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…と言うことは、だ。
途中までは、また独りで抱え込もうとしてたのかな?
[揶揄うように口端を吊り上げて、つつつ、と人差し指で背筋をなぞり上げて悪戯する]
― それから ―
[無事に『柱』の継承が為されたことは、『世界軸』近郊の海域に浮かぶキガン島の住人も、いずれ知るところとなった。
それから幾許かの時が過ぎ、ついに鬼族初の『柱』が里帰りを果たすこととなった。
――別の『柱』を引き連れて]
よし、そこのアンタ! 島の案内は頼んだよ!
――え? 宴会? そんなのは後後!
今日は視察に来たんだからね!
[何より彼らが驚いたのは、キアラの服装であった。
島に居る間ですら、黒の戦闘服以外の格好をほぼしていなかった彼女が、何故か作業着のようなものを着込んでいたのである]
― 食堂の一幕 ―
よくきてくれたな
「まあな…おまえさんからの手紙に金のにおいがしたからな。しかしこれがな」
[古なじみの商人がオニカラシをしげしげとみて、調理されたものを食べる]
柱となってしまったからな。新しい目標に向けて邁進してる。その第一歩というやつだな
「そういうとこだけは変わらんな…しかしおまえさん…ちょっと前まで一料理人だったよな?どう考えてもおかしいだろ。」
なにがだ
「お前の人間関係だ!」
[いつのまにか竜族や氷人族や鬼族の代表者のような存在が料理の弟子となっていたり、農作業させていたり、一番の驚きは神子の父親になってお手伝いさせてることだ。商人は想像外のことすぎて頭を抱えたあげくすべてをなかったことにしたかったぐらいなようだ」
温泉が湧きそうなのはこの辺り?
ふん、なるほど、ならこっから水路を引いて――
[何やら小難しい会話を始めるキアラに、見物や覗き見の面々が目を円くする。
仕舞いにはあいつ本物なのかとまで言い始めたので、天命石を指で弾いた後に軽い(キアラ基準)電流を飛ばしておいた。
『うわっ、本物だ』という声が何をもって判断したのかは考えないことにする]
アンタら暇なんだったら、ちょいと別の暇してる力自慢どもを集めとくれ。
『柱』直々の命令だ、嫌とは言わせないよ。
[口調は軽いが真剣な眼差しを向ければ、覗き見の連中も何かを感じとったのか、頷き合ってその場を離れていく。
そこからの作業は、予想外に早いペースで進んだ]
よっし、温泉も完成した所だし一番風呂を――
ん? 一緒に入るのかって、そりゃ勿論。
ダメ!? 何故ダメなんだい?
ガッハッハ!なに、ワシがかわらんってことは他の奴らもたいしてかわらんってことだ。うまい飯くって体動かして楽しいことしてたいってことだ。
「はぁ……もう何もいわん。じゃあ俺のほうも、うまいもん食って楽しいこと(金儲け)を考えようか」
任せた!まあ鬼族と友好的なとこから徐々にがいいだろうな
[意図してではないが、キアラはここでいろんな人と交流しているのだしな。と情報共有をする。だが具体的にどう広めるかトーマスはそこまで考えれる性質ではなかった。それゆえ頼った古なじみとの一幕であり、そうやってトーマスは己の目標を進めていくのであった*]
[そこから鬼族の『柱』は、ちょくちょく里帰りしては、島の住人を集め何か新しい作業を命じた。
それは別の『柱』や見知らぬ人物を伴うこともあれば、娘単独のこともあった]
今日は農作業の指導だよ!
――え? 退屈?
なめんじゃないよ! 農業は――汗と魂のぶつかり合いだよ!
今日はここの特産品で交易したいって商人を呼んできたんだ。
あの鬼カラシ、寒い地方では結構重宝されてるみたいでさ。
それに食べ方を工夫すれば辛さを抑えられるし。
大きな都市では辛さを競う料理店なんてのもあるんだってね。
今日は料理教室だよ!
