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ー回想から現在・自室→メイン・サロン→資料室―
[スノウがチリンと鈴を鳴らして去った後、再びピアノに向かい合う。
自分を自分で指名したのだ。……怖くない訳がなかった。
けれど、現段階で二人以外に疑う人間はおらず、その二人も疑え切れないというのなら。
自分が寄生されている可能性を加味すれば、自己票は悪くない選択肢だと本気で思う。
先程は、随分と感情が先走った演奏であったため、目元を拭って大きく息を吐いた。
数回繰り返して、少し気持ちを落ち着ける。]
ポーンッ……
ポーンッ……
[幾度か鍵盤を押した後、弾きはじめたのはアリア。
穏やかで優雅な旋律だが……どこか祈りを捧げるような、響きを含む。
ゆっくりと、時間をかけて、慈しむように奏でた後。
チリンと再び鈴の音。]
……ドロシー?
[そうスノウに尋ねれば、立体ホログラフが浮かぶ。
その映像は、共にメイン・サロンを守った女性の姿だった。
軽やかにドロイドを切る姿。…彼女が人狼ならば、どうしてあれ程味方をしてくれた?
自分は慌ててメイン・サロンへと足を運ぶが……姿は見えず……コールドスリープルームへ行っても姿が見えず……探していると定められた時間を過ぎる。
……結局、ドロシーは何処にも居らず…跡形もなく、消えていた。*]
ーメイン・サロンー
[肩を落としつつ、メイン・サロンへと戻ると、そこにはエレがスープを配っている姿。>>2
何があっても、いつもと変わらず笑顔で、美味しい料理を作るエレに、尊敬と、安心感を覚える。
そう言えば…あの創作料理以来、食べてなかったな…と呟き。]
一杯、貰っていいですか?
[と、尋ねると、快くスープを渡してくれるだろう。>>9
準備を手伝わなかったお詫びに、よかったら…と、スープを配るのを手伝うことを申し入れたかもしれない。]
……美味しい、なぁ…。
[バリケードで使用された机や椅子はボロボロで、自分は壁に身を預け座り込んだ。
はふっと、熱い息を吐いてそう呟く。
随分お腹が空いていたようで、ペロリと平らげてしまった。
同時に、温かいスープに身体も暖まり、緊張が切れ、疲労感が一気に押し寄せる。
ありがとう、ごちそうさま…と、伝えられたかどうか分からない程、急速に睡魔に襲われて……。
壁にもたれかかる大勢のまま、眠ってしまったのであった。**]
―メイン・サロン―
[随分と長く眠ったような感覚があり、強張った身体をほぐすよう大きく伸び。
その際に胸元からズルッと滑るような感覚が伝わり。
視線を落とす。誰かの制服の上着が掛けられていた。>>27
広げて確認するが、大きさ的に男性のものだということしか分からない。
ダーフィトかなぁ……と、まず浮かんだのは彼。
そして、そういえば、カークの白衣の下も制服だったかなと寝起きで働いていない頭を動かし、記憶を辿った。
うっかりこんな場所で寝てしまった自分を案じてくれたのだろう。
どちらであろうが、その優しい心配りに、笑みが浮かんだ。
(……にしても、この制服……かっこいいよなぁ。)
このときの自分は寝ぼけていた。
……断じて、そう、主張したい。
失礼します……と呟いて、袖に腕を通し羽織ってみたのは……誰にも見られていないと信じたかった。]
[両手を前に伸ばし、制服の袖から自分の手が出ているのを見れば。
おお……と妙な満足感を覚える。
ふわりと漂う煙草の香りに、ああ、やはりと呟いて。
