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ああ、そうなんだ。
それじゃあ、此度は世話に……。
[世話になる、と言いかけて。
僅かな時間、言葉が途切れた]
……ならない方が、いいんだろうが。
そのその辺りは、やってみないとわからん部分だしね。
特に、今回は初めてぶつかる御仁が相手だから。
[ケガをしないで済むとはそも、思っていない。
これは相手が誰であっても変わらぬのだが、今回は初めて対する者との演舞という事もあり、その思いは特に強かった]
ともあれ、可愛らしき歌姫殿たちの笑みを翳らせすぎることなきよう、尽力するよ。
[だから、口にするのは確約ではなく、努力の宣。
これでもだいぶマシになったのだ、とは。
継承前の戦い方──己が身顧みずに突っ込む荒削りなものも知るローレルには、わかるだろうけれど。*]
/*
……俺の日本語、ちょっと散歩から帰って来いwww
いやまあ、うん。
ねむいせいなんだけど、なんかこう、文章がっ!
……後一手返すのが限度、かな。
まあ、昼間も少しは箱使えるはずだけどな……!
『流石に水、か』
[直立ではなく乱立といった様子の水晶柱に、隙間は少ない。
しかしそれでも擦り抜けた蛇の勢いを殺し切れず、二、三の牙が前に出していた右腕を掠めた。
冷たさ故に痛みは薄く、表情が変わることはない]
『ならばこちらは――』
[ぽた、と足元落ちた血は、岩肌に染みる事はなく水滴の形で留まった。
それはすう……と銀色に光る液体へ変じる]
『金気帯びし"水"で返させてもらおう。結!』
[銀色が水溜まりの如く広がった。
ただし水とは違い、その表面は地面から盛り上がっているよう]
『――水銀鞭!』
いただき。
[右足で鳳凰の背を蹴ると、体制を崩すカスパルへ飛びかかる。鳳凰はそのまま男の自由落下に供えて右旋回。
左手で持った半月斧を最小半径でとりまわす、勢いは付かないが速度重視でがら空きの前面、面積の広い腹へと半ば押しつける様に振る*]
─ 翌日・早朝 ─
あぁ、やはり鳳凰様の。
…貴方様も、どうぞ良き演舞を。
[手に取って間近で見れば、記憶に懐かしいその尾羽に笑みが零れる。
それに唇を寄せると、小さな言の葉を紡ぎ落とした。]
えっ?えっ?えっ?
[天使と思っていた人物が、天使じゃないと言う。
孔雀と名乗るその人の言葉を遮らぬように黙っている麒麟から
すごくすごく怒りの波動が伝わってくる。]
……えっと。
『ここは、あの世の入り口なんぞではありません。
天上宮の、治療院です。
そちらにいらっしゃるのは、おっしゃるとおり天帝が歌姫、孔雀の君。
…あなたは、私もですが、演舞で力を使い果たして、
ここで孔雀の君と白鵠の君の治療を受けていたのです。』
[孔雀の君の後を繋ぐように麒麟が説明をする。
きょとんとしながら首を傾げ傾げ、こくこくと頷いた。]
あ、えと、じゃあ…あ、ありがとうございます。
ご、ご挨拶が遅れてすみません。
俺は、アリーセといいます。
まだ他の方々に比べたら全然まだまだだけどっ、
い、いつかはちゃんとした護り手に、なるんで!
[状況を理解し始めて脳みそをぐるぐるさせながら、
上体を軽く起こして礼をしようとするが、]
あいててて……なんか、あっちこち痛いな…。
わ、わかりました。
おとなしく、してます。
[明日の演舞はここから見て欲しいというのを受けて、素直に頷いた。]
[おとなしくしているなどと器が口にするのは珍しい。
麒麟はちらっと器を見て―ため息をついた。]
(やべえ、ちょーかわいい!天上界やばい!)
[少しは成長したかと思ったのに、器は相変わらずだったのだ。]
『きっと一の演舞も激しく華やかなものだったでしょう。
ここにばかりお手を煩わせるわけには行きません。
後は、私が―見ていますので、どうかお休みください。』
[麒麟は丁寧な口調で移行の器の見張りを申し出る。
身体が回復してきたら孔雀の君が傍にいると危ないと
器の性格を先読みしてのことだった。]
……そうですか?
私は蒼龍さまの気の方が心地好く感じますが。
[こて、と不思議そうな表情になったものの、
手を持ち上げられ指に軽い口付けが落とされれば、ぽふ、と音が出そうな勢いで顔が赤くなった。
蒼龍の言葉にはこくこくと必死に頷いて]
ご無理はなさらないでください、ね?
[顔を赤くしたまま口にしてシェットラントの様子を見に行こうとした**]
― 武舞台 蒼穹 ―
……このっ……!
[成功、という声>>107が届く。
口をつくのは僅かに怒気を孕んだ声。
けれど、そこに苛立ちの響きはない。
してやられた、という悔しさはあるが、予想外の動きと、それと相対していることが齎す昂揚がそれを遙かに上回っていた。
とはいうものの、喜んでばかりもいられないが]
……そこで、そう、来るか!
[鳳凰の背を蹴り飛び掛る動き。>>108
均衡の取れていない状態では、先のような急降下で避けることもできず。
せめて、と羽ばたき後ろへ下がったことで、深く食い破られるには到らなかったものの、半月斧の一撃は確り、腹部に刻まれていた]
― 演舞二日目・治療院・露台 ―
[そして水鏡を通して二つの武舞台を眺むる。
一の演舞も森の中、湖畔となる場を足下に整えたものだが。
玄武が招きし海と星、霊亀の喚び出しし峻嶺、舞台を作り出すところから四の演舞は始まった]
フフフ。これはどちらが誘ったものかな。
リエヴル殿の消耗を余計に案じる者達も、これを見たら何も言えまい。
ノトカー殿も霊亀宿すに相応しきと、何者であれ認めよう。
[心躍るを隠すことせず、舞台が整うのを見て。
もう一つの舞台にも意識を向けた]
……ただで、斬られるわけにはいかねぇっ!
