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[魔法の連続発動で、疲労しきった様子のベルティルデに歩み寄り、
苦しげに顔を歪めて頭を下げる]
無理させて、ごめん。
私のミスのせいだ……。
[玲緒の油断がベルティルデまで危機に追い込んでしまった。
二人とも無事だったから良かったものの、それは結果論に過ぎない。
きっと彼女は玲緒を責めないだろうけれど、それが何よりも辛い]
― 休憩所 ―
うん、精霊は自分達の領域に人間を入れるのを簡単には認めないから。
[ 本当に珍しい体験だったのか、と驚く星司>>323や、ステファンに>>332頷き返す ]
そもそも世界樹に昇るのだって、滅多な人間には出来ない事だよ。神殿の中でも限られた人だけ...そうだよね?
[ その『限られた人』の内であるメレディスに同意を求めて視線を移すと、何やら動揺する様子が見えて、首を傾げた>>329 ]
メル兄さん?
……言いたい事は、わかりますよ。
[短い了承を返すメレディス>>*2に、小さく返す]
私とて、『混沌』の侵蝕がここまで速いとは想定外でしたから。
[予定の内ではあるが、想定は大きく外れていた、と。
言外に滲ませつつ、小さく息を吐き]
それで、転移方法ですが。
枝側と、根側を結ぶ『路』は構築してあります。
後程入り口をそちらに出現させますので、後は、違わずバルタザールたちのところへ行けるよう、その『路』と、あなたたちの持つ言霊石を共振させてください。
[つまり、最初にメレディスとバルタザールの間で連絡を取り合い、その通信の波長を通路に共鳴させる事で、間違いなく彼らの所に現れる直通路を開く、という方式らしい。**]
[『七大蛇』オヴニルとスヴァーグニルが撃破された頃。
再び、響くのは神官長の声]
……『七大蛇』オヴニルとスヴァーグニルの撃破、そして、火炎と疾風の精霊の承認を、こちらでも確認しました。
皆、疲れているでしょうが、時間の猶予はあまりありません。
[何故それがないのか、の説明はまだせずに。
神官長が伝えるのは、次なる指示]
大地と流水の加護を受けし者たちは、精霊の領域での試練を。
そして、試練を終えた火炎と疾風の勇者たちには、残る『七大蛇』グラフヴィトニルと、『世界樹』の根を蝕む『翼毒蛇』ニーズヘッグの討伐を。
……ニーズヘッグ討伐には、火炎のステファンと疾風の星司、両名に向かっていただきます。
火炎のミリアムと疾風のウェルシュカーディは、グラフヴィトニルの討伐にあたってください。
『世界樹』の根には、既に調査のための先遣隊を派遣してあります。
隊を率いる神官騎士バルタザールには既に連絡をしてありますので、まずは彼らと合流してください。
癒者メレディスは、ステファンと星司を根の領域に転送後、その場にて引き続き、皆の補佐を。
[必要な事を、必要なだけ告げた後、神官長の声は消え。
そして、大地と流水の加護を受けし者たちの元には、黄と碧の光の渦が。
火炎と疾風の勇者たちの元には、霧のように白い光の輪が現れる。**]
/*
あっ、使って大丈夫だったんだね!?
てか、赤でばるたくんの通信に応答も出来たのかもしかして。
こう、
根側:ばるたくん・ちあちゃん←神官長→世界樹側:俺
というピラミッド型通信(こっちが子機みたいな)
なんだろうかと思ってたけど普通に反応してよかったんだね
勿体無いな!!
そもそも俺がまず赤使っていいのか迷ってたのがいけないんだけどね!ごめん!これはずかしいな!!
― 待機・休憩所 ―
アッ、そう言う話も聞いたことあるヨ!
この『世界樹』には普段は入れない、って町の人も言ってタ。
[ウェルシュの説明>>344に思い出したように言い、納得の意を示す。
メレディスに同意を求めるのを見止めれば、ステファンもまた視線をそちらへと向けた]
[剣の百合を持ってオヴニルに向かおうとしたレオに扇を渡したのは、
これが終われば疾風や火炎の勇者候補達と同じように試練が言い渡されるのではないか――という漠然とした予感があったから。
もしそうなら、彼女と最後まで心を合わせて戦いたかったのだ。]
――…、よかっ、た
[扇を振りかざし、火輪を打ち砕くレオの姿を見て少女はその場に座り込みかける。
何とか踏みとどまるとそっと安堵の息をついた。]
― 待機・休憩所 ―
[陽気な笑い声>>331に、わかるわかる、と頷いて。
ウェルシュの説明>>344に、へー、と言いつつ、すぐ傍の樹の幹を見た]
……そんな、特別な場所にいるんだ……。
[なんて呟いていたら、何やら皆の視線がメレディスに集まっていて。
なんかあった? と首を傾げて、自分もそちらを見た。]
[核がなくなればオヴニルはその存在を保てなくなり、討伐は終了する。]
お疲れ様でした、レオ。
[>>343少女は歩み寄って来た相棒に向かって笑いかける。
けれど対する相手は苦しげな表情を浮かべていた。
頭を下げる彼女の言葉を聞いて、ゆるりと首を横に振り]
レオ…。
少し休めば大丈夫ですわ。
私も先のモーイン戦が成功した事で油断しておりましたもの。
[左肩に触れようとそっと右手を伸ばす。]
[届いたなら、そっと撫でて。]
上手く出来なかった事は次に生かせばよいのです。
同じ間違いをしないように気を付ければ、私達、もっと強くなれますわ。
[そう言って、微笑む。*]
― 精霊節前の事 ―
[鍛錬場での修行の合間。
一休み中に呼びかける声>>327に、くるりとそちらを振り向いて]
お、差し入れ?
