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えっと。私を心配してくださってるのですね?
でも大丈夫です。私は人の手助けをするのが幸せ。誰かを助けたい、そう思うだけでも胸のうちが温かくなるのです。
他の何かを犠牲にしない、それは良く理解できます。でも少なくとも私の幸せが犠牲になるとは思いませんし、犠牲にならないと思ってます。
どうかご安心を。元より私の希望は世界の幸せですから。
[セルウィンがいいたい話とずれてないか不安だったけれども、思いを素直に口にした。]
む……。
頬を染めたそちのあでやかなること、
まこと、千本槍の花のごとしであるな。
[感心したように頷いてから、ゆっくりと首を横に振る]
過ぎた言葉なものか。むしろ、言葉では到底足りぬ。
凡百の花など及びもつかぬ美しき娘よ。
そなたの内と外との美しさこそが
癒しの花を咲かせるのであろう。
そちの輝きがなお増すというのであれば、
余は、そちを磨く石でありたいと願うぞ。
[思うままに言葉を並べ、
心赴くままに、シルキーの髪へと手を伸ばす。]
― 丘の上 ―
[花鏡の操作をしているうちに、
個別着信の光が灯っているのに気が付く。]
お。
なんだこれは。
ふむ…?
[興味津々、ぽちりとボタンを押して―――]
ありがとう。
僕は少し怖かったのです。
あなたがこの手を振りほどいて去ってしまうことが。
でも、もう大丈夫。
[目の前の庭園を杖の先で示す。]
世界そのものと同じだけ、ヒーラールーを咲かせましょう。
僕らの手で。
[しばしの散策の後、シルキーを宮殿まで送るつもり。]**
― 花園の小径回想 ―
・・・はい。
[息が詰まる>>138と言われて、第一印象から想像していたよりフレンドリー?な魔侯様なのかなと思いなおして、素直に肩の力を抜いた。
畏まった席にはよく出ているから、思われているより負担に感じてないのだが、気遣いは嬉しい。]
ありがとうございます。
[浮かべた笑顔は、今まで以上に柔らかいものだった。]
でもご安心くださいませ。私達がヒーラールーを咲かせられる聖乙女としてこの地に呼ばれたというのが、人の生の時間内でヒーラールーを咲かせられる証。
私が聞いた伝説でもそのように伝えられております。そこまで気長に待たなくても大丈夫です。
[返事が十分できなかったから失礼かと思ったのに、マーティンの反応>>139に照れと戸惑いが広がる。
何と言おうか迷った結果、混乱したのかストレートな物言いをしてしまった。]
そ、それは。
まさかあなた様からそのようなお褒めのお言葉を頂けるとは、思ってもみなかったものですから。
今も最上の賛辞を頂けて、嬉しいと思うと同時にどのような表情をしたらいいか。迷っています。
あの、すいません。少しお時間をください。心を落ち着かせるだけの時間を・・・。
[急速に動悸が激しくなった心臓を押さえて俯いてしまったから、マーティンが伸ばし手に気づいてない。]
― 食事会の席 ―
[先ほどの着信を見て、マーティンへと送信してみたが。
戻ってきた内容を聞いて思い出したのは、先ほどの《空中散歩》。軽く、身震いして。
そう言えば、あの人はどこに居るのだろう? 微かに聞こえる音は、外に居るようだが……。]
“マーティン宛て”
は、はなよめ、って……。
[あれ、気のせいかな。さっきと比べて、何か足りない気がする。
けれども。続く言葉に少しだけ、表情は引き攣って。]
遠くに行く時は……だ、大丈夫ですよ!
……ああでも、慣れれば空を飛ぶのも、楽しいのかな……。
[けれども。マーティンの背に、と聞けば]
背中に? ……いいんですか?
[好奇心が半分と、それなら怖くなさそうと言うのが、半分と。]
ありがとうございます! じゃあ、その時は、よろしくお願いしますね。
[それに。もっと話がしてみたい、というのが、合わさって。満面の笑みで、答えた。]
/*
あ、素直に外出ればよかったかな。
でも、せっかくなら、宮殿内をあちこち散歩してみたかったんだ……。
……よし。当初の予定通り、お花見&撮影会にしとこう(なぬ
[獲物に近づくにつれ、その歩みは慎重になって行く。
一歩、二歩をそろり、そろりと]
[呼吸さえひそやかに]
[肉球で樹を探り、足場に出来る幹を探す]
― 宮殿傍の樹 ―
そうだ、オレから話せば返事が帰ってくる。
よし、それで行こう。
[花鏡に自分が映らないように、少し角度を変えてぽちっと。
すぐ傍に危険が迫っていることにまだ気付いていないのは、カラスらしくない……が、目がくらむぐらいに花鏡とその通信相手に興味が尽きなかった]
"シルキー宛て"
…――――。
[宮殿の壁とテラス、そして樹の枝葉だけが映っている
要はイタズラなわけなのだが――その直後、騒動が映り込むかもしれない]
― 庭園 ―
[セルウィン>>141にふるふると首を振った。]
ええ、安心してください。あなたが私の手を必要としてくださる限り手助けいたします。
あなたが望み呼んでくださるならば、いつでも駆けつけましょう。
[それと同時にセルウィンの方から手助けが必要ないと言われる可能性を思いついて。仕方がないと諦めつつも、何故か寂しい気持ちが浮かんだ。
だが表には出さず、杖の先で占めされた庭園に目を向ける。どうか、自分の考えが読まれていないようにと願いつつ。]
はい。一緒にヒーラールーを咲かせましょう。
誰も見たことがないような美しい花を。その瞬間を楽しみにしています。
[それからしばらく散策を楽しむだろう。
セルウィンに送ってもらって宮殿に戻った。今日見た庭園の美しさとセルウィンの言葉、表情の全てを忘れないように心に刻んで。]
[獲物はまだ、こちらに気づいていないようだ。
幹から枝へ。垂直だった身体を、水平にして、尾をひらりと振るう]
[……パサリ]
[しくじった!!]
[尾の1本が、葉をかすめ、木擦れの音を立てた]
[だが、しくじったと思った次の瞬間には、枝を蹴り灰金の矢のようになって飛びかかって行った。
爪を全開にした両腕を、杭のように振りおろし、抱きしめざまに肉食獣の牙を突き立てる……猫の基本攻撃であり、奥義だ!]
余は―――ただ…
…そちの美しき生が、百年を待たずに消えてしまうのを
惜しむばかりである―――
[いたみをこらえる眼差しで、シルキーを見つめる。]
[戸惑い照れるシルキーを、なおも好ましく眺めて
魔候はうむうむと頷く。]
余は余が思ったことを口にしているのみであるから、
そちが戸惑うことはないぞ。
―――いや。そのように照れるそちも愛らしいが。
うむ。
だが余の言葉がそちを困惑させているのはよくわかった。
そちが困らぬよう、暫しは余は離れているとしよう。
だがその前に―――
[俯いたシルキーの頭に掌を乗せ、
髪の感触を確かめるように、そっと撫でる。]
闇に差す月の光のごとき美しき髪に
余が触れることを許すがよい。
魔界において月は全てを照らすもの。
余の上にそちが常に輝いてあるように。
[再会を約する言葉に代えて、髪の一筋に唇を落とした後、
ゆるやかな足取りで、小径を歩き始めた**]
― 突然の通信 ―
[花鏡の光に気づいて覗き込むと、何故か映っているのは宮殿の壁とテラスと樹の枝葉だけ。]
?
[相手はベリアンらしいが、一体これはどこから通信しているのだろうか。
そして自分に何を伝えようとしているのか。
良く分からなくてじーっと見つめる。]
― 宮殿傍の樹 ―
……っ!?
