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― 月の舞台 ―
[主の呼び掛け>>26に応じるように、蛇竜もまた歩みを進める。
月の舞台の上、一礼する主>>27の傍ら、蛇竜も静かに身を折り頭を下げる]
海蛇のベルティルデ、座は麗玉。
よろしくお願い致しますわ。
[緊張はやはりある。
それでも、呼び出された当初よりは芯のある眼差しで、対戦者と相対した*]
― 月の舞台 ―
[礼に対して返されたのは、短い言葉。>>29]
……言葉より行動、という奴か?
[相手の事を深く知らぬが故に、零れ落ちたのはこんな呟き。
ともあれ、仕掛けられて動かぬわけには、と呼吸を整え。*]
― 月の舞台 ―
[ 召喚者は召喚者同士、竜神は竜神同士、それが舞闘の決まり。 ]
俺は、ツェーザル。
座は……確か煌玉だな。
[ 綺麗な一礼と共に名乗りをあげた海の竜に>>32相変わらずの軽さで応じながら、竜は二彩の鱗に覆われた左手を拳に握り、一箇所だけ天の色に変わった鱗の上にその拳を置いて笑った。 ]
― 対戦前/個別領域 ―
ふぅん?
[問いかけたことに対し、良く思い出せない>>28と言われ、そうなの?と言うように首を傾ぐ。
思い出せないならばそれ以上は聞いても詮無いことだろう。
ツェーザルの表情にも深刻さはなかったため、メルヒオルもそれ以上は問わずにいた]
だってぼく、いろんなイキモノ混ざってるから。
そいつらの本能っていうのかな、飛んだり走ったりは楽しい。
そう言うこと出来る場所はすき。
こうやって寝転べる場所もすき、きもちいい。
[普段言わない身の上を口にしたのは、相手に無意識の信用があるが故。
己の望みを受け止め、返してくれたツェーザルに対し、獣的な警戒心などは既に溶けてしまっていた。
そうした警戒心のなさがツェーザルにどんな印象を与えたか>>30は知らぬまま**]
─ 月の舞台 ─
あぁ、主ならそうじゃろう。
それに、対策された所でやる事は変わらぬしのぅ。
[儀式を経たことで男の戦闘スタイルの把握はしたし、男も竜の戦法がアレだけではないとも察したろう。
つまるところ、見られても問題無いとの認識でお互い完結している。
あとは用意された領域で休むを優先、の前に着物の修復と相成った訳だが]
あぁ、主は知らぬのか。
この身は写し身にすぎぬでの、この着物も身の内よ。
つまり、これで治療は済んだということじゃ。
まぁ、主は服が戻らぬのは不便…じゃろうのぅ。
[>>23主の言葉に、言われずとも好きに貰っていると返事をして。
便利だという言には苦笑を浮かべながら、上はともかく下はのぅ…と言葉を濁した]
─ 個別領域 ─
[用意された空間については何も言う事は無かったものの。
ツッコミ所しか無い主の行動にした問いかけに、返された答えは納得のいく説明ではあったのだが]
…手を空けていたいという理由じゃろうとはわかるがの。
そこに入れるのは止めといてほしかったのぅ…
[直接入っている訳ではないと分かっていても、心情的にどうにもよろしくない。
食べるか?と問われたのには、「…遠慮しておく」と頭を振った後]
まぁ良いわ。
気を取り直して、茶を淹れるとしようかの。
[ぱん、と手を叩くと着物の袖影から茶器一式を取り出して。
扇いだ扇から伸びた枝に芽吹いた一輪を摘み取ると、崩した花弁をポットに入れ蒸し。
もう一輪の花から蜜を落としたカップへと茶を注ぐと、仄かな甘い花の香を湯気に薫らせ]
疲れを癒す茶じゃ。
熱いからあわてて飲むでないぞ。
急がずとも、あれらの試合が始まる前には飲みきれるでの。
[主へとカップを勧めながら、片手でぱちりと扇を閉じた*]
― 個別領域 ―
そうか?わかった。
[こんなのもあるとアデル>>38に見せて、断られたが、特に気を害することなく、自分はイチゴを食べた。食べ物をだした後はといえば、アデル>>37のようにできているわけではないので体のチェックだ。
あの時のように腕は赤く隆起しているわけではなく元に戻ってるが、わずかに焦げた煤のようなものを払い、少し黒ずんでいる。後ほど洗い落とすか。]
髪や体のどこかに括りつけてもな。落ちてしまうからな。これがないと山籠りも一苦労する。
[現地調達できるところならいいが、できないところもあるので、とても生命線であった。結果大事なところにしまっているのである]
[大きな体も入る椅子に腰かける。
作業を興味のまま見守るため向かい合うのではなく、隣り合うようにしてみていた。
置かれたテーブルの上に、茶器一式。扇より伸びた枝葉から零れる花びらは幻想的ともいえる光景に見える。]
花茶というのは、俺が考えようとする趣味にはないな。
[批判というわけではなく物珍しそうに、お茶を淹れるアデルを見たりは、茶の説明を聞いたりして]
竜郷がどういうところかは知らんが……アデルは、普段はどういう暮らしをしてるんだ?
