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― 回想 前日・サークル部屋 ―
[藍里が紗恵に一緒に帰ろうと話す様子は明るくて、心配しているこちらが変なのかな、とちらりと思いはしたが。
私たちの方が現世に捕らわれすぎているかもという彼女の言葉>>180に、表情が曇った。]
……私がこう思うのは、今恋人がいないからかも、しれないですけど…
私は……会いたいとは思わない、です。
来世の自分が今の自分とすごく変わってしまっていたら…がっかりさせてしまうかもしれないし。
どれだけ好きでも、来世まで縛りたくはないから。
[そう言って、弱く笑って。
ちくり、胸を痛めたのは夢の中の
― 回想 前日・サークル部屋 ―
例えば今、恋人がいて。
その人が前世でも恋人だったって話なら、きっと運命感じちゃうと思いますけど。
今の私が前世の恋人を探し出して、その人を前世と重ねて見ちゃわない自信がないですもの。
…前世じゃなくて、今のその人を見ないままに恋は、したくないし。
…ただ会って話すだけで済むなら、話してみたい気もしますけど、ね。
[胸の痛みを紛らわそうと、藍里への言葉に付け加えてからはたと何かに気付き。]
その…ごめんなさい、藍里さんの探したいって気持ち否定するようなこと言って。
…私、今日は帰ります。
[そう言って、サークルを後にした。**]
― 自宅 ―
……いつまで続くのよ、これ…
[目を覚ましても、身体を起こす気力すらなくて溜息をつく。
この夢について友人達に相談しようかとも思ったけれど、自分の恋愛経験の乏しさを知ってる彼女たちにかかったらせいぜい欲求不満と片付けられるのがオチだろう。
というか、こうも続くと自分でもそうなんじゃないかと疑ってしまう。
けれど、夢の中の自分を思い返すと愛しさだけではない痛みも蘇ってきて。]
…………カサンドラ。
もしかしてあなた、伝えてないの?
[何を、とは口に出さず。
ただ思い当たる言葉を、声に出さずに紡いだ。**]
― カフェ ―
[案の定、彼女は悲しげな表情をした。でもやはり彼女のこの表情は僕は好きだ。だけど僕以外の人間が彼女をこんな表情にさせたら、僕はそいつを許しはしない。その後の笑みを見れば、]
もう帰りますよ。
[それだけ言うとその場を立ち去ろうとした。
彼女は慌てて着いてくるだろうか。着いて来たのなら隣で肩を並べて歩く彼女の手を僕はそっと握り締めた。*]
― テニス後の自宅 ―
[結局、勝負は相手に隙を与える間もなく勝利をした。]
ただいま。
[家に帰ると彼女が作ったであろうご飯の良い匂いが立ち込めていた。汗を流したかったので、僕はそのままシャワーへと足を運び、いつかと同じような格好で出た。
既に机には二人分のご飯が並べられており、彼女と向い合せで席に着く。そして同時に一冊の本が目に入った。どうも彼女が持ってきた物らしいけど。]
その本はどうしたのですか?
[僕は「いただきます」と言ってからご飯を口に含んで彼女の解答を待った。]
― テニス後の自宅 ―
ああ、お帰りなさい。
もうすぐできますので、お風呂でもはいってらっしゃいな。
[笑顔で出迎えて、夕食の最後の仕上げに取り掛かった。
シャワーから出た彼に本の事を聞かれ]
ああ、これはあるコロニー宗教の本ですわ。
この本の輪廻転生≠ニいう部分に惹かれて、わたしくしは生物学に興味を持ったのですわ。
[輪廻転生について、リヒャルトに説明した後]
リヒャルトは生まれ変わったとしたら、来世。
わたくしとまた恋人になりたいとお思いですか?
[向かいの席で、じーっと見つめながら答えを待った]
[自身が話かけたせいで再び二人の動きは止まった。
それに気が付くまでには時間はかからず、]
あ―――…すまん。
また俺が止めちまったわ。
[そうして男は相手に謝るのだった。]
― 自動販売機前 ―
[藍里がくれば、何事もなかったかのように振舞った。]
お前はまだ言ってんのか?
なんでそんなに必死なんだ?