幾分かしっかりと目が覚め、活動を始めた脳細胞。
勿論、制服は慌てて脱いで、綺麗に畳んで小脇に抱える。]
後で返却しにいきましょう。
ええと……
[そこで周囲を見渡した。
もしそこにダーフィトを見つけられたなら、すぐにこの制服はカークのものと分かるだろうし、姿がみえないならば、医務室にいるだろうとあたりをつけて、もう少し時間がたってから、カークの元に向かおうとするだろう。
……ちょっと羽織ってみました、というのは勿論内緒で。
そしてふと視線を止めた先に、エレキギターを見つける。
誰のものなんだろう……と、疑問に思い、近くにいる人に尋ねたかもしれない。**]
―メイン・サロン―
[立ち上がり、大きく伸び。
眠った体勢が悪かったのか、少し背中が痛い。
ふと、足元をみると空になった食器が置いてあり、昨日エレのスープを食べ終わるやいなや、眠ってしまったことを思い出す。
皆にスープを配り終わり、エレのお礼の言葉には、いえいえとんでもないと手を振って。
自分にスープを手渡された際に、「トール、どうかしたの?何だか目が腫れてるような…」と言われたときは>>91、泣いてしまった気恥ずかしさを誤魔化すようにして、情けない笑みを浮かべただろう。
そして「ちょっと、怖くて……泣いちゃいました。」と、茶化した言葉を返しつつ、スープを受け取ったに違いない。
見る人が違えば絶句するような、芸術センスあふれるスープの見た目に、何の反応も示さなかったのは、泣いたことがばれてしまった動揺から……かもしれない。]
食器を返さないと……ですね。
[もしエレが近くにいたなら、昨日の食器を返却しに行くだろう。
昨日言えたかどうか分からないので、もう一度、「ごちそうさま、美味しかった」と伝える筈だ。
そして、知っていれば……と、ギターのことを、尋ねただろう。]
―回想・エレに話しかける前/メイン・サロン―
っ!!
[お似合いですよ!と話しかけられて、慌ててその声の方を見るとそこにはサシャ。
一気に目が覚めた。]
い、いや、違うくて……いや、違わないけど……その、かっこいいとか思ったわけじゃなくて……ですね。
[墓穴とはこのことだと、急いで脱いで、畳む。
おそらく、耳まで真っ赤になっていただろう。
(ううう……寝ぼけてたんだ。そう、寝ぼけてた!)
そう自己暗示をかけて、サシャに向き直る。]
そ、そういえば、久しぶりですよね。
あ、矢。
弓矢は治ったんですか?
[急な話題の転換に、彼女はどんな顔をしただろうか。
そう問いながら、へらり……と、どこかの医者を彷彿とさせる笑い方で笑う。]
[約束覚えてますか?と問われれば、勿論ですとニッコリ返しただろう。
ふと、そこで、空になった食器が目に入り、サロン内にエレがいることに気づく。]
あ、すみません。
今のうちにこの食器を、エレに返してきます。
ちょっとだけ、待っててくださいね。
[彼女が嫌がるそぶりを見せなければ、くしゃりと"少女"にやる仕草で頭を撫で、エレのところに向かっただろう。]
―メイン・サロン―
[エレに美味しかったと伝えると、よかったと微笑まれたので、こちらもニコリと返しておく。
どうやら、昨日は茶化したつもりだったが、心配されていたようで、その幾何ばかりかの安堵の視線には、ありがとうと内心で返しておくことにした。
ギターのことを尋ねると、おーい!と、出ていく寸前だったダーフィトに声を掛けてくれる。>>113
(あ、制服着てる……じゃあこれは、カークのかな?)
