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戦いはいよいよ現実のものとなった。
吹き上がる戦火は、人々に選択を迫る。
自ら望んで戦いに身を投じるもの。
守るもののため、武器を手にするもの。
才覚一つで、戦乱の時を乗り越えようとするもの。
戦火に紛れ、己の目的を果たそうとするもの。
戦いを見守り、あるいは止めようとするもの。
己の思惑を果たせるのは誰か。
思いの剣が交錯する先へ、歴史は進む。
どうやらこの中には、村人が5名、人狼が1名、囁き狂人が2名、共鳴者が2名いるようだ。
語り手 が「時間を進める」を選択しました
ブリュノーを流れる二本の川を隔てて、両軍は最初の陣を置いた。
動員された兵数はおおよそ同数である。
正面から戦えば軍にも、ブリュノーの地にも傷跡が残ることは明白だった。
どちらの陣営も、平和裏に問題が解決する事を望んでいただろう。
但し、自分たちの主導で、という条件付きで。
沈黙する王都アマンドを前にして、両軍の緊張は限界まで高まっていた。
─── Benedikt Selvidge 『ブリュノーの戦い』 第一章
― 中央平原 ―
[ やれやれ…と、司令官の前でとるには本来、不適切だろう言動をみせるレオノラを顔色を変えるでもなく看過し、受諾の返事に頷く。]
そうだ、リンザールの騎馬弓兵は、その速度をもって相手の前方へ疾駆し、
驟雨のごとき斉射を行なって身を翻し、また別の場所に打ちかかる鞭となれ。
[ 自由闊達に翻弄せよ、と唆して見えざる矢の放たれる先を見やった。
帰還を促す声に手綱を引く。*]
― 連邦軍駐屯地 ―
[一通りの見回りを済ませた後、自国兵がいる野営地辺りへと戻る。]
ふん、アマンドからの使者は特にないようだね。
[王子を迎えたい。あるいは、王妃らを迎えたゆえ退かれよ。という報はないのだ。マルール側も同じようなものだろう。]
出兵までされてる以上、今更出すこともできないか。
[王妃と子供。そして前王妃の王子。そのどちらも国外に逃れたと聞いたときは、それがどちらか片方ならわかるが、両方と聞いてなんの冗談よ?とは思ったものだ。]
― 連邦軍野営地・軍議用天幕 ―
メレディス殿とも?
流石は放浪の民。
顔が広い。
[ネタばらしのようにメレディス>>0:293から明かされる話には感心の色。
勿論、レトについてのものだ]
[それぞれの関係性が判明した後、話題はレトがここを訪れた理由へと移る。
告げられたのはマルール軍司令官からの言葉>>0:299。
レトの兄だという名前には聞き覚えがあった]
……なるほど、一理ある。
[紡いだのは伝言に対し同意するような言葉。
王子のために動くことは吝かではないが、その行動全てを肯定的に捉えているわけではない。
ティルカンへ頼る前に解決出来なかったことは王子の非ではあるだろう]
ご指摘はご尤も。
では王子には帝王学を学ぶための家庭教師を用意しよう。
王都解放後に最低限の執政が可能なように。
なに、学ぶのは執政しながらでも可能だ。
ここに実例がいる。
[自らもそうだった、と示しつつ、引く心算がないことを暗喩する]
……王子が自分の生きる場所を探しに行こうとしていたなら、ティルカンの助力を求め俺の下には来なかっただろうさ。
王子は、ブリュノー王の後を継ぎ、ブリュノーの柱となることを望んでいる。
俺はその意志を尊重し、実現させるべくここにいる。
[伝言の後に続けられたレトの言葉にはそんな風に返し]
それに、『家は一番若いものに譲るべきだ』というなら、レトのところも同じなんだろうな?
[家督は兄ではなくレトが継ぐのか?と茶々を入れた]
そもそも、若い者に譲ると言っても、相手はまだ赤子。
執政に関われるはずも無い。
継承位を考えても、第一王子が継承第一位。
まだ若くとも己で判断出来る第一王子に国政を委ねるが寛容かと。
[一歩も引くことなく、平行線となる回答をレトへと向けた]
[次いで、メレディスに向けられたタイガからの言葉>>0:300を聞き、視線を一度メレディスへと向ける]
ブリュノーの件が解決後、ティルカンとことを構える気は無い、と解釈して良いのか?
[問いはレトへ。
こちらにとっては懸念事項が減るが、向こうの意図は如何なるものか*]
[現状に至った仮定はいくらでもあるが、経緯はすでにどうあれ、付け入る隙を作るほうが悪い。]
勝ったほうにつく。しかできなくなったってとこかしらね?
[あちらを考えると、王都にいる面々に胃薬が大ブームになりそうね。とは思うのであった。]
草が波のようにうねっている。
空も大地も広く、風が気持ちいい。
[ 身体で感じているものを、心で共有すべく、深く吸い込んだ。]
ところで、訪問先への土産は何にした?
[ おまえのすることに興味がある、と、そんな情愛を隠さず問いを投げかける。]
/*
はああああ 昨日は久しぶりに、痛くて眠れない!をやりました。ログは見ていたんだけどねええ。ちょっとした腹痛だったんで、もう大丈夫。ご面倒お掛けしました…
/*
メモがもう完全に全裸だけど気にしない
どうせまた、打ち合わせから分かってましたとか言うんでしょ!!!!びえええ
タイガは遠乗り?
いいな。後で一緒に行こうよ。
[言葉から吹いて来る風の匂いを嗅ごうと、首を伸ばす。
どこまでも続く草の海を駆け抜けるのは、きっと気持ちいい。]
お土産は塩ダラにしたよ。
かっちかちのやつ。
向こうは海が無いから、喜ぶかなって。
[兵糧の中から持ち出してきたものだ。
ちゃんと名前入りで「もらっていくよ」と置手紙したから、自分的には勝手に持ち出したわけじゃない。]
― マルール王国軍野営地 ―
[ 戻る頃にはだいぶいい時間になっていた。
篝火の数もさることながら、炉もまた必要以上に多く切ってあるのは、相手の斥候に兵数を読ませない手立てだ。]
リンザール隊長、護衛の任を解く。
酒保で林檎酒を受け取るといい。
[ 馬の世話は、言わずもがなだろう。]
…ソン・ベルク団長が水練命令でも出したか?
[ 川に飛び込んで、はしゃぐ兵らの姿を訝しむ。
と、伝令が内外の情報を持ってきた。]
はは、沐浴施設が落成したか!
そして、ティルカンからの使節は来ていない、と。
[ そこ、留守役に任せようと思っていたのに、とは口にせず。]
― 三年前 ―
[1年間に渡ったブリュノー滞在の主な時間は、画家である兄の手伝いに費やされたが、その間にいくつかの出来事を体験するに至る。
一つはブリュノーの第一王子と引き合わされたこと。
もう一つは建国祭での出来事だった]
[その日は人も多く賑やかで、陽気な空気が街全体を包んでいた。
その光景を絵に残すと飛び回る兄は放っておき、クリフは王子に教えられた祝賀行事に参加する。
王城のテラスに王子の姿を見つければ、こちらを見るタイミングに合わせ、笑んでみせたりもした]
[振り返れば後方から荷を抱えた男が脇目も振らずに駆けて来るのが見える。
その更に後方には倒れ込んだ女性と、男を追いかけるもう一人の男の姿があった。
状況を把握したクリフは荷を奪った男に対し、奇襲めいた位置から体当たりを仕掛ける]
逃がすか!
[横合いから人が飛んでくるとは思わなかったのだろう、引ったくり犯は驚いた声を上げながら体当たりを受けて倒れ込んだ。
すかさず腕を取り、押さえ込もうとしたが、引ったくり犯も諦め悪く暴れる。
最終的には追いついたもう一人の男と共に押さえ込むことで引ったくり犯を完全に沈黙させるに至った]
[警備兵に引ったくり犯を引き渡した後、クリフは共に犯人を押さえ込んだ男性に向き直る]
ナイジェル殿……だったか。
貴方の声のお陰で事件に気付くことが出来た、感謝する。
報奨金は貴方が受け取ると良い。
最初に事件解決に動いたのは貴方だからな。
[聴取により聞いた名と所属を記憶に留めながら、報奨金についてをナイジェルへと告げると、向こうも辞する旨を告げてきた。
互いに譲り合う形となり、どうしたものかと思案していると、ナイジェルから提案>>0:213を向けられる]
それは良い!
荷は戻ったが、怪我残っては苦労なさるだろうしな。
[提案に快諾し、報奨金は被害者である女性の下へ]
これも何かの縁。
飲みながら少し話をしないか?
