてあったと思う。]
………
[にこーと微笑み、悪びれた様子すら見えないベル>>158。
何かあれば呼べといいつつ、すぐに反応できない状況下に先程までいたのも事実だが、浮かぶ苛立ちはどちらのものか。]
わざわざ俺を満足させる必要はない。
[すげない言葉を返しながら、だが馬に乗る手を支える離しはしなかった]
何処か近くの、誰か…か。
さァて、なんかしら気にかかる人間が周りに多過ぎてな。誰のことやら。
[そう嘯くが]
………だが。
そうだな、信じてみるのもいいか。
折角のクリスマスだ。
その糸を、ココに手繰り寄せられるように。
[静かに胸に手を当てて、ひとつ笑んだ。]
[ライナーについていう言葉には、僅かな笑みをもって頷いて返し]
魔王城…な。
エリオットが囚われているならば、魔王がどうあれあれにいかなきゃならない。
落下でもされたら学園が大惨事だからな。
[それらしい記述があるとかないとかな様子を聞きつつ、馬主を別方向…園芸部のほうに向ける]
とりあえず紋様の形を成してるかまではわからんが、薔薇といえば園芸部だろう。
何も心当たりがないならばそちらにいくが、構わんか?
[あそこには青薔薇の王子に捧げる薔薇が作られているとかもっぱらの噂だから薔薇は大量にあるだろう。それが何かの形になっていればあるいは…といったところ]
[糸で結ばれている、などと、
そう思えるほど自信に満ち溢れているわけではないが。
―――…何時の間にか輪郭を現しつつある想いなら、ひとつ。
ひとつだけ、きっと胸の内に在って。]
元陸上部部長 ライナーは、ランダム を能力(占う)の対象に選びました。
[「―――、承知致しました。ですから
助けになど来るのはおやめ下さい。危険です―――」
すげない言葉を返しても、馬から落ちぬようにと腰を支える手が離されることはなく、背に当たる体温は温かい。]
私が、そうしたいんですよ。
喜んでもらえるほうが嬉しいですから。
[そして馬首は園芸部の方へと向かう。]
はい、そうですね。あそこには薔薇がたくさんありますし…
もしかしたら、何か手がかりがあるかもしれません。
[そういえば、こう寒くて花は無事だろうか、と少し心配した。
薔薇はデリケートな花だ。]
[>>139恐るべき聴力を発揮する兎耳。
一部電波的な物まで拾っているから大したものだ。
それ故にかうさ耳は過敏で、例えるなら脇や腰や首筋を、より敏感にしたような感覚があった。
そこを指先で撫でられて揉まれてするりと付け根まで滑られて…。
どうにかならずにはいられない。
相手がジェフロイでなければ張り倒していたかもしれない。
そんなうさみみ。
残念ながら、生えて喜ぶ趣味趣向は持ち合わせていない。
今まで“普通”に生きてきた自分にとって、化け物と呼ばれても仕方ないそれは厄介なものでしかない。
まぁそう呼ぶには見た目、ふかふかして可愛らしくはあった、が。
だから見られたくなかった、知られたくなかった。
目の前の人に気持ち悪いと思われたら死んでしまう――――心が。
嫌いにならないでほしい、それは切実な願いだった。]
……。
[沈黙が怖くて仕方なかった。
何を思われているのか、表情からは読めなく――読みたくもなく。
訴えた後瞳は伏せられた。
伏せた下から、変わらず涙は止まる事はなかった。
だから―――低い、誠が込められた声で囁かれた時>>143、
胸には驚きと、戸惑いと
そして確かな喜びが、少しずつ湧いて出てきて。]
――――…ぁ、よ
よかった………
[>>144今一番欲しかった言葉を貰えて
頬に添えられた手に手を重ねて握り締めて。
眉が下がったままだったが、小さく、小さく笑みを浮かべられたのだった。]
[互いの無事を確かめ、安堵する言葉を交わしあった後。
ロマンチストと言われても、微笑みを返すばかり]
ふふ…
私よりロマンチストな方々は沢山いるような気はしますが…
[続く言葉に、ぱちりとその透けるような氷色の瞳を瞬いた]
私も気にかかる人間の一人に入れてもらえる栄光に浴したいものですね。
…クリスマスだから、だなんて。
ロマンチストは、ボーストレーム先輩の方ですわ。
