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後世の歴史家 ベネディクト は 元農家の王様 メレディス に投票した
王国軍司令官 タイガ は 元農家の王様 メレディス に投票した
元農家の王様 メレディス は 元農家の王様 メレディス に投票した
連邦軍司令官 クリフ は 元農家の王様 メレディス に投票した
華冑の影 レト は 元農家の王様 メレディス に投票した
王国軍弓騎士 ノーラ は 元農家の王様 メレディス に投票した
老騎士 ナネッテ は 元農家の王様 メレディス に投票した
王国軍軍団長 ナイジェル は 元農家の王様 メレディス に投票した
連邦軍騎士 ローランド は 元農家の王様 メレディス に投票した
元農家の王様 メレディス は村人の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
現在の生存者は、後世の歴史家 ベネディクト、王国軍司令官 タイガ、連邦軍司令官 クリフ、華冑の影 レト、王国軍弓騎士 ノーラ、老騎士 ナネッテ、王国軍軍団長 ナイジェル、連邦軍騎士 ローランドの8名。
激突は、双方の弓騎兵からであった。
老練と気鋭の二人が矢を射ち交わして交錯する。
激しい応射の両脇で、騎兵隊もまたぶつかり合う。
本隊同士は長弓にて互いを狙いながら、次第に距離を縮めていた。
一方、王都アマンドの方面でもまた一つの攻防が行われていた。
王都を守るため、という同じ主張の元に刃が交わされる。
短くも激しい戦いの後、この方面ではまずマルール側が一手を上回った。
── Benedikt Selvidge 『ブリュノーの戦い』第三章
農業王。畑の王。野菜の冠を被った王。
他にもいくつもある彼の呼び名は、その業績を讃えるばかりのものではない。実際に畑で彼の姿を見た、領民が親しみを込めて呼ぶようになったものが多い。
初めこそ王としての手腕に疑問を呈された彼であったが、領民に対しても野菜に対しても真摯に丁寧に向かい合う姿が、王として受け入れられる基盤となった。
農民から王へと異色の転身を遂げた彼は、王となってまもなく戦争へ従軍することとなる。
そこで捕虜となった彼は、身柄を ───
── Leandro De Luca 『ティルカン諸王列伝』
― 大街道 ―
[ マーティンの手勢は列になって斬り込んできた少数の騎兵に側面を削られて苦渋しているようだ。]
騎士団領の者か。 さすがに精強だ。
[ 撤退しようとするティルカン騎兵の背に矢が飛んだが、効果のほどはあまり期待できまい。
砂塵がたち、戦場の南側は見えづらくなっていた。
その中で、レトが陽気に走り回っている様子は届いている。
なかなかいい陽動だった。
ただ、それに応じるティルカン軍の動きは落ち着いたものである。 ]
もう一手、
[ 押し込むためには、相手に揺さぶりをかけたいところだ。
その時、王都の方で沸き立つ様子があった。
何か起きている。
それは悪いものではない気がした。
未来につながる、何かだ。**]
― 王都アマンド付近 ―
[ 早く降伏すれば良かったなどという言は、勝ちを得た者の勝手な言い分で、戦場では軽口の類に近い。
けれど、それをまともに受け取って、兵の命が失われた事を悔やむメレディスの様子に、苦笑が柔らかい笑みに変わる ]
貴国の兵は幸運ですね。王自らに、命惜しみ、本気で悲しんでもらえるのですから。
[ リンデマンス王は、元々王族として暮らした人ではない、とは噂に聞いていた。
農家出身とまでは知らなかったが、家臣や領民への情の厚さは、出自ならではなのではないかと想像できる。 ]
戦で命が失われるのは互いに避けられぬ事です。貴方ならば、失われた命も無駄にせず、国の未来へと生かされましょう。
[ ナイジェルが言うまでもなく、そのためにこそ、彼は捕虜となっても生きるという道を選んだのだろうけれど。
それでも口にせずにいられなかったのは、決して戦向きではないと今なら判る、この王が、戦場に立ち、堂々と大義を宣したその勇気と誠実に好感を覚えていたからだった。 ]
[ 程なく、予備の軍馬が二頭引かれて来て、ナイジェルは再び馬上の人となる。応急手当を施し、形ばかりの縄をかけたメレディスを隣の馬に乗せようとして、乗馬が苦手だという話に、本気で気の毒そうな顔になった。
結局、少々体裁は悪いが、縄を外し、騎馬兵が一人後ろに乗る形でメレディスを支え、両脇にも兵を添わせることにする。 ]
お辛いかもしれませんが、手綱をしっかり握って落馬せぬようにお気をつけください。陣まで戻れば馬車も御用意できますから。
[ 声をかけた時には、ほとんど子供を心配する親の心境だった。多分顔にもそんな表情が浮かんでいただろう。 ]
リンデマンス国王、メレディス・ソラーニー・リンデマンス殿の身柄は、マルール王国軍団長ナイジェル・ソン・ベルクがお預かりした!
陛下は、お怪我をされているため、これより後、我が方の後陣にて、ご休息頂く。
これ以上のご負担をかけぬためにも、無用の争いは避けられるよう衷心より勧告する。
[ やがて、援軍の騎馬隊が駆けつければ、メレディスを隣にして、撤退を促すナイジェルの声が響き渡る。
彼らがやむを得ず撤退の道を選んだならば、大きな勝鬨と、勝利を謳う角笛の音が、戦場の空気を揺らし、その声は王都アマンダの閉ざされた門の内にも届いただろう。 ]
狼煙を上げよ!
[ 王都の前から上がる狼煙は、局地戦の勝利をタイガへと伝えるためのもの。
今、本隊が押し込めば、それと相前後してメレディスの捕縛がクリフの元へと伝令される筈だ。** ]
/*
ブリュノーを両国合同統治領にする、
なーんていう終わりのビジョンが見えるけれど、それを実現するなら今するべきは殴り合いじゃなくて全力の話し合いなんじゃないの?とも思う。
戦う理由をもう一度考えてみてもいい。(たぶん本国の要請)
/*
それはそう、村の設定考えた時は、特に主義主張の戦いとか考えて無くて、単に利権がらみの戦争っていう感じに投げたけれど、ちゃんと大義だの理想だのの戦いになってるのが素敵。
さすがるがる、というかみんなすごいなぁ。
/*
考え利べきは戦う理由じゃなくて、戦う目的だね。
戦争で何を勝ち取ろうとしているのか。
何を目的として武力行使しているのか。最低限得るべきは何か。それは武力でなければ得られないものなのか。
まー。レト君は全部追い出せばいいじゃんとか言っちゃう子なので、英雄がんばれなのだw
/*
に、しても、今日の投票先はほんと悩む…悩む……!
どこも必須の戦力じゃん??
むしろ戦争遂行で一番要らないのってレトなんじゃ?とか思うけれど、レトが退場したらタイガが精神的に死ぬ。
(たぶん和平の道とか吹っ飛ぶレベル)
/*
投石って歩兵がスリングで石投げてくるイメージだったけど、ひょっとして投石器?か??
ちょっとクリフの発言読み直してこにゃあ
あー。そろそろバレてきたかな。
「所詮ハリボテ騎士団だもんなー」
うるさいな。
ナメられたら囮にもなんないんだよ。
走り回ってるだけじゃなく、ほっといたら喉笛食い破りにいくネズミだってことを見せつけてやるぞ。
「よっ、ネズミっ子!」
「ネズミの大将!やっちまおうぜー」
「さっすがネズミっ子!」
うるせぇっ!!!
[騒々しくも猛々しく、《猿》はその動きを変えた。]
[鞍に下げたレクを打ち振って華やかな音を立てる。
たちまち騎馬の戦士は偽りの姿を脱ぎ捨てた。
持っていた木の枝や擬装用の張りぼてを投げ捨てて、追ってくる騎兵への妨害にする一方、進路を曲げて敵本陣への突撃を開始する。
向かう先で弓兵が構えるのを見て、片手をあげ号令した。]
散っ 開っ !
[軍旗が打ち振られ、ぱっと隊列が崩れる。
それぞれが入り乱れててんでばらばらに回避行動を行うさまは、草原に暮らす跳ね鹿の群れが逃げ散るさまにも似ていた。
攻撃者を幻惑し、狙いを定めにくくして攻撃を躱すのだ。]
[槍の投擲を終えた順に、さらに東に向けて駆け抜ける。
なにしろ背後からは騎兵が迫っている。止まれない。
弓兵の応射と投石器の至近着弾でさらに何人か落馬しつつも、今度はその投石器へ向けて駆けた。
小編成の騎馬隊が立ち止まれば死ぬのは、ある種の魚に似ている。
殆ど本能レベルでそれを理解していたから、足を緩めることはない。]
[その時、仲間の一人が北から立ち昇る狼煙を発見した。
あれは勝利を知らせる合図だ。
誰があそこにいるのかは、兄がそっと教えてくれていた。]
やーーーーーはーーーーー!!!
ナイジェルが勝ったぞーーーー!!!!
「ナイジェル最強ーー!!」
「貴婦人最高ーー!!」
[親玉の声に続いて歓声がわっと沸き立つ。
一部不適切な表現は、司令官に文句を言うといい。
武器打ち鳴らし、賑やかに北の将を称賛しながら駆けていく。*]
/*
村建てとしては早めに投票希望出しちゃった方がいいんだろうけど(票の流れを見る前にという意味で)
まーだー悩む。
この段階でやりきってる人なんていないしねえ。
落として楽しいのはやっぱり俺なんj
/*
そういや村建てが赤陣営だから別にいいけど、歴史家さんは銀狼にしないと無駄に赤見えちゃってたね。
というのに昨日気づいた()
/*
悩んでデフォルト投票見たら、レトも歴史家もクリフだった。
そこは無い。絶対無いから。
昨日はレトが歴史家で、歴史家がナイジェルだったかな。
― 王国軍野営地 ―
[平原の中央で戦いが繰り広げられている頃、王国軍の野営地では川の水の流量が次第に減っていた。
湖から川が流れ出る場所を見に行くものがあれば、マルールの工作兵が川を堰き止めている作業現場に出くわすだろう。
ただし、近づく前に見張りにやんわり追い返されるか、捕縛されるかしなければの話。
野営地の炊事洗濯もちろん風呂への影響は今のところ無い。*]
― 中央平原北側 ―
[部隊が一つにまとまったことで、北側王国騎馬隊は一息つけたのだろう。それが罠かどうかを伺いながら隊をまとめている。あるいは彼らも何かを、司令官の意を汲んだ動きなのかもしれない。寄せては引いていく戦いから徐々ににらみ合いの様相をみせていく中]
……伝令、頼んだよ。
[伝令を飛ばした。向かう先は、中央を支えている歩兵軍であり―――そのしばらく後に、北側で狼煙があがった]
[最初の軍議の通り、正面からぶつかり合う友軍。その側面に位置しながら二の矢を待つように静観していた]
「ママー。このままでいいの?伝令うるさいよ」
機を待ってるんだ。放っておきな
「本当に来るのかな?」
さーて、ただ時に戦場の匂いを読み取るやつってのがいるからね。アタシが老いてなきゃどうにかなるさ。
[戦場に響く喊声を聞きながら戦場を見ていた老騎士は、しばらくして号を発する。]
出るよ!
「ママ、まだ来てないよ!」
馬鹿だね!こういう時は戦全体を見るんだよ!もうあいつらはくるよ!
