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おいまて。何故おまえがそんなに菓子袋をもってるんだ。
[本気で瞠目して米神を弄りだしたアイルリートの表情が複雑に彩られていた]
いや確かにそのうち覚悟しておけと僕も教えたがな?
こいつらの賄賂はこれ以外ないとか教えたがな?
…………このデブ精霊どもめ……
[その様なやりとりを経て、黄色の渦へと赴く]
…… …… …… …… 。
[だが黄色の渦に踏み入る直前で、またアイルリートが足を止めた。
もうこれ以上の用事は別にあるワケでは無い。地精霊も首を傾げている。
アイルリートは大地の魔力をよく内包したそれの裾を摘んで目の前に回していた]
[それはアイルリートがつけていた黄色のマントだ。
多少、大地の精霊の力が込められている。
マガーネル家の当主が代々つけてきた品物であり
実際、威厳や貫禄が身につきやすいからとこれまで纏い続けてきた品だ。
数秒か、数十秒か、それを無言で見続けて]
[アイルリートはその黄色のマントを外すと、地精霊たちに向けて投げ捨てた]
…… それもあげる。
[恐らくキョト、とした疑問符を地精霊やトオルも浮かべたかも知れないが。
さ、いくぞ、とトオルの背中を押す様にして、やがて世界樹の空間へと戻って行く事となった]
…… ……あのマント……何時か進化したら儲け物だな。
[大地の領域から世界樹の場所へ帰還した後、ふとそんな事を呟いた]
……ん? なんだトオル、よく考えてみろ。
あそこは歴代の血族や王族でも生涯に入れたら幸運なほどの聖域なのだぞ。
ただの感情や思う所だけで捨てたとおもったか?
あんな大地の魔力が充満した場所に数百年数千年晒してみろ。
遠い将来、あの領域に訪れる大地の勇者が回収する頃には
繊維の隅まで大地の精霊が染みこんだ伝説級の霊具に進化してるかもしれないのだぞ。
ははははは。折角あんな聖域に入る機会を賜れたのだ。
未来の勇者への先行投資は必要ではないか。
[そんな少し残念さを感じないでもない会話をはさみながらだが、さて
将来的に実際に、あのマントがどうなっているかは遠すぎる未来の話だろう]
― 世界樹:待機場 ―
[今度こそ精霊の領域から抜けて、指定されていた待機所まで特に何事もなく到着する事になる]
すまんな、レントナー。
途中で最低限はしてやったが、魔力が足りん。
先にそこのバカからやってくれ。
[訪れた待機所では治癒の場が形成されていた>>153。
正直ありがたい。治癒の場を形成できる癒者も稀有だし、何よりも今の疲労困憊したアイルリートは、自前の魔力を正直使いたくなかっただけに。
尤も、治癒を受けるにしても、先にコイツからだ、とメレディスには、トオルの方へ手を払う仕草を示してみせたのだが]
進化?
[唐突に思えるアイリの言葉に聞き返すと、彼から解説が返ってくる]
そりゃまた……気の長い話だな。
[確かに、自分でもわかるほど濃密な、あの場の魔力を受け続ければ――
何だろう、漬物とかの残念な例えしか出て来ないが、何か特別な効果は得られそうな気がした]
でも、お前は良かったのか?
[未来、というのがいつの話かはわからないが、今戦いに赴くアイリ自身はと。
随分すっきりしたシルエットになった彼へ、視線を送る]
なんだかおまえもおまえで残念な例えを考えてそうだが……
……いいんだよ。
アレは僕の身体には少しブカブカだからな。
[背中に感じる布地の重みが消えるだけで、随分スッキリした]
大体、あんな布切れいちまいを捨てたところで。
最後まで勝てるに決まってるだろう?
僕たちならそれで当然だ。
[トオルの前を歩きながら、そう、肩越しにそう瞳を向けて]
……そうか。
[確かに、彼の身には少し大きいとは思っていたけれど]
そうだな。今のお前の方が――
なんつーか、らしい、気がするよ。
[体躯に見合わぬ威厳や迫力が、嘘だとは思わないけれど。
今の、ひとりの少年らしいアイリの姿の方が、好ましく見えていた]
うん?
[さらり、と言われた、『僕たち』という言葉。
そこに感慨のようなものは浮かぶけれど、特にそれを指摘はしないで]
ああ、そうだな!
[肩越しに向けられた瞳へ、同意を返す]
[新たに敷かれた精神回復の陣に、ほう、と目を瞠る]
そういえば、後衛向きの結界陣は殆ど組んだ事がないな。
何時かそのうち時間ができれば覚えてもみるか?
[関心を覚えながらも、大人しく陣内で身体を休息させる。
傷もだが魔力の回復する流れがやはり違うときた]
[然し此方は魔力切れ、トオルは満身創痍。
この様子では、傍目に勝敗の結果は、五分五分か若干アイルリートの勝ちに見えなくもなかろう]
…… …… ……譲った。
[ぽつりとした、メレディスの問いに、少し表情を顰めて、そう]
ふん、このバカが随分がんばるものだからな。
こいつに勝たせてやったが。それがどうかしたか?
[どうやら『負けた』と云う言葉を使うのはそれでも嫌な様で。
強がるのか、『トオルに勝たせた』なんて表現で、それでも正確な結果は教えて置いた]
…… ……い、いっておくが!
[ふとトオルと視線が重なれば突然、声を開いて]
僕が本気で勝つ事だけ考えたら!
トオルなんてまだまだなんだからな!
お前の体力が尽きるまで、遠距離で戦えば確実に勝つのは僕なんだ!