[叫びは自身を奮い立たせる意味をも持つ。
痛みに意識を向けぬようにしつつ、引き戻した大太刀を振り被り、ロー・シェンの左の肩を狙って振り下ろす。
同時に力を入れて羽ばたき、上へ向けての離脱を図る事と、相手の自由落下と。
二つの要素を合わせれば、深く捉えるのは難しいやも知れないが。
やられたら、倍にして返す、とは。
朱雀としてではなく、朱の炎としての、自己信条の一つでもあった。**]
/*
相手に自分の文章を解読して貰っているのがごめんなさいすぎてならない。
そして困らせていないと良いと思っている。
─ 翌日・早朝 ─
[手にとった鳳凰の尾羽はそのままに支度へと向かい。
昨日は桃と白の花が飾った髪を、今日は鳳凰の尾羽で飾った。
着付けは済ませたものの時間としてはまだ早く、控えに行くはもう少し先にと武舞台の近くをゆっくりとした足取りで歩いていた。
まだ人気少ない内に、四神と四瑞の皆様が力を尽くされた、尽くされる場を間近で見ておきたいという思いと。
未だお会いできておらぬ霊亀の君にお会いできたなら御挨拶を、そう思ってもあったがお会いできたかどうか。
どなたかとお会い出来たとしても出来なかったとしても、人が集まり始めることには早々に天帝の元へと控えにいった。]
― 翌日・治療院 ―
うぅ……。
[寝台の上、横たえられていた青年の身体が身じろぎ、僅かに目を開く。
その視界にぼんやり映るは見知らぬ天井。
ごしと右手で目を擦ろうとすれば、わき腹が攣れるような違和感。]
― 演舞二日目・治療院・露台 ―
こちらは蒼穹で武技の交叉となるか。
対照的な並びだな。
直ではなくなってしまったが。
お手並み拝見させてもらうよ、ロー・シェン殿。
南方守護、広く名を知られしカスパル殿を困らせるほど存分に、その力振るわれませ。
[一方に肩入れするわけではないが。鳳凰と共に戦う形を取ったロー・シェンへと直には届かぬ声援を送った]
ぁ……。
[寝台の上寝転がったまま、昨日の記憶を反芻する。
アリーセが倒れて、それから……。]
……そっか、僕、も……。
[わき腹に手をやれば、触れるのは巻かれた包帯。
けども、昨日感じたような激しい痛みはなく。
今度は左上腕へ視線向ければ、傷跡こそあるものの、傷そのものは塞がっている。]
これって……歌姫の歌のおかげ、かな……?
礼を言わなきゃ、ですね……。
[宿舎とはまた違う天井に、ここは治療院かと思いながら、右手を寝台の上について、ゆっくり上半身を起す。
すこしふらつくのは精神力が尽きた為。]
ふぅ……僕もまだまだ、ですね。
[けども、つい口角上がるのは、あの楽しさを思い出したから。]
[アリーセもきっとここにいるだろう、様子を見に行こうかと考え、ふと窓を見れば、差し込む日はもう高く。]
……あ、今日の試合っ。
[慌てて寝台から降りると身支度に*取り掛かった*。]
― 第四の武舞台 ―
[ 煌めく水晶の柱が、水蛇を貫き、飛沫を散らす。散りながらも霊亀の護り手に辛うじて届いた氷の牙が、彼の身の内より、新たな武器を生み出させるを見る ]
水銀?
―演舞二日目・治療院―
[あの後、骨を折っていたのを応急処置してもらったから
今痛いと騒げる程度で済んでいるんだ、と麒麟に説教を受けながら、
残っている疲労感に負けて再び寝入ってしまった。
そして、翌日。
目を覚まし、昨日よりも確実に痛みが軽くなっているのを感じた。
上体を起こし、残る打撲の鈍痛に表情をゆがめるも
そのままベッドから足を出して立ち上がった。]
今日は、三と四の演舞なんだよな?
昨日の一の演舞…ラートリーさんはどうだったんだろう。
同じ日じゃなきゃ見れたのになあ…。
[ぶつぶつと言いながら、部屋から回廊へと出た。
なんとかして演舞を見たいと外に出る策を考えながら。]
― 武舞台 ―
[ 「金」に属する「水」、鞭となって空を斬り、波涛の盾までも切り裂いて迫るそれを目にして、男は笑う ]
面白い…
[ 迫り来る銀の軌跡を見つめ、七星剣握る右腕を後ろに、半身を引くと、残る左の腕を眼前に ]
― 試合前・武舞台 ―
[人影はまだまばら、その中、青年も一人。
アリーセも、来るだろうか?ジークムントとラートリーは?
そんな事をぼんやりと考えながら、第参の武舞台はどちらだろうと*歩いていく。*]
― 武舞台 ―
[ しなる銀の鞭の表面に、周囲に漂う水気が集まり冷やされて霧となる。
霧の尾引いた水銀が、翳した腕を打ち据える刹那、霧は、鞭の軌跡を変え、そのまま玄武神の左腕に巻き付かせた ]
…っ
[ 勢いついた水銀の鞭は霧に捕われながらも重さを失わず、巻き付いた腕を浅く切り裂く。
その腕より流れる血潮も赤き霧となって、空に散った ]
─ 一・二の演舞後 治療院 ─
[心よりの賞賛は、言の葉に乗り伝わっただろうか。
それを確かめるよりも、上体を起こそうとした麒麟の君に慌てた方が早かった。]
今はまだ御身体は休めたままでいらして下さい。
御身は演舞で力を尽くして下さいました、少なくとも一晩はこのままがよろしいかと。
『霧氷変化…』
[ 巻き付いた鞭を離さぬように、腕裂く痛みに耐えながら言霊を紡げば、水銀にまといついた霧は氷の枝を広げゆく。凍る事無き水銀の内にも氷の枝は入り込み、有り得ぬ程の冷気を迸らせる。枝は針の大きさから、忽ちに伸びて… ]
『閃!』
[ 男の声を合図に水銀の芯を持つ、無数の氷の槍となって、ノトカーへと殺到していく。もしもその槍に貫かれれば、傷口すらも凍りつくは必定 ]
─ 早朝・武舞台傍 ─
la lala... lalalalala la...
