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墓守 シメオン の役職希望が 村人 に自動決定されました。
海人 シェイ の役職希望が 村人 に自動決定されました。
読書家 ゾフィヤ の役職希望が 占い師 に自動決定されました。
美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が7名、占い師が1名、智狼が2名、夜兎が1名、霊媒師が1名、守護獣が1名いるようだ。
薔薇園芸家 ローゼンハイムが「時間を進める」を選択しました
/*
おーけい。
さすがに、これで赤引いたら笑うしかなかったからなぁw
んじゃ、のんびりやってきましょーかー。
―中央広場―
[兎の言葉にぴくりと一度反応]
[一度だけ顔を上げて青髪の男の人のほうを見る。
オズワルドさんに弟がいる話なんて聞いたことも無い。
それでも知り合いなのだろうと思って、ぺこりと一度だけ頭を下げる。
好きな人の知り合いだから、ちょっと複雑な気持ちではいるけど]
/*
ちょまwwwwwwwwwww
弾かれただと!?誰か占い師希望いたの!?
そして守護獣とかwwwwwwwww
設定何も考えてないわwwwwwww
村人でもないとか予想外すぎたwww
/*
うん、割と久々なおまかせ村人ですな。まあ今回は役職少なめの部類だからね。
のんびりのんびり。ランダム狼二連吊りとかいう奇跡の起こらない事のみ祈ろう(笑)
…そういや、この設定で狼ランダ勝ちになったら、どう収束するんだろう?謎…
読書家 ゾフィヤは、ランダム を能力(占う)の対象に選びました。
乾いた音が響いたのは、『絵師』の掛けた鞄の中から。
黒と銀の細工物の箱に収められた、番の漆黒。
かたかた、かたかたと震え続けていたそれは、不意に、一際大きく震えた。
『氷面鏡』の前に舞っていた、黒の光。
遠い昔に心砕けた『絵師』の想いの残滓。
新たに込められた『絵師』の生命力と共にそれらを取り込んだ『絵筆』は、その念を強く、つよくその身に受けていて。
絡み合った幾つかの力、それらが行き着いたのは──
―中央広場・泉―
そうか。
[ドロシーはもう帰途についたのだろうか。
頷く絵師に、こちらも頷き返して。絵師が図書館に向かうなら、そのまま見送ろうと、していた。]
霊媒師希望するか、夜兎希望するか迷った末に夜兎希望して、結果霊媒師になっていた訳ですが。
………うむ、まあほら薬師だしね。無難なトコロ?
― 喫茶『blau』 ―
[遠くで景気よくくしゃみを飛ばされている>>0:310なんて事は全く知らず。そも噂もしてなかったのだから仕方ない。
ゾフィヤが>>0:312楽しそうに説明するのを聞けばこちらも笑みを返しながら。]
小説かぁ、そりゃ写し甲斐あるわ。
竜と一緒に旅する長編小説ねぇ…んー、ずいぶん昔に見たような。
[最近は忙しいのもあって本を読む事もないが、昔は親から本は読めと言われていたのもあって少しだけ齧ってはいた。
とはいえ昔すぎてだいぶ内容は忘れてしまっているのだが。]
あー…よく分りにくい所はけっこうあるからねぇ。
[よく分らない部分には、軽く苦笑する。
児童文学とはいえ、閉鎖的な洞窟暮らしをしていれば文字だけでは想像しきれない所も多々あるだろう。]
そうだね、誰か知ってる人はいるかもしれないし。
楽しみがあって良いじゃないか。
[そう笑っておいた。]
― 中央広場/泉近辺 ―
……え?
[何か、聞こえた気がした。
声にならない、声のような。
言葉を為さない、強い意志のような。
それが、どこから感じられたか。
確かめよう、ととっさに肩掛け鞄を開いたのは、正しかったのか、それとも]
なっ……。
[開いた鞄の中から飛び出したのは、黒の光。
それは、中央広場の上に一度大きく広がって。
数回揺らめいた後、ぱあん、と派手な音を立てて飛び散った]
ちょっ……、と、待て!
くっ……。
[光が飛び散るのと同時に感じたのは、強い衝撃と、眩暈。
それから、『何か』が引き剥がされるような、痛み。
似たような痛みの覚えは、ある。
『絵師』を引き継いだ時に──何かを焼き付けられるような痛みを感じた。
今、感じたのは、それと似ていて、でも、逆の感触を与えるもの]
待て……こらっ……どこに……!
[とっさ、口をついたのはこんな呟き。
しかし、すぐに動く事はできず、その場に膝と、両手をついた]
『そらへ』
『そらへ』
誰かの声が、都市の中に響いて、消える。
『導くだけでなく』
『おなじ、そらへ……』
どこか苦しげな声はやがて。静寂に溶けて、消えた。
― 自宅 ―
母さん、スープも出来たよー。
後は何か手伝うことある?
あ、じゃあ父さん呼んでくるね。
うん、なんか静かだし多分また畑見に行ってるみたい。
[夕食の準備もつつがなく終わり、畑の見回りに出たらしい父親を呼ぼうかと外に出た。
そのとき。]
― 中央広場/泉近辺 ―
……何が、どうして……どう、なってん、だ、よ。
[響いて消えた、声。>>#2
それと同時に、刹那、垣間見えた姿があった。
それが、何代か前の先達の姿なのは、辛うじてわかる、ものの。
唐突な出来事同士が、どうにも結びつかない。
ただ、一つだけ、わかる事があった。
非常に、嬉しくない事実ではあるが]
……『絵筆』……どこ、行った……。
[鞄の中に入れていた箱の蓋は開いていた。
その中に納めていたはずの、番の漆黒は──どこにも、ない]
絵師様、大丈夫か?
あんた、今のは……
絵筆?
[その場に膝を付く絵師に近寄り、声をかける。
しかめた眉のまま空を見上げ、小さく舌を打った。
広場は騒然としているのだろうか。
収まらない心で周囲を見ていると、視界の向こうに、幼馴染二人の姿を見つけた。]
……なんだ、居たのかよ。
おーい!そっち、大丈夫かー?
[声を響かせて、二人に手を振って。]
……?
