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[家を出たかったから軍人になった。
敵性音楽でも学びたかったから軍人になった。
軍人に感謝しているから、応援する軍人になった。]
……わたし、軍人なんだなあ……。
わたしは本当に、甘いのだろうな……。
[椅子にすわると、溶けてしまったレモンシャーベットを飲み干した。
冷たくて、頭がしびれた。]
[寝台から降り、「新米カレル」とは違う、きちんとした敬礼をして]
……申し遅れました、ギィ閣下。
自分は、中央情報部隊所属情報将校、カレルレン・イレヴンス少尉であります。
「身分を明かせ」とは命じられていませんでしたので、「通常任務」の一環として、所属偽装を行いました。
[空を見上げる。
彼女が空を見上げる理由は至って単純だ]
ま、歩き続けてりゃ、そのうち何かにはなってるっしょ
[下を向くより上を見た方が気分が上がる。
そんな叔母のおまじないが、彼女には結構効果があるからだ**]
[部屋を出るカサンドラの声、また傷と共に閉じ込めた記憶が蘇る
戦友は豪快な男ながら浮いた噂の一つも無く、好いた女性にアプローチもろくに出来ない男だった。
その男が恋をしていた女性もまた、カサンドラと同じ数少ない女性医官で。]
……
[二人が交際をしていたのかは知らない
奥手な戦友はただ一度、彼女が好きなのだと酒の席で話した以外にその恋の話を口にすることは無く。
彼女とはろくに話したことは無かった、あの男が恋をするのなら戦友に似た情熱的な女性だったのだろうか。]
……ッ
[背中の火傷跡が痛んだ]
[狼の紋章のことを指摘されて腕を交差させる。]
おや、どこかでわたしのシャワーシーンを覗いていたか?
入ってくればよかったのに。
人でなし…ね。
おまえは偽るが、わたしは誑かすという違いかもしれないよ。
人は──いろんな面をもつ。
[赤い髪を手櫛で背に流し、ゲームの様子を伝えるモニターを振り返る。]
笑い方を忘れた男が向うにもいるようだ。
[隻眼の男を指し示す。]
気になるところではあるが、わたしは少し休むとするかな。
次に目覚めたら、決着もついているだろうね。
会議は踊る。
幕は閉じる。
[散らばったチェスの駒、黒の女王をカレルの方へと指先で弾く。]
いつか、わたしの私室のベッドサイドに忽然とそれを置いてゆきたまえ。
できるだろう、おまえなら。
[言いおいて、頭の上まで毛布を引き上げる。]
…笑い方も、思い出せるよ。
……ふ。
すまないな、トール。
[顔を上げトールからマッチ箱を受け取りながら>>92、口角を上げ初めてこの場で笑みを浮かべた。
陸軍ですらも、それは見慣れたものでは無いだろう。
氷壁に一欠片の陽の光が当たり、ほんの少し、それは水に変わり土へと吸い込まれた。]
……私の悩みなど、空の前には対したものでは無いのだろうな。
[独り言を呟く口元はまだ上弦の月を描いたまま。
けれど、その声に自嘲的な響きは無く。]
気にするな。
[そしてツィスカ>>100に向けた表情もまた笑んでいて。
彼女はどんな反応をしたか、何であろうと笑ったままなのだが。
いつの間にか痛みは消えていた]
[テーブルの上に置いてあった箱をあける。
中には、ざくろ、かりん、いちじく、バナナ、マンゴー、アプリコット、クランベリーなどの多種多様なドライフルーツ]
今夜はここで夜明かしをしたく存じます!
[そう言ってミルクたっぷりのコーヒーを淹れてくると、ホワイトボードの前を陣取って、クランベリーを口に放り込んだ]
[多種多様なドライフルーツをツィスカが取り出せば、表情は固まり]
……面白い奴だ。
期待以上、だな。
[またいつもの「ドール」に戻るのだった。]
……さて、今日のエウロパの評価の変動。
ツィスカのトールへの考察に私から反論出来る部分が無く、頷けるところすらある。
[そこまで言って、息をついてからまた口を開く]
……▼トール、としようか。
村人ならすまない、なんてことは言わないぞ。
ここまで考えて考えて出した結論だからな。
[そして、少し躊躇してからツィスカに]
……私も時間までここにいよう。
ドライフルーツ、一つ貰っても?
ドライフルーツ?はい!
お口に合うとよろしいのですが!
[そういって、箱をもってツヴィンガーへと差し出す]
一つと言わず、いくらでも召し上がってくださいまし!
ええと自分のおすすめは、これと、これと、これと、これと……
[全てをおすすめする勢いだった**]
あのチョコレートは中々だった、ツィスカが選んだならこれも合うことだろう。
私は沢山はいらな……お、おい。ほぼ全部じゃないのかそれ
[ツィスカの勢い>>109に押され気味になるのだった**]
[ギィの寝台の傍に膝をつき、その腕を両手で包む。
自分の腕のハンカチが目に入り、わずか、見つめた。
「わたしの印」と]
[ひとつ息を吐いて、ギィの手を握ったまま、膝を崩して寝台に寄りかかるようにした。
どこでも、どんな姿勢でも眠れる。だから、これでいい]
[片手で灯りを消す。
静かな夜が降りて]
[ギィは私室に踏み込んでいいと言った。
だから、自分も任務を行うのではなく、私室でそうするようにしたいと思った。人喰い狼には物足りないかもしれないが、これが素に近い自分だから**]
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