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─ 月の舞台 ─
あぁ、主ならそうじゃろう。
それに、対策された所でやる事は変わらぬしのぅ。
[儀式を経たことで男の戦闘スタイルの把握はしたし、男も竜の戦法がアレだけではないとも察したろう。
つまるところ、見られても問題無いとの認識でお互い完結している。
あとは用意された領域で休むを優先、の前に着物の修復と相成った訳だが]
あぁ、主は知らぬのか。
この身は写し身にすぎぬでの、この着物も身の内よ。
つまり、これで治療は済んだということじゃ。
まぁ、主は服が戻らぬのは不便…じゃろうのぅ。
[>>23主の言葉に、言われずとも好きに貰っていると返事をして。
便利だという言には苦笑を浮かべながら、上はともかく下はのぅ…と言葉を濁した]
─ 個別領域 ─
[用意された空間については何も言う事は無かったものの。
ツッコミ所しか無い主の行動にした問いかけに、返された答えは納得のいく説明ではあったのだが]
…手を空けていたいという理由じゃろうとはわかるがの。
そこに入れるのは止めといてほしかったのぅ…
[直接入っている訳ではないと分かっていても、心情的にどうにもよろしくない。
食べるか?と問われたのには、「…遠慮しておく」と頭を振った後]
まぁ良いわ。
気を取り直して、茶を淹れるとしようかの。
[ぱん、と手を叩くと着物の袖影から茶器一式を取り出して。
扇いだ扇から伸びた枝に芽吹いた一輪を摘み取ると、崩した花弁をポットに入れ蒸し。
もう一輪の花から蜜を落としたカップへと茶を注ぐと、仄かな甘い花の香を湯気に薫らせ]
疲れを癒す茶じゃ。
熱いからあわてて飲むでないぞ。
急がずとも、あれらの試合が始まる前には飲みきれるでの。
[主へとカップを勧めながら、片手でぱちりと扇を閉じた*]
ここでしか得られないもの…か。新たに巡り合ったりするものがあるのなら、確かにそれは大事だが……そうなったのは皇玉というものに座しているからなのか?
[遠慮というものはきっとどこかに置き忘れている...は、その辺りも遠慮なく聞いてしまう。]
…そうか、そいつは光栄だな。
[名を与えられた。というのには、少し驚きはしたが、誇らしげに笑った。]
[ぺしっと扇で叩かれて、首を傾ぐ]
ん?写し身なのだろう?
いや、竜が人化するときは、自分で細部まで作り上げてるのなら違うが、心の内が外に出ているのなら、俺がみたままがアデルなんだろう?
[羽や蔦の一部を焦がしたように、着物を焦がし、そして魔力で治した様子から勝手にそう推察して述べた]
アデル、確認したいことがあるがいいか?
[聞きたいことではなく、確認したいこと。ときいた]
─ 個別領域 ─
[>>40主の誘いを断ったのは心情としても抵抗があるのは確かだが、男から貰った魔力で充分事足りているが故。
竜のような回復手段を持たぬ男に分けてもらわずとも良いとの思考もあり。
せめてしまう所を選んでほしいと願うも、選んだ結果が現状だと教えられればやはり言葉を濁す他無く]
まぁ、主にはあまり向かぬやもしれぬな。
多少の手間はかかるでの。
だが、これは見目にも悪くはなかろう?
しばしの余興とでも思えば良い。
[果物など手っ取り早い回復手段の方が男には都合が良いのは分かり切ったこと。
だからといって、他者が為す事に短気を起こす様な男でも無いとも、ここまでで読めたものだから茶を淹れる手はそのままに]
皇玉と座したから…か。
そうとも言えるし、違うとも言える。
そも、麗玉の力とて竜郷ではこの地と比べものにならぬでのぅ。
あの海の子も、あちらで本気の力は出したことはそうあるまいよ。
[男の問いかけに返す言葉は、明確な答えという訳ではないが。
そこに透けたものは、男にはおそらく分かるだろう]
光栄か。
主はほんに儂を持ち上げてくれるのぅ。
[名を預けたのは初めてと告げたのに返された反応には楽し気に笑ったものの。
扇で額を叩いた後の反応には、なんとも言い難い表情を浮かべ]
…まぁ、儂のこれは確かに作ってはおらぬがの。
もうちぃと考えて物事を話すが良いぞ。
年寄りに対して可愛いはなかろうに。
[枝が伸びたままの扇では顔も隠せず、茶器へと視線を落とし唇を尖らせた]
そうさな。
空を見て、地を見て、風を見る。
時に一人で、時に友と。
こうして楽しむこともあるかの。
[主から問われた竜郷での暮らしを称する声は、ただ静かに穏やかに。
実際の暮らしぶりもそうだというような物言いの後]
それが楽しくない訳ではないが。
そればかりが続けば、苦になることもある。
そういうことじゃ。
[穏やかな笑みのまま、甘い香を漂わせた茶器を男へと渡し。
口をつけた男の様子に、ふわり扇で口元を隠した**]
[そうして扇で口元を隠したまま。
確認したいという主に、視線と身体を傾けて]
あぁ、構わぬぞ。
何じゃ?