[戦術でも何でもない、あえて言うなら流れであり経験だ。号を下し、乱れることなき行軍が行われる。
ずっと動かず、前衛に援護をしようかと迷いを抱いていた敵軍の緩みが焦りへと変わり、乱れが生じ――颯爽と駆けおりてきた騎兵の予想外からの攻撃に混乱が一気に乱れる]
[そんな直後に、歩兵隊が混乱している敵へとぶつかる]
ほら、ちょうどじゃないか
叩けるだけ叩き、ここを維持しな!
「突撃したほうが戦果でそうだけど?ママ!」
あいつらが帰ってこれないだろう。任されたんだから惚けるようなことするんじゃないよ!
[二重の奇襲で混乱し、命令系統が乱れる。頻繁にいれかわる指示に右往左往する軍の隙間。本陣への一筋への道。そこが真の狙い]
レトの坊主らがこっちにきたら伝えときな。「若いんだからもっと働けってね!」
[こうして騎兵隊の帰り道を歩兵が作り出すとともに、伝言を残し、歩兵の間から三の矢である騎兵が飛び出していく。
さて、そんな中取り残された歩兵隊はというと]
「右からも敵きてるぞ!ってか前のやつらも全部こっちきてねえか!?」
「もうひと押し込みして下がったほうがいいって!」
「ママが維持しろっていうんだから、もうなんでもいいから死守だー!!」
[その後も、じゃあこれよろしく。とばかりの猿《ヴァナラ》の主からのことがあったり、なかったりしつつ、酷く苦労して粘り強く頑強にただただ耐える。そんなそれなりにある一コマであった**]
/*
んーと、誰に投票しようかしらね。
どこが熱い。もあるけれど…誰がいいのかしらね。互いに兵を退いて仕切り治すならそれらしい人を落として…違うならば――ってのはあるけども…
レトはレトがこっからどう動くかによりそうよね。
ひとまず最終日というか。あとは任せた要因に、クリフとローランドとタイガはいるでしょうけども、後は軒並み落ちちゃってもどうにかなりそうかしらね。
― 中央平原 ―
[自軍中央へと戻ろうとする300ほどの騎兵は、迫り来る矢>>2に追われるようにしながら駆け抜けた。
それと入れ代わるようにローランドが放った騎兵>>172が南側の敵騎兵へと突撃する。
300の騎兵は弧を描くように反転し、再び南側の敵騎兵の方向へ。
小隊に分散しての波状攻撃は、ローランドの騎兵隊と連動するようなタイミングで行われた]
[レトの小隊を追いかけていた200の騎兵隊は、追いかけていた対象の変容>>9に驚いた。
投げ捨てられたハリボテを避けるために隊は乱れ、追い縋る速度を落とす。
騎兵隊が隊を整える間に跳ね回るレトの小隊へと当たるのは、50ほどの弓兵。
射程に入った瞬間に矢を射掛けるも、各々の動きで逃げる相手に照準を合わせるのに苦労していた。
纏まった矢の雨を降らせたことでいくらかの効果はあった>>10ようだが、その足を止めるには至らない。
次矢の装填の間に放たれた投槍が射手や弓そのものを貫いていった]
[その辺りになれば、足並みを戻した200の騎兵隊もレトの小隊の追撃を再開する。
投石器へと向かうレトの小隊>>11の動きは全く止まる様子を見せない。
寡兵で臆せず動き続ける胆力に、騎兵達は厄介に思いながらも感心していたと言う*]
― 中央平原 南側 ―
ははあ…。面白いことを考えたねえ。
[ハリボテの騎馬隊が、その装いを脱ぎ捨てる。>>9
それを遠目に捉えて口をついたのは、素直な感嘆。面白いとすら思った。ああしたことを思いつくのは、嫌いじゃあない。]
あー…。あれは追うだけ無駄。
釣られないように。陣形を保持。
[端的な指令が発せられる。
小規模に動く軍勢を、同じく追いかけても益はない。ならばと集合を命じる間、かの隊に動きがあった。>>10]
……っと!?
[びゅん。と、重い音を立てて投げ槍が飛来する。
ここまで至る槍はほんの僅か、それでも過たず自らを襲った槍に男は瞠目した。]
───── はッ!!!
[気合い一閃、抜き放たれた剣に槍は軌道を変えて空しく地面に突き刺さる。それでも指揮官が狙われた事実に、陣が一瞬ざわめいた。]
──── うろたえるな!!!
敵は寡兵、恐るるに足らず。
弓兵、準備は。斉射せよ、騎兵隊は構え!
[寡兵ながら敵は精強だ。
投石機めがけて駆けて来る>>11、それに工兵は投石機を残したまま慌てず騒がず後退した。代わりに前進するのは、先に矢を放った弓兵が50ほど。>>21
その後ろ、100騎ほどに分かたれた騎兵隊が槍を構える。]
(しかし……)
[気に掛かるのは、北の空に上がった狼煙だ。かの方面にはメレディスが兵を率いて赴いたはず。あの狼煙は連邦軍のものではない。その意味することは、つまり。
───やがて。メレディス捕縛の報が、齎された。>>6]
/*
はあああああ
あまりの自分の至らなさに、ねこみちさんの村に行きたくないでござる病がうつったような気がしていたけど()頑張るよ。もうなんか、ごめんねえ……
[ ティルカンの投石機がうなりを上げ始め、大地が震えた。
マルール騎馬隊は散開しているために損害は少ないとはいえ、上から来る攻撃には本能的に身が竦むものだ。
ただでさえ、騎兵の精妙な波状攻撃に晒されていささか痺れを切らした南方のマーティン軍団は攻勢をかけた。
一方、北では、狼煙がナイジェルの局地戦の勝利を明らかにする。]
殊勲だ、ソン・ベルク団長。
── 旗を高く掲げよ!
[ 王都へと応えるような角笛とともに、ここまで満ち潮のごとくじりじりと進んでいた《竜骨》と《狼牙》が波濤となってティルカン前衛へと接近する。
後方で《双六》と合流した《氷雨》からは、再び矢が飛んだ。
ティルカン歩兵が盾を頭上に翳すタイミングでマルール歩兵がぶつかってゆくコンビネーションだ。]
― 3年前 ―
[ 自分とレトの気持ちに境目がない感覚に酔う。]
ああ、早くおまえに会わせたいな。
[ まだ自分も会っていないのに言う。
それは、レトに会いたいという自分の気持ちの発露でもあった。 ]
男だったんだ。おれは厳しくすることもあるだろう。
だから、おまえはたくさん遊んでやってくれ。
[ 叔父というのはそういうものだと持論を述べたが、レトに子が生まれてもやっぱり役割分担は変わらないかもしれない。]
― 現在 ―
[ それは今この瞬間も変わらぬ願い。
側にいて欲しい。
おまえと共に人生を謳歌したい。
だが、その願いは一度たりと命令であったことはない。
風を繋いでおくなど無理な話だ。]
[ 勝った!と叫んでいるのは《猿》たちだけではなかった。
「今すぐ撤退しなければ退路を断たれるぞ」そんな流言が砂煙の中を西へと走ってゆく。
チャールズ軍団も、猛将との戦いで落ちた気を取り直すかのように前進に応じる。
王都方面から戻ってくる兵がいるならば、それを討たんとした。*]
― 中央平原 ―
[小隊に分かれ駆け巡る
各所に散会しあちらこちらにちょっかいをかける、そんな動きをしている隊の一つが、ふと、疑問を感じていた]
『……あれ、あの中央の歩兵』
『おう』
『……なんかこう……異様だよな』
[ひたすら何かを待つが如く、耐え忍ぶが如き陣容。
なんか歌ってるっぽいのにはちょっと引くが、うっかり距離を測り損ねたら遠慮ない弩の一撃を受けた>>2:163ため、そこは十分に注意していた。
何かあれば、集中打を叩き込むのも辞さない、という意味で。
もっとも、今は牽制程度にとどめているが]
っかし、南側は派手だねぇ。
[射撃は控え距離を詰めて目の前で切り返す、という撹乱行動を主体としつつ、ふと見やるのは南の戦場。
南にレトが向かって行ったのは知っていたから、恐らく彼が駆け巡っているのだろう、というのは容易に想像できる]
後は、あっちがどうなったかねぇ……。
[言いつつ、視線を向けるのは王都方面。
それと前後するように、狼煙が上がり、遠く、角笛の音も響いて来た。>>6]
おう、やったか、さっすがぁ!
[狼煙が何を意味するかはわかるから、口をついたのはこんな一言]
『さっすがぁ、はいいですけど、ここからどう動くんですか?』
あ?
ああ、基本は変わんねぇよ。
我らが大将がやろうとする事が、スムーズに進むように引っ掻き回す。
……引っ掻き回しは俺らのお得意、若い連中に負けてらんねぇぞ!
[南側にもう一度視線を向けつつこう言って。
そろそろ、こっちも必要かね、と視線向けるは愛用の双剣。*]
/*
本日分の投票です。
【ノーラ(自分)】。
立候補ではなく、自分に一票、という意味です。
― 王都付近 ―
[メレディスの援護のためにクリフが放った騎兵の1部隊が到着した時には、リンデマンス隊は壊走状態>>2:187にあった。
数名を捕まえて状況を確認する中で、敵将の宣>>6が響き渡る。
状況を把握した部隊長は伝令兵を呼び、司令官であるクリフに伝えるよう命じた。
騎乗した伝令兵を送り出した後、部隊長はメレディスの無事を確認してから撤退の号を出す。
沸き起こる勝鬨を背に、騎兵隊は本陣へと戻っていくのだった*]
― 自陣本陣 ―
[王都付近で上がる狼煙>>6。
散り散りに逃げる兵が向かう方向を見れば、勝負の行方はある程度推測出来る。
それを決定付けたのは、狼煙から遅れて到着した伝令兵の報告からだった]
リンデマンス隊が敗走 ────
[報告を聞き、唇を強く噛み締める。
握る手綱に力が籠もったのは、誰の目にも明らかだった]
[一度閉じた瞳を開き、伝令兵へと問いかける]
リンデマンス隊の残りの兵達は?
……そうか、逃げているならそれで良い。
彼らがこちらへ戻って来るようなら、後方へと下がり後方要員に加われ、と伝えよ。
リンデマンス王は民である兵達を護るために投降を決めた。
ならば、俺にはその意思を尊重し、彼らを無事に領地へと帰す義務がある。
これ以上戦場に立たせるわけにはいかない。
[脳裏に過ぎるのは、開戦前に彼と為した会話]
/*
昨夜(?)は眠気と勢いで突っ走ったけれど、
落ち着いてみるとこう、やっぱり投げ足りなかったなぁ…ともだもだ。
リンデマンスを侵攻する気なかった件とか、触れるの忘れてるじゃんねぇ俺。勿体無い。
地上にいる間に概ねみんなと絡めたのは嬉しいけれど、タイガとはとっても心残りなので、エピのどっかで遊べるといいねぇ。
彼らに伝えてくれ。
君達の王は必ず君達の下へと返す。
リンデマンス産のとびきり美味い野菜を用意して待っていてくれ、と。
[メレディスを捕虜として捕らえたのがナイジェルならば、不当な扱いは決してしないから、と。
メレディスの無事を確信した上で伝言を伝え、伝令兵を放った]
リンデマンスの兵は下げるけど、良いよね。
[問う形だが事後承諾の上に覆らせない意志を含んだ声を友に向ける]
参戦を望む人もいるかも知れないけど……メレディス殿の願いだもの。
[リンデマンス隊の敗走により自軍の兵は大幅に減った。
王国軍も無傷ではなかろうが、この減数はなかなかに痛い]
─── ”落としどころ”、か。
[考えていないわけではないが、まだ早い。
まだ、
― ケノワ砦 ―
[砦には、後方からの物資が集積しつつある。
ローランドの残した騎士、それは主に騎士といっても剣や槍よりも主に、情報や交渉の扱いを得手とする者らであったが、彼らの働きにより廃鉱を住まいとする者らとの交渉が纏まりつつあった。
住人らの要求は、この地の平安に食料などといったものだ。それらに可能な限りの約束をして、連邦軍は見返りに周辺の情報や僅かな薬品──山を崩すのに使うもの。などを手に入れていた。]
『……川の水位が?』
[そんな中、住人からそんな指摘があった。曰く、川の水位が下がりすぎている>>13というのだ。では最近に、あまりにも乾燥が続いていたか。いや、そんなことはない。その他では、まったくの平常なのだから。
報告を受けた騎士は、やや考え込んだ末に川からは少し物資を離しおくこと、水位に注意することなどを指示してローランドへと報告を送った。
ケノワの砦の城壁は川に対して接しており>>1:72、ゆえに多少の氾濫には耐えるものと思われる。……が、低くある廃鉱や、川の周囲に対しての話は別だろう。その上流での工作は知らず、ただ、今はそうした状況のみが伝達された。*]
[報告を受けて直ぐ後、敵中央の部隊が自軍の重歩兵隊へと到達する。
歩兵と弓兵のコンビネーション>>28は防御に特化した重歩兵らをも押し込んだ。
矢や槍を受け崩れる者も現れるが、大地に根付くように踏み締め、突撃を押し留めんとする。
その後ろでクリフは、重歩兵に庇われるように配置されている長弓兵へと指示を出した]
長弓兵、
放て!!