[そう誘いをかけ、滞在中に常連となった店へとナイジェルを案内する。
飲みながら話すのは、互いの騎士としての在り方や郷里の話。
クリフはブリュノー滞在の理由もナイジェルへと話していた]
兄の頼みで1年間、兄の仕事を手伝うことになってね。
父も許可を出したものだから、こうしてブリュノーに身を置くことになったのだけど。
絵画を見るのは好きだが、あまり手伝うことも少ないのだよね。
なのに兄は手伝いを、と願った。
今思うと、兄なりの心遣いだったのかもしれない。
幼い時から騎士一筋で過ごしてきて、どこかに出かけて余暇を楽しむと言うことも少なかったから。
[仕事の時以外は好きに過ごせ、と言われているのも、きっとそのためだろう、と。
そんな取りとめの無い話もした]
[そうしてしばらく話をして、名残惜しいながらに別れることになる]
今日は話せて良かった。
いつか、貴方の国にも行ってみたいものだな。
貴方が我が領に来ることがあれば、勿論歓迎するよ。
[敵対する国同士であるが故に国としての交流は少ない。
それでも個としての交流は途切れさせたくなかったから、そんな言葉をナイジェルへと向けた]
[この時の会話があったからこそ、兄にマルールへ、と誘われた時に、躊躇い無く訪問することを決めたのである**]
/*
レトが先に着いたから、偵察の必要なくなった、でもいいのか。そういえば。
とりあえず、さくっと開戦しちゃうのもいいかもねえ。
― 連邦軍野営地・軍議用天幕 ―
王妃殿の気持ちも分からないでもないけどね。
[だとしても、それを聞いて引ける話でもない]
……折り合いをつけられたら良いと、俺も思ってはいるよ。
でもそれが出来ないから、今こんなことになってる。
こうして互いに出てきた以上、最早避けられない。
[結論は相手>>12も同じのよう]
[レトのところの話に返るのは軽い調子の声>>13]
まぁそんな気はしたよ。
レトは一つのところに留まる奴じゃない、そうだろ?
[元より放浪の民として過ごしていた相手。
定住するイメージは無かった]
― 中央平原 ―
[総司令官相手には到底適切とは思えぬ物言い。
けれど、対する彼はそれを咎める事もなく。
向けられた言葉は、自身の最も得意とする戦法を持って駆けよ、と唆すもの]
は、仰せのままに。
[本領を発揮しろと言われたなら、こちらはそれに応じるのみ、と。
返す短い言葉に乗せるのは、そんな思い]
[マルールの大義>>14を聞き、懸念事項は消えると確信する]
そうか。
こちらもブリュノーの件以降にマルールと事を構える心算は無い。
そちらの宣言に敬意を表し、こちらも明言しておこう。
[あかるい声のレトに対し、真面目な声で告げた*]
― マルール王国軍野営地 ―
[陣へと戻る道すがら、別行動を取っていた兵がぽつぽつと合流する。
後で話まとめないとなぁ、なんて思考はちょっと置いて]
了解、レオノラ・リンザール、これより通常職務に戻ります。
[護衛の任を解く、という言葉に真面目な敬礼と共に応じた後]
ありがとうございます。
……最高の補給物資ですよ、それ。
[酒保で林檎酒を、との言葉に浮かぶのは笑み。
それから、再度礼をして、その場を辞す。
宿営地に戻る途中、酒保に寄って補給を受けて。
戻って最初に取り掛かるのは相棒たる馬の世話。
それが一通り終わった所で、留守中の出来事を副官から聞く事となる。*]
― 連邦軍野営地・天幕/少し前 ―
了解。
[それはレトが連邦軍野営地を訪うよりも前。
司令官クリフより下された命>>0:223に返ったのは、こんな気安い一言と正式な礼の仕草だった。頷き、目を見交わせば大体のことは伝わる。それだけの絆がこの、友との間にはある。]
ああ、分かった。
お土産は要るかい?
[互いを繋ぐ声に乗せたのは、了解とほんの軽口。
笑み乗せた響きに、それ以上がなければ特に何もないけど。]
ははあ、北の道から川側への備えか。ああ、分かりました。
なるほど迂回路としては有用かな…。
砦からは一望だろうけども。
[机上に広げられた地図に目を落として、ナネッテ>>0:232へと応じる。彼女の懸念は理解する、だからそれ以上を続けることはなく。]
うん、知ってる。
[メレディスからの初陣申告>>210には、さらりと頷いた。
彼には乗馬技術と一緒に、用兵についての話をしたこともある。教えたなんて言われてしまうと面映ゆいけど、しかしだからこそ、彼のことは良く知っているつもりだ。
その人となりも、戦慣れしてはいない好ましさも。危うさも。]
誰しもあることだから、あまり気負わず…だけど。
無理はしないようにね。
[軽く頭を下げた友人へと歩み寄ると、肩にとんと手を置いた。
視線が交われば、柔らかく目を撓めて。]
馬からは落っこちない。
敵を倒すよりも自分を守る。
そうすれば、周りがきちんと戦ってくれる。
そういうもんでしょ、王様ってね。
[なんて笑った。]
では行ってくるよ。お先に失礼。
[そうして一応に礼を残し、出立は早急に。
だからその後の使者の到着には行き会わなかった。
慌ただしく野営地を出立したのは、ローランドの手勢十数騎ばかり。いずれも手慣れた騎兵達だから機動力は折り紙付きだ。ごく小さな集団が、北へ向けて橋を渡った。*]
じゃあラルスチョイスの焼き菓子。
[土産>>30と言われて返したのはそんな言葉。
平時のティータイムで毎回各地の茶請けを用意して食していることはローランドも知っていることだろう。
本気とも冗談ともつかない言葉が声としてローランドへと届けられた*]
焼き菓子?
うーん、そっか。お菓子かあ。
魚なら釣れそうなんだけどなあ。
お茶に焼き魚はないよねえ。
[お土産リクエストには、これまたとぼけたようなこたえが返る。
なお、荷物に釣り竿は当然ながら入っていない。]
ま、何かあったら探してみるよ。
楽しみにしてて。
[といっても当てなど別段ないのだが。
ティータイムに毎度幸せそうな顔でお茶請けを食べている彼のことを知っている。だからと、軽く微笑む調子で請け合った。*]
そうだ。
もう一つ伝言。
[踵を返しかけたところで、もう一度クリフを見た。]
「ナイジェル・ソン・ベルクが再会を楽しみにしている」
だって。
[確かに伝えた、と笑うと、天幕の入り口へと歩き出した。
誰かに止められない限りは、そのまま野営地の外まで出ていくだろう*]
へーえぇ。ちびっこ、歌がうたえるのかぁ。
[生意気と可愛さが同居する少年特有の表情>>0:297は、一度見たら目を離せないような、ちょっと不思議な魅力を持っている。放浪の民が纏う独特の雰囲気に拠るものだとは知らないながらも──『母のため』という言葉にも心動かされて──みえみえの強請りに敢えて乗った。]
はっははぁ。いーねぇ、そんなら聴かせてよぉ。
そうだなぁ…
よぉし。この青空に似合うやつで────
[観客の特権とばかりにリクエストをしてから、男は畑の端に腰を下ろした。]
― 連邦軍野営地・軍議用天幕 ―
そこはお互いに同じか。
[欲しいものだけ>>34。
それはナネッテ達と話し合った内容にも似ていた]
ああ、次は戦場で。
[多分、と戦場の指定めいた言葉も含め、頷いてみせる]
[天幕を出るべく立ち上がるレトに合わせ、クリフも立ち上がったところでもう一つの伝言>>35を向けられた]
─── ナイジェル殿が?
そうか、彼も、ここに。
[王国の騎士たる彼だ、居ない方がおかしいと言えるだろう。
過ぎる記憶を余韻としながら、歩き出すレトへと声を向ける]
伝言ありがとう、レト。
こんな状況だけど、会えて嬉しかったよ。
[騎士としてではなく、あの日言葉を交わした友として感謝を向けた*]
[青空に白い雲が長閑にくつろぐ中、少年の伸びやかな歌声が
時折転調を挟む音色は捉えどころがなく……そこが逆に、惹き込まれる。]
やぁやぁ、上手なもんだねぇ。
ほーーーら、約束だ。
おかーさんに、たくさん持っていくといいよぉ。
[チシャだけでなく他の野菜もいくつか土産に持たせたのだった。]
[現実とは不思議なものだ。
お互い、昔とは立場があまりに違っている。]
俺だって驚いたよぉ。
まさか、あのネズミっこがマルール司令官の弟とは、ねぇ。
[瞬きを何度か繰り返しながら、レト>>0:298の顔をまじまじと見る。
ナネッテが、王様になった自分に出会った時に驚いていたけれど、それはこういう心地だったのだなぁと改めて実感する。]
─ 連邦軍野営地・軍議用天幕 ─
[レト──の裏に居るユリハルシラ司令官と、クリフの遣り取りを見守る。
互いの主張のぶつけ合い。予想通りの平行線。
どちらの言い分にも大義はある。
…大義を掲げるだけの理由を、それぞれにブリュノーが与えてしまった。
故にどちらも譲れはしない。
それが分かるから──…
男は口を挟まず、静かに互いの大義の表明を聞いた。]
焼き魚なら夕食かなー。
まぁでも、何でも良いよ。
ラルスが選んだものに外れはないから。
楽しみにしてる。
[菓子であれ、本であれ、人であれ。
商人として鍛えられた彼の目利きを疑う余地などありはしなかった*]
…………おやぁ、俺にも?
[矛先が、不意にこちらに向けられる。
レトから渡された伝言>>0:300を、吟味するようにしばし頭の中で転がした。]
わざわざ伝言をくださるとは、ねぇ……
はっははぁ。俺の国を気に掛けていただいて感謝するよぉ。
[つまり戦場にリンデマンスの国王が遠征してきた理由のひとつを、彼の華冑公婿は正しく理解している──ということだ。
クリフ宛に混ぜるでなく、別途自分に宛ててきた相手の心意気に、小さく笑みが散る。]
動くのはあくまでブリュノーのため、って訳だねぇ。
そいつが分かったのは有難いよぉ。
[其れ以上は、傍から望めないと理解していた。
今はこれだけでも充分だ。]
そういえば…
おかーさんは元気かな?
