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______……会いたいなぁ
[泣きたい程にそう思って。
でも………、
自分と彼女が会う事は
おそらく彼女の死を表しているのだろう。それは決して抱いてはいけない感情であった
未練を残しつつ彼女から手を離そうとしたその刹那
ポツリと聞こえた『悲しみを超えた愛』
近くに居たからこそ聞こえたその言葉に、心がふわりと揺り動かされ、目頭がジワリと熱を帯びる]
[ああそうだ
悲しみに包まれた今でも、それを超える愛がある
アッと思う間もなく、いとも容易く涙は零れていた
あぁ、大の大人が泣くなんて
またカッコワルイ所見せちゃったな
……でも俺の事見えてないからさ、今のはノーカンにしてな?
だから、もう少しだけ……
花束を纏める彼女に、涙を見せまいと背中合わせになるように浮かんで貴女の温もりを感じさせて……
[
俺も、娘の微笑みを思い出させるカサンドラと過ごせて嬉しかったし、カサンドラと過ごした日々は幸せだった
その思い出たちが心の中に優しい灯をともし、いつしか溢れる涙を乾かすだろう
]
――Nルームのアキレア――
[どういうわけか、他の生物を厭う生物から、人間へとかけられた言葉。
しかしその行く末には興味がないというように、応じる言葉>>+25>>+28にも、小さな笑み>>+26にも、アキレアが何かを返すことはなかった。
ただ]
“……ふん。”
[興味がないというような、いや、どこか不機嫌なような声を発して。
それっきり、また黙ってしまったか。*]
――→メインサロン付近――
[ふらふらと、船の中を彷徨う。
船の内部構造は把握しているはずだが、どこを歩いているかもわからなかった。
途中、パァン、と乾いた音が聞こえた。それが何であるのか正しくはわからなかったけれど。
ああ、また何か起こっているのだなと、思ったのはほぼ直観的なもの。
そう思うと、胸に痛みが掠める。
どんどん崩れ去っていく、大切だった小さな世界を、直視することができない。
けれど足は、歩を進めるのをやめなかった。
虚ろなまま、歩き続けた。
道中、誰か自身と同じ立場の人には会っただろうか。
会えば話すぐらいはできたはず。
やがて第2エリアと第1エリアの中間、メインサロン近くに辿り着いた。
そこに散った血飛沫は、片付けられていたかそれとも。
血は乾いていただろうが、まだ惨劇の匂いがしたから。
何かあったんだなと、思った。
人狼に誰かがやられたか…いや、目立つ位置だから、殺し合いか何かが起こったのだろうか?
もしかしたら人狼を、みつけたのかもしれないけれど…今はそれでも、悲しかった。
どうしてこんなことになってしまったのだろうか。
それは人狼や、他の危険生物のせいであろうが。
憎いのだろうか?―――わからない。今はもう、疲れてしまった頭では、考えられない。
虚ろな目で現場を見つめて、それから去っていく。]
――→第1エリア・Nルーム付近――
[メインサロンを通り過ぎて、やがて景色は第1エリアへと移り変わる。
ここには整備士の勤務する部屋もあれば、女の自室もあって、女の小さな世界の大きな部分を占める場所だったかもしれない。
その景色に、少しだけ、安堵が掠めたかもしれないけれど。
しんと静まり返ったその場所は、
崩れ去った日常を象徴している気がした。
だけど寂しく思う資格なんてないと思った。そんなことを今更思ったところで、虫が良すぎるから。
でも同時に、悲しくなった。
自身の生きてきた道を自身で否定して、女は自分勝手に、悲しくなるのだった。
流れ出してきた涙を拭って、歩く。]
[そして見えてきたのは、まだ惨劇の温度も冷めやらぬ場所。
それはNルームの近くであった。女に認識できたかどうかは定かではないが。
もしかしたらまだ倒れる影があったかもしれないし、生者の影もあったかもしれない。
生々しい銃弾のあと。床を覆う血の赤。
それはまだ真新しいものだった。
上がる血の匂いに顔を歪める。]
………っ、
[なるべく何も感じないように、切り捨てようとするけれど、こうも目の当たりにしてえば、無理であった。
ああ、また、失くしてしまった。
大切な世界の、何かを。
争いがなくなれば、なんて綺麗事なのはわかっている。
が、頭でわかっていても願ってしまうのだ。
それはきっと、自身の弱さなのだろう。
惨劇のあとから、自身の弱さから、目をそらすように、
早足になって、またその場を去る。]
――Nルーム前――
[逃げた場所は、Nルームであった。
一応ここを目指してきたであろう女は、されど、入ることはできなかった。
中に人の気配がしたからだ。
誰かと顔を合わせるのは、なんとなく、嫌で。色んな思いが、溢れて制御できなくなる気がしたから。
だから近くの壁に背を預けて、そしてずるずるとしゃがみ込む。
蹲って、膝に顔を埋めた。**]
― 数刻前:マーティンと>>+35 ―
カレルって…あの金髪の若い乗務員ですよね?