[昨日の激しさが嘘のように静けさ保つ場を一人歩く。
口ずさむ旋律は、前日の演舞への感謝と今日この後の演舞への祈りを込めたもの。
言の葉乗らぬ故力は無いが、心は込めて歌っていた為に金の気に気付くのが遅れた。]
[ラートリーがここにとはローズマリーから聞いていたけれど、
本人を前にすると、ちょっとしゅんとした。
【兄】のように思っていた人も身体を痛めたとなれば、
心配もするし、悲しくも思うから。]
うん、おはよう。
わあ、演舞見れるの?!やった!
俺は…へーき。歌姫様の力ってすごいんだね。
ラートリーさんは?だいじょうぶ?
[手招きにゆっくりと歩み寄りながら、薄着姿のラートリーに
ちょっとした違和感を抱いて瞬いた。]
(あれ、ラートリーさんってすこし丸くなったのかな?)
[ほんとうに、なんとなくなのだけれども。]
『阿呆、頭を使わんと腕が無くなるぞ』
[どさり。
自由落下の先、背中で男を受け止めた鳳凰はそのまま距離を取りながらの短い説教]
大丈夫。まだついてる!
[左肩の傷は右腕のものよりも深い。
けれども握れば右も左も力は残っている]
さすが「別格」は違うな。
[別格の良い香り、後半は省略しておく。
喰えない神と手合わせなんて腹が減るだけだ。
それもこんなに手強い別格と。
しんどい、と思うのは腹の中だけ。
どんなに思っても、顔は笑うのを止めない]
さて、と。
[鳳凰の上で、今度は両手で半月斧を構える。体制もまたがらず、すぐに飛べるように立つ、風に負けぬよう*前傾の姿勢で*]
─ 早朝・武舞台傍 ─
[顔を上げた霊亀に両の手を伸ばし、立ち上がって頂けたらと言外に願う。
それでも跪いたまま居られたとしてもその手を取ったまま、自分もその場に座り霊亀よりも目線を下げて。]
ノトカー様。
先代の霊亀の君は素晴らしき御方で御座いました。
今代の器としてここに在られる貴方様も、素晴らしき御方に御座います。
私どもは微力ではありますが、心の限りお尽くしいたします。
どうぞ、貴方様も良き演舞を。
[願いを込めた言の葉を乗せて、微笑みを向けた。**]
ローレル。
昨日はごめんね、頼んでおいて任せっきりにしてしまって。
[ノトカーと会話を終えた後、程無く。
昨日、結局顔を見ず仕舞いでいた妹へと声をかける。
応龍と麒麟の容態が気にかかってということもあったが、妹なら大丈夫だろうという甘えもあったから。
妹からは何と返答が返ってきたろうか。
どのような言葉であっても受け止めた後。]
じき、今日の演舞が始まる。
変わらず、心を尽くそう。
[そんな言葉で、妹のみならず自分の気を引き締めた。**]
[調整をしていたというラートリーの声に、じっと水鏡を覗き込む。
俺にできることない?って聞こうと思ったが、かえって邪魔しては…と、
お任せすることにした。]
そっか…って、そんなすごい怪我したの?
[肌蹴られた襟元>>+32から左肩に目をむけて、]
ほんとだ、昨日の傷とは思えないや。
俺の骨も軽くは繋がったみたいだし、本当にすごいね、
あのひとた…………ち?
[ラートリーの肩の傷跡から視線を水鏡へ向けようとして、
ふと襟元から胸へ続くラインが眼に入った。
思わず自分の部屋着の胸元を覗き込む。
形が何か違う。胸筋の鍛え方が違うから?]
/*
…は。ついアリーセとの墓下だから、バラすような方向に舵を切ってしまったけれど。
これ、他の人もツッコミできる状況でやった方がもっと楽しかったような。しくったぁ!
[でも、一般に鍛えた胸筋よりもふわっとしたラインに見えた。
こんなかんじ、と自分の胸の上に想定されるふわっと感を想像して、
憮然とした表情でラートリーを見た。]
……………。
[たどり着いた結論がどーしても飲み込めず、
眉を寄せたままうぅ、と唸ったのだった。**]
つ……。
[思わず呻きを漏らした青年の、体のあちこちが凍り付いていた。
しかし、震えたりふらつくことはない。
胸の内にはまだ、昂揚の熱が宿っている]
『――やはり、出し惜しみ出来る相手ではないか』
[青年は一歩踏み出し、白銀の線で囲まれた六角を踏む。
すると周囲へ弾かれたかのように、黒い炭のような塊が浮かび上がった]
『結!』
[それは圧縮されたかのように一度縮こまり、虹色に光る透明な礫と化す。
そして霊亀が叫ぶのは、この世で最も硬き石の名]
『――金剛礫嵐!』
[無数の輝きが、光の嵐の如く、玄武へ迫った**]
/*
必殺技になりそうなのは幾つか浮かんだのだが、中盤の大技に相応しいのが思い付かなくて大変時間がかかってしまいました…。
改めてバトルロールの難しさを味わっております。
/*
うわー!贅沢な石礫。
火性なら燃やすとこですが(もったいないけど)
ちょっと小手先避け続いたので、これは喰らっておきたいな。
どうした?
[憮然とした顔に小首を傾げる。
そうこうする内に観覧席からの歓声が伝わってきた。本日の演舞者達が姿を現した辺りだろうか]
ああ、ほら始まるみたいだ。
もう少し近づいてご覧よ。
[微妙な空気を残したまま、水鏡を指差した**]
これでよし、と。
[一度アリーセから視線を外し、水鏡を見て満足げに頷いた。
角度を違えれば一度に別の場所を映せるようにもなったはず。これで心置きなく楽しめよう]
相手が蒼龍の君だったからね。
普段は穏やかな方だけれど、敵を下すとなった時の猛将ぶりもまた有名なんだよ。
私もまだまだってことの証だね。
[敵わなかったことの悔しさより、目標とする人がいることの嬉しさを窺わせて笑う。
分かりやすいように見せたが、晒されて気分の良くなるものでもないだろうと襟元を合わせ直した。胸元も薄着の下へ]
肋骨をもろにやられるほどだったの?
