[確かに先の一戦は、人の身に慣れ温める意味でも効果があった。
互いの利を確認し終えた所>>*45で、戦闘は仕切り直され、新たな局面を迎えていた]
あの御方から……。
[脳裏に少しばかり奇抜な、しかし心根の好さそうな男が思い浮かぶ。
華麗な雷鳥竜とは対照的とも思えたが、しかし良い相棒でもあるのだろう]
わたしも同じですわ。
決して、出し惜しみしないこと――
[微かに笑みを浮かべて再び床を蹴る。
こちらが武器を用意する間に、相手もまた手を変えていた>>*46。
生え伸びる緑の植物の名を、蛇竜は知らなかったが]