[いくら狡猾でも、いくら人間と関わっていても、本性は獣である。
葉がかすれた摩擦音が立った瞬間、身の危険を察知した。
飛び込んで来る何かが左右から振り下ろして来るのに合わせ、その鼻先をひっかくように羽根を広げて間合いを制し、致命的な打撃を封じる――と、そのまま枝をつかむ足を頼りに身を空中に投げ出す。
枝をつかむ足を中心に身体は弧を描き、枝に逆さまに止まるように上下反転する]
カァァァァッ!
[数枚の羽根を残して真下へと飛び立つと、即上昇。
襲撃者をさらに飛び越し、樹の上部の葉のなかに消える――次いで風切り音と共に真上から足の爪で抑え込もうと逆襲をかける]
― 突然の通信 ―
こ、これは?!
[画面を黒と金灰の残像が横切り、カラスと猫の鳴き声を伝えてくる。
ベリアンが何者であるかはまだ分からないが、何かあったのだろうかと心配になり、映し出される宮殿の壁を手がかりに、呼びかけつつ周囲を探し始めた。]
ベリアンー。どこにいるのですか?
”ベリアン宛の通信”
ベリアン!大丈夫ですか?
何かあったのですか?どちらにいらっしゃいます?
[相手が通信に気づく余裕とか、返事できるかどうか分からないが、とりあえず呼びかけた。]
[横切る金灰色から連想するのはあでる。
しかしこの黒い影はなんだろう?
宮殿近くの木に鴉が止まっていたのは見ても、即座に連想するのは無理であった。
急ぎ足で歩き回りつつ、壁と木を見上げる。]
[2つの獣の鳴き声に混ざって、シルキーの声が聞こえる。
どこかと言われれば、ある部屋から――もしかしたら聖乙女の部屋かもしれないが――テラスに出ればすぐ近くで見えるだろう。]
カーカーカーカーカー!
[それは命の奪い合いでの怒号かもしれない、あるいは助けを呼ぶ声かもしれない。
ただ、内容が何であったとしても、異種族の耳にはカラスがけたたましく鳴いているとしかわからないだろう]
[カラスが身を捻り、翼を広げる!
顔への殴打を嫌って、猫は着地……いや、着枝と同時に、横っとびへ]
[一瞬枝葉の中に消えた翼だったが、音が振ってくる。
猫は種族特性として動き続けるのは得意ではない。身を低くして、反撃から更に攻撃を仕掛けようと、音へ向けて再び弾かれたように跳ねる]
フーッ!
フシューッ!
[羽音、威嚇音、木擦れ、爪が樹皮を引っ掻く音が入り混じり、入り乱れ]
[たまたま通りかかった召使に大慌てで花鏡の画像を見せたら、それは自分の部屋のテラスに出れば見られると教えられた。]
ありがとう!助かったわ、すぐ行ってみる。
[お礼を告げて駆けつければ、目の前で展開されるのは鴉と猫の戦い。
・・・あれでもベリアンはどこにいるんだろう?と首を傾げたものの、放っておけずに声をかけた。]
喧嘩は駄目ですよー!
[鴉と猫は自分に気づくだろうか?]
あでる、駄目よ。ケガするわよ。
[恩は忘れていても一向に構わないが、何かあったら困る。冷静だったら獲物に夢中なのだろうと判断もできたが、慌てていたから無理だった。]
[一瞬宮殿のテラスのほうを見て。
それがシルキーの、笑顔ではない新しいシルキーを見つけて……それに注意と思考を奪われて。
我に返って視線を元に戻せば、眼下からターゲットが消え失せていた]
……っ!!
[跳躍した猫が自分と同じ高さにまで来ていて、羽根での咄嗟の防御は――相手が普通の猫であれば止めたかもしれないが、回転で威力を増した尻尾が一本だけの話だ。
ガードをかいくぐった尻尾に頭を横殴りされ、意識が飛んで――ひょろろろろと落ちて行った]
カァー……
[寂しい呻き声は、やわらかい芝生に墜落した音と混ざった。
たいした怪我はないかもしれないが……先ほど嬉しそうに花鏡を回していたカラスは、今は頭上でヒヨコと星を回して気を失っている]
・・・っ!
[羽根で防御したにも関わらず、猫又の尻尾の攻撃を受けて、鴉は落ちてしまった。鳴き声と墜落の音が耳に届く。]
も、もしかしたら下手に声をかけたから、まずかったの、かしら?
[今更ながら己の失態に気づいて、額の冷や汗を拭う。本当に注意と思考が奪われたと知ったら、非常に申し訳なく思うだろう。
テラスから反応のない鴉を覗き込みつつ、早く回収しなければと考えている。]
……?
[名前を呼ばれて、一瞬力が抜けた。
魔物ではなく、ただのカラスならば首骨を叩き折ることもできたかもしれない一撃は、相手を打ち落とすにとどまり]
にゃっ。
[枝から枝へ飛び移るようにしながら、地上に到着!]
……。
[力なく横たわっている。
心配の視線を送られていることに気付くこともできないまま。
生命の危機が近付いていることは、失ったままの意識の中でぼんやりと感付いているかもしれないが]
ガ……っ!!
[牙を立てられ、痛みで目を覚ました]
カァーッ!カァーッ!カァーッ!カァーッ!
[羽根を動かしじたばたと暴れて抵抗するが、そうすぐに力を入れられるものでもない]
あでる、駄目よ!
[あでるが鴉に牙を立てて、鴉が暴れるのに気づけばもう黙っていられなかった。
スカート姿のまま、両手をてすりにかけてひらりとテラスを身軽な動きで乗り越える。]
こっちに高級猫缶、舌平目の舞があるから、おいで!
[はたしてこんなもので釣られるか分からないが、ポケットから猫缶を取り出して呼びかける。]
[ぽい、と可哀想なカラスをシルキーの傍に落として]
おれさまが獲ったのだ。
シルキーには爪も牙もないから、強いおれさまが分けてやってもいい。
[いかにも自慢げに、猫胸を張る]
舌平目?
それはうまいのか?
――――カァ。
[ぽいっと落とされて。
ぐったりと、シルキーの目の前で横たわっている。
仮にも魔性のものでもあるので出血は自力で止めたが、牙の痕はしばらく残るだろうか]
カァ……。
[力無い声は、格好悪いところを見せた恥ずかしさも少なからず含まれていたがもちろんカラスの鳴き声でしかない。]
[あでるが暴れる鴉を咥える。どうするのかとはらはらしていたら、なんと自分の足元に運んできた。
予想外の展開に慌てたが、あでるの言葉に一つの決意が浮かぶ。
しゃがんであでるの頭をそっと撫でつつ、笑顔で優しく告げた。]
あでるは強いのね、ほかの雄猫との喧嘩に勝って縄張りを独占したと聞いていたけど、改めて感心したわ。
私にはとても真似できない。あでるのような狩りは無理だわ。だから、この子を渡してくれるとすごく嬉しい。
[舌平目に興味を持ったようなので、ぱかっと軽快な音を立てて缶を開けて見せる。あたりに猫の好みを研究しつくした匂いが広がる。]
ほーら、美味しそうでしょ。遠慮しないで食べていいわよ。
/* >>173お嬢様が手すりを乗り越えるのはどうよと思ったけど、凍滝のエルナこと
っていうか、部屋は一階確定かなこれ。
多分描写はない、はず。あとで確認しよう。 */
― 花園の小径回想 ―
・・・?!
