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分かりやすすぎるとも言うわねえ。
そういうところがキアラらしくて実にいいとも思うのだけれど。
[手の内を隠すなんて似つかわしくない。>>211
これも彼女の気性かとしみじみ思ったのが少し前。
今はその頃のような余裕ある思考は紡げない。
さて、次はどう出るか。
復活はできるとはいえ念には念を入れ、
これ以上は攻撃を通さぬよう“分身”にも強化の魔法をかけるか、あるいは――
思考を巡らせる最中、胸元の絆石が淡く光る]
…………。
─ 『世界軸』上層・機の広間 ─
それは違うだろう?
ユーリエが翼を押さえてくれなきゃ、こうはいかなかったよ。
[見てるだけしか出来なかったというユーリエ>>220に緩く首を横に振った。
『破壊』を倒せたのは彼女のお陰、とメレディスは思っている]
[記憶の話から怪我の話に話題が流れたため、ユーリエの表情の変化はそれに伴ったものと受け止め、何か言うことは無く。
メレディスの反応に対し表情を険しくする様子>>222に、はい、と大人しくなった]
(ここだと凍ることなんて無いんだけどな……)
(……って、 あれ、 )
[何故凍ると思ったのだろう、と。
言葉のままで受け取れば、化膿するかもしれないとも取れるはずだったのに]
(──…前にも言われたことが、ある?)
[ぼんやりと、誰かがユーリエに重なった*]
...いや、背中だから、自分では血も見えないしな。
[ 笑顔がこわい>>224と、久々に思った。ちなみに以前に同じ事を感じたのは、仔龍の頃に亡くなった母親に対してである、というのは余談として ]
......すまん。
[ せわしなく揺れる尻尾を見れば、ますます眉が下がったが ]
いっ......!?
[ 問答無用の勢いで塗られた薬は大層染みて、虚竜より、こちらの方が難敵なのでは?と、本気で思ったりもした。
もちろん、口には出せなかったが ]
[胸に手を当て、その心のうちを確かめるかのように一息をつく。
しゃらしゃらと針の落ちる音に顔を上げて、>>212
次の瞬間には縁を囲むように展開した針の先端が、
ミリアムをしかと狙っているのを見る。
“分身”を防御に向かわせるか?
だがこれだけの量だ。全部突破されて魔法が解かれかねない。
ならばどうする?
守るだけでは勝ち得ない、ならば―――]
……力を……いずれ輝けるための力を、ここに。
[杖を下方に降る。
“分身”の姿はまとめて立ち消え、
ミリアムの数歩前を横切るように水が波立つ。
漣はやがて大波となってミリアムとキアラの間に立ちはだかる]
我が意に応え迫る脅威を、
[大雨の中、光の差さない荒れ狂う水の流れのように、]
―――押し流せ。
[杖を一振りすれば、大波は殺到する針を、その後方のキアラをも飲み込もうと奔りはじめた*]
[ そうして、血止めを終えたクラリッサの口から、ぽつりと零れた声に>>226男は、思わず振り返り、そこに乗る感情の色を聞き取ると、片膝を立てて、相手の正面に向き直り視線を合わせた ]
今度の怪我は俺の油断だ。
二度と、こんな無様はしないと、お前に誓う。
[ 真顔でそう宣してから、ふと、表情を緩めた ]
ありがとう、クラリッサ。お前の腕と存在に、俺はいつも助けられてる。
この先も、よろしく頼む。
俺も適う限り、お前の助けになれるよう尽くす。
[ 口調は硬いが、声音は柔らかく響いた ]
そうかぁ、無理しないで頑張る!