なんだろ、あれ…
[中央広場の方だろうか、黒い光がその辺り一帯に広がっているのに気付いて首を傾げ。
そこに響いたのは、破裂音。]
― 喫茶『brau』 ―
[食事の途中でゾフィヤが妙な>>9顔をしたのに気づくと首を傾げ。]
何かマズイものでも入ってた?
[別段変わったトーストでもなかったはずだがと思いながら尋ねた所で、声は店にも届き>>#2、眉根を寄せた。]
……なんだい今の。
[『そらへ』、それ自体は皆思っている事だからおかしな物ではないが。
響くような声と、他に届いた言葉になにやら微妙な面持ちだった。]
うん……
[名前に小さく頷いて答える。
謝るのには小さく首を横に振る。兎のぬいぐるみもそれにあわせて小さく揺れる]
オズワルドさんの……?
[恐る恐るといった様子、出るのは小さな声。
微かに声が震える。ちょっと怖い]
[誰の声なのかは解らないけれど、切実な祈りのような響きにそっと瞳を開くと、そこには何も無かった。]
……なん、だったんだろ…いまの…。
あ…とう、さん。
ううん、私は何とも…父さんは、大丈夫だった?
ねぇ父さん、今の、なぁに?
[自分と同じように今の出来事を体験したのだろう父が、心配して駆け寄ってくれて。
困惑したまま、父に何がおきたのか聞いたが父も答えは持っていなかった。]
/*
あれ、読み違った?
「都市の中に響いてる」、だから、全体的に聞こえてる解釈したんだけど。
いや大丈夫だよね多分。
― 中央広場/泉近辺 ―
ああ……大丈夫、だ……。
[声をかけられ>>16、一つ、息を吐く]
今のは……何なのか、俺にも……。
とにかく、このままには……長に、知らせない、と。
[途切れ途切れに返しながら、立ち上がろうとするものの、上手く力が入らない。
それが、嫌な予感を更に助長した]
そら?
[ 男の耳にも、遠く微かに声は届いた。けれど、その意味は男には届かず ]
なんなんだ、一体。
[ 不審気に呟きながらも、変わらず足を進めた先、中央広場の周辺には絵師の周辺で起きた異変に驚いた人々が集まり始めている ]
― →中央広場 ―
『そらへ』
[空には黒い光があった]
『導くだけでなく』
[導くって何を?
女はその時、その言葉の意味を理解できなかった]
『おなじ、そらへ……』
[女の知る空はこの空のみ。
本の中にある空は想像することしか出来ない]
/*
慣れないことをしたら右手が痛い&頭痛が出てきたのでごめんなさい。明日の夜はもう少し頑張れるようにします。
村人だったから無理にあれこれしなくても良いかもですが。
フルメンバーでの開始おめでとうございますと遺しつつ。
今夜は本当におやすみなさい。
……とにかく、一度家に入ろう?
何が起きたのかわかんないのに、ここにいるのはなんか怖いよ。
なにか大変なことが起きたなら長から連絡が来るだろうし。
ね?父さん。
[不安な表情を浮かべたまま、父の服を握って家に戻ろうと促し。
父と一緒に自宅に戻り、母も大事無いか確認した。**]
/*
とりあえず軽く無職COを流しつつ、絵師に接触を試みるてすと。
んー、雰囲気的にシェイは役職っぽい。赤に潜った気配も無きにしもあらず?
ゾフィも怪しい気がするんで、ここが対だったりすると色々アレですね(何
おー。
なら、よかった――
[ユーリエの言葉に、そう声を返そうとした。
刹那。]
……いっ!?
なんだ、今の……
[響いた言葉に、一瞬だけ眉を顰める。
耳の奥に注ぎ込まれたような、あるいは。
何かが足にしがみついてきた様子に、意識が引き戻された。]
……ドロシー。
居たのか。お前。……大丈夫だからな。
[多分、とは心のなかで付け加えておいて。]
― 中央広場 ―
[聞こえたあの声は誰のものだったろう。
わからない。
何を伝えたいのかも理解できず
ただ心の片隅へとそれは忍び込む]
……ん。
[オズワルトにしがみ付く少女の姿にはたりと瞬きし]
オズが子持ちに見える。
[ポツリと呟いて傍に居るカシムへと悪戯な笑みを向けた]
そうだな。早く伝えた方がいい。
立てるか?
[必要ならば腕を貸して、絵師を立たせる。
眉間に寄せた皺はまだ消えず、どこか神妙な面持ちで一度天を仰いだ]
[こくこくと足元で小さく頷く。好きな人の言葉だから信用できる。とっても安心はする。
それでもやっぱり怖い。とっても怖い]
うん…
[震えるのは止まらないけど、しがみつく手は少しだけ緩まる]
そうだな。早く伝えた方がいい。
立てるか?
[必要ならば腕を貸して、絵師を立たせる。
眉間に寄せた皺はまだ消えず、神妙な面持ちで一度天を仰いだ。]
[分からないから意識を逸らす。
考えればいずれわかることかもしれない。
それでも今は考えようとはしない]
分からなくていい。
[本当にそうなのか。
どこかで問う声にも気づかないふりをする。
知りたくない。
分かりたくない。
今までも目を瞑ってきたことがたくさんあった気がする]
― 中央広場 ―
[周囲に人が集まってくる。
このままじゃまずい、と思った。
色々と嫌な予感はあるが、『絵師』は『象徴』。
崩れては、いられない。
そう、思った矢先に聞こえて来た、声。>>36]
……ヴェル兄……?
ああ……だい、じょう、ぶ。
ちょっと、眩暈がしただけ……だから。
[そう言って、笑って見せるものの。
それが、虚勢を張っている時の笑みなのは、見通されているだろう]
― 喫茶『brau』 ―
そう?ならいいんだけど。
微妙な気分はまぁ、そうねぇ。さっきのは何だったのか。
[自分も微妙な気分、別な言葉にするなら嫌な予感的な何かを覚えるのでゾフィヤの態度>>25はさほど気にならず。
食事に戻るなら会話は一度途切れて、代わりに水を置いておいた。]
ん、ああ……ありがとう。
立てるか、というか……立たないと、ね。
[そうでなければ、不安を煽る。
それとわかっているから、できるだけ表情は穏やかなまま。
手を借りて>>37どうにか立ち上がり、額に滲んだ冷たい汗を拭った]
あいつはまぁ、あんな感じだし。
でも昔はあんた達おんなじぐらい可愛らしかったんだけどねぇ。
[随分昔、子供もいいところの時は、ヴェルナーは彼の妹と似た面差しを持っていたように思う。今となっては可愛らしい、とは無縁な外見だが。
会計に返事をする前に>>32、先ほどの声とゾフィヤの様子に手は止まり。
そちらが落ち着き振り返ると今度はアレクの方を見て瞬く。]
アレク、どうかした?