あんがとな、ちょーど喉乾いてたんだ!
[にぱ、と嬉し気に笑いながら受け取って、即味わう。
回復の効果がじわり、染み透る感じが心地よかった]
ん?
まあ、なんかこう、波長が合うっていうか、なんていうか、なんだよなぁ。
[息が合っている、というベルティルデの評>>333に、こて、と首を傾いでから一度ウェルシュを見て]
んー……上手く言えねえんだけど。
そんなに、難しく考えなくてもいいんじゃねーかな。
お前ら二人って、相性悪くなさそうだし。
なんていうか、余計な事考えなくても、動けば自然に息会うんじゃねーかなー。
[俺はそんな感じでいるし、と。
例によって想うままを口にしてから]
って、これじゃ参考になんないかな?
[がじ、と頭を掻いて、ちょっと笑って見せた。**]
[大蛇の攻撃は届いていないはずなのに、アイリの方から届いた呻き声>>339。
自分の声が彼の集中を乱したことには気付かず、異変があったとしても振り返る余裕はない]
……大丈夫だ、まだあいつは倒れてねえ……。
[長く複雑な詠唱が、アイリの声で紡がれる>>340。
その一手のための時間を稼がねばと、痛みに震えそうな指で戦鎚を握り直し、前を見据えた]
[土の杭は大蛇の腹を掠め怯ませたものの、決定打には至らない。
そこに届く、アイリの声と魔法発動の合図>>341。
ピラミッドのような四角錐の結界が、大蛇の全身を覆い、尾を振るうことすら出来ぬように閉じ込めた]
――ああ!
[狭い中でものたうつ大蛇が、結界にぶつかり衝撃音を立てている。
しかし、それが壊れるまでの間、待つつもりもない。
アイリの立ち上がる気配と共に、毒とは違う、力もたらす熱が体に漲り始めた>>342]
おおおおおおっ!
[走りながら、戦鎚を振り被る。
そして、四角錐に封じられ、ろくに動けぬ大蛇の脳天目掛け。
気合いと共に全身の力籠め、戦鎚を振り下ろした]
[ガシャァァン、と、ガラスの砕けるような音が響く。
暴れる尾が勢いで結界から飛び出すが、それは空中で力をなくし、枝の上にのたりと落ちた]
[勢いで宙に両足浮かせた男。
身体強化を受けつつ振り下ろした鎚の下、大蛇は脳天に大穴を穿たれ動かなくなっていた。
間も無く『ねむらせるもの』の名を持つ蛇もまた、土に還ることだろう*]
― 待機・休憩所 ―
[メレディスから何か反応はあったか。
その如何に関わらず、しばらくすれば響く、ルートヴィヒの声>>345]
ボクとセージ?
ミリアムとじゃないんダ。
[それぞれの属ではなく、分かれての指名に不思議そうに瞬いた。
その状態でウェルシュやセージ、ミリアムを見遣る]
…分けるってことは、ナニカ意味があるんだよネ、きっと。
ミリアム、ウェルシュと一緒に頑張ってきてネ!
[転送前、ミリアムの傍に寄り両手で彼女の手を包もうと手を伸ばした。
火炎の精霊王からの祝福は形には表れなかったが、ステファン達の中に確かに在る。
それがミリアムの力になるよう、自信に繋がるよう願った]
[応答を終えた直後は、難しい表情を見せぬよう
候補生の輪に背を向け、思案に沈み額に手を当てていたが。
ふとウェルシュカーディに向けられた問いを思い出し、
時間差で彼らに向き直る。>>344]
……あっ、ああ、うん。
聖神神殿との行き来に使った転移陣も、
普通とは少し違う特殊な術式で組まれていて、
俺たちも、よほどの理由や命令が無い限りは足を踏み入れられないし…
[言葉を探すように、数拍の間を空けて、]
あの場所は、
冒すことの出来ない聖域――だからね。
貴重な経験というのは、本当にその通りだよ。
…特に、今回の舞台は精霊の長たちが手ずから構築して下さった場だし………
[そう締めくくる。]
ごめん、話の途中で抜けてしまって。
ルートヴィヒからの神官長からの連絡で、ちょっと…。
……さっき聞かれたのって、この件だよね?
[確認が付け足された辺り、まだ少し通信の余波が抜けないらしい。
彼らの視線がなんとなく此方に向いていたのも感じていたが…
苦笑を浮かべて、わしっと前髪を握り込んだ。*]
[ メレディスの様子に気を取られている間に響いた声>>345>>346 ]
星司と、ステファンをニーズヘッグ討伐に?!
[ それは、鍛錬どころではない、いきなり大ボス相手の実戦だと、気付かぬわけもなく ]
そんな...
[ だが余裕が無いのだ、と神官長の告げた言葉は、どこか、逆らえぬ響きと真剣さを感じさせる ]
......星司、ステファン、気をつけて。
[ 一度唇を噛み締めて、そう告げる ]
星司、どこにいても、何があっても、ボクは、キミのパートナーだよ。
[だから、と、続けられる言葉は、まだ...]
― 待機・休憩所 ―
[そろそろ、足の傷も癒えたかな、と思った頃に響く声。>>345
その内容にへ? と惚けた声が上がった]
……なんで、俺ら二人なわけ?
[不思議そうに瞬き、こちらを見やるステファンに返す>>357のは、やはり不思議そうな表情。
それでも、これまでの事から選択の余地がないのはわかるから]
んじゃ、俺、行ってくるから。
……んな顔すんなってば!
だいじょーぶ、だよ。
[気を付けて、と告げるウェルシュに返すのは、いつもと同じ、明るい表情。*]
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