ダーフィトを見ながらそう思いつつ、『ドロシー』のものではないかとの返答>>114に、驚きで目を見開いた。
彼女も音楽を……と、胸にこみ上げるものに、蓋をするように、堪えるように、ぐぐっと眉を寄せる。
自分は何も……できなかったじゃないか、と。
「弾けるなら偶に触ってやってくれと」出て行ったダーフィトに、ありがとうと伝えたが……おそらく聞こえていないだろう。]
ありがとう、エレ。
助かりました。
お礼に、何かできることがあったら、何でもしますのでいつでも声を掛けてくださいね。
[エレに、そう礼を言い、机の上に置かれたエレキギター>>6へと近づくと、試しに弦を弾いてみる。
ビィィン……と、張り詰めた弦から出る音が、鼓膜を震わせ、耳に心地よかった。]
あ、調整されてますね。
……弾いた跡もありますし。
[各弦がほぼ正確な音程を響かせ、指板に指紋の跡が残るギターに、そう呟いた。
そのギターを手に取って、4弦のベグを少しだけ巻いた。
そして、弦を弾く。
(……これで完璧。)
微妙にずれていたチューニングを調整し、その場に置いた。
ドロシーのものだと聞いたから、どうせ弾くなら……彼女に聞こえる場所で、と思ったからだ。
姿が見えない今、Nルームで弾くのがいいのかもしれない。
ギターを撫でて、待っててな、と言い、待たせていたサシャの元へと戻るだろう。
すみません、お待たせしましたと、同じ言葉を言いながら。**]
―回想から現在/メイン・サロン―
[ノトカーの店で修理したという言葉に、治ってよかったですね……と微笑む。
チラリと扉の方へとサシャの視線が動いたような気がして、そういえばノトカーの姿が見えないことに気づいた。
「ちょっと待っててくださいね。」と髪を撫でたのは、無意識に記憶の中の少女に重ねていたからなのか。
照れたように、ツンツンと突かれれば>>163、思わず苦笑の笑みが零れた。
(痛てて……)
可愛かったので、甘んじて受け入れてしまったけれど。]
[そしてギターを調整して>>129、サシャの元へと戻る。
しかしサシャの、どこか痛そうな、それを必死にこらえるような顔を見て、エレとの会話、聞こえていたんだな……と、くしゃりと、申し訳なさそうに、例の情けない顔で笑う。
Nルームに行きませんかという彼女に>>170、頷いて。
エレキギターを持っていこうと、そう思った時だった。]
"みなさん、落ち着いて聞いてください。"
"人狼が――――被害者が、出ました。"
[サロン内に響き渡る大声>>155。その主は……ノトカー?
真っ青で、随分と具合が悪そうに見える彼。
しかしその身を案じるより先に、頭がその内容を把握する。
思わず口を覆い、ぶるぶると、声にならない声を飲み込んだ。
サシャを気に掛ける余裕はあっただろうか。
そんな中、冷静に、いや"冷静を努めて"質問を返す>>161……確かフィオン。
一方的に名前を知っている……乗務員だ。
自分の耳は、その冷静さを装う声に、恐々としたものと微かな震えがあるのを拾っていた。]
……誰が。
[誰が被害者なのか、誰が人狼なのか、誰が……。
ぐるぐると、混乱気味に吐き出された一言。
それを現実のものにしたのが、メイン・サロンに入ってきたダーフィトの姿だった。>>166]
[彼が上着を脱いでいる、という姿に違和感を感じたのも一瞬、その上着が血で汚れていることを知る。
その際には、不思議と彼が手を殺めたという発想は一欠片も出てこず。
怪我も、通路で話したときに見た以上には、無さそうなその姿に、……被害者と共にいたことだけ知れた。]
……ダーフィト。
[その呟きは、周囲のざわめきに紛れただろう。
"よぉ"と、相変わらずの口調にも関わらず、ピリピリとした剣呑な、殺気ともいえる気配に、彼の怒りを感じるような気がした。
人狼に対してか、守れなかった自分に対してか。
犠牲者の名を聞き、ああ、その両方かとも思う。
ベルと呼び、ベルティルデと言い直した様子から。
まさか……彼女が。
礼儀正しく、いつも挨拶をしてくれる彼女。
深く知りはしないものの、身近な者の死に、爪が食い込むほどに拳を握り、目を閉じて僅かばかりの黙祷を捧げた。
そして、これ以上は犠牲は出せない……と、選択する決意を固める。
人を疑いたくはないが、こうして何の罪もない人が死んでゆくのだと思えば……。]
カークを追ってメイン・サロンから出て行った姿が……僕がベルを見た最後の姿です。
その端末は知りません。僕のではない。
[ダーフィトの質問に答え、置かれた通信機を見てそう言う。
誰のだろうと周囲を見渡すと、「僕のものです。」と彼女の声>>176。
それを聞き、一瞬訝しむ。
彼女が人狼ではないかということ……ではなく、何故彼女のものがそこにあるのかということに。
ノトカーに尋ねる声色に、嘘はなかった。
他の人には分からずとも、怯え、震え、が確かに存在していて。
(もしかして……犯人に仕立てられている?)
