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── 少し未来の話 ──
[ そして、ふ、と思い出した。
あのとき、Nルームでミーネが言った言葉。
いい目をしていた。>>63
痛くない筈がないのに、手で庇いつつも、こちらを睨む目。
闘志を揺らめかせ、先を見据える目だ。
負ける気はしなかったけれど成長すれば、分からないと思った。
去る背中に、かけられた言葉。>>65
それは、"また" があることを信じる強き言葉で。 ]
…………っふ、
[ 思い出し、口角を吊り上げたものの。
身体中から力が抜けてゆくようだった。
だくだくと、血だまりが、自らの周囲を広げ。
最早、痛い、ということが分からなくなる程。
体温が下がる。
酷く眠い────、でも。 ]
──────……すのう、
ミーネを、よんで?
もう、おわったから、って……
[ 弔いか、嘆きか。
何にせよ、やりたいことがあるかもしれないと思った。
そして、一つの賭けだった。
放っておけば、そのまま。
冷たくなって死にゆくだろう、けれど。
ミーネがナネッテを"生かす"ならば。
"また" が訪れるのであれば。
そのときに、答えを返そうか。
肯定の、返事を。 ]**
―――…ぐっ!…‥あ、……っ…!!!
[ゲオルグだった獣の牙が、喉元を食いちぎる
灼熱の痛みが、身体を貫くのと。
私の牙がその獣の喉笛を食い千切るのは、
ど同時だった。>>155。]
[食い破られた喉元から、大量の血飛沫が迸り
せり上がるように口腔内からも溢れた赤が、唇を濡らす。
喉元の燃えるような激痛と、
失血の酷さに、手足の先が冷たく痺れ
視界が真っ赤に染まる。
獣になった私に、
呆気にとられたような顔をしていたナネッテ>>151
怒られるだろうな、とは思っていたけれど>>152.
ごめんなさい、を伝える時間など、なくて。]
[ゲオルグの左前脚の爪が、
駆け寄るナネッテの肩口に食い込む>>155>>159
ぜぃ、ぜぃと、
喘ぐような辛うじての呼吸のと意識の狭間で、
やっぱり役立たずの心臓が、
張り裂けそうな悲鳴をあげた。
けれど、もはや、
為すすべなく、見ていることしかできずに。
ゲオグルにナイフを滑らせるナネッテ>>155
おやすみなさい、と囁く優しい声を聴いていた>>164]
[ナネッテが
様子を確認しにきてくれた時には。
もう獣の姿を保てずに、
人間の姿に、戻ってしまっていただろう。
ナネッテは、止血や救命を試みようとして――…
助からないと悟ったのだろう、
その手を止めたのだったか。>>168.]
[「無茶しすぎです」、と。
まるで、普段の日々の小言のような声音で言いながら、
けれど、“ガートルード”と呼んでくれたことが>>168
かつての少女が、憧れた貴女が、
「頑張りましたね」 と言ってくれることが。
髪を撫で、目元に触れてくれる優しい手が、
こんな時でもやはり、ぼんやりと、嬉しくて。]
( ――…ごめん、なさい。 )
( ナネッテおねえちゃん… )
[最期くらいい、いいでしょう?と笑う貴女に>>169
知ってる。貴女は、本当に、何だかんだ言って、
いつも、私に甘すぎるんだから…と、思う。
まるで、本当のお姉さんみたいに。
微かな呼吸を零す血に濡れた唇が、
ごくわずか、微笑を浮かべたのは、見えただろうか。]
[だから…最期に、私の我儘を、聞いてくれる?
私が貴女を赦してもいいですか。
霞かける視界に映る、藍玉を見上げて、
瞳で問いかける。]
( ナネッテおねえちゃん…… )
[それから、残る左手の指先を
ナネッテに伸ばそうとする….