[手の振りで合図を送り、自軍中央の長弓兵に2つの構えを取らせる。
1つは直線の軌道でじわじわと迫る敵中央の先頭へと向けたもの。
もう1つは、隊列後方から敵中央上空へと向けたもの。
1列ずつ隊列を入れ替えての射撃故に矢量は多くないが、断続的な矢雨が放たれた*]
/*
るがるは死亡が基本だし、初回落ちで捕虜ってどうよ──ってのはあったから悩んだんだけど、ねぇ。
そも最初は死ぬ予定だったし。
でもまぁ…いろいろ受け取ったり、先の流れを考えたりした結果、この方がいいかなっていう結論になったよぉ。
昨夜の最後の方の発言は、その辺の、捕虜退場選んだ理由の表明という意味もありました。
もしこの退場の仕方でもんにょりされた方がいたら、意見は受け止めたいのでエピで教えてもらえると嬉しいです。
― 中央平原 ―
[旗が高く掲げられ、角笛が響く。>>28
それを合図に、本陣が動いた]
『当主!』
わぁってるっての!
波、作るぞ!
[横合いから中央の激突に波状掃射を入れては離脱する、という指示。
分散撹乱よりも、纏まっての一撃を重視した動き。
狙いどころ近辺での伝令のやり取り>>42などは、当然の如く知る由もなく。*]
/*
>うっかりオカンの気持ちになりました。
ナイジェルのメモにふく。
ロルも可愛いね…>>5の気の毒そうな顔は笑うしかない。
/*
>>1
あとこれ!
落ちた時の特権だよねぇ、ほんと。大好き。
素敵な歴史評をいただいて王様はほくほくなのです。
― 中央平原南側 陣 ―
…………、そうか。
それで陛下は?
ご無事か、それは重畳。
[リンデマンス軍敗走の報と、メレディス捕縛の報。
それらを受け取ったローランドの対応は冷静で、一見冷たすぎるかのようでもあった。表面に見える変化はどこにもない。そのまま伝令を下がらせる。]
リンデマンス軍は後方に下がるとのことだ。
やむを得ないな。その分を我らが支える。
[麾下に放ったのは、気負いのない一言。
騎士団領の生粋の騎士たちなれば、軍を負うに不満もあるまい。]
うん、勿論。
王様の意思は尊重してあげないとね。
彼が戻った時に民が損なわれていては、可哀そうだろ。
その分は僕らが補えばいい。
美味い野菜の礼は、しておかないとね。
[野菜の分の労には報いなければならない、と。>>0:104
その気持ちには、今も変わりはないのだから。*]
―中央平原(歩兵隊)―
[弓騎兵に対して歩兵ができることなどほとんどない。
足が遅いし射程もない。一度だって槍は届いてない、文字通りやられっぱなしだ。
だが、勝つ必要がないとも理解していた。一番困るのは変に無理攻めでもして誘引されることや、疲弊させられて、そのあとの戦いに支障がでることだ。
斜に陣を構えて部隊同士の射程距離をづらし、反撃をすることで躊躇させ。密集せずに、防いでやり過ごす。徹底して攻撃せずに、前進と防衛に徹底し損耗と疲弊を彼らにとって可能な限り抑えていた。
だが、散開している分、穴はできやすい。騎兵が通りやすい穴。それは当然、味方にとっても通りやすい穴である。]
『頼むぜー。本当。流石にあっちもこっちも全部なんて無理だからよ』
[相変わらず平然と弱音を吐きながら、なお強固に、そして纏まっての一撃>>43に対して反撃すらしないという徹底っぷりであった*]
[王都より戦列へと戻る騎兵の1部隊は、そのまま散開状態の北側の敵騎兵の一団>>29へと突撃を仕掛ける。
その陣形はさながら巨大な矢の如く。
敵陣を食い破る意志を示した陣形の騎兵隊は、散開する敵騎兵同士の間を駆け抜けながら、擦れ違い様に剣や槍を振り抜いた。
足は止めることなく、駆け抜ける軌道を南から東へと向け、大きく反転してから再び西へ向かい、敵陣を駆け抜け北へと軌道を向け、反転して南下する。
そんな動きを繰り返す]
[砂煙の中を走る流言>>29により撤退して行くのは敗走した者達だったが、クリフにしてみればその方がありがたい。
後陣なりケノワ砦なりに撤退してくれたならば、彼らの命は保証されよう]
[ナネッテの隊との連携を狙う騎兵の1部隊の下へ、ナネッテの騎兵隊から伝令が届く>>42。
諾を返し目標>>43へと意識を向けると、丁度こちらへと向かって来る模様]
[これまでと異なり纏まっての動きに対し、騎兵隊は槍と剣を掲げ敵弓騎兵の先頭とぶつかる軌道で駆け込んだ。
そのまま激突するのも辞さない、決死の突撃だ*]
― 中央平原(歩兵隊) ―
[弓騎兵に対して歩兵ができることなどほとんどない。
足が遅いし射程もない。
だが、勝つ必要がないとも理解していた。一番困るのは変に無理攻めでもして誘引されることや、疲弊させられて、そのあとの戦いに支障がでることだ。
斜に陣を構えて部隊同士の射程距離をづらし、反撃をすることで躊躇させ。密集せずに、防いでやり過ごす。徹底して攻撃せずに、前進と防衛に徹底し損耗と疲弊を彼らにとって可能な限り抑えていた。
だが、散開している分、穴はできやすい。騎兵が通りやすい穴。それは当然、味方にとっても通りやすい穴である。]
『頼むぜー。本当。流石にあっちもこっちも全部なんて無理だからよ』
[敵歩兵隊がきたら強制的に隊形を変えねばならない。ひやひやした心地に相変わらず平然と弱音を吐きながら、なお強固に、そして纏まっての一撃に対して反撃すらしないという徹底っぷりであった]
走れーーー!!
[まずは矢の届かぬ位置にまで駆け抜ける。
そこから綺麗に左右に分かれて弧を描くように走った。
戻るにせよなんにせよ、追いかけてくるものをどうにかしよう、と言いたいところ。*]
― 中央平原北側から南下中 ―
(……あっちはどう動くかしらね)
[そんな悲壮だったりおかしいだろ。っておもわれたりする歩兵の教育者は、南下していた、おそらくいるであろう弓騎兵隊であったり、敵中央部隊であったりを叩くのもあるが、北から騎馬隊を向けてくるかも確認しつつであった*]
うん、分かってる。
分かってる、けど、
─── 悔しいよ。
[間に合っていたなら戦況は変わっていたかもしれない。
仮定は仮定でしかないが、悔しさは残った]
メレディス殿は、特に民を愛しているからね。
やっぱりさ、彼には戦いは似合わないよ。
彼の手は緑の手なんだから、武器なんて握っちゃダメだ。
戦うのは俺達の役目。
…うん、俺達が補えば良い。
[確かめるように言って、よし、と気持ちを切り替えた]
/*
ところで投票。
どこだ役目終えてるところか墓落ちで動くところ。
負傷で後陣戻ってもらって、メレディスと会話してもらうと楽しいところとかでも良い?(
/*
19日の朝7:00までに、ベネディクトへ秘話で送ってください。
wwwwwほんとーーー、に、今まさに立候補したいけど、したいけど!!!しない、出来ない。ベネちゃんもとい、うちの相方の士気は下げられない。
[前線で響く角笛を合図に、レトの小隊>>52は弓の射程から外れるほどに距離を離して行く。
追いかけていた騎兵らも、感心するほどに見事な分裂をされてしまい、追う足を緩めた。
更に隊を分断して追うのは得策ではない、という判断をしたようだ。
なかなかに引っ掻き回されたが、弓兵の負傷とハリボテを置いてかれたこと以外に大きな被害はない模様。
否、追いかけていた間の時間と労力は盛大に持っていかれたと言えた。
寡兵となった弓兵は万一に備え後方待機となり、200ほどの騎兵は僅かばかり馬を休息させた後に前線へと戻る心算でいる*]
― 中央平原 ―
っと、そっちが来たか!
[駆けるこちらに応じるように、騎兵隊が突っ込んで来る。>>48]
『当主!』
騒ぐな、ハーヴ!
[弓ではなく、もう一つの愛用を手に取りながら出すのは大雑把な指示]
[指示受けた
本隊たる
残る半数は]
矢ぁ放つだけが仕事と。
思われるのも、ちょいと不本意なんでね!
[弓は鞍に引っ掛け、手にするのは片刃の剣。
当主は左右に一対ずつの二刀、他は利き手に一刀をそれぞれ握り、掃射で崩れた所を狙い、すれ違いざまに斬り付け、態勢を崩させては離脱していく。
勿論、こちらも反撃で少なからぬ脱落者はでるだろうが、向こうの虚をつく事はできるだろう。
何れにせよ、細流が選択するのは留まる事無く、素早く転進してまた距離を取る事。*]
[ 盾と槍を構えて待ち受けるティルカンの重歩兵隊へと雪崩れ込まんとする《竜骨》に正面からの弓隊の斉射がカウンターを食らわせる。のみならず、上からも矢の雨は降り注いだ。>>41
それは隊列のそこかしこに欠員を生じさせたが、調練された兵は可能な限り素早くその穴を埋めていった。
倒れた味方を蹴り出しても前進する。
ここまできたら止めようがないのだ。
乱戦となれば矢は使えまいとばかりに押し上げた。 ]
[ 南のマーティン軍団は、歩兵隊の脇を守る隊と、蟹のハサミめいて伸びる隊に分かれ、当たるを幸い叩き合う構えだ。
ただ、完全に包囲するようなことはしなかった。
ティルカンの退路は常に開けてある。
北のチャールズ隊も、撤退する兵には構わなかった。
あちらはむしろ、それどころではなく振り回されている感もある。
今、一番、弱い部分であろう。]
…まったく、よくあそこまで動く。
[ ティルカン騎兵には舌を巻くばかりだ。]
……………、そうだね。
[悔いを滲ませる声>>=4には、ぽつりと。
余人には見せることのなかった思いを滲ませて応える。]
でも、メレディスさんは生き残ったんだろ?
