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[蛇を斬り、その血と毒を剣は啜っていた。
毒に宿る妬みはやがて"憎悪"となり、剣と、黒薔薇の糧となる。]
あまり一度に食い過ぎてもダメか。
さっき、桃薔薇を喰って大分満足もしたようだしな…
俺は一旦退くが……手助けが必要か?黄薔薇。
[薄く笑って問いかける。
答えがどうであれ、手を貸すつもりはないが。]
[>>+23 ぴくりと動く鼻が可愛らしかったので。
人差し指でつん、とつついておく]
うさぎもドヤ顔って、すンのねぇ。
……んふ。あたし、ひとりだけって、ゆったっけぇ……?
[まだわからぬよ、という言葉に。まあね、と頷きつつ。
そのぴくぴくする鼻に、ぴよぴよ動いている髭を指し込んだら
きっとすっごいくしゃみするんだろうなぁ、なんてことを考える。
いつやろうかな、とも]
― 2F:大広間 ―
っは…次から次へと
[蛇との戦いには終わりが見えていたが、軽装が災いしてか何箇所かを噛まれ、素肌や服に血を滲ませていた。毒の影響は、表向きにはさほど感じられないだろうが。]
……。
[聖なる加護を受け、剣を振るうカレルを眩しそうに目を細めて見た。
残念ながら、ツィスカの聖なる加護と"死"の属性を持つ自分の剣は相性が悪い。
一旦退こうと半歩後ろに踏み出した途端]
……うわっ!?
[蛇の血や死体でぬめる床に足元をとられ…滑った拍子に、カードのトラップを踏んでしまったようだ。
仕掛けられたカードが身体のあちこちを掠め、浅い切り傷を作る。]
っくそ…!
悪い、俺は一旦退く!
ああ、魔法を使ってもらう程じゃない…ハンス、薬草あったらもらえるか?
……いや、むしろ一緒に来るか?
[フロアの仲間に呼びかけると、傷口の酷い左腕を庇いながら大広間の外に出て、怪我の手当をしようと試みた。
拒否されなければ、ハンスも連れて行くつもりで。]
『 拡 大 せ よ 』
[己の身に呪文をかけてみると、
賢者の身体がクッションベッドと同じくらいの大きさまで
巨大化した]
[蛇はかなりその数を減らしてきていた。
それでも時折どこからともなく集団が現れ――
数が減ったころを皮切りに、まるで嘲笑するようにうぞうぞと増えては、その牙を彼らに向け露にする。
紅茶の蒸らし時間を丹念に計るが如く、滴る様な、悪意]
……ベネディクト!
[とんとんと慎重に床を踏み、身を捩って飛来するカードを避け、ベネディクトの近くへと走る]
[>>+25 じたばたするラヴィを、ふーってしながらにやにや。にやにや]
やぁねぇ。本当にすると思ったの?
……ふふ。かぁわい。
[ラヴィのあたまのてっぺん。額あたりを、ぱく、としてみる]
多分ねぇ、一角獣呼べるツィスカちゃんなら、イケるんじゃないかと。
……てかさ、>>+28乙女じゃないとか、しつれーだと思うのよねぇ……。
[じたばたするラヴィを、そっとおろしてやって。垂れた耳をひょーいと捲ると、耳の下のやわらかい毛を指先でくすぐった]
まァ、乙女でも何でもねぇんだけど。
彼って言われるのも彼女って言われるのもしっくりこないんだよねェ。正直。
[>>+34 不穏な気配に、ツインテールがぴくりと動いた!!――…またもげそうになって、慌てて頭を抑える]
……うさちゃん、またなんか、怖い顔を……。
――――……ッ!!!
[目を擦りながらラヴィを見おろそうとしたが。そこにはもっふりとしたでっかい前足があった]
………………おっき。もこもこ………。
[零れ落ちそうなくらいに目を見開くと、とりあえず枕を抱えながらラヴィに特攻した。ちょとツインテールの位置が曲がった]
おっきいいうさちゃんだああああ!!