[真っすぐに見返す瞳は、少なくとも、答えを隠すことは無いと伝えられるか**]
……思うまま、全力を出せない。か?
[そういえば、そういったニュアンスを聞いたような。
であれば、それは息苦しさともなるだろう]
持ち上げてるつもりはないんだがな。
俺は誇りを持ち、見識もあり、力と節度を持ち、俺に合わせようとするだけの遊び心と度量もある。
[自分への忠告や、確かめ合うように契約した時、海の竜への気遣いの様子などなどであるがそこらから察するものをあげて]
そんなアデルに敬意と好感を抱くのは普通だと思うがな。
[楽し気に笑うアデルへと告げる]
……ふーむ、そうか。
[だが、直後、なんともいえない難しい表情に変わっていたアデル
可愛いはダメだったらしい。
いや、あるいは、確かに間違った評価だったのかもしれないのか?うーんとおもった。
だから次の行動につながるということになったのは―――酷いことだったかもしれない]
んむ……
[隣の席、体を傾けみるアデルへと手を伸ばす。その先は足の付け根のほうで]
(ぱんぱん)
……なるほど。
[確認であった。無骨だとか。なんだとかいう以前の何かである]
─ 個別領域 ─
[>>45ありがたいという言葉には笑みのみを返し。
佳い光景との評には、そうか、と満足げに頷いてみせた後]
己に不向きな事には背を向ける者もおるからの。
主の懐は中々広くて良いのぅ。
[馴染みのないものを楽しむ余裕を持つ男の様子に、もう一度頷きを繰り返した]
…ま、そういうことじゃな。
上を臨むばかりであった頃には無かった願いじゃ。
無い物ねだりと言ってしまえばそれまでじゃがのぅ。
[力を得る事に興じて、気が付けば皇玉に座していた。
己を顧みれば、得た力をどうするかまで思い至らぬままで。
力を振り翳すに享楽を見出さない己であったことは幸いなれど、浅慮の結果という思考は苦笑にも滲む。
だから、持ち上げているつもりは無いという男の竜に対しての見解、評にはどこか気恥ずかしさを煽られた。
浮かべた表情、物言いは照れ隠しとも言えたものだが。
まさかえが一因となって、男がどんな行動をとるかなど考えもしておらず]
そりゃ、生を営む者ならばの。
竜も魔も、もちろん人も変わらぬよ。
精霊のように生きる者もおるから、一概に全てが同じとは言えぬがの。
たとえばほれ、あの二彩を持つ竜の者などは竜郷でも起きておる所を見た者はおらぬはずじゃぞ。
儂も噂しか聞いたことが無い故、どれ程寝続けてきておるかまでは知らぬがのぅ。
[>>46竜の暮らしぶりを聞いた男の感想に、補足を交えた肯定を返す。
海蛇の竜と違い言葉を交わすことは無かったものの、共にこの場に喚ばれた竜を引き合いに出したのは丁度良い例えが浮かばなかったから。
茶器を差し出しながら、退屈という点は無かったという男の言を聞き]
目指す高みを持っておるということじゃ。
良いことと思うぞ。
[そう言って微笑む口元を扇で隠し、茶を飲んだ男の素直な賛辞を受け取った]
[そんな中。
改まって切り出された確認したいという言に。
一体何を知りたいのかと男の顔を注視していた竜は、男の行動が読める訳もなく。
男が何を確認したかったか分かったのは、既に行動が為された後。
それも、なるほど。という男の声が耳に届くまでは理解が追いつかなかったのだが]
こ、こ、このたわけ!!!!
直に触る奴があるか!!
[先とは違い、男の額を手加減抜きで打った扇がいい音を響かせた]
まったく、確認したいというから何かと思えば…
知りたかったなら儂に聞けばいいだけの話であろう!?