まぁ必死でなくても俺には必死に見えるだけなんだけどな。
[呆れるわけでもなく、疑問をただぶつけただけだった。]
― 自動販売機前 ―
くー!!
(あんたのせいよ!あんたの!!)
[廓人に言われて、何度も何度も廓人のせいだといいそうになりそう睨みつけて>>197]
意味あってやってるんだから、必死になるに決まってるでしょう!
[っといって照れながら、誤魔化した]
輪廻転生=Hあぁ。なるほど。
生まれ変わりってことですね。
[彼女の説明はわかりやすく、僕はすぐに理解が出来た。
彼女の疑問に僕はいつものように答えようとしたが、今はそうするべき場ではないと感じた。
そして僕は疑問を疑問で返す。]
君はどう思っているのですか?
[自分の答えは言わなかった。]
もちろんわたくしの答えは、決まっていますわ。
リヒャルト――
貴方に恋して恋人になりたいと、望むと思いますわ。
[優しくそう言って、愛しく見つめていた]
科学者のわたくしがこういうのも、おかしい話なのかもしれませんけれど。
ロマンなのですの。
人の強き想いは、時間も時空も超えていくのではないのかしらと思うのですわ。
…その。
それだけ今。貴方が愛しいと、いうことですのよ。
[改めて言うと照れて]
リヒャルト。貴方はどうお考えですの?
ぜひお聞かせいただきたいわ。
― 家 ―
僕は、前世が嫌なんじゃなくて
前世がアイツなのが嫌なだけかも知れない……
[眠りの度に訪れる夢。眠りたくはなかったが、引きずり込まれるように夢の中へ───**]
なんですか。
[名前を呼ばれたのでそう聞いた後、ふと思い立ったことを口にした]
もうすぐ誕生日でしたね。
一緒に食事でもしますか、外で。
[いつもは夜に会うばかりで外で会うことは滅多になかった]
食事くらい奢りますよ、たまには。
[朝まで共に過ごし、誕生日の約束をして帰った]
(シルキー。貴女は望んでいたのね来世を…)
[フラッシュバックの向こうに見えるシルキーの想い≠ニ自分の想い≠ェ工作する]
(それでも貴女との想いは別に、彼を想いたいのよ)
[どこか素直になれない藍里は、そう思いながら彼に向き合っていたのかもしれない]
あ、あんたが好きだからよ!
(ん?なんか今、とんでもないこといちゃっているー!)
[廓人に、自分の廓人への気持ちを思わず暴露してしまっていた]
― レストラン ―
[カサンドラが店に着くと、ベリアンはまだ店に来ていなかった。
遅刻はいつものことだ。
三十分ほど遅れて赤い花束を抱えて現れた]
遅れてすまなかった。
[無造作に花束を渡し、向かい側の席に座った。
料理が次々運ばれてくる]
僕は幸せ者です。
こんな考えてることもよくわからない男を良く選びましたね。
[彼女の望む事なんて聞かなくてもわかっていた。
それでも何故か聞きたかったんだ。]
全然おかしい話ではないと思いますけど?
人の考えなんて十人十色ですからね。
同じ科学者だって君とは全く別の考えをしている人もいると思いますし。
[僕は淡々と自分の考えを述べていった。
同時に食を進める手も休まることはない。]
僕の考えですか?
そうですね――…あ。
[そこまで言うと彼女の用意してくれたご飯もほとんど食べてしまったことに僕は気が付いた。]
ごちそうさまでした。
食べ終わったらシャワーでも浴びてきなさい。
片づけは僕がやります。
タオルがある場所とかはわかりますよね。
それと…今日はこのまま帰れると思ってなんてないですよね?
[再びはぐらかし、話題を変えた。
恐らく彼女の中では不安しかないだろう。
それでも僕は答えず、シャワーを浴びてくることを勧めた。]
わたくしも、よくわかりませんわ。
でも…わたしの奥深くの心≠ェリヒャルト――
貴方を求めて、やまないのですわ。
[一心にリヒャルトだけを見つめる]
[食後のデザートが運ばれてきたころ、カサンドラをまっすぐ見て口を開いた]
済まない。仕事で暫く会いに行けない。
[カサンドラを訪ねるのは決まった時期があるわけでなく、以前など何の連絡もなしに二ヶ月くらいの空白期間があったことも。そんな時、いつもなら何も言わず、悪びれもせずふらりと帰ってくる。
どんな仕事をしているか、カサンドラは知らないはず。なにかまともではないと感づいてはいるだろうが]
次にいつ会いに行けるか約束出来ない。だから、待たなくていい。
君はいい
[ すでに自販機から離れたために廓人と藍里の会話は聞こえていない。
コートの隅で素振りの練習をする紗恵のところに向かう ]
悠木さん、またラリーしない?
