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>>-439 バルタザール
たまに、息抜きで、ですよ?
[にっこり笑って受け取りました]
[実は結構な不良神官時代もあったんですよ]
― 精霊節・聖神神殿 裏庭 ―
……やれ、やれ。
賑やかなモンだ。
[門前町の賑わいを遠くに聞きつつ独り言ちる。
神殿も門の付近は賑やかだが、裏庭には立ち入る者もなく。
神官長が紫煙片手に佇むのみだった。
なおこの神官長、普段はそんな素振りは全く見せないが、実は重度の愛煙家である]
……とりあえず、今回も無事に凌げた、と。
後は今回の事を生かして、『停滞』を打破していけりゃいいんだが……な。
[『混沌の王』は、『停滞』を何よりも厭うもの。
対極たる『秩序の王』が作り出した世界が、『安定した秩序が齎す停滞』に陥った時に現れ、『激動する混沌が齎す変革』により、更なる進化を促す。
が、同時に世界が終わるべきと判じたならば、容赦なくその存在を混沌の海へと帰す。
創世と終世を巡らせ続ける無限の輪、その在り方や概念は、ひとの子の理解の及ぶところではないが。
だからと言って、唯々諾々と滅ぼされるわけにはいかない]
ま……今回の勇者連中も、将来性十分だし。
色々引っ掻き回しちゃくれるだろ。
[短期間で覚醒し、これからも成長する可能性を秘めたものたち。
次世代を担う彼らはきっと、大きな変革と進化を促してくれる。
言葉にする事こそないものの、そんな想いがあるから、この先への不安や焦りはない]
しかし、勇者連中もだが。
あいつも大分、変わったねぇ……。
[携帯用の灰皿に灰を落とし込みつつ、小さく呟く。
浮かぶのは、この一件の中で着実な成長を示したもう一人──タチアナの事]
ま、いつまでも、神殿ん中ちょこまかしてたちびっ子じゃねぇ、って事だな。
[言いながら、思い返すのは──タチアナが神殿に引き取られたばかりの頃]
― むかしばなし ―
[天の英霊、とも称される天聖の勇者。
その役割故に、史書や記録の類からその存在を抹消されている者。
いつか再び来る『混沌の王』の襲来に備えるべく、記憶を引き継ぐ形で転生し続けるその魂と、直系の血脈を受け継いだ少年は、幼い頃から類稀なる才を発揮し、その頃には既に正規神官としての職務を果たしていた。
とはいえ、母である当時の神官長の方針もあり、神殿勤め一色の生活を送る事はなく。
門前町の同世代たちと付き合う時間もちゃんと与えられて──まあ、その関係で『ちょっとワルい仲間』なんかもいたのは余談としておいて。
ともあれ、週に一度は門前町でゆっくりする時間が与えられるのがその頃の日常だったのだが、その日は朝から生憎の雨。
なので、神殿でゆっくり過ごすか……と決めて宛なく歩いていたのだが]
……ちょっと待てよ。
[神殿の奥にある、禁書書庫。
立ち入りは厳重に規制されているそこに行く道の途中で見かけたあり得ないものの姿に、思わず低い声が出た]
[廊下の真ん中に座り込んで、きょときょととしていたのは子供だった。
それも、まだ幼い……ようやくはいはいができるようになったかならないか、という年頃の赤ん坊]
管理不行き届き……後で、突っ込むか。
[ぼそ、と呟いたのはこんな決意。
その子供が、最近神官の一人が拾ってきた子供なのは知っていた。
連れて来られた当日に引き合わされていたし、母からも何かあったら世話をするように、と言われている。
だから、このまま放っておくわけにはいかなかった。
そも、いる場所が、まずい]
……ほら、来い。
ここにいたら、お前もお前の
[出来る限り穏やかに呼びかけ、傍らに膝を突き手を差し伸べる。
門前町で過ごす時、たまに子守を手伝う事もあるが、「ルートは泣かす方が上手い」などと揶揄されているくらいなので、ちょっと自信はなかったのだが。
このまま放っておくわけにもいかない……と動いた事への反応はどうだったか。
最終的には赤ん坊を抱え上げ、養い親である神官を探しに行くこととなったのだが]
……あー、もう、大人しくしろ。
今は雨が降ってるんだから、庭には出られないんだよ。
……って、眼鏡引っ張るな、もう。
[庭で咲き乱れる花に興味を示したかと思えば、眼鏡に手を伸ばしてくる。
そんな赤ん坊の無邪気さに四苦八苦しつつ、養い親を捜し歩く。
向こうも赤ん坊を捜して歩き回っているらしく、行き違いの果て、どうにか向こうが神官長に報告している所に出くわして。
やれ、これで一安心……と思ったら、甘かった]
……は?