[しかし、それを笑うことはせず]
頑張ってくださいね、応援しております。
ボーストレーム先輩に、クリスマスの奇跡が起きますように。
[何となく他人事とは思えず、祈るように囁いた]
[「戯言だな。戦場≪じごく≫にいて危険と思う鬼はいない。危険なのは人≪お前≫だけだ」
園芸部のほうにいくのは異論はないようで、戟をもった手で軽く轡を握って進路を示す。おそらくセオトコスと思われる馬ならばこれだけで大丈夫だろうから]
なんでベルはそうあっさりいえるんだか、そういうのは恋人にでもやってやれ
[幼馴染ではなく。]
ま、世話になってることは多々あるが…な。
[一応世話かけたりしてる自覚はあったらしい。今でこそこうだったり、部活中は違っても、四六字中気なんて張ってないというわけである]
ああ、それに校長がお気に入りとかで、無駄に温室だとかの設備も整ってるらしいからな。
[ついでに温まるよな。そんな思いもあったらしい]
名家の娘 エディが「時間を進める」を選択しました
[ぐい、と空いた左頬を、火傷した左手で抓る。
手と頬と、痛みに顔を顰めたが、
瞳が開く頃には涙も止まり、
先ほどの弱々しかった影は薄れて
だいぶ普段の自分、に戻りかけていた。]
……すみません、何ていうか、
その、恥ずかしい所を…………
[見せましたと、そういう時は羞恥に頬染めぺこりと頭を下げた。
一緒にうさ耳が揺れてくれるから、真面目な様子にどこか滑稽さも混ざったが。]
[微笑みの気配。
ベルティルデの微笑は素直なようで、何処か謎を孕んでいるようにも思える。
図書館でしずしずと事務作業をするミステリアスな美女、なるほど、と、何がなるほどなのだか分からぬ納得をした。]
応援…されるってのも気恥ずかしいな。
ベルティルデこそ……
って、ん。
そういやあその力、自分の糸は見えないのか。
まず真っ先に気になるところじゃないか、と思ったんだが。
/*
桃ログ楽しみですう
体育館で桃ログはどうなっているのか。
R18か。R18なのか。
せいなるよるやっているのか。
どうなんですか、せんせい
[「―――…全く、貴方という方は…
私にとっては、貴方も心を持った一人の”人”でしか、ありませんのに…」
歩むセオトコスの上で、ゆらゆらと揺られながら。]
ヴェルナーさんは言えないんですか?
恋人いませんから。
好きな人ならいますけど。
[あっさりと嘯く。]
好き好んで焼いている世話です、存分に甘えていただける方が嬉しいですわ。
[薔薇園の話には、なるほどとうなづいた。]
そういえばそうでしたね。
それだけ設備を整えているとなると…まあただの薔薇好きかもしれませんけど。
/*
どこいきゃいいの……。
エドナは一人になりたいのか?
ヒースは自分がやりたいことあるのかな。
それか、ソロールか……。
(ソロールが大の苦手な人だった)
私ですか?
[きょとりとして、瞬いた。
そうして、自分の両手を見て、緩く首を振る]
……他人(ひと)のことは良く見えるのに、自分のことはちっとも見えないんですよ。
それとも、私の片思いなだけだから、無いのかもしれませんね。
[常と変らぬ口調で、そう言って笑った]
>>*25
[思念なので、直接触れることはかなわないけれども、ベルティルデの気持ちは伝わる]
うん、そうですよね。――今の僕じゃない。
ありがとう、ペレ先輩。ちょっと楽になったかもしれない。
[ぐるぐるせずに勉強できる程度には]
[つまるところ大事なのはそこであった]
[でも、それから暫く。――また、念波が途絶えることとなる]
[衣装を作る、衣装を作る、衣装案を出すときに、話ができる男になる]
[一心不乱に家庭科を勉強していたからである]
[数学、外国語、家庭科を攻略して、残りは国語、社会、美術――]
[そして、再びこちらへ意識を向けて]
ジェフロイさんの声が聞こえる……
ぱっつり途絶えたから何かあったのかと。
一体外は何が起こってるんですか?
何か、ずいぶん大騒ぎになってますけれど。なだれとか、魔物とか。
今僕は――
あれ、さっきまでボイラー室にいたのに、何、これ、今どこ!?
―薔薇園 英雄の石像前―
え、え、え!?
