それは…我儘というよりも、褒美じゃのぅ。[仄かに赤らみながら微笑んだのは、男の願いが竜への甘やかしにしか聞こえなかったから。密着した身体、少しだけ身動ぎすると男の首に腕を回して]確かに、主も儂も、視野が狭かったのじゃろう。じゃから、儂は主を見る眼となり、主に添う華であろう。この先ずっと、何があろうと主の傍から離れはせぬ。 ……愛しておるぞ、旦那様。[耳に囁いた誓いの言葉は、恥じらいながらも真っすぐな想いを込めたもの*]