[チシャを強請った時の、レトの台詞を思い出しながら問いかける。]
/*
・村開始前の中身予想
ローランド:ふかさん
メレディス:るなうぇいさん
ナネッテ:S.Kさん
タイガ:ねこみちさん
レト:えんじゅさん
ノーラ:くろねこさん
ナイジェル:でぃあさん
・村開始後の中身予想
ローランド:ふかさん
メレディス:でぃあさん
ナネッテ:S.Kさん
タイガ:ねこみちさん
レト:えんじゅさん
ノーラ:くろねこさん
ナイジェル:るなうぇいさん
― マルール王国軍野営地 ―
ソン・ベルク軍団長が来てた?
[留守の間の事を問えば、返るのは来訪者>>0:286の話。
わざわざ、不足はないかと確認にきたのだ、と聞けばふ、と浮かぶのは微かな笑み]
ほんっと、気ぃ回すの上手いよなぁ。
[なんてしみじみと呟きつつ。
暇つぶし兼鍛練をしていた所に混じっていた、という話にく、と小さく笑った]
[思わぬ経緯から弓を教える事になった少年と打ち解けるまでは、さしてかからなかった。
途中から話をするのが本命になっていたりしたが、それはそれで楽しくて]
今はまだ、無理だけど。
もう少し色々身に着けたら、旅に出るんだ。
家の事は、兄者とウェルがいれば安心だし、色んなもの、見てみたいからな。
[まだごく一部の親しい者にしか教えていない、これからやりたい事もごく自然に話題にできて。
それに対する、羨ましい、という言葉>>0:288にきょとん、と瞬いた]
別に、情けなくないだろー?
俺はたまたま、やりたい事が見えてるから決められた、ってだけだし。
何が正しくて何が正しくないか、なんて、わかんないもんなんだしさ。
[思うままを綴る様子に屈託らしきものはなく]
あと、さ。
剣が苦手なら、他の使ってみてもいいんじゃね?
槍とか斧とか、色々試してみたら、相性いい武器の一つや二つ、絶対出てくるって!
[根拠は全くないけれど、苦手なものに拘るよりは違うものを探した方がいい、と。
思うままに告げた言葉はどう響いたか、それを確かめる事はしなかったが。
思わぬ事態で国に戻り、伝え聞いた彼の在り様に最初に過ったのは、ちゃんと見つかったんだなあ、という感慨めいたものだった。*]
/*
>>32
ふむふむふむ。
メモメモ。憶えとこ(?
最初のアドバイスにふくけど。
馬…ほんと苦手にして良かった。おいしい。
/*
メレディスがるなうぇいさんで合ってた…!
[最初の直感の方が当たる謎]
そうなってくると、ナイジェルがふかさんで、ローランドがでぃあさんか?
昨日の過去振り見る限りはふかさんっぽいのよな、ナイジェル。
/*
初回落ちのことは村始まったらCOしようと思っていたので
このタイミングで。
村参加する前は死ぬ気満々でいろいろ仕込んだりもしたけど
ここまでの流れみていると、違う方がいいのかなーとも思えて悩むねぇ。
ちょっと別の展開もアリかなってイメージ膨らんだ本日。
まぁ時間あるのでもうちょっと考えよう。
― ケノワ砦へ ―
[野営地を出てより暫く、北へ馬を走らせながら、ふと懐かしい心地がした。思えばあれもこのような風景の中、いやもっと辺鄙な田舎道であったか。
あの頃はこんな風に馬を駆るではなく、暢気に馬を引いていたものだった。]
― 回想/古き旅路にて>>0:78 ―
[それは男が騎士の家を継ぐよりも前、クレメンス・マドゥーラの元で教えを請い、ナネッテ・マドゥーラに容赦なくどやされ、エリオット・マドゥーラらと競うあうようにして商売の腕を磨いていた頃の話。
思い返しても迂闊だったとは思う。
田舎道とはいえ街に程近い道、ならば問題なかろうという、それは油断だったし自ら剣を取れる自負もあった。
それでも荷を積んだ馬を引き、商財を持ち歩くなら備えは怠るべきではなかったのだ。決して。
彼と出会ったのは、そんな、思い返しても頭を抱えたくなる大失敗の折であった。]
あっちゃ〜…。
ううん…、これは流石に。参ったなあ。
[うーん困った、と。
本気で困っているのだが、どこか余裕と愛嬌があるかに見えるのは男の長所であり短所でもある。顔の造りがこうなのだから仕方がない、とは野盗相手に言って仕方がないか。]
だから、ユリハルシラに戻ったんだけどね。
定住の民をするのも、なかなか大変なんだね。
[冗談のように言う顔に、もう影はない。*]
数が多い。…ううん…。
[鞍から剣を引き抜けば、野盗相手に遅れを取るとは思わない。
だがどうするか。生半可な野盗相手に命をくれてやる気はないが、一人ですべてを守り切れるはずもなし。
荷か腕か足か、あるいは命か。いずれかを覚悟せねばならないのだろう。商人師匠の親父殿には怒られそうだが、この時ローランドは荷を捨てて斬り逃れる道をも検討していた。命あっての物種だ。
荷を捨てて命を取るなら、かなりの確率でそれは叶うだろう。
けれど商人にとって、荷を捨てるなど命を捨てるようなものだった。なんと言ってもナネッテ・マドゥーラの鉄拳が怖い。正直、死地を逃れて次の死地に飛び込むようなものだ…というのは、冗談半分本気半分として。
だから援けはまさに天の助けだった。
風の音が鳴る。>>0:79
正確で容赦のない矢が、賊たちを打ち倒していく。]
こいつはありがたい。
よ……、っと。
[若い男の軽妙な声が響いた。>>0:80
賊が色めき立って、その男へと向け殺到する。
相手にならぬと見えていたのだろう、こちらへの注意が逸れた。それを機に、剣を鞘ごと馬の鞍から引き抜いた。]
うん、悪いけど。
ちょっと倒れて貰うよ。
[助け手の技量が抜きん出ていることは、一瞬にして見て取れた。
ならばこれで充分だ。見かけによらず鋭く振り払われた剣が賊の脇腹を捉え、昏倒させる。振り返って武器を振り下ろしてきた賊を身を低くしていなし、背に強烈な一撃をお見舞いしてやる。]
ははあ……、これはお見事。
[けれど徐々に賊の数が減り、遂に向かって来る者がいなくなると、一瞬、ほんの短い間、ローランドは助け手の剣の舞に見入った。本当ならばすぐに助けに入るべきだったろう。なんせ相手は、こちらを助けるために戦ってくれているのだ。
けれど、その舞の妙。
恐るべき遣い手であろうに、未だ荒く、けれどどこか人を魅了する鮮やかさを持った剣の舞手に思わず見入った。]
……おおっと。これは失礼。
[ふと、それに気づいた賊が向かって来たのをこれまた殴り倒し。
あらかた片付いた後に、若い助け手には丁寧に礼を述べた。
この時、打ち倒された賊の数は助け手の周りにより多く。けれど殴り倒されたと見える賊の数がローランドの側に多いのも、商人としてはやや異様な眺めだっただろう。]
ありがとう。おかげさまで助かりました。
…はは。この辺りは安全かと思っていたんだけど…。
うっかりしてちゃ駄目だね。
貴方は、ええっと…この辺りの人、ではないのかな。
自警団とか。では、ない? そうか。
あー…。
図々しいとは思うんだけど、もし良かったら次の村までご一緒願えないかな。いやあ、もうここまで来たら戻って護衛を雇うわけにもいかなくて…はは。
勿論謝礼はお支払するよ。
命の恩人だ、駄目でもお礼はするけどね。どうだろう?
[彼の応えはどうだったろう。
どちらにせよ礼をして、少し話もしたのだったか。]
僕の名前は、ラルス・ローランド。
ティルカン連邦のガルニエ騎士団領の、まあ、商人…いや。商人見習いってところかな。
本当に助かったよ、ありがとう。
もし良かったら今後何かにご贔屓に。融通させて貰うからさ。
[最後にちょびっとだけ営業もくっつけて。
心からの感謝を彼に贈ったのだ。*]
ああ、いいとも。
どこかで果樹を見つけて齧るか。あの時みたいに。
[ 乗っかってくるような声に、微笑んで答える。]
塩ダラ?
それはまた喉が渇きそうだな。
[ まったくもって高級品ではないが、湾岸地方の名産ではある。
「かっちかち」は当てこすりなのかと勘ぐったが、深い意味はなさそうだ。
レトの気質は陽性で、相手を弄るにしても笑いが伴う。]
[ 司令官帰還の報せを受けると>>15、ナイジェルは副官を伴って、タイガの元へと足を向けた ]
草原の風はいかがでしたか?