空き缶相手にサーブ練習しても虚しいだけだし。
[ 紗恵がのってくれれば一緒にコートに入るだろうし、
断れば青汁の空き缶相手にサーブ練習をするだろう ]
[気が付いたら隆斗はいなくなっていた。
「いつの間に…」なんてことを思っていたが冷静に藍里に答える。]
俺はお前に好かれることなんてしてねぇと思うけど…
でもまぁその気持ちは素直に受け取っておく。
さんきゅ。
俺の答え、ここで聞きたい?
[白昼堂々と公衆の面前で告白して来た藍里に対して内心、関心していた。
ここで答えても良いのだが、ひとまず彼女に聞くのだった。]
貴方にそう言ってもらえて、うれしいですわ。
理論だけ推し進めてたら、つまらないと思いますもの。
[うれしそうにしながら、夕食を食べ勧めていき]
ええ、ありがとうございますわ。
ではお言葉に甘えて、シャワーへいかせてもらいますわね。
[答えを聞きたかったけれど、彼の想っている先を想ったらなんだかいえなくなってしまっていた。
「帰れると思っているのか」との答えには、言葉が詰まってしまいただ一言「ええ」と言い。
食事が終わり食べたものの食器だけ流しに入れて、シャワーに向かっていった]
[ 仕事先は生物学者のシルキーのもと ]
あー通信エラーですか。
向こうの状況が悪いみたいなので、こちらで見て異常なければ
[ ここのところ本部の通信も途切れることが増えた。
かなり戦況は厳しいのだろう。 ]
[隆斗>>205に、ふっと挑戦的な笑みを向け]
望むところよ。
……青汁って美味しいものじゃないわね。
[彼の手にある空き缶に気付いて。
コートの反対側に移動するとラケットを構えた]
私だってわからないわよ!
そう思っちゃったから、しょうがないじゃない…
わかった?だからシルキーの事調べているのよ!
[そう一方的に言い「答えを聞きたい」との言葉に]
聞きたくないわよ!ばか!!
[っと言って走り去ってしまった…
瞳に涙を浮かべながら――]
― レストラン ―
[ベリアンの指定した店に入ると、前もっての予約があったのだろうすぐに席へと案内された。
その席に男の姿はないが、それを気にすることもなく食前酒だけを頼んで一人の時間を過ごし。
三十分程の間の後、鮮やかな赤と共に現れた男の姿に緩く微笑んだ。]
気にしてないわ。
そんなことより…貴方って、意外と気障なこともするのね。
知らなかったわ。
[手渡された花束を受け取って、ありがとうと微笑み。
テーブルの傍らにその花を置いた。]
[ 挑戦的な顔で返されてもどこ吹く風 ]
おぅ、よろしくな。
…?あぁ、これな。
初めて飲んだはずなのになんか懐かしい味したんだよな。
…確かに美味くない。けど、体にはいいんだろうな。
[ 紗恵がラケットを構えるのを見ると ]
んじゃ、いくぞ。
[ さきほど廓人と試合していた癖で、おもわずサービスラインギリギリにスピンをかけてサーブを打ち込んでいた。 ]
― シャワー室 ―
[彼がどうして「帰れない」と言い出したのか、ドキドキしながら、シャワーを浴びていた]
…わたくしも、もっとあの人といたいですわ。
[そう熱く想いながら、シャワーを終えリヒャルトの元へと鼓動高鳴らせていっただろうか]
[彼女の考えは僕は好きだ。筋が通っていると言うのだろうか。
たまに医者でも訳もわからないことを言っている輩を見ることもあった。
彼女がシャワーを浴びているうちに僕は夕飯に使用した食器等は片づけた。
短い僕の髪の毛はすぐに乾く。彼女がシャワーから出てくれば、濡れた繊細で
そして僕はそのまま部屋を暗くして、ベッドへと誘う。]
で、これから君は僕になにをされたいですか?