[呼び出されたのはヒーラールーの話をするからと思っていたのに、いつの間にやら話の方向が変わっていて目を白黒させる。
これも一種のギャップだろうか、別に魔侯が女性を誉めたらいけないという法律がある訳ではないが、ひたすら驚いてしまう。
それでも女性として賞賛してもらえるのは喜ばしい。真っ赤になりつつも、スカートを手にお辞儀をして素直に礼を口にした。]
あなた様がそのように惜しみなく誉めてくださること、心から感謝いたします。
他の種族に比べれば人の生は短く、また老いも早いと承知しておりました。ですがあなた様から頂いたお言葉、決して忘れません。
[ゆっくりと顔を上げて、マーティンの眼差しに向かって柔らかく微笑んだ。]
あなた様がお優しい方だと分かって、非常に嬉しく思います。
[だが困惑させていると聞けば、はっと両手を口に当てる。
今更ながら、自分がとんでもない台詞を言ってしまったと気づいて。もう完全に手遅れであったけれども。]
・・・。
[俯いたまま何も返事できずにいると、頭を、髪を撫でられる感触。
息を飲んでじっとしている。]
は、はい。
[了承の声はかすれるように細く小さく。だが嫌がっていない証拠に、決して逃げ出そうとしていない。
魔侯を名乗る相手にこれほどの言葉をかけられていいものか。己にそれほどの価値があるのか。
思考はぐるぐる巡るばかりで答えは全然でてこない。
だがそれも髪の一筋に唇を落とされて完全にストップした。]
・・・っ!
[気がつけば魔侯はその場を立ち去ったあとで。別れの挨拶ができずに失礼をしてしまったとの後悔が残った。]
ええ、とってもよく分かったわ。
ありがと、あでる。
[せっかくご機嫌なあでるに水を注すのも無粋だと、頭から背中をゆっくり撫でてお礼を告げた。
やがてあでるが猫缶を食べ始めたから、邪魔にならないようそっと手を離した。]
[本人は格好悪いところを見せたと恥ずかしく思っているとは、鳴き声から読み取るのは無理だった。
喧嘩は止められなかったが、最終的に無事助け出せたと安堵しつつ、鴉をそっと抱き上げる。]
良かった。牙のあとは残っているけど、血は止まっているみたい。
手当ては必要かしら?誰かに聞いた方がいいかも。
[それが鴉の魔力であるとは知らず。首を傾げて一人呟く。]
……っ。
[急に身体が軽くなったかと思えば。
すぐ目の前にシルキーの顔があって]
カァ……。
[心配かけているのは表情を見ればわかる。
休めばそのうち回復するだろうが、それを告げる言葉がカラスにはなかった。
変身すれば伝えられるが、この体調での変身は消耗が激しいことと、抱き上げられている状態で変身すればシルキーを押しつぶしてしまうだろうから]
カーカー……。
[カラスの姿のままシルキーを見つめた後、手当は無くても大丈夫と小さく首を振って……もういちど見つめた。**]
― 自室テラスの外 ―
[鴉と目が合った。というか、鴉に見つめられて何かを伝えるような鳴き声のあと首を振られる。]
もしかして私の言葉が分かるの?
[呟いて首をひねる。何となくだが手当ての必要はないと言われているような気がする。]
鴉は賢いって話だし、不思議じゃないわね。
[納得して召使を呼び、テラスにクッションを運ばせて鴉の体を置く。十分休んだらすぐ飛び立てるように。
最後に優しく言葉をかけて微笑んだ。]
無理しちゃ駄目よ。体が辛い間はずっとここにいていいから。
[ようやく冷静に戻って、ベリアンが一体どこに行ったのだろうかと心配になった。まだ目の前の鴉の正体には気付いてない。]
― 食堂での食事会回想 ―
また新しい通信ね。
[食事の合間に花鏡の光に気づいて確認してみれば、マーティンからだった。]
・・・。
[聞いてはならぬ魔侯の音声が入っていたような気がする。
指摘するのはためらわれたが、花園の小径で別れた際に挨拶しそびれた非礼を思い出し、返信をした。]
”マーティン宛の通信”
あなた様からの通信、確認いたしました。
改めてよろしくお願いいたします。
また先ほど花園の小径では、最後に挨拶をしそびれてしまい大変失礼いたしました。
可能ならば非礼のお詫びがしたいですから、お目通りの機会がありましたら嬉しく存じます。
[最後の一瞬真面目で丁寧な表情と笑顔、どちらを浮かべようか迷ったが、笑顔がいいとの言葉を思い出し、にこりと笑って通信を終わらせた。ちょっと照れてしまったが。]
/*いくつか村参加しての傾向を思い出すと、一番使っている表情は笑顔系と驚き(口閉じ)だったり。
逆に泣き顔>半目の順で使用頻度が低くなっている。
今朝は天気が悪くて十分日光に当たれないせいか、眠気が取れない。・・・もっと光を!(意訳:眠いです。
― 宮殿廊下 ―
[自室から廊下に出て職務中のジャンを見つけたなら、声をかける。]
ジャンさんですね。お話はロスリンから窺っています。
今話しかけたのは、ごくささいですが、用事がありまして。
[真面目な表情でジャンを見つめて、できるだけ手短な説明を試みる。
あでるが宮殿の近くの木で鴉と喧嘩をしたこと。
鴉があでるの攻撃を食らってしまい、目立ったケガはないが、自分の部屋のテラスで保護していること。]
ですから私の部屋の掃除に来た方に、”鴉を見かけてもそっとしておいて欲しい”と伝えてもらえるとありがたいです。
[そして最後ににっこりと微笑みかけた。]
食事会でのメニュー、どれも素晴らしいお味でした。
先に軽食を頂いてしまったから、予め少なめにお願いしていたのですけど、その伝言も行き届いていて大変ありがたく思っています。
どうか、今後もよろしくお願いします。
― 宮殿廊下 ―
[名を呼ばれ足を止める。
振り返ればそこには金の髪の聖乙女が姿があり、何用かと僅かに首をかしげながら]
なんでございましょう、聖乙女よ。
[見下ろすのも無礼であろうと、膝を折り見上げた]
鴉、でございますか。
……畏まりました。
[聖乙女の言葉を聞きながら、
確か彼女たちの部屋の清掃を担当するのは――…と記憶をたどり、それが金の髪の少年だったと思い出す]
そのように伝えおきましょう。
ご入り用でしたら薬の類も持たせますので、お申し付けください。
[抑揚のない声でそう告げると、膝を折ったまま聖乙女へと一礼を返した]
[話はこれで終わりかと、立ち上がれば。
聖乙女の微笑みに僅かに瞳を瞬かせて]
……いえ。
それが我らの仕事でありますから、礼には及びません。
ですが、貴女様のそのお言葉は召使いたちや料理人たちの励みになりましょう。
ありがとうございます、尊き乙女よ。
[胸元に手を当て、感謝をする様に礼を一つ]
では私はこれで。
また他に何用かあれば、なんなりとお申し付けください。
[そう告げると、聖乙女の姿が見えなくなるまでその背を見送り、
新たな指示を出すために召使いたちの詰所へと向かうだろう]
― 宮殿内・召使い詰所 ―
[自室へと戻る前に、召使いたちの詰所へと向かう。
先ほどの聖乙女からの言葉を伝えるため、中を見ればそこにロスリンの姿はあっただろうか]
聖乙女からの申し付けを伝えます。
千本槍の乙女がテラスで鴉を保護されているそうです。
鴉を見かけても追い払ったりせず、丁重に扱い保護すること。
入用なら薬等持って行って差し上げると良いでしょう。
[ロスリンがいたならば彼に。
