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……やはり、お前が『人狼』か…シメオン。
”還りたい”?
もう、『ガルー』には、還れる場所はない
ネオ・カナンは…俺達が奪って変えてしまったから。
還れるところは…もう、たったひとつだけ、だろ?
[トールが違うとなれば。
人工皮膚と爪だったハダリーに”爪痕”を残すのが無理ならば。
残る可能性は…と薄々は脳裡にあったが。
信じたくなかったというような声音で、そう呟いて]
―― 第一エリア・デッキ ――
[白猫から強請り取った近道を通り、どれほど進んだことだろう。
“シメオン”は知らずとも、共鳴の囁きがどこから消えて行ったのか、彼は知っている。]
真似して悪いな。
[くすり、と笑い、ドンとパネルを叩き、船の内部に通じる扉を下ろす。
昨日、あの男は、ここからどのように去って行ったのだったか。
知る由はないけれど、きっと、真っ当で静かな方法だったのだろうと思う。
外に通じる、此方の扉を開ければどうなる?
大丈夫、知らない。身体が肉塊に成り果てようと。
歩いていくだけ。
約束をしただろう、瞬かぬ星の中を、歩くと。]
[還してやれる場所は、かつてのネオ・カナンの穏やかな夢の中だけ
7つの月と紅い大地の幻を懐いて、
安らかに眠れるところ以外にないと…
ひたりと銃口を見据える、赤い瞳を見つめたまま。
一瞬だけぎゅっと瞼を瞑って、気持ちの中の何かを振り払い。
その心臓めがめて……もう躊躇わず、引き金を引いた]
/*
あっ、書き忘れていたかも。
ジークムントの息子で「シグムンダルソン」です。
アイスランドでは父名+ソンが姓の代わりなので、それにあやかって付けられました。
[その言葉は、"彼"ではなくて"シメオン"に……いや、それは"彼"なのだろうか。]
記憶は、音を鳴らすと、蘇るんですよ?
[ギターを鳴らし、もう一歩。
優しい音色に、別れを告げたとは知らず、ニコリと笑って指を動かす。
そうすれば、"忘れっぽいな、お前"と、ポロリと零れる言葉。
それに彼自身、驚いたような、困ったようにくしゃりと笑う。]
シメオン……
[そう"二人"を呼んだ。
視線が合ったと思ったときには、通路の入り口まで跳躍し……。
一瞬で姿が見えなくなる。]
/*
えっとまあ、取り敢えずこれだけ。
灰が色んな意味で汚れててごめんよ!
エピでもよろしく。
そして俺はもうダメだ、寝る!
──── 医務室 ────
[ダーフィトを探してふわりふわり。
次は、医務室を覗いてみようと。
思えばこの姿になってからたくさんの時間が過ぎた。
だんだんと増えていく人。
同時に実体を持った人間は減って行った。
この世界が何なのか未だにわからない。
私が作ったのかもしれないという疑念は晴らせない。
────この世界に、終わりがないのなら。私はこの先もずっと世界を彷徨い続けるのかな?
医務室に入る。
もうそこには誰もいなかっただろう。少なくとも、実体のある人間は。
────ここでカークとハダリーさんと3人でいたんだよなぁ…
数日前の事だけど、大昔のようだ。
ベッドに横たわるように体を横にする。]
/*
起きたああああでもエピ入り金曜夜なのは嬉しい。
7つの月と聞くと昔の某TRPGの世界を連想してしまう。
[どれだけその場に居ただろう。
半透明の躰が煙草に飽きる頃、
ダーフィトはふと、思い立って
自室の外へと咥え煙草で踏み出す。
何処へ行こうかというアテはないが、唯。
置いてきた彼らはどうなっただろうかと、
脳裡に過ぎったのだ。
自室から出れば、
自分を呼ぶ知らぬ声>>+64が聞こえて
ぽろりと口から煙草を落とす羽目になったが。]
[落とした煙草は床へ焦げ目をつけることもなく
空気の中へ溶け消えるように静かに形を失くし
自分の身が虚ろのものであることを
今一度再確認させたのだったが、
辺りを見渡しても、声の主は見つけられず
もう一度新しい煙草を口に咥えて眉を寄せた。]
なんだったんだ…?