若いなあ。
[自分の胸元を覗き込む>>+33ということはそういうことなのだろうと。天界では性別を知る者の方が多いから、誤認の事実に思い至らないまま右肩だけを軽く竦めて>>+35]
― 武舞台 ―
『…凍』
[ 氷の槍を放ったと同時、左腕を押さえると、自ら傷口を凍らせ血止めと為す。玄武神にとって水気の一部である氷は、動きを阻むものではなかったが、人の血肉持つ身なれば、痛みを消すことは出来なかった。
癒しの術を使わぬのは、暇を惜しんだが半分、後の半分は対峙するノトカーと同じ人身であることを、自らに律するためだ ]
く……!
[ 水珠に満ちる水の圧力によって、さしもの金剛石の礫も勢いを削がれはしたが、全てを止めるは叶わず、蒼き水の内、輝く金剛礫に裂かれし漆黒から、たなびく雲のような朱の帯が、幾筋も、細く伸びてゆらめいた** ]
―演舞二日目・治療院の露台―
蒼龍の君…オレ、まだ会った事ないかも。
猛将って、なんかすっごい厳つい感じ。
[想像しているのは―…根は優しくて力持ち系の大男だったりする。
一の演舞も大変だったのだなあと思いながら、
楽しげなラートリーの声>>+36にえへへと笑う。]
演舞の間のどこで怪我したのか、よく覚えてないんだ…。
痛いとは感じてたんだけどなあ。
麒麟に身体のことを考えて動けって超ウルトラ怒られちゃった。
[若いと評されて、に、っと歯を見せて笑った後でぽりぽりと頭をかく。
背中の方まである髪が肩下辺りで不揃いに短くなっていて、
ああ、昨日…と思い出した。]
えっ?あ…えと。
んーん、なんでもない。ない。
あ、始まるんですね、調整ありがとうございます。
わ、ワクワクするなぁ…。
[憮然とした表情を見られて>>35、慌てながら水鏡を覗き込む。
しかし、頭の中はぐっるぐるだ。
(だって、どう聞いたらいいの?
ラートリーさん、女の人? とでも?今更?)
『もしかして…気付いてなかったのですか?』
(気付くとか気付かないとか、そーゆー…
だって違ったらどうすんの?いや、でも違わないよね?)
『彼女は、女性だと思いますが』
(うん、女の人だよね? えっ?女の人???ええぇっ?)
うそぉっ!
[ぐっるぐるまわる思考の合間に麒麟の声が混ざって
いよいよよくわからなくなった挙句につい大きな声を上げてしまった。]
あわっ、す、すいません。
[驚かせてしまったようなら、ぺこりと頭を下げる。
しばらく眉を寄せっぱなしだったが、演舞が始まるとそちらに引き込まれて
真顔でじっと見つめるようになっていた。**]
― 武舞台 蒼穹 ―
[振り下ろした切っ先に、返る手応えは軽い]
牽制狙い、届いただけでも儲けモン、ってな……。
[小さく呟きながら、高度を取る。
腹に入った一撃は、重症、という程ではないようだが、場所が場所だけに、力を入れるのを阻害する、が]
……飛んで、振れれば、十分だ。
[紡ぐ言葉は、暗示の言霊。
実戦で治癒をしている暇のない時に用いる、一時凌ぎ。
それで一時、痛みを押さえて]
……さーぁて、それじゃあ……。
[大太刀を握る手に、力がこもる。
楽しませてもらえているのだから、自身も相手を楽しませるのが道理であり、礼。
それを為す手段は、この場においてはひとつしかない。
だから、当然の如く、それを選び取る]
……行くぜっ!
[宣の後、朱の翼が大気を打つ。
高い位置からの降下、そのまま斬り下ろす、と見せかけて。
距離を詰めた後、大太刀を横に流した構えで翼を大きく羽ばたかせる。
揚力を作って滞空しながら、決めるのは唐突な空中前転。
それによって態勢を変え、繰り出すのは勢いと体重を乗せた踵落とし。
飾り帯につけられた鈴が、しゃらん、と涼しげな音を立てた。**]
― 武舞台・観覧席 ―
……わぁ。
[遠く、視界に捕らえたのは波猛る海原と、山。
陽と共にあるのに鮮やかに光る北斗七星。陽を受け地上で煌く鉱石。
思わず目を丸くする。]
凄い、なぁ……。
[実は術の行使は苦手な青年は、ただただ感嘆する。]
水は玄武の方だろうし、なら金が霊亀の方ですよね……。
どんな戦い方なさるんだろ……。
[自身と同じ金気、興味を覚えはするけども。
どうしても気になるのは、ここに来る前から楽しみにしていたカスパルの演舞。]
ん、こちらが第四の武舞台なら……。
[第三の武舞台の方へと*向かった。*]
― 武舞台・観覧席 ―
[第三舞台に程近い席のひとつに腰掛ける。
ぼんやり武舞台を眺めておれば、昨日の高揚がぶわっと蘇り身震いひとつ。
いなす様に息吐いて、ぐるりと観覧席を見回す。]
来てない、かな・・・…?
[呟いて再び武舞台へと視線戻す。]
お相手は鳳凰の方でしたっけ……。
だったら……。
―――空かなぁ?