[頼られるのが嬉しくて、にぱ、と笑って。]
んじゃ、もどろっか。
[こくり、とトーマス>>228に頷いて。
続いた言葉に、こて、と首を傾げる。]
んー、ちょっと痺れはあるけど、しばらくすれば治るだろうし、
痛いのはないかなぁ。
[のほほん、とした答えを返した*]
― 『世界軸』中層 ―
[ クラリッサの方も、ブレスの影響を受けている筈だったから、暫く、その場で休息し、やがて一度きちんと治療も必要だろうという判断で、中層へと戻る事となった ]
おい、生きてるか?
[ 背中の傷を本格的に治療してもらった後、通りがかりに、机に突っ伏したメレディスの姿を見かけて声をかける>>219
相変わらずの無愛想だったが、本気で案じている事は伝わるか* ]
そうこなくっちゃね!
[ミリアムを守る"分身"がまとめて消え、代わりに大波がこちらの行く手を阻む。
その流れは数十の針であってもまとめて飲み込み、更にはこちらの身すらも押し流そうとするだろう>>234]
ミリアム。
[迫る波を見据えながら、一歩も動かず、娘は右手を上に掲げる]
アタシも、強くなれた。
前に進めたんだ。
――アンタのお蔭で。
─ 『世界軸』中層 ─
─── んん?
[机に突っ伏していると、「生きてるか?」と声>>238が届く。
顔だけを声のする方へと向けると、いつもの無愛想な表情でこちらを見遣るオズワルドの姿が見えた]
あぁ、戻ってきてたんだね、お帰り。
ちょっとだけ、調子悪くなっちゃったから、休んでたとこ。
[最初に聞こえた声が案ずる色を含んでいたため、無愛想な表情を見ても心配してくれたのだと分かり、笑ってオズワルドに応ずる。
ゆっくりと身を起こして軽く伸びをすると、改めて彼へと顔を向けた*]
そっちも討伐だったっけ。
次は僕達が試練だけど…何やるんだろうね?
― 帰還の途中 ―
[時と機の『虚竜』が討ち破られた後。
影と天の石を持つ者たちの下に届いたのは癒しの風と]
……『永劫』と『破壊』の消滅を確認した……皆、お疲れ様。
予想はできていると思うが、次はきみたちに試練を受けてもらう。
準備ができたなら、開いた道の先──試練の間へ向かってほしい。
陽光と月闇と同様に、マリアとコスモがきみたちを導いてくれる。
[告げる言葉は端的なれど。
光と闇を示す言葉に変化が起きている事に、気付くものはあったかどうか。**]
[バチッ、と激しい音がして、娘の頭上に、雷を凝縮した球体が生まれる]
だから、あの時使えなかった全力の雷撃で――
アンタと勝負する!!
[3年前、娘の手を焼いた、純粋なる雷の球体。
薄暗闇を切り裂くようなその雷光を、ミリアムへ向けて放つ]
[しかしその行方を見届けるより早く、大波は娘の体へ到達するだろう*]
ガハハッ!まあ無理なら任せておけ。
[誰かのためになるのが好きなシルキー>>237らしい笑みに応じる]
よし、なら休みがてら飯にでもするか!
[休めば大丈夫という腕のことについてほっとしつつ、大事な大事な食事タイムだ!と中層へと戻っていくのであった]
[と、その前に]
おう、ちびっこよ。一人と二匹で食べるんだぞ。食事というのは大切だからな
[さっきまで積んでいた果物から黄林檎を三つ。薄紫の仔竜に渡すのであった]
― 『世界軸』個室 ―
[大事なごはんタイムである]
温めてくるから少し待っておけよ
[盾やケースを置いて、事前に作り熟成させていた大鍋へと向かう。食欲のそそる芳醇な香りのシーフードカレー。そして試しでと作ってみた、トロトロになるまで煮込んだ筋肉と雪下大根の煮物。デザートには白玉とフルーツのあんみつ。
本日も部屋からいい匂いをたてて、人を誘うのであった*]
― 『世界軸』中層 ―
[返ってきた答えに、にぱー、と笑う。
中層へと戻れば]
ごはーーん!
[という訴えをトーマスに起こし。]
いっただっきまーす!