[そんな疑問と、そしてもう一つふと思っていた疑問があって]
ありがとな。
[ふわりと香る甘い香りの蜜入りの花茶。いただきます。と感謝を告げて]
……やっぱりちょっと冷まさんとだな。
[茶器に触れた。ちゃんと熱かった。]
せっかくの馳走なわけだしな。待ち時間も大事だ。
筋肉も疲労した後は休ませないとやせ細ってしまうのと同じか。
[戦うのを待つというのは、どこかじりじりとした嫌な汗をかくような時間であるが、それを落ち着けてもらうような、そういう心地であった*]
─ 個別領域 ─
[>>40主の誘いを断ったのは心情としても抵抗があるのは確かだが、男から貰った魔力で充分事足りているが故。
竜のような回復手段を持たぬ男に分けてもらわずとも良いとの思考もあり。
せめてしまう所を選んでほしいと願うも、選んだ結果が現状だと教えられればやはり言葉を濁す他無く]
まぁ、主にはあまり向かぬやもしれぬな。
多少の手間はかかるでの。
だが、これは見目にも悪くはなかろう?
しばしの余興とでも思えば良い。
[果物など手っ取り早い回復手段の方が男には都合が良いのは分かり切ったこと。
だからといって、他者が為す事に短気を起こす様な男でも無いとも、ここまでで読めたものだから茶を淹れる手はそのままに]
そうさな。
空を見て、地を見て、風を見る。
時に一人で、時に友と。
こうして楽しむこともあるかの。
[主から問われた竜郷での暮らしを称する声は、ただ静かに穏やかに。
実際の暮らしぶりもそうだというような物言いの後]
それが楽しくない訳ではないが。
そればかりが続けば、苦になることもある。
そういうことじゃ。
[穏やかな笑みのまま、甘い香を漂わせた茶器を男へと渡し。
口をつけた男の様子に、ふわり扇で口元を隠した**]
よりわかられているようで、召喚者としてはありがたいな。
[それを厭うわけではない。単に自分に向かないだけだ。という面>>43も含めていう。]
ああ、佳い光景だ。
それに余興といわれたら楽しまないわけにはいかないしな。
[巨躯もまた楽しむ気持ちはまたあり、アデルのいう竜郷の暮らしぶり>>44を聞いて思い描く]
…竜も、魔族も、そう変わらぬ点もあるのだな。
当たり前なのだろうが聞くまでわかっていなかったな。
[少しだけ意外なような。だが、力や意志をぶつけあってわかるような時を過ごしたことを考えれば当然だったか。とは思う。]
とはいえ、同じ日々ばかりでは枯れてしまうな。
俺は魔術を上手く使えないというので色々あったが、退屈という点はなかったからな。
[ただそこにある葛藤やらが全て、同じとは言わないのも理解しているつもりでいた。
茶器>>44を受け取り、穏やかな口調で品よく扇で口元を隠すアデルを見ながら、程よい温もりとなった花と蜜のお茶を、ゆっくり味わう]
美味しいな。
昨日までに知り合ってなかった者とこうした時間を過ごすのも不思議だが、なんていうか……落ち着く。
余興にしては贅沢だな。