いなければ彼に伝えるようにと、命じて]
ああ、それと――…。
[と、言葉を重ねると、男にしては珍しく笑みを浮かべて]
千本槍の聖乙女が貴方がたを誉めておいででした。
この言葉に恥じぬよう、より一層職務に励むように。
――…以上です。
[そう伝えると、男は執務室へと戻って行くのだった]
― 宮殿廊下 ―
[膝を折り見上げるジャンの姿>>189に、ロスリンの言葉が蘇る。
動作にも返事にも、自分の職業に対して高い意識を持っているのが窺えて頼もしい。]
ええ。必要になりましたら声をかけます。
突然予定外のお願いをしてしまったのに、対応してもらえて助かります。
[一礼をするジャンに、心から嬉しそうに告げた。]
[用件が終わったと判断したらしく立ち上がったジャン>>170を見上げてお礼を告げたら、瞳がかすかにまたたいたのに気づいた。
職業柄あまり感情を表に出さないようにしているのかと思った。丁寧な物腰と流れるように見える所作に感心しつつ、高く評価している。]
分かりました。改めて、こちらに滞在する間はよろしくお願いします。
あまり屋敷から離れませんから、一人で花園に来て不安だったのですけれども、ジャンさんやロスリン達のおかげで快適に過ごせてますわ。
・・・では、私はこれで。
[頷いてからそう締めくくり、廊下から自分の部屋に戻った。**]
― 宮殿内・召使い詰所 ―
…むにゃ……すー すー
[忙しい一日が終わり、業務日誌を書いてるうちに寝てしまった。誰かが入って来た気配に目を覚ました]
[業務日誌
今日は聖乙女様達が光臨なされた特別な日。
聖乙女様達と付き従う協力者の方々について書き記しておこうと思う。
□あぜる様
特徴的な鈴を付けた、しっぽが二股に分かれたゴージャスな猫又。
またたびに酔って眠ってしまったのをみるまで、ごーじゃす猫=あぜる様だと気付かなかった。食堂でクッションに移す際、思う存分もふったのを気付かれていたら気まずい。
とても親しみやすい方だ。
□セルウィン様
人魚の男性。少し話しただけだけど、穏やかで優しそうな感じ。
運んだ靴と杖をとても喜んでもらえて嬉しかった]
[□シグルド様
天使らしい。話してないけど、少し怖そうな印象。
でも、食事会で聖乙女おふたりに服装の褒め言葉をかけるのを見たし、気遣いが出来る方なのだろう。
□ベリアン様
光り物を見て嬉しそうな様子は見た目の年齢よりも可愛らしい印象。
シルキー様の部屋のテラスで保護されているらしい。無事ならばいいんだけど。いったい何があったんだろう。
□ユルマーティオニス様
花鏡からの言葉を聞いただけで直接会ってはいない。
どんな方かはわからないけど、魔侯爵とか聞いたし、機嫌を損ねたら頭からばりばり食べられちゃいそうで怖い。]
[□エレオノーレ様
他世界から来た聖乙女。
とても可憐な女性。食事会の青いドレスはとてもお似合いだったけど、召使いの分際を考えるとお誉め出来ないのが残念だった。
食事会の終わりにお礼の言葉を下さり、溜まった疲れが吹き飛ぶような感じがした。
□シルキー様
どこか母に似た、懐かしい印象の聖乙女。
といっても、好意の情を覚えるのは母に似ているからではないと思う。
シルキー様に仕えている召使いは幸せだろう。今日一日、僕自身が幸せを感じていたから。]
[日誌を書き終わった。
ジャンも目を通すものなのにこんなに好き勝手書いてしまっていいのだろうか、とか、寝ぼけた頭では考えられなかった]
さて、寝るか。
[地下の自室に移動した**]
エレオノーレ――
[宮殿の廊下で静かに、二人――
額を寄せ合いながら、温もりをかみ締めていただろか。
人間≠ニいうものが分かってきたと同時に、シグルドの中で何かが芽生えてきたのを、今は知らずにいたのかもしれない*]
― 宮殿 ―
[食事の後の逍遥。
海の王国にはない梢のざわめき、花の香りを経験して、シルキーと手を携えて宮殿へと戻る。
シルキーと分かれた後、しばしその場に佇んで、初めて知った地上を思い返した。
シルキーの声や温もりとともに。]
ん?えんじゅさん、アデルなのか!?
この方文章の使い方も、変えるからわからんなw
かりょさんかとも、思ったんだがw
アデル
[柔らかな日差しの下で交わした言葉。
「私の希望は世界の幸せ」と告げた陽の聖乙女。
「望み呼んでくださるならば、いつでも駆けつけましょう」と言祝がれた。]
あなたは空の果て、海の底まで救いの手を差し伸べてくれる慈愛に溢れた方です。
[「花鏡」を取り出して囁く。]
【シルキー宛】
あたたかなお時間をいただきありがとうございました。
あなたのおかげで、僕は僕にとって未知の世界であった陸が好きになりつつあります。
あなたと一緒ならば、もっとずっと遠くへも。
またお誘いいたします。
今度は、緑の下で地上の食べ物をご一緒しましょう。
【マーティン宛】
マーティンというものよ――
まさかお主は悪魔≠ナはなかろうな?
[っと思わずいつも悪魔に対峙するかのように、警戒して通信を返してしまっていが、ここへは争いにきたのではないので、ぐっとこらえて]
すまない。
いつもの癖が出てしまったようだ。
例えお主が悪魔だとしても、休戦といこうではないか。
こちらも争っている、余裕はないのでな。
― 食事会終了 ―
[結局そのまま誰とも話せぬまま。
それでも食≠ノありつけた事を、満足に思いながら厨房のことを言うのを、忘れていて]
あの、すまぬが厨房≠ニいうのをお借りしたい。
あとドーナツ≠フ材料も…
人手が足りぬなら、私がやるが。
[完璧な仕事をしているジャンに、天界を思い出し。
ジャンか宮殿に仕えし者にそう伝えると、自室へと一旦戻っていった]
― 宮殿内 ―
…いるのか?まだ…
いつもはありがたいのだよ。すまぬな。
[外でカラスと猫の争いを、祈祷師と勘違いしてそっと自室の隣の部屋を覗いて、ここからの声でないのには安心したが]
…何をやっているのだ。
[騒ぎの元のカラスと猫が、自室に入ると見えてため息をついた]
― シルキーの部屋 ―
[美食家の猫に、舌平目はさほど合わなかったらしい。
半分ほど食べると、ぷいと離れ、テラスから勝手にシルキーの部屋に入り込んだ]
[肉球から始める、いつもの長い毛繕い。
足も身体も、洗濯したみたいにピカピカにして、やっとご満悦]
[更に勝手にシルキーのベッドに飛び乗ると、足元で丸くなった。
猫の俺様理論で言うと、猫がシルキーを養っているのだから、一緒に寝るのは当然らしい]
― 自室 ―
ほほー、これは個人宛てにでもできるのか。
便利だな。
[天使感の通信は、テレパシーが大半なのであるが。
さっそくエレオノーレに、ドーナツ作りの件で花鏡を使う]
【エレオノーレ宛て】
先ほどはすぐに行ってしまってすまぬ。
これを使うのでなく、直接エレオノーレに言いたかったものだ。
…ほんとに、美しかった。
ああ、用件だが厨房を借りれそうなので、どーなつを作ろう。
ただエレオノーレも、大勢の手前疲れたであろう。
休んでからでよいから。
これで届いたのか…大丈夫だろうか。
[花鏡の通信を終えて、ぽつりと]
聖なる者は、美しいものが選ばれるのか。
どちらも美しかったな。
[食事会でのエレオノーレと、シルキーのことを思い出しふっと微笑んだ]
― 厨房 ―
ああ、これとこれ?え?これはなんだ??