[並んだ食事の数々>>246に、少女はテンションMAXでありつき、
至福の表情には、後光(演出効果)が差した**]
無事ならいいが、無理はするなよ。
[ 起き上がって笑う男に>>241忠告めいた言葉を投げる。ものすごく判りにくいかもしれないが、僅かに声音は和らいでいた ]
試練か、まあ、あまり良い予感はしないな。
[ 今まで全く気にも止めていなかったが、神子が、その内容を告げるのを遅らせるにはそれなりの意味があるだろうと思っていたから、メレディスからの疑問には、そんな風に答える ]
― 『世界軸』上層・時の広間 ―
見える見えないの問題じゃないでしょーがっ!
[そんな突っ込み飛ばしつつ、手当てを進める。
痛そうな様子>>232には気づいていたが、手は緩めない。
否、ここで緩めたら意味がない、とは、国で医術発展に尽力している姉のありがたい教えである、というのは余談としておいて]
……ふにぇぃ?
[もらした呟きに真顔で返され>>235、空色がぱちくり、と瞬いた]
あ、え、と。
…………うん。
[その後に続いた言葉>>236、その声音の柔らかさに、また数度、瞬いて]
(……ずるい)
[ふ、と浮かんだのは、そんな言葉]
(そんな風に言われたら、これ以上なんにも言えないじゃないか)
[これ、素で言ってるんだろうなあ、とか。
そんな事をもにゃもにゃと考えた後]
……助けられてるのは、お互い様、だよ。
ボク一人でできる事は、そんなに多くない。
[はふ、と一つ吐いて、告げるのはこんな言葉]
でも、一緒にいてくれるから何とかなるって。
そう思えるし……すごく、安心するから。
[そこで一度、言葉を切って]
……ま。うん。
これからもよろしく頼むね、相方殿!
[告げる言葉は、翳りのない笑みと共に。
距離感はだいぶ変わって来ている、けれど。
未だに名を呼ぼうとしない事には、気づかれているかどうか。*]
─ 『世界軸』上層・機の広間→中層 ─
そう言ってくれると嬉しいけどさ。
あれが出来たのは、俺だけの力じゃないし。
[>>230メレディスに右手の絆石に視線を落としながら声を返す。
あの時、絆石が応えてくれなかったらきっとあそこまで力を出せなかったから。
そんなことまでメレディスには伝わったかどうか。
続けて彼の傷に対する言葉にムキになってたから、>>231何か思う様子に気付く事も無く。
途中休憩は挟んだものの、中層までは出来る限り急いで戻っていった。
神子からの声と癒しを届ける風>>242は、中層までの道のりの間か中層に届いてからだったか*]
どんな試練だろうと、必要なら乗り越えるだけ、だがな。
逃げては、本当に護りたいものは護れない。
[ 続けた言葉は、地脈の守護者として生きてきたオズワルドの信条であると同時に、本当に大切だと思うものを、見出した男の、芯から生じた意志でもあった* ]
おお、眩しいな。
[自分もこんなのだったのだろうか、後光が差すシルキー>>247をみてそう思いつつ次に備え自分も腹ごしらえをするのであった**]
― 『世界軸』中層 ―
[その後は一先ずの休息を取り、再び中層へ。
神子の声>>242が届いたのは、果たしてどの場所だったか]
……あー、やっぱり、内容は後回し、か。
[次に試練を、というのは予測していたけれど、その内容までは伝えられない。
その事に疑問を重ねながらもまずは休息優先、と中層へ。
戻ったら例によって、メンテナンスと改良のために、個室に籠もる事となるのだが。*]
[雷と水、持てる力純粋なるぶつかり合いが繰り広げられようとする眼前で、
キアラは言う。そうこなくっちゃ、と。
耳に聞こえる声と絆の石から流れ込む声。
ふたつを聞きながらほのかに笑みを浮かべる]
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