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[昔々、これも10年は前のことだ。
旅の途中で通りかかった畑の
ひとつでいいやと思っていたけれど、気づけばふたつめにかぶりついていて、おまけに誰かが近づいて来るのも気づかずに食べていたから、後ろから声を掛けられて飛び上がったことがある。
それが、チシャの兄さんだった、というわけだ。*]
[もう一つのニアミスに気づいていれば、やはり驚いただろう。
とはいえ、こちらはさすがに予想の範疇だった。
来ていないと良いな。
でも来てるだろうな。
そんな、厄介な相手をひとり知っている。]
― 回想・とある戦場 ―
[気ままに集めた仲間を集団として動かすにはそれなりの経験が必要で、手っ取り早く言えば手頃な戦場を求めて各地をうろついていた頃のことだ。
隊商の押しかけ用心棒や野盗討伐では手ごたえが無く、かといってこんな怪しい集団を雇ってくれるようなところはなかなかない。
と探しあぐねていたところに、降ってきたのはまさに、手頃で手ごたえのある戦場の話だった。]
おねーさん、良い買い物をしたね。
俺たち、けっこう使えるよ。
[預かると言う女将軍に、任せてとばかりに胸を叩く。
なお年長の女性は、母でない限りはみなお姉さんだ。間違いない。]
[ 亡き人が繋いだレオノラとの縁。
最初は、恩を返すような気持ちも確かにありはした。
けれど、レオノラ自身の持ち味を好ましく思うまでに時間はかからなかった。
かつて、レトに留学のようなことをさせる行き先にリンザールを選んだのもその信頼ゆえである。]
人を高揚させる華のある戦をするものを英雄と称し、
耐え忍ぶ戦いを選んでやり遂げるのが勇者であるならば、
常道を覆して寡兵で敵を打ち破るものは、さて、何と呼ぼうか。
[ レオノラの自己分析を寿ぐように、手綱を引いて馬を止める。]
つまり、あのひとは頭堅いってことだね。
[受け入れに難色示した将について、ナネッテが語ったことにふんふんと頷き、ひとことでまとめる。
可愛げはあったのかな。
おねーさんから見れば、みな可愛いのかもしれない。
その理屈で言えば自分も可愛いの対象に含まれるのだが、そんな認識はさっぱり抜け落ちていた。]
レトだ。連中の頭をやってる。
自分たちの動き方は把握してるよ。任せておいて。
― 連邦軍野営地・軍議用天幕 ―
いや、踊る機会は減った……って、そうじゃなく!
レトの親父さん、マルールの人間だったのか。
[先に立ち直ったレト>>270が笑うのを眺めながら、噛み締めるように呟く]
そう、連邦軍司令官。
それが今の俺の立場だ。
1年前、父が他界した折に領主を継いでね。
国防に関わることは一通り請け負ってる。
[ぽろ、と身の上を零し、一人納得の顔をするレトを見詰めて。
呼吸を整えるように短く息を吐いた]
もう12年も前になるかな。
子供の頃にレトが母親と共に騎士団領を訪れてね。
その時知り合った。
あの時は放浪の民として会ったから、まさかマルールの人間だとは思ってもいなかったよ。
[メレディスからの確認>>269にはそんな風に返していた**]
[そして示されたのは、いつ出るか、という選択肢だった。]
いいよ。二の矢で出る。
あの人が頭堅いなら、きっと正面からこうぶつかるよね。
俺たちは、あそこの上から、こう、相手の横に突っ込むよ。
[こう、と示したのは馬で駆け下るにはやや急な斜面だ。
自分たちなら問題ない、と自信を示す。]
一当たりしたら一度引くから、あと任せるよ。
[倍以上も年の離れた相手に向かって物怖じもせずに言ってのける。
奇妙な共同戦線だったが、負ける気はしなかった。
ただ、女将軍の手腕に何度も驚かされることになるとは予想もしていなかったけれど*]
― 小舟にいた頃 ―
[兄の口にかかると、ナイジェルはまるで深窓の令嬢のようだ。男だと思っていたけれど、本当は男装の麗人か何かなのかな。]
えっ!ほんと!?