マルールの指揮官が余程の暗愚ではない限り、恐らく彼の身柄は無事だ。
なら、メレディスさんはやれるだけのことをやってくれた。
僕はそれを嬉しくも思う。
もっと彼を助けられたらとも思うけど───…
仕方ないですよぉ。って、言うんじゃないかな。
彼は、きっと。
────、だからさ。
うん。僕らは彼の想いにも応えなきゃいけない。
それが精一杯、似合わない戦場に立ってくれた彼への礼だ。
やろう、クリフ。
そして…、この戦いが片付いたら。
またリンデマンスの美味い野菜をご馳走になろうよ。
[きっと、そんな未来を彼の王様も喜ぶだろう。
確信を抱いて、微笑みを乗せた声を友へと響かせた。*]
/*
んーんー、掃射で崩れた、は自軍なのか俺の方なのか…。
俺の方だとしたら、被害確定されてる形になるのよな。
ちょい、うーん、ってなる。
引けば追わんのだがな。
[ 戦の進め方でもそれを伝えてはいるつもりだが、戦闘行為を終わらせるためには、ティルカン側にも切っ掛けを与えなければならないことはわかっている。
リンデマンスの降伏で、その天秤はだいぶ傾いたはずだが、まだ足りない。
指揮官の負傷、あるいは、一定の戦果はあった、ここが潮時と思わせる何かが必要だ。
今、撤退を勧告しても通らないだろう。
図らずも、クリフと同じようなことを思案しているといえよう。>>38
これは戦闘とは別次元の駆け引きだった。*]
/*
うーん、虚を突く?
弓兵なら副武器持っててもおかしくないと思ってるから、虚を突かれる感覚があまり無いんだよな。
何か上手く受け止められない。
/*
やぁやぁ。
地上は白熱して大変そうだけれど…
[リンデマンス隊敗走の報を受け取った仲間に、手を合わせつつ。]
こっちは墓下お風呂セカンドライフの始まりだよぉ。
まーあ、明日までひとりだし、
しばらくのんびりくつろいでいようか、ねぇ
[
ふーーーー
極楽ごくらくぅ…
[日々の
…
……
……… すやぁ
[ただし寝落ちには注意しましょう。**]
[敵弓騎兵から放たれる二種の波状攻撃>>56には、回避の動きは見せずに鎧と武器のみで身を護りながら突撃を敢行し、散ずる馬尾に追い縋り剣と槍を振るった。
その隙を狙ってか、これまで矢を放ってきていた一角が武器を手に騎兵隊へと迫って来る。
数は寡兵と言えようが、逃げるのではなく向かって来る動きにすぐさま対処はし切れず、斬りつけられる者が多数あった。
狙われなかった者達が反撃の一撃を繰り出すが、全ては捉え切れずに離脱を許してしまう。
あちらが距離を取るのを見れば、こちらもナネッテ麾下の歩兵隊の奥へと一度下がり、次の機会を窺う。
必要以上に押し込めば、孤立の危険があるためだ*]
― 中央平原 ―
やっぱりまだいたのね。
[北側の部隊は追ってはこないため、南下は恙なく行われ、旗下の騎馬隊とも合流をする。
歩兵隊はしっかりと我慢に我慢を重ねて戦線を維持しているのと、最初に戦いあった弓騎兵隊>>56が連邦の騎馬隊と戦ってるのが見える]
そろそろ逃げ道も限定されてる頃だし、狩り頃になるかしらね
[ずっと戦わせないように温存していた騎馬隊だ。やる気も準備にも満ちている。軽装な弓兵とは違う金属音が響かせている。
が、ナネッテは追加で命令を下さなかった。
接敵している彼らからみて、弓騎兵隊は西よりにから追い込むように弓騎馬隊が迫るように動き、あの時にされたことをやり返すように、タイミングも射線もずらすように、マルールの弓騎馬隊へと矢を浴びせかけた*]
― 王都アマンド付近 ―
[ メレディスの身柄の護送にはナイジェル直属の騎兵10騎と弓騎兵10騎を、守りにつけ、後陣まで戻らせるよう手配した。
主戦場はすでに王都の前から離れ、囮の役も、その効果を半ば以上失っている。 ]
動いたな。
[ 吹き鳴らされた角笛の音は、時は満ちたとの報せだ。
平原の空に高く掲げられるマルールの旗>>28の姿は見えずとも、空気と大地が、唸るように揺れるのを感じる。 ]
《七月》及び《将棋》第二隊、《八月》第二隊、前進!
[ 弓騎兵500と、投石器二基、工兵100余りのみを王都の前に残し、残る1000近くの騎兵、工兵、弓騎兵が縦列を組んで街道沿いに駒を進める。
狙うは、北側で猛将ナネッテに翻弄されつつ、善戦していたチャールズ軍への援護と合流だが、工兵を連れた進軍は、足が遅い。
到達前に敵軍に見つかり、交戦となる恐れも高いが、それは覚悟の上だった。* ]
一旦休憩。
次を待つよ。
[指示を出しながら、イルフェに砂糖を舐めさせてやる。
もう一走りしてもらうことになるだろう。
見つめるのは敵陣の向こう側にいるだろう兄の姿。
本隊同士の交戦を観察しながら、動くべき機が満ちるのを待つ。
やれと言われれば、弓兵と騎兵の壁を抜いて、指揮官に突撃するくらいはしてみせるのだけれども。
今はまだ、未練がましい狼のように敵陣後方をうろついている。]
[ 誘う声に身を乗り出しそうになる。
この高揚。だが、これは純粋な喜びから来ているのか。あるいは、]
まだ遊ぶ算段をしてあるのか?
満足したら王都方面で羽を伸ばしてきてもいいぞ。
[ 体力を鑑みて、無理はするなと、言外に伝える。
彼らは充分に撹乱してくれた。助かった。]
/*
うん、ナネッテ嫂は、すでに引いていたか、まあ矛盾というほどではない、かな?
んーと、あれは、もしやノーラとやりあう動きですか?
[後方の馬上から戦況を改めて見る。
最前線たる歩兵同士のぶつかり合いは、どちらも弓兵とのコンビネーションが繰り広げられている模様。
矢による迎撃を食らっても、敵歩兵はその歩みを止めない。
乱戦を目論むような動き>>57。
自軍の重歩兵らは押し込まれるを良しとせず、押し返す勢いで盾を全面へと押し出している。
こうなれば最早維持の張り合いと言っても過言ではあるまい]
[北の戦場はナネッテの活躍もあり、なかなか善戦している模様。
ただ、あのナネッテの攻撃を受け切る敵部隊の胆力は賞賛に値する。
正直クリフもナネッテを敵に回したくはない。
合同訓練での手痛い模擬戦は、今でもクリフの記憶に刻まれている]
[南の戦場を見れば、騎兵同士のぶつかり合いが繰り返されているようだ。
兵数はこちらが僅かに劣るが、完全に包囲される様子もない。
自軍騎兵が上手く立ち回っているのもあるだろうが、敵軍に包囲の意志が無いようにも見えた]
……完全に叩きのめす気はない、ってことかな。
[その気になれば、何度だって囲い込み無力化できたはずだ。
敵指揮官が抱く思惑>>59は、もしかしたらこちらと似たようなものなのかもしれない。
そこまでは思い至れずとも、近い意志をその陣形から感じ取っていた]
メレディス殿を捕縛した将がいれば、身柄は安泰だと思う。
ナイジェル・ソン・ベルク。
彼は、紛うことなき騎士だ。
その彼が、メレディス殿を不当に扱うことは赦さない。
俺はそう思ってる。
[敵将でありながらその辺りは信頼出来ると、以前の出来事も交えて共に伝える]
ふ、ふふ、
確かに言いそうだ。
[友がしたメレディスの真似を聞いて思わず笑って]
そうだね。
そのためにも、頑張ろう。
[願う未来を掴み取るために*]
― 中央平原 ―
へぇ、中々……!
[波状射撃にも怯むことなく向かい来る騎兵隊。>>60
その在り様に零れ落ちたのは感嘆の声。
突っ込み担当の副官は別働指揮のために離れていたから、それへの突っ込みはなかったが。
細流の刃舞は短い時間、損害が大きくなる前に離れようとした、その矢先]
っとぉ!?
[タイミングと角度をずらして降る矢雨。>>61
せせらぎの如き緩急をつけた驟雨は、己が先に放ったものとよく似ていた]
って、さっきの連中かよ!
避けるか止めるか、どっちかに専念しろ!
[部隊の大半は散開機動に入っていたから、直撃を喰らった者はそう多くはないが。
殿となった本隊の損害はやや大きい]
ちょいとやられたが、ま、まだいける、ってな!
[先にぶつかった騎兵は後退したが、今度の連中はどう出るか。
距離を取り、態勢を整えつつ、口の端を微かに上げた。**]
寝る前には希望出しておかねばなるまい。
正直まだ悩んでいるけれど、
【ノーラ】で出す、よ。
/*
ナイジェルかノーラ?
ノーラは先鋒としての役目はある意味終えてる。
ナイジェルも囮が終わっての参戦。
ねぇ、もう皆負傷で後ろ下がることにしない?(まだ言ってる)
(だって皆死なすの勿体無い)(エピで動いて)
/*
いちお、婆様も選択肢内にはいる。
激突位置からしても、ノーラか婆様かなー。
NPC部隊に落とされるよりはPC同士で戦って、を見たい。
[ もう一度、王都方面で動きがあった。
伝令がナイジェルの進軍を伝えてくる。>>62
それはまさしく援軍という形になろう。
角笛を高らかに鳴らし、ティルカン側にもそれを知らしめておく。
これ以上、拘泥しても押しまくられるだけだと威圧するように。]
…是非にも彼をと望んだのは正しかったな。
[ その時、チャールズが直援の騎兵を伴い、果敢にティルカンの大将旗を目指して突撃をかけた。
総大将を狩れれば金星。仮に自分が負けてもナイジェルの加勢により味方の優位は変わらないと判断したのだろう。
ハルバードの猛将に苦杯を舐めさせられ、挽回したいという苛立ちもあったか。]
機を逃すな。
[ チャールズに力を与えんと、全軍を鼓舞する。**]
そう?
あとちょっとで向こうの指揮官に届きそうなんだけどなー。
[戦場を離れてもいい、との言に、まだやれると主張する。
ただ、体力面がかなり不安なのは確かだ。
今は戦場の興奮が疲労を上回っているから、動けているけれど。]
タイガの役に立ちたいんだ。
なんだってして見せる。
[風は繋げずといえども、今は自ら宿る場所を選んでいる。]
/*
俺を落とす意思?>>72
それもありっちゃあありかなー。
立候補にはまだ早いと思ってるけど。
よし、ノーラに票を入れとこう。
[敵の奇襲隊が馬首を返す>>52に、本陣から追手のかかることはなかった。鮮やかに身を翻し駆けてゆく様を、呆れたような感嘆と共に見遣る。]
身軽なもんだ。
[称賛のように零せば、周囲からは同意が返った。
彼らのような戦いを得手とするわけではないが、騎馬の機動力を活かした戦法に称賛を惜しまないのは同じく騎兵を主とする故か。
工兵隊は、敵騎兵が退いたと見れば再び投石機を回収にも戻ろう。]
こちらも……、かな。
[視線を西側へと転じれば、未だ騎兵隊の一軍は互いに連動をしながら波状攻撃を仕掛けている>>20
対する相手にも叩き合う戦意はある様子……、だが>>58]
決定打は望まない、か。
[完全に包囲を意図する陣形ではない。
騎兵の行く手を遮る陣形にはリスクが大きく伴うとはいえ、そうではない。その戦い方はどこか儀礼めいたような、互いの力を測らんとするような規則正しいものにも見えた。
それを見て取る感想は、期せずしてクリフと同じものとなる。>>66]
おまえがそこまでせずとも勝てる。
[ ここでレトを行かせたら危険だ、と漠とした予感がある。]
ルーリーが疲れるほど働いたりすると、明日は嵐になるぞ。
[ あえて軽い揶揄で翻意を促した。]
少し引いて整えるよう伝令を。
このままでは埒が明かない。
[とはいえこのままが続けば、所詮は消耗戦だ。
それは互いに望むところではなかろうから、機を見て引けば互いに合わせるだろうかとも思われた。かの敵奇襲隊を追っていた騎兵>>54が戻れば、戦力も厚くなろう。]
一旦引いて───、仕掛ける。
[中央平原の南側、騎兵隊の動きが徐々に纏まりつつある。**]
/*
ま、落ちが決まるまでは正直膠着状態だよね。
投票締め切りを早目にしても良かったんだけれども今回みんなのコアが遅いから12時締切は酷かなって。
/*
お疲れさまです。
ナイジェルさんに投票をして、おきます、ね!
