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[ その刹那、俺の目の前に
(────……は?)
[ 即座に奪われる視覚と聴覚
実体がないおかげで吹っ飛びはしなかったが
男のなりふり構わない攻撃には驚いた
人狼は倒せなかったようだが>>2:405
今度はショットガンを担いで3発>>2:407
弾は俺をすり抜けて人狼へ向かった
少し掠ってはいるようだが>>2:415
いずれも人狼を仕留めるものにはならず。
やがて、決着の時は来る
人狼は男を殺す手段に爪でも、牙でもなく
サーベルを選んだ>>2:436
何故、なんて、俺が分かるわけもない
男が倒れた後の人狼の言葉も然り>>2:460
考える暇もなかったのだ
だって次の瞬間には ]
── 第1エリア・通路 ──
(……確かここだったよな。
死体はなし、血もなし。
掃除されたのか…?)
[ 俺が倒れたはずの場所に俺の体は無かった
暴走状態からなおったドロイドに
運ばれでもしたのだろう
ならば、とNルームへ向かおうと。
その道中、先程爆裂四散した男を見かけた>>+4
男も霊体になったらしい ]
おい、アンタ。
随分派手にやったな。
[ 死んだことを自覚していないとは思いもせず>>+2
男が出て来た武器保管庫をチラリと見て
なんの感情も乗っていない表情を向ける
さて、男はどんな色をみせたか ]**
― メイン・サロン ―
[カシム少佐……じゃない、
殉職で二階級特進だからカシム大佐の訃報後も
分からないことは無情にも増え続けた。
メリーへのハッキング、亜空間航行の開始、
エインヘリャル、オーディン、フェンリル……
ラグナロクを止めよというお告げのような放送
一日一人隔離排除するというスノウからの宣告…etc
分かったことと言えば、
海賊の目的>>2:324と
ガルーが実在するらしいことぐらい。]
怖いこと分からないだらけなのに、
どうして皆そんなに毅然としていられるの?
[誰にも聞こえないし、誰も答えないことは分かっているけど、
私は疑問を口に出さずにはいられなかった。]
― コールドスリープルームN ―
[正直、もう限界だった。
底の見えない恐怖が私の心臓を締めつけ、
指先と唇がぴりぴりと痺れていくかのような感覚。
そんな感覚に襲われて眩暈を覚える。
元々争っていた二人は部屋を出ていったけど、
追いかける気力なんてこれっぽちも沸かなくて。
これ以上分からないことが増えたら、
たぶん私は不安に押し潰されるか、発狂する。
だから、私はこの感情を共有できる誰かを求めて、
そして『私』が入っているコクーンが本当に医療モード
だったのかを確かめるためにコールドスリープルームNに戻った。
コールドスリープルームには誰か居ただろうか。
居たのなら、
涙を滲ませながら嗚咽するように不安を吐露するだろう。
居なかったのなら、
私はコクーンで眠る『私』の前で膝を抱えて項垂れているだろう。]
わーっはっはっはー
ひーひひひひー
人狼だ人狼だ、どいつもこいつも人狼だー! 暴力反対悪霊退散ーー………………あら?
[ ふと気がつくと、女将軍も、あの大男もいなくなっている。 ]
おろ?
[ 自分の気持ちも先ほどまでとはうって変わって落ち着きを取り戻しているのがわかる。
頭痛も、ともに響くあの曲も、今は鎮まり静寂のみ。 ]
何が………起こった………?
[ 足元を見ると、自分の遺体。
うつ伏せに倒れて表情は見えないが、心臓の位置にある弾痕と、そこからの出血跡では、どう見ても生きているとは思えない。 ]
ぎ、ぎゃあああああ死んでるううううう!
[ 心の平穏はすぐに破られたようだ。 ]
[ それからしばらく騒いでのち。
どうにか状況を受け入れる。 ]
こりゃ化けて出たってやつなのか……地球のどこかにはそういう観念があったとは聞くが……まさか自分がそのような…………。
いや、しかしこの状態も悪くない。痛くないしな。
[ 嫌いな暴力の恐怖から、解放された気分でいる。 ]
しかしなんだ。なにか仕掛けがあるんじゃないのか?