[眩暈を感知したわけではないが、様子が少し違うのは、長年の付き合いから察知できた。]
落ち着けって。
……家族の人は、――いない、よなあ。
一人で帰れるか?
[なにやら怪しい笑みが向けられているのにはまだ気がつかないまま、足元の少女にそう問いかける。
絵師については、どうやら知り合いが来たようで。あとは、そちらに任せようという心算。]
―中央広場―
……ってあれ。絵師さまもいたんだ。
[彼への用事を忘れたわけではない。一度鞄に目をやる。
けれど当の『絵師』は幼馴染に支えられていて、遠くからでも気分が優れなさそうなのは伺える。
どう見ても今は渡すタイミングではなかった]
― 中央広場 ―
うんうん。そんな年になるものねー。
[二つしか変わらないのはきっとカシムも分かってる。
だから突っ込むのは止めて曖昧に笑った]
オズはきっといいお父さんになるね。
[しみじみと呟いてオズワルドを眺めた。
何か感じても都合の悪いことには目を瞑る。
だから女は軽口ばかりで先ほどの事を深く考えない]
目眩?
その顔色のどこが大丈夫だ?
[ 本人の予想通り、男は『絵師』の皮を被った笑みには騙されはしなかった。そうでなくても、妹を亡くして以来、親しい者の不調には殊に敏感になっている ]
無理をするな。アレクの所に行くぞ。
[ 無理矢理立ち上がったのを見ると、問答無用で薬師の所へ引きずっていこうと腕を掴もうとする ]
[オズワルドの知り合いらしい二人の会話は聞こえていなかった。
聞こえていたらちょっとだけむくれていたかもしれない]
絵師さん…大丈夫……?
[少しだけ余裕が出来て、具合が悪いらしい絵師の様子を心配する声をかける。
本人が大丈夫だと言っていたのでそれ以上は何も言わない。なれた人じゃないから]
― 中央広場 ―
[あー、やっぱり騙されてくれない。
返ってきた反応>>46に浮かぶのは、そんな思い]
……ヴェル兄の過保護は今に始まった事じゃないけど。
[ぽつり、と呟いて。
薬師の所に、という言葉に、わずかに眉を寄せた]
いや……多分、薬師殿にどうこうできるものじゃない、から。
それに、長の所に行かないと……。
[と、反論はするものの。
腕を掴む手を避けられないのだから、説得力はやっぱり、なかった]
/*
幼馴染増えてる噴いた多すぎる。
今回はスパイラルあっても問題はないけど、あんまり好きじゃないんだよねスパイラル。
まぁ居なかった自分が悪いんだけど。
て言うか幼馴染とか腐れ縁って1人居れば十分じゃね?とか思ってる。
……ん? ああ。
大丈夫、だよ。
[問いかける声>>48が聞こえれば、とっさ、そちらに向けるのは笑み]
心配してくれて、ありがと。
でも、大丈夫だから。
うん……大丈夫……
[オズワルドに小さく頷く。一人でも帰れる。怖くない。
一人じゃない。兎さんも一緒だから。
ぎゅっと兎のぬいぐるみを抱きしめる]
一人で帰れる。
[頭を撫でられると、とっても落ち着く。心がふわふわって、心地いい。
気づいたら少しだけ笑顔が戻ってた。やっぱり好き。だから落ち着く]
― 中央広場 ―
相手かー。
居ないこともなさそうだけど……
[しみじみ頷く幼馴染の言葉に少し考える。
ふと少女の姿が目に入り]
カシム、オズが幼女趣味ってことはない、…よ、ね。
[そうだったらさすがに見る目が変わるかもしれない。
ちらとカシムの反応を窺うように視線を戻した]
― 中央広場 ―
……それは、責任転嫁だと思うよ?
[断言>>55に対しては、小声ながら反論をしておいた。
色々と、心配をかけた自覚は無きにしも非ずだが、それはそれ]
予測の域はまだ出てないけど、少なくともこの眩暈は俺の体調から出たものじゃないから、薬師殿にどうこうできるものじゃない。
だから、大丈夫。
[そうでなくとも、薬師とのかかわりは極力避けたいのだが、それはそれ]
何が……か。
今、わかるのは、一つだけ……『絵筆』が、俺の手元から……消えた。
[声を落としての問いには、こちらも声を落として返すものの、近くにいたなら聞き取ることは可能だろう]
― 喫茶『brau』 ―
どーも、でもそういうのは本当に可愛い子に言ってやんな。
アレクがあたしに言うと、ちょっと嫌味だよ。
[じーと見た後で、少し笑む。言った所で聞かないのだろうし、もう慣れたもの。
だから本来ならからりと笑う所だが、それよりはアレクの具合が悪そうな方に気が行き、笑みは小さいものになった。
椅子に座りなおす間、水を一杯持ってテーブルに置く。]
大丈夫かい?水でも飲んでちょっと落ち着きな。
さっきの声……。
[声のせいだと言う幼馴染に眉根を寄せる。]
なんだったんだろうねぇ……あれ。
[誰かの声だったんだろうが、心当たりはない。
何より誰かが叫んだというよりは、何か響くような、常とは違うものはこちらも感じていた。
とはいえ、それを不思議に思うものの、こちらは眩暈や体調不良を生じる事もなかったが。]
―中央広場→自宅―
私…家に戻る…
[その場にいた人達と、それからオズワルドに頭を下げる。
オズワルドにだけは、そちらをじっと見てから]
またね、オズワルドさん…
[ちょっとだけ笑顔で、好きな人に挨拶。
そのまま自宅へと少しだけ足早に帰っていった。
ちょっとだけ、*息苦しかった*]
―中央広場→自宅―
私…家に戻る…
[その場にいた人達と、それからオズワルドに頭を下げる。
オズワルドにだけは、そちらをじっと見てから]
またね、オズワルドさん…
[ちょっとだけ笑顔で、好きな人に挨拶。
そのまま自宅へと少しだけ足早に帰っていった。
ちょっとだけ、*息苦しかった*]
[幼馴染に幼女趣味の疑惑をかけられているなど
当の本人が気づくことはあろうか。
カシムが否定しきれぬ様子をみせれば眸が僅かに揺れた]
……うん。
ない、といいね。
[彼の優しい気質は知っている。