正直なところ自己投票したい、なんでもない。
動きの鈍さに申し訳ない限りです。
頑張るよ。頑張ろうね自分……(独り言)
わかってる。
[ レトがそこまでしようとしているのは、戦功のためでない。
知ってはいたけれど、素直で真摯な想いを"声"に紡がれて、鼓動は跳ねた。]
…わかってる。
[ 認めよう。求めよう。
おまえはおれのために生きていい、と。]
あは。うん。嵐になったら困るね。
[軽い揶揄の裏にあるのは、こちらを気遣う情だろう。
それを振り切って飛び出すほど鈍感でも勤勉でもなかった。]
じゃあ、軽く王都見物してくるよ。
待ってる。
[無事で、と告げ、兄の心遣いを受け入れることにした。]
まだ頭も撫でてもらってないもんね。
[待ってる、は、帰るよ、でもある。
ちゃんといるべき時、いるべき場所にいるように。
今は兄に任せよう。]
よーし。
王都見物にでも行くかー。
[まだ戦闘中どころか、まさに佳境に入ろうというタイミングでの唐突な宣言に、驚きの声やらブーイングやらが上がる。
けれど猿の親玉は爽やかな笑顔で聞き流した。]
いいんだって。
ほら、行くよ。
[構わず声をかけ、馬を進める。
ティルカン軍の東側、散歩のような風情で《猿》たちはゆるゆると北上を始めた。**]
/*
寝る前にちらり確認。
半数超えてるからノーラで確定ですかね。
明日の朝まで変更受け付けますよ。
(灰で言っても意味がないなにか。)
― 平原北側 ―
[ 北側の戦場は、王都から撤退してきた騎兵と、チャールズ率いる部隊との混戦模様となっていた。>>46
それでも途中敵影に出くわさなかったのは、友軍の奮闘の成果であろう。 ]
角笛鳴らせ!
《将棋》は、この場にて待機、敵援軍の姿が見えれば牽制に回れ。
[ 先に、一度は見逃した形の騎兵隊相手だが、今度は遠慮をするつもりもない。それは相手も同じだろう。
援軍の存在を敵味方に知らせる角笛の音と共に、ナイジェルの腕が天を指した。 ]
《八月》前へ!次に敵が南下して来たところを狙って斉射の後遊撃に移れ。
《七月》は、敵左翼に回り込み突撃!
[ まっすぐ前に振り下ろされた腕の示す先に、再び蜜蜂の針が襲い掛かる。
ティルカンの騎兵もまともに矢を受け、突撃に崩される程の間抜けではなかろうが、少なくとも敵を引きつけ、チャールズ軍団長の動きを>>72助けることは出来ようか。** ]
[ 中央で押し合う両軍歩兵はおおよそ同数。
いまだその盾の壁を破ることができず、巨獣同士の押し合いのように膠着していたが、ティルカン側には重装歩兵もいる。力押しでねじ込むには辛いと判断した。
短く角笛が吹き鳴らされ、《狼牙》は後方から徐々に南の方向へと位置を変えて、後方の弓兵隊へと狙いを変えた。マルール本隊の守りについているマーティン軍団麾下の《五月》も共に動く。
後方に空きができたところで《竜骨》は圧を弱めてじわりと後退に移る。
ティルカンの我慢強い歩兵隊が前へ出てくるのか、それとも相変わらず大地に根を張ったようにこの場に留まるのか確認すべく。]
[ 戦場の南北では騎馬隊が入り乱れて戦況の確認も困難だった。
北方はチャールズが突撃した後へナイジェルが入ってくれたようだ。
実に欲しいところに手が届く動きである。
チャールズ軍団麾下の《一月》《二月》騎馬隊は、ナイジェルの指揮に従うだろう。
南のマーティン軍団の《三月》《四月》はティルカンの背後に回り込みたいところではあるが、ティルカン騎兵に阻まれている。
連携がなかなか難しい。
これが戦場というものだとわかっていたから焦りはなかったが、疲労は徐々に兵らの動きを鈍らせてゆく。そうなれば、さらに思い通りの布陣は難しくなるだろう。*]
王国軍司令官 タイガは、王国軍弓騎士 ノーラ を投票先に選びました。
後世の歴史家 ベネディクトは、王国軍弓騎士 ノーラ を投票先に選びました。
華冑の影 レトは、王国軍弓騎士 ノーラ を投票先に選びました。
― 中央平原 ―
[最初の意趣返しであり、不意打ちのような先制射撃>>69を終えると、そのまま馬は西側に弧を描くように走る。
そして今までのような、追い打ちし引き討ちしあうような弓騎兵のやり取りのように見せかけて――馬首を返し、前列のものが短槍に持ち替えた。散開している部隊であれば抜けるとばかりの突撃だ。
そして後列のものは弓を引き絞りながら、弓騎兵の動きを注視し、退くようであればその逃げ道を塞ぐように矢雨を降らせる
そうやって場を整えんとする弓騎馬の動きを見た後、騎馬隊半分、真っ直ぐと南へと進軍し、殿をしているマルールの弓騎兵>>70へと突撃をする。
その中にナネッテの姿はあった*]
老騎士 ナネッテは、王国軍弓騎士 ノーラ を投票先に選びました。
連邦軍司令官 クリフは、王国軍弓騎士 ノーラ を投票先に選びました。
なあタイガ。
王都って今入れるかな。
[先頭の真っただ中、指揮に忙しい兄へ投げる言葉としては暢気もいいところだろう。]
中まで入って、街のひとの顔を見てこようと思うんだ。
俺たちが戦ってるのを、どんなふうに見てるか。
[けれど、思い立ってしまったからしょうがない。]
[ 羽を伸ばしてきてもいいと言ったのは自分だが、レトは本当に王都に行く気になったらしかった。]
門を開いてくれるかという意味ならば、"否"だろう。
だが、おまえが入りたいと望んで入り込めぬ場所など、なかなかないだろうな。
[ 彼の性格と能力はわかっているつもりだ。 ]
人を見る、か。 なるほど。
[ 王都はいわば中立地帯である。
部外者を見かけただけで叩きのめすほど追い詰められているとも思えないし、さしたる危険はないと考えた。]
別の視点からなら見えるものもあるだろう。頼む。
[ いつものように、彼のしたいことは自分の願いであると胸に落として解き放つ。]
― 中央平原(歩兵隊) ―
[前のものたちが盾を構えて壁を作り、押し込まれるのを後ろから支える。なんて生易しいことではなく押し返すように、前衛のものが圧死するのではないかとでもいうほどの押し合い>>79であった。
角笛が前方から聞こえたがそれがどういう合図かは知る由もないが、圧がへった瞬間、染みついた動きのように、ぶつけあった盾で突き上げるように前衛の盾を跳ね上げんと動き、後列のものが槍を狭間から突き出し]
『退いた?ならとにかく交代交代!』
[疲弊した前衛と後衛とを入れ替える。打ち破ったわけではないのだ。マルール歩兵が後退するのに合わせてこちらも少し距離を置き、隊を組みなおす。
そして様子見をするようならじわじわと周りの味方をみながら前へと詰めるだろう*]
[角笛によって変化する王国軍の動き。
音一つで操る錬度の高さには舌を巻くより他無い。
今も短い角笛の一つで王国軍の陣がじわじわと動きを変えていた]
あれは……
歩兵隊は戦線を維持、無理に踏み込むな。
左に注意を払え。
弓兵隊、敵歩兵隊が距離を取ったところに斉射を繰り返せ。
騎兵隊、歩兵隊と弓兵隊の援護を。
[前線にそう指示を出すが、角笛ほど即効性はなく、伝達における時間の遅れがどうしても出る。
下がる敵歩兵に数歩、踏み込む者もいたが、指示が行き渡れば歩兵隊はそれ以上は押し込まずに南側回り込もうとしている敵兵に注意を向け始めた。
歩兵同士の接敵が解除された頃、後退し行く敵歩兵隊には天を目掛け射掛けた矢が数度降り注ぐ。
ナネッテの歩兵隊の後ろで待機していた騎兵隊を、弓兵隊の背後を迂回させる形で南側へ回そうとした。
どの指示も人を介してのものとなるため、数拍遅れての反映となる]
[戦場南で行われている騎兵隊同士の戦いには、後方で僅かなりでも休息を経た200ほどの騎兵が合流する。
これで対する兵数はほぼ五角。
抜かせまいという意思が強く現れていた]
王国軍軍団長 ナイジェルは、王国軍弓騎士 ノーラ を投票先に選びました。
[そして、戦場北では新たなる敵軍>>77が合流し、戦線は敵味方入り乱れる形となっていた。
縦横無尽に駆ける自軍騎兵隊は、それが先ほど王都前で顔を合わせた部隊であると気付く。
先ほどは遅れをとったが、今度はそうはいかない、そんな気合に満ちていた]
[南下に合わせた斉射>>78を見るや、馬首を変えて矢雨の只中を駆け抜けるのを避ける。
いくらか流れ矢を貰ってしまったが、足を止めるほどではない。
駆ける軌道を東へと向けたことで、敵騎兵隊を捉えることは出来ず、一度北上しようとした矢先、隊の左から
各々武器を振るい応戦するも、チャールズの隊からは離される一方。
そのため、精鋭を率い飛び出したチャールズ>>72を妨害することは出来ず、抜かれてしまうのだった。
その後は一度東へと引き、隊を整えてから今度は
― 戦場東側 ―
[囮の役目を終えた《猿》は、連邦軍本陣の後背でまだうろついていた。
長弓が届くか届かないかの距離で馬をゆるく歩かせている。]
よし。タイガの許可が出たから王都に行くよ。
[唐突に言い出した親玉に視線が集まるが、その空気は「あー、はいはい」という納得が主だった。レトが兄とどこにいても言葉交わしているのは、みなが知るところだ。]
[ 面で突き上げる動きによろめいた王国歩兵が、繰り出された槍に貫かれる。>>82
仰け反って味方に倒れこむ者、そのまま槍を抱え込んで前のめりに突っ伏す者、
金属と人の呻きが交錯する。
ティルカン歩兵隊が勢いまかせに雪崩れ込んでくることはなかった。
隊列を組み直す無駄のない動きに、日頃の訓練の厳しさが見てとれる。
これは難敵だと、肌で感じた。]
まずは落ちた連中の回収からな。
[これには「えー」とか「あそこ弓兵の前ですよー」とかの声が上がるが、その不安を笑い飛ばす。]
どうせ向こうは俺たちのことを屁とも思っちゃいないって。
でなきゃ、追ってきてた騎兵帰らす?