うっわあ、うっわあ、でっか!!でっか!!!
[室内に踏み入ると一層香る、濃い薔薇の臭気と…瘴気。
その気配に、ぎりと眉を顰めた。
吐き気を堪える表情で、辺りを見渡す。
───仄かに漂い続ける、紅茶の香り。
否。気配と呼ぶべきものの欠片であろうか]
っ…、どうした。
[身軽い動作に、闇色の衣の裾が翻る>>114
その主へと、ごく短く問い掛けた。
未だ警戒は解けることないが、───躊躇う余裕も今はまた、ない]
[トトなんとかに飛びつくサツなんとかちゃんのように、もふっと飛びついてむいむいむい]
……あったか。心臓、はやーい。
うさぎって脈がちょーはやいよね。
[もふもふもふり]
[空いた手をわきわきっと閉じたり開いたりしてみる。強く握りしめると、爪が掌に刺さり、ごくごく僅かな痛みを覚えた]
……ん。よかった。
首が曲がっても腕が曲がっても痛くないから、どーしようかと思った……。
感覚がないのに意識があるとか、地獄だしなァ。
[>>+39 ふと気付けば、ラヴィは顎をがくがくさせて、今にも寝そうになっている。口元が時折もごもごと動くのがかわゆくて、くすりと笑みが漏れる]
……人参に囲まれる夢でも見てるのかなぁ。
おやすみなさい。
[毛布をずるずると引きずってきて、ラヴィの隣で丸くなった**]
────…
[眼鏡の奥、鋭い視線が紅の双眸へと向けられた>>116
測るように告げられた言葉に、目を細める]
ああ。匂うな。
───…黄薔薇殿は紅茶を飲んで観戦か?
[辿る、気配の源を口にする]
逃げ足だけは速いからな!
みんなのおかげで、ヘビにも今の所噛まれてねーし。
逃げ足の関係ない罠は踏んでるけど……
今の所は、大丈夫っぽい?
[トールの腕に薬草をぺたりと貼り、包帯でくるくる巻いて簡易的に治療をする。>>118]
うわー、何か黒くなってんなー。
内出血??とも、ちょっと違う??
[トールの黒い傷跡をじっと見て、眉を寄せ。]
…ああ。
[薄い笑みを刷いて、交わされる視線>>119
同じく辿りついたらしき感覚に、こくと短く頷いた…のだが]
ここで、────…か。
[問い掛けに眉を顰めて、躊躇った>>120
恐らくは捉えられるだろう。
けれど、捉えるが先か倒れるが先かは断じきれぬ]
──…瞬間で捉えられるか?
[───シメオンを信じられるか?
同時に自らの胸の内に、問いが落ちる。
じっとシメオンの紅の瞳に視線を置いたまま、
眼鏡を押し上げるように指を掛けた]
─────。
[沈黙。時間は長くはなかった。
けれども長く感じられる一瞬の沈黙の間、目を伏せる。
やがて再び双眸を上げ、闇色の向こうの紅へと頷いた]
…分かった。任せる。
[他に方法も、今はない]
……
どうなるかわからない。
なくなってしまうか、帰って来れなくなるか。
それに、…もう、皆と、一緒にはいられなくなる、かな。
でも、お前が約束してくれたから…
俺は、……したいことをする。
/*
しめおんんんん!!!!!!!!!!