だからこそ幼馴染の立場から言わせれば心配にもなって
やっぱり困ったような笑みが浮かんでしまう]
――十年後、ならまた違うと思うけど。
[立ち去る少女の姿を眺めながらそう思う。
二人の心は知らないが想いを否定する心算はない]
[店主が眩暈や体調不良を起こすはずもない。
なぜなら意志強き者に宿る獣は、その声を聞いた時にこの中で芽生えとなったのだから。
『絵師』のように『守護獣』は、都市の人間全てにその可能性があり。
だが『絵師』のように伝えられる事は無く、ただ密やかにその時が来るまで全ての者の中で眠り続ける。]
オズの事が気になるのは幼馴染だから。
幼馴染なんだから、気になってもおかしくない。
[絵筆の干渉を何処かで感じながら
そのことにさえ目を瞑る。
言い訳じみた思いでその本質を誤魔化した]
― 喫茶『brau』 ―
あぁ…ありがとう。大分落ち着きました。
[水を用意されれば、ゆっくりと飲んで。
深呼吸をしてから、店内のほかの客の様子を見回す]
ノーラも、ゾフィヤさんももう大丈夫そうですし。他に体調が悪くなった方は居ないようですね。
他に具合が悪くなっている方がいるかもしれませから、少し見て回る事にします。
[香草茶とトーストの代金を置いて、改めて立ち上がる]
[>>65 大人気ない一言には小さく小さく息を吐くものの、それ以上は突っ込まず。
更に声を潜めて向けられた問いには、首を横に振った]
いや……盗まれたわけじゃない。
盗まれたよりも、もっと厄介……というべきかも知れないけれど。
[ここまで言って、僅か、逡巡するものの。
相手が相手だけに、隠し事を続けるのも難しい、との判断が先に立った]
……さっきの声と、あわせて。
『絵筆』そのものが、何らかの意志を持って、俺から離れた……と、考えるのが、正しいかも知れない。
……とにかく、色々唐突過ぎて、全部推測の域を出ないから。
そこらの整理も含めて相談するためにも、長の所に行きたいんだけど、なぁ、俺。
[こてり、と首を傾げつつ、問いかけるものの。
先に感じた痛みはまだ僅かに残り、顔色も回復していない状態で、一人で行かせてもらえるかどうかは、微妙だなあ、と思っていたりする。**]
……仕方ないな。
何か食べたいものある?
家で作るついでに、後で持ってくからさ。
[続けて溜息と共に言うのは、過去にも結構言った覚えのある言葉。
家に呼ぶのも上がるのも、この年だと色々と問題がある。幼馴染とはいえ一応そこは気を使う]
― 中央広場 ―
えー……。
家に帰って寝たら回復したり、……しない?
[何が、とは言わずカシムに尋ねるが]
……カシム、目、怖い。
うーん、帰ったら何か食べるよ。
パンがあったような気が、する……し……?
[あるかどうかはさておき取り繕おうとはした]
食べないようにしようとは思ってないんだよ。
ただ、ほら、ほかの事してたら忘れちゃうだけで。
あと、ちょーっと面倒になるだけだから。
[おいしい食事はどちらかといえば好きだった。
けれど一人で食べるのはあまり好きじゃなくて
一人暮らしになってからはどんどん優先順位が下がっていった]
― 喫茶『brau』 ―
あの声にそういう効果……うーん、あるかもしれないけど。
[声ぐらいでという意識もあったが、実際ただの声ではなさそうだし。
現にアレクがこの調子ならその可能性は否定できない。
代金は受け取って、空になったコップを手にし。]
でもあんたの方は大丈夫?
またさっきみたいに顔色悪くするようだったらすぐ帰るんだよ。
薬師がそんな調子じゃ、診られる方だって不安にもなるだろうしねぇ。
[あんまりなようならついて行こうかとも思ったが、まだ店を開けているうえに代わりが来ない。
もう暫くは店の方を離れられなかった**]
食べたいもの……。
カシムが作ってくれるなら何でも嬉しい。
[好物はふわふわのオムレツや甘いお菓子だが
そこまでわがままを言う心算はないながらも
幼馴染の優しさに甘えてしまう]
持ってきてもらうのとか大変だし
私がカシムの家に行くのは、だめ?
[気をつかわれていることに気づかぬまま
そんな提案をして彼の返事を待った]
― 喫茶『brau』 ―
何事も無ければ、その確認だけでも十分な収穫ですし。
………もしかしたら、何があったのか知ってる方も居るかもしれませんからね。
[ノーラの言葉には、すっかりいつも通りに戻った笑顔を向ける]
大丈夫ですよ。もうすっかり落ち着きましたし。
万一、また調子が崩れるようなら、すぐに帰りますから。
心配してくれてありがとう、ノーラ。
[喫茶『brau』を出た後は、道々の住人たちに声を掛け異常ないかを尋ねながら、中央広場の方にでも向かってみるつもり]
―中央広場―
ない。
[そこはきっぱりはっきり返しておく]
気がするって……自分の家の食糧事情も把握してないの?
[続いた言葉には、なんだかがっくりと来て項垂れた]
ユゥが絵師さまなら、こんなに心配しないんだけどなあ……
[思わず呟いたけれど、自分もさっき聞いたばかりの『絵師』の事情を知らなければ、意味不明な言葉だっただろう]
そう。じゃあ考えとくよ。
[嬉しいと言われて悪い気はしない。
彼女の好みでいけばオムレツ辺りか、などと頭を巡らせていると]
いや、それは……うーん。
[申し出に困った表情になった。
彼女の家の事情を知らないわけではないから無下にもできない。かと言って妙な誤解は招きたくない。
考えた挙句]
……あ。
だったら、オズのにいさんも誘おうか。
[どうせ約束もしていたことだし、もう1人いれば問題ないだろうという結論に至る]
Rêves d'atteindre la lune, de la danse jusqu'à ce que les sentiments blanc.
Quand vient ……!?