凛とした顔で、明日まで待ってほしいというその声に、変わらず震えがあることを聞き取ったが、それ以上に大きな決意が秘められているのを感じ取る。
もし本当にそうであるなら……この犯人、『人狼』はあきらかに自覚があるのではないか。
自身の痕跡を残さず、仕掛けまで用いる……大胆にも、巧妙に。
(……衝動的に行ったものではない。)
そう思い立った途端、ざぁっと血の気が引く音がした。**]
―メイン・サロン―
[カークがダーフィトをちらりと一瞥し、そしてこちらをぐるりと見回した。>>219
暗に、フィオンは人狼の可能性は低い、と告げる言葉。>>228
しかしその言葉は、確信を帯びてはいない。
けれど、その言葉が、先ほどまでの思考>>189を補強した。
自覚がない『人狼』の可能性があることはもちろん承知だが、もしそうであれば、宿主を危険に晒すような"あからさまな"証拠など、残さないだろう。
すべて、仮定の域を超えないが、ひとまず自分は、フィオンを信じることにした。
情報も勿論そうだが、……自分の耳を信じることにしたのだ。]
僕は、それでいいです。自分の耳を信じてみます。
ただ……貴女が『人狼』でないのなら、『人狼』は貴女を犯人にしようとしています。
極めて理性的な犯行だ、……衝動的に行ったものではないでしょう。
だけど、穴は絶対にあるはずだ、と、……そう思います。
[そういって、真っ直ぐフィオンを見た。
そんな自分を、もしかしたら訝しそうに見る者もいるかもしれないが、気にしないだろう。そして思考を走らせる。]
[ 何故、犯行現場はデータ資料室だったのか……防音設備について知っていたから?人通りが少ないから?
何故、ベルだったのか……顔見知り?いや、乗客であれば彼女との接触の機会はあった……。
何故、こんな落としもしなさそうな通信端末を置いたのか……犯人にするため?ベルが拾った?
偽装であったなら、何故そんなことをしなければならなかったのか……アリバイがないから?アリバイがないならば……単独犯?
しかし、首を振る。やはり、すべて仮定の域を超えなかった。
……ならば皆のアリバイはどうだろう。
カークは幅の広い死亡推定時間を告げたが、複数人、もしくは団体で動いていたものは除外される。
『人狼』を見つける確率くらいは上がるかもしれない。
そう考えて、自分は口を開いた。]
アリバイがないと、自分で言うのもなんですが……。
昨日、ダーフィトと別れた後、自室でピアノを弾いていたので、僕にはアリバイはありません。
皆さんは、どうですか?
[ある程度、これで絞り込めるといいと願って。*]
―メイン・サロン―
[「アンハッピーなことを考えない限りは、少しは安心だろ。」というダーフィトには>>239、いつも通りの、余裕が戻ってきたようにおもう。
隠すのがうまい彼なので、張り詰めた場の糸を緩めるためにわざと演じているのだとしても、自分には分からないのだろうけど。
だが同時に、カークを深く信頼している様子は、伺えた。
その発言には頷いて同意を。
そして、各々のアリバイについて耳を傾けただろう。]
レストランには大所帯で?
確かスープを持ってきてくれたはずですが……そのときは誰と?