風呂!!?
やったあ。みんな喜ぶよ。終わったら飛んで帰る!
[伝言を聞いて疑問はどこかへ吹っ飛んだ。
でも、風呂に一緒に誘おう、ということだけ頭に残る。]
[兄が語る大義について、一言一句を頭に入れる。
騎士たる者の誇りと義務については実感のないところだったが、兄が望むのなら、それを果たせるよう
自分とて、あの母子を守りたいのだ。
幼い子を連れてマルールへやってきた王妃の顔が、母を思い出させるから。*]
チシャ? あれはシャキシャキ美味いけどぉ、うん。…うん?
[こちらの顔にも驚きを見せた青年>>272に、男の混乱は更に増す。
10年も前の話だと、流石に記憶もだいぶ劣化していて、かつ顔も変わっているので、なかなか過去と繋がらない。]
ううん。チシャの兄さんって呼び方は…
聞き覚えがある、ねぇ。
[なんとか脳を総動員させる。]
あー…
もしかしてぇ、…あの ネズミっこ?
[やっと、欠けていた記憶のピースがはまった。]
[そういえば────… あったあった。
畑の手入れをしていたところ、ひょっこりと丸い影を見つけて、しかもシャクシャクと小気味よい咀嚼音も聞こえてきたので、動物でも迷い込んで来たのかなぁと思って近づいてみたところ……チシャを夢中でかじる子供>>273がいたのだ。
あんまり美味しそうに食べているので、思わず少しの間、声をかけずにそのまま眺めてしまったくらいだ。]
おーーーい。
そこのネズミくん。
食べたいのならあげてもいいけど、ねぇ。
勝手にじゃなくて、ひと声かけてからにしてほしいなぁ。
[すると飛び上がって驚いたので、ちょっと悪いことをしたかなぁと、男は人のよさそうな顔で頬を掻いた。が、勝手に食べるのはやはり良くない。作物をひとつ作るには、多くの努力と時間が必要なのだ。]
次からは気をつけないとぉ────…
[にこーっと笑ってみせる。その場合は、畑仕事の楽しさを存分に味わってもらうつもりだった。*]
― 野営地 ―
何か不足は?
[ 一通りの指示を飛ばしてから、ナイジェルはリンザール領主の率いてきた兵団の元を訪れた。
領主が偵察に駆り出されていては、王国軍本隊の物資を求めるのも難しいかもしれないとの配慮故だったが、彼らは自分の面倒は自分で見られるだけの用意をすでに終わらせていた。>>31 ]
ふ...
[ 暇つぶしなのか、訓練なのか、的を仕立てて弓射まで始めている様子に思わず笑みが零れる。 ]
貸してもらえますか?
[ ふと、思い立って、兵の一人から弓矢を借り受け、馬上から的を狙う ]
おっと...!
[ 風を切って放たれた矢は、的の中心から少しずれた場所に当たり、ナイジェルは苦笑を浮かべた。 ]
やれやれ、少しは進歩したところを師匠に見せたいと思いましたが、これでは、笑われそうですね。
[ あの日、我流でいいなら>>246、と、弓を教えてくれたノーラとは、彼の気さくな性格のおかげですぐに打ち解けて、色々な話もした。
最後には話す方に夢中になって、弓の腕は結局、あまりモノにはならなかったのだが、代わりに弓騎兵の特性は体感出来たから、実りはあったと言えるだろう ]
ノーラは、いつか旅に出るんだね。
羨ましいな。
[ 聞かされたノーラの将来計画は、ナイジェルには思いも寄らぬもので、けれどその自由な生活は、とても魅力的に思えて、思わず、そんな言葉が口をついた ]
私は、まだ先の事が決められないんだ。兄上達のように騎士を目指すのが正しいんだろうけど。
弓だけじゃなく、剣も、あまり得意じゃなくて。
でも、他に何が出来るかも分からない。
[ 情けないよね、と、どこか気弱に笑った少年が、今はランスを振り回し、軍団団長まで拝命しているのだから、人生は分からない。 ]
― 中央平原 ―
[『英雄』と『勇者』、それぞれが誰を示すかは自明。