くっそwwwwいいキャラだな!!!!
wwwwwくー、たまんない。
…ああ、サンキュー、ハンス。
[包帯を巻いてくれたハンスに礼を言った。]
そうか、怪我がなくて良かった。
マーティンさんは『傷は男の勲章』なんて言うけど、怪我しないに越したことないからな…
[先刻光った頭部を思い出して、うっかり吹き出した。]
[毛皮に頬をくっつけながら、ぼんやりとした目で空を眺める]
……別に恨みがあったわけじゃない。
喰いたいから喰ったし、殺したいから殺した。
もう喰えないし、殺せない。まァ、言葉責めくらいはできるけどさあ。
正しく欲望に忠実に生きただけで、……だから今も別にね、慣れあおーってんじゃねぇのよ。
善悪なんて知らん。俺の外の概念だもん。見たことも、触ったこともない。
…、約束は、お前が魔ならば…だ。
[告げる。もしも違うのならば]
────違うなら、死ぬ気で戻って来い。迷惑だ。
[冷たいほどの響きで、
穏やかな笑みを浮かべるシメオンへと言い切った]
[ふこふこ。ふこふこ、とラヴィの毛並みを撫でて。毛の感触がわかることを確かめる。
神経接続がまだうまくいってないのだろうな、と思う。戻るはず。……戻るといい]
怖いもん、あったのか。
知らなかったな……。
[ぼそりと呟いて。溜息と共に、瞼を閉じる]
よしっ、大分片付いてきたな!
…?あれ。抜けない?
[突き刺した剣を抜こうとするが、フロアのタイルの隙間に切っ先が入り込んでしまっていて抜くのに手間取る]
――……
असतोमा सद्गमय। तमसोमा ज्योतिर् गमया।
मृत्योर्मामृतं गमय॥
[緩やかな詠唱が唇から流れる。
歌の様な、抑揚。
音は波形をつくり。
やわらかに――部屋を、夜明け色のオーラで満たしていく。]
[ふぁさり、と。
身に纏うヴェールが落ち。
紫闇色のローブが体をすべる。
――紫光。
眩い耀きにあたりは包まれ。
……何も、見えなくなり――]
[まじまじと黒くなった傷痕を覗き込んできたハンスに、一瞬冷たい眼差しが浮かんだが]
どうだろうな…まあ痛みもないし、毒があるようでもないからほっとくいても大丈夫かね…
[そう言って、肩をすくめた**]
――…ウォオオオオオオン……
[地が――揺らいだ。
咆哮が、雷鳴の様に轟く。
現れたのは――一匹の、銀色の狼。
長い鬣を靡かせ、尾はふさりと地に垂れ下がり。
夜明け色の瞳をゆっくりと瞬かせ、
ベネディクトを、見た]
[夜明け色のオーラは、ゆっくりと室内を周り、
ベネディクトの周囲を古代文字の結界が囲い込んだ。]
――俺の瘴気で、黄薔薇の瘴気を中和している。
……少し、マシになった筈だが、…わかるか?
[聞き覚えのある声で狼は唸ると、軽く首を傾げた]
だが、余り保たない。
此処は奴の結界の内だ。
………頼む、…ベネディクト。
[魔族は唸り、巨躯を振り仰いで広間を睥睨する。
………恐らく、これでほかの四天らに、己の裏切りは確定となる筈。
それを受け入れる積りではあったが。
……その余波が彼らに及ぶ事が、今、唯一の懸念だった]
なに───…
[緩く紡がれる詠唱。
未だ耳にしたことのない響きが、穏やかな歌のように響く。
辺りを静かに満たすように、夜明けの輝きが緩やかに瞬いた。
その中心、銀の髪を揺らした男の姿が───揺らぐ>>138]
……それがあんたの、正体…か。
[何者か、と>>2:305
先の問い掛けの、恐らくはこれが答えなのだろう。
銀の獣の姿に視線を置き、夜明け色の双眸を見据えて頷いた]
───…頼む。
[ごく短く告げて、眼鏡へと躊躇なく手を掛ける。
顕わになる、灰銀の双眸。
この世ならざるものを視る瞳で、隠れたものを──”視る”
手にあるのは、ツィスカにより聖なる属性を付与されたる弓>>55]
………っ!