[適当にボイラー室の近所の部屋で勉強していたのに。
気がつけば、薔薇園を俯瞰できる位置にいた。
薔薇園のど真ん中にある、石像の台座が高いのだ。そこに腰をかけていた。
像は昔のこの地にいた偉い人らしい。2本の剣を携えていた、男の像]
寒っ
[ひざ掛けにつかっていた中等部指定のコートをあわてて羽織り、姉からもらったマフラーをぎゅっぎゅとまきつける]
外じゃ勉強できないですよ、指かじかんじゃう
[礼には小さく首をかしげて微笑みだけを返した。
それからいくばかして、ヒースの慌てたような声が聞こえたので驚いて]
ヒース君?
どうかしたのですか?
大丈夫ですか?
[思わず質問攻め。]
[「―――例え人だとして…ここでこうある今の俺に人である要素は必要のないことだ」
馬上で、ベルを前に乗せながらも、周囲には目を走らせている。
今のところ、シロクマくんやヒーホーさんたちみたいなのは見当たらないが、自分は言えないのか?という言葉には、さあ?というように軽く肩をすくめ]
悪いが、恋人がいないからわからん。
まあ好きな人ならいるがな。
[偶然だなとでもいうように同じことを答える。]
ま、ならばいずれ埋め合わせの一つでもしておかないとな。
そういえば、妹のヒナちゃんは大丈夫なのか?
[甘えてといわれてはいそうですかともいえぬまま、園芸部に行く傍ら、そういえばというように聞き、園芸の施設についてはまったくだとでもいうように頷いた]
[魔王がつかっていた、あっちこっちに自在に移動する力。
それが自分に移った、なんてことは気付いていなかった]
何でこんなところに……
わけがわかりません。
もう、あれか。
理解するな、感じろ、ということなのか。
[そんな中でも耳は相変わらず声を拾ってくる。
おかげさまでか情報不足にはなっていなかったが。
聞こえたものの一つが胸にさっくりささって痛かった。]
(赤い糸、か……)
[それはすぐ隣に居る人と、
校舎に残っている誰かと繋がっているらしい。
だったらそれは、自分じゃない、と
胸がぎゅっと締め付けられて苦しいが、
顔に出さないように努めた。]
/*
校舎とか言われたからこうなtt
一瞬きょどったが、合ってるよな、合ってるよね…
しかしなんて うしろむ き( ノノ)
[「そうですね、戦場での貴方は鬼―――
でも、覚えていてくださいね、ちゃんと、戻る場所があるってこと…」
好きな人ならいる、と同じことを言うヴェルナーに一度だけちらりと視線を遣り]
あら、初耳ですね。誰ですか。
[単刀直入に聞いた。]
埋め合わせですか、楽しみにしております。
ああ…ヒナは今寮に避難しているはずです。
先ほどメールが来ましたが、エドナお姉さまに差し入れをするって張り切っておりました。
から揚げ作ってるみたいですよ。
[と、話していれば、そろそろ温室が見え始めるだろうか]
/*
>>*36>>*37
泣くほどだったら最初から頑張っておけよ!!w
やれば出来る実力あるんだ(ったよな?)から…遠回りっつうか不器用っつうか。
[試験以外では人のことを言えないがそこはそれ]
はんこ隠してる場合じゃないぜ。
あら、薔薇園ですか。
ちょうどよかった、今そちらに向かっているんですよ。
…屋内にいたのにいきなりとは、不思議ですね。
あっ!その力、コントロールできたら魔王城に行けたりするんでは!
― たき火前 ―
なあ、エドナ。
そんなに震えてるなら寮に戻れば?
風邪引くぞ?
[歯の根が合わないほど震えながらも、なおも外にとどまるエドナ>>166に半ば呆れていた。
ちなみに何故焚き火前にいるのかというと、
震えている人間を放置出来るような性格ではなかったからだった。]
あ、救出できたって、メールしとかないとな。
[携帯を取り出すと、未読のメールが2通。
イングリッド>>127とジェフロイ>>136からだった]
うーん、薔薇園に来たい、って思って薔薇園にこれたわけでもないんで、魔王城に行けるのかなぁ……
[でも、そろそろエリオット君もおなかをすかせていると思う。
お菓子くらいは届けてあげたい、というか、鳥かごくらいからは出してあげたい。]
あ、ペレ先輩がこちらに来るのでしたら、待ちますー。
こっちに、何か魔王城に行くヒントがあるんですか?