お……私が、ですか?
[母たる神官長に、赤ん坊の面倒を見るように、と言いつけられ、上がったのは惚けた声]
いえ……確かに、今日は神殿で一日過ごすつもりでしたけど。
[出かける予定はなかったから、確かに時間はある。
それならば、と一日子守をやらされる事となり。
その後も、時間があれば相手を頼まれる事多々。
いつの間にか、子供の方にも懐かれて。
高位神官の資格を得、本格的に次代神官長となるための修行に時間を割かれるようになってからは会う機会も減っていたのだが。
諸々の事情の交差で近くに置くようになり、そこに今回の一件が重なり、そして──]
― 精霊節・聖神神殿 裏庭 ―
……この先、どんな道を進むやら。
[確実に磨かれつつある原石が輝きを示すのは、これからだろう。
そしてどんな道を進むにせよ、今回の経験が大きく作用するのは予想できていた]
世界は確実に、変革してる……しばらくは、ゆっくりと寝れそうかねぇ。
[ぽつり、呟いて紫煙を揺らす。
天の英霊が必要とされるのは、世界が危機に瀕した時だから。
呟きには、当分それが必要とされずにすみそうな事への安堵の響きが確りと現れていた。**]
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と、いうわけで。
昨日の灰雑談で上がった話題を軸に、タチアナとの出会い編をまとめてみました。
ついでに、舞台裏をちらりと掲出。
メレディスやバルタザールとの出会い編も何か考えてみたい、と思いつつ、さて、時間は足りるか……!
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展開予測不可能ってw
はい、投げ込みはいつでもどうぞですよ。
お仕事行ってらっしゃい。
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おや、こちら突撃ですか。
現在地は裏庭ですが、動いた方がよろしいか?
なお、喫煙中に突撃したい場合は、そのまま突っ込んでくるのを推奨しますが。
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>>-589 ステファン
了解ですよ。
それではちょっと動きますので、しばしお待ちを。
― パレード後・聖神神殿 中庭 ―
[裏庭での一服の後、ふらりと歩き出す。
立場上、いつまでも引きこもっているわけにはいかない、というのが主な理由だが。
その割に、祭の賑わいには自ら向かう事はなく、向かうのは中庭の方]
……ん?
[小さく呟き、首を傾ぐ。
そう遠くない所から、自分を探す声>>189が聞こえたような気がして。
何事だ? と思いながら足を止めた。*]
― パレード後・聖神神殿 中庭 ―
[その場で佇む事しばし、賑やかな足音が近づいてくる]
ああ、君でしたか。
何か、ありましたか?
[緩く首傾いで問うた所に差し出された小箱。>>192
それが煙草を模した菓子なのは、わかる。
わかるのだが]
……お裾分け……ですか。
念のため聞いておきますが、『本物』ではないですよね?
[多分、それはねぇだろう、と思いつつ、ついこんな事を聞いたのは。
その昔、自分がこの手の菓子で中身偽装をした経験があるから……なのだが。
言われた方にとっては、きっと唐突なもの。*]
― パレード後・聖神神殿 中庭 ―
[問いへの反応と、その後の説明>>198に、捻った事はしていない、と察して小さく息を吐く]
そうでしたか。
それでは、いただきましょう。
[もっとも、『本物』でも受け取ると言えば受け取るのだが、それは余談としておいて。
続けて告げられた礼の言葉>>199に、一つ、瞬いた]
お礼……ですか?