[ぐらりと世界が揺らいだ。吐き気がする。
けれども、立てる。もっている。
銀の獣の巡らせた古代文字は結界となり>>143、
周囲を狭く囲い込んでいる。
魂を視る双眸に、その姿が───映った]
―――へええ。
[鼻先まで毛布に顔を埋めつつ、ぼんやりと地上を眺めていた目が、驚いたように開かれる。
目前には、美しい毛並みの銀色の狼の姿があった]
こりゃぁ、綺麗だなぁ。
――……初めて見た。
さぁて、ベネちゃんはどうすんのかねぇ。
黄薔薇サマを捕まえられるかなぁ……?
──…、ああ。
[こちらも長くは持ちそうにない。
けれどそこまでは口にせず、緩やかな動作で弓を構える。
狙うは、ただ一点。
淡く聖なる輝きを帯びた矢を番え、
───黄の薔薇の香を纏う魔性へと、矢を撃ち放った]
うーん……
何かあったら、言ってくれな、うん。
[痛みも毒もなさそうだというトールに、頷いた。>>140
冷たい眼差しには、一瞬のことで気づくこともなく。]
―――…ん。 捉えたか。>>148
でも捉えるだけじゃ勝てないな。
どう出るのかな……?
[ふかふかの毛皮にうーんと寄りかかり、だらしなく脚を投げだした。ずるりと身体が滑り、少し目線が低くなる]
けっこー疑いあってると思ったんだけどなァ、シメちゃんとベネちゃん。
協力するとは、ねぇ。
[目前の二人を見ながら、幻で絡め取った時の事を思い出す]
ま、ベネはありゃあインテリツンデレで、クールに見えて多分にウェットだし、シメオンはぽーっとしてて実直愚直なぶきっちょドジっこだし。
……どっかで腹さえ割れりゃあ協力ァ出来るだろうけど、ねぇ。
[生意気な口をきいたばかりに、その逆鱗に触れそうになった”彼”を思い出して、目を細める]
どじっこの中にゃー、ドSっぽい人がいるんだけど。
でもあれ、どーかな。むしろ、こっちが素なんじゃねーのかなァ……。
わ………
えっ、?お?うおお?????
な、何がどうなって……!?
お、落ち着け、九九を数えて落ち着くんだ、
ろくいちがろく、ろくにじゅうに、ろくさんふらぐ…
……あ、あれ!?なんだっけ!?
[まばゆい光の後、現れた銀色の狼に疑問符をいっぱい浮かべ。賢さが下がってたせいで、六の段も言えずに、ただただ混乱していた。**]
/*
くきょさんリアル大変なのかな…
まあだが、赤側は割りと逆に緩やかなはずなんだけどな。。。落ち当日以外は暇プーな役職だし
赤を村建て企画側が半分担ってるのは、そういうのもあるのかなと思ってたんだが…。
うーーーん。こりゃ、まいった、ねぇ。
寝ちゃってるのかな?
あとで補完すればおk!とか思うのだけど(ベネ&シメの二人ならなんの心配もない)、ルーは回想とか補完とか好きじゃないっぽかったし。
うーーんでもこれは仕方ないよなぁ。
しかし、ベネたんシメたん、おの二人の異常な安心感よ……
オッケー対応できるーとかさらっとゆっちゃうのがマジぱねぇっす……
そろそろ見守っているのも限界に近付いてきますた
更新までにルーがきますように
[ツィスカの力により、聖なる
夜明け色の結界より出て黄薔薇───ヴィンセントへと向かう。
視力をなくして眼鏡をかけた彼と、眼鏡を外して視力を得た男と。
知れば随分、皮肉なものとも思えただろうが。
夜明け色の輝きが、辺りを包んでいる。
だからハンスの酷い呟き>>151が耳に届かなかったのは、
ただひたすら、幸いというしかなかった]
―回想―
[2Fへの階段を登る直前。
少し離れた所に立っていたベネディクトの下に歩み寄り、こっそり服の裾を引く。]
……ベネディクト。
………その。……見た。
[思い切り言葉足らずに口にして、真っ赤になって俯いた]
― 回想 ―
────…シメオン?