不思議な物体ばかりだ。
[一時の時間がたち。先に厨房へ行くとドーナツ≠フ材料を厨房の者に聞き、知らぬ物ばかりで目を丸くしていた。コックは困惑の色を隠せなかっただろう。
もちろんシグルドは、エプロン姿である]
― 自室 ―
[テラスの外であでるが半分ほど残した猫缶を見ても特に気にせず。舌平目は好きではないと頭の中にメモを取った。
味は何種類もあるから大丈夫だろう。]
・・・あら、あでる?
[ベッドで丸くなっている猫を見て目を丸くする。
喧嘩を止めに入った際、慌てて開けっ放しにしていたテラスへの出口から入り込んだのだろう。
毛づくろいを済ませて、寝ているあでるをそっと撫でる。]
ふふ、良く寝ている。しばらくこのままにしておきましょう。とても気持ちよさそうだもの。
[猫の俺様理論・一緒に寝るを知る由もないが、ベッドは広いしあでるが寝ているのは足元だし、問題はないと思っている。]
[花鏡に通信が入った。]
これはセルウィンさんね。
[先ほどの散策を思い出して嬉しそうな表情で頷くと早速返信する。]
”セルウィン宛の通信”
私も楽しい時間を過ごせました。ありがとうございます。
今もこのようにご丁寧な通信まで頂けて、あなたの心遣いにとても感謝しています。
地上が好きになりつつあるとのお言葉、とても嬉しく思います。
私が住んでいるこの世界を気に入ってもらえるなんて。とても幸せです。
はい。次はもっとたくさんの、あなたにとって未知なる風景を一緒に見に行きましょうね。
お誘い楽しみにしています。
もし気になったり食べたいと思ったりする食べ物があれば、教えてください。用意しておきますから。
[セルウィンとの通信を終わらせると、急に思いついてベッドで丸くなるあでるを見た。]
あでる、今手ぶらだけど。花鏡どこに置いたのかしら?
[木に止まっているベリアンを見つけた際、口から落としたとは知らない。]
[シルキーに話しかけられて、とろとろの目を半分開けた]
……。
[うとうとしながら、耳をぺたりとして]
……にゃぉ〜ぅ。
[そんなことはいいから撫でれと、頭を差しだした]
>シルキーメモ
……なん……だと……。
うちのぬこがモデルなのだが、では、うちのは、まだ大人しい方なのだろうか。
……確かに、ネズミ以下のヘタレ猫だがにゃww
[半分目をあけたあでるを見て、今の独り言を聞いていて花鏡をどこに置いたか答えるつもりかと考えた。
しかし頭を差し出す様子に、いざとなれば本人に聞かずとも探し出す方法はいくらでもあると、ベッドに腰を下ろして、言われるがまま優しく頭を撫でる。]
こんな感じでいいかしら?
[あでるに向ける表情は優しい笑みに満ちている。]
/* 本物の猫は、肌寒いからと羽織ろうと出した上着を少しでも放置すればちゃっかり乗ってるし。足がしびれたりトイレ行きたくなっても膝の上からどいてくれないし。
挙句ベッドでは堂々と真ん中で寝ているし。
本当手に負えません。 */
/* ところでフルウ・ワ2に続いて、再びenjuさん(仮)のPCと外でご飯食べることになるのでしょうか。
これでサンドイッチだったら、ちょっと笑う。
[目を閉じて、喉を鳴らしながら、シルキーに撫でられるに任せる]
[起き上るのもおっくうで、もそもそと這いながらシルキーの膝の上に乗って]
[だら〜んと足を投げ出して、リラックスポーズ]
― 夜、シルキーテラス ―
[いつの間にか眠っていたらしい。
爪で枝に止まるのではなく、全身すべて投げ出して横たえることの、強すぎる安らぎ。
凶鳥として多くの死に向き合ってきた身には、この甘美さは危険を感じた]
[カラスの鳴き声でも、呼んだのはある名前。
しかし夜もかなり更けているのか、もう眠りに落ちているだろう彼女に届くことはおそらくない。]
……。
[よろりと起きだして、テラスを数歩あるいて、自分の調子を確かめる……おそらく朝までには完全回復するだろうか。
ガラスを嘴でつついて音を鳴らそうとして……やめた。
振り向いて、テラスの手すりに乗る――自分のねぐらは、あの樹の枝なまま変わっていない]
[数度羽ばたいて、樹の枝にとまる。
本格的に眠り直そうとしたところで、傍で淡い光るものに気がついた]
カァ……?
カー…………ッ!
[それは花鏡。
猫叉と死闘を繰り広げ直前、シルキーに通信を入れてそのままになっていたのを思い出した。]
[枝の上で、人間の姿に変わる。
伝えたい言葉を届けるには、この姿でなければならないから。
そして、その花鏡はまたも大鴉を、そして眼鏡姿の人間も映さなかった。
花鏡を持った10本の指が向けた先は――この樹の上から、シルキーの部屋のテラスへ。
風景が映る中、声だけが収められる]
シルキー……。
助けてくれて――ありがとうな。
オレはいつでも、ここにいるから。
[テラスに出て樹を見あげれば、
いつでも会えるように樹にとまっているから、会いに来て欲しい――と心で言い繋げたかどうか。
感謝の気持ちは、彼女が花鏡を確認すれば届くだろうが、照れ隠しに眼鏡を直す仕草は収録されていなかった。**]
[気持ちいいのか喉を鳴らすあでるの、頭だけではなく喉や背中も撫でる。]
どうかしたの?
[いきなり這いだしたかと思えば、あでるは膝の上に乗ってきた。]
ふふっ。ここが気に入ってもらえた?
[嬉しそうに呟くと、あでるにされるがままじっとしている。]
― 食事会後・中庭 ―
[暫くの間、花に魅入っていたが。
不意に、花鏡の存在を思い出して。]
……コレって……映像を送らずに、自分の鏡の中に残しておくとか……できないのかな。
[そう、取り出して見ようとした所で。]
……ん?
[光を帯びた釣鐘草と、受信していた伝言に気が付いて。]
鈴の音……?
[綺麗な鈴の音。
送信者と、彼の体格とを考えて、浮かんだのは……誤作動の可能性。]
ロック掛けずに鞄に……とか、あるもんね。
でも、綺麗な音……。
[……その前後。まさに、宮殿付近の樹で、大鴉と猫が死闘を繰り広げていた事など、知らぬまま。]
あっ。シグルドさんからも届いてる!
[その次に出てきたのは、シグルドからの花鏡。
ドーナツを、と、中身を確認して。そういえば、迷子になっていた事を思いだして。辺りを見回すと……]
……あれ?
[ふと。
丁度反対側の段差の向こう。渡り廊下に、先ほど自室の付近で見かけた絵画を見付け。]
…………ああ!
[脳内で大まかな見取り図を作る。
そう繋がっているなら、この中庭を通ると、場所によってはちょっとした近道に使えそうだ。]
えっと、じゃあ……。
[花が舞い散る中。シグルド宛てに、返信を。]
“シグルド>>*27宛て”
ありがとう……直接でも鏡越しでも、そう言って貰える事が、とっても嬉しいです。
……シグルドさんも、その……かっこよかった、よ。
[後半は、やや尻すぼみになってしまったが。]
はい!
今、中庭……かな? に、居るんですけど……少し散歩して落ち着いたから、着替えたらすぐ行きますね!