[だけどしっとりと濡れた吐息は、最初は熱を持っているが、
掛かった後すぐに外気に晒され冷えてしまう]
……んー。
[しばし考える素振りをして。
次の瞬間、いーいこと思いついた、という表情を浮かべる]
こうすりゃ、いいか。
[イングリッドの左の人差し指を、そのまま―――はむ、っと。甘噛みした。
咥内だったら温かいだろう、という程度の思いつきだ]
ヒントがあるかどうかはわからないのですが、
あ、ヒース君、メアド教えてもらえますか。
[ちなみにジェフロイにはさらっと送ったが、送るときに聞いたのだと思われる。
教えてもらえれば、3つの紋章と薔薇の図形の映る古文書のページの画像を送信する。]
これが何か関係ありそうなんですよね。
魔王城への入口につながってるとか、そういうの、RPGだと定番じゃないですか。
薔薇園、何か関係ありそうなもの、見当たりませんか?
[何か、感じた。
こちらに来る誰かのことを]
いろんな薔薇がありますねえ。
赤、白、黄色。
チューリップかい。
あとあっちは紫で、あっちはピンク……
?? 何であんなに青いのが?
ちゃんと来たことなかったけれど、東屋とかハウスとかしっかりしているんだなぁ。
早く元にもどさないと、薔薇にもダメージがいきそうだけれど。
[メールにざっと目を通すと了解したように頷いてから、
新規メールを作成する]
To:ヴェルナー、タイガ、イングリッド、ジェフロイ、ウェルシュ
From:エリク・ライナー
Sub:エドナは無事だ
タイトル通り、エドナは無事に救出した。
焚き火にあたってガタガタ震えているけど、
とりあえずは大丈夫そうだ。
一応、寮に帰れ、とはいったけど
本人がどうするつもりかはわからない。
ヤバそうだったら、保健室に強制連行しとく。
アイリとボーストレーム先輩も大丈夫そうでよかった。
またなにかあったらメールする。
[――― 兵には覆面をそれにより一人として区別する方法はなく。
――(敵だからとはいえ、彼らにも彼らの人生がある。それを知ってしまっては人を殺す覚悟が鈍る。)
―― 軍において、顔を晒しているのは己だけ
―――――(殺してしまう罪意外にも、亡くさせてしまう罪を、恨みを受ける恐怖)
――敵に、不特定である心理的優位を作り出し、そして自分だけが顔を晒すことで兵たちの不安を取り除き
――――― (そしてその恐怖も恨みも全てをこの身一つに)
薔薇の花の適温など知らぬが、それに合わせているであろう、どうみても金をつかった施設が見えてきて]
そうか、元気にしてるようで何よりだ。
[一応昔からしってる幼馴染の妹がエドナを取り巻く中の一人としったときは思わず閉口したものだが、当人が楽しげだからいいかと思っている。
エドナも一応…とりあえずは、まあ、うん(略)]
[好きな人という話題で浮かんだ映像は、鮮やかなる紅。
「―――……王女に捧ぐ」
これは…おそらく、――の映像。だがそれとは別にもっと―]
さて、世間話はここまでだ、降りろ。入るぞ。
[単刀直入な問いはなく、自分からまず馬から下り、そしてベルを降ろすように手を差し出して促して返す]
わわ、高等部の先輩とメールアドレス交換なんて、何かどきどきしますね!
the_voice_of_the_goddess@rose.xx.xx
ですよー。
[スマホではないが、ガラパゴスでごてごてしたのを使っている。画像受信もお手の物である]
薔薇園…… そうですね。
いろんな色の薔薇が咲いていますね。
それに、あっちこっちで大なり小なりの像とかモニュメント? みたいなのが。
今いる英雄の像が一番大きいのかな。これより高いものはないみたい。
…セオ…?
[そして、ずっと呼んでみていいのかわからぬ名を呼ぶと、やっと名前を呼んだ。とでもいうような呆れと仕方がないなぁという眼差しをくれる青毛馬に、やっぱりそうなのかと改めて思って]
…戻れるのか?
