情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
拳で直接殴れてないからわからんな。
[投擲したものの、拳で貫くような感触がない以上、手ごたえもわからぬ。
ただ倒れてないことであれば深く考える必要もない。
石をさらに拾うよりも、選んだのは、矢を改めて番える男への肉薄。わずかに屈むように姿勢を変える]
ふんっ…!
[最中にきた三連の矢。顔にかかるものだけが払い抜けるように拳で凪ぐが、残りは放たれるに任せ、ガキンッ。と筋肉と矢がぶつかり合う音がする。
衝撃をそのまま受け止めるのに顔を顰める――回避するという考えよりも、よりはやく動くことを選んだ...は、真珠色の矢は力を尽くしたように落ちていくのを見とめることなく、その足で、飛翔する。]
とぉりやぁぁぁ!!
[体を捻り、上下に、左右に、体を回転させながら、空中のヴィンセントより高く飛び上がり、そして重力に従って落下する勢いも合せて、放つ、空中回し蹴り*]
[竜が男に喚ばれ、この場に至るまでの時間はけして長くない。
それでも、竜の生きてきた悠久とも思える時のどれよりも得難い時間だった。
怒ったことも、笑ったことも、名を預けるに至った想いも。
竜には既に、けして忘れ得ぬものばかりだというに]
………憎らしい、おのこじゃのう。
[小さく零した憎まれ口は、それでも表情まではぐらかすことは出来ず]
……ほんに、まったく。
主はどれだけ
儂の初めてを奪えば気が済むのじゃ?
[そう言いながら、揺らがせた翠は涼やかな翠の紗と、羽衣へと変じて。
ふわり男の膝に上がると、そっと男の唇に指を押し当てた**]
[呆れられた。というニュアンスではなかった。
諦められた。というほうではあるかもしれないが、少なくとも悪い類の笑みではないことだけはわかって、今まで通りでいいようだ。と少し安堵した。
だから今まで通りというように伝えていく]
[他者に力を借りるというのは多少の忌避もあった。
自分の望みともいえるものに巻き込みたくない。というのもあるが、自分が高みを目指すにあたり、余計な何かを容れるのを嫌であった。
でもこの、一つの高みにいたった竜といえば]
ん……まぁ……
[小さな憎まれ口。密やかなる思いを告げるような意識も途絶え、少しだけ困ったような表情に変わる]
[天女のように舞うような雷華を少しぼんやりと見つめる。
自らの心にあることが是とうつり、膝にあがる雷華を容認するように抵抗もせずにいる。
通じるまでは、自らとアデルとの差に、理解できないようなもどかしさもあった気がする。
今は―――ああ、そういえば――と。唇にふれる指に、ふと浮かんだ言葉。
そっと手を重ねるように優しく重ねて]
…ああ、そうだ。
月も恥じらい己を隠す。というやつか。
[先ほど、少しの逡巡の後にいった言葉を思い出したように、口にした**]
捨て去った者には、意外な誉め言葉だ。
[器用という言葉に、内心首を傾げなかった。
自分自身を評するならば不器用といえるが、他者が自分をどう評する>>*32かまで口を出しはしない。素直に受け止めた。
その直後のぼやき>>*33は、まあ聞こえなかったわけだが]
[竪琴のように響き、そして肉眼として広がる真珠色>>*34
それがただの色でないことは理解しながら、なんら躊躇はしない。]
…それが、ヴィンセントの、命の輝きとするなら、柔らかい色だな。
[厭うでも揶揄るでもない。ただ率直な感想のようにぽつりと述べる。
頬に、腕に、そして風の刃ごと叩き落とすようにふるわせた足にピシリと罅割れるような切り傷を生みながら、確かな感触とともにヴィンセントの胴部を蹴り飛ばし―――そして追撃…なんかできず、蹴り飛ばした場所とは違う場所に自分も落下して、結果的に、最初の立っていた位置と入れ替えるような形となったか。]
うぉっとっと。
[足甲のCの文字をわずかに光らせて、でかい音を立てずに、静かに着地をして、落下した先の者のほうに体を向けなおす]
なぁ、俺が思うに、へこたれた試合ができないのは、別の理由も多少はないか?