[横にいる彼女に僕は唐突に聞くのだった。]
[食事の間は余計な話はしない。
時折特に好みの味があれば、美味しいと口にはしたかもしれないが。
男が口を開いたのはデザートも運ばれて、食事の余韻を楽しむ時間になってからだった。]
…どうしたの、改まって。
[男の仕事のことは聞いたことがない。
言わないなら知らないでいて欲しいのだろう、そう思ったからだけれど。
今まで、男がこんなことを自分に言ったことなどはなかったから、怪訝な色を浮かべたが。]
[余裕の表情に、軽くかわされた気がして。
負けず嫌いに火を点けられた]
――ッ、
[いきなり本気の球が飛んでくる。
必死で追いつこうとラケットを振るうが]
……………。
[待たなくていい。
そう口にする男の顔を、色の無い表情で見つめる。
男が続ける言葉も、黙ったまま聞いて。
その口が噤んだのを見てから、口を開いた。]
……言いたいことは、それだけ?
[ ひとしきり作業を終えて現場を後にする。
焼レンガ色の液体が入ったビンの蓋を開け、一口 ]
…こっちのほうが飲みやすかっ……ゲホッゲホッ
何入れたっ…辛っ
[ トマトジュースだと思ったら唐辛子も入っていたようで ]
…だから栄養ドリンクの試作品は飲みたくないんだぁぁぁ
[ 誰もいないコロニーに情けない男の声が反響する ]
わからないのに言うのかよ…
それってお前の意思じゃねぇのか?
俺には全然わからねぇ。
支配されてるだけかもしんねぇだろ!
[つい声を荒げてしまった。]
[シャワーから出てきたら、髪を乾かしてくれるリヒャルトに、鼓動が高鳴りっぱなしだった。
金色の髪をさらっとおろしながら、誘われるままベットへ。
「どうしたいか」との問いに]
リヒャルト――
貴方ともっと触れ合いたい≠ナすわ。
[頬を染めてその胸の想いをそのまま、彼に告げた]
[溜息を吐いて苦笑する]
言いたいことはそれだけです。
そして、貴女の答えも、聞かなくてもわかっているつもりですけどね。
[あんまり真剣に話しすぎて、口調が素になってたことに気づいたので、いつもカサンドラに相対している時の口調に戻した]
そんなんじゃないもん!
[支配しているのは、否定した>>212
わかってしまった。答えがそれでも廓人から逃げてしまいたかった]
[間近にいる彼女は良い匂いがした。
シャンプーなどは一緒の物を使ったはずだから同じ香りがしているとは思うのだが、別格だった。
それでも彼女には一切触れず僕は問う。]
それでは僕はわかりません。
思考が読み取れるわけではないのでね。
君が何を言っているのか全く見当も付きません。
で?
君は僕に何をされたいのですか?
[頬を染めているのもわかってはいるのだけれど。]
あーぁ
[ 大ホームランでコートの外にいってしまったボールを見送る ]
あ、見送ってる場合じゃないか。
探さなきゃ。
紗恵も探せよな。俺のサーブも悪いけど、飛ばしたのはお前さんなんだから。
[ つい下の名前で呼びすてにしている事に気づいていない。 ]
― スーパー ―
そうだ、だいぶ涼しいからお鍋とか良いよね。
[セルウィンの家で作るつもりらしい。
野菜コーナーをきょろきょろ。
そこでふと目線は、地球の日本国で好まれるらしい"アレ"へ]
……これ、栄養ありそう。
色も似ているし、あのドリンクに混ぜてみよう。
[こうして"ワサビ"はカゴの中へ。
セルウィンの受難はまだまだまだ続きそうなのだった]
― 薔薇園 ―
…どうしてそうやって、冷静でいられるのよ。
[廓人から逃げてしまった。
彼の答えを聞けばそれで、終わったかもしれないのに
聞くのが怖かった]
…シルキー。
貴女のロマンとは、程遠そうだよ。
まあ私がいけなんだろうけれど。
[なんだか廓人の態度が、許せなかった。
あんなにも想っているシルキーに、少しでも報いてほしい想いでいっぱいだった]
答えは、お断りよ。
私は貴方を好きな限り、好きでいる。
次に何時会えるかも何も、約束なんか元々欲しがったこともないもの。
貴方が私を要らないなら、はっきりそう言えば良いのよ。
…この返答も貴方の想像通り、かしら?