な、に、今の。
[紡いでいた歌は途切れ、小さく呟いて父と視線を交わす。
父も聞こえていたようで、二人で辺りを見回した]
この近くで聞こえた…と言う感じはしないよ、ね。
導くだけでなく、って…。
[導くのは『絵師』の役目。
つまり、この声は『絵師』の思いと言うことになるのだろうか。
不意に、コンラートはどうしているのかが気になった。
今の『絵師』は彼であるのだから]
クーノ兄…。
ごめん、父さん。
私ちょっと出かけて来るよ。
[居てもたっても居られず、父との作業を中断して墓地を飛び出そうと。
しかしもしドロシーが戻って来るのと鉢合わせた場合は、一旦そちらへ意識が向くことに*なるか*]
ふふ、何つくってくれるか楽しみ。
[ころころと変わる表情。
機嫌よさげにカシムの傍に寄り
その袖を引いて彼の家へ向かおうとする。
が、何だか渋るような様子にその動きは止まり]
……オズも一緒?
うん、それはいいけど……
[幼馴染の思考が分からぬままこくんと頷いた]
― 中央広場 ―
[林檎番の彼と幼馴染が話す間
当代の『絵師』へと知らず眸が向けられた。
彼の顔色や仕草から調子が悪いのは見て取れる。
事情が分からぬ女はただ小さく頭を下げた]
―中央広場―
……今までどういう認識してたのさ。
[本日二度目のがっくり。
やっぱりにいさんのところには嫁にはやれないなどと、若干父親のような思考を抱きながら]
まあ、知ってるけど。
食べない理由にはならないよ?
[それでも続く言葉にはきっちり言っておく]
……うん、まあ。後で話すよ。
[案の定疑問の声は上がったが、流石に『絵師』本人の前で事情を話すのも憚られたので、今は暈しておいた]
―中央広場―
わかりました。
[明日は遅番だったけれど、急に林檎人気が高まったりしなければなんとかなるだろう。
足りなくても店主なら何とかしてくれるはず、と思うのはきっと無茶振りではない]
ああ、だったら折角だから少し使おうかな。
ありがとうございます。
[丁度いいからパイでも作ろうか、なんて考えつつ、それぞれを受け取る]
あ、そうだ。絵師さま。
[以前のこともあって、『絵師』に話しかけるときは少し気を使う。
今は気分が優れなさそうだから尚更だ]
貝殻、後でアトリエのほうに届けておきますね。
[大がかりな荷ではないにせよ、気分の悪い人に渡すのもどうかと思ったから、それだけを伝えておいた]
うん、決まり。
[カシムに同じ言葉を紡いでオズワルドに呼びかける]
オズー!
カシムが一緒にごはん食べようって!
[注意を引くために大きく振られた手が
やがて手招く仕草となった]
[カシムの気遣いに気づけないのは
自分が女であることを意識しないようにしているから。
幼馴染である彼らと自分だけ違うのが寂しいと思う。
同じなのだと思い込もうとして現在に至るのだが
その切欠さえも今は忘れてしまっていた]
……。
言えないような認識だったわけだ。
[恥じらうような仕種が妙に女らしくても、やっぱり軽く睨んでおいたが]
うん、それはそうだけどさ。
[続く言葉には眉を下げた。
離れて一人暮らししているだけで両親とも健在だし、一人も割と平気な自分とは違うから、その寂しさは計り知れない]
まあ、ほら。だから、人数は多い方がいいでしょ?
[深くは突っ込まず誤魔化して、ついでにもう一人を誘う口実にもした。
呼び掛ける声を聞きながら、年上の幼馴染に視線を送る]
[さすが幼馴染。
誤魔化されてはくれなかった。
にらむような眼差しにたじろぐけれど
カシムの眉尻が下がればくすりと小さく笑い]
そんな顔しなくても大丈夫だよ。
そうそう、人数が多い方が楽しいってだけだから。
[誘う口実となったそれに素直に同意する]
カシムやオズがいるから
寂しくはないんだよ。
[風に浚われそうなほどの細い声で呟き
物思うように眸を*少しだけ伏せた*]
[簡単な診察では、顔色が悪い以外の異常は見当たらない。
そもそも、絵師としてのコンラートを診察した事が今までにないので、普段との差はわからないのだが]
…………普段からの食事が足りていない、という事はありませんか?
[一応、栄養補給程度の薬を手持ちから渡すくらいだろうか。
2人が長の家へ向かうと聞けば、先ほどの『声』のこともあって何か知ってるのだろうか、とは思うが。
先方から話してくれないようならば、特に自分から尋ねる事はせずに見送る事にする。
その後、中央広場に向かえば、オズワルドやカシムたちはまだ居るだろうか?**]
[去っていった林檎番と『絵師』を見送り。
誘ったにいさんの反応はどうだったか]
……。
[風のなかに浚われそうな呟きは届いたけれど、何も言わなかった]
[当然の如く、家にも酒類は常備してある。
要請があれば出すつもりだし、勿論自分は飲む気満々。
そんな中でふと思い立って、隣の幼馴染に目を向ける]
そうだ、ユゥ。
また料理本の写し頼んでいいかな。
[図書館にある料理本には、知らない食材を使った料理が数多く載っている。
暇な時にはその写しを見ながら自分なりに工夫して再現したり、アレンジをしたりして過ごす。
良いものができれば喫茶店のメニューに提案することもあった]
暇があったらでいいんだけどさ。
[彼女の元に依頼する人は多いから、反応を伺う**]
とりあえず。まだ接触できてない面々に体当たりしに行く準備をしたところで、そろそろ寝る準備
今日も仕事だし、日付変更間際までは低速になるけどなー。
んで、カシムも居なくなったみたいだし、本格的に落ちるか。
どうでもいいが、メガネのオッサンのアイコンが欲しい、と思った今日此の頃。
審問のヴィンセントアイコンが恋しい。
どうでもいい話、その2。
ぬっちゃけ、最初はミドルネームもつけて、
アレクサンドラ・アメリア・アウグスタにしようと思ってた。
イニシャルAAAにしたかった。
………が、長すぎるので止めt
あー、そうそう。
都市の長がぬったおれた後の描写のことも考えといた方が良いかね?