[ぽつり呟いて空見上げれば、昼に浮かぶ北斗七星はやはり*鮮やかに瞬いていた。*]
― 武舞台・観覧席 ―
[武舞台に現れる二人と、神々しい鳳凰そのもの。
武舞台の上の二人の楽しそうな空気に昨日とはまた違う高揚を覚えておれば。
カスパルの背に一対の翼、切っ先が下がり、 対する鳳凰の背に乗る人も、獲物こそ持ってはいないが、構えを取った。]
嗚呼……。
[始まりに息を*呑んだ*。]
/*
マウスのホイールを手前に回すと2割の確率で動かなかったり上にスクロールして、奥に回すと2割の確率で動かなかったり下にスクロールする。
って言うおばかになったマウスのお陰で色々操作が面倒ですこんばんは。
よく使うからなぁ、ホイール。
またマウス変えなきゃ…。
今度はホイールじゃないマウス買おう。
[ 妖魔に屠られし人の子の悲嘆、調伏せし妖魔の呪い、共に妖魔と戦う兵の命の重さ…それら全てを身に負って、地に在る神は魔を祓う ]
[ 血を流し、命を削り、魂魄までも使い果たし、人として生まれし縁を断ち切って、帰天するその時には、玄武神の心は虚ろの淵 ]
[ 神気は尽きず、神としての存在が脅かされることは決して無いが、人としての死を以て、神の心も一度は死を迎えるに等しい ]
[ 天帝の前に捧げられる演舞は、聖なる神意と、汚れ無き守護神の神気に満ち、交わされるのは、相対する者の力を認め、それに相応しく我が身を高めようとする誇り有る戦。
互いを殺す争いではなく、互いを活かす闘いであるからこそ ]
― 武舞台・承前 ―
ゆら、ゆらり ―― ― -
[ 朱の帯が水の珠を巡る。
巡る朱は、やがてひと連なりの細く長い糸となり、水珠の表面を這うように、ぐるぐると渦を巻く ]
『血鎖水陣…』
[ 内より響いた低い声と共に、今や、網目のように表面を朱の糸に覆われた水の珠は、一際高くせり上がった波涛の上を滑り ]
『翔…!』
[ 七星剣の一閃と共に空に放たれたは玄武神の血と水で編まれた檻…いかなるものに貫かれようとも形を変えず、その檻の内に霊亀が護り手を捕らえようと飛来する ]
[ 揮った剣先までも流れ出る朱に染めて、術を放ったと同時に、力尽きたように波間に膝をついた玄武神の瞳が、褪せし色より濡れた漆黒へと変わったを
…気付いた者は在るか…?** ]
/*
ちなみに、何となくだが、表では、食べたいな、が高まると口を開けている表情差分を選んでいる気はしている。
そして進行中は変顔を使えなさそうで残念賞。
― 武舞台 ―
[金剛石が水珠の向こうへ消え、朱の帯がたなびくを見て、詰めていた息を吐く。
呼気と共に体内の熱まで抜けて行くようで、芯まで凍えさすような冷気を眉を寄せて堪えた。
出血こそ少ないものの、体温でも融けぬ氷は、確実に体力を奪っていく]
『苦しいか?』
いえ……平気です。
[それでも意識が揺らがぬのは、ノトカーと霊亀、二つの魂を内に持つが故。
"器"の受けた痛みはノトカーが背負い、霊亀は力を振るうためにその意識を研ぎ澄ませる。
人の身で、人ならぬ力を振るうため、それがノトカーと霊亀の間に交わされた約定であった]
リエヴル様も、今は人の身。
それでも、耐えているのでしょう……?
[散る朱色に、相手も同じ人の血肉を持つことを見て取り。
己を奮い立たせる熱と変える]
― 演舞二日目・治療院の露台 ―
おや、そうだったのか。
まあ後で直接お会いするのが一番だろう。
ジークムント殿もきっとアリーセと喜んで話して下さるよ。
[厳つい>>+37という表現は似合わないのでクスクス笑う。
温和な中にある荘厳さや苛烈の中にも消えることなき公明さ。彼の君の矛盾せぬ二面を言葉で伝えるのは難しい。百聞は一見に如かずであろうと、そんな答え方になった]
そこまで集中できるほど良い対戦だったのだね。
それを直接に見られなかったのだけは本当に残念だよ。
戦場でまでそうなって遅れを取るとは思わないけれど。
麒麟殿の心労を減らすためにも、加減の仕方は憶えないといけないかもしれないな。
[孔雀姫の治療がなければまだ起き上がれなかっただろう我が身のことは棚に上げつつ、忠言めいたものも軽く口にして]
おかしなアリーセ。
何を今更敬語になってるんだい。
こういう使い方を見せるのは初めてだからか。
[呪も唱えずに調整したから驚かせたのかと、軽い気持ちで傍へと招き、肩を寄せるようにして観戦しようとしたのだが]
[降下するカスパルの構えから上段からの斬り下ろしかと踏み、刃を跳ね上げるために半月斧を下段に構えるが。
ささやかな違和感。
太刀の先がゆらり横へ流れ出す。
相手が未熟な者であれば、おかしいなどとは思わない、ほんの、僅かな動き。
相手が「別格」であり、手を合わせて太刀の腕もその香りにふさわしいと知ったからこその、違和感。
達人ともなれば、無意味に太刀筋が揺らぐことなど無いという、確信]
[しゃらん、と。鈴の音が聞こえたのはいつか。
ばさりと羽音が耳を打つと、加速度的に詰まっていた距離が急に乱れる。
頭が理解した訳ではない、ただ、これはまずい、と全身が訴える]
[一瞬の混乱が体を硬直させる。
その一瞬が、他の全ての選択肢を奪った]
行け!