[一発だけでは飽き足らず、ぺしぺしと扇で額を叩きながら言い募る。
まぁ聞かれた所で答えたかと言われればさてどうだかという所だが。
ちなみに、男の手で感じたものに、慣れたものの感触は無かっただろうとはさて置き。
気が済むまではぺしぺしぺしぺし繰り返した後]
……ほんに主は、分かりやすいようでいて。
ようよう読めぬ男だのぅ。
[無骨ではあるだろうが、粋を解する余裕はあって。
他者を気遣うゆとりがあると思えば、このような無神経さも見せるとは。
まったく、破天荒な主に喚ばれたものだ、と。
ようやく額を叩くのを止めた扇で、口から零れる溜息を受け止めた]
[男に出したと同じ茶を、自分にも淹れて飲み。
互いの茶器が空になったを確認した>>48主からかけられた声に首肯を返し]
そうじゃの。
あの海の子もじゃが、もう一方の竜がどのように舞うか愉しみじゃ。
この地においては幾ら力を出しても問題無いからのぅ。
[彩りを添えにいこうという男の声に応じ、立ち上がったものの。
一寸、手を見下ろした後]
…ほんに主は、わからぬ男じゃ。
[小さな声で落とした呟きは、聞き返されてもはぐらかすつもりで。
手を重ねると、観客席までのエスコートを任せた**]
今、俺がその真っ最中だからな。
[上を目指していた頃。というアデルの言葉。自分は真っ最中であり、たどり着いた先については想像もできない。
良いこと>>50というのにも頷いたりしたはした。ただ鍛え上げた自分を振るえないというのは窮屈そうである。
筋肉は裏切らないが、自らが裏切ると筋肉は衰えてしまうのだ。]
むしろ、自制せねばならんか。
それならば確かに召喚されるのも悪くはない。ともいえるか。
なら…いや、今はいいか。
[少し思い浮かんだことがあったが、それは今はやめておくことになった]
[そんな感じに茶会を過ごしつつ、確認を。と行ったのだが]
お!…お、お、おぅ
[言葉がどもった。べしべしデコを叩かれて驚いたように目を瞬かせた。
手加減なしに叩かれて、肌が赤くなったりはしたが、竜の嘴を受け止めれる男には、ある意味衝撃不足であったりしたが精神的にはたじたじであった。]
いや、可愛いはない。とかいわれたからな。
[そういわれたので、可愛いという評価が嬉しくない性別なのかと思ったのもあった]
俺の家は魔術に長けたものはだいたい両性であったりで、はぐらかされる。見た目や聞いたところで参照にならんこともある。
[自分は別だが。とはもう説明もせずにわかったことだろうけど]
悪気はなかったんだがなぁ。すまん。
[気が済むまでぺしられながら謝る。親しみのある感触はまあなかったわけで]
なら、可愛いは特に間違いじゃなかったんじゃないか?
[素朴な疑問とでもいうように首を傾げはしつつ、ため息交じりに言われた言葉には、いまいち返す言葉も浮かばずに、うーむ、と神妙そうにうなずいて返すのであった]
─ 個別領域 ─
うむうむ。
主のように素直に受けとってもらえると、こちらも持て成し甲斐があるというものよ。
[>>52茶を淹れながら、交わし続ける言葉は男にどんな思案を与えるか。
それはこちらには分からぬ事と、問われるままを答えるのみで]
隠棲の為かまでは儂には分からぬがの。
何らかの理由があって、ではあろうのぅ。
[森に眠る二彩の竜との噂しか知らぬ己に言えるのはこれだけ、と。
憶測はここまでとして、>>53舞台へ誘う男の手に引かれた]
[その手が差し出されるより前。
竜の願いを読み取った男の、真っ最中という言葉にはそうじゃろうのと頷いて]
もっとも、主は儂とは違うじゃろう。
主の願いは求める力を得た所で終わるものではあるまいし。
むしろ力を得てからが本領じゃろう?
まぁ、自制は要るやもしれぬがのぅ。
[男の独り言ちるそれは、男自身のみならず竜の願いへの理解でもあろうが。
それ以上の言葉は続けることなく、というか男の行動によって話どころではなくなった]
[扇の一撃程度、男の肌に傷をつけられぬことなど百も承知。
そも、ダメージを与える為ではなく憤りを発散する手段に過ぎない行動は中々止まず。
こちらの勢いに圧されたらしい男の弁解?にも、扇を動かす手は止めぬままだったが]
そりゃ、確かに儂らでも無性だったりする者もおりはするがの。
悪気はないからというて何でもしていい訳ではないぞ?
[ぺしぺしぺしぺし。
叩く威力は段々弱まり、けれどリズムを取るように動かしていた手を、最後に一度大きくぺしっと音を立て]
あれは可愛いと言われたが不服という意味じゃないわ。
年寄りに言うことでは無いじゃろと言うたんじゃ。
…まぁ、主がそう思うてくれたという事は有り難く受け取るがの。
まったく、主の番いは苦労していそうじゃのぅ。
[いや、この男を伴侶とするならばこういう面も好ましく思っているだろうかと思いながら大きく息を吐き出した]
─ 月の舞台 観客席 ─
[男に手を引かれて、小さな舞台から二組が舞闘を望む。
>>54傍らの主が感嘆を零すのに、そうさな、と返して]
喚び主に人が居らぬも珍しいが。
此度は特に珍しい喚び主が揃っておるようじゃのぅ。
まさか竜の子が居るとは思わなんだ。
あのおのこの親は、よほど竜に惚れ込まれたのじゃろうの。
[視線を向ける先、どちらと戦う事となっても主たる男は苦労しそうだが。
その苦労もこの男は前向きに受け止めるのだろうと思いながら、視線を更に動かした]
[視線を向けたもう一方。
竜同士の戦いも、熾烈を極めるものだ。
若いながらに自身の強みを正しく理解し利用する海蛇と、奥底見えぬ多彩さを見せ空を己が領域と示す二彩の竜。
どちらも強く、美しい舞闘といえよう]
…のぅ、主。
民冥書房とは一体なんじゃ?
[ここまでも度々分からぬことを聞いてはきたが。
>>55また分からぬことを言い出した主に首を傾げて問うてみた*]
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