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[>>+0私の答えを聞いた男性の反応は、ここまでと変わらず飄々としたもの。
けれど、左足を布に巻き取られ、身動きが取りづらい拮抗の体勢になって。
負けてしまう可能性の方が高いという思いが、奥に押し込んでいた身勝手な想いを堪えられなくさせて。
堰を切ったように紡ぎ出してしまった私の言葉を聞いたその顔からは、軽さ以外のものが伝わった。
>>+1あっさりとした態度で笑う言葉も、男性の積み重ねてきたものからなのだろうけれど]
…………じぶんのねがい、こそ。
[最上だ、と言い切った彼に、迷いの欠片も見えはしなくて。
助言だと続けられたその言葉に大きく目を見開いたのは、そんなこと、考えもしなかったこと。
だけど、言われてみれば確かにそうだと、思ったこと、だから]
貴方は本当にお強いですね。
[技に対してか意志に対してか、そんな称賛を投げて]
けれど誰かに認められることだって。
強さになり得るのではないですか……?
[鍔迫り合いとなれば、相手に力負けすることは見えていた。
だから反動をつけるように、一度強く押し返した後、大きく後方へ跳躍した]
……ありがとうございます。
ローランドさん。
[助言への感謝と、>>+4真っすぐに見返されるからこそ雄弁な瞳とに礼を紡いで。
八相の構えから駆け出し、真っ向勝負とばかり、だが刃の背を向けて彼の銅を叩くように振り下ろした*]
――神意を量りましょう。
[言葉とともに、左手は腰に提げたオブジェへ伸び、ごく無造作に地へ落とした。
途端、地響きと振動が巫女の周囲へ生じる。
火山の荒々しさにも似ているが、それは地中を蠢く植物の根が生み出したもの]
これこそが――私が得た力です!
[杖を構えて、巫女は再び駆ける。
一歩ごとに地割れや段差が生じ、彼我の距離や高低差を変じさせる。
そして最後の一歩、その身は弾かれるように更に加速した。
足裏で踏んだ根がその身を飛ばしたと、注視していれば気付けたかもしれない]
――そこっ!
[胸の一点へ衝撃を与えるべく、速度の乗った突きを繰り出す*]
/*
おじさんがとっても格好良くてやばい…
ほんとにこー、えすけーさんはいろんなとこ突くのが上手いよね…
さすがすぎるこの諭され感。
戦いの場なのにとっても人生相談してしまった気分である…
[迫るアウェス
願いを届けとばかりの真っ直ぐな直進は若さなのだろう。
平行に傾けていた長柄を、相手の構えの軸にあわせるように傾けて、自分からも前にでる。]
[風をきる音。棒と薙刀がぶつかり合う音。
斜めに振り下ろされた薙刀を流すように傾けるつもりで流しきれず。
先程の手の痺れと、やはり、棒の先に鉄があるものは重いものだ。と独りごちて]
知っていますか?美女の笑顔は様々な喜びに勝るものなのですよ。
[おじさんらしく軽い言葉のあと、体に衝撃がはしる]
[直撃だけは防ぐように、長柄を傾けて]
……ごほっ……
[刃と体の間に挟みながら振り下ろされた打撃を受け、横転するように地に転がった*]
[振り抜かれた刃は、杖によって受け止められる。
その直前、聞こえた呟きにひとつ、瞬いた。>>+5]
…………。
[初めて相対した時には、己が在り方に迷っているようには見えなかった。
だから、零れた言葉は少し、意外なもの]
[向けられる称賛と、問うような言葉。>>+5
それに、青年はは、と小さく息を吐く]
……それは否定しねぇ、けど。
そこにこだわって、道を踏み外す事だってあるんだよ。
[認められたい一心で突き進んだ挙句の暴走。
シュラハトで生きた12年間には、そんな出来事もあったから。
ぽつり、呟くような言葉を落とした後。
こちらを押し返し、反動で跳ぶ巫女を追う事無く、その場で態勢を整えた]
なん、だっ!?
[神意を量る、という言葉と共に、地に落とされるオブジェ。
生じた地響きと振動に声を上ずらせたのは短い刹那]
真っ向勝負、ってわけかよ……!
[これが得た力、だと。
そう宣して駆ける巫女に合わせるように地に起きる変化]
ちっ……読めねぇ、か!
[斬り込むための距離も、術を放つための間合いも読めない。
ならば、と取るのは迎撃の構え]
……天命、『紅雷』、『龍爪』……力、貸せ。
[迎え撃つにしても全力で。
そんな思いから、紡ぐのは己が宿す属の力を高める言霊。
赤い光がふわりと舞い、それは手にした刀に彫られた龍に纏いつく]
……それが、そっちの得た力だってんなら。
[巫女の動きが弾かれるように加速する。
文字通り何かに弾かれたかのようにも見えたが、確かめる暇はなく。
加速からの強襲、胸の一点を狙った突きの閃は、僅かに身を沈めつつ、横に滑らせる事で右の肩で受け]
こいつは、俺の……。
俺がここで、取り戻した、力、だ!