へーきへーき。
[「あー」「だなー」との同意が上がり、「ハリボテだしなー」で笑いが起こる。
そんなわけでゆるゆると再び戦場へと戻り、弓兵の射程内で堂々と死傷者の回収を始めた。*]
[ 《竜骨》を再びその前に出すことはせず、《狼牙》と同様に南へと躱すように動かす。
そこへ、離れたことで味方を誤射する危険がなくなったとばかりに、矢が降り注いだ。>>83
疲労もあいまって、盾を上げられずに射抜かれて膝をつく兵も少なくない。
矢の洗礼をしのいだ兵は、一丸となって騎兵が守る弓兵隊へと襲い掛かる。
馬の足を刈り、鎌槍をひっかけて騎手を落とさんと。
前に出た歩兵隊と入れ替わるようにして《五月》がタイガの護衛についた。]
[ 一方、《竜骨》が動いて開けた東への空間の先には、小さな要塞のように箱型連弩が4機ある。
かの盾の群れを蹴散らすには、城破槌でもぶつけたいところだが、無いものは仕方ない。
それでも、人力で扱うのとは格段に威力も太さも異なるクォレルが、水平二列十連の発射機構からティルカン歩兵に放たれた。
さらに上から長弓の矢。
音程を異にした、空気を裂く音が草原を渡る。
折しも、西から風が吹き始めていた。
湿った冷たい風だ。*]
/*
状況把握と伝達からの兵の動きが早すぎておいおいって思われてるかな、あっはい >>83
ちなみに角笛(ビューグルホーン)で命令出すと、相手にもこっちの動きがバレて素敵じゃない? (←
ありがと。
[こちらがやりたいことをしているだけなのに、兄は頼むと言ってくれる。
それだけでどこか誇らしい気持ちにもなる。]
タイガが戦っているところも見たいけど、さすがに間に合わないかな。
馬を飛ばせばもしかしたら?
あっ。でも無理したら駄目だよ?
そろそろみんな疲れてるだろうからさ。
[まさか兄が自分のために戦闘を引き延ばすなんてしないとわかっているが、ついそんな心配が声に出た。]
俺さ。不思議なんだよね。
なんで王妃さまとあっちの王子さま、両方国を出たのかって。
どっちかが追い出されたなら、残りが国を纏めてるはずなのにさ。
だから実は、追い出した連中が中にいるのかもなーって。
単にどっちも、自分の国の兵に傷をつけずに済ませたいって思ってるなら、それはそれですごいなと思うけど。
[予想が正しいのかとか、王都に行ったからと言ってなにかわかるのかとか、言い出したらきりが無いけれど、だからこそ行って、見るつもりだ。]
― 平原北側 ―
[ ティルカン軍騎兵の動きは素早く、弓騎兵の斉射の矢は、その殆どが虚しく空を切った。>>85
左翼からの突撃にも、臆する事なく果敢に応戦する兵の気合は、恐らく先刻目前で、自軍の要人を捕縛された事への返礼の意味も含んでいるのだろう。 ]
さすがですね。
[ 援軍が加わった事で、戦力差は明らかなはずなのに、一歩も引かず、むしろ押し返さんとする意思を一兵残らず維持する精強さは、騎士団領の騎兵ならではの矜持であろうか ]
(さすが、です。クリフ殿)
[ もう一度、胸の内で呟いたナイジェルの唇に、微かな笑みが過ぎる。 ]
《一月》《二月》、後衛に入れ!
陣を整え次第、《七月》に続き突撃!
[ 未だ約束の再会はできぬままの、清廉なる騎士の面影を脳裏に描きながら、その人に恥じぬ戦いを見せようと、気を引き締める。
チャールズ軍団長が、乱戦を抜け出したと確かめた直後に放った号令は、掻き乱されたチャールズ旗下の騎馬隊を立て直し、東へ引いた敵騎兵隊に、波状の突撃を、途切れる事なく仕掛けようとするもの。
先に突撃した《七月》も、二割程はすでに落とされ、 《一月》《二月》には疲弊の色が濃い。
数の差と、気合の差が拮抗する形ではあったが、引く気が無いのは、どちらも同じだ*]
二兎追う者は一兎を得ずというぞ。
[ 王都に行くと言っていたその口が、今度はタイガが戦っているところを見たいなどと言う。
まったく自由な心だ。
だが、こっちに来なくていいといえば、かえってそそってしまうかもしれなかった。
ゆえに、軽く流す。 ]
[ この戦場において、自分は戦っているというより、"戦わせている"というべきだろう。
今の自分は、いつもより厳しい顔をしているに違いない。
レトが見る必要のない顔だ。]
ああ、気をつけておく。
[ レトの声に混じる素直な心配が温かい。]
ラーシュは、そこがひっかかる、か。
[ 継承争いの当事者どちらもが国を出るという非常事態。
第一王子が王妃らを追い出し、それも原因となって臣民の共感を得られず第一王子は逃げ出したと、自分では結論づけていたが、これから現地へ確かめに行こうという者に先入観を与えるべきではないと口をつぐんでおく。]
解決の糸口が見つかるといい。
[ それは、本心から思う。]
― 中央平原 ―
[矢雨降らせた敵騎兵が西側へと弧を描く。
これまでのように撃ち合いに持ち込むか、と思いきや、向こうが選んだのは近接。>>81]
は……散って薄くなってるなら抜ける、とでも?
どーせ下がる後ろはねぇ、真っ向う、打ち返してやれ!
最前列が撃ってる間に、後列は武装変換!
そのまま、真正面から突っ切れ!
[前列が突撃を選ぶなら、後列は退路を断ってくるだろう。そのくらいはやる、そんな気がしていた。
ならば真っ向突っ込んだ方が、相手の虚を突けるだろう。
そこからの立て直しも厄介だが、向こうの思惑通りに追い込まれるなら喉元に喰らいつくのがこちらの流儀だった]
『当主!』
どした!
『こっち、狙ってくるのがいますよ!』
[副官からの報に視線巡らせれば、南から突っ込んで来る隊が見える]
……て、アレ、さっきの……。
[バケモノハルバード使い、という言葉はぎりぎりで飲み込んだ。
矢を叩き落とす動きがそう見えちゃったんだから仕方ない、なんて言い訳めいた思考は置いといて]
ハーヴ!
『わかってますよ!』
[短い号に応じ、先ほど射撃を担当した半数が出迎えの矢を放つ。
とはいえ、絶対数の少なさは如何ともしがたいから、大した効果は期待できないが。
いずれにせよ、掃射の後に構えられるのは刃。
その中で、二刀携えた当主が見据えるのは、おそらくあの中で最も厄介であろう、ハルバードの持ち主。*]
/*
わわ、ナイジェルは忙しい中ありがとうだ。
この人の指揮描写、わかりやすさと周囲への敬意が両立してて好きだ。
連邦軍騎士 ローランドは、王国軍弓騎士 ノーラ を投票先に選びました。
[本陣後背に待機していたレトの小隊が射程に入ってくる>>88のを見た長弓兵は弓を構えたものの、死傷者を回収しているのだと分かれば、構えは解かずとも射掛けることはしない。
弦は引かず、矢を番えただけの状態。
彼らを侮っていると言うよりは、人道的な意味合いでの対処ではあった]
[前線では敵歩兵>>89を蹂躙せんと騎兵が駆けていたが、馬の足を刈られて落馬する者が増えてきた。
辛うじて起き上がれる者は馬を捨て、班程度の組を作り歩兵として敵に当たる。
重歩兵側でも敵歩兵の一部を押し留めんとするが、前線の護りを空けるわけにはいかないために防衛に回せる数は多くない。
動き回る騎兵と、護りを広げられない歩兵を抜けた敵歩兵の槍が弓兵へ届く回数が増えてきた]
[そんな中で、敵歩兵の移動で前面が空いた歩兵の視界に箱型の連弩>>90が現れる。
放たれる二種の矢。
長弓の矢を何度も受けた盾を、連弩の矢がいとも簡単に貫いて行く。
重装備の歩兵であっても、まともに受ければただでは済まない。
現にその勢いに吹き飛ばされる兵もいた。
上空からの矢は西からの風を受けて自軍弓兵の位置まで届き、矢を受けた者達を地へと縫い付ける]
工兵隊、投石器を本陣前に。
設置出来次第、敵連弩へ向けて放て。
[移動に時間がかかるが、連弩に唯一対抗出来るとしたら投石器だろう。
角度や引き絞る力を調整して前線へ落ちないように配慮する。
最初は連弩よりも遠くへ落ちるものが多いだろうが、回数を重ねれば調整が加わっていくことだろう*]
― 中央平原 ―
[突進に即座に対応する弓騎兵>>93たち。
矢で迎え撃つ部隊に対して犠牲もいとわずの突撃である。
後方へと射撃しようとしていた後列の部隊は当てが外れるとさっさと弓を撃つ敵へと射撃を切り替えまばらな射撃を一射。そして武器を取る。
隊をわけて数回にわかれ波状突撃
弓騎兵として欲張らない。というよりも、単純にもう矢がないという内情もあった。
迎え撃つという気迫の敵に対して、突きいれ、あるいは短槍を投げつけては、さほど撃ちあうことなく自陣後方へと引っ込むように抜けていくだろう。
それでも、隊を分けての突撃へと変えるのは、自分たちの大将のための時を稼ぐためであった]
― 中央平原 ―
はっはっはっはっは!
[妖怪からバケモノなどと感想>>94も増えていき地味に自分の司令からも戦いたくないなんて思われてる...は迎え撃つ構えのマルール弓騎兵>>95をみて勇ましく笑った
出迎えのまばらな矢など気にも留めぬとばかりに突撃は一切の緩みはない]
止まる騎兵も落ちる騎兵もいらないよ!アタシの下にいるのはなんだい!
『蹂躙する風であります!!』
よし!いくよ!
[最前線。ゆえに一番狙われる射撃地点にて、ハルバードを振るい矢をうっとうしそうに払い落とす。連れてきた騎兵は一人残らず今まで一度も戦っていない温存されていた部隊だ、動きも...の気迫に応じるように冴えわたっていた。
二刀>>95を構えるそれが先陣の大将だろう。文字通り一直線に突き進み]
名を聞いておこうか!!