一応、薬師って事で長の家の人に呼び出されて、診察しようとしたところで『心を奪われた』『絵筆は持ってない』っていうのを感知するくらい程度で考えてるけど。
・・・ねぇ、ノーラさん。
シェイ、何処にいるか分かる?
[さっきの声と妙な気分で、
心配になるのは弟の事。
さっき帰ったと告げられれば、
会計を済ませて探しに行く。]
・・・何事も無いと良いんだけど。
― 喫茶『brau』 ―
[アレクが去ってから、正確にはあの声が聞こえてから客は暫く来なかった。]
声に影響でもされたかね。
…導くだけでなく、か。
[導くのは絵師だから、だとしたらあの声は絵師のものだろうが。
ただ今の絵師のものではない。先代とも違うと思う。]
……んー…。
[しばらく考え事をしながらテーブルを拭いたりしていたらかけられる声に、はたっと意識は戻る。]
シェイ?帰るとは言っていたよ。仕事帰りだったしねぇ。
[体を洗いに戻っただろうと代金を受けとりながら言う。ゾフィアの懸念には、うーんと微妙な顔をして。]
…何事もか。アレクもあんなだったし…何かあるのかねぇ。
[とはいえ何があるのか想像はできず。彼女が店を出るのを見送った**]
/*
弟:ステファン
父:クレメンス
……母親が丁度良いのが居ないよ!!
金髪の人が良いんだけどなぁ…。
………ナネッテにしてしまうのも手か(
ちなみに私はアルビノの突然変異(何
― 自宅前 ―
[自宅を出て直ぐ、中心部の方からこちらへと戻ってくるドロシー>>62の姿を見つけた]
ドロシー、お帰り。
…大丈夫? 苦しいの?
[何だか息苦しそうに見えたため、しゃがみ込み視線を合わせるようにしてドロシーの瞳を覗き込んだ。
その問いへの答えが返る前か返った後か、別の方からドロシーと自分を呼ぶ声が聞こえる]
ステフ、お帰り。
……え? そんなの、聞かれても私も分からないよ。
[弟のステファンがこちらに来て早々、訊ねて来たのは先程聞こえた声について。
それについてをこれから問いに行く心算で居たため、弟にあげられる答えは持っていなかった]
私、クーノ兄に何か知らないか聞いて来るよ。
ステフ、ドロシーのこと頼むね。
ドロシー、少し待っててね。
お姉ちゃん事情聞いたら直ぐに戻って来るから。
[二人の頭を撫でて、しゃがんだ状態から立ち上がる。
ドロシーが離れるのを拒むようなら、抱き上げて同行させ、ステファンは家へと戻すことに*なるだろう*]
― 中央広場 ―
……ある意味では、『生きている』と言えるかも知れない、ね。
[問いかけ>>72への答えは静かに。
その後の言葉には、ああ、やっぱりか、と息を吐いた]
はい、はい……ま、そう言うと思ったよ。
[ぼやくように言うものの、申し出自体はありがたかったから、拒む事はせず。
向かう前に林檎を預けるのを眺めていた所に声をかけられ、一つ、瞬いた。>>94]
……あ、そう、か。
ごめん、自分から頼んでおいてすっかり忘れてたよ……そうしてもらえると、助かる。
[そも、喫茶店に向かったのは貝殻を受け取るためだったのに、と。
今更のよに思い出して、苦笑しながら軽く、頭を下げた]
― 都市内通路 ―
[広場を離れ、長の家へと向かう途中に遭遇したのは薬師。>>97
反射的に逃げようとしたら、がっちりと捕まえられた]
……ん、まあ、色々とあったから……。
食事は、ちゃんととりました、よ?
[食事に関する問い>>98は、曖昧にぼかす。
お茶と飴玉で二日ほど過ごしていて、先ほど食べたサンドイッチが久しぶりのまともな食事だった事は言わない。
言ったら、どれだけ怒られるかは目に見えているから]
とにかく、俺は、大丈夫ですから。
……さっきの『声』で、不安になっている人も多いでしょう。
薬師殿は、皆を落ち着かせてあげてください。
[一通り診察が終わった所で、向けるのは真面目な面持ちの言葉。
死に近しき絵師とは対照的に、生を繋ぐ薬師。
その存在が人に与える影響が大きいのは知っているから、そう頼んで頭を下げ。
足早に向かうのは、長の邸]
/*
発言落としてから、「8歳児って体重どのくらいだkk」って思った(爆
きっとドロシーは運動出来ないからちっちゃいんだ…![ごめんドロシー]
・8歳女児の平均体重:22kg〜
………が、頑張れない範囲ではないよ、ね?