[ 無事を寿ぐ言葉は口にせず、彼の見た景色を問う。
リンザール領主に先鋒を任せるとの話が出たなら、適材適所ですね、と、あっさり同意を返しただろう。 ]
こちらは概ね恙無く......ティルカンの使者も斥候も今の所見当たりませんが、このままということはないでしょう。
川向こうへ資材を運び、陣を整えるのでしたら、夜間を狙うべきかと。
兵は交代で休ませていますから、人手は揃います。
[ 宵闇に紛れれば、敵も正確には状況を把握できないはずだ。
レトがティルカン陣営への使節の役を果たしたなら、開戦は間近い。時を置く事なく動くべきとの状況判断を含めての進言だった。* ]
/*
ああ、うんうん、そういえば砦を使うって話だったっけ。
草原でぶつかってから、こちらから砦にちょっかいかけるでも、あちらから討って出て来るでもいいわけだね。なるほど。
― 連邦軍野営地 ―
[レトが天幕を出た後に出入口へと向かうと、寄贈された樽が天幕の横に置かれていた]
マルールの特産だと言ってたから、多分魚介だと思う。
保存のために塩漬けにされてると思うけど、折角だから今日頂いてしまおう。
夕方の配給に回してくれ。
[兵に指示を出し、樽ごと調理スペースへと移動させる]
ラルス、マルールからの使者が来て、土産にタラの塩漬けを置いてったよ。
夕食、本当に焼き魚になるかもね。
[砦へと近付いた頃だろうか、ローランドへそんなことを伝える。
対面内容ではなく土産の話になる辺り、さっきの話題を引き摺っていた]
マルールの使者の名前は、ラーシュ・ユリハルシラ。
マルール軍司令官、タイガ・メイズリーク・ユリハルシラの弟だ。
レトって名前も持ってる。
王国司令官からの伝言は、ざっくり言うと『第一王子は大人しくしてろ』ってとこかな。
[非常にざっくり過ぎる言葉を伝える。
一言一句正しく教えろと言うなら、伝えられた言葉>>0:299をそのまま伝えた]
それから、『マルールの大義は、王妃と子供が心安く王宮で暮らせるようにすること』。
その責務を果たすのが全てであり、ブリュノーの件が解決後、こちらと事を構える心算は無い、だってさ。
この辺りはこっちと同じらしい。
/*
それにしても、レトくん、可愛いしかっこいいよねー。
こいつ自分が末っ子だから弟出来た感覚なんだろうなあ。
タイガは兄じゃないけど。なんだろう、理想なのかしら?
[必要であれば、どんな返答をしたかも伝えて]
王妃殿親子が心安く王宮で暮らせるようにってなら、王子がその保証をすれば良いだけにも思うけど。
自分の子供に王位を、とも考えてるなら、難しいだろうな。
[そもそも王宮のことについてはこちらが口を出すことではない。
それを行ってしまえば、恐らく過干渉だと言われるだろう]
別れ際に、真ん中の草原辺りで会おう、って言っていた。
あちらはそこに出てくる可能性が高い。
北の山道は、もしかしたら使われないかもしれないな。
[とはいえ、あちらには
進軍先はご指名のあった中央平原にしようと思うけど、どうだろ?
砦が使えそうならそこを経由して、になるかな。
[後程改めて軍議をする必要はあるが、先ずはローランドに意見を求めた*]
[自分の天幕へと戻りがてら、野営地内の様子を見て回る]
張り切るのは良いが、適度に休んでくれよ。
[自分が率いてきた騎士団だけでなく、各国からの兵にも声をかけ、兵達の反応を見た。
概ねは司令官としての地位に対する忠誠を見せてくれるが、一部はクリフの年齢を見て、表面に出さないまでも侮るものもいた。
そんな相手に対しても言葉を向け、言葉を聞き、誠実に相手をする。
それは1年前に領主を継承した際に騎士団の皆へと行った、自分を領主と認めさせるための手法と同じものだった*]
それいいね。
どちらが先に美味しい果物を見つけるか、競争しようよ。
[楽しみだー、と声にも雰囲気にもいっぱいに乗せる。]
ねー。
ちゃんと食べ方教えた方が良かったかな。
[お土産塩ダラについては、単に珍しい方が良いだろうというくらいで、まったくもって他意はない。
酒は、持って行こうとしたら怒られたので止めておいたのだ。
あれは塩タラよりもう少し管理が厳しいから。]
なーに。
自分の作った野菜を美味しく食べてもらえたら
農家ってのはそれで充分なのさぁ。
[10年越しの礼>>50に目元を緩める。が、]
あ、…………
あーーー… それはぁ、うん、
ご愁傷様だった、ねぇ。
……そう、かぁ…
[不味いことを聞いてしまったと気が付いた時には遅かった。
今までの明るさが、僅かな雲に覆われる。]
そうそう。ちゃんと伝言伝えたよ。
「王子には帝王学を学ぶための家庭教師を用意しよう。
学ぶのは執政しながらでも可能だ」
だって。
[思いだしたように、お使いの成果を伝えておく。]
向こうの司令官はガルニエ騎士団のクリフ・ルヴェリエ。
隣にはリンデマンス王もいたよ。
どっちも小さいころに会ってて、びっくりした。
王様なんて、会った時はチシャの兄さんだったんだよ。
[等々、会見の様子を話しておく。
ブリュノー戦後のことなど要点は外さなかったが、それ以外のところは知り合いばかりで驚いた、という話に終始した。]
[と同時に得心もいった。
生まれながらに自由の民という雰囲気を纏っていた彼が、軍に属しているという事実は──いかに兄が傍にいるとはいえ──なんとも不思議だったから。]
…。なーるほどねぇ。
まぁ人生、いろいろあるさぁ。
なに選んでも何かしら大変なもんだし、ねぇ。
自分で選んで、今があるなら。
それはどんなかたちであれ、
…いい生き方なんだって。思うよぉ。
[自らも流行り病がきっかけで人生が急転したからか…
相手に対して浮かんだ親近感を、人生の先達ぽい台詞に滲ませ呟く。]
うん。
じゃあ……… 戦場で、だねぇ。
[元気で、とは言えない。
だから代わりの言葉を口にして、外へ向かうレト>>35を見送った。*]
― 連邦軍野営地 ―
[偵察に向かったローランドが戻って来た後のこと。
各国の兵を率いてきた者を軍団長として、軍議を開催する。
軍議の冒頭では、マルールの使者との対面結果を伝え、互いに引かぬ結果になったことを告げた]
少なくとも今回の件を切欠に、全面戦争にはならないことが確定した。
これだけでも収穫だろう。
後は己の道を切り拓くのみ。
使者の言葉から、マルールは中央平原に陣を構える可能性が高い。
[広げた地図の中央、そこに駒を一つ置く]
王都からも良く見える場所だ。
見通しも良く、身を隠すことも出来ない。
真っ向から勝負することになるだろう。
初戦の大舞台で一番槍に志願するものはいるかい?
[司令官権限で指名することも出来るが、先ずは志願を募った**]
― 連邦軍野営地 ―
[会見と偵察が終わり各国の率いる者たちが集められる。
使者との対談>>64に、だいたい思惑はこちらと同じか。と受け取る。
子供を継がせたいというようなことだったらしいのには、呆れるような納得するような感想をいだきながらも、緩く息を吐き、すぐに切り替える]
でしょうね、片隅で戦っていても意味がないもの。
これはマルールとの戦いであると同時に、ブリュノーに王都にいる人見知りたちに見せる戦いでもある。あっちもこっちも、互いに歓迎されるべくやらないとならないものね。
[戦場が中央平原>>65というのには同意しつつも、少しだけ皮肉気にいう。
近くに砦があるようだし後方の拠点として使えるが、劣勢にもなっていないのに守りを固めるなど...にとって論外であった。戦術的に勝てても中原を手放せば、政略的に敗北だという認識もある]
― ケノワ砦へ ―
[野営地の北に架かる橋を渡り、ややもすると騎兵は数騎片手を挙げて北へと道を分かれ行く。彼らはそのまま先に小さな橋を渡り、北側を探って戻る手筈だった。
ローランド率いる一隊はそのまま砦を目指す。やや警戒はしたが、事前に聞いていた通りに今は無人である様子だった。]
さあて、使い物になるといいけど。
[砦に着けば、騎士らは砦の内部や周辺へと散って行く。
自らは砦上部から周辺を見渡そうと、内部の階段を上がった。]
うん、使者が?
そいつはまた、手回しの早い指揮官殿だ。
タラの塩漬けかあ…。
それじゃ、メレディスさんところの野菜と蒸したら美味しいかもね。
[似たような調子の応えが返る。
どうにもこの辺りは昔から変わらない性分だった。
もっともこうでなければ、商人なんて寄り道もしちゃいない。]
なるほどね?
それじゃ、第一王子を立てて王妃と第二王子も一緒に暮らせばいいんじゃないかなあ…。まあ、そうもいかないから「こう」なっているんだろうけど。
[ざっくりとした説明を聞いて出てきた結論は、友と変わりのないものだ。>>=6]
王位継承となれば、利権も絡む。
それぞれの臣下も黙ってはいないだろうしね。
王がティルカン寄りになるか、マルール寄りになるか。
それに人生関わるって人間も多いだろうさ。
[特に商売を行う者ならば。
音に微かに辛辣な笑みの色が乗った。]
ふうん……?
しかしマルール軍の方は、なんというか…
一本気というか、真っ直ぐなのかも知れないね。
使者を送り込んで大義を伝え、更には戦場まで匂わせるとは。
マルール軍司令官はタイガ・メイズリーク・ユリハルシラ。
なんだったか…、そうそう。華冑公婿だ。
つまり彼がマルール王国の面子というやつだね。
妥当なところなんじゃない?
(さて、どうなるかね)
[騎士団はクリフとラルスがしっかり手綱を握れるだろう。
メレディスや自分もまた司令と足並みをそろえて動けるだろう。工兵を派遣した国はその兵としての特質上前にはでるなど間違ってもいう気はないだろう
もし何かあるとするなら、騎兵を連れてきた国…軍団長だろうか。戦果をとろうと思ってるならくるだろう。
そうすると、中軍は歩兵で、自分は左翼か右翼かしらね?