医療ナノの不具合で幻覚でも見ているか?
………それともこの船に原因があるのか………?
[ そこで浮かんだ『ラグナロク』の単語。 ]
いや、さすがになんでもそいつのせいに、とはな………………いやいや、でも…………。
[ ゴニョゴニョ言って、しかしここで一人考えてもらちが明かないのに気づいて、とりあえず歩くことにした。
]
メイン・サロンでも行ってみるか……。**
── 回想・男を見つける前 ──
[ それは第1エリアの何処か
なんとか意識を保った人狼を見かけた>>137
痩せこけた犬のような姿はもうなく
普通の人間のような"綺麗な"装いだ
人狼とその男が同じだとわかったのは
"声"が同じだったから
スノウの言葉は耳を疑う内容だった>>136 ]
(爆発で人狼が死んだ…?
誰がそんなこと言ったんだ。
死んだのは…ただのパイナップル馬鹿だぞ)
[ 副艦長からの伝言らしいが
その情報の出所はどこだろう
あの爆発の現場を見ていた奴なら
この情報の間違いに気づけるはず。
ナネッテには人狼が居たかどうかなんて
確かめる余裕はなかったはず。
つまりこれは、彼女が発信源ではない
本当に、そうか? ]
― 邂逅 ―
!?誰だッ!
[ガラクタ漁りに見切りを付けて立ち上がった所に背後から声を掛けられる>>+17
敵か?と警戒し、拳銃を構えようとするが。
――持っていた拳銃がどこにも見当たらない]
…アレ?銃、銃は?警棒も…ベストもない?
[体中をあちこち叩いて探すが、全くの丸腰状態になってしまったようだ。
何故急に装備が失くなったのか、その原因には思い至る事はなく]
…見ない顔だ。海賊の仲間か?
[半身で構えて、警戒を怠らず。
表情の読めない相手、まるでこちらを観察しているようだ。
さて、問いかけへの返事はどうだったか。]
…そうだ、データ。データを知らないか?
[やがて海賊の仲間でないと分かれば、データの在処を尋ねるだろう。*]
あ…違うや、えっと…
[男の返事はどうだったか、不躾にデータと言っても何のことか分かるはずもない]
…ここで、"バッジ"を落としたんだ…
[と言って指で大きさを指し示す。
それでも手掛かりを掴めなければ、いくらか言葉を交わした後、武器庫を後にしよう。相手の行き先次第では同行するのも悪くない。
もし途中に武器庫の前を通り過ぎたり、立ち寄ったり>>323する者があっても、
もしかすると、一緒にドロイドマラソンしたのもすっかり忘れて
特に気に留めることも無いだろう*]
[ データ、と聞き慣れない言葉を耳にすれば
瞬きを一つ
…まるで"データとは何か"と尋ねるように。
男はそれを察してか、"データ"という言葉に
説明を加える>>+26 ]
(あぁ、なるほど。)
[ それはきっと武器保管庫の中で
粉々になっているのだろう、と思う ]
それを見つけられたとして
アンタはもうそれに触れられないぞ
………何でもいい、俺に触れてみろ
[ 男が変な顔をするなら"握手でもいい"と言って
手を差し出すが、どうだろう
どうせ何をしてもすり抜けるはずだから
それを自覚させられるなら何でもいい ]
[ それでも触れようとしない時は
俺が男の胸めがけて拳を突き出そうと。
先ほどの警戒具合から見て
あまりしたくはない選択だが ]*
旅人…?そっか、君も僕と同じ乗客か…
[両手を上げたのを見て、すっかり警戒を解いた。
生前の彼ならば、もっと疑り深く詰問しただろうに、特に深く考えずに納得したのだ]
ん?おかしなことを言うんだね。
[何を言ってるんだろう?>>+28と首を傾げ、言われるがまま差し出された手に握手を試みる。
男の手の中で、自分の手がグーパーグーパーと空を掠める。
握手を試みた手を凝視し、しばししてフッと視線を男の顔に上げると、]
…だから?