まだまだ耐久力は到底勝てないんだからな!
[そんな弁明という名前のいいわけを勝手にしていた]
[ふと視線があった所で、精霊の力越しに声が飛んでくる]
あー。……そうかもな。
[早口な弁明に対し、こちらの反応は素直なもの]
負けてないよ。お前は。
[結果がどうあれ、男は心底からそう思っていた]
……そういう事でいいんだ。
[歯切れの悪い反応や、トオルの中での認識など察しつつも。
然しそれでもそれですぐ様に素直になれるという程度のプライドでもないアイルリートは、幸なのか不幸なのか]
[実際の所では一番よく理解していたのは自分自身だ]
…… …… ……ふん。
[負けて悔しいと感じながらも、認めるしかない。
そんな少し複雑な感情を抱くのは、勝負に対してではない。
その頑固な位の意志が、確かに自分のそれを上回った事に。
なのに何とか勝てた、なんて事でも考えていそうな、妙な所で自信のあるかないかわからない、トオルの姿に、ふ、と笑いに近い息がもれていた]
[で。実に邪気の無い笑顔をみせたメレディスに
アイルリートは判りやすい位に苦虫を潰した表情を晒して]
…… ……おまえがルートの所にいれる理由がよくわかったよ……。
……レントナー。『天然物』とか同僚や上司にいわれた覚えは??
[差し出された飲み物を、バッ、と奪いながら傾ける耳が弱ったと云う様に赤い。
どうやら性質だけで云うならレントナーは完全に水属性のそれだな。と。
共に同じ頃合に試練をうけた、二人の女性の顔を思わず想起させるのだった*]
[トオルから飲み物を向けられた。勿論意味はわかるのだが]
……あぁ。
[極自然に、飲み物を一度ぶつけて飲む。
然し随分豪快な飲み方だ。脳筋らしい飲み方というか]
(これで勉強ができるなんて。
酷い詐欺があったもんだ……)
[もし余裕があれば一度、どこぞの王立学院の試験問題でも遊びでぶつけてみようか?
そんな事を考えながら、傾ける飲み物は、まあ確かに美味しかったのだが]
[まあ確かに美味しい。飲み物を傾けながらメレディスの反応には]
…… ……それで上手い事いったつもりか。馬鹿者。
[ああ、こいつも勉強のできる馬鹿の同類か。
滑るどころか、転んだ先の柱が壊れて家屋全壊くらいに見えて、乾いた表情を向けた頃]
[ミリアムが戻る。泣きそうな顔で事の次第を説明されたアイルリートは]
僕はいかんぞ
絶対にあいつは肝心なところで馬鹿をして遅れてるんだ。僕はいかんぞ。
……なあ。何で僕のまわりはこう馬鹿な友人ばかりなのだ……?
[後半分の問いかけは誰に向けた者なのかアイルリート自身知らない。
唯、説明されたウェルの行動と、その後に辿るであろう何かを思わず予測して。
まあ尤も、話を聞く限り、命に関わる形のヘマでない事は確信していたから、結局回復陣に居座り続けてたのだが]
……どうしたのだ、ミリアム。
まったく、キミも火炎の勇者というのに相変わらずだな。
[その内回復陣で急速するうちにミリアムが此方へ気を向けてきた。
ふにゃん、とした顔は頼りあるのか頼りないのか、苦笑を誘う]
大丈夫だ、ウェルは悪運には恵まれてる奴であるしな
それに、僕の予測が正しければもうそろそろこの試練も……
[ひとまず元気付けておこうか、とそうぽんぽんと手を伸ばそうとした時。
何処か普段とは違う様子を帯びた、神官長の声が聞こえてきた>>234]
[どうやら、蛇という敵はすべて排除されたらしい。
然しそれで終わりではなく、『次』が最後だと彼はいう、だが]
…… ……ルート……?
[元々、彼との付き合いは大地の守護者、マガーネル当主として、決して付き合いの欠かせない聖神神殿の主、即ち神官長としての彼と邂逅したのが始まり。
随分物怖じみせないで他の権力者と違う、独自の考えとそんな真意を読ませぬ鉄面皮に、反発心だの興味だのが絡み、浅くない相手であるが。
そんな彼の声色は、アイルリートも始めて聞くほど、何かに緊張した様なものだった。
何よりもルートヴィヒは、その『次』とやらを恐ろしい程に警戒している様に感じられたから]
……ベルティルデと僕が下に行くのか。
[最後に遅れて待機所に表れたベルティルデは
常の彼女なら、何をすればこうなれる!?と思わずアイルリートも瞠目して心配を覚えた程度にはボロボロの体をしていたが>>239]
十分に体勢は整えてから行くとしようか。
それから……
トオル!石を貸してくれ!
[トオルを真正面にみて、その石が指す意味はすぐに伝わるだろう]
[トオルから大地の石を借り受ければ、そこに回復させたばかりの魔力を、術式と共に込める。
石の回りを大地の精霊の力が舞い踊り、魔法が宿されるのを感じる]
回復魔法と障壁魔法。
ひとつずつ込めておく。
よく使い所は考えるのだぞ。
[枝側に残留する四人は、並べて魔法より武戦を得意とする者達ばかりだ。
少しばかり、心配が残らないでもない。だが]
……いけるな? トオル。
僕と。僕たちと。共に戦うのなら。
それでも大丈夫だ。そうだろう?
[ひとりでない、もうひとりの大地の勇者と認めて。
トオルの瞳を強くみる様にして、その覚悟はとっくにできてるな?と確かめる]
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