[それでも最後の選択肢を逃さなかったのは、最初に得た違和感のおかげか否か。
鳳凰に加速を命じる。言われるまでもなく減速する気などない鳳凰の背に乗ったまま、前転から繰り出される踵落としを、傷を負ったばかりの左肩に受ける――衝撃。
半月斧を握る左手が、ずるりと滑り落ちる]
騎乗の形で、よくもここまで一心同体の動きをする。
しかし。
[三の演舞に意識を向けていると、「まだついてる>>132」などという言葉が零れ聞こえた]
鳳凰殿も麒麟殿と同じような懸念をお持ちかもしれないね。
[四瑞もそれぞれ性格というか方向性が違うもの。麒麟よりも鳳凰の方が気楽にありそうな気もするが、アリーセへの軽口もこめてククッと笑った]
カスパル殿も実に楽しそうだ。
[もう一方の呟き>>145は拾い損ねたが、旧知の相手、その表情を見ているだけでも良く分かる。
高揚感に影響されるのを感じながら、四の演舞場にも意識を向けた**]
[息子を亡くしたと知った時も、彼は取り乱すことはなく、涙一つ見せなかったという。
遠征先から伝令を使わせ、出された指示は淡々とした、一族の外から護り手に相応しき者を選び、霊亀に伏して助力を乞えというもの。
その対応に冷血であると非難する者もあった]
[ただ、青年は霊亀の器が自分になると決まった時、深々と頭を下げ、一族とこの地の護りを頼むと言った彼の姿を覚えていた。
そして霊亀との面会叶った時、真っ先に地に伏し頭を下げたのが、この男であったことも]
[柄を離した左手が、そのまま相手の足へと伸びる]
――捕まえた。
[かわしようもないはずの踵落としを貰って、相手の動きを止めることを選ぶ。苦肉の策。
弱った握力では、容易くふりほどかれてしまうだろうが、それでも構わぬ。
鳳凰が急上昇を続けたせいで体は上方に投げ出され、左手を支点にに弧を描く。
体勢もめちゃめちゃで、斧を手放さなかったのも奇跡的だ。狙いを付ける暇もない。願う気持ちだけで、振り子の原理で遠心力の付いた半月斧、相手目掛けて振り下ろした*]
ありがとうございます。
私も、継承者一族の方々――そして他の護り手の皆様と並び立てるよう、力を尽くします。
まずはこの演舞にて、その誓い示すことをお約束しましょう。
[ローズマリーの持つ水気により、青年の内にある金気は、洗い研ぎ澄まされるようであった**]
―演舞二日目・治療院の露台―
[水鏡を真剣にのぞきながらも、
もじ、と時折ラートリーから間を置くように場所をずれる。
何を思うわけではないが、なんとなく、ただ、なんとなく。]
うっわー…かっこいい…。
あっちはなんか、フィールドからすごいし…
[蒼穹を舞う朱雀と鳳凰の姿にも、
そして、一方の海と陸を模したフィールドにも、
目をまん丸にして感嘆の声をあげる。
とはいえ、つい追ってしまうのは同じ火の力の持ち主の朱の色。
とても楽しそうに見えるのは、きっと見間違いではない。]
…ざ、ざざ、ざ…
[ 漆黒の男が膝をつき、剣突き立てた海面が、細かに震えて円形の波を広げてゆく。
元より、血鎖の陣は、時間稼ぎ…そのまま捕われていてくれる相手とは思っていない ]
『水霊招来……』
[ 広がる波紋の狭間…きらりきらりと日を弾くは、玄武が身に受けた金剛の礫
表面を溶けぬ氷に包まれて、蒼海に沈む事無く浮かび輝く、その数七つ ]
『四の演舞も見ごたえがあります。
霊亀殿もなかなかの宿り先を得られたようですね。』
[麒麟はかしりと前足を動かしながら、海と大地を見ている。]
あの、玄武さんもすごい強い。
…って、あれっ?
[四の演舞、玄武が膝をついたのに声を上げた。
技に捕らわれた霊亀を両方を見て、握る拳に力が入る。]
― 武舞台観覧前 ―
[ローレルの助力により治療院の世話になる必要があまり無くなり、状態の確認のために訪れるのみとなり。
三の演舞、四の演舞を観覧する前に診察を受け、無理はしないように、と忠告されるのみで済んだ。
とは言え、傷口を押さえるための包帯が無くなったわけではなかったが]
そうだ、これを治療院に居る応龍と麒麟に届けてくれるかな?
[診察のために治療院を訪れた際、世話係の者に花束を二つ、届けるよう頼む。
赤と紫のグラデーションの葛の花と、黄色い小さな花が集合したウイキョウ。
その2種を束ねたものが、見舞いの品としてラートリーとアリーセの下へ届けられることだろう。
花束に込められた木気は僅かではあろうが、火気を宿す者の治癒の助けとなるやもしれない*]
― 武舞台観覧 ―
[蒼穹での舞いと、大山大海での舞い。
どちらも見応えのあるもので、どちらもじっくり観覧したくなってくる。
けれど片方に集中すると、片方を見逃してしまうのは必死。
時折蒼穹に意識は向けるものの、大半は大山大海に視線が向いていた]
熾烈だね…。
それに猛々しくも美しい。
[技と技の応酬は迫力があり、煌く水や鉱石が舞台を飾るよに飛び散っている。
雄々しく幻想的な光景に、知れず、ほぅ、と息が漏れた]
/*
・葛の花
「活力」「芯の強さ」「治癒」
・ウイキョウ
「称賛に値する」「讃美に値します」「力量」「不老長寿」「勇敢」
ふと思い立ったものをぽーい。
合いそうな花言葉を持つ花を探すのに苦労する件w
これが、百年に一度の御前試合…!
[昨日自分がそこに立っていたのかと思うと、
嘘みたいだが、きっと本当だ。]
俺、ラートリーさんと蒼龍さんの演舞も
マジ見たかった…です。
[さっきからそうなのだが、
話しかけるとつい敬語になってしまう。]
俺、もっと強くなりたいなあ…
次はもっと、ずっと…!
あれ、次まで…俺、生きてるのかな…?
[地上人と天上人の違いは、寿命だ。**]
[血色の檻が迫る中、青年と霊亀は一つの決断を下した。
砕け散った水晶の内、鋭い破片を敢えて自らの方向へ向ける。
檻が青年を捕らえると同時、破片は青年の肌を切り裂き、新たな傷を生んだ]
[凍り付くことなき傷から、熱き血潮が迸る。
それは玄武の血と水の檻に溶け、その内にある金気――すなわち鉄を強引に操った]
―― ぱぁん……!