それに続けて紡がれた言葉>>276には、緩く、肩を竦めた]
さてさて、どう呼ぶのが相応しいやら。
[軽い口調で言いながら、同じように馬を止め。
続けられた言葉>>281に、ひとつ瞬いた]
やれやれ、随分と唐突な事で。
[吐息と共にぼやきめいた言葉をひとつ、落とし]
裏方に回る事の方が多い騎馬弓兵、先鋒の誉を戴けるというならば、拒絶する理由はありません。
……求める
[真面目な口調でこう返し、それから]
ま、とはいえ、ここだけで通せる事でもありませんし。
ここらもう一巡りもしたら、戻りましょうか。
[一転、軽い調子でこう告げる。
いきなり言われた事には驚いたが、こういうのは嫌いじゃない。
そんな思いの滲んだ笑みは、ごく自然に浮かんでいた。**]
はははぁ。成る程ぉ。
放浪の民でしたら、こっちに来たことがあっても不思議はないですし、ねぇ。
[クリフの返答>>279に頷きを返す。]
しっかし奇縁というかなんというかぁ……
やぁ実は俺も、
こちらさんと昔、ちまーっと会ったことがありましてぇ。
まぁ────… うちの畑のチシャ泥棒だったんですけどねぇ。
[はっははぁ。と笑って関係を説明した。]
[そうしてレトへと向き直り、]
チシャのおにーさんもこの10年の間に、いろいろあってねぇ。
今はリンデマンスの王様をしてるのさぁ。
[気軽な口調で己の身分を名乗ったのだった。**]
/*
こんにゃろう、わかってぶっこんできてるよなコレwwwww
と、突っ込みつつ。
……いい加減寝ないとしぬぞ、俺。
― 連邦軍駐屯地 ―
[互いの国軍の連携をとるように調練をしている軍や、見回りや休んでる兵。天幕を立てている兵。兵器の組み立て準備をしているものもいるか。
軍紀が乱れないかの見回りを兼ねながら自陣を探し当て]
挨拶は終わったよ。とりあえず休んでろってさ。
ただし、上のもんはほかの部隊との連携ができるように今から意志疎通をしておきな。
[そんな指示を自国兵に告げた後、見回りを続けるのであった**]
[声を掛けられた時点でさっさと逃げればよかったのに、つい人のよさそうな顔と、のんびりした声に、逃げ出す機会を無くしていた。
うまくすればもうちょっとチシャをもらえるんじゃないかとまで思っていたら、畑仕事をさせられそうになって慌てたものだ。
ルーリーの男に、畑仕事ほど似合わないものはない。]
代金代わりに一曲歌うから、それで勘弁してよ。
それで気に入ったらもう1個ちょうだい。
美味かったから、母さんにも食べさせたいんだ。
[お人よしっぽいから押せるんじゃないかな、なんて小悪魔的に強請ったのだった。]
― 連邦軍野営地・軍議用天幕 ―
[驚きの時が過ぎ去れば、クリフの纏う空気は責務負うもののそれになる。
もう一緒に歌って踊ったあの時とは違うのだと不意の感慨を覚えたが、それはこちらも同じなのだった。]
今回、マルールの全軍を預かるのは、タイガ・メイズリーク・ユリハルシラ司令官。俺の、兄だ。
司令官から連邦の指揮官に伝言がある。
「ブリュノー王の死後、国を纏められなかった第一王子に国政を摂るのは難しいだろう。しばらくティルカンに留学して帝王学を学んで来られるがよい。」
第一王子はもう歩けるのだから、自分の生きる場所を探しに行くべきだろう。
家は一番若い者に譲るべきだ、と俺は思ってる。
[使者の役割のついでに、自分の考えも告げる。]
それともうひとつ。これは司令からあなたに。
「我らの大義は、リンデマンスを侵攻することはない」
とも。
[ずいぶん驚いたが、この場にリンデマンスの指揮官がいるのは好都合だった。
もう一つの伝言も、メレディスに伝えておく。**]
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