[団体で行動しているならば、その行動は随分と制限されることになる。
「割と大所帯だった」というシメオン>>243に、レストランに共に行った者、そしてその場で別れた者、メインサロンに帰ってきた者をそれぞれ尋ねただろう。
エレ>>255や、長い髪の女性>>253の発言も聞きつつ、漏れがないかを確かめる。]
―メイン・サロン―
[そして、ふと気づいたのは、部屋の隅で、他の人の意見に耳を傾けているタイガの姿だった。>>174
昨日、疑ってしまった二人の内の一人で、もう一人であるハダリーの姿は見えない。
もう少し話がしたいなと近づこうとしたのだが、ダーフィトが声を掛けたので、……任せることにした。
しばらく近くで周囲を観察しながら、こっそり、盗み聞きしておくことにする。
(……バレてそうだけど。)
エレの落とした食器を、そっと片付けつつ。
サロン防衛に成功した際、抱き合って喜んでいたエレとベル。
その姿を思えば、今のエレの悲しみはどれほどまでに胸を締め付けたことだろうと、一人うつむき、眉を寄せた。]
[シメオンからの返答に、ありがとうと礼をいい、反芻。
途中抜けたのは、マリエッタ……。
先ほどの発言を聞く限り>>253、おそらく、あの髪の長い女性……いや男性だ……。
(確かメイン・サロン攻防戦の際も、同様のことを思った気が……ああ、ドロイドにしがみついていた人物か。)
記憶を遡ってみるが、ひどく曖昧で、それ以外の記憶を思い出せなかった。]
つまり、エレとサシャ、ノトカーにハダリー、そしてシメオンは、団体行動をしてたってことですね。
僕がメイン・サロンに来たときは……確か全員いたはずです。
[そういって、言葉を切る。ならばとりあえずこのメンツは除外していいだろう。
死亡時間的に幅があるのは承知の上だが、今から人を殺そうとする『人狼』の行動にしては、団体行動は違和感がある。
理由をつけて、別れてしまう方が自然だ……そう、マリエッタのように。
そう思い、彼に視線を向けると、とんでもない言葉が飛び出した。>>274]
"脳以外は人間じゃないんですよ。その……アンドロイドみたいな感じで。"
[……驚きのあまり、数秒硬直。
そして、……何を言えるでもなく、へぇ…と頷いて、口を閉ざしたのであった。]
[「アイツ」とダーフィトに示されれば>>305、盗み聞いている気まずさとともに、ぺこりとエシャクを返しただろう。
自分も疑っていることは、棚に上げ、ニコリと。
そんな自分に、ため息をついていると、エレに「手、怪我してない?」と尋ねられ>>308、慌てて頷いた。]
エレは女の子なんですから、怪我しないに越したことはないんですよ。
気にしないで。
[水仕事である料理人の手が無傷である訳がないことは知っていたが、美味しいものを生み出す手だ。
できるなら、それ以上の怪我はしないに越したことはないだろう。ニコリと笑ってそう言って、粗方片付け終わった食器をまとめる。
そして、エレの視線の先を追うと、そこにはサシャ。
ピアノを弾く約束をしたときとは、打って変わり、酷く険しい顔をしているのに、少し心配になったそのとき。
その口から飛び出した言葉に、思わず耳を疑った。
ベルが殺されて……それでも、強い力を望むのか。
視線が信じられないものをみるような……それでいて、困惑したようなものになった。]
[熱っぽく、そして狂気を孕んだような目に、ぞわっと鳥肌が。
彼女は、『人狼』の……味方だ。
ピアノを聞きたいといった顔、頭を撫でた時の照れた顔。
可愛いその姿が思い出されて……ぐっと眉を寄せた。
サロン内の温度や、静けさにも気づかない程、楽しげに顔を歪めるサシャ。
ベルの死を、『人狼』を、肯定する彼女に、周囲の言葉は……もう届かないだろう。]
サ、サシャ……
[悲しみと、気付かなかった動揺を乗せて、そう一声。
(気付けなくて……ごめんな。)
気付いていたからといって、何が出来たというわけではないものの、無性に、そう言いたくてたまらなかった。]
[力を渇望する彼女には、彼女なりの理由があったに違いない。
未知の"ピアノ"にきらきらとした目を見せた彼女は、本当に、本当に、ただの女の子にみえた。
話を聞くことも、未知の体験をさせてあげることも、過去を癒すことも……なんでも。もしかしたら、出来たかもしれないのに……。
今何をいっても、もう意味をもたないが。
チリンと鈴の音が聞こえたならば。]
サシャ
[再度呟いたそれは、"決別"の一声だった。*]
音楽家 トールは、遊牧民 サシャ を投票先に選びました。
エレ、大丈夫か?
ここ、押えて、そう。
[そう言って、手持ちのハンカチできつく腕をしばった。
カークがいれば、その手当てを代わってもらっただろう。]
ノトカーは、利き手だろ、それ。
カーク!!
[焦って、カークを呼ぶ。
俺が渡さなければ……と嘆くノトカーに、それより止血!手、動かなくなったらどうするんだ!と叱責しながら。]
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