― 長の家 ―
[都市を動かす者たちの集会場も兼ねる長の家には、既に人が集まっており。
顔を出すとすぐ、書斎へと通された]
何があったのか……は、まだ、推測の域は出ていないのですが。
『絵筆』が、自らの意志で、俺の手元から姿を消しました。
何かしら、強い意志の干渉があり、それが『絵筆』を独自に動かしたのではないかと思われます。
「……『絵筆』に干渉できるような意志……そんなものが?」
『絵師』と『絵筆』は魂にて繋がるもの。
……積み重なり、力を増した先達の思念であれば、或いは。
実は『絵筆』が消える直前、何故か、先達の一人の姿が見えたんです。
「先達……古き時代の『絵師』殿の姿が?」
ええ……そして、その方は。
自身が空へと行けぬ事……『絵師』の定めを。
酷く、憂いている方でした。
[『絵師』がどれほど焦れようとも空へと行けぬ事は、本当にごく一部の者しか知らぬ事。
この事だけは、兄貴分にもこれまで明かす事はしていなかったはず。
それだけに、話を聞いている彼の反応に怖いものもあるのだが、今はそれを押さえて]
とにかく、『絵筆』を探さないと。
『絵筆』が独自に動いている……制御が効かなくなってるのだとしたら、無差別に生者の『絵』が描かれてしまう可能性が高い。
そうなる前に見つけ出して、何とか鎮めなくては。
「……君自身には、『絵筆』の所在はわからぬのかね?」
わかるようなら、そっちに直行してますよ。
完全に、繋がりが絶たれている訳ではないようですが……都市内にある、としか、俺にはわかりません。
もし、誰かが『絵筆』を手にして……その力に魅入られでもしたら……予想外に、危険な事に繋がるかも知れない。
[できれば、あってほしくはない、とは思うものの。
自身との繋がりが薄れたという事は、新たにそれを手にしたものが自分と同じ状態になる──即ち、命の力を奪われる、という可能性も考えられた]
― 中央広場 ―
[届いたか届かぬか分からない言葉。
伝えたかったから言葉にしたのではなく
ただ想いが零れただけのものだから
隣に居る幼馴染に届いていたとしても
何も言われぬ方が有り難かった。
何事も無かったかのように顔をあげて笑みをひく]
カシムは研究熱心ね。
うん、写しならお安い御用だよ。
いつもお世話になってるからたまには恩返ししないとね。
[軽口染みた口調で料理本の写しを引き受ける]
[それから、長の知識も合わせて色々と話してはみたものの、結局決定的な結論を得るには至らず。
とにかく、行方知れずの『絵筆』を探すのが急務、と長の名で都市に触れが出される事が決まって。
そちらの仕事は長や主だった者たちに任せ、自分は一先ずアトリエに戻る事にした]
……ほん、とに。
なんだって、こんな事になるんだか。
[アトリエへと戻る道中、ぽつり、と呟く。
左手は無意識か、水晶の腕輪の上へ]
気持ちが全くわからない……とは、言わないけど。
『あちら』に行ってから、こんな騒ぎ起こされてもなぁ……。
[空へ行けぬ定めを憂いた事は、自身にもある。
それ故に、想いを打ち消そうとして結局できなかったのはほろ苦い思い出で。
その辺りも思い出すとなんとも遣る瀬無くて──は、と一つ、ため息が落ちた。**]
[絵筆絡みで大変な事になっているとはいざ知らず。
家に戻れば、弟はぐっすり寝ているようで]
…うん、これなら大丈夫そうね。
[暫く寝ている弟の髪を撫でてから、
書き置きを残して図書館へ…
行こうとして、書き置きに一文付け加えてそれから出発。]
『そらへ…』
『そらへ…』
『おなじ、そらへ…』
[絵師の手から離れた絵筆。
其れが己が手にあると未だ気付かぬまま、途切れることない囁きに耐えきれず瞳を閉じた。]
[そらへの想いに心震わす。
これは私ではない誰かの想い。
両親を亡くしてから出来た心の隙間に
絵筆に籠められた想いがじわりじわりと満ちてゆく]
―中央広場―
おう、気ぃつけろよ。
[家に戻ると言ったドロシーを、不安ながらも見送って。
ちらちらと顔をしかめながら、幼馴染達に向き直った。
幼女趣味の疑惑が向けられていたことにはもちろん気がつかない。]
なんだかよく分かんねえけど、災難だったな。
ユーリエ、お前ちゃんと食べてっかー?
……って、なんだ。それなら、もちろん俺もついてくよ。
よっしゃー、今夜はタダ飯だー!
[誘いには調子良く応じる。ついでに、あからさまに喜んでみせた。]
タダ飯って、オズは現金なんだから。
[オズワルドの喜びようと言葉に苦笑を漏らし
ちらとカシムの手元に視線を向ける。
そこには林檎番からの預かり物があって]
ねぇ、カシム。
オズに荷物持ってもらったら?
[身体で返せばいいのだとばかりに
そんな提案をして機嫌よさげに色の薄い髪を揺らす]
― 自宅 ―
[薬師が注文の品を取りに来ると言っていたし、シェイも着替えを済ませてからケーキを貰いに来てくれると言っていた。
わざわざ家まで取りにきてくれるのに食事中などというのは失礼な気がするからと、ひとまず夕食を済ませることにした。
だが、先程の出来事が気にかかるせいか食欲が出てこなくて。
結局、スープとパンを一欠けほど食べただけで食事を終えた。]
あ…ううん、いつも通り美味しいよ?
ただ、ごめんね。なんか、喉通らなくて…
さっき畑でパン食べすぎたせいかな。
[大丈夫かと心配する両親に、苦笑しながらそう言い訳をして。
そそくさと片付けを始めた。]
[片付けをしながら、時折眩暈のようなものを感じて目を瞑る。
一体何だろうと疑問に思うも、思い当たる節が無くて首を傾げ。
浮かんだのは、先に見た、外の出来事。
胸の内を、言い様のない不安が占めた。**]
[響く声。]
『そらへ』
[囁く声。]
『そらへ』
[切なる声。]
『導くだけでなく』
[願う声。]
『おなじ、そらへ。』
[途切れぬその声は、抗えぬ音色で。
どこから聞こえるのかも解らぬまま、徐々に魅入られていく自覚も今はまだ感じられぬまま。
ただ、得体の知れない不安だけが、募っていった。**]
[利き手で髪に隠れた耳を軽く覆う。
違和を感じたような気がしたが
きっと気のせいだと結論付けて小さく息を吐いた]
…………ん。
[林檎を抱える幼馴染、カシムへと手のひらを差し出す]
私も持つよ。
[一人だけ手ぶらというのも気が引けて
荷を運ぶ手伝いを申し出てはみたが
重いものを運ぶ体力が残っているかは*怪しい所だった*]
……う。
[どうなの、とはっきり尋ねられれば少し言葉に詰まった様子。
食べてはいるが、褒められた食生活でないのはこちらも同じ。]
三人揃っては……そいや、そうだな。
じゃあ今日は盛大にパーッとやるか!
それじゃ、世話になるぜ。宜しくなっ。
[あくまでもタダ乗りするつもりらしい。
悪戯じみた笑みを交えながら、軽く頷いてカシムの荷物を持った。
いつもそうするように、朗らかに笑う。
いつもよりも、少し大きな声で。]
[反響する。
蠢く。
同じ言葉が、切なる声が、知らない声が。
もたらされた胸の奥のざわめきと共に。
『そらへ』
『導くだけではなく』
『そらへ』
纏わり付く空気のよう。
落ちてくる影のよう。
振り払う術を、見つけることが出来ない。]
……。
[何かが、おかしい。
おかしいのに、分からない。
ふと気がつけば、見失ってしまいそうになる――何を?]
――そら、へ?
同じ空へ……?