あるいは自分が先陣のほうがいいか。ただするとしても、司令官の格付けのために、指示に従うという形のほうが後々やりやすいか。と思い、クリフが求めるようなら、こちらに命令を下せ。とでもいうように、軽く視線をやるだろう**]
……ははあ。草原で会おう、ね。
ということは、悪戯に街を荒らすこともなさそうか。
いや、ロンジー辺りを補給拠点にされても面倒だなと思っていてね。
先んじて封鎖しておくべきかは考えていたのだけど。
[さらりと告げて、思考を置く間。]
とはいえ、そこまでの長期戦を想定はしていなそう、か。
ならばそこまでの警戒は不要、それよりもマドゥーラのおかみさんが気にしていたように、川からの水運をより警戒しておくべきかも知れないな。
OK、ではそこも含めて確認しておく。
進軍先はそれでいいと僕も思うよ。
どのみち平原に罠を仕掛ける暇は互いにないし。
騎兵を自由に動かせるのはありがたいね。
[と、最後に微笑む調子で付け加えたのは騎士の顔。
友の判断に是を置いて、言葉を切った。]
[砦は常はブリュノー王国軍が駐屯していただけあって、さして荒れてはいない。
北の山道からの小街道、西の首都からの大街道の交わる要所にあって、西からの川を見下ろすことも出来る要地であるようだった。]
まあ、充分…か。
[だが規模が小さい。
軍を丸ごと一つ入れられるような要塞ではないから、結局のところ近くに野営を置くような形にはなるだろう。けれどある程度の物資を置くことくらいは出来る。何より、見張り台としての役は充分に果たせそうだ。それで充分だろうと思われた。]
住人は? あー…、会えなかったか。
確かここ、廃坑があるはずなんだがな。
彼らに会って話が聞きたい。
何かいいものを持っているかも知れないからね。では…、
[数騎を指名してここに残らせる。
周囲の監視と、住人がいた場合の交渉役として。
そうしてローランドは手勢を纏め、野営地へと引き上げた。
ちらりと未練の視線が南に向いたけれども、ロンジーは寄り道には些か遠い。諦めるべきだろう。]
― 連邦軍野営地 ―
では僕からは、ひとつ報告をいいかな?
ケノワ砦についてだ。 まず──…
[偵察から戻り、再び軍議の席で報告するのは自ら確かめた砦の現状>>69と。それにローランド自身の見解を添えていく。]
砦北側の備えについて、小街道からの進軍を警戒するならば、この橋を押さえてしまうのがやはり簡単かな。
どちらにせよ、砦から見つからずに軍を進めて来るのは難しい。その辺りは大変優秀な立地だからね。よって、ここの警戒は見張りを立てた最小限で構わないだろうと僕は思う。
続いて北側の川、これは丁度砦が壁を接していてね。
川が砦の堀のような扱いになっている。
だから……やはり見張るには便利、というところかな。こちらから押し出すという造りではないから、そこは期待出来ないけど。
基本的にはケノワは兵站の前線集積地。
ないしは怪我人の一時収容施設といった扱いが妥当だろうね。
見張り台としての性能は申し分ないから、警戒設備としては悪くないと思う。川下りを楽しむ無謀な連中がもし居れば、上から矢を射かけるのも良いだろうしね。
[さらりと不穏なことを口にして、にこりと笑う。
そうして少し下がり、司令官の言葉>>65を聞いた。
おおよそは既に聞いていた通り、それを再び耳にして一つ頷く。
一番槍を問われ少し顔が上がった。ただ、すぐに声を発することはしない。
ちらりとナネッテが視線を向けている。>>68
それを目に映して、僅かに頬が緩んだ。**]
― 連邦軍野営地 ―
[タイガ・メイズリーク・ユリハルシラ司令官──《華冑公婿》と呼ばれる彼の噂は、リンデマンスにも届いていた。
ブリュノーからやってくる商人が、時折マルール王国の噂話を土産に持ってくるからだ。
華やかな武人の活躍は、吟遊詩人の歌にもなりやすい。
酒場の席で、あるいは道端で、
奏でられる彼のひとを称える歌を男が初めて聞いた時は、
(なんだか
と思ったものだ。
…噂は届くが、マルールとの交流はない。
連邦に所属していてはおおっぴらに交易することは出来ない。
だからマルール王国は、ブリュノーという鏡を通してだけ見ることのできる、近くて遠い国だった。]
[華々しい活躍を遺してきたマルールの英雄が、この地にやってきている。
連邦属国の王など歯牙にもかけぬと思っていたら、どうやらそうでもない。
しかもあの不思議と印象を残すネズミっこの兄だという。]
…………、ユリハルシラ司令官かぁ。
会ってみたくなる、ねぇ。
[西の大国の思惑も、東の大国の思惑も。
すべてを受け入れて傍観するブリュノーの大地。
視線を西へと流す。
この先には、マルール側が示唆してきた戦場──中央平原が広がっているはずだった。*]
― 連邦軍野営地 ―
[やがて軍議>>64が始まった。
クリフからの現状と戦場の見通しが説明される。
戦場は平原。正面衝突となると、いかに騎馬の機動力を生かして戦局を有利に作るかが鍵となるだろうか。
そうなると歩兵は中央で後列に弓兵を置いて…? いやでも主力は騎士団領なのだから、まずは騎兵を誇示して…? などと、以前教えてもらった兵法の知識を、頭の中でぱらぱら展開させてゆく。
そこに、もうひとつ大事なこと───…
相手の性格を加味させた。]
ちょっと、いーかなぁ。
[場が静まった中で挙手をする。
と、各々の視線が一気に集まる。]
はっははぁ。いや志願じゃないんだけどさぁ。
噂で聞いたんだけど…
マルール王国の司令官殿は、華やかな戦いで有名な御仁なんだよねぇ。
そうなると……
最初は見た目が派手な、騎兵でくるんじゃないかなぁって。
騎兵と歩兵だと、歩兵が不利… だったよねぇ?
[生徒が正解を確認するように、ちらっとローランドを見る。]
ならこっちも中央の一番槍は
騎兵を充てるのがいいんじゃないかなぁーって思うんだけどぉ。
あっ、
一番槍はそういうの考慮の上で志願しろーっていうんだったら
余計なこと言ってごめんねぇ。
[軍議に慣れていない男は、場違いな呑気さで頬を掻いた。**]
[ 司令官の帰還を聞きつけてナイジェルが足を運んでくれる。]
留守居ご苦労だった。 助かったぞ。
[ ナイジェルがもたらした報告とこの先の行動のための手配は的確だった。
言葉では信頼を伝えきれないが、陣中のこと、その路線で進めるよう指示するにとどめた。]
風は、そうだな。
さまざまな匂いがした。
君の意中の人は、ティルカン側の総大将になったらしいぞ。
[ レトが伝言を届けたと知らせる。]
さて、風呂に入りながら軍議でもするか? **
それじゃ、また。
今度会うときは踊りも見せるよ。
[敵味方に分かれているとは思えない気軽さで手を振る。
弱そうなんだから、ちゃんと後ろに引っ込んでなよ、
とは、さすがに口に出さなかった。*]
― 中央平原東側 ―
[連邦軍の野営地を出て橋を渡り、しばらく西に行った丘のふもとで《猿》たちと合流した。
舟を返しに行った連中もいれば、まだ歓楽街にいる連中もいたりして、全員ではない。戦場に陣を張るころに合流できればいい。
「なんだ無事だったんですか」と言う奴には、とーぜん!と返し、「女の子引っかけてこなかったんですかー」と言う奴には、男しかいなかったよ残念と答えておく。]
だいたい戦場に出てくるような女なんて、ばーさんみたいなのしかいないって。
[叩き返した軽口は別に特定の誰かを思い出していた訳じゃない。
いや。頭の隅にはあったかも。]
じゃ、軍の野営地まで行こうか。
ナイジェルが風呂用意してくれてるって。
[待ってるものを告げた途端、わああと猿たちが盛り上がる。
早く帰ろうと、馬ごとそわそわしだす連中を見回してから、あー、と声を出した。]
でもちょっと誰か川の方見て来てほしいんだよね。
上ぐるっと回って、合流は戦場で。
[たちまちブーイングの嵐になった。]
[レト自身も加わった熾烈な賽の目勝負の結果、6騎がしぶしぶと北に向かう。]
あとで酒用意しておくから頑張ってー。
[声掛け送り出した後、残りは真っ直ぐに東へ向かう。
街道を通らずに牧草地を抜けるのは、実際の地形を確かめておきたいからだった。
平らに見えても、僅かな起伏を利用すれば身を隠すことができる。
獅子たちが狩りをする広大な草原で学んだことだ。]
[北へ向かった小隊は、ケノワ砦から距離を取りつつも、特に身を隠すこともなく北へと進む。
見張りがいるにせよいないにせよ、武器もほとんど持たず、軍装ですらない小集団は、別に見られても構いはしなかった。
川沿いに北上し、湖の傍を抜け、王都の東の壁を見ながら南下して合流の予定だ。
一行の中には治水の知識持つものが加わっていた。**]
猿と合流した。
あとはまっすぐ帰るよー。
[帰還に先立ち、一報を入れる。]
川と湖の様子も見て来てもらうから、あとで使うなら言ってよ。
川下りでもいいし、向こうの野営地でも王都でも、水浸しにするつもりならやるよ。
[基本が放浪民なので、土地を荒らすことへの忌避はない。
許可さえあれば、水であれ火であれ、いくらでも放つだろう。*]
[ 自然の中では、レトは師だった。
草笛の吹き方も、魚のつかみ取りも、果物の酸い甘いの見分け方も、喜々として教えてくれた。
その才が戦の場面でも発揮されるとは、新しい驚きだ。]
水計か…。
[ 短く思案して、]
野営地の水浸し、は有効だろうな。
やる価値はある。
[ 兵力の損耗にはならずとも、相手の気をひくことはできる。
分断こそは重要な鍵だ。]
王都には手を出さなくていいぞ。
可能なら、ブリュノーには、王妃と嗣子を歓迎してもらいたいと思っている。
こじ開けられるより、趨勢を見極めて、自ら門を開いたという形にした方が、後々の心証がよかろう。
[ 二人をただ王宮に返せばいいというものではないと考えていた。]
ともあれ、
よくやった、とおまえの頭を撫でてやりたい。
[ 蜂蜜酒や風呂もいいが、魂の呼び合うところに帰って来て欲しいと、素直な思いを告げた。]
一枚岩になるのは難しいってのは分かってるけど……ままならないものだよな。
[共存の道を選べなかったのは何故だろう。
そんなことを思う]
マルール軍司令官がマルールの面子ってのはその通りだろうね。
彼は……なんていうんだろうな。
噂を聞く限りは、公明正大で大局の更にその先を見据えているような印象を受けるね。
今回使者を送ってきたのも、戦う前に解決出来るならそうしたいから、だったんじゃないかな。
言葉は挑発的だったけどさ。
そこまで考えてたんだ?