その目元の傷跡に。
いつも、泣いているように見えていた藍玉の近くに。
もしかしたら、少しだけ擡げるのが、
精一杯だったかもしれないけれど。
その手は彼女に触れえただろうか。]
[ 彼女の髪や、その目元は、ほんのりと温かいのに。
その温度がゆっくりと失われてゆくことが、怖くて仕方ない。
抱きとめた兄も、だんだんと冷たくなったから。
それを誤魔化そうと。
軽口を叩いたのに、バレていない、筈なのに。
それは、本心からであったけれど……
ふ、と僅かに微笑む口元に……
─── 堪らなくなった。 ]
っ、まったく、
こんなときまで、……
[ ナネッテが何をしたのか、どんな心境か。
分かっていながら、そんなことを言うのだ。
その我儘は、酷く優しく、そして甘い。
赦されない、赦されてはいけない……と、雁字搦めに縛られた枷。
魔法の紐を緩めるのは、彼女だったのか。
息ができた。ココロがふわ、と僅かに解れた。
だから。
少し、ほんの少しだけ、自分を"赦して"あげてもいいだろうか。 ]
…………ジョエルに、
兄に、会ったら……
"もう少ししてからいく"と
……そう、伝えて。
[ 懸命に目元へと伸ばす指先。
救い上げ、両手で包み。
望むように、てのひらを誘導して。
その手が目元に触れたなら。
潤み、湿っていることに、
気付かれたかもしれないな。 ]
おやすみなさい、
ガートルード……
[ 私の可愛い妹。
その"太陽"に、小さな子供を寝かしつけるように。
ひとつ、口づけを落として。
しばらくは……
ゆっくりと、髪の毛を撫でていただろう。 ]**
──── ────
[ 瞳を閉じれば、真っ暗闇が訪れる。
その瞼の裏側に、ちかり、ちかり、と輝く星々。
星の意味を、もう、知ることはないけれど。
きっと、その星々に込められた意味は、
皆、それぞれで。 ]
[ 海賊船の中。
そこら中に夥しい量の血液が散っていた。
ナイフを手にした少女は泣いたのだ。
生きていたことを、絶望して。
殺してしまった十字架を背負って。
生きていなければならない、と
ナネッテに枷を掛けた。
透明な鎖で繋ぎ、泥濘つもる暗闇の中で
一筋の光だけしか見えないように、目隠しをして。 ]
[ ずっと、ずっと泣いていた。
兄の瞳を奪ってしまったことが哀しくて。
ひとりぼっちが、寂しくて。
生きていることが辛くて。
赦されるためだけに生きる人生は。
どれ程くすみ、灰色の味であっただろうか。
それなのに、あまつさえ
ほんの少しの"幸せ"を手放すこともできずに。 ]
[ 怒りと憎しみの矛先を、海賊へとすり替えて。
自分が赦せない、憎い!ということは沈めて沈めて。
死ぬためだけの人生に……
償いもせず、赦されるのを待つだけの人生に……
意味なんてなかったのかもしれない。
けれど。 ]
[ 今は、少しだけ思うのだ。
もしかしたら、
この日のために、
生きていたのかもしれない、と。
裏切った、そして知った。
自らの愚かさも、醜さも、未熟さも、全部を。
残っていた"ココロ"が
痛い痛い、と悲鳴をあげた。
貴方を "赦す" ために……
貴方に "赦される" ために……… ]
[ 償いも、贖罪も、十字架も。
その全部が、消えることはないけれど。
獣の瞳を、ゆっくり閉じた。
ただ、束の間の、休息を……。
その暗闇の中で、ナネッテはひとつ、呟く。
── ごめんなさい、
ありがとう……
もう、泣き声は聞こえない。]**
[ナネッテの気配が、
少しだけ やわらいだ気がして。>>182
それが彼女が、ほんの少しだけ、
自分を"赦して"あげてもいいだろうか。と、
思えた為だと知ったなら、
微笑んで頷いて抱き締めただろうに。
その代り、ジョエルへの伝言の了承も込めて、
潤んだ目元の涙を拭うように、
そっと指先で撫でて。
( ありがと、う……ナネッテおねえちゃん…‥)
[姉のように愛した、大切な人。
額にふれる口づけと、撫でてくれる手に微笑んだ。]
…、ナネッテさん
少し痛むかもしれませんよ
[ 肩口から身体の前面を走る爪痕。
酷い怪我に思うことは色々あったけれど
もし彼女に拒まれなければだが
まずは止血し治療しようとした
瞬かせた瞳に浮かぶ色は心からの心配の色 ]**
[自分を赦すことほど、
苦しいことはないのかもしれない。
[太陽が全てを許すように、エレン。
君が自分を許せますように。]
テオドール…ううん、テオドロス。
愛していた大切な人が遺してくれた、
言葉と心を想った>>5:78
そういう貴方の方こそ、
自分を赦せないでいたのを、知っているわ。
だから、私が貴方を赦してあげたかったのに
…ごめんなさい。
王家の子どもでもない、女神の護り人でもない、
ただの、テオドロスを。
私の大好きな人を。
王家の指輪は、弟のくれた十字架と一緒に、
首に掛かっている。>>5:81]
[
一つめの月に、願ってはいけないんだって。
賢い囁きは、
もう、”ほんとう ”をなくしてしまったから。
二つめの月に、祈ってはいけないんだって。
優しい目の奥の心は、
もう”からっぽ ”だから。
]
[ 私の中には、まだ一つ目の月の
“ほんとう”の欠片があるだろうか。
私はまだ、“からっぽ”ではないだろうか。
分からない…でも。]
[ ディークの掌の温もりを。
ナネッテの名前に籠めてくれた信頼を
テオドールが遺してくれた心と言葉を。
私を信じてくれたクレステッドを。
心を守るように抱きよせてくれたミーネを。
撫でてくれた”あの人”の手を。
刀の教えを託してくれた、あの日のゲオルグを、想った。
それは、私にとっての三つ目の月の光のように**]
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