[訝しむ声を投げても、返事はない。
自分を探しているものがいるとは
気づけないまま、ダーフィトは先へと歩を進めた。]
―メイン・サロン―
[恐らくは久しぶりに訪れたその場所で
ダーフィトは自らを殺したと口にする
人狼――シメオン>>132の告白を聞いた。
自らを殺したと宣う相手に対して
今となっては何の感傷も持つことはできず
メイン・サロンの中の椅子の一つに腰掛けて
何を口にするでもなく、行動するでもなく。
唯、サロン内の様子を見遣りながら
気を揉むように、時折奥歯を固く噛み締めていた。
シメオンが出て行った>>141のを見れば
後を追おうと立ち上がって、そこで。]
医師 カークは、聴く人 シメオン を投票先に選びました。
― 5d/Nルーム ―
そう、ですね。
ここまでありがとうございました。
[人工睡眠装置に横たわる己の死骸を見下ろし、
ノトカ―へと感謝の言葉を告げる。
もっとも、己の言葉など相手には伝わらないが。]
人を襲って、人に撃ち殺されて
『人狼』として死んだ俺ですが、
貴方のおかげで『人間』らしく終われますよ。
[こうして『人狼』としての意識がある以上、
やはり俺は『人間』には戻れないのだろうが
それでも人と同じように眠る己の亡骸を見ると
確かに、俺も『人間』だったのだと、感じた。]
滅びゆくものたちを ただ哀惜と郷愁の念を以て
追憶の額縁に飾りたてることをせず
その権利など、ないのだから
悔恨と憐憫に 溺れることもなく
消え去るものたちがおこなった たゆまぬ闘争への敬意を
つぎへの歩みと かえてゆけ
目に焼き付けて、罪を思え
忘れ去る資格など、ないのだから
持ち去ることもなく すがることもなく
朽ちたものたちを 眠るべき地に 葬り
触れることは、赦されないのだから
その身一つで
ただ ただ 進みゆけ
命尽きる さいごの刻まで
地の果てまで、還る場所もなく、呪われ続けよと。
あれ……なんか眠くなってきた…………
あはは、この姿でも眠くなるんだ……………
[ゆっくりと目を閉じる。
ここで起こったことを思い出しながら。
いつの間にか意識は────]*
今はもうない目で。
一番右の月に、灯る明りを見る。
暗闇に光る、美しい銀の船の姿。
それは、最期に見えた、幻だったのかもしれないけれど。
――どうか……
その船に残る者たちに。
生きる者達に。
安らかな夢と朝が訪れることが、あるようにと。
青年は、振り払うように、
歩みを
**
―第一エリア・デッキ―
[船内のなりゆきを見守っていた白い猫は、
もう今日は、誰が一番人狼の可能性が高いか、
と問うことはなかった]
……ごめんなさいにゃ、シメオン。
[白い猫は、ただただ悲し気に碧い瞳を揺らして、
最後のガルーと人狼を、見守る。
最後の『ガルー』の観察を終えるまでが、
”ガーディアン”の役割だから]
……待って、くださいよ。
[あの視線が合わさった一瞬、ハダリーと同じような覚悟を決めた目をみれば……。
彼が、ここから離れ、何をするのか分かってしまった。]
自分だけ、死ぬ……つもりですか。
"次"だなんて、期待を持たせたくせに。
……約束、守る気なんて、なかったくせに……
[もう間に合わないと知り、両手で目を覆うように頭を抱える。
喉から漏れ出したのは、悲しみの咆哮に似た叫びだった。]
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