流石はラルス。
でも必要なさそうだな。
巡回兵の話ではマルールの使者は船を馬に繋いで遡上してきたらしい。
うちは船の運用をあまり考えてなかったけど、警戒しておいた方が良さそうだね。
[その辺りは流石海運国家と言ったところか。
こちらでは発想のしにくい案だと思っていた]
じゃあ平原に出る方向で話を進めることにするよ。
砦と川の確認はよろしく。
[友から是>>=11を得たことで、軍議の方針が決まったのだった*]
― 連邦軍野営地 ―
[軍議の場で出た意見を具に聞く。
先ず口を開いたのはローランド>>71>>72。
頼んでいた砦に関する報告だった]
ならあの砦は見張り台として使わせてもらおう。
ラルスが呈したように、砦は兵站の前線集積地と怪我人の一時収容施設とする。
川下りをする者に対しては、弓ではなく投石でも良いかもしれないね。
それなら後方支援の者達でも戦力になる。
[警備は最低限。
駐在させるのが後方支援の部隊であるため、本格的に攻められてしまえば太刀打ち出来ないだろうが、戦力を割く必要は無いと言うのはローランドと同じ意見だった]
[ナネッテの皮肉>>66は的を射ている。
これは魅せる戦いでもあるのだ。
向けられる視線>>68には、諾を含んだ視線を返す。
一番槍の話題を出した時にローランドが反応した>>72のも視界に捉えていた]
なんだい、メレディス殿。
[挙手>>76を受けて声を返す。
その後はメレディスの考えを聞き、呑気な様子で頬を掻く様子>>77を見て口元を緩めた]
そうだな、君の言う通り兵種には相性がある。
騎兵に対し効果的なのは弓兵。
ただ、近付かれてしまうと応対がし辛いという欠点があるけどね。
[補助武器を持つ場合もあるが、弓の威力を最大限に使うことは出来なくなる]
でも戦いは相性ばかりが全てじゃない。
メレディス殿が言うように同種を充てるという方法も戦術の一つだ。
[発された案を肯定して]
思ったことは忌憚無く言ってくれて構わない。
違う視点での意見が作戦に繋がることだってあるからな。
[軍議慣れしていないからと言って、出された意見を切り捨てるようなことはしない。
良く聞き、良く話し、最良を目指し突き詰めていく。
それがクリフのやり方だ]
この戦いを魅せる闘いとするなら……先陣は騎兵に。
配置は中央に騎兵、先陣の部隊を先頭に。
その後方に、左右に分かれるように弓兵と歩兵をそれぞれ。
残りの騎兵は2列目の左右をカバーしつつ、横陣の配置とする。
後方に工兵を据えて、投石器を運用する。
[羊皮紙に配置を書き込み軍団長達に示す]
先陣は……
ナネッテ殿、
貴女に頼みたい。
[一番槍を募った時に、名乗り出ようと考えたものもいたようだったが、タイミングの妙から言えず終いになったようで。
出るものがいないのならば、とクリフはナネッテを指名する。
ナネッテを見遣った後、他へと向ける視線には「異論は?」と問う色が乗っていた*]
/*
こんな風に毎度陣形を考えるが、下地となる知識があるわけではない(
今回のはメレディスが動きやすいように、が念頭だったりする。
陣形の展開はいくらでも出来るしね。
[ 風呂での軍議は冗談にしても、一番風呂の栄誉はありがたく受け取ろう。
将校用浴場に向かう途中、「あれは《猿》専用だそうです」と指し示した広い沐浴場を見やる。
そんな区分けをする必要が? と一瞬、思いはしたが、専用浴槽にスライダーだの浮き台だのがあるのを見て、納得した。
《猿》もレトも、入り込みたいところには遠慮なく行ってしまうタチだから、あれは彼らの行動を制限するためのものではなく、彼らの自由を保証する占有エリアと言えよう。]
仮設なのが惜しいくらいだな。
[ もっとも、野営地を引き払う際に、わざわざ壊さずともいいものだ。
後々、ここに特殊な街ができるかもしれない。*]
― 連邦軍野営地 ―
よろしく頼むよ。
[引き受けてくれたナネッテ>>94に笑みかけて]
先陣はナネッテ殿だが、皆の協力なくしては勝利はあり得ない。
皆の活躍を期待している。
[他の軍団長らにもそう告げて、軍議の締めとした*]
/*
浴槽分けたのは、お猿さん達が身内で自由に楽しめるようにっていうのは正解。
なんだけどwww楽しそうだなスライダー。
― その日の夕方 ―
[戦場への移動は翌日。
今宵は鋭気を養うために費やされることになる。
配給された夕食は、マルールの使者から寄贈されたタラの塩漬けと、メレディスの国で育てられた野菜による煮込み料理。
旨味が凝縮したスープとほろほろに解ける野菜と魚肉が兵達を満たしていく]
流石はリンデマンスの野菜。
魚との相性も抜群だね。
美味い魚が取れるマルールが羨ましいな。
[そんな感想を聞いたのは恐らくはローランドくらいだろう。
これから戦う国を羨ましがるなんてことは、流石に兵には聞かせられない*]
[ 後刻、軍議の席には、軍団長および隊長クラスの者たちを招集した。]
ティルカン軍の指揮官ガルニエ騎士団のクリフ・ルヴェリエから、
第一王子にティルカンの後見をつけて復権させるつもりであるとの回答があった。
若い王子を利用し、ブリュノーをティルカンの一邦にしようとの意図は、我らの大義とぶつかる。
マルールから後続の隊も到着し、全軍が揃った。
行動の時だ。
[ 一同を見渡し、牛皮の大きな地図を足元に広げた。]
我らは大街道を中央平原へと進む。
そのまま通常速度で王都南郊まで伸すつもりだ。
[ マルールの大義が通れば、いずれ王妃とその嗣子が辿ることになるだろう道筋である。]
リンザールの騎馬弓兵を露払いに、
中軍は縦列、その他は三々五々、広域に散らして進む。
[ 一見、散漫ともいえる布陣だが、タイガが指を広げてかざせば、それは精緻なレース編み、あるいは艶やかな柄の蝶を連想させた。 ]
[ 相手の射投攻撃の的を拡散させるに留まらぬその意図は、]
ティルカン側に、これなら突破できると思わせたい。
果敢に攻めてくるならば、軽く当たって逃げ、相手を分断してゆく。
用心して密集するなら、包囲する。
その裁量は、諸君の用兵にかかっている。
[ 政治的な説明は割愛したが、ティルカン連邦の独立機動性を逆手に取った策だった。
烏合の集と侮るつもりはないが、ブリュノーを失えば最前線となるリンデマンスと、極東の国兵の危機感は違って当然だろう。他の国よりも功をたてなければ、今後、議会での発言権に影響するといった柵もあると読んだ。
兵らの背後で抜刀して焚きつける恐怖専制的な将がいるならまた違うが、レトが寄越した情報によれば、連邦軍の総大将は若きガルニエ騎士団の長だそうである。各部隊の自由意志を尊重するのではないか。]
この拠点も、山道を迂回すれば背後をつけると彼らが考える程度の兵しか残さずとも良いだろう。
実際のところは、山道で立ち往生させる仕掛けを施しておくが。
そうやって各所に相手の気をそそるものを撒いておき、分断したところで、敵本隊を物量制圧する。
[ 開いていた両手の指を胸の前で閉じた。]
撤退するならば追撃はしない。
我らが超えることのない一線は、相手にも伝えた。
──以上だ。 君たちの意見を聞かせてくれ。*
[兄にものを教えるのは楽しい。
他の、街の人間と違って変に偉ぶったりしないし、なにを教えても感心してくれる。
それは良いなと言ってくれるのが何より楽しい。]
じゃあ、工作兵貸してよ。
いつでもできるように準備しておくからさ。
[価値はあるとのひとことに、やる気を掻き立てられて人手を要求する。
頭の中に予定は組み上がっていたけれど、実際は現地視察している水の専門家の見立て待ちだ。]
[王都に手出し無用というのには、ふうんと頷いておいた。]
邪魔な奴ら全部たたき出して、ってわけにはいかないのか。
わかった。
[移動しない民の考え方は、まだよくわからない。
だから、そういう判断は全て兄に従うことにしている。
やれと言われれば王都を水に沈めるのだってためらわないけれど、王妃様もあの赤子も、帰る場所が水たまりになっていたら困るか、と納得した。]
[撫でてやりたいと飛んでくる思念に、はははと笑う。]
やーだーよ。
もう子供じゃないんだし。撫でられても喜ばないって。
[冗談でしょ、の調子で言うが、断固拒否というわけでもない。
撫でられたってたぶん文句は言わないし、どちらかと言えば嬉しかったりもするけれど、それを素直に認めるのも格好悪い気がする。
難しいお年頃なのだ。]
[移動は翌日となった。軍議が終わったところでメレディスを呼び止める。]
メレディスの坊主よ。アタシは先陣になったからね。少々フォローは難しい。
[むしろ後方からフォローしてもらう側だとかもある]