[くい。と、服の裾を引っ張られた。
顔を真っ赤にして俯く男の顔を、まじまじと見る。
シメオンは男の娘でもなかったはずだ……など、
酷く関係のないことが脳裏を過ぎったものだが。
何事だとばかり、真っ赤な顔をじろりと見遣る]
──── は?
[だが、その口から出てきたのは予想外の名前だった。
思わず呆気に取られて、紅の双眸を見る。
一瞬、思考が繋がらずに酷く間抜けな顔になった]
──────…はぁ ?!
[聞き返した。二度聞き返した。
それから漸く、悪夢の記憶が蘇る。
あれはそう───何故かハンスに”抱きつかれた”あの時の話だろう]
ば……っ
馬鹿、あんた何を勘違い……
[怒るよりも先に脱力して、ぷっと笑った。
一度吹き出すと、目の前の相手の顔すら可笑しい。
やたら真剣な様子もおかしかった。
くつくつと、珍しいほどに肩を震わせて笑った]
[男の娘というわけじゃないが、実は性別は明言していない伺見の者は、赤くなったままぼそぼそと呟いた]
……ハンスと、抱擁していた所を…、
その、…私にはそういう偏見は、ない。ので、安心してくれ……!
だ、だが、双子のいるところではあれ以上のことは禁止だ!教育に悪い!
私がいながら何事だと里のお師様に怒られてしまう!
そこは約束してくれ、頼む。
[一気にまくし立てる]
一応私と俺は使い分けてる
(プライベート&前世の記憶が強いときは「俺」
公式的な要素が強いときは「私」)
のだが、すごい混じって見えるだろうね…。
黄薔薇 ルートヴィヒは、伺見の者 シメオン を投票先に選びました。
へえ…。そりゃあ残念。
なんなら───…俺はあんたの方が好みだけどな?
[言ってみたのは、ちょっとした悪戯心だ。
あまりにも真剣に捲くし立てる様子>>159が面白かったから、
そして告げられた内容があまりにも酷かったから、つい悪戯心が疼いた。
さらりと涼しい顔で言って、薄い笑みを乗せて真紅の双眸を見遣る]
ハンスが……、マーティンと?
それはそれで…。それこそ教育上良くないのじゃないか。
[こちらも、どこかずれた答えになった]
………
……。
………。
[何を言われたか分からない顔で、きょとんとして。
それからほんの少し赤くなって俯いた]
…そ――そういう、揶揄いは余り、好きじゃない。
ハンスでも、ほかの人でも、好きな人にだけ、言えばいいんじゃないのか…。
大体、趣味が悪すぎる…。
[くっと笑う。
肩を揺らして、詫びるように相手の肩を叩いた]
…悪いな。けど、あんたが変なことを言い出すからだ。
ハンスのあれは、ただの事故だ。
だからハンスに言うことはない───、いいな?
[そこだけははっきりとさせておいて、肩を竦める]
───…別にそこまで悪くもないが。
[少なくとも、疑いが解けるなら。
言わぬ言葉に、僅かに響くな形に唇の端が歪んだ]
……っ!!!
[放たれた矢>>149は寸前で避けようとするが、間に合わず。
しかし、急所だけは外し肩口を貫通した。
隠していた姿が現れた。]
…あいつらが恋愛をしているとも思わないが。
[むしろシメオンの発想に驚くばかりである。
意外な反応>>164にも少しの間目を留めて、]
……あんた、結構乙女だったんだな。
[そんな感想を零した*]
[肩の傷跡からじわじわと己の身体を蝕んでいく聖なる力。]
……クソめが
[己の身にかけた自然治癒のまじないはその傷を自動的に修復しようとするが、魔力の流れに混じり始めた聖なる力がそれを邪魔をする。]
― 2F 大広間 ―
────…
[現れた姿に、顕わになった灰銀の瞳を眇める>>167
僅かに血の気を失った唇に、満足げな笑みが浮かんだ。
ちらりと視線を、夜明け色の獣の双眸へと流す。
そうして再び、眼鏡をかけなおした]
[銀の獣の夜明け色の双眸は、先までの紅と色を違える。
けれども、本質は変わらない───そう、感じた。
先に告げられた、朴訥とした言葉>>168も。
どこか辛そうに伏せられた、あの表情も>>170]
……助かった。
[短く、感謝を告げる。
この瘴気の中、視力を解放しても尚、
倒れずに済んでいるのは薄紫の結界のおかげであろう]
……剣を持つ我がしもべよ
弓の担い手はそこにあり、貫け
[そう唱えると、ナイトの絵が描かれた数枚のカードがベネディクトの周囲に現れ、剣の幻影を纏って彼に向って飛んで行った。]
───…、見逃す?