かの…や、彼がそんな事するなんて…
人は見かけによらないなぁ…
[あ、マーティンさんのことじゃなくて、なんて冗談を交えつつ]
ええ、全くおかしな話です。なんなら死ぬ前より”元気”だったりして。
[にかり笑い返す]
パックリ行ってるでしょ?即死ですよ即死。
すごい形相で追っかけられて正直怖かったんですけど…
[肩をすくめて苦笑いして]
でも今はあの人に感謝してます。
――やっと『自分』を取り戻せたから。
[左胸に手を当て、しっかと思いを噛みしめる]
…ところで、一個訊いてもいいですか?
”なんで”殺されたんです?
[――それは、言外に「危険生物なのか」という、お互いに気になっていたであろう問。
もし人狼なのかと聞かれれば、事も無げにはいそうですよと答えるだろう]
――Nルーム前――
[泣き疲れて、故に眠るように、
目に何も映らない暗闇に、身を預けていた。
このまま消えてしまえるのなら、それも仕方ないだろうと、思っていたけれど。
聞いたことのある声がかけられて、引き戻された。
それはそう、この船で倒れたときのことを思い出すような。でもそのときとは違う、戸惑ったような声。
ゆっくり顔を上げる。泣いた顔をしていたから、顔を合わせるのは、少し躊躇ったけれど。
そこにいたのはマーティンであった。>>+46
先ほど通った道で見かけたかもしれないし、
そうでなくとも、自身に声をかけられている、ということはそういうこと、なのだろう。
話した時を思い出す。自身を心配してくれたその姿を。
まさか相手が『恋天使』であることなど、知らずに。
虚ろな目で見つめて、その目から、ぽろりと涙が零れる。
相手の死が悲しいと思うことは、いけないことだろうか?
わからない。]
[それからへら、と、表情を崩した。
それは惰性の延長線上。]
……ほんとう、っすね…
…大丈夫、っす…
って、言っても、駄目、っすよねぇ……
[その実としては、
この喋り方も人と距離を置く仮面の一種みたいなものだったのだけれど。
これ以外の喋り方を、人との接し方を。知らない――忘れた女は、なおも人と距離を取ることしかできなかった。
視界が滲んでいく。表情も保てない。
いろいろな思いが溢れそうで、出てきてほしくないと願って。
それでも震える声は、止んでくれない。
せめてもの繕いに、目線を下げる。*]
―Nルーム―
ふむ……つれないな、全く。
[アキレアの素っ気のなさ(>>+41)に、肩を竦める。
もっとも、アキレアが喋るだなどと聞いたことがなかったから、
ほんの二言三言でも会話らしきものが成立したというだけでも、
アキレアという種のなかでは、愛想がある個体なのかもしれないが。
そうした興味は尽きなかったが、しかし、いま優先すべきは、
アキレアに関する学術的好奇心を満足させることでは断じてない。
真理の追究より価値があることも、この宇宙には存在する。
それを思い出せたのだから、そうすべきだった。
まず彼女に会うことを、なによりも先に考えるべきだろう。
この死後の世界という中途半端な状態が、
いつまで続くかどうかさえも、定かではないのだから]
[――それにしたところで、どこを探したものだろうか。
アキレアのいう、最後に話していた場所――というのは、第2エリアだ。
ただ、第2エリアと一口にいっても、それなりには広い。
自分の部屋へと頼んだものを届けてくれる途中だったのなら、
第3エリア側から自分の部屋までの経路上のどこかだろうか。
そんなことを考えながら、Nルームを後にすれば――、
――あるいは、部屋を出た直ぐに。
船内を探して回る必要は、なかったかもしれない*]
――……、アリーセ?
[――男が目にしたとき、彼女はどんな姿勢をしていただろうか。
いずれにせよ、部屋にも入らず、
何故にそんなところにと、疑問の色が混じった声になっただろうか]
こんなところで何を――……、
……いや、ともかく、無事で良かっ……、では、なかったな。
[言いかけ、自分たちの現在を思い返し、口ごもって]
……違う、ああ、そうではなくて。
なんといえばいいのかな……、……、
[気の利いた言葉も浮かばず、戸惑って]
まあ、ともかく……、
……どんなかたちにせよ、また会えて良かった。
[ぽろっと零れ出た言葉は、それだけに、きっと本音。
その場に他の誰かがいたとしても、同じ言葉を口にしたことだろう*]
[ヴィクトリアが去って暫くしてドロイドが運んできたのは、先日僕の繭の前で祈りを捧げてくれた青年――セルウィンだった。]
君は――!
[血濡れで赤黒く染まった服。腕と喉に無残な傷跡が残る。]
――そうか、またあいつらが… でも…
[見るも無残な亡骸の、その口元が僅かに微笑んでいる様に見えるのは、偶然かあるいは――?]