[元にという意味で聞くと、できるというように頷かれると、そのまま馬首を返して、自分が何か言う前に去っていって
―――――しばらくして、黒のラブラドールがやってきた。じゃれつくセオトコスを撫でながら、ベルに改めてはいろうと促した]
[携帯がブルブルする。ペレ先輩からである。
受信した、古文書の画像を見て]
んー
なるほど。
今僕は白薔薇に囲まれた像の台座に腰掛けているわけですけれど――
[上にいるからみえない。その台座に、しっかりと、緑地の盾型の紋章がついているとか、そんなこと――]
……ま。俺がヤバいと判断したら、担いででも
保健室に連れて行って寝かせるからな。
[エドナのやけに勇ましい返答>>177に、肩を竦めた。
彼女の指差す方向には、氷の城が浮遊している]
……あ。そうか。
お前、メールもらってないのか。
[エドナに携帯を差し出すと]
最新メールのイングリッド>>127と
ボーストレーム先輩>>136のメール読んでみ。
学校のどこかに紋章らしきものがあって、
それが城に入る鍵なんじゃないかって。
メールの添付画像が、その紋章じゃないかって画像な。
[――目を閉じる]
ペレ先輩、――きっと、先輩がいると、謎解きがさくさく進んじゃいそうです。
早目に、ローゼンハイム校長と同じように、学園の外でぬくぬくとおでん用意して待っててもらうほうがいいかなぁ……
いや……
[無理矢理意識をこの場に戻し、頬染めての謝罪には気にすることはないと首を振った。
素直な心情吐露は恥かしい所どころか、安堵が勝った。]
謝ることじゃあない、が。 少し驚いた。
……嫌われているのかと、思っていたから。
[ぎこちない会話、どこか避けられているような空気。
だから心が軽くなった部分もあるのだと、正直に告げる。]
[少し場違いなほどに可愛く揺れるうさ耳と、朱に染まるその顔とを暫くじっと見詰めていたが、自分への戒めのように頬を抓るアイリの左手に、ふと目を留めた。
一瞬顰めた表情とその手の赤さ、見逃そうとしたって見逃すはずもない。]
………待て、怪我したのか?
ひょっとしてさっきの火矢、か。
[雪で冷やされていたとしても、痛みが続くなら手当ての必要がある。
見せてみろ、と左手の手首を掴んで引き寄せ―――]
[
見知らぬ森に残る傷跡。戦の跡のような。
己と同じ顔の男が、目の前のひとと同じ顔の女性の手を取って、その細い指に口付けて―――]
[………一体、何だというのか。
ぶんと一つ頭を振る、頬が微かに熱い。]
……傷になったらいけない。
よく冷やして、保健室で手当てしなくちゃな。
もう少し、我慢出来るか。
[たおやかな手に残る赤い跡を見て僅かに目を逸らしたのは、またも再生されたからだ。先刻とは別場面の静止画が。
触れていると、湧き上がる感情も視ているものも伝わってしまうような気がして、一通り傷を確認するとそっと手を離した。
どこか、名残惜しげに。]
[単刀直入に聞いた答えが返らないことに、僅かに目を細めた。
はっきりしない態度をとるヴェルナーは珍しい。
ただ今は、普段のようにそれを可愛いと流すことができなかった。
他に好きな人がいるのならば、幼馴染以上に見ることができないのならば、早く知っておきたかった。
幼馴染とはいえ、互いに一部には誤解されているほど距離感が近い。
気持ちを知ることの怖さよりも、身の振り方を考えておきたいという思いのほうが強かった。
―――つまり、それだけ存在が大きいということを、彼女はよく自覚している。]
…はぐらかしましたね?
幼馴染の私に教えて下さらないなんて、寂しいですこと。
[わざとらしく大げさに嘆いて見せ。
それでも馬を下りるために差し出される手はいつも通り優しく温かい。]
ま…いいです。
[溜息。
多分、こういう機微はこの幼馴染には、理解しがたいものだし、それを許してしまう自分がいる。
ヴェルナーの傍に寄ってきた犬に戻ったセオトコスを、礼のように撫でた]
[何気ない問いではあったが、
返った答えに僅か瞳を見開いた。]
………ああ。
自分のことは見えないというのは、道理だな。
[片思い、その言葉には敢えて触れずに]
じゃあ、おんなじような能力持ってるヤツなら見えてるかもな。
ベルティルデの、糸。
―薔薇園―
[一番大きな英雄の石像に腰をかけているものだから、薔薇園に入ってくる人らはわかりやすかった。]
[がさがさ、と広げていた勉強道具を鞄の中にしまいこみ、大きく手を振る]
ペレ先輩! それに、黒……じゃなかった、エドゥアールト先輩も!