[何かおかしな事があっただろうかと、キョトンとした眼で首を傾げた。
――彼の頭の中で、世界は都合よく書き換えられている。
死を自覚すれば、本当に壊れてしまうから
相手に触れられないのも、彼の頭の中では"常識"として上書きされてしまっているのだ
使命を成すことが出来ないと、認めたくないから]
とにかく僕は、あれを見つけないといけないんだ。
あれを見つけて、海賊を追い払って、僕はアースガルドに行くんだ。
…君は、この辺では見てないんだね。
やっぱり誰かが持ち去ったのかな…
[右手を顎に置いて、うーんと考え込む。
こんな彼の様子を、果たしは相手はどのように"観察"していた事だろう*]
―Nルームの一角―
ふわああああ。
[Nルームの一角。一つのコクーンから、
ふわりと男が起き上がる。]
あああああああ、くそっ、あの猫。
せっかくいい夢を見てたのに。
人使いがあらいのなんの……。
[欠伸しつつ、あたりを見回して。]
おーい、誰かいる?
なんかさ、スノウから
通信役で起こされたんだけど。
どうやら、ラグナロクっていうのが
暴走してるらしいぜ?
でもって、プログラム・フェンリルを
調査しろって言われたよ。
俺の脳は半分近く、機械の補助脳だから
それを通じて、スノウと通信できるからってさ。
[心底面倒くさそうにぼやく青年は、
補助脳を使って、失語症のボルヴァ博士と通信し、
通訳として働いていた男だ。]
[金馬号の侵入の1日前に、
背後から何者かに頭を殴られて重傷を負い、
コールドスリープ装置に入ったままだった。
額のあたりに、包帯が少し見えている。
地球から長く船に乗っているので、
殆どの人は、この青年と面識があるだろう。
頭部の損傷のせいで、いくらか記憶が抜けているが
フレンドリーな性格で、誰にでも声をかける男。
挨拶や会話、一緒に食事や酒を交わしたりした者も
いるだろう。
面識のある相手なら、男の方も覚えているだろう。**]
── 第1エリア・武器保管庫前 ──
[ 差し出した手に男の手が重なる>>3:+30
しかしそれも一瞬のこと
手のひらを握ったり開いたりする男を見て
この状況を理解したか、と視線を投げかければ
上げられた視線
それがさも当然なことのように返されて>>3:+31
無表情に興味の色が混ざる ]
…アンタ、自分が今どうなっているのか
ちゃんとわかっているのか?
[ スッと目を細めて
なおも"データ"を探そうとする男を見る
丁度もふもふ好きの医者が
武器保管庫に入っていったから>>3:323>>3:+23
そちらを指差して ]
今俺たちはあの医者に見えていない。
アンタはあの場所で爆発して
────… 死んだんだ
おまけにアンタが人狼って事にされそうだ
[ 受け入れられないならそれでもいい
俺には関係がない事だから
けれどコイツの反応には興味があった
だから、"死んだ"事を伝えた
オブラートになんか包まない
包み方を、俺は知らない ]*
ああ、そう言えば名乗ってなかったね。
僕はベネディクト。君は?
[すっかり落ち着き払った様子で、相手の名を尋ねる。]
もしどこかでバッジを見かけたら教えてほしい。
僕は、ちょっと他の場所を探そうと思う。
[さてどこに行こうかと見回し。
そう言えばNルームの方面にはまだ行ったことがなかったと、半ば気まぐれで歩を進めることにした。相手が此処で別れるなら、軽く挨拶をしてその場を離れるだろう。
ルームの入口に着いたなら、乗客の一人が起き上がった頃>>+32であったか*]
― 少し前>>+36 ―
[医者が通り過ぎていった。
男は医者を指差すが、特に振り返りそちらの方を確認しようとは思わなかった。
男の言葉をゆっくり瞬きしながら聞いていた
都合の悪い言葉など、記憶の断片から削ぎ落としてしまえ
都合の悪い世界など断じて認めてはならない]
…ふーん…
[全てを聞いて出てきた言葉はそれだけだった。
まるで自分の死にも、人狼にも興味が無いように…*]
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