[花の中から、笑顔を送り。]
……よしっ。
じゃ、行こっと!
[見えた向かい側へ足を進めれば。そのまま、向かいのクローゼットへ。
動きやすく、油が跳ねても安全なように。木綿らしき長袖のカットソーと、デニム。それに、エプロンとに、身を包んで。]
― 厨房 ―
シグルドさん、遅くなってゴメンなさい!
[厨房の場所は、誰かから聞いただろうか。
中に入れば、不思議そうに器具を見つめる>>214シグルドの姿があった。]
わ、ホントだ、ドーナツの材料揃ってる……。
シグルドさん、ありがとうございます!
じゃあ、始めましょうか。
まずは、手を洗ってから、材料を量りましょう! 最初にまとめて量って準備しておくと、後で慌てなくていいんですよ。
[勿論、材料や器具自体はこの厨房から拝借しているのだろうから、厨房の皆さまにもお礼を言いつつ。手を洗い、秤を見付ければ、読み方を伝えながら材料を分けていくだろうか。]
/*
当初の録画計画、よく考えたら自端末への録画機能はなさそうなのに気が付いた!
くすん……移動描写短縮のショートカット設定に転用してしまえ。
かっこよかった…!?
初めて言われたぞ。
[天使は運命の名の元の“任務”をこなすだけの存在。天使間では外見のことは言わないし、人間にも天使は見えないので、また新鮮な気持ちになった。
と同時に中庭にいるというエレオノーレを、羽が使えたなら即会えるのにと、嘆いて]
[不意に半目を開けたあでるが語る帰宅願望>>230を聞いて、一族が心配なのか、それとも故郷が恋しいのかと思ったら。]
な、生肝・・?!
[物騒な単語に驚いて反応が遅れる。]
[でも平和そうに寝入ったあでるを見ていたら、言ってくれた言葉が段々と心に沁みてきて。]
ありがとう。私もあでると過ごせてとても楽しいわ。だから一緒に居てくれるのはすごく嬉しい。
・・・食べるのがもったいないなら、少しは私を認めてくれたんだって、うぬぼれても・・・いい?
[返事は期待できないけれど、猫の耳元で囁いた。
非常に猫らしい言葉遣いや表現の仕方は、あでるの魅力でもあると思うから、とても愛しい。]
もう遅くなってきたわ。そろそろ寝ましょう。
[あでるを起こさないように膝から注意深く下ろすと、クローゼットから半袖のパフスリーブで胸元にリボンとフリルがついたナイティーに着替えて、ベッドにもぐりこんだ。]
―厨房―
いや私もこの者に聞いただけだから。
これはなんだ?
あ。
[エレオノーレに関心されて、コックを指さすと片手で持っていた卵を油断して落っことしてしまった]
PL的には、あのロールを落としたベリアンPLの気持ちを考えると、心が痛んでならない。
……しかし、PC的には、これ以上の幸せはない状態でござる。
[意識は薄くとも、花園に来て気を張り続けていたせいか疲労がたまっていたようだ。
ほんの数分で深い眠りについてしまったから、さすがにベリアンの鳴き声>>221は聞こえなかった。
もし意識を回復した際に自分の名を口にしてくれたと分かったなら嬉しく思うだろうが、神ならぬ身。さすがにそこまで悟るのは不可能であった。
豪華なベッドで幸せそうな笑みを浮かべて眠りにつく。
それは、花鏡を使ってベリアンと通信したのと同じ表情だった。]
― 回想・着替え中 ―
……っと、光ってる。
[クローゼットへ立ち入り、暫くして。
再び釣鐘草に光が灯っているのに気付けば、花鏡を手にして。]
…………。
[……待たせてしまっているのが申し訳ない反面、空を飛ぶシグルドの姿を想像して頬を染めて。
既に着替えは終わったが、連絡だけしておこうと、言葉を送信して。そのまま、クローゼットを後にした*]
“シグルド>>*30宛て”
う……お待たせしてゴメンなさい。
一緒に出れば、すれ違わずに済んだんですよね……。
わたしも……早く、お会いしたいです。
シグルドさんが空を飛ぶ所……綺麗なんだろうなぁ。
じゃあ、すぐにそちらに行きますね!
― 厨房 ―
勿論、宮殿の皆さんや厨房の皆さんが用意してくださったのはあるけど。
でも、探してくださったのは、シグルドさんだもの。
[>>235と、傍らのコックを示されれば。]
あ、それは卵ですね。鶏のたま……あ。
[落下した卵から、少しだけ卵白が出ていて。]
大丈夫ですよ、これは割って中身を使うんです。
……ああっ。大丈夫です、大丈夫ですよ! それは卵白って言って……
[>>236慌てふためく彼は、こういった食材には本当に触れる機会がなかったのだろう。
どれが何かは解らない様子で、食材に付いて問われれば。一つ一つ、説明して。]
じゃあ、まずは粉類をふるいましょう!
こうやって、少しずつ網を振ると……。……ね? 粉を均一に細かくできるんです。
シグルドさん、この続き、お願いしてもいいですか?
[と、少しだけ自分でやってみせてから。シグルドへ網を手渡して、バターを少量湯煎する準備に掛かろうかと。]
/* 良かったわ!
エレオノーレ、セルウィンに気づいて。
エレオノーレが通った階段がどうとか言ってたさかい、これ拾うのエレオノーレがいいだろうと思うて。通信のタイミングが微妙になっちゃってもうたうちは拾えなかったんや。
― 回想・中庭 ―
[それは、花に魅入った少女が、花鏡に気付く前。
ふと。弱弱しい声が聞こえた気がして。]
……あれ?
[そちらを見つめれば。>>237人魚の青年の姿が。]
……せ、セルウィンさん!?
大丈夫、ですか!? もしかして、怪我……!?
[>>207転げ落ちたその時には、魅入るあまりに物音に気付けなかったのだが。くてりとした様子を見て、慌てて駆け寄って。]
/*
……こういう時にガラパゴスな鳩だったら、寝ながらでも簡単に発言できてたのに……スマホめ。セルウィンごめんなさい、本当にゴメンなさい……!orz
[←腰やらかして直近発言だけを慌てて返してたらしい]
うむ。任せるがよい。
[エレオノーレの真似をしたつもりが、大きく叩いてしまい白い粉が舞散る]
ぷは…!?
これは粉ぽい。
[わたわたしながらも、ちょこっとづつできるようになり]
― 翌朝 ―
[空が明るくなり、やがて太陽はあの山あいから姿を現すだろう。
昨日は本当にいろいろあった一日で。
そして今日もまた様々なことが起こるのだろうか。
花のことであり、聖乙女とのことであり――身体の調子が戻ったおかげもあってか、カラスとして柄にもなく、希望に満ち溢れた清々しい朝を感じた]
カー!
カー!
[この近辺に、その朝を告げる高らかな鳴き声を響かせた。
惰眠を貪りたいものには傍迷惑な話である]
[ふと花鏡に入っている通信に気づいた。
確か夜寝る前は誰からも来てなかったはず・・・と確認してみれば、相手はベリアン。]
っ!
[一度通信が入ったあと連絡が途絶えていただけに心配だったから、食い入るように見つめた。
今度の内容もただ風景だけ。そこにベリアンの声が響く。]
・・・ここってどこかしら。
[首を傾げつつもう一度再生し、注意深く見直してようやく分かった。映っている窓のカーテンの模様から、自分の部屋をテラスの外から映したのだと。
”助けてくれて――ありがとうな。”
この台詞から昨日助けた鴉がベリアンだったのだと理解した。]
”オレはいつでも、ここにいるから。”
[ベリアンの言葉を思い浮かべて、慌ててテラスに出る。
昨日用意させたクッションは空になっていたが、宮殿の傍の木を見上げれば、ベリアンはいるだろうか。
見つけたならば、ブルーのナイティーのままベリアンに笑顔で挨拶するだろう。]
おはようございます。体の調子は戻りましたか?