[戒めが砕け散り、内より現れるのは、その身を染める朱を増やした青年の姿]
『大山鳴動…!』
――ごっ ごごごごごご……!
[地鳴りと激しい揺れが、青年の両手の下から玄武の足元へ、波紋の如く広がっていく]
……このっ……!
[上昇の反動で弧を描く相手に対し、こちらの動きは後手に回る。
遠心力を持って、上から落ちかかる半月斧の刃。
動かずにいたなら、どこに落ちるか──考えるより先に、身体が動いていた。
上か、下か。
本能の判断は、上。
空の舞、武器を持って打ち合うそれは、高さが物をいう事が多々ある。
だから、更なる上へと向かうことで一撃を避けよう、と試みるものの]
……っ!
[動くのに僅か先んじて落ちた一撃が、左の肩に食い込む。
それがその先へと落ちる前に、強引に羽ばたいて距離を開けた。
蒼い空に散る、異質な赤。
それは、風に乗って、消えて行く]
……は。
やっぱり、重いな、その手の得物は。
[赤く濡れた肩を一瞥して、息を吐く。
痛みはある。が、意識は向けない。
左手を握り、開く。
感覚はあるし、太刀を支える程度ならばいけるだろう、と判じた。
もっとも、大きく振り上げるのは難しかろうが]
まったく……本当に。
……楽しくて、仕方ない、ってな……!
[ここまでの昂揚を感じたのは、いつ以来だったか。
交差すること、打ち合い、ぶつかることそれ自体が楽しくて仕方ない、と思える感覚。
全力を見たい、こちらの全力をぶつけたい。
務めや役割を抜いて、そう思えて、だから]
朱红的火焰猛烈燃烧。
(朱の火炎、燃え盛れ。)
[鋭い声で紡ぐのは、言霊。
それが向かうのは、己が内なる朱の炎]
……最大全力、ぶつけさせて、もらう……っ!
[言葉と共に、大太刀を構える。
切っ先を下に向けた下段の構え。
肩から滴り落ちた血が、腕を伝って刃へと落ち、消えて行く。
炎宿す滴、それを一滴たりとも無駄にはしない、とでもいうかのように。
それに伴い、高まるのは、火の気。
それは朱色の陽炎を伴い、大太刀の周囲をくるり、と巡った。*]
[霊亀の君と別れた後、どなたかとお会い出来る時間はあったかどうか。
流石に霊亀の君と同じく演舞を控えている朱雀・鳳凰・玄武の君とはお会いするは叶わなかっただろう。
だが蒼龍・白虎の両君の姿を見つけることが出来たなら、挨拶と共に御身体の不調等は無いかと伺いに向かった。
白虎の君に会えたならば、くわえて演舞前に拝顔出来なかったことも謝罪して。
どなたとも会えなかったならば、武舞台の周囲の散策を今暫く続けていただろう。
どなたかと会えても会えなくとも、人が集まり始める前には一度身支度を整え直しに戻り。
着物の着崩れを直し、鳳凰の尾羽を飾った髪を整え。
演舞の始まる前日、玄武が手により氷菓となった果実>>1:57と同じ香を焚き付けた薄衣を纏った。
ふわり仄かに漂う甘き香に眼を伏せ、歌をと所望下さった方>>1:135の御顔を思い浮かべ。
ゆっくりと瞼を上げると、昨日と同じく天帝の元に控えて演舞に臨んだ。]
[身体に不調は無いかを問われると]
お気遣い感謝する。
あの後、白鵠の君の助力を得ることが出来てね。
傷跡はまだ残っているけれど、変調をきたしている箇所は無いよ。
[翳り無き笑みで問題無いと相手に伝えた*]
/*
箱の不調は辛いよね…
鳩だとログ追うのも大変だし。
うん…どんまいとしかいえない。
おねえちゃん赤ログ一人で使っててごめんね。
……ありがとう。
素晴らしき演舞を奉じられるよう、全力を尽くす。
[応援するように紡がれた言葉。
木は火を生じさせるは行の理。
それ故に、その言葉は心地よく、内へと響く。
それへの感謝と共に、丁寧な一礼をした後。
それじゃあ、また、と常の軽い言葉を残し、向かったのは、演舞の場。**]
ご挨拶程度にだけはお話したけれど。
芯の座った護り手殿だね。よくぞここまで自然と扱われる。
[氷の牙を剥く水蛇が踊り、最も硬く美しい鉱石が煌き飛ぶのを見ながら、感嘆の息を吐く。
相生の理に拠る応酬にはゴクリと唾を飲み、拳握るアリーセ>>+47にチラリと視線を走らせると唇の端を上げた]
いや。ある意味では、ここからが本番だろう。
ノトカー殿もこれで終わられはしなかろうし。
リエヴル殿は帰天されたばかりだからね……。
[最後の言葉は、アリーセには意味不明だっただろうが。
きっとすぐに分かる。玄武神の再生とはどういうものなのか。立ち会う機会は滅多にないものだから。
此度は地上での姿を傍近くで見せてもらったこともあり、殊更に胸が高鳴った]
― 武舞台 ―
『貪狼!巨門!禄存!文曲!廉貞!武曲!破軍!……七星嵐撃!』
[ 七星剣が、北斗七星の印を空に斬る。七つの水柱は、蒼天駆ける虹の軌跡を描いて、鳴動する霊山の頂きへと迫る ]
─ 演舞前・武舞台周囲 ─
これは。
ジークムント様にも御機嫌麗しく。
御身体に不調などは御座いませんか?
[蒼龍からかけられた声>>191に先ずは頭を垂れ挨拶し。
体調を問うも、見目には支障無く回復されている様子に安堵の笑みを向けた。
蒼龍から妹の助力>>192を聞けば、笑みはより柔らかなものとなり。]
それはよう御座いました。
妹の木気は快活なれば、御身に馴染むものと思っておりました故。
[同じ木気である以上に、妹の気は本人の気質そのもので。
より力となるだろうことは想像に難くなかった為、心から安堵して微笑み。
武舞台への観覧に向かう蒼龍とは此処で別れることとなっただろう。*]
『約束、忘れとらんじゃろうな』
[上空で急旋回して戻ってきた鳳凰が、左の腕を足で掴む]
忘れたって言ったら、落とす気?
