情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
メレディスか。
そちらの様子はどうだ?
最初に張り切りすぎて、肝心な時に魔力のガス欠とかになるなよ。
[聞こえてきたメレディスの声に返す声音は、同僚故に少し軽い。
勇者2人を根側に導くための方法
――同時に言霊石を使うことに是と返そうとしたその時だ]
――…うん?
[タチアナの提案に、少し首を傾げた。
彼女の提案は、彼女が己の代わりに言霊石を使うという意味合いか、それともあちらに入り口が出現した後、こちらの状況を彼女が判断し、此方側から枝側に共振のタイミングを告げるという意味合いか、かけられた言葉だけでは判断が付かなかったからだ。
故に更に深い説明をタチアナに求める視線を向けた。
ともあれ、どのようなものであっても、
バルタザールは彼女の願いを受け入れる心算ではある]
聞こえているよ。
[やがてメレディスから路の入り口が開いたという報告が届く。
タチアナの答えは、どの様なものだったか。
どのようなものであっても、バルタザールは彼女に視線を向けた。
――そして、どのような経緯を辿ったとしても、
枝側と根側を繋ぐ路は無事開かれる。
開かれたなら、2人の勇者をバルタザールと一団は温かく出迎え、
かの翼毒蛇に向け彼らが準備が必要であればそのように、
直ぐに向かうというのならば道案内を手伝うこととなるだろう**]
ニーズヘッグの特徴か…――。
翼毒蛇と別名が付いている通り、翼と毒を持つのが特徴だな。
大きさは説明より、実際見た方が早い。
[路より根に降り立った2人を出迎えると、
ステファンから説明を請われそのように告げると
彼の知っているものと大差ないという]
ステファン殿の居た世界にもニーズヘッグが存在するのか?
[だから、どこか彼は他の異世界からの勇者と比べると慣れている風なのか?と思うも、いや確か他の勇者と同じ世界から来たのではなかったか?とバルタザールは一人困惑を深めた]
毒も注意が必要かとは思うが、
まずは翼を落とすのをお勧めする。
君たちが2人とも飛べるのなら話は別だけれどな。
どうしても上からの攻撃というのは警戒が薄くなりがちだ。
――…先ほど、私もそれで死にかけたからな。
[毒が来たら焼けばいいと、さらりと言うステファンの成長を頼もしく思いつつ、同僚の売り込みに応えた……という訳ではないが、アドバイスを1つ送りながら肩を竦めるのは、先ほどの大蜥蜴の件を思い出したからであった**]
神話……なるほど。
[>>+27ステファンの答えに、ふむと納得したように頷いた。
が、彼が説明を省いたことで、
バルタザールは何か勘違いをしたかもしれず……。
その後は、己の提案を受け作戦を練る2人を見守っていた。
上は盲点というのを、逆に攻撃に使おうという機転には、
成長を感じさせるという意味合いで驚かされもした。
しかし、案内を請われ導く先でステファンが
風上と風下を間違える様子には、少しの苦笑い]
我々の仲間がこの場を囲うように居る。
君たちの気配の囮くらいにはなると思う。
[>>+38ステファンに促されて風を読んだ星司の言に返す裏は、
何か不測の事態が起きたなら全力でサポートする、と。
無理をしてくれるな…――とは、言えない。
計らずも、ここにあるのは両者、異世界の勇者であり、
彼らを頼ることに罪悪感のようなものを感じてしまうけれど]
ステファン殿も星司殿も無事到着している。
今、丁度ニーズヘッグへのアタックを開始するところだ。
[彼らが2手に別れた辺りで、メレディスから通信が入った。
神官長にも向けて、こちらの状況を告げれば、
個人的な伝言が付け足された]
嗚呼、もちろんだ。
そういえばな、先ほどステファン殿に聞いたのだが
彼らが元いた世界にも大昔にはニーズヘッグがいたらしいぞ。
