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…了解。
[ベリアンに応える。
本当の願いは誰にも言えずに抱えたままなのかも知れないが
少しでも安らかな気持ちになれていたらいいなと思った]
……リット。
俺は、死ぬことはあんまり怖くないみたいだ。
自分でも、驚いてるけど。
君にもらったたくさんのものがあるから、俺は安らかに旅立っていける。
ただ、君を残していくことが、とても辛い。
命が尽きても消えないものを、俺はいくらかでも残せたのかな。
後を追ったりしないと、約束してほしい。
自分の手で断った命は、生まれ変わることができないし。
今回は時間が足りなかったから、次はもう遠回りしない。
最初から、ちゃんと君を好きになる。
本当の幸せをあげられなかったから、埋め合わせは次にさせて欲しいんだ。
[まるでデートに遅刻したお詫びのように、言って]
でも、俺は、君に本当の幸せを貰ったと思ってる。
一方的でごめん。
ありがとう、リット。
……愛しているよ。
[初めて告げる、その言葉*]
[その後、おそらく最後になるだろうベリアンの通信が来た]
ベリアン、貴方は貴方の役目をきちんと果たしてた。
僕も、そうしていただけ。
…生まれ変わりはあるよ。僕は信じてる。
だから、また会おう。いつか、必ず。
[涙は堪える。泣くのは全部が終わってから、リールとふたりきりの時まで我慢する]
[裏切ろうとしたことに対する反応はしない。
裏切られたわけじゃないから、ただ今の信頼に関する感謝の気持ちだけを胸に───]
─ 食堂 ─
そんな風に言わないでください。ベリアンさんに叱られちゃいますよ
ベリアンさんは「わがままな俺の願いは、君がずっと元気で、笑って……生きていてくれる、ことだから」
そうハッキリ仰ったじゃないですか。
[大切なものを失えば、笑えなくなるのもわかっているけれど]
生きなくちゃ。それが残されたものの……
[義務だ、まではついに言えなくて]
−後日−
[ベ=リアンの全館放送>>133が流れた。もう覚悟は決めていたとは言え、「遺言」と言われると、自然に涙が頬を伝う]
生まれ変わり…?
[チェ=リーとリー=ルがそんな話をしていたのは知らなかった。多分二人だけの話だったのだろう]
そんな…生まれ変わったって、どこかで会えるかどうかなんて分からないのに…。KKに何億人が住んでいると思っているの…。60億人よ…。一生かかったって出会えないかも知れないのに…。
[そんな言葉も、もう届かない]
[最後に告げられた言葉>>140に]
わたしもよ…。愛してる。
[その言葉だけは、力強く願った。全身全霊を込めて伝えたいと思った。
もし、自分にある「あの」能力がまだ自分の中にあるなら、それをここで使えれば。
この想いを、あの人に伝えたい。それだけを願った]
[ベリアンが発病して数日後、通信がきた]
[おそらく最後の通信]
ベリアンさん……
助けてもらっていたのは私の方です。
お料理もいつも美味しくて、天文学のお話しもたくさん聞かせてもらいました
からかわれるのは少し恥ずかしかったけど、でも私、兄弟がいないから
お兄さんってこんな感じなのかなって、憧れてました。
生まれ変わりがあるならまたベリアンさんに逢いたいです。
私、私──
なにもできなくてごめんなさい。
助けられなくてごめんなさい。
ベリアンさん、ありがとう
[最後の方は言葉にならなくて、ベリアンに届いただろうか]
−KKの(日本という名の)とある国 ある春の日−
[斎藤裕樹18歳。高校3年生(もちろん髭はない)母区多摩高校天文部部長]
さて、今日も新入部員の勧誘にでようか。
[新入部員募集のプラカードを持って校内を練り歩く。昨年の3年生が卒業した後、残されたのは自分一人。なんとかあと4人の新入部員を入れなければ廃部となる]
天文部員になりませんか?
[とにかく手当たり次第に新入生に声を掛けていく**]
……ありがとう。
きっと、君をみつけるから。
何百億人の中からだって、きっと見つけ出してみせるから。
必ず……出会えると、信じていて。
[チェリーに、リールに、そしてマルグリットに、
思いを伝え終えると、安心して目を閉じた]
[その目は、二度と開かれることはなかった*]
[天文に興味を持ったのはごく自然だった。毎夜現れる月を見る度に何故か懐かしい思いと、哀しい思いが交錯するのだ。
そして、彼方に見える小さな恒星達。そこにはロマンというよりも、なにか親近感を感じるなにかがあったように思う]
昨日も月が綺麗だったよなぁ…。
[昨日の月を見て...{5}**]
[ベ=リアンの思念が>>151聞こえた。それは、通信機を通してではなかった]
ベ=リアン!
見つけてね絶対よ。今度こそ約束守ってよ!
じゃないと…わたし…。
[ベ=リアンの思念が弱くなっていくのを感じたが、それでも続けた]
それに、まだあなたには、話足りないことがあるの。あなたに聞かなきゃならないことも。だからまだ逝かないで…
子供の頃何が好きだったかとか?初恋は何歳の時だったかとか?そんなどうでもいいことを楽しくおかしく話したかった。
わたしのどんなとこが好きだったの?あなたの背中に黒子が3つあるの知ってる?とか、もうなんでもいいから、もっともっと話をしたかった。
[もう何を言ったらいいのかも分からない。でも、とにかくそんな無駄と思える時間をもっと一緒に過ごしたかった。その気持ちが伝わればとの思いだけで]
生物学者 チェリーが「時間を進める」を選択しました。
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