――あ、はい。講師を呼んでおります。
島の食材が数倍美味しくなるんだから! ちゃんと聞きなさいよ。
今日は――
えっ、なに? そんなに他の種族を島に入れていいのかって?
[温泉を湧かせた人物の正体に、今更ながら島の長老連中が恐れ戦いていた。
龍族とは直接事を構えたことはないが、古く権威ある種族と咎人である鬼族は、互いに関わりを持たぬようにしてきたからだ。
『柱』という立場を彼らは信用しているが、かつての神子と『柱』が鬼族を今の地位に追いやったことも、また事実である]
そうだねぇ。
――『柱』になってからさ。アタシもアタシなりに、この島の歴史について調べてみたんだよ。
島の中に居るだけじゃわからないことも、当然あるからさ。
[周りの人々の顔を見まわして、娘は続ける。
そうした話しぶりもまた、『柱』になった後に身に付けたものだ]
アタシら鬼の祖先が、たった一人の魔界人だってのは知ってるだろう?
それが今、住む場所が限られてるとはいえ、これだけの数の鬼族がいる。
――世界の均衡って観点からすると、そういった血の広がりが、まずは脅威なのさ。
[過去の侵略戦争は目に見えた被害を出したが、鬼族の数や居住地が増えるのは、それ自体が世界の均衡を脅かしてしまう。
これも他の種族が抱える問題と比較することで、見えてきた部分だった]
だからね――『柱』側に取り込まれたからってわけじゃなく――アタシも鬼族がこの島に縛られるのは、仕方ないって思ってるんだ。
[世界を見て回る内に知った。
鬼族の悪行を知る人ばかりではないこと、知ってはいても個人との付き合いは別と考える人も多いこと。
金品を介したやり取りなら構わないという考えもあること。
キガン島にありふれている物が必要で、キガン島にない物がたくさんある地域もあること]
そういうのをこの島の人にもっと知って欲しいし、島の外にも知らせていきたい。
そうすれば、この島はもっともっと、豊かになっていくよ。
[鎖国しろと言われていたわけではない。
互いへの無知と悪感情が、人の行き来以外の繋がりまで閉ざしてしまっていただけだ]
[そう思えたのは、『柱』という地位を得たからじゃない。
神子との、他の『柱』との、そして何より相棒との出会いが、互いを知ることの大切さを教えてくれたんだ]
…ありがとう。
[>>276僕も嬉しいというその言葉で、嬉し涙がまた溢れて。
目じりを拭う様に落とされた口づけに目を瞑りながら]
もちろんだよ。
俺にとっても、大切な子だもん。
[よろしく頼むというその言葉に、頷きを返した]
[それから、イヤじゃなかった?と問いかけた答えはこちらの思いもよらぬもの。
嫌だったら断ってると言われればその通りなんだけど、続いた言葉が意外で]
メレディスは、俺のこと弟とか妹だって思ってると思ってた。
[理性云々を言われた今ならそれが間違っていると解るけど。
意識してくれていたなら、確かに自分は無防備が過ぎたなと思いつつ見上げ]
でも、あの時から、メレディスの子供生めないかなって思ってたよ?
[何気なく、何時から思っていたかを打ち明けた]
[それから話は、言いだした切っ掛けに移って。
届いた手紙の内容に、>>278父の気持ちも汲んでくれた後問われた言葉にきょとり、瞬き]
いいの?
確かにメレディスなら父様達も歓迎すると思うけど。
[>>279一緒に帰るかという声に、本当に良いのかと問い返した後]
いいなら、お願い。
メレディスが一緒に帰ってくれたら、嬉しいし。
[一人で帰ることの不安もそうだが、一緒に帰ることが出来るならと笑顔でお願いした]
[それから、ここに来る前に相談した事を話すと>>280少し驚かせたようで。
うん、と頷きを返したのも束の間、>>281向けられた笑みと言葉は覚えがあるもの]
あー…えっと、それは、その…
──…ひゃうっ!?