[言い切った後、挑むような視線でベリアンを見た。]
え?そんな、恥ずかしいですわ。
(リヒャルトは何を考えているのかしら、それともいったほうがよいのかしら…そんな恥ずかしい…)
[視線を逸らして、どうしようかと悩んでいた]
わ、分かってるわよ。
[呼び捨てが自然だったのか、ごく普通に受け入れて。
自分の腕にへこみつつ球を探す]
あ、あんなところに……!?
[バラ園の中、樹に引っかかっているのを発見。
ローゼンさんすみません。
折れてなさそうなのがせめてもの救いか]
詭弁のつもりじゃなくて心底本心ですがね。
戻れたとしても、お互い老人になってるのでは意味がないでしょう?
[わざとらしい溜息を吐く]
いっそ、要らなくなったならシンプルだったんですがね。
ま、大方予想通りでした。デザートが終わったら帰りましょう、貴女の家へ。
最後の夜になるかもしれませんし。
[しばらく悩んでいたのかもしれない。
視線を彼に戻すと]
抱いて欲しいのですわ。
貴方に…
[すごく恥ずかしそうに、小さくそう言った]
恥ずかしい?
だったら僕はわからないので寝ますね。
昼間、疲れたのですぐに眠りに付くことが出来るでしょう。
[そう言うと僕は彼女に背を向けた。
何を言ってこようとも聞きはしない。
しばらくの沈黙の後に僕は背中越しに三度問う。]
もう一度だけ聞きます。
君は僕に何をされたいですか?
大丈夫よ、おばあちゃんになるまでは待たないわ。
そうなる前にこちらから会いに行くもの。
[大きな溜息に、しれと返す。
待っているだけではいないと暗に伝えて。
大方予想通りという男の言葉には、1、2度瞬きをした後じとりと睨み。]
…もしかしなくても、試したわね?
随分と良い性格じゃない。
そんなことしなくても、私の気持ちを聞けば良いだけじゃないの。
愛してるって返すんだから。
お、あったか…いいよ、俺が取るから
…イテッ
[ 薔薇の中にあったので、棘が刺さった ]
続きするか?
今度は紗恵か…ら…でも、いいか、な?
[ ここにきて漸く呼び捨てで呼んでいた事に気づいて動揺する ]
[彼女の答えに背を向けていた僕は、寝返りを打った。
目線が合うと手を彼女の顎へと添えて]
はい。良くできました。
[それだけ言うと彼女の口をそのまま唇を塞いだ。
彼女が言葉を発する度に僕は「黙れ」と言わんばかりに口づけを辞めることはしなかった。]
あ。リヒャルト。
[彼はそっぽを向いてしまった
か細い声だったので、聞こえなかったのかもしれない。
もう一度聞かれると]
抱いて…リヒャルト――
貴方のものになりたいわ。
[っとはっきりした口調で、言葉を放った]
あーごめん、でも名字より呼びやすいんだよね。
もし嫌じゃなかったらこのまま呼び捨てでもいいかな?
[ 照れながら紗恵に尋ねた ]
そうね、帰りましょう。
時間は有限ですもの。
[いつも口にする言葉をはいて、男に頷いてから。]
…あぁ、でも。
約束なんか欲しがったことないって今言ったばかりだけれど、訂正するわ。
最後の夜にはしないと、言って。
それだけで、良いから。
全く、困った
[くすっと笑って]
さあ、ね。
ま、聞かずとも知っていましたけどね。
[帰路、カサンドラに手を差し出して歩調を合わせた]
[手を伸ばそうとすると制止され、
私が飛ばしたんだから、と言う前に隆斗が取っていた]
私から……ってそれ所じゃないでしょ!
棘が刺さってるじゃない!