ラルフやらから色々言われてるだろうけど、とりあえずアタシから言えることは、精兵ともいえる兵ならば別だが、そうじゃないなら何度も命令を変えたりせず、できるだけ単純な命令でいくんだね。
目の前の敵を倒せ、守れ。退け。とかね。安易な命令の変更は混乱を生む。それをするぐらいなら後方の兵や予備隊にカバーさせるんだ。
といっても自分を守る兵まで動かすんじゃないよ。そうなるぐらいなら援軍を要請なさい。
そして攻めるときこそ、周囲をみる。突出しないように、ってね。
[と、ここまでいったところで苦笑する]
ま、今いったことの三割でもできれば上出来さ。
あとは生き延びてからだね。
王様なんだ。気張りなよ。
[闊達に笑い、バシッと背を叩くのであった*]
― 中央平原 ―
[全員騎乗かつ身軽な
だがそれでも中央平原を突っ切るには3、4日掛かる。
野営地につく前に軍が移動を始めていたら風呂に入り損ねるかなと思ったけれど、そんなことはないなと思い直した。
もし軍が先に発ってしまっていても、湯を浴びてから追いかければ追いつけるな、という思考である。]
[中央平原ではなるべく広がって進むようにしていた。
その方が、細かな地形が分かりやすいからだ。
地形を把握するのは、遊牧の民出身の仲間の役目だ。
人相手に稼いでいるルーリーと違って、遊牧の民は自然地形と馴染みが深い。
目印の岩だの木だのを書き留めた羊皮紙を見てもさっぱりわからなかったが、彼らはこれで地形が把握できるのだと言う。
途中、犬笛での通信用に連れている犬たちが野兎を追いかけ始める、などのアクシデントもありつつ、
― マルール王国軍野営地 ―
ガルニエ騎士団、かぁ……。
[招集された軍議の席で聞こえた単語に小さく呟く。
ふと、過ったのはいつか手助けした商人見習いを名乗る男の姿だったが、今はそこは置いておいて、語られる策を聞く]
……あちらを乗せて分断して、最終的に物量で押し込む、か。
[戦法自体は、自分も良く取るものに近い。
少数の撹乱からの分断各個撃破。
騎馬弓兵と言う、機動力と長射程を兼ね備えた兵であるが故の長所を生かしたやり方を得意とするのは知られていたか]
先制掃射からの撹乱は、我らリンザールの最も得手とする所。
先鋒の任を戴けるならば、思う存分に引っ掻き回して見せますよ。
[得手を任されるなら、策に異を唱える事はない]
ま、あちらがこちらの意図にいつ気づくか、が問題ですが、そこは現状では読めない部分ですし。
それまでにどこまで分断できるか、が腕の見せ所、って事なら、全力で魅せて差し上げるまで、ってところですか。
[紡ぐ口調は、常と変わらず軽いものだが。
頭の中では、実際に見てきた牧草地の様子を浮かべつつの行動パターンが幾つか動き出していた。*]
― 三年前:マルール王国 ―
[その領地へと訪れたのは、兄がどうしても連れて行きたいと熱望したからだ。
国のしがらみに囚われない放浪の画家となった兄は、郷里と敵対する国であっても気にすることなく探訪する。
訪れたその場所は、マルール王国の中でも兄が一番気に入っている場所でもあった]
凄い賑わいだな。
[観光客の賑わいもさることながら、行き交う商人の数や職人達の数も多い。
民が元気な街は経済的にも、民の満足度も優れてると言えよう]
[兄がこの場所を気に入っているのは、新旧入り乱れているところ、らしい。
街を歩けば、なるほど見たことも無い建造物や綺麗に修繕された伝統的な建造物がそこかしこにある。
訪れる度に景色が変わる、その度に新しい絵を描く。
表情がころころと変わっていくのが楽しいらしい。
そんな話を聞きながら、クリフは聳える時計塔を感心するような表情で見上げていた]
ここの領主はどんな人なんだ?
[気の良さそうな店主にそんなことを訊ねると、素晴らしい人だと賞賛する声を返された。
店主だけでなく、その店の常連も加わって、やれあの治水は画期的だとか、やれ土木工事の連続で仕事が尽きることが無いだとか、口々に言うのを聞く]
慕われているんだね。
[そう反応を返せば、一部では伝統の破壊者と称されているという話も聞かされた。
新しいものを次々と取り入れる姿勢がそう呼ばれる由縁だと言う]
伝統を重んじるか、新たな風を吹き込むか。
賛否両論ってわけか。
俺はこの街の光景は結構好きだけどね。
[古きを残しつつ、新しきを呼び込む。
伝統の破壊者というよりは、調和者のようだと感じた]
[店を後にして、兄と二人歩きながら、兄から領主の嗣子の話を聞く。
戦においても政治においても、華々しい軌跡を持つと言う噂。
公爵家の娘を妻に迎え入れ、正に順風満帆の人生を送っているとのことだった]
そこで俺に嫁の話を振る前に、自分のこと考えろよ?
[茶々を入れてきた未だ独身の兄にはいい笑顔で応対する]
何か、完璧人間って感じの人なんだな。
どんな人なんだろ。
[通りがかりの果物屋から熟れたリンゴを二つ買い込み、左腕に抱え込む。
「俺の分は?」と聞いて来た兄には、「自分で買えば?」と返しておいた]
そこらに、ポッといたりしないかな。
[兄がリンゴを買う傍ら、そんなこと言いながら笑い、リンゴをしゃくりと一齧りした**]
こりゃまた、戦場だというのに豪勢だね。
[戦の前に士気向上のため。ととるべきなのか、縁起が悪いほうで取るべきなのか。
そんな判断などとらずに、タラの塩漬けや、勝手知ったる野菜のスープを味わう]
食べたらゆっくり休みなさい。ああ、こら!暴れるな!まったく、いつまでたってもあんたらは子供なんだから!
[どこか野戦場のような賑わいとともに夕暮れどきは過ぎていった*]
― 野営地 ―
[ 多くの言葉を費やさずとも、伝わるべきは伝わるものだ。
タイガからの短い労いの言葉と満足そうな笑みは>>78留守を預かったナイジェルにとって、それだけで数多の褒賞に値する。
進言についても諾を得れば、即座に副官が伝令兵へと必要な先への連絡を命じる。 ]
総大将、ですか。それはまた。
[ 次いで告げられたクリフ・ルヴェリエの消息には>>79さすがに驚きの色を浮かべたものの ]
...なるほど、領主を継がれたのですか。
ルヴァリエ卿は、ブリュノーの第一王子とも懇意の筈ですし、お若くとも、騎士としての研鑽も積まれ、人柄も確かな人物ですから人選としては頷けます。
[ 三年前のただ一度の邂逅、けれど、短いその交流の中にも、確かに伝わるものがあった。
敵国の将と言っていい相手にも壁を作らず、奇縁を喜んだ青年の笑顔を懐かしく思い出す。>>22 ]
私は、花を見に来たのです。
[ あの時、自らのブリュノー来訪の理由を、ナイジェルはそう告げた。
クリフのように、率直に告げる事が出来ず、謎かけのようになってしまったのは、その花が最初から手の届かぬ高嶺の花である上に、余計な噂で傷一つつけてはならない相手だったからだ。 ]
今を逃せば、二度とは見られないと思いましたから。元気に咲いているのを確かめる事が出来て、安心して国に帰れます。
[ そう、あの日、確かに幸福そうに...彼の花は美しく咲き誇っているように見えたのだ。 ]
名高きガルニエ騎士団領ですか、それはぜひ一度訪ねさせて頂きたいものです。
我が国においでになる事があれば、きっと私が御案内しましょう。
もし機会が巡れば、一手お手合わせ願えますか?
[ 別れ際、いつか自領へと誘う言葉は裏表ない本気のようで>>23ナイジェルも、その夢のような話に本音を返した。
あの時願った手合わせは、戦場での命の奪り合いではなかったけれど。 ]
しかし総大将殿とあっては、御挨拶に伺うのも骨ですね。
[ 少なくとも、すぐに前線に出て来ることはないであろう相手に再会するには、こちらがそれなりの威を示し引っ張り出すか、喉元まで攻め入るしかない。
しかし、それを苦労とは感じても、不可能とは思わぬ顔で、ナイジェルは楽しげに笑った。 ]
[
正直、彼が喜ぶ顔を見たいという贔屓の結果であるのは否めない。
もしかするとタイガが、将官用よりレトと一緒にそちらの浴槽を使いたいと言い出すかもしれない、とも、想定していたのだが。 ]
は?風呂で軍議をですか?
[ 貴婦人のような例えで呼ばれる事にも、だいぶ慣れてきたナイジェルだったが、今でもたまに、冗談か本気か分からぬタイガの物言いに首を傾げることはある。 ]
それは、私は構いませんが、年嵩の将官は、のぼせてしまうのでは......
[ 結果、真面目に進言してから冗談だと知り、苦笑した。 ]
私も、まだまだだな...
[ タイガを見送った後、副官に零すと『レト殿が羨ましいとか言い出さないでくださいよ?』と、真顔で言われ ]
...いつから私の心が読めるように?
[ こちらも真顔で返したら、副官の肩が、がっくりと落ちた。* ]
/*
連投しつつネタゴコロを放出する...
