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[年の瀬の夜、そろそろ良い子は寝る時間に差し掛かった頃・・・女の子が借りてきた絵本を抱きながら、母親にそれを読んで欲しいとせがんで来た。
折角借りてきたのだからと母も快く承諾し、もそもそと布団に潜り期待に満ちた眼差しを向けてくる女の子に微笑んでから、絵本を開く。
絵本にしては厚みがあったソレには、いろんなお話や童話が乗っていた。
しかし、その多くは女の子に読み聞かせた事のあるお話で・・・どれにしようかと目次を眺めていると、やがて母親は見慣れぬタイトルを発見した。
それにしようと決めれば記されたページを開き、読み上げ始める。]
吾はな、吾はな、
ごろーんとしている同朋や、のびーんとしてる同朋がたくさん集まっておるのだ。
見ているだけで一緒に日向ぼっこしたくなるのだぞ。
たまにきりっとキメ顔の同朋もいるが、あやつらもレンズを外れたところではだらーんとかでれーんとかしているに違いない。
なんにせよ我らが同朋の本懐は見ている人間をゆるふわな心持にさせることゆえに、心の裡ではどれほど修羅場を抱えていようともゆるるんふわんとして見せるのが誇りであってな…
[自己語りは長かった]
「『桃太郎じいさんと灰かぶり姫。』
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
その日もいつも通り、おじいさんは山へ芝刈りに。おばあさんは川へ洗濯をしに行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、川の上から大きな桃がどんぶらこ〜どんぶらこ〜と・・・
――中略――
こうして、桃太郎はお供の犬、猿、キジと一緒に鬼を退治して財宝を持ち帰り、お爺さんお婆さん達と幸せに暮らしました。」
病んでいる事は今年のうちに解決して新年からはすっきりしたいものじゃ…
というわけで汚れ落としてこよう!(訳:中の人は風呂に行ってきます)
「鬼を退治してからしばらくして、家族や仲間達と平和に暮らしていた桃太郎。
ある日、桃太郎は魚を取ってこようと、家からほど近い海に行きました。
すると、浜辺では子供たちが寄ってたかって一匹の亀をいじめているではありませんか!
『こらっ!お前達!何をやっているんだ!』
桃太郎が叱りつけると、子供達は慌てて逃げて行きます。
ひっくり返った亀を助け起こすと、亀はぺこぺこと頭を下げてお礼を言いました。
『ありがとうございます、桃太郎さん。どうぞ私の背中に乗ってください。お礼に竜宮城へ連れて行ってあげましょう。』
――中略――
何日も竜宮城で楽しい時間を過ごした桃太郎。しかしそろそろ帰らなければ家族や仲間達が心配すると、もう帰る事を乙姫様に告げると、乙姫様は玉手箱を渡してこう言いました。
『お土産にこの箱をお持ちください。しかし、決してこの箱を開けてはなりません。』
箱を受け取り、亀の背に乗って陸に戻ってきた桃太郎。
しかし・・・箱の中身はなんなのだろうと、気になった桃太郎はなんと箱を開けてしまったのです。
すると箱から煙がもくもくと立ち込め・・・煙が晴れると、桃太郎はお爺さんになっていました!」
ガルシア家のテレビが無事に紅白を映しきるように願っておこう。
うむ?トッピングが追加されたとな。
吾にも3(7x1)をいただきたい。
[ちょいちょいと前脚で引き寄せる]
「とほうにくれながらも、まずは家へ帰ろうと思った桃太郎じいさん。
しかし、歩き出してすぐに、何かおかしいなと思いました。帰り道が、自分の知っている景色と違ったからです。
確かにそこにあったはずの建物が無く、何も無かったはずのところには新しい家が建っている。
不思議に思いながら歩く桃太郎じいさん。やがてたどり着いた我が家を見て、自分の家がここにあった事にホッとしながら玄関を開けました。
だけど・・・そこで彼が見た物は、変わり果てたお爺さんとお婆さん、犬、猿、キジの姿でした。
既に亡くなっている彼らの前で、桃太郎じいさんは泣き崩れました。
『僕のせいだ・・・僕ばっかり一人で、何日も竜宮城で楽しい思いをしていたから、バチが当たったんだ。』
三日三晩泣き続けた桃太郎じいさん。だけど、いつまでもみんなをこのままにしておけないと、せめて一緒の所に埋めてあげようと彼らの亡骸を火にくべて灰にしました。
5人の灰をザルに入れて、見晴らしのいい丘に埋めてやろうとそこへ向かう桃太郎じいさん。
するとその途中・・・不思議な事が起こりました。」
「風に舞った灰が枯れ木に降りかかると、なんとその木に満開の花が咲き乱れたのです!