[甘いな。とまでは口にしない。
冷えた表情がヴィンセントへと向けられている。
再び矢を手に取った。逃がすつもりなど、ない]
退くわけがなかろう。逃走なぞ死と同じだ。
そして貴様は完全に裏切った、というわけだな?その態度は。
[獣の姿をとる紫薔薇を睨みつける。]
[肩口の傷跡から流れ込んだ聖なる力は、己の身体の自由を奪う毒となった。
そして魔力の乱れで今まで部屋に維持していたカードとのリンクが切れる。
視界変わりとなっていたそれとの繋がりが切れると部屋の中の様子がまったくわからなくなる。
それでもそれを悟られぬように振る舞う。]
…ぐ、っ…う、…――
[咄嗟に飛び込み、身を盾としてカードを受け止める。
防ぎ切れなかった幾枚かのカードが、銀色の毛並みに深々と突き刺さった]
[瞬間。空気がざわりと凶暴な意思を伴ってざわめいた>>176
ひゅ!という鋭い音を聞いた気がしたのも、僅かな間]
……ッ……!!!
[ザッと剣の幻影が、四方から切り裂き来る。
致命傷を避けえたのは、結界の助けあってのものであろうが]
……く、ぁ……っ!
[一際鋭い刃が、脇腹を掠める。
たまらず膝を突く目前に、カードが再び迫った]
[───避けられない───!]
[カードが獣の身体に突き刺さるのを感じた。]
抉れ
傷は治癒しない その者は永久に痛みに苦しめられる
[カードに傷を抉るように指示をして、そして呪いの言葉を紡いだ。]
[ゆっくりと、獣は起き上がり。
ぶるり。とカードを払い落とすように身を震わせて、ルートヴィヒに向き直る]
……ベネディクト、無事、か?
……な…っ …
[銀の毛並みが見えた。
盾のように飛び込んできた獣に、カードが突き刺さる>>181
血が、うつくしい毛並みを汚しゆく。
その光景に、思わず大きく目を瞠った]
(そうだ)
(なのにあの方は、何故俺を蘇らせた?)
(………だから)
(今も――)
(俺を、必要として、くれているのじゃ、ないか、と……)
やめろ───…
[紡がれる呪言>>184
それへと、対抗するように聖句を紡ぐ。
銀灰の瞳が、眼鏡の奥でつよい意思の光を持った]
──…Qui inebriavi animam lassam et……
[対抗するように、朗々と聖句が紡がれる。
血の気を失った唇が、それでも途切れることなく句を紡いだ]
───…
[起き上がる獣へ向ける笑みは、苦い>>185
確かにこの存在はひとではない。ひとではなかろう。
けれども黒き薔薇でもまた、ない。
疑い向けた己を庇う姿に、向ける表情はごく苦味を帯びた]
……ああ。
[怪我は良い。
間違いなく、この獣がいなければ己はここで息絶えていただろう。
そう思った]
……よくわかった。
もはや遠慮はいらぬという事だな、シメオン。
貴様の魔の力は、闇の鎖として貴様自身を縛る
その力は貴様がそうしてあるかぎり、貴様の命を喰らい続けるだろう
[同じ魔族にしか効かぬ呪詛を紡ぐ。
それはその魔力を枷とし、そして毒と変えるモノ。
その強力な呪いの言葉は己にも同じように作用する。]
[────は。と、息をつく。
脇腹を押さえる手が、濡れている。
どくりどくりと、そこにもうひとつ心臓があるかのようだった]
…… …、et omnem animam esurientem──…
[句は途切れない。獣の咆哮に、眼鏡の奥の瞳が睨んだ>>192]
ならば、どうすればいい…っ!