[落下したヴィンセントに呼びかける。わずかに視線を向けるのは、各々の竜が戦う方角であるが、すぐに視線を戻す。]
ま、戯言だ。
[どうなろうが、自分の相棒を言い訳にするわけにもいかないしな。]
ただ、強い思いというのは力を生むものなんだろうな。
[僅かににじむように流れる腕の血を指でぞんざいに払うように触れた後、むんっと力を込めて筋肉が膨れ上がる。
それは傍から見れば、怪異という呼び名をまざまざと見せつけるように、受けた傷口が新たな肌で埋められるようにして治ったようにすら見えただろうか。]
続けるか。また飛ばれたら叶わんしな。
[素直に大変なことは大変と口にしながら、片足を軸にして腕を腰をひねるようにして、独楽のように回る。
巨躯は逆巻く風となり、途中からは蒸気のような熱さえも発して、生きた災害のように、ヴィンセント目掛けて、回転したまま突き進んでいった**]
[扇が変じた羽衣が、ふわりと竜の身を運ぶ。
膝に上がった男の胸に添えた手から伝わるは、鍛え上げた硬い肌。
けれど、もう一方の手、指で触れた唇は男に触れる竜のそれと似た柔さ。
相応、男の身にもこちらの重さ、温もりを伝えながら]
やはり主でも、こちらまでは鍛えられぬものなのじゃな。
[面白いと笑うその顔は、見目相応の少女のような素直さを隠さぬもの。
伸ばした手指へ、重ねられた手には最初、不躾を咎められたかと過ったが]
…ならば、此度の舞台は儂らの独壇場と出来るのぅ。
[月が身を引くならば、残る華が主役に成ると。
そう言って笑む竜のかんばせに乗るは自信に満ちた、けれど確かに恥じらいも含んだそれ。
重なる手はそのままに、視線をふい、と脇に逸らして]
さて、そろそろ降りるとしようかの。
時間もそうじゃが、主も儂もこの身形じゃ。
人目があればあらぬ誤解をさせてしまう所じゃろうて。
[己が纏うは、華霞に煙る雷光のような淡い薄衣。
肌を隠さず最低限の衣しか身につけぬ男の膝に上がる様相は、傍目があれば目を逸らされても不思議ではない。
小娘にでもなったような不思議な心持に、内心一つ、調子が狂うのぅ、と苦笑の溜息を落とした]
[こちらにきてから、いまいち意識していない評ばかりもらう。という認識でいた。
ずれてる>>*47というところまではわかっていなかったが]
ヴィンセントの先達の言葉、いい言葉だな。俺もそう思う。
[ヴィンセント>>*48の言葉に深く同意を返す]
…今は一人分とはいえないものだが、それも悪くはない。
[見遣っていた竜との戦い。相棒からの意志も汲み上げたいのは主の勝手。
悠長に話しかけずにすぐに追撃をかけなかったのは余裕でなく、己の矜持によったもの]
俺にとっての魔術は、剛健術を可能とするこの体そのものだ。
[拳一つ。足一つ。その全てに必殺をこめる。溜めもなく、様子見もなく、他の選択すら思考にあげないからこそ、行動は速く迷いもなく――そしてバカバカしいほどのことも行う]
[降り注ぐ矢の雨>>*49。文字通り止まるつもりがないのだろう。弾き飛ばす要領で幾多の矢を弾き飛ばすが、台風の目を穿つように落ちた一つの矢が、左瞼上より、ざっくりと切り裂かれるが]
それはな……俺も同じことなんだよ!!