[少し赤い目のまま、子犬のように二人に向かって駆けた]
[ヒースの声が聞こえた。
よもや一心不乱に勉強をしていたとは勿論知らぬ。>>*37
というか、もしも知ることがあったなら、そういう頑張り方をするのなら最初から半分でも力出しておけとチョップの一つも飛ぶだろう。]
何が起こってるんです?
ってお前、魔王が消えたからって我関せずとはいいご身分じゃねえか。
避難しているわけでもなかろうしなあ。
まあ、知ってのとおり「雪崩れとか魔物とか」だ。
一応お前にもメールしただろ。
紋章がエリオット救出までのキーポイントらしく、皆それを探してる。
[突如上がった素っ頓狂な声に、思わず此方も間抜けな声が出た。>>*38]
…はあっ?
[携帯は制服のポケットに入れたままだった]
暴れる時は携帯は持たぬ主義だ。
バックアップが取れなかった頃、壊してアドレス回収が大変だったからな。
[ライナーの携帯画像を覗き込みつつ]
いやー、我関したいのですけれども
どーにもこーにも、それどころではないにっちもさっちもいかない事情があるんですよ
何かしようと思ったらすぐに頭痛しますし
[複雑な経歴を持つ英霊のせいです]
[でも、それ以上に―― テスト勉強のせいです。]
本当、エリオット君救出とかはジェフロイさんや、他の方々にまかせっきりになってて申し訳なく
高等部の人たちが中心なのかな?
―薔薇園―
ヒース君、よかった、無事な姿を見て安心しました。
あ、さっき送ったメール見てくださいました?
何か、気になるものはありませんでしたか?
ヒース君の辛いの、早くよくしてあげなくてはけませんしね
[勉強時間が減って困るなどと思われてるとは知らず、生真面目にそういった]
ふむ……宝探し、か。
[紋章を宝を準えたのは便宜上であったが]
三つの鍵を手に入れて、門を開けよとでも言うのかな。
こういうクエストはあまり好まぬが、好き嫌いを言うところでもないな。
他の者は既に動いておるのか?
まあ…せめてこのごたごたが終わるまでは…な。
どうにもそういう気分でな。
[気分と、そういうしかない。いつ死ぬかわからぬ身なのだから
ため息をつく幼馴染>>190にはそういって返し、懐くセオをなでる。さっきまで頑張って運んでくれたのだからな。ちゃんと褒めないと伸びません。
そしてベルとセオとともに、薔薇園へと足を踏み入れて]
― 薔薇園 ―
っと、ヒースか?無事とは聞いていたが本当に無事だったようだな
[なんか自分の名を呼ぶときどっかおかしかった気がしたが、それはさておいて、子犬のようにかけよるヒースを見つつ]
で、こんなとこ来たってのは捜し物ってことであってるか?
[鞄をもっている、まさか勉強道具なんて入ってるとは知らずに、そう聞いたところで、携帯がメールの到着を告げる震えが起きて中を確認すればライナー>>178からで]
どうやら、ライナーによってエドナ救出は完了したらしい。
[メールで拾った情報を二人に流した]
あるとき、僕の気配が消えたら――
僕も壁の中にいるかもしれないです
[かなり神妙に。一度あることは二度あるかもしれないし]
魔王とか!? ちょ、中学生魔王、ってどこのライトのベルですか。
恥ずかしくて表にも出ない次元ですよ!
>>194
[ベルティルデの言葉に頷いて携帯を見せ]
バッチリ届いてますよ。
でも、残念ながらさっき、そこの大きな像の上でこの薔薇園を見渡したけれどもそれらしきものは――
[振り返れば、しっかりありました。
白薔薇に囲まれた一番大きな像の台座に、緑地の盾型の紋章が刻まれていたとかー]
[ここで情報ないから他いこうぜ! と推理停滞作戦が崩壊した]
事情なあ……
まあこっちもちょっとうっかり“ご休憩”じゃねえ“一回休み”状態なんでどうこう言える立場じゃねえが。
[思えばアイリはヒースの姉だった。
今のところ後ろめたいことはない(筈)だが、若干弱腰になる。]
頭痛…?