[いきなり呼びつけて厄介事を押し付けて。
こちらの行動は文句を言われて当然、と思えるもの。
にもかかわらず告げられたそれに、神官長はしばしステファンをじっと見て]
……本当に。
君は、面白い発想をする。
古きに囚われず、新しきを生み出す火、そのもの……とでも言いますか。
[楽しげな口調でそう告げた後、神官長はひとつ、息を吐き]
礼を言うのはこちらの方ですよ。
召喚の『呪』に応じてくれて、ありがとう、とね。
[遠いとおい昔の約束。
彼ら自身には覚えのないそれに訴えかけた召喚呪に応じてくれた事。
それは、天の英霊にとって何よりも嬉しい事なのだと。
言葉で説明する事はないけれど。
告げる口調は、ごく穏やかで柔らかいもの。*]
― パレード後・聖神神殿 中庭 ―
[間違った推測がされている事には気づく事なく──まあ、気付いたとて訂正するかはまた別なのだが、それはさておき]
[綴られる、感謝の理由。>>208
発端はともかく、この召喚で彼が掛け替えのないものを得る事ができたのだ、と。
それ故の感謝が綴られているのだ、と。
そう、気付いた神官長の口元には自然、笑みが浮かんで]
……そう、ですか。
思わぬ所で、願いと願いが交差した……という事ですね。
[一方的に押し付けただけではない、と。
それは、記憶を積み重ねつつ生きる者にとっては、少なからぬ救いとなって蓄積される]
……均衡の回復までは、もうしばし、刻を要します。
その間に、この世界の良きところに触れて。
……叶うなら、一つでも多くを覚えて行ってください。
[それは、次の遠い約束に繋がる事だけれど、願うのはそれだけではなく。
一つでも多くの経験を紡いで行ってほしい、と。
そんな想いを託した言葉を静かに継げた。*]
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よいせ、と返しつつ。
*ひとつですが、時間も時間ですし、やり取り的にはここで〆てもよさそうな形にまとめておいたのでした。
明日からは平常運行ですし、無理できませんからね……。
― 聖神神殿・儀式の間 ―
[力の均衡が再び保たれ、異界門を開くに叶うだけの力の蓄積が確認されて。
送還の儀式を行う、との通達が出された三日後]
……既に、滞りなく。
[一番乗りにやって来たアイルリートの問いに、返すのは短い肯定と]
というか、枕が合わないくらいで眠れない、とは、相変わらず都合のいいところで軟弱ですね。
[軽い口調の突っ込みのみ。
とはいえ、それ以上は何か語る様子もなく、門たる水晶柱の前で静かに佇む。
儀式のために力を集中させている、というのは、周囲を漂う真珠色の煌きが端的に物語っていた。**]
― 聖神神殿・儀式の間 ―
[アイルリートから返る言葉>>241 >>242に、浮かべるのは微かな笑み。
言葉を綴る事はなく、その場に集うべき全員が揃い切るのを静かに待ち。
時が訪れた所で、ゆっくりと、門を開くための術式を紡ぎ始める]
……無限の虚空を隔てて在りし彼方の地。
我が言霊に応じ、門を開け。
彼方より来たりしものを、在るべき地、在るべき刻へと還すため。
今、この一時、二つの界を繋ぎし路を。
……天の英霊、そして、聖神の名において……求めん。
[紡がれる術式に応じ、真珠色の煌きは水晶柱へと取り込まれ。
やがて、虹色の煌きがその場に生じる。
それと確かめると、神官長はゆるり、視線を場に集う者へと向けて]
……異界門は開かれました。
この柱に触れれば、君たちは元いた時間の元いた場所へと戻る事ができます。
[多少の誤差は生じるかも知れませんが、と一応付け加えて。
それから、神官長はひとつ息を吐く]
……この場に召喚した君たちを最初に見た時は、正直、どうなるやら、と思っていたのですが。
試練を超えた君たちの成長は、私の予想を上回るものでした。
……改めて、感謝を。
精霊と、そして、『世界』の声に応えてくれた事に。
多くの想いを受け止め、それを己が糧として進んでくれた事に。
守護者の皆も。
ただ、血脈の定めとして、ではなく。
己が意志で道を選び進んでくれた事に、感謝しています。
[決められた事だから、という理由だけで進んでいたのであれば、この最善は得られなかっただろうから、と。
静かな口調でそう、紡いで]
……ありがとう。
『フラクシヌス』を護ってくれて。
[最後に告げるのは、ごく短い礼の言葉。
それを伝えると、神官長はす、と一歩横にずれる。
虹色に煌く帰還の門、それへの道を開くように。**]
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と、エンディングにおける私の役目はこれにて終了、ですね。
後は過去回想編どこまで行けるか……。
間に合わなければ、後でどこかで補完します、ね……!
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