[警戒信号が鳴るより早く、つぅ、と背中をなぞられて。
思わず変な声が上がった上に、身体の力が抜けて前に倒れこみそうになった。
でも、それよりもメレディスが強く抱きしめてくれる方が早くて]
― 別れの時 ―
[柱として100年。永い時を過ごした。食文化を広めるために働いたり、食堂を経営したり、柱の友と語らったり、相方とともに過ごしたり、時には荒事もあったり、息子を育てたり。
だがそれも、もう終わり。新しい柱と代替わりする時がきたのだ]
ガッハッハ!我が息子も立派になったな。こうしてみると初めて見た時とそう変わらんわ。
[年相応になるまでの成長はそうかわらなかったが、その間トーマスは他の柱の面々とともにちゃんと息子として神子を育てていた。
幼い頃は肩に乗せたり、お風呂に一緒に入ったり、遊び疲れたときは背負って寝どこまでつれていったり、料理を共にたべ、農作業に汗を流し、女性陣が作った色付き雪合戦で遊んだり、誕生日を祝ったり、こっそりと地方都市のお祭りにシルキーらとともに連れだしたり]
息子に全部任せてワシだけ引っ込むというのは、なんとも気が引けるが仕方がないな。
[役目を終える時間。というだけではない。最近では体が重くなり、精彩を欠いている。柱として100年。それは人が過ごすには長すぎた時間だ。おそらく寿命はすぐそこ……柱の役目が終わった時だろう。うすうすとそう感じていた。]
お主は一人ではない。今までもこれからも、な。寂しいと思えるぐらいの父でいれたなら儂も誇らしいが、まだまだいろんな出会いがあるから……
それでも、思い出として一つ、受け取ってくれると嬉しい。お主が一人ではないという証だ。お主がワシの息子だという証だ…
[マッチョには似合わない月をかたどったペンダントを最後にシェットラントへと渡して、昔を思い出すように、少し強く息子を抱きしめた]
少々ワシは疲れた。だがそれでも最後の務めを果たすとするさ。
[柱が変わる。その間際まで尽くすと言外に口にした。ほかの柱とも、相方とも、挨拶をせねばな。残った力を使い切ってでも……]
[そして...は新たな柱が来るとき、残りの力を使い果たすように、光に包まれて玉、世界軸を見守っていた*]
―― 世界を照らす時 ――
[かつてまだ治癒士修行中だった頃に訪れたキガン島に、
今度は正式な『柱』として訪れた。
……まあ、キアラがこの地でやろうとしていることを考えれば、
自分が力不足であることは否めない、が、
疲労回復とか万が一の怪我人発生時の役には立つだろうと思ってのこと。
鬼族の力自慢の面々が水路を引くべく作業を進めるのを眺めたり、
水の流れを調整するべくちょろっと魔法を使ったりしているうちに、
温泉は完成した。
(なお、ミリアムの格好はいつも通りの普段着にローブっぽいのを羽織った姿である)]
いいねえ一番風呂。
え、この人らも一緒に入るって?
ダメダメ混浴なんて私が許さないから!
[そんな声が響き渡ったとかなんとか。
ともあれ、それからもちょくちょくキアラは里帰りをして。
ミリアムはついていったりいかなかったりした。
それでも、たとえ遠く離れていても、
絆の石の静かな色合いとともに心はいつもそばにあった]
なんか元気だぞ!
[体調が悪かった原因。それは100年ほぼ休まず(休みは柱としての仕事)営業をしていたことでした。
その後、とある地方では一大農園が作られた。そこに住まう農家は竜族も自信を無くすほどに恐ろしいほど屈強だったという…**]
[ 100年の終わり ]
これからも、ずっと一緒だ。リッサ...
愛してる。
[ そこだけは少しも変わらぬ、愛しげな笑みを、最愛の伴侶に向けて、龍は、囁いた** ]
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