死んで嬉しいなんて奴が他に居るのか?僕以外に
[カサンドラは花束を抱えて戻ってきた>>250。
それぞれの繭に、弔いの花束を添えて。]
[この繭に捧げられたのは、淡い紫の花束>>188
花言葉には詳しくなくて、どんな意味を込めてこの花束を作ってくれたのかは判らないけど…
全ての繭にそれぞれ違う花束が置かれているのを見て、どれも彼女が逝ってしまった人の事を真剣に想って作ってくれているのが分かった]
…ありがとう、カサンドラ。
[きっと届くことはないけれど、それでも言葉で伝えたくて。]
[黙祷を捧げ終わり、顔上げた彼女はの瞳には、何かの決意――覚悟のようなものが宿っていた>>253
通信機を持って誰かに連絡をしてるのだろうか。
回線を切った時、扉を開けて入ってきたのは]
ソマリ――!?
[――俄に場の空気が張りつめた様に感じたのは、気のせいだろうか?]
[ソマリがセルウィンの繭の前までやってくる。
――その繭の横に僕が居るのも気づかずに。
近づいて、ふわり微かに香るのは、獣にしか分からぬ微量の――血の臭い。]
!!
[ソマリ、君が――この青年を、殺したのか?]
[彼の人が女の元に現れた時にも、
女はきっと、蹲ったまま、だっただろう。
立っていることでさえ不安で、何かを抱えていなければ安心できなかったから。
けれどその声は、とても暖かく、柔らかく、耳を撫でた。
ただ名前を呼ばれただけなのに、心を撫でる、その声は。]
あ……―――
[そこには、ずっと会いたかった人がいた。>>+52
死んでもなお、会いたかったひと。
一緒にいたかったひと。
そんな資格など、もうないのかもしれないけれど。
心を埋め尽くすように溢れる、この感情の、名前は、―――?
無事ではないと口ごもる相手に、嫌でもその現実をつきつけられる。
自身のことを認識していることに加えて、そんなことを言われては、事実として、認識するしかなかった。
と、相手からぽろりと零れた言葉を拾った。
会えて良かったと。―――それは自身も、思ったこと。
相手と同じ思いでいたことに、嬉しくなった。
しかし同時に、この状況で会えて良かった、なんて、
そう思うことの、なんて罪悪感か。
運命を、引きずってしまったと、いうのに。
だから]
あ、あ、
あああああああああああ……!
[ぼろぼろと大粒の涙を流す。
まだこんなに涙が残っているだなんて、自身に呆れてしまう。
相手の死と、引きずってしまった申し訳なさと、それを嬉しいと思ってしまった後ろめたさ。
いろんな感情がぼろぼろと、涙を流させる。]
ごめん、なさい……
ごめん、な、さい…!!
[半分錯乱した状態で繰り返す。
目を見られなくて、うつむいて首を振る。
しかしその手は弱弱しく伸びて、
相手の服を掴んだかもしれない。**]
___…それは…。
俺はこの船である二人を拉致しようとしてて、その二人が死んで動揺しているのを人狼と間違われた…みたいな?
……つまり、俺恋天使なんだ
[しばし言葉に詰まり。
…が、相手が人狼である事も聞けたなら
“なぁんだ、お互い危険種族だったんだな”
なんて安心したように笑って右手を差し出したかもしれない]
”大人しく殺されてくれるかしら?”
[――静寂のNルームに、鞘から抜かれたナイフが空を切る。>>262]
カサンドラ、よせッ!君が敵う相手じゃないッ!
[君はコイツが――ソマリが『人狼』であること分かってるのか?]
『おいオメェ、一体どっちの味方なんだよ』
[黒いハツカネズミ――ミゲルが、頭の上に顔を出して鳴いている]
『テメェ俺らの仲間が殺されかけてんだぞ?何も言うことなしか?連れねぇなあすっかりあの女の肩持ちやがってよぉこの色男。』
[色男は余計だ。しかし実際若干彼女の方に感情が寄っていたのは事実で。]
――正直、どっちも死んでほしくないさ…。
[張り詰めた空気が二人を包む。
――今はことの成り行きを見守ることしか出来ない*]
― マーティンと>>+61 ―
[暫し言葉に詰まりながら話してくれた内容に]
えー、二人を拉致… 拉致?それって…
”つまり、俺恋天使なんだ”
…… は?
[――どうしよう。その顔で恋天使って言われても。恋天使ってより濃い天使っていうか。
むしろ人狼に間違われる方が妥当では?]
あ、あー… なるほどー…
[この一瞬で色んな思考が逡巡したが、
――言えない、こんなこと絶対に言えない。
必死に堪えたがしかし表情に表れたであろうか]
奇遇ですね、実は僕も――人狼なんです。
[なんて言ったら、次の瞬間笑って握手が始まっていた。
なんだ…? ま、いっか。
死ねば皆んな平等だ。
なんだか可笑しくなって、久しぶりに声を出して笑ったかも知れない*]
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