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………
[首筋を彼の舌が這えば擽ったそうに肩をすくめ]
―――ぁ
[……一瞬だけの痛みが襲う。彼の牙を穢してやったのだと、冒涜者らしい充足感に身を委ねようとしたのだが……]
……ちょっ!ダーフィト、くすぐった……
[それを許さない心遣い…基、怪我を癒やそうとした舌の動きが擽ったくて、逃れようとしたら、バランスを崩してしまった。
不安げにこちらを伺っていた瞳が、この直後に起きるだろうことに気づいた時、その顔がどう塗り替えられたかまでは見届けることができずに――…]
[寂しいという感情を知るに至った彼が、昔今程豊かな感情を持っていなかったであろうことを知る。]
……なんでわざわざ組織なんかに属しているのかと思ってたけど。
そっか―――
[その感情を知ることが彼にとって良かったのか、思う所はあれど。
頬を撫でる手に目を細めながら、クレステッドの顔を見つめた。]
…学ぶことは確かに沢山あったけど…
それは嫌なことじゃなかった。
私は親を知らないから……ああ、教会の孤児院でね、育った。
…趣味、は…規則に沿って生活する以外の余計なことをする時間もお金も、無かったからね。
進学させてもらえるのはありがたいことではあったんだ。
[それがどういう大人の事情であれ。]
なろうとおもうもの・・・
[少し考えて睫毛を揺らす。]
少なくとも、もう二度と、ヒトを殺さないで生きていたい、な…
[たった一度の殺人は、今でもその手に感触を遺す。
戦場に立つ戦士のように強くあれば、これほどに苛まれることもなかったのだろう。
当時若干8歳に過ぎなかった少年は、敬虔な信徒で、酷く繊細だった。]
[レトの様子は、勢い込んでいるといっていいもので、はしゃぐ仔犬を連想させる。
引っ張り込まれるままに部屋に入ったところで、血の匂いに気づかれた。]
猫に引っかかれた。
[返答が多少おどけたものになったのは、自身も機嫌がいいから。
傷はほとんど痕になっているが、服の肩口が破れていることでそれと知れよう。
レトが見つけて舐めようとするなら、ぴしりと額を指で弾いてやった。]
本当は…俺は――、君を養い子として見た事は無い。
[そこで一旦、言葉を区切ると。
アレクシスの瞳を見つめ、背中を擦っていた手を取り引き寄せる。]
君は俺にとって――とても…
愛しい存在だ…"アレクシス"
[声が上擦るのは、愛しい男の手がたどたどしく素肌を暴いて晒していくから。
それと競うように、食まれた痕の残る指で、男の鍛えられた肩から汚れた上着を滑り落としていく。
互いを隔てるものがなくなって、体温の低い素肌の胸を触れ合わせれば、やっと、と歓喜の吐息が洩れる。
猫のごとく擦り寄って、ひたりと相手の身体の窪みに収まり重ねあう。]
思い出した …… なにを
[呟きを耳にし、仰のいた唇は、接吻で塞がれた。
唇のあわいから滑り込む、なめらかな彼の一部]
[今の彼はどんな顔をしてるだろう?
――まあ、大体予想はつくのだけど。
ムードぶち壊しの自業自得をする前の問いに言葉だけで返すことはしない。
唇へと啄むように一度くちづけを落とし、ダーフィトを抱きしめたなら、贈る言葉はただ一言]
――君は、本当に面白い
[「時間をくれ」への返答なのだから、これで十分だろうと]
[舌を歯列へ這わせる。
奥から一つ一つの突起を辿って、牙を探り当てると擦り付けるように強く舌を押し当てた]
ッ
[ピリ、と痺れるような陶酔が走って指が震える。
流れるあかは自分には味気ないもの、
請うように柔らかな舌を絡めとり、そこへ血を擦り付けて、]
──ふ、
[引き寄せた舌へ深々と噛み付いた。
どく、と溢れ出す美酒]
ん はァ
[血と血を混ぜ合わせながらふかく、ふかく。
奪われ、奪い、互いを食い荒らす口吻に溺れた]
猫〜? …あう。
[まんまと弾かれた額を覆いながらロー・シェンを見上げ、いつかその熟練猫との勝負を! とか、わかりやすい闘志を燃やしたりしつつ、再度、促される前に、頼まれ事の首尾を報告する。]
マスター・ステファン=リッシュのところへ行って、ちゃんと渡して、読んでもらった。
オレへのレッスン依頼だったんだね。
吸血鬼同士でそういうこともするんだ?