[半ば本気の戯れの間も、カスパルから目を逸らさない。
空中戦での高さの利は知るものの、自分にしたら地が近くなるのも利だと言い聞かせて]
――コタエヨ。
[鳳凰の答えなど聞かずに告げる。
言霊に応じるように輝き出すのは、半月斧に刻まれた古代文字。
土の気を帯びたそれが発するのは、大地の怒り――地震の力を帯びた、微振動*]
/*
とりあえず、残念な表現は後ほどごめんなさいするとして、最後の一撃考えるターン。
の前に、投票と護衛を確認する。おっけー
恐いね、おっけーだよね!?
― 武舞台観覧 ―
[七つの水柱が立ち、大地が鳴動する音が響く。
蒼穹もまた火気と土気の気配が強まり、双方とも大きな力がぶつかり合うであろうことが予測出来た]
─────…………
[それに対し、息をするのも忘れたよに固唾を呑んで光景に見入る。
知れず、膝の上に置いた手がきつく拳を握っていた]
……全身全霊……この一撃に、託す。
我が刃に、想いと力の全てを託し……。
[言葉と共に、ゆる、と太刀が上がる]
……一意専心。
焔翼の一刀、推して、参るっ!
[鋭い声と共に、朱色の翼が羽ばたいて。
朱の羽と赤いいろが散るその中を翔け、一気に距離を詰めようと。*]
[海水で冷やされ固体となっても、霊亀の力受けし鉱石の動きは止まらない。
固まる側より枝分かれし、まるで木が枝葉を伸ばすかの如く天を目指す。
そして海中より姿を現すは、金気の象徴たる金属――
『咲け――五色結晶』
[玄武をその内へ絡めとらんと伸びる、無数の枝。
その先から花開くように、五色の宝石が生まれ出ずる。
星屑にも似たそれらが、玄武の身体目掛け、一斉に降り注いだ*]
─ 演舞観覧・天帝傍 ─
[三・四の演舞を拝するは、昨日と同じく天帝の傍近くにて。
妹も傍にいたか、もしくは昨日と同じようにどちらかの武舞台傍に控えているだろうか。
傍にいたならば微笑み向けたが、姿が見えなくば声は飛ばすことなく武舞台へと視線を向けた。]
…すごい。
[晴天に翻る鳳凰、蒼穹を駆ける朱雀。
荒ぶる海に七つ星煌かせし玄武、地開き五色の煌き抱く山呼びし霊亀。
どちらの武舞台も、強き気を放っていて。
一瞬とも見逃す事なきよう、息をするのも忘れるが如くいた。]
―早朝・武舞台へと至る前―
はい、そういう事で。
[お相子、という相手に一つ頷く。
言葉にしなかった事に着いては、じ、と見るだけに留めた。]
はい、いってらっしゃいませ。
[にぱ、と笑って武舞台へと向かう姿を見送って。
その後、自分も武舞台の観覧席へと向かった*]
/*
無駄に派手な技だ…。
本当は「泰山鳴動」とか「蓬莱の玉の枝」とか書きたかったけど、違うネタを混在させるのは良くないのではとこんな感じに。
― 武舞台 ―
[鳳凰に振り落とされないうちに、その背に上がる。
何か悪態をつかれたような気がするが気にしない。
最大全力。
その言葉に応えるのに、はなっから躊躇いなど、ないのだ]
どのみち、この一撃が最後。
[左の手は柄に添えるので精一杯。
右の腕も一本で半月斧を振り続けるには限度がある。
ならばたった今出来うる限りで応じるのが礼儀]
――シン
[言霊に応じて、半月斧が鳴く地鳴りの音が高くなる。
朱い翼に応じるように、鳳凰も高く鳴くと、相手目掛けて一気に蒼穹を駆けた*]
― 武舞台 ―
[ 銀の枝に咲く五色の華、己が身をめがけ降り注ぐ、星屑が如き煌めきを宵闇の色の瞳に映し ]
嗚呼…実に…
[ 美しいな、と、男は笑う** ]
[今日の武舞台は天帝の傍で控えていて。
姉の笑みにはこちらも笑みを返し。
三の武舞台も、四の武舞台も先の一の武舞台、二の武舞台とも劣らぬ物で。
ただただ言葉なく見ている。]
─ 演舞観覧・天帝傍 ─
あら…ラートリー様。
[武舞台にて戦う場は整いしも、四神と四瑞の力ぶつかるより少し前。
応龍の君よりの声>>+53が届けば、意識をそちらに向けた。
水鏡には孔雀たる己の気が通してあるゆえ、妹にも声は届いていただろうか。]
御挨拶を欠いたままそちらを離れてしまいまして申し訳御座いません。
不都合などは御座いませんか?
[まずは挨拶無いまま治療院を離れたことの謝罪と問いを向け。
アリーセが傍にいると知れば、彼の人にも同じように言葉を向けた。
直接見られぬことを残念だといわれるのには申し訳無く思いつつ、感謝の言の葉を頂ければ微笑み。]
勿体無きお言葉、有難う御座います。
[こちらからも感謝を返した所で、武舞台にて強き力がぶつかり始めただろうか。]
― 武舞台 ―
[水柱から散った飛沫が、己が身を濡らすのを感じた。
ぽた、と滴る雫の色が、何色であるか見る余裕はない。
ただ、僅かに顔を上げれば、蒼天にははっとするほど鮮やかな七色]
何だか――
『晴れやかであるな』
[波の音が、周囲を満たした**]
きゅ?
[ふと聞こえた応龍の声に目を瞬かせつつも]
応龍さま、お怪我は大丈夫ですか?
[と声を送り。
アリーセも傍にいるのが分かれば同じように声を送った。]
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