[今までの行動はといえば、全てが一打。そのあとの追撃ができていないものばかりであった。
独楽のように回り、腕で、足でなぎ倒すような回旋は、攻防一体という意味もあれば、次のための予備動作、空中へと逃れたヴィンセントを追うように、軸足とは逆の加速させていた足で地を蹴り。
それは一直線に正面のヴィンセントへと向かう軌道のようで、その中途に足甲のCの文字が光り、空を足場に遊歩するようにして、側面へと軌道が変わり、だが直接触れ合うほどの距離の前に、腕が振りかぶられる。]
[熱を帯び、赤くそまった両腕の筋肉、焔を宿したように、その熱が大気が揺らがせ]
まだ名前は考えていない!!
[なんか宣言しながら、解き放つように拳より放つのは炎熱を帯びた風の拳であった*]
[むき出しの肌に這う手を許し、むしろ抱き止めるように背中側に手を回す]
顎や歯は鍛えられても流石にそこを鍛えようと考えてはいなかったな。
[必要ないと思えたことはしてこなかった…なんて考えをしておくのは、今までよりもずっと近い位置でみる雷華に、意識を取られ過ぎないため。
種族が違うから、年齢が違うから、そういう垣根を超えて見せる表情は、見た目不相応に老練とした気配が抜けた、見た目相応なものにみえた。]
…ふむ、確かに。
[見られたら、確かに誤解を受けそうな恰好だ。
自分はこの通りだし、雷華もまた薄衣を身に纏うのみではあり、姿勢を言われれば納得ができるものがあったが]
今気づいたんだがな。雷華
[膝の上から退去しようとする雷華を一度、ぐっと抱き寄せる]
雷華の姿は写し身なら、その見た目からして初めてなこと、って、まだまだあるんじゃないか?
[純粋に喋ることなく、一緒にいたとして、見た目でいえば、自分より年下にすら見えるとは思える。
心情まで文字通り年を取っていたら、老婆のような姿ではないだろうか。そのような想像でもあった
そんなことを考えるのは、先ほど覗かせた、誇りをもった自信と不慣れな恥じらいを乗せた表情を見たせい。というのもあるのだろう。]
[だから年下扱いするな。というほど、自分は見た目相応に成熟しているとは思っていない。
ただ、今は、目線を合わせるように、軽く体を起こす。
立っていれば見上げられて、竜の姿であればさほど変わらぬが。人化でこうして視線を同じくして見せて]
色々な初めてをもらえた俺が、雷華を、可愛い。と告げること、間違いはないだろ。
[こんな調子でいるのは初めてだな。と似通った気持ちを内心で呟きながら伝えると、寄せるようにこめていた力を解いた。]
― 回想/準備中 ―
ん?そりゃ、偉ぶる気もないため、あるいは召喚者を調子に乗らせじゃないのか?
[舞台に向かう直前のこと。
アデル>>26からの問いに、首を傾げこたえる。
舞踏会初参加者として、さほど考えていなかったことであり、推察>>27を聞いていく]
ほう、言われてみれば強い竜を呼べば、それだけ優位になるというのは意味を考えるならば、ルールとしての公平さは損なわれていると見えるか。
[舞台を整えているものがどのような意図をもっているかまでは知らぬが、制限をかけられて尚。立ち上がれる強者ともいえるものが選ばれた。
篩いにかけられ、そして篩いをかける。そういう仕組みであるともとれば、合点がいく面もあったが――あくまでそれは竜に関してのみと思っていたところで、扇>>28で胸を軽くたたかれる]
ああ、力だけあって使えないな。
声帯はあっても発声するための口がない。のと同じだ。と言われていた。
[生活魔術――その延長の錬金術の一部だけ、というものであったが、アデル>>29からは違う評をもらう。といってもだ。]
…むしろ、堰がかけられたのはアデルのほうではないか?