…何が正しいものかっ…
[拗ねたように口にするが、反抗が無駄なことももう悟っている。
だが真坂さらなるドレスの改良デザインをクレステッドが考えているとは思わず、着々とドレスが増えることになるなど今は知るべくもなかった。]
……なに。
[馬乗りになり身体を反転させられて、見上げる形になる。
憮然とした表情で、その銀と蒼の揺らめく瞳を見返した。]
飴玉飛ばす術を見せてもらって、魔術の基本を教えてもらった。
「このように“在る”と意識すること そのように“在れ”と意識すること」
あと、稽古は保護者が見ているところでやれって。
[そこで、じ、とロー・シェンを見つめる。]
あのさ…
マスター・ステファン=リッシュは、「自分を変えるのは一番大変」って言ったけど、
彼は孤独なのかな。
あの夜…。
初めて君を見た時、なぜだかとても……惹かれた――。
あの時君は、バランに人としての命を奪われて、悲しみの底に沈んでいたと言うのに…。
月明かりに照らされ、ただ1人廊下で斃れる君の姿は
まるで夜の女神の化身のようで……、
嘆きに伏している君は、どこまでも美しかった――。
[己が親である故に子は幸福だと言い放つ、その疑いない響きに、
微かに咽喉を揺らし]
…一時も止まずご深慮下さる御尊父を、ファミル様は
お持ちでいらっしゃいますものね。
[考えることを決して止めはしないだろう父を持つこと。
紆余曲折を経ようとも、必ずや価値ある関係に繋がるだろうと]
[意図せず零した囁きは、呆気ない程にさらりと打ち消された]
――……、
[生を与えられてより、奪われる最期の瞬間までも享受し続けてきた恩恵に。慈愛に、忠心に、犠牲に。
報い、相応しくあるためにできる事など、今や限られると決めた
心が言葉を失う]
……更なる、高みに――…?
[――そんな事が、果たしてできるのだろうか。
家族を、臣下を、領民を、愉悦とともに弄んだ悪鬼と同じ種で
ありながら、同じ道に墜ちることなく。
再び湧き上がる自問は、二度は声に成らず]
[力強く保障する声は、他者にも疑いを赦さぬ響きに満ち]
……今宵、閣下の庭で、お目通りが叶いましたこと。
何より幸いに存じます、マスター・アハド。
[幾度か開き、閉ざした唇がやがて結んだ辞は、
暇乞いのためだけではなく。
訪れた時より深く礼をとり、闇夜の王の深淵を後にした*]
最低だろう…?
悲しんでいる君を見て、そんな事を思っていたなんて…。
[それでも引き寄せた手は離さず、彼を閉じ込めるようにアレクシスの背に腕を回す。
そして彼を逃さないために、己にも逃げ場を許さない言葉を、
そっと耳元に囁く。]
[擽ったそうに身を縮めるのを抱き寄せた腕で制して。耐性がついたとはいえ、くらりと目の前が揺れる。同時、逃げようと捻った体が後ろに倒れる]
あ!
[支えようとする間はなかった。
――ごん!
派手な音が浴室に響く]
― 現在 ―
[幾許かの言葉を交わした後、王たる吸血鬼の居室を静かに辞し、
真っ直ぐ自室へと戻り]
…只今、戻りました。マスター。
ちょ、大丈夫か!
[慌てて支えなおす。眩暈は一瞬のことで、血の量も少なかったためかもうなんともない。
目の前の彼を見直せば、なんでもないように。こちらに視線を向けて]
??!!
[唇に触れる柔らかな感触。何度か触れてはいるが、餌を与える以外の目的で触れたことはなく――華奢な腕が背中に回った]
同情はするなよ。我が道は世にいう正義ではなく、だから後悔もない。
[そのような感情が浮かべたら許さぬ。出会った時と同じ冷酷な色が双眸に宿らせながら頬をから顎のラインを指でなぞりおろした]
「――君は、本当に面白い」
[そんな言葉が聞こえれば。きっと、許しはもらえたのだと]
……。
[躊躇いながら、自分からも彼の小柄な体を抱きしめた]
君が好きだ――アレクシス…
[鼓膜を震わせるように、
彼だけに聞こえる吐息が耳たぶを掠めるように。]
初めて見た時から、好きだった――。
[それが己にとっての、全てだった。]
そうか。我にはそれ以外に道はないためその道を歩いていたと聞こえたな。
本が好きであり学ぶことが好きであることは本当であろうがな。
[書庫でみせた瞳の輝きまで敷かれた選択だとは思っていない]
二度とか…そうか…
[一度目があったから、人の血を欲さぬはそれが理由なのだろう。
鳥獣の血まで飲まぬというのは少々げさなくはあっても、渇き飢えてまでそれを愚直に進む養子であることを再確認するのであった]
――いつか、きっと遠くない未来に、彼は僕の前を去るだろう。
彼の在り様を見ていれば、それはしかたのない事だと思う。
それでも、彼が僕を厭う度、僕はこの日を思い出すだろう。
僕が彼の牙を穢した日
彼が僕の命を与りたいと言ってくれた日
こんな日が在ったという事実だけで、僕はきっと幸せだ――…
[わかりやすく闘志を燃やすレトを楽しく眺める。
今のレトと本気でやり合ったら、怪我の一つ二つはもらうだろうかと考えつつ。]
そうか。
上等だ。よくやった。
[報告に頷いて、レトの頭を撫でる。]
術だのなんだのは俺も詳しくないからな。
機会を逃す手はない。
[教授を依頼して素直に教えてくれるかという懸念はあったが、要らぬ心配だったようだ。
もっとも依頼に対してどんな反応が返ってきても、なんらかのものをレトが掴んでくるように、という意図で送り出したのだ。]
[魔術の基本については頷くにとどめた。
自身が扱う力は、それこそ理論から入ったものではない。
赤子が立つことを覚えるように、経験と時間によって身につけたもの。
レトには経験を積ませる意味で話を聞かせにやったが、正直に言えば理論は理解が難しい。]
ステファン=リッシュが?
[見つめられ、問われて小さく鼻を鳴らした。]
あれは、眷属の中でも特異な一族だ。
孤独、というならばそうかもしれんな。
他と交わろうとしない変わり者だ。
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