[ふと気づいたように言いながら、筋肉隆々の巨躯には似つかわしくないお茶の時間を楽しんだ]
[しばらくそんな疲労回復な効果がある。というお茶というのをあまり意識せずに、お茶会を楽しんだりなどした後]
よし、見に行くか。
あいつらも…如何様な思いかを抱いて戦いに来たのだっておもうと、観戦しないのももったいないからな。
[競争相手の戦闘スタイルというよりも生き様を見届けるのもいいか。というようにいって]
召喚者も竜も揃った極彩色の舞踏会だ。舞台袖に赤と緑を加えにいこうか。
[出遅れてるだろうが、まあそれはそれだ。
アデルへと、いこうか。と、再度エスコートに誘った**]
─ 個別領域 ─
[>>45ありがたいという言葉には笑みのみを返し。
佳い光景との評には、そうか、と満足げに頷いてみせた後]
己に不向きな事には背を向ける者もおるからの。
主の懐は中々広くて良いのぅ。
[馴染みのないものを楽しむ余裕を持つ男の様子に、もう一度頷きを繰り返した]
そりゃ、生を営む者ならばの。
竜も魔も、もちろん人も変わらぬよ。
精霊のように生きる者もおるから、一概に全てが同じとは言えぬがの。
たとえばほれ、あの二彩を持つ竜の者などは竜郷でも起きておる所を見た者はおらぬはずじゃぞ。
儂も噂しか聞いたことが無い故、どれ程寝続けてきておるかまでは知らぬがのぅ。
[>>46竜の暮らしぶりを聞いた男の感想に、補足を交えた肯定を返す。
海蛇の竜と違い言葉を交わすことは無かったものの、共にこの場に喚ばれた竜を引き合いに出したのは丁度良い例えが浮かばなかったから。
茶器を差し出しながら、退屈という点は無かったという男の言を聞き]
目指す高みを持っておるということじゃ。
良いことと思うぞ。
[そう言って微笑む口元を扇で隠し、茶を飲んだ男の素直な賛辞を受け取った]
[男に出したと同じ茶を、自分にも淹れて飲み。
互いの茶器が空になったを確認した>>48主からかけられた声に首肯を返し]
そうじゃの。
あの海の子もじゃが、もう一方の竜がどのように舞うか愉しみじゃ。
この地においては幾ら力を出しても問題無いからのぅ。
[彩りを添えにいこうという男の声に応じ、立ち上がったものの。
一寸、手を見下ろした後]
…ほんに主は、わからぬ男じゃ。
[小さな声で落とした呟きは、聞き返されてもはぐらかすつもりで。
手を重ねると、観客席までのエスコートを任せた**]
― 個別領域 ―
自分がやれといってるわけでもなし、そういわれてるわけでもなし、もてなさられていい気分でいるだけだぞ。
そうみたいだな。別々だとしても似通ったところはあるか。
ほう、ずっと寝ていて―――そんな隠棲生活をしてるものもいるか。
[>>49にはあっさりとした口調で答えながら、二彩を持つ竜>>50について、ふむふむと頷く。生態系が違えばそういうことも可能。ともいえるのだろうが、それが、密やかに聞いた言葉と同じような意味もあってのことならば、良い召喚者に巡り合えれば幸せだろうか?