[叫びざま、迎え撃つように横薙ぎの一閃を巫女の胴に叩き込む。
刃はこちら向き、即ち峰での一撃だが。
刃の纏う雷の衝撃は、軽く吹っ飛ばすくらいの威力は宿すもの。*]
[>>+8正面から向き合い、こちらの構えに合わせて傾けられた長柄が音を立てて私の薙刀を受け止める。
真正面からでは力負けするから、支点をずらして少しでもこちらの優位にと思っての斜め上段からの振り下ろしは、選択として正しかったよう。
ぎり、と押し込んだ力は、つかの間の拮抗の後、振り切れて]
───…ぇ…
[>>+9打ち付ける手応えが返るその身、表情は。
直前向けられた、その声に瞠った瞳のまま、けれど横転した相手にすぐ、我に返って]
…ローランドさんっ
[自分自身が打ち込んだ結果、ではあるものの。
想像以上にしっかりと入った手応えに、大丈夫かと案じて地に転がったその人へと駆け寄った*]
/*
しかし、勝った、か……。
これはどう考えても、相方さんのヒロイン力にラ神が折れたとしか(
4dのあれ、直接向けられてないけどその分はかいりょく高かったんだが!
いや、わかってた、わかってたけどさ……!
─ 湖畔 ─
[どんな経緯ではあれ、相手に一刀を打ち込んで、地に倒した。
これで、試練は乗り越えたといえるのだろうか、と。
ローランドへと駆け寄りながら、もう一方の彼と彼女へとほんの少し、視線を向けた*]
空晶石の守り子 パメラが「時間を進める」を選択しました
ごほっ…ごほっ…あー、まいった。いたいいたい。
[ごろごろと転がった先、仰向けになった格好でいう。
生死がかかればまだやれるだろう、追撃でもあれば意地でも起き上がっただろうが、続くのは追撃ではなく心配する声>>*8では続けれるものではない。
それに、近くで地があれ、オブジェの力をつかった弟子もいることだ。
そちらもみたい]
ほら、いいからね。アウェス。
おじさん、弟子のがんばりもみたいから、残りはみていようか。
[心配するのを気にするな。と応えて、息を整えて、腹部を摩り、起き上がるとやはり痛みに、引きつったような声が漏れる]
ここにきてもらった花はね、互いの出会ってからの思い出とともに、縁を結びなおすものだと、おじさんは思ったねぇ。
でもそれは昔を結びなおすだけで、過去の花だ。
[その多くが自分の宗教的感性というのもあるのだが、絆の花について、修練者はそのような認識をもっていた。だから捧げるのも、交換しあうのも、結びなおすという形となれてちょうどいいとも思えた。]
新しく出会ったなら、新しい関係性を作り出すことだってできるさ。
[それを思って贈られた花は、リュカの力となってくれているようだと笑みを浮かべ]
アウェスにとって、過去と未来、どっちが大切なんだろうね。
[問いに答えを求めるような響きをのせずに、二人の戦いを見守った**]
かはっ……!
[呼気を吐きながら飛んだ体は、地面に叩き付けられ転がった。
杖はどうにか手放さずに済んだが、それを突いたところで半身も起こせない]
ま……
負け、た……。
[茫然とした心持ちのまま、どうにかそれだけを絞り出し。
そのまま再び、地へ突っ伏した**]
ごめんなさい……師匠……。
[何に対してかはわからない呟きが、内心にて漏れた**]
[振るった刀に返るのは、相手を捉えた、という手応え。
一撃に乗せた力と雷の衝撃が巫女を吹っ飛ばす]
……は。
[直後、突きを受けた右肩が痛み、振り切った『紅雷』が力なく下がった。
それでも、刀を取り落とさなかったのは、意地と矜持のなせる業]
[地に転がった巫女が漏らした短い言葉。
それに、は、と息を吐く]
……てか。
結構、きつか、った……。
[棘の生えた蔦の一撃と最後の一撃、どちらも重い衝撃を身に与えていて。
思わず、その場に片膝を突きつつ、吐き出したのはこんな言葉]
― 湖畔 ―
……っと。
[それでも、こちらに向けられる視線>>2に気づいたなら。
痛みを押し込んで、微か、笑んで見せる。
そんなカッコつけをするくらいの余裕は、あった。
その辺り、完全に無意識の仕種ではあったけれど。**]
赤虎目石の剣士 イェンスが「時間を進める」を選択しました
普段滅多に怒らないけど、怒ると怖かったからねぇ。
[く、と漏らすのは思い出し笑い。
『絆石』を得たから中枢に行く、と告げた時の魔人の不満げな様子は覚えている。
けれど、神魔は魔人が対でなくてよかった、と思っていた。
務めを終えて戻った時に、出迎えの声を聞いた時に、それをより強く感じた――というのは、例によって口にはしていないのだが]
ん、ああ。
どうやら、そのようだねぇ。
[繰り広げられる対峙、その果てを見やる神魔の瞳は、どこか楽し気で。
同時にどこか――安堵しているようにも見えて。*]
菫青石の神魔 カサンドラが「時間を進める」を選択しました
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