………………オレはニワトリかよ。
[冷静になったのち、自分で突っ込んだ。
花鏡とテーブルマナーの本を持って樹から降りると人間の姿になり宮殿の中に入っていった――が、朝食には少し早かったらしいので、近くをぶらつきながら暇つぶし。]
― 中庭 ―
[エレオノーレが名を呼ぶ声がする。
慌てて駆け寄ってくるその姿を見上げた。
膝丈のワンピースからのぞく足はすらりと優しい曲線を描いている。]
…バランスを崩して転びました。
地上の「下へ引っ張る力」は本当に強いですね…
立つのに手を貸していただけますか?
― 厨房 ―
わっ。……あはははっ。あるある、一気にやっちゃうと粉が舞っちゃうんですよね!
わたしも、一番最初に作った時は、そうなっちゃいましたもん。
[>>243ふわ、と舞う粉に瞬きしつつも。彼の手つきは、徐々に慣れてきて。眼鏡を拭ける物を探しつつ。]
はい! お料理は、楽しいですよ。
特に、食べて欲しい相手の事を考えて作ると、とっても楽しいんです!
[>>246嬉しそうな笑みに、こちらも満面の笑み。
食べて欲しい相手は、まさに今、目の前で粉塗れになってはいたが。彼の事を考えながら行う作業は、いつもの数倍楽しくて。]
……で、卵と牛乳が混ざったら、この粉に少しずつ入れて混ぜて……粉っぽさがなくなったら、少し生地をお休みさせましょっか。その間に、お片付けして、揚げる準備もしちゃいましょう!
[そうして、生地が出来上がれば。
次は、成形と、揚げる作業。片付ける間に、生地は作業のできる状態になっていただろうか。]
― 中庭 ―
下へ引っ張る? ……あっ。
[きっと、引力の事だろう。
水の中で生活するセルウィン>>250は、陸の世界で行動するのに、まだ慣れていないようで。]
勿論! ゆっくり……ゆっくりで大丈夫ですよ。
……どこか、痛い所ありませんか?
[手を伸ばし、彼がそれを取るなら。支えながら、彼の様子を見て。]
―――やはり、そちの笑顔はよいな。
月の光がさざめくように繊細で穏やかで美しい。
余はそちの笑顔の為ならば、いかな労も惜しまぬであろう。
[しみじみとシルキーの笑顔を眺めながら、そう締めくくった。]
[差し伸べられた助けの手を取り、エレオノーレを引き倒さないよう充分に注意をはらって立ち上がる。]
ありがとうございます。
大丈夫、怪我はないようです。
[ゆるりと足を動かしてみせた。]
…情けないところを見せてしまいましたね。
水の中ならこんなことはないのですが──
エレオノーレにも水の世界の滑らかさ気持ち良さを伝えたいです。
僕は、今夜はこのまま泉に戻って休みますが、よければ明日──泉に入りに来ませんか。
決して危険のないようにしますから。
食べて欲しい相手?
相手を思う気持ち…
なるほどな!
人間とは本当に奥深い生き物だ…!
[人の考え。エレオノーレの事が知れる喜び。
失敗しても許さる世界に、気持ちが吸い込まれるようで]
私の料理でも、エレオノーレは食べたら嬉しいのか?
[エレオノーレの片付けを手伝いながら、聞いてみたのだった]
― 回想・食事会 ―
白亜の宮殿を、望む……
[食事会の合間に。
マーティンからの通信に、周囲を見回したが。窓の無い会食の場では、どちらの方向かまでは解らずに。
ただ、何故か。その言葉で、改めて探せば、すぐに解るような気がして。]
…………。
[沈黙直後の小さな呟きは、きちんと聞き取る事ができなかったけれども。
新しい世界を、という言葉に。少し怖かったけれども、空の青さや雲の白さは、格別だった……と。思い返して。]
………………。
“マーティン>>*33宛て”
丘の上、ですね!
会食の場でお会いできなかったのは残念ですけど……ぜひ、お会いしたいです。やっぱり、直接お礼も言いたいし。
[実際に彼に供された食事を見ていれば、まず間違いなく卒倒したのだろうが。
其処は、知らぬがなんとやら。]
……はい。飛んでる途中に見えた物、凄く綺麗でした。
マーティンさんの背中から見るのも、きっと……
[と、続け掛けて。]
……もし、わたしに羽が生えてたら。
マーティンさんの顔を見ながら、同じ景色を見て、一緒に飛べたのかな……。
…………。
と、突然変な事言ってごめんなさい! じゃあ、また……必ず、遊びに行きますね!
[思わず口走った言葉に、慌てふためいて。]
……うう、いきなり何言ってるんだろ、わたし……。
[通信を切った後、頬が赤く茹った。
……でも。背に乗るのには興味はあったが、共に飛べるならと思った事も事実で。
優しそうな笑顔と、ちらりと見えた手のひらを思い返せば。言葉に窮し、そのまま顔を伏せた。]
― 自室のテラス・翌朝 ―
それなら安心しました。朝起きて通信見たから、すぐにこちらに来ました。
会えてよかった。ちょうどタイミングが合いましたね。
[テラスの手すりにもたれかかるベリアンに向かって嬉しそうに笑う。
寝起きは良い方だが、慌てて出てきたせいか自分の格好にまだ意識が行かない。]
あげる…?
[油をじーと見て、手を伸ばして熱くって、手を離した]
熱いぞ…!これはものすごく…!
[油には触ってないので、やけどには至らなかったが、かなりビックリした様子]
/* メモ見落としてた。
セルウィンのあれはエレオノーレ宛やったんか。
うっかり反応しなくてよかった。
メモ見なくても、エレオノーレ宛にしか考えられなかったけど。 */
― 中庭 ―
本当に、大丈夫ですか?
……それなら、良かった……。
[>>255きちんとした知識は無いが……舞台で友人が足を捻った時は、こんな具合には持ち上げられなかったはずだ。どうやら、ひとまずは大丈夫そうで。]
いえ……きっとわたしも、水の中では、セルウィンさんと同じようには動けなくなっちゃうと思いますし。
一応、水泳はできるんですけどね。
[情けない、という言葉には、首を振って。]
……はい、すっごく気持ちよさそうだから、ぜひ行ってみたいです!
