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“シグルド>>*32宛て”
……大丈夫。
奇跡は、きっと起こります。
どうか、一緒に見届けてください。
[緊張は残したまま。浮かべた笑みは、少し強張ったが。それでも、明るい心で。]
― 宮殿・出発前 ―
[長袖でシルクの白いシフォンワンピースに袖を通して部屋を出ると、エレオノーレを迎えに行く。
ドアをノックして、声をかけた。]
お待たせ。
[エレオノーレが出てきたならば、約束通り黒のカーディガンを見せて着せ掛けようとする。]
行きましょう。皆の希望が待っている東の湿原に。
お願いだから信じて欲しいの。私を。そして何より自分自身を。
[安心させるように微笑むと、左手を差し出した。]
私はあなたを信じてる。一緒にヒーラールーの開花を見られるってね。
/*
うう。
花鏡の無差別送信、拾いそびれてばっかりだ……orz
後30分でエピか……。
何だか、どきどきするような、これからが本番というような。
乙女役の大変さはよーく味わった物の……うん、もう。楽しかった!
さて。
拙い乙女で申し訳ございませんが。
シルキー、みなさま。今暫く、お付き合いの程、宜しくお願い致します。
― 宮殿・正午前 ―
[身に纏ったのは。
召使いの誰かが、綺麗にしてくれたのだろう。きちんと折りたたまれ、部屋に置かれていた、舞台衣装。
>>261ノックの音に扉を開ければ、飛び込んできたのは明るい声。]
ううん、そろそろかなって思った。
[約束通りの黒のカーディガン。
広げられたそれに、そのまま袖を通して。にこりと笑いかけて。]
うん。
……もう大丈夫。皆さまが、それにシルキーが。みんなが、一緒だもの。
きっと……咲くよね、ヒーラールー。
[差し出された左手に、右手を返して。]
わたしも。シルキーを、信じてる。
[そのまま、その手を取って。]
”セルウィン宛の通信”
東の湿原に来て欲しいという要望を聞いてくださってありがとうございます。
セルウィンさんから風景を説明されるたび、私は目の前にその美しさが広がる思いがします。
セルウィンさんも段々地上を歩くのに慣れてきたご様子。とても安心しています。
間もなく訪れる花の開花は私も楽しみです。
[でも反面、それはセルウィンとの別れに繋がるわけで。
少しためらってから言葉を続けた。]
・・・さぞ美しい花がさくでしょう。
― 東への途上 ―
[涼やかな鈴の音がしたかと思うと、猫耳猫尻尾の「化身した怖い猫又あでる」が近づいてくるのが見えた。
一族の名を呼ばれ会釈する。]
おはようございます、こわいねこまたあでる。
ええ、ご一緒していただけるなら喜んで。
― エレオノーレの部屋 ―
できたか!?
おー、ちゃんと直ってるし、両方ついているのはやっぱりいいなぁ。
[椅子から立ち上がってベストを受け取って、出来栄えを何度も見て
肩口の2つの青が、慎ましく自己主張するさまは、エレオノーレの手によるものに相応しいと思った。
デザインがどうとかはカラスの尺度ではあまり気にする項目ではなかったので、何よりエレオノーレにしてもらったことを純粋に喜ぶことができた。
嬉しそうにくるりと回ったほどに。
腕を通して着込めば、窓のほうへ。]
ベランダに出て、軽く跳ねるとカラスの姿に戻り、そのまま手すりに止まる。
その姿は、部屋を訪れる時と異なっていて――。
肩口から羽根に向けて、左右それぞれに青いラインが対照に走っていて。
黒い身体に浮かび上がったそれは、月と星の光を撥ねて青白く輝いてみせた]
[二度鳴いた意味は伝わらなかったかもしれないけれど、振り向いて頭を下げて、エレオノーレに頷いてみせた。
広げた黒羽根、左右に走る青を――エレオノーレにもらったものを後ろ姿で見せながら飛び立ち、樹に向かって戻って行った。**]
― 宮殿・出発前 ―
[エレオノーレの言葉に力強く頷いた。]
ええ、そうね。
ここまで支えてくださったたくさんの皆さんの力も、絶対にヒーラールーを咲かせるための力になっているんだから。
離れた場所にいても思いはいつも一緒だから。
その証拠に、今とても胸が温かい。
[エレオノーレの左手を握り返して、右手で湿原を指差した。]
さ、そろそろ出かけましょう。
[宮殿の玄関に向かい一歩踏み出した。]
[こわい、という形容詞付きで呼ばれて、容易くご機嫌になる。
二本足で立ち上がって並ぶ。]
おまえ、魚の匂いするけど、食べないでおいてやる。
[若そうに見えるが、杖を突いているということは、年寄りなのだろうか、と鼻をピクピクさせた]
― 翌朝、宮殿傍の樹 ―
[ヒーラールーが咲く――。
それは故郷のみんなを救う喜ばしい報であり、同時にひとつの区切り。
花鏡からそれを聞かされれば、少しだけ複雑な感情を隠すつもりもなく]
カァー……
[ただ一鳴き。*]
凶鴉 ベリアンは、千本槍の聖乙女 シルキー を投票先に選びました。
― 夜・自室 ―
えへへ。喜んでくれたなら、わたしも嬉しいな。
[>>264ベストを見つめ、笑顔を浮かべ。回る姿に、こちらも笑みを浮かべて。
窓の方へ向かえば、そのまま共に見送ろうと、歩みを進めて。]
……え!?
[>>265しかし。見送る姿に、先ほど迎えた時には無かった色を見付けて。二度、聞こえた鳴き声。]
…………。
おやすみなさい、ベリアン。
[お辞儀と共に、飛び去るカラスを見送って。
月の光の下。青いラインが、闇に融けずに輝いて*]
― 宮殿 ―
うん。
皆さまの為にも……最後まで、頑張らなくちゃね。
[手を取り合えば、二人ともに、向かう先は湿原。]
……うん!
[宮殿の玄関へ向けて足を踏み出せば。高くなり始めた陽の光が、差し込んで。]
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