何か辛そうにしてたが、頭痛かったのか。
なら無理せず休んでおけよ。
そうだな、高等部の連中が中心になって頑張ってくれてる。
この氷どうにかしねえと、冬休み食い潰されちまうしな。
[自分は一年通して休みの多い大学生なので何ら問題はないが、寒いのが続くのは嫌なので。]
[>>*45 見えているかも、という言葉に微笑む]
いかにその能力がありましょうとも…
無いものまで見えることは、ありませんから。
[一見しおらしいことを言っているように見えるが]
無いなら、結んで見せるまで、玉砕上等です。
[案外さっぱりした性格だった]
>>180
????
wwwwwwwwwwwwwwwwww
????wwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwヴェルナーなにいってんの?
>>197
いや、僕が来たのは偶然です。
何かみなぎってきて、瞬間移動能力に目覚めたっぽい?
でも、自覚がないんで、いつどこに飛ぶかは正直わかりません……。
[とほほほほほほほ]
ライナー、って陸上部の元キャプテンの?
エドナ……エディさん(ついつい囲まれそうになった時に知った愛称)も、この戦いに望んでいるんですね。
[今まで知りえなかった、誰ががんばっているのか。
その情報を今更ながらゲットした]
………頭に留めておくよ。
その時は校内の壁を叩いて回ればいいな?
[壁の中から救出されるヒースを思わず想像した。]
はっはは。冗談だ。
皇帝とか魔王とか、そんな単語は常套句だよな。
闇刻虚無皇帝とか、最近話題になったライトノベル……に出てるんだって? よくは知らないが。
[読んでみるかな、などと言った。]
[エドナの問い>>195にわかっている範囲での情報を流す]
ああ、ヴェルナーは薔薇園に行ってみるってメールが来てた。
イングリッドとタイガは、別行動をとると。
あと、ボーストレーム先輩はアイリが動けるようになり次第動くって。
俺もエドナがあったかくして寝てくれるんなら、
その紋章とやらを探しにいくんだけどな。
……なーんて先に言ったら、一旦寝るって約束しておきながら、
後で動きそうだよな?お前。
信じるほうが悪いっつって。
[それなら自由に動かせて、見張っておくほうがいいのでは、
などと考えてたりもする]
>>*50
ご休憩、っていわれると、何かヒワイですよね
[その手の宿泊施設については興味がある年頃です]
吊り橋わたったの、ジェフロイさん!!!
[目がキラキラしている気配が向こう側からにじみ出る。頭痛どこいった。そして相手は姉さんや。知らないって怖い]
ええ、校舎の壁から助けてくださいね?
うっかりぶちゅっと潰したらやですから! 末代までたたりますから!
[――まぁ、何か、それをやった気がしなくもないが]
暗刻虚無皇帝? ちょっとまって。
ジェフロイさん、その年になってまだラノベ卒業していないんですか?
[おいおい、おいおい]
貴方って、そういう人。
[>>196 今はそういう気分、というヴェルナーに仕方ない、とでも言うように肩を竦めた。
こうなったら言わせようとしても無駄。それもよく知っている。
この話は一旦横置き、とばかりにこちらはこちらであっさり気分をかえるのは長い付き合いからの手馴れた様子だった]
アバァウンテイン先輩の救助が、そうですか、よかった…
[そしてヒースの言葉をききながら>>198 視線の先を、見た。
ばっちり見た。]
……それらしきものは?
[にぱ☆]
そうか、壁の中にめりこまないように気をつけろよ
[あれは悲惨な死がどうとかこうとか。
しかしいきなりなった場合気をつけようもないともいうが、一応とほほとなってるヒース>>201に言う。]
ああ、どちらもあっている。
[ライナーとエドナについて、誰であるかというのには鷹揚に頷いて返す。
そしてベルとの会話から、どうやら紋様について知っているのだとわかったのだが]
― 中等部廊下 ―
魔王の目的聞いたの?
……って、ちょ、
[ぱちり。
ヒースの説明>>109に目を瞬くもつかの間、
幼なじみが急に空を見上げたかと思うと、
急に顔真っ赤にして、鼻やら目やらから水を溢れさせるのに、
ひどく慌てた。
その上、抱きつかれて、心臓は跳ね上がり、体は硬直する。
フォールインラブ?
いえ、違います。]
……それらしきものは?
[バッチリ英雄像のところに見えた。
にこやかな笑顔でヒースにその先を促す様は、幼馴染と同じであったか。]
ま、そういうことだな。
[肩を竦めるベル>>203に言う。
この辺の説明をぐだぐだしなくていいのは助かる。
たまに、わかられすぎて困るということもあるが、とりあえず今は、ヒースににこやかに聞くのが先決でもあったか。]
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