じゃあ、明日、泉へ……ありがとうございます。
[と、微笑み。彼が再び中庭を離れるなら。そこまで支えようとして。]
[ふと。]
……ね、セルウィンさん。上、見てください。
[指し示した頭上には、花の天蓋。]
あの天蓋を見て……水の底から上を見上げるのも、こんな感じなのかなって、思ってたんです。静かな中で、上から薄く光が降り注いで……。
……ちょっと違うかもしれませんけど、ね。
[そう呟いて、彼の瞳を見て。笑みを浮かべ。]
”マーティン宛の通信”
気にしてないとの寛大なお言葉に感謝いたします。
また相応しい場所を確認くださるとのお話を聞いて、とても嬉しく思いました。
その時がめぐってくるときを心より待っています。
マーティン様にお会いできるのがとても楽しみですから。
[最初はエレオノーレがドーナツをあげてみただろうか。
熱いけれど、自分でもドーナツの生地を入れてみたくて]
…私もやってみたいのだが。
[今度は慎重にドーナツを入れて、油ははねなくて。
ドーナツをひたすら凝視していた]
[だが、少し間を置いて送られた言葉に頬を染めた。]
出会ったばかりの頃より、たくさんお褒めのお言葉を頂きました。
今まで人に賞賛された経験はあれど、不思議とあなた様に言われると何故か、かつてない胸の高鳴りを感じます。
ですが、同時に嬉しいと思う気持ちも本物です。・・・ありがとうございました。
[最後は消え入るような、小さな声になっていた。]
【シグルド宛て>>*26】
む。なにかさえずっていると思えば、天の使い走りか。
―――…たわけが。我ら勇猛なる
契約だのなんだの口先ばかりの姑息な
[あからさまに不機嫌な顔で、ひとしきり抗議を並べ立てる。
魔族と悪魔は性格の違いから仲が悪いのである―――とはいえ、
人間などから見ればふたつにさしたる違いはなく、
天界とはどちらも同じくらいに不仲ではあった。
ふむ。余もそちに構う暇は持ち合わせておらぬ。
下らぬ争いで花園を荒らす気も無いゆえ、好きにするがよいぞ。
[とてもえらそうに言った。]
― 朝、テラス ―
そうだな、オレもシルキーに会えて嬉しい。
……ちゃんと例も言わなきゃいけないしな。
昨日はありがとう。
シルキーがいなかったら、オレは喰われてただろう。
えーっと……このへんか?
[カラスと人間では身体の作りが大きく違うが、昨日噛まれた部分の感覚を辿っていって……身体を捻って肩口を見せれば、ベストがほつれている。
生身の傷口だったのが、変身して別な形で影響したのかもしれない]
― 厨房 ―
はい!
きっと美味しいドーナツができると、思うんです。
[>>256片付けの合間に問われれば。洗い物をすすぎながら、満面の笑み。]
でも、それだけじゃなく。
わたしが作ったのも食べて欲しいし……こうして一緒に作っていると、もっともっと、嬉しさが広がります。
一つの楽しさが、幾つにも重なって。二倍三倍になっていくんです。
凄く……幸せだなぁ、って。
[幾つもの嬉しさが折り重なれば。きっとそれは、一言では表せない大きな心となる。]
[そうして。
>>260ついに、この難関の時が。形作ったドーナツを、板の上に乗せたまま、熱した油の入った鍋の傍へ。]
だ、大丈夫ですか!?
……火を使ってると、湯気で火傷する事もありますけど……慎重にやれば大丈夫、ですからね。
[乾いた菜箸を横に置いて。生地をひとかけら、油へ落として。]
……ん、適温!
じゃあ、この中に、そーっと生地を入れていきましょう。
……あっ、入れすぎるとくっついちゃうから、何個かずつね。後、水が入ると油跳ねて危ないですから、水滴には気を付けて……。
[少し煩いくらいかもしれないが、手順を伝えながら。やや緊張しつつも慎重に滑らせた生地は、気泡を纏い、黄金色に転ずる準備を始めていて。]
[エレオノーレの指が上を指し示す。
頭上を包む花の天蓋。]
ああ…綺麗です。
天から洩れた柔らかな光があなたの肌にも髪にも宿って──静謐だけども冷たくない。
月のかげを求めてここへ辿り着いたというあなたの双眸はいつも清かなかげを見出すのですね。
ヒーラールーの祝福も、きっとそうやってあなたに呼ばれて世界に降り注ぐのでしょう。
[花を透過するほのかな光をまとう聖乙女に微笑み返す。]
【マーティン宛】
ふっ…!
悪魔でないにせよ、魔の者がよくここへこれたものよ…!
それに魔界が滅びに瀕しているとは、笑えるではないか。
そう願いたいものよ。
魔の者は素行が荒いゆえな。
[天界のプライドにかけて。負けじと皮肉を交えていいはなった]
わ、上手上手! その調子で、どんどん揚げちゃいましょう!
[>>263>>265ふわりと浮かぶ生地に、こちらも破顔一笑。]
これで、どろっとした生地に油で火が通って、ふわふわになるんですよ。
あんまり触りすぎずに……端の方がキツネ色になったら……っと。
[余熱もあるから、綺麗なキツネ色よりは少しだけ早めのタイミングで、ひっくり返して。]
後は、お砂糖をまぶせば完成です!
こっちにはシナモンシュガーも用意してますから、あっついうちに、揚がった分から好きなお砂糖まぶしてお皿に入れちゃいましょう!
[程よく揚がった生地。
リング型にしているから、火通りはさほど心配しなくても大丈夫だろう、と。綺麗に色付き膨らんだ物を取り出しては、砂糖の器へ移して。]
― 自室のテラス・翌朝 ―
どういたしまして。
でもベリアンが通信で映像を送っていたからこそ、運良く間に合ったんですよ。
もう回復しているなら本当に良かったです。
[あでるが鴉を食べるかどうかは明言できなかったから、そこはぼやかして返事をする。
またどうして通信を行っていたのだろうかとふと疑問に感じたが、今の話とは関係ないから黙っていた。]
[だがベリアンが体を捻って見せると、覗き込みつつ少し首を傾げた。]
本当です。ベストがほつれています。
・・・でも、この傷?もちゃんと治る、んですよね?
[心配そうな表情で、ベリアンの顔を見上げる。
鴉から人間の体に変身する際の仕組みが良く分からないから、どういう影響が出るのだろうか不安に思っているのだ。]
― 食堂 ―
[「獲物」とシルキーが語りあっていた頃……猫はすでに寝台を抜けだし、朝食を探して食堂をうろついていた]
にゃぁ、にゃぁ、にゃぁ、
にゃ〜〜ぁ〜〜ぁ〜。
[いかにも「今にも死にそう!」な声で鳴きながら、ばりばりばり、と食堂の扉を爪で掻く]
では、明日、泉でお待ちしています。
濡れてもいい格好でおいでくださいね。
近くに僕の姿が見当たらなければ、水辺で舞ってください。
そのステップであなたとわかりますから。
[優雅に上体を曲げて礼をした。]
よい夢を──エレオノーレ。
― 中庭 ―
はい……。
……で、でも。セルウィンさんの髪も……すっごく綺麗、ですよ?
[>>268花の天蓋の残滓を纏い。青い髪と、淡い花弁とのコントラストに、束の間魅入って。]
……そうだと、いいな。
何が何だかわからないまま、ここに来ちゃいましたけど。
世界のピンチ、っていうなら。そして、ここに居る皆さんも困っているのなら。できる事は、やってみたいんです。
……もちろん、セルウィンさんの助けにも、なりたい。
わたしに、その力があるのなら……やっぱり、精一杯頑張ってみたい、です。
[花の向こう。笑みを強くして、彼の瞳を見つめた。]
はい!
……濡れてもいい服装と、着替えも……かな?
[必要な物をあれこれ指折り数えて。
>>273優雅な礼に、微笑み返して。]
舞い……ダンス?
……ど、どんなのでも、大丈夫ですか?
じゃあ、明日。泉で、お会いしましょう!
[舞い、と言われると。去年の舞台で端役として踊った群舞くらいしか思い当たらなかったが……それでも。約束を交わせば、その姿を見送った*]
エレオノーレの作ったものは、もちろん食べたいぞ…!
凄く幸せ…
[明るい気持ちもあったが、天使にとっては暗い影を落とすことになろうとは。いくばくの不安を持ちつつ]
いくつも入れては、わかった。
[エレオノーレの言うことを、真剣に聞いてうなずいてドーナツに挑んでいただろう]
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