確かあの部屋、救急箱あったわよね。
[呼び捨てどころじゃない。
というか彼が何に動揺しているのか分からないまま、
無事な腕を引っ張って部屋を戻ろうと]
[一人残された男は、どさっと自販機の前に置いてあるベンチへ座る。]
…ったく。意味わかんねぇよ。
[自分の中で収拾がつかない。
夢の話も、前世の話も、告白も。
男はその場で頭を抱え、途方に暮れた。]
/*
あぁもう中の人は馬鹿野郎です。
見事にすれ違ってるではないですか。
というか僕たちの会話で灰を埋めようは飽きたのですか?
え?それどころじゃない?
はい。ありがとうございます。
いつでも最後と思っていれば、時間が愛おしくなるんですけどね。
[それでも、照れ隠しにコロニーの偽りの空を見上げて]
次に会えたら、ずっと同じ夜を過ごしましょう。
同じ昼も。
[続けられた言葉>>220に、きょとん]
……あ、ああ。
別に構わないけど……その、あなたが呼びやすいのなら。
[こちらまで照れくさくなってきた。
そんな顔を見られたくなくて、
ふいっと前を向き直ると、部屋へと進むだろうか]
殊勝に待っているだけの女じゃつまらないでしょう?
貴方が私を嫌いだって言うなら別だけれど、そうじゃないなら私の好きにさせてもらうわよ。
[笑みを零す男の手を取りながら、にこりと微笑む。
男のはぐらかす言葉にも、笑って。]
そうね。
気持ちも知らないで私を抱いていたのなら、思いっ切り張り倒してる所だったわ。
ん…リヒャルト――
[彼の口付けは、とても好きだった。
不器用なリヒャルトが自分へ向ける想い≠ェ、よくわかる行為だたからだった。
リヒャルトを愛しく見つめながら、自分のすべてを彼に委ねていただろう]
[ 腕をひっぱって部屋に戻ろうとする紗恵に>>221 ]
別にたいしたことないって……っ!
[ とは言ってもやはり刺さった棘は痛かった。
とりあえず棘だけ抜けばいいかと一緒に部屋に向かう ]
あら、私はずっと愛しいものだと思ってるわよ?
言ってるでしょう、時間は有限だからって。
大切だから、大事に過ごしたいって。
いつも思ってるのよ?
[そう言いながら、身体を寄せて。
次に会えたらという男の言葉に、ふわりと頬が淡く染まった。]
…ありがとう。
でも、その返事は…次に会えた時に返すことにするわ。
聞かなくても解ってるでしょうけれど。
[笑って、男を見上げた。]
[目が覚めてもしばらくぼーっとしていた]
アイツ、少しは人間らしいとこもあったんだな。
[人間らしいところの片鱗は、カサンドラと一緒に居る時のみ片鱗は見えていたが]
[僕は彼女を求め続けた。
僕の唇は、顔、首筋、胸へと移動をし、彼女の躯中を這った。辞められなかった。何故か止めることが出来なかった。
彼女の口から言わせたかったのは僕の性格から来るもので、実は僕も彼女を抱きたかった。]
シルキー…
シルキー…
[僕は彼女を名前を滅多に呼ぶことはなかったが、この時ばかりはその名を呼び続けた。
彼女が喜べば僕もそれで嬉しかった。]
― サークル部屋 ―
[勝って知ったるサークル部屋。
戸棚から救急箱を取り出し、自分の手をよく洗う]
ええっと、あった、ピンセット。
[向かい合う位置に座ると、ふと笑みを浮かべ]
少し痛いかもしれないけど、我慢我慢。
[どこか小児科の看護師のような]
……抜けたわ。後は少し血を出しておいて。
そんなに深くなくて良かった。
[手早くそう指示して、刺抜きは完了しただろうか]
あぁそういえば生まれ変わったら次も恋人に…
なんて話をしていましたね。
[僕達はベッドの中で一糸纏わぬ姿になり腕の中には彼女がいた。
そしてふいに先程の彼女の質問を思い出したのだ。
そっと唇を添えて微笑みながら僕は言う。]
…あ。リヒャルト。
[彼が自分の中で占めていくのがわかって、心が熱くなった。
そして何度も何度もぬくもりの中。
愛を囁いていただろう]
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