[ゴゥ!と音をたてるほどの剛撃が道を阻む騎兵を切り殺し、馬首を傾けるようにして、返す刃を二刀の主に向ける。ハルバードを斜め上に斬り上げるようにしながら、先陣の大将の名を聞いた*]
だね。
なにか見つけてくるよ。
[何も見つからなくても、見るという行為は自分とタイガの世界を少し広げるだろうから。
まっさらな状態で現地へ送り出そうと口をつぐんだ兄の心遣いは知らずとも、背中を押してくれる気持ちは感じて、心強い。]
王都かぁ。
なにが美味しいのかな。
[感謝しながらも、負っと出た言葉は全然関係ないことだった。]
― 中央平原 歩兵隊 ―
[多少の反撃は与えれたが陣列を崩すほどの役割をはたしていないという自覚はあった。
隊列を組みなおし終える。味方の>>83歩兵は維持に努めるようだ。]
『こない?何か企んでるのか?』
[だが自分たちは先陣である、突出し過ぎぬように、慎重に前に詰めたところで
風を斬り裂く轟音のような音が響いた。
ガシャン!!と盾が砕け散る音。音と嫌な予感に咄嗟に身を低くするものが多数いたのは幸いか]
『マルールのやつら容赦ってものがねえな!』
『俺は不眠症なんだぞ!寝れなくなったらどうしてくれる!』
[バリスタにもにた太い矢に抜かれたものの盾、人員的な損耗も出る。壊れた盾を捨て、倒れたものから盾をとる]
『音がしたら身を低くしろよ!』
[数歩分詰めたものを戻すようにしながら隊に乱れが生じる]
『どうせこっちからじゃどうしようもないんだ!とにかく前だけしっかりと押さえろよ!援護はくる!』
『ママの笑い声が聞こえるぞー!踏ん張れよー!』
[だが自分たちが連弩の場所まで届かないのは自明の理。とにかく前へと集中させながら、己らの大将の声が聞こえたことに活力を入れなおすのであった*]
/*
今夜はノーラかぁ。
地上で再び相見まえることはなかった、ねぇ。
[風呂に漬かりながら、放映(?)されている地上中継を眺めている。]
はぁ〜〜〜…
いやぁしかし、どちらさまの戦場もいいねぇ。
戦闘不慣れな俺でも、凄さが肌に伝わってくるよぉ。
[こんな玄人の集まりに、初陣の王様が参戦しようとしていただなんて我ながら無茶だったと改めて思う。あと馬。馬。馬。…機動力最強の馬は偉大だ。]
/*
ひとまず票だけみると、アタシとナイジェルまで落ちるのは既定路線として考えておけばよさそうかしらね?
そういえばこのメンバーで最終日。とかの場合は秘話にて伝えればいいのかしらね?っておもったけどそれまで生きてる気がしなさそうよね
それじゃ王都の方へ行こうか。
戦場のど真ん中はさすがに突っ切るのが大変だから、このまま後ろ通らせてもらおう。
[王国の本陣に戻ろうにも南に大きく戦場が広がっていたから、連邦軍の後ろを通る方がむしろ安全に見えた。
いつでも全速力で走る用意はしつつ、とっとこと速足で馬を歩かせ、ぐるりと回って北上していく。]
[死者と負傷者は仲間に託し、後方に送ることにした。
自身は四人の仲間と共にさらに北上し、王都を目指すことにする。]
高みの見物してる連中の顔をちょっと見てくる。
[そう言い残し、戦場に背を向けて走り出した。]
― 中央平原 ―
[後退を選ばなかったこちらに対し、向けられるのは隊を分けての波状突撃。>>99
近接となるなら弓は使えぬ、とこちらも短槍、或いは小剣に武装を変えて、撃ち合う事数回。
それでも、向こうが後退するならば、深追いはしない。
今の状態で突っ込んでも自滅するだけ、というのは自明の理。
矢数もそろそろ乏しい状態、このまま前線にいても荷物になる頃合いか、と思いつつ、自部隊の指揮官を見やった
あー、やれやれ。
めんどーなのと目ぇ合わせちまった。
[当のリンザール当主はと言えば、自分に向けて一直線に突き進む姿>>100に、ぼそっとこんな呟きを落としていた]
『自業自得です』
るっせーよ。
……それより、ハーヴ。
『わかってますよ。
そういう所は、本当に、御兄弟ですよねぇ』
[揶揄するような言葉に、うるせぇ、と返して双剣を握り直す。
自身の前にいた兵が斬り倒され、返し刃がこちらへと迫る。
その一閃は、とっさに出した後退指示に反応した愛馬がぎりぎりで避けてくれた]
マルール王国が一領、リンザール家当主、レオノラ・リンザール!
ぶっちゃけ、あんたみてーなのはいっっちばん、苦手だけどな!
[そこぶっちゃけるんかい、と突っ込まれそうな事をさらっと言いつつ]
このまま黙って下がらせちゃあもらえそうにねぇし、一手、お相手願おーか!
[足の動きで愛馬に前進を伝えて、距離を詰め。
繰り出すのは、払いと突きの二段攻撃]
[なお、当主以外の
まともに打ち合えばこちらが折れる、と。
察しているが故の機動は、回避を重視ししていた。*]
[ 中央もまた乱戦の様相を呈してきた。
騎兵中心の南北とは異なり、兵種入り乱れての戦いだ。
これは、長引く。
タイガは、その先に凛とした指揮の声を聞きつけた。>>98]
…征くか。
[散歩にと告げるような、冷静な声だった。
その意図は速やかに後列へと伝達され、高まる士気が声となって爆発する。]
[ 北から仕掛けるチャールズの動きを知っていたわけではないから、連携をとったわけではなかった。
ただ、潮目を読んで、動く。
風は湿気を孕んでいる。
雨になる可能性も高かった。
今しか、なかろう。
タイガと騎馬隊《五月》がクリフを目指す。
歩兵隊も歓呼の声をあげて、それを援護すべく奮戦した。
同じ頃、投石が精度を増しはじめた西方では、短い時間にありったけの矢を叩き込んだ《双六》と《氷雨》が戦場の区域外へと撤退を開始する。
煙幕代わりに、連弩には火がかけられた。**]
― 中央平原 ―
[挨拶代わりの斬撃は寸の間を捉えるような馬術で回避される。
斬り上げたハルバードに体は揺れることもなく、中空でぴたりととめて、くるりと手の中で回る]
ティルカン連邦所属。ドゥーハン王国のナネッテ・マドゥーラ。
か弱い女が苦手とは、良将であっても、なかなかシャイなのかね。
[名乗り>>111を受け、自身もまた名乗り返し、ついでにぶっちゃけトークにはついついからかいを含めた言葉を口にする]
ああ、そうさ。どうせそろそろお互い矢もないんだろ?
ならあとはこれだろ
[望むところと皺のある顔に獰猛な笑みが刻みつつ武器を示してみせる。
回避を優先した動きをとる敵弓騎兵に果敢に、あるいは囲うように攻撃をする騎兵
ずっと休んでいただけあって動きに鈍りはない。
そんなものを横目に――つまり邪魔が入らないかどうかも確認する]
[広く戦域を見渡していると、北の戦場から細い砂煙が東進してくるのが見えた。
自軍の伝令とは異なる動き。
騎兵の1部隊で固めた本陣、クリフを目掛け来るそれは精鋭の騎兵を引き連れ高らかに名乗り上げた]
「ティルカン連邦軍司令官に一騎打ちを申し込む!」
[戦場北、ナネッテ相手に善戦していた軍団長だ。
齢経た精悍な顔つき、刻まれる皺にすら経験が滲むような老将。
戦場での経験は確実にあちらが上だろう]
受けて立つ!
[その老将に対し、クリフは臆することなく声を張り上げた。
馬腹を蹴り、護衛だけを引き連れ騎兵隊の外へ。
本陣と定めた旗からやや北の位置でチャールズと相対し、剣を引き抜いた]
はっ!!
[掛け声と共に馬腹を蹴り、愛馬をチャールズ目掛け駆けさせる。
チャールズもまた正面から迫り]
《ギィン!》
[剣同士が弾かれる音が響き渡った。
擦れ違うように駆け抜けた2騎は円を描くように馬首を引き、再び正面で向き直る。
止まることなく駆け出し、2合・3合と剣を交える音を響かせた。
どちらかが剣を振り下ろせば、それを往なすように打ち合わせて。
突き出す動きを見せれば、手首の動きで巻き払うように受け流す。
一進一退の攻防が長らく続いた]
流石は王国の将……。
[一筋縄ではいかない。
何度仕掛けても往なされるのは、老練の成せる業だろう。
幾度目かの反転の後、愛馬の足を止めて一呼吸置く。
何度も打ち合わせた右腕を少しでも休ませる。
その間にもチャールズは馬腹を蹴り、こちらへと矢の如く迫って来ていた]
けどな、
[迫る相手に対し、敢えて駆け出さずに迎え撃つ構えを取る]
[己を奮い立たせ、チャールズが剣を振り下ろす寸前で馬腹を蹴る。
直前で駆けたことでチャールズの目測を外す試み。
振り下ろされる前に駆け抜けることでチャールズの剣の軌道から外れ、擦り抜ける刹那に振り返りの勢いで己の剣を振り下ろした。
剣はチャールズが纏うフルプレートの右肩を強打。
これまでの打ち合いが響いていたか、戦場北での攻防で消耗があったか、それともナネッテの名前に動揺したのか。
理由はどうあれ、右肩を強打されたチャールズは体勢を維持出来ずに馬上から落下するに至る。
主を落とした馬はしばらく前方へと駆けた後、速度を落として徐々に足を止めていった]
勝負あり、ですね。
命までとる心算はありません。
投降してください。
[愛馬の上からチャールズに対し剣先を向けて勧告する。
身を起こし、左手で肩を押さえていたチャールズは、クリフを下から睨み上げていたが、やがて視線を落とし、勧告に従う旨を告げてきた]
後陣で手当てを受けてください。
貴方ほどの手練れをこの怪我で失うことになってしまうのは惜しい。
[そう告げて、チャールズの身柄を確保し、後陣へと連れて行くことに]
マルールの司令官に伝えてください。
チャールズ殿は一騎打ちの際に負傷したため、こちらで治療を受けさせる、と。
この戦いが終わった後にそちらへ送り届ける、とも。
[チャールズが連れていた精鋭にそう伝える。
捕虜として扱うにしては、些か不思議な言い回し。
どちらかと言えば、ただ預かる、と言った雰囲気の言葉だった。
言伝を受けた精鋭達は渋々本陣を離れ、敵本陣へ合流すべく疾駆する*]
/*
チャールズのが終わったらナイジェルのところに遊びに行く予定だったんだけどなー。
[本陣とは]
タイガはそろそろ収束に向けたい感じ?>雨
あ、顔合わせておきたいのはある。
本陣激突が普通に熱いしな。
― 中央平原 ―
……か弱い、って言葉の意味、調べ直してきていい?
[つい、真顔になって言った。
勿論、そのために下がるつもりなどはないが。
ちら、と視線を向けたなら、自部隊の状況>>115が目に入る。
引き時は外せねぇな、と思いつつの二段攻撃は止めと払いで返されて。>>116]
……!
[回り込まれた背面からの斬り下ろしの一撃。
避けるには、色々足りない。
わかっているから、無理には避けなかった]
……跳ねろ!
[背中に熱を感じつつ、あげる声。
応ずるように愛馬はその場で前脚を跳ね上げ、かなり強引な方向転換を決める]
……ハーヴ、引き鐘!
無駄死にするようなバカはいらねぇ、速やかに後退しろ!