[僅かな、しかし確かな違和感。
無意識のうちに、意識が。
共鳴する言葉に、侵食されていく。**]
―中央広場―
ま、趣味でもあるしね。
ありがとう、助かる。
[写本の申し出は簡単に承諾を得られて、笑顔と共に礼を言う。
時々は司書の少女に頼むこともあるけれど、こういうことはやはり幼馴染のほうが言い出しやすい]
あ、アレクシス先生。
[その間に医者が姿を見せたなら挨拶をした。今度は間違えなかった。
何か聞かれても特に問題はないと答えるはずだ]
よかった。
そうだね、久しぶりだ……っと、ありがと。
[年上の幼馴染への誘いは快諾を得られた。
荷物を持ってもらえるのはありがたいので、素直に渡して]
いや、ユゥは無理しないで。
それより行く途中で倒れたりしないでよ。
[さっきだってふらついていたくらいだし、そちらは丁重に断っておいた。
にいさんだって抱えきれないほどの荷物じゃないはずだ]
[荷物を預けたお陰で、手元に残ったのは肩掛け鞄と蜂蜜の皮袋のみ]
ああそうだ、俺寄るとこあるから、先に行っててよ。
ついでに買い出しもしてくる。量要るだろうしさ。
[『絵師』にも言付けたことだし、先に貝殻を届けてしまおうかと思い。
後半は主に年上の幼馴染を見ながら言った。
承諾があったらどちらかに鍵を託すつもりで]
簡単なつまみ程度なら残ってるから、先に食べててもいいよ。
[酒については言わないけれど、自分でも飲むつもりだから開けられても文句は言うまい。
幼馴染それぞれの違和には気づかぬまま、そう言葉を向けた**]
[何かを気にするように時折耳朶に触れる。
変調の兆しがあろうとも女は薬師にそれを訴えはしない。
昔からよく風邪を引いてその度に薬師の世話になっていたけれど
両親を亡くしてからの三年は薬師に診てもらうことも無くなった。
生を繋ぐ薬師も天寿は如何しようもない。
何時終わるとも知れぬ命。
仕事に没頭しすぎるようになったのも三年前。
名は残らないだろうけど
女は何かを残したくて写本という形で自らの文字を残そうとした]
― 『月のアトリエ』 ―
……ああ、それについては、後で長殿から正式なお話しがあるから。
[戻る途中、住人たちに先の出来事について幾度となく尋ねられるものの、一先ずはこう言ってその場を凌ぎ。
アトリエに帰り着くと、はあ、と一つ息を吐いた]
……さて、と。
[兄貴分には別れ際、ちゃんと休むと言ってはおいたが。
正直、休める気分ではないのもまた、事実で]
ほんっとに。
……なんで、こんな事になるかなぁ……。
[口をつくのは、愚痴めいた言葉]
― 都市内通路 ―
[絵師の曖昧な返答>>108に、目を細める。続いて、大げさな程のため息をひとつ。
続ける言葉は、一応声量を抑えてはいるがすぐそばに居るヴェルナーには聞こえたかもしれない]
………いくら絵師様が特異体質といっても、食事が全く必要ない訳ではないのでしょう?
生きていく上で、栄養の補給は大切ですから。
とりあえず、コレでも飲んでおいて下さい。
[食事に無頓着な面々が多い都市で薬師をやっていると、こういう反応も良く見るので、あまり食べてなかっただろう事は察した。
薬配達用の鞄から、栄養豊富なキノコ数種類をブレンドして煮出した特濃キノコ茶の入った水筒を押し付けるようにしてそう告げた。
栄養面のみ重視した代物であり、とっても苦くて不味いという評判の為、滅多に患者に渡す事はないのだが]
……わかりました。
ですが、あまり無理なさるようでしたら、次回は口移ししてでも飲ませますからね?
[大丈夫ですから…等という絵師>>109には、ものすごーく良い笑顔でそんな事を告げてから見送り、中央広場へ向かう事に]
― 都市内通路 ―
[コンラートの姿を探しながら通路を進む]
この時間だとどこに居るかな…。
家……は、きっと戻ってないだろうし…。
アトリエ、かな。
[コンラートが『絵師』を継いでから、自宅を訪ねても不在であることが多かった。
だから、居るとすればと考えると、仕事場であるアトリエが真っ先に浮かぶ。
足はコンラートのアトリエへと向けられた]
[その移動の最中、長からの通達を告げる声が都市内に響く]
……え、『絵筆』が?
それって、どういう───。
[『絵師』が持つはずの『絵筆』。
それが『絵師』の手元から消えたと聞かされて、驚いて瞳を見開いた。
『絵師』でも『絵筆』の所在が分からないため、住人総出で探し出して欲しいとのことだった]
そんな…『絵筆』が無ければ……ううん、それよりも。
[『絵筆』がどうやって消えたのかまでは聞かぬまま、足はコンラートのアトリエを目指し地面を蹴る。
誰かに盗られたのであれば、コンラートの身に何か起きたのではないかと考えた故の行動だった]
野郎二人に任せられる分は、任せとけばいいんだよ。
[素直に手を降ろす幼馴染にはそんな軽口を叩いて。
振り返った視界には馴染みの医師の姿を捉えたものの、軽く手を降るだけに。]
おー、なんだねカシム君。
君も隅に置けない男になったということかね?んん?
[カシムに対してもそうからかいつつ。
離れるなら、ユーリエと共に見送った後。]
……俺も、家のさけび……じゃなくて。
ビスケットあるから、湿気ないうちに開けちまおうかなあ。
[荷物を運んだ後、一度家に戻ろうかと。]
/*
お い wwwwwwwwwwwwwwwwww
怖いこと言わんでwwwwwwwwwwwwwww
……ミリィ姉とはまた、違った意味でこええ……。
― →中央広場 ―
[広場に着けば、オズワルド、ユーリエ、カシムたちを見かける]
こんにちは、ユーリエさん。
今日も可愛らしいですが、最近の調子は如何ですか?
オズワルドとカシムも、こんにちは。
[3人まとめてではなく、真っ先に女の子に声を掛けるのもいつものことである。(さすがに病人相手なら別だが)]
ユーリエさんとオズワルドは、最近はちゃんと食事をしていますか?
[あまり食べてないのが分かれば、彼らにも特濃キノコ茶を押し付けるかもしれない。
その後、特に何事も無ければ広場に居る他の住人にも声をかけてから、オクタヴィアの家へと向かおうとするだろう。
広場を離れるより先に、長からの通達を聞くことになるのだろうか?**]
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