[一応ああいうように、術を利用する―――というよりも解除して扱う。ということだけはしてきたが、あそこまで上手くいけたのが作用したようなとは思ったが、次の言葉>>30は納得がいくものがあった。主にそのいいように]
では、やはりそういうことで……とはいえそうだな。できぬできぬというのも誇りを穢すということは覚えておこう。
[その辺り、相手を選べ。そういう認識のように思いながら、気位の高い言葉にも慣れたもの、むしろらしいな。と口元を緩めて頷き答えた*]
そうさな。
ここは鍛えたとしても活かし様が無さそうじゃしのぅ。
[主の言葉を受けた竜は、詠うように笑う。
本来不安定な体勢を危なげなく支える手の主が、何を考えているかなど知る由もなく。
けれど流石に現状の危うさ恥ずかしさを自覚すれば、そろそろ離れようと思考は動いた訳だが]
?
どうしたの、じゃ?
[竜の言葉に同意を返したはずの男の手が、離れるでなく逆の動きで己を抱き寄せるのに目を瞠る。
先までも近かった顔はより間近に見上げる形に、触れていた肌はよりその硬さ厚さを教えられて。
気付いたという主が続けたその言葉に、浮かべた表情はきょとりとしたまぁるい眼。
それが緩く、仄かな色づきを広げていく様は間近で見ている男の眼が見逃すはずもないだろう。
一度、二度。
唇を開きかけては閉じるを繰り返した後]
そりゃまぁ、確かに、無いとは言わぬ、言わぬけれどもな。
[我ながら、今の己はらしくなく。
言わぬというよりも言えぬ、としか言えない訳だが]
主ももっと言い様があるというか、その、なんだ。
口説いておるような言い方だと、自分でも思わぬか?
[主の性質を考えれば、これを素で言っているのも有り得るが。
流石にこの状況、この体勢で言って良い事では無いのではないかと告げた後]
ははっ!だな!
[無邪気に嬉しそうに笑った。
まったくだ。同じことだろう。意志をもって戦いを挑み。
互いをぶつけ合う。主という肩書を持ち、背負い育んだものもこめてゆく。
同じ時間を共有したものという感覚>>*59 >>*60での笑みだ]
[ただそんな中でもアデルが竜の力であるともいっていた、腕>>*62が現れ、熱を纏った風の拳に対抗するように繰り出されのは、竜の爪。ヴィンセントを象徴する輝きにも見える真珠色の風。
んむ、慣れない絡め手を選んだ甲斐があった。
飛び上がった空中で、足甲のCの文字を輝かせたまま、大地を得るように空気の上に着地してみせ、熱風と真珠の風が、せめぎ合う余波を防ぐように片腕で顔の辺りを覆わせて、荒ぶ風の嵐と、自分の動きや熱に、マントも上着も破け、下帯だけの姿となりはてながら、渇望する勝利を目指し笑みを浮かべる]
全てをだし、決着をつけようか。
[もうこれ以上出すといけない。とかいう姿でいうがその意味ではない。]
……まったく。
主は、儂をどうしたいのじゃ。
[小さく零した言の葉は、老獪な竜には似つかわしくない声音であったろう*]
[真珠色の風の元凶。竜の力。それにむしろ打ち克つべく。傷を負った左目さえ見開き、見据え、静かに息を吐き出し、その力の奔流へと突き進むように空を駆けて]
勝負!!!!
[言葉に放たされた気合はその意志に乗るように、衝撃破を大気にまき散らす。
己の体こそ最も信頼と自信をもつ力。
直進愚直な拳一つにて勝負を賭けた*]
[戦いの中、他のことを考えるのは、無駄な余裕の表れとして、思考していなかった。
でも今は、二人で戦っている。だからこれは違うのだ。と思うのは言い訳なのかどうかだが]
雷華
[どうしたいのか。それは、一区切りしてからだ。ただ、彼女を輝かせるように、その真名をつぶやく声は、柔らかかった]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新