少しだけ広がった価値観がそう思わせた]
そうだな。
俺は気難しそうなやつか親切なやつか。そのどっちかと戦うことになるわけだし、どっちも応援しとくか。
[お互いに対戦相手が気になるというものなのは同じだろう。
小声には首を傾げたりしつつ、必要なことなら伝えるだろうからと、アデル>>51の手をとって、月の舞台へと戻っていく]
― → 月の舞台 観客席 ―
[観客席といっても、別に椅子があるとかではなかったりでの立ち見観戦]
ふむ、あの翼は飾りではないと思っていたが、あちらもまたどうして
[有翼人のほうは予想通りともいえるが、あちらもまた様々な動物の形態をとるように見える。]
あのように距離をとるならば、俺も――――――を使わざるを得ないか。
[腕を組み、神妙な面持ちでうなずいた*]
あちらもまた器用なようだな。
[多少の羨ましさはある。
飛べないまでも器用に魔力か何かわからないものを武器に防具にし、堅実に戦う潮の香りがした竜。
空を飛び、幾多の魔弾を放ちながらも駆け回り攻めの姿勢で戦う森の香りがした竜。]
あの攻防一体ともいえる武技。回避と攻撃を一体とした妙技
あれぞ民冥書房にあったやつか!
[武術体系を竜の戦う姿から想像していた。
そんな感じでアデルとともに観戦していた*]
─ 個別領域 ─
うむうむ。
主のように素直に受けとってもらえると、こちらも持て成し甲斐があるというものよ。
[>>52茶を淹れながら、交わし続ける言葉は男にどんな思案を与えるか。
それはこちらには分からぬ事と、問われるままを答えるのみで]
隠棲の為かまでは儂には分からぬがの。
何らかの理由があって、ではあろうのぅ。
[森に眠る二彩の竜との噂しか知らぬ己に言えるのはこれだけ、と。
憶測はここまでとして、>>53舞台へ誘う男の手に引かれた]
─ 月の舞台 観客席 ─
[男に手を引かれて、小さな舞台から二組が舞闘を望む。
>>54傍らの主が感嘆を零すのに、そうさな、と返して]
喚び主に人が居らぬも珍しいが。
此度は特に珍しい喚び主が揃っておるようじゃのぅ。
まさか竜の子が居るとは思わなんだ。
あのおのこの親は、よほど竜に惚れ込まれたのじゃろうの。
[視線を向ける先、どちらと戦う事となっても主たる男は苦労しそうだが。
その苦労もこの男は前向きに受け止めるのだろうと思いながら、視線を更に動かした]
[視線を向けたもう一方。
竜同士の戦いも、熾烈を極めるものだ。
若いながらに自身の強みを正しく理解し利用する海蛇と、奥底見えぬ多彩さを見せ空を己が領域と示す二彩の竜。
どちらも強く、美しい舞闘といえよう]
…のぅ、主。
民冥書房とは一体なんじゃ?
[ここまでも度々分からぬことを聞いてはきたが。
>>55また分からぬことを言い出した主に首を傾げて問うてみた*]
竜を呼ぶ舞台において、竜の子が混ざる。
なんとも奇縁だな。
[普通の人タイプは自分だけではないか。そういう考えをもった]
姿形は違えども、競いあう相手だ。
願いがあるならばぶつけあうのみだ。
アデルと話したことで、多少の違いがあれど、そうそう変わりはせんと思えたからな。
どこかで妬むようなそんな感情を抱いていたかもしれん。そうならずによかった。
[アデルの感想>>57を聞きながら、むんっと、気合をいれるように筋肉が隆起した]
なんと……そうか。アデルは民冥書房を知らないのか
それも仕方ないか。
なら説明しよう
とある地に、書に記すために生をうけた魔族がいた。そのものの名はミンメイ。当初はうまくいかなかったこともあったようだが、とある日より、開眼。武術書、自然学、宗教、様々な知識分野を世へと送りだされていく。
特に武術においてはその出生まで詳しく語られており
[なんやかんやいいまくること9(10x1)分ぐらい]
…というような書物だ。
[とあるときに言えばいい、そんな便利グッズであるという感じである]
[そんな説明に時間をとっていたりもしつつ、観察をしていたからこそわかるのは]
そろそろか?
[勝負の大まかな流れを敏感に露出しまくってる肌で感じ取って、そうつぶやいた*]
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