何が起こったのかさっぱりな桃太郎じいさん。
『そうか・・・きっと、これが僕の「つぐない」なんだ。申し訳ないと思っているのなら、僕が楽しんだ分だけ、みんなを楽しませてやれって・・・おじいさんとおばあさんが、犬と猿とキジが、そう言ってるんだ。』
そう考えた桃太郎じいさんは、村のみんなの前で枯れ木に花を咲かせ続け・・・いつしか彼は、「花さかじいさん」と呼ばれるようになりましたとさ。」
「だけど・・・今までのはほんのプロローグ。
この物語は、ここからが始まりです。
桃太郎が花さかじいさんと呼ばれるようになってからしばらく。ある日、とある一家が村に来ていました。
花さかじいさんの噂を聞きつけ、一目見ようと訪れたのです。
気前よく彼女達の前で花を咲かせようとする花さかじいさん。しかし、その時びゅうと風が吹いて、撒いた灰が一人の少女にかかってしまったのです。
意地悪な姉とママハハたちは、花さかじいさんを責めるどころか、それを見て大笑い。
それ以来、少女は家族たちの間でこう呼ばれる事になりました。
――
「・・・あら、いつの間にか寝ちゃったのかしら。」
[気づけばスウスウと寝息を立てていた女の子。
その寝顔に母親はクスリと笑うと、女の子に布団をかけ直してやってから、絵本に栞を挟んで本を閉じ、そっと部屋を出て行った。]**
失礼な奴がいなくなったところで吾も一旦席を外そう。
帰ってきたころには、また誰ぞが貸し出されているのだろうな。
[しょぼしょぼごろごろ]
[>>+16ふと思いついて向けた質問に、エレオノーレは少し困ったような反応を示す。
もうちょっと応えやすい質問にした方が良かったかと彼女が考えている間に反省する。]
「11ぴきのねこ」か…。
あの水色した猫の本かな。
残念な事に俺は読んだ事ないんだけど。
へぇ、冒険ものなのかー!
今度図書館で探してみるかな。
[バジルの知る猫の出てくる絵本と言えば、長靴をはいた猫か、百万回生きた猫だった。
どれがお勧めか聞けば、答えて貰えただろうか。]
あ、そっち行くとSP手に入らないぞ。
いいのか?
[ゲームブックをめくる少年に聞こえないアドバイスを掛けつつ、一緒に冒険の高揚する気持ちを共有する。
やがて就寝時間となれば二人の子供は温かい寝床に横になる。
母親に絵本を読んで欲しいとせがむ少女。
彼女が選んだ話のタイトルは。]
…ん?
[きょとりと目を瞬かせて首を捻る。]
何か混ざってねぇか?
[けれど話が進んでいくにつれ、バジルの瞳には涙が滲む。]
おじーさん、おばーさん…。
きじもいぬもさるも…。
待ってたんだよなぁ、皆。
桃太郎が帰ってくるのを…。
うう、何で竜宮城に行っちまったんだよ!
桃太郎のばかー!
[桃太郎おじいさんの話にすっかり夢中で聞き入っていた。]
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