[息をしながら、ルートヴィヒを見る。
聖句は効かぬ。ならば───取れる手は、ひとつ]
……シメオン。ならば術者をやる。
矢を射る。同時に、動け。
───…このままでは、どのみち無事ではいらないだろ。
[余裕はないのだと告げる。矢で気を逸らす、陽動の策。
そして、傷を負った相手に向かい動けと容赦なく突きつけた]
[息をしながら、ルートヴィヒを見る。
聖句は効かぬ。ならば───取れる手は、ひとつ]
……シメオン。ならば術者をやる。
矢を射る。同時に、動け。
───…このままでは、どのみち無事ではいられないだろ。
[余裕はないのだと告げる。矢で気を逸らす、陽動の策。
そして、傷を負った相手に向かい動けと容赦なく突きつけた]
……自爆か、ヴィンセント。
俺を殺して、……お前も?
………お前はそんな事のために、その地位を手に入れたのか?
[それは、…憐れみの様に見えたかもしれない。
恐らくは黄薔薇の欲しくないものを。
――そうやって、踏み躙る]
[緩やかに獣の姿が解けてゆく>>197
以前と同じく───前とは決定的に異なる、魔の姿。
けれど今、その姿に疑いの目を向けることはせず、]
……。
[黙って彼らの言葉に、耳を澄ませる。
その心の、痛みと共に行きかう様に]
命尽きようと、青薔薇様の力が戻れば必ず蘇るときは来る。
[そしてシメオンを睨みつけ]
それに、侮るなよ紫薔薇。
呪術師はこの程度の呪いでなぞ倒れぬ。
──…ああ。任せておけ。
[軽い口調で請合った>>199
気負うわけでもなく、悲壮さを背負うわけでもない。
ただ、力認めた者へ向ける気安さだけがそこにある]
────…
[苦しいか、とは言わない。互いに言わない。
だから黙って、血に濡れた手で弓を掴んだ]
っく───…
[弓を構えれば、傷を負った脇腹が痛む。
その痛みに顔を顰めながら、矢を番えて引き絞った。
きり。と、向けた矢がルートヴィヒの胸元を狙う]
……───行け……っ!
[傍らへと声を掛ける。
それと同時、狙い済ました矢が黄薔薇へと放たれた]
/*
シメオン
59回 残586pt(1)
ベネディクト
54回 残477pt(1)
↑↑24h村です↑↑
ばかだwwwww
――ヴィンセント、…いいや、四天の黄薔薇よ。
青薔薇が蘇る事は無い。
[呪術師として。
四天王の一として。
その誇りに胸が痛むのを感じながら、鉤爪を構える。
だから、その答えは。
紫薔薇としての、彼の答え]
俺は、もう、あの方を――
………誰にも、触れさせはしない。
――ヴィンセント…!!
[地を蹴り、一気に距離を詰める。
己の足の振動さえが肉を抉る傷に響き、ぐらりと、眩暈が足を縺れさせるのに耐えた]
[矢は己の心臓を穿つ。]
ひとつ、覚えておけ
呪術というのは術者が死んでも解かれることはない。
永劫に呪いに苦しめ。
[最後に呪いの言葉を残して、黄薔薇は散った**]
[懐に飛び込み――鉤爪を振り上げる。
呪術師は、それに気をとられただろうか。
だが鉤爪は振り下ろされる事なく、獣は身を捩り。
――鋭くベネディクトの手から放たれた矢が、黄薔薇の胸を貫いた。]
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