[方向転換の後、副官に出すのは後退指示。
それと同時に二刀を高さとタイミングをずらして連続でつき出した。
狙いはほとんど定まっていないし、かなり不安定な態勢からの連撃。
取れる取れないは思考にない。
取りあえず、このぶっ飛んだ存在を部下に向かわせないようにする事。
何より、それを優先していた。*]
― 王都アマンド付近 ―
[幸運>>4と評されてしまい…男の口元に苦笑が滲む。]
………どーせならぁ、
悲しみを防ぐ実力の方を身につけたいところだけど、ねぇ。
[何を言われても目の前に転がった事実は消えない。こんなに大勢の命を失った経験は初めてだったので、尚更ショックを受けていた。
そんな沈んだ感情に──…気遣うようなナイジェルの言葉が優しく染みる。]
……、
はっ はは、はぁ…
────、うん。 …頑張るよぉ。
[つい先程まで命を賭けて争っていた相手に励まされている状況が──励まされた自分が──… なんだか、可笑しかった。]
[一応、と前置きされて縄をかけられ馬に乗せられそうになる。]
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…
すまないんだけど、さぁ…
俺、乗馬苦手なんだよねぇ。
[通常の状態でも危険なのに、怪我している上にお縄状態で馬に乗ったらまず落ちる。絶対落ちる。…ほとんど確信して真顔で伝えると、ものすごい同情>>5された。
そしてすぐさま対策をとってくれる。]
さっきより全然マシだよぉ。
ありがとぉ。
[しかし、なんだかやけに親身になってくれているような…。手のかかる子を見守る母親のような…。
………うん。座り心地の悪さを感じたのは馬上だからという理由だけではなさそうだ。]
えーとぉ、…そちらさんも、よろしくねぇ。
[しばらく道中、一緒にいるのだからと、後ろに乗った騎馬兵にも首を捻って挨拶しておく。]
[援軍の騎馬隊>>6には、すまないという顔で頭を下げた。
戦局を傾けてしまって連邦軍に対して申し訳ないと思う。
…ただ一方で、今ここでは無用な血が流れぬことに安堵する自分もいる。
騎兵20騎に守られながらマルール軍後陣に護送されてゆく男は、]
…、────── … 死ぬなよぉ、みんな。
[未だ激しい命の遣り取りが続く戦場を振り仰ぎ、祈るように願った。**]
― 中央平原 ―
はははっ!どうやら連邦と王国でのか弱いって意味は違うようだね
[自分でも本気でいってるわけではない。気を悪くすることはない]
[斬り下ろしたハルバードあるのはわずかな手応え。
既にいくつもの血をこの戦場で浴びてきたハルバードの刃の血が渇く間もなく新たな血に濡れる]
よく見てるわね
[眼前の敵にだけ注視しないのは素直に感心するようにいう。ただちょっと遅かったかしら?とは内心で付け加えつつ、西からうごいていた弓騎兵隊の突撃は一打もあてれば去っていくという時間稼ぎだ。それさえ凌げば逃げることはできるだろう。殿部隊を襲っていた騎馬隊からは苦労するかもしれないが、撤退の指示をだす敵将に対して対応するような追加の指示を出すことはしなかった]
[すぐに反撃しないのは、より相手に踏み込むため。敵に向け倒すようにもっていたハルバードに力をこめる]
女の髪をきった代償は高くつくわよ
[声を荒げるわけでもない宣とともに、左側に倒していたハルバードにて、その柄で、あるいは刃で、体ごと叩き落そうという振るわれた*]
― 平原南側 ―
[戦場の南では《猿》を追っていた騎兵200が合流>>84し、ティルカン側騎兵隊はその陣容を先よりも少し厚くしている。
無論負傷した者もあれば離脱した者もある。戦場は混沌として、彼我の動きは鈍りつつあるようだった。
何か仕掛けて来るか。
それはひとつの予感として、ローランドの胸にあった。
王都に程近い戦場北側、ナネッテらの率いる歩兵が奮戦する中央部に比べて戦場南側の動きは鈍い。いや、騎馬が地面を蹴立てて切り結んでいるのだから「鈍い」とは一見当て嵌まりはしないだろう。
けれど、鈍い。
どちらも決め手に欠くようでいて”それが意図ではないか”と、今この男は疑っていた。]
[ティルカンの騎兵隊は、ややその勢いを弱めて纏まりつつある。>>75それは相手にも猶予を与えようが、構わなかった。
駆け回り、些か乱れた陣形を縦列に再び整えていく。]
───…、(なに)
[それから、少し。風邪が動いた。>>113
戦場の中央より北側、ここから目に映すことは叶わぬ。次第に湿った風が背後から吹き付け始めている。その風にじっと佇みながら、鋭い視線を北側へと放った。]
― 中央平原 ―
[感心するような物言い>>127に、浮かぶのは笑み]
そりゃあ、あいつらは大事な『預かりもん』でもあるからねぇ。
[その命を、未来を。
預かるのが、自分の立場であり、責である、と。
それは兄から引き継いだ自戒のひとつ。
もっとも、そこまで細かに説明する余裕はない。
『引き鐘』を告げられた副官は、速やかに撤収にかかる。
疲労故に手間取る所もあるだろうが、追撃が為されぬのであればじわじわと、騎兵隊は後方へ向けて離脱の動きを見せていった]
[初撃の一閃は、浅い手応えを伝えて来る。
二撃目が伝えてきたのは、軽い手応えと白混じりの金が舞う様子。>>128]
…………しろいのなけりゃ、素直にきれー、って言えたんだけどねぇ…………。
[うっかり本音が落ちたのは、極限状態だから仕方ない。多分。
無茶な切り返しの直後なだけに、接近を阻む術も下がる余裕もない。
それでもどうにか、急所直撃だけは避けようと試みるが、振り切られる刃を避ける事、それ自体はできず]
……っ!
[刃が身を裂く感触に、息が詰まる。
ふらり、身体が傾いだのがわかった。
あ、これ、かなりまずいな、なんて思考が過り、それから]
……ったぁ……。
…………めんどーごと。
ウェルに、まわしたか、ないん、だ、が、なぁ……。
[そんな、場違いとも言えるぼやきと共に、牧草地へと滑り落ちる。
程なく、意識が遠のいて]
……みー……。
[小さく誰かを呼び掛けた所で、意識も感覚も全てが遠く、遠のいた。**]
[問いを投げるのは声ならざる声。
声を放っておいて、ローランドは騎乗した。
風が吹いている。
それは遠く離れた場所にある、顔も知らぬ敵司令官>>114が抱いたと似た感慨であったのかも知れなかった。]
押し出すぞ。
全騎、──── 突撃!!!
[わあっ!と、戦場の南に沸き立つような喚声が起こる。
地に響き渡る音を立て、ガルニエ騎士らによる突撃が前方の王国騎兵隊を食い破り、ひいては中央に突撃する王国軍本隊の側面を襲わんとの勢いを以て行われた。**]
[戦場北では、これ以上抜かせまいと騎兵隊が奮闘する。
ここを抜かせれば本陣へ殺到するのは必死。
寡兵とは言え、抜かせてしまった事実が、結果騎兵隊を奮い立たせていた]
[隊を整えた騎兵隊は、新たな軍団長により敵騎兵が纏め上げられていく>>92のを目の当たりにする。
有能にも程がある、なんて愚痴を零しつつ、騎兵隊は西を目指し駆け出した。
敵騎兵隊へと迫りながら、その隊列はうねるようにして変化して行く。
最初こそ、中央を貫かんとする矢のような陣形を取っていたが、敵軍とぶつかり合う少し前に矢の頂点から左右へと別れていき、突撃してくる敵騎兵隊の左右を擦れ違うように駆け抜けていく。
擦れ違い様、握る武器を振るうことも忘れない。
兵を分断しているために片方へと攻撃が集中すると不利ではあるが、敵軍の左右を抜け切った後に再び合流することが出来れば、次手に移ることくらいは出来るだろう]
[中央前線、クリフがチャールズと一騎打ちを終えて少し後、敵本陣を中心に声が響き渡る>>112>>113。
大気を震わせるようなその音に、最初に打ち据えられたのは前線の歩兵隊だった。
敵歩兵隊が意気を上げ、先程よりも攻勢を強めてくる>>114。
その奥から前線へと上がってくるのは敵本陣。
連弩と長弓の矢により層を薄めた重歩兵の護りが崩されるのは時間の問題だった。
ナネッテの歩兵隊はどうだったか。
騎兵隊は相変わらず敵歩兵を阻み、阻まれているためにそちらの援護にまでは回れない。
弓兵隊が残った矢を敵本陣へと射掛けるが、矢の残数もあり途中で止まることになるだろう]
このタイミングかっ……!
全て指示を出しているのだとしたら、見事なものだな。
[各人に任せた偶然だったとしても、それはそれでよく連携が取れていると思う。
剣を鞘に戻し、興奮して嘶く愛馬の首を撫でて落ち着かせる]
前線に合図を出せ、”開けろ”と。
[押し込まれるのではなく、誘い込め、と。
突破されるのは時間の問題だったが、開くことで兵の負担を減らし、他を押さえ込む余裕を生ませる。
そうすることで囲まれることを防ぎ、囲む機会を窺うことを狙った]
前線が破られそう。
敵将が一人、一騎打ちに来た。
勿論勝ったよ。
[投げられた声に短く状況を返す。
一騎打ちの話は友をぎょっとさせたかも知れないけれど、告げた声色は比較的明るいものだった]
前線を”開く”よ。
[誘い込む意図を伝えて、包囲の助力を示唆する]
構えろ、来るぞ。
[本陣に控える騎兵隊に声をかけ、臨戦態勢を取る。
一騎打ちの疲労は取りきれていない。
だがここが正念場、馬上にて敵本陣を迎え撃つ**]
まったく、色んなもの背負ってるってのはわかってるけどね。
[>>132 >>135での言葉を思い出し苦笑する。
みればレオノラが乗っていた馬が主に近づき、その頬を舐めている。
別に功績など今更欲するわけでもないが、名のある将だ。このまま野ざらしにするのも偲ばれる。王国との今後を考えてもそうだろう。と思い、馬から降りてレオノラへと近づくと]
……あら、存外しぶといじゃない。
[討ち取った。といっちゃったけど、まあいいか。と深く気にしないことにした。命に別条がある深手ではあるし、どう考えても今回の戦に参加はできない体だろう。]
主を死なせたくなかったら、ついてきてもらっていいかしら?
[傷口を縛った後、馬へと問いかけた。返事が返るわけがないが、想いは伝わったのか。
頭を垂れるのにいいこね。と頭をなでる。そしてレオノラの馬の上にその主を乗せ、兵に引かせて後陣へと連れて行かせた]
[そして騎乗する。情けなく弱音や愚痴を吐きながら耐えようとする馬首を向けるのは歩兵隊と相対する部隊で]
邪魔よ!
[騎士を討ち取った報の後、動揺も治まらぬうちに側面より騎兵とともに突撃、そのまま長居せぬように敵歩兵の陣を引き裂きながら東へと抜けていき]
『ママー!さすが!』
いいから開ける準備をしな!これ以上は無駄死にだよ!
[先陣という露払いはここまでだ。総力戦でくればあの圧力で無残に散るだろう。
敵が本陣を押し出すならば、こちらもまた主戦力を出さねばなるまい。
前線に報>>139が届く前に、彼らは動き出す。鬼教官は教え子の意図をあっさりと汲んでいた**]
― 平原北側 ―
[ ティルカン騎兵の動きはまさに縦横無尽、鋭い楔が蛇行しながら襲ってきたと思えば、次の瞬間には、二股に分かれて挟み撃ちを仕掛けてくる。 ]
慌てるな、右翼に寄り殲滅せよ!
[ 対するマルールの騎兵は、武器の持ち手である右翼側の敵に集中し、左翼の敵は極力躱すという戦法に出た。
ある意味セオリー通りの動きだが、数の差があればこその、確実に敵戦力を減らせる法でもある。 ]
[ そんな中、ナイジェルは、チャールズが突撃して行った敵本陣の方向を見据えていた。
少数精鋭の一団が、そこへ到達する時間を計り、暫しの黙考の後、徐々に、騎馬隊全体を南へと後退させていく。 ]
《将棋》に伝令。合図と共に、敵騎兵団中央を狙い撃ち、矢が尽きると同時に離脱、撤退せよ。
[ この時まで、敵に撤退の動きがないということは、チャールズは、その目標を逃したのだろうという予測のもと、思考を、単なる援護から切り替える。
バリスタの矢は、騎手を射抜くというよりは、馬脚を乱し、落馬を誘う為のもの。
敵兵をただ倒すのでは無く、機動力を少しでも奪う策は、この一戦の、終局を、見据えてのものだった。** ]
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