こちらの世界の勇者たちが過去の勇者の血を引いているように、
あちらの世界からの勇者たちも、
あちらの世界の過去の勇者の血を引いているのかもな。
[そうだとしたら、ステファンと星司のペアというのも運命だろう、と。
ステファンの先ほどの答えを良いように解釈したバルタザールが、
暗にメレディスに伝えたいのは、万が一があればもちろん支えるつもりだが、彼ら自身を、その運命を信じようとそういうことである。
……あまり言が上手くないバルタザールのその想いが、
正しく同僚に伝わるかは甚だ謎ではあるが]
――…突っ込み役の不足ね。
ちなみに私はメレディスはボケ役だと思っているよ。
[最後、同僚の本気か冗談かの言葉には、しれっとそのように返し、
ニーズヘッグ戦へのサポートに徹するために、一度通信を切った]
――…驚いたな。
[そして始まるニーズヘッグ戦。
サポートできる位置に、仲間と共に待機はしているものの、
思いのほかの2人の異世界の勇者の善戦に感嘆が零れた。
その呟きを受けて、仲間内の自分より年配の騎士が警戒を解かぬまま笑った。曰く「自分も、神官長を初めとする若いものが台頭してきた時に、同じような想いを抱いた」のだと、更に続いた彼の言葉になるほどと頷き返す]
確かに、妬ましいという感情は、あまりない、な。
自分の出来る限りで支えられたらとか、
努力してついて行けれたならという想いはあるけれど。
[若くして神官長になったルートヴィヒには、反発する勢力もあるだろう。けれど、その中でルートヴィヒが上手くやっているのは、自分の周りに置く人物の見極めが上手いのかもしれないと、ここに至る任命時に集まっていた顔に思う。
だからこそ、己も、命を賭けてよいと思うのだろう。
そう思い至れば、やはりルートヴィヒの手腕に感服してしまうのだが。
と、そんな風に考え事に少し意識が向かっているのを自覚し、一度頭を振る。その後は、善戦しているとはいえ予断を許さぬニーズヘッグ戦に注視を**]
2人とも大丈夫か?
[ニーズヘッグの息の根が止まったかどうかの確認は、他の仲間に任せ、星司が放った守護の風の力を借りて、ハイタッチをする2人の元に降り立った]
ニーズヘッグを倒してくれてありがとう。
[ぱっと見、大丈夫そうな2人に、まずは礼の言葉を述べるが、
星司の身体が頽れるならば慌てて手を差し伸べ]
――…大捕り物の後で申し訳ないが、
我が隊の癒者の治癒を受けて
できるだけ万全の状態に持っていって欲しい。
神官長のあの様子だと、おそらく次辺りが『本命』になる。
[申し訳なさそうに、そう告げた]
出来るだけ万全の状態というのは、
星司殿だけのことではないぞ?
打撲の治療も、魔力回復の補助も、
受けれるだけ受けといてくれ。
[ステファンの言葉に、厳しい顔で告げる。
そのことが『本命』の存在の肯定になるだろう。
丁度、ニーズヘッグの巨躯が霧に飲み込まれたのを確認した隊が、こちらと合流した。
癒者が1人ではないと判れば、ステファンも素直に回復を受けてくれるだろうか]
[ともあれ、彼らが束の間の休息を取る間に、バルタザールは言霊石に触れ、前回疲れが見えていた神官長と、ボケ役に天然物という肩書が増えたらしい同僚に、現状を伝えるべく通信を開始した]
こちらバルタザール。
ステファン殿、星司殿、両名の活躍により
ニーズヘッグ無事討伐完了しました。
現在2名には、回復をしてもらっています。
[簡潔に此方の状況を伝えた後、ふと声色を変え]
神官長、この状況ですから無理はするなとはいえませんが
倒れるなら無事『勝利』を得てからにしてください。
疲労困憊で動けなくなったなら、私が担いで運んでさしあげますから。
――…もちろん、メレディスも、な。
[2人に向けるのは、口が上手くない男なりの半分冗談を含んだ激励**]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新