そして軍議が始まっているという。
えっとー...騎馬で包囲は、考えてたよなー。独自の動きをするべきか否か。
[ ぽくぽくぽく... ]
邪魔な奴ら全部たたき出す、とは過激なことを言う。
[ むしろ謂れもなく叩き出されてきただろう部族の血を引くレトだが、その口調に恨み節は感じられなかった。
だから、指摘する声も感嘆の色を含む。]
意見のあわない者たちとも落とし処を見つけねば、国などというものは成り立たないからな。
安心しろ、そういうことは兄が面倒をみる。
― 王国軍野営地 ―
[さて。野営地に正規軍の姿はあったか無かったか。
いずれにしても
案内してくれた兵(ナイジェル麾下の部隊章を付けていた)について行った先に、目を瞠るものがあった。
川の側に設えられた広い浴場には大小の浮き台が浮いていて、滑って遊べそうなスロープまでついている。
一番高く組まれた滑り台からは、下の川にだって飛び込めた。]
おおぉ……!
[あまりの豪勢さに驚いていたら、両脇から歓声というか雄叫びをあげて猿どもが突進していった。
ぽいぽいと衣服が宙を舞い、どぼんどぼんと水柱があがる。]
こらっ!待てよっ!
俺も行く!
[咄嗟に制止じゃなくて混ぜろが出るあたり、やはり猿の親玉だった。
衣服を脱ぎ捨てて湯船に飛び込む。
既に浮き台の上で落とし合いだの、スロープから飛び込んでどちらが水柱を高くあげられるか競争だのも始まっていた。]
― 旅路の邂逅 ―
[野盗たちの真っただ中に飛び込んで間もなく、賊の一部が自分から注意を逸らした事には気づいていた。
ちら、と視線向けた先には、囲まれていた男が剣を取り、向かって来た賊を殴り倒す姿。>>54 >55]
お、けっこーやるぅ。
[呑気に言いながらも、剣舞の鋭さは失われる事はなく。
程なく、野盗団は皆、地に伏した]
一人旅に絶対安全、なんてないもんでしょー?
今回は、俺がたまたまこいつら狙って張ってたからよかったけど、ふつーはこうはいかないよー?
[礼の言葉>>56にはざっくりこう切り返し。
この辺りの者か、という問いには首を横に振った]
いや、俺は一人旅の途中。
路銀が怪しくなって来たんでね、手っ取り早く稼ぐために、野盗退治のお仕事してたところだよ。
[ある意味とんでもない事をさらっと言って。
続いた申し出に、ひとつ瞬いた]
ん、どうせ次の村までは俺も行くつもりだったから、構わないよ。
護衛のお仕事も、結構よくやるし。
[仕事として依頼されるなら、引き受けない理由はない。
稼げるときに稼ぐ、は旅の鉄則となっていた]
あーと、俺は、ノーラっての。
騎士団領かぁ……その内行ってみようかなー、って思ってたとこだなぁ。
んじゃ、立ち寄る機会があったら、その時はよろしくー。
[相手の名乗り>>57に、そんな軽い口調で返して。
けれど、その後は遠回りやら気紛れな方向転換やらを繰り返して、結局騎士団領を訪れる機会を得る前に国に帰る事となっていたのだけれど。**]
― 野営地/軍議の席 ―
[ やがて、改めて招集された軍議の場で、タイガから示される作戦を聞く>>98 ]
敢えて隙を作り、油断と功を焦る者を誘う、ですか。なるほど。
敵軍の撹乱は、元より
[ 先鋒を請け負うノーラの力強い宣>>107にナイジェルは笑みを向け ]
これまでの我が軍の戦法とは一線を画しますから、意図をすぐに読まれる危険も少ない、理に適った作戦だと思います。
[ しかし、と、ナイジェルは、広げられた地図の中央を見つめた ]
敵軍の分断を狙うのであれば、更にもう一手......こちらの意図を読み違える要素を加えてはいかがでしょう?
具体的には、投石器とそれを守る騎兵から成る一部隊を王都アマンダへ向けるのです。
[ す、と、指先が中央から王都の方へと動いた ]
無論、実際に王都を攻撃する意図はない。
ですが、我が軍が王都を獲りに動くことを懸念して引き寄せられる者もあるはずです。
[ あまり多くを引き寄せてしまっては、その部隊そのものが潰される可能性はある。しかし、囮とは、もともとそういう危険を負うべくして負うものだろう。 ]
お任せいただけるなら、私がそちらの指揮を執ります。
[ 蜂蜜色の瞳が、意志の光を湛えてタイガに向けられる。** ]
/*
ついつい、意図的にあぶないことをしようとしてしまう...
いや、多分、熱血村的には正しい行動、の、はず。
/*
>>99
メモメモ。
なるほどなるほど確かにいい観点だねぇ。この辺覚えておこう。
あとナイジェルが囮するなら、そこに引っかかりたいなぁ。
少人数村だし、落ちる前に全員と絡みたいという野望。
[クリフの解説>>90に頷く。弓兵の利点も考えた。けれど、]
ブリュノーにも魅せる戦いっていうとぉ…
最初の衝突時に待ち構えて弓兵ってのも
なんか違う気がしまして、ねぇ。
[肯定>>91を受けて、ほっと安堵の息を漏らす。
どんな意見も懐広く耳を傾ける──それは上に立つ将として大きな資質だろう。クリフが作るそういう軍議の雰囲気は有難かったし、だからこそ良い作戦が練り上げられてゆくのだろうという信頼もある。]
[渡された配置図>>92に目を通す。
なるほど…正面衝突となる今回、後続から次陣を繰り出しやすい安定的な陣形と言えた。後続の騎兵も、戦局を見定めながら遊軍的に動きやすそうだ。
一番槍を騎兵に──と進言した、男の意見も汲まれている。
そうしてクリフの口から、その一番槍の名誉を賜る将の名前が発表された。]
おぉ。婆様なら、見事な先陣を切ってくれそうだねぇ。
[次に各部隊の配置の話に移る。男が率いるリンデマンス国兵は、ナネッテ隊の後方右翼──王都アマンドにより近い方を受け持つことになった。
軍議が終了する頃には、居並ぶ軍団長らの瞳に、この戦いを成し遂げるという強い光が煌いていた。*]
[自分の天幕へ戻ろうとするところに、ナネッテから声>>102を掛けられ立ち止まった。]
はっははぁ。先陣で勇猛に敵を蹴散らしてもらえれば、
気持ち的にフォローになりますよぉ。
[フォローは物理的なものだけではないと伝えて微笑む。
続く忠告は、神妙な顔をしてしっかりと受け取り、]
単純な命令…
何かあったら援軍…
突出注意…
[ひとつひとつ指折り数えながら頭に刻み込む。あとは、いざ戦場に立った時に、正しくそのアドバイスを記憶から引き出すことが出来るかだ……]
[おそらく、気負いすぎてしかめっ面をしていたのだろう。
不安を吹き飛ばすような笑み>>103が、最後に、物理的殴打音と共に活を入れてきた。]
…、あ〜〜〜…
そうですねぇ。はい、
[背中は若干痛かったが──三割と言われれば、少し気持ちも楽になる。]
王様として期待に沿えるよう、頑張りますよぉ。
だからちゃんと出来たら
婆様、誉めてくださいねぇ。
約束 …――ですよぉ。
[お互いに生き延びて戦の後を迎えられるようにとの願いを篭めて、ささやかな約束を口にした。*]
[明日に戦を控えた晩飯>>96は、実に豪華なものになった。滅多に食べることの出来ない魚肉入り、かつ自国産の美味い野菜たっぷりの煮込み料理ということで、リンデマンス兵たちのテンションも高い。
そんな兵たちに混じって、王様である男も食事をとっている。]
……そうそう。 こーれなんだよなぁ…
[味わうというより──考え込むように呟いた男を、兵たちは不思議そうに眺めていた。*]
― 連邦軍野営地・司令官天幕 ―
[食後──…
漆黒が空を覆い、星明りが散りばめられた夜。
クリフの天幕に訪問者があった。]
こんな夜更けにごめんねぇ。
ちょーっと話したくて。
[顔を覗かせた男は、右手に小さな瓶を持っている。中身は米で作った酒だ。]
明日があるからねぇ。
まぁ、ちょっとだけ…
はっははぁ。旦那あたりに見つかったら怒られちゃうかなぁ?
[などと軽口を叩いたものの、実際にローランドに見つかったら、多分酒席に混ざるだろうとも思っている。]
[杯を借りて互いに1杯。少なめに注いで、唇を濡らす。
喉を通る滑らかな酒は、ほんのり甘みを含んで香が残る。]
────。
こうやって二人っきりなのって、
ブリュノーの王子を騎士団領に連れていった時以来かなぁ。
[しばし反芻してから、あの時>>0:39──と続ける。]
ブリュノーには“再び緩衝地帯として機能してもらう”って
クリフ殿は言ってたよねぇ。
属国化しないという心意気は俺も同意するけどぉ…
今回の騒乱を国土に招いたのはブリュノー自身だよ、ねぇ。
なら今回は収めても────また、いずれ同じことが起こるかもしれないよぉ?
そうなったらさぁ、また戦争が起きるのかな?
覆水は元に戻らないし、
戻る必要もない──… と俺は思うのさぁ。
[謎かけのような言葉を最後に、男は手元の杯を仰いで空にする。]
あぁ… 返事はいいんです。
ただ。戦が終わるまでに考えてほしいなぁっと思って、ねぇ。
[宿題。と冗談めかして言って男は笑った。]
寝る前にお邪魔しちゃって、ごーめんねぇ。
それじゃあ…… おやすみなさい。
[中身の残った酒瓶は置いたまま、ひらひらと手を振って
上官の天幕を後にした。**]
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