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― 現行・緊急事態発生後 ―
[大丈夫だと言うエディ>>231に、テオドールはよかった、と頷く。
一連の流れのあと、エディが「ちょっと行ってくる」と言う>>232ので、頷いて言葉>>185をかける。]
……お兄ちゃんって。
[テオドールは困ったように笑いながら、エディの背中を見送ったあとに、そんなことをぽつりと零す。
照れ隠しかな?とは思ったのか思わなかったのか。それはテオドールのみが知ることとして。]
――お兄ちゃんなぁ。
[思い出すのは、自分の二人の兄。
テオドールよりも薄い色をした髪をしていて、空色の瞳をしている。
自分に弟はいなかった。
―いや、本当は産まれてくるはずだった、と聞いている。
32年前のあの侵攻さえなければ、テオドールは今頃、兄の一人になっていただろうに。]
(産まれていたら、こんな感じだったかな…。)
[どう思う?兄上。
その問いに答えはない。**]
…もう何が起きても驚きたくないな。
[
[しかし、最悪だともう言いたくもない。
そう思う元気もない。これ以上何も怒らないだろう、と思いたくなる。一切そんなことはなかったが。]
[ておどーる、おくに、かえる。]
[そんな泣き言の一つでも漏らしたくなってしまう。]
[さてはて、スノウのホログラムがまだいたなら、頭から背中までを「ありがとう」と「お疲れ様」の気持ちを込めてひと撫でしよう。
それから、バイザーを触って情報の確認をしていく。]
――ディーク?
[まさか、と思ったけれど。
どこか、あの頃の面影を残した顔つきをまじまじと見る。]
……いや、わからん。
[しばらく睨めっこをしていたけれど。
隠れんぼ!と機関室に入り込んでいたガキとは似ても似つかない――気がする。]
[ぱらぱらと、軽く情報を得る程度にしておいて、次から次へと情報を流していくが、さっきから顔と出身地だけは絶対に確認している。
アースガルドは人狼だろうがなんだろうが殺してやる、と言わんばかりの堅い意志。]
―――、―――――。
[言葉を発しようと口を開いて、出来なかった。
表示された名前と顔に、テオドールは微妙な顔をする。元は、出身地で手を止めたのだ。
それから、写真を見て、ああ、副艦長サンね、と思ったまでは良かったのだが。はくはくと、口は動くのに声が出ない。窒息でもしているかのように、ぶつ切りの息が器官から漏れ出すだけだ。]
[ガートルード・エレン・ヴァル=クラリス。]
[エレンなのか?本当に、エレンなのか?
治まったはずの眩暈がする気がする。偽名ではなく、セカンドを名乗ったということなのだろうか。
もし、本当にそうなら、ワタシは、ワタシは――。]
[全部、声にはならずに思考に溶ける。
もう一度、会わなきゃいけない、という使命感だけが残る。
確認しなくてはならない。確認してどうする?]
どこだ――エレン。
[今度は殺してやる。この場で、真っ先に殺してやる。
ふつふつと、そういう感情が浮かんで消えない。
水の表面に溜まった油のように、どこにも溶けていってはくれない。]
[
[まだ、状況は悪くなる。*]
― 現行・第三エリア付近 ―
[ふと、テオドールは人が近づく気配>>295に足を止める。
手は自然と両足のホルスターにしまったエネルギー銃のグリップに触れる。]
――誰だ。
[記憶にあるどの気配とも一致しない。
故に、思わず声を投げていた。
もし、反応して気配の正体が顔を見せるようであれば、右のアールヴァクを抜き取って、構えただろう。完全に反射だから、苦い顔をされるよなら気が付いて銃を下すだろうけれど。
彼女が姿を現して、首筋に刻まれたソレが見えたなら、僅かに口元を歪めただろう。]
[なんと憐れなことだ!
テオドールはその奴隷の証”を嗤ったろう。]
[これが自身の国なら、星の者だったら。
また違った反応をしただろう。もはや、テオドールの中での線引きは滅茶苦茶だ。
ただ、一貫して思っていることがあるとしたら。
かの王国の負の遺産は、過去に葬ってやるべきだと思っているところだろう。*]
― 金馬号の船医 ―
[金馬号の船医は、意外と口が回る。>>310
名前は出さなくとも、身体的特徴は口にしただろう。出身地はテオドールが言わないからわからない。―だけど、多分船医は。]
「野郎、サンストーンなんて持ってやがってよ。
武器にも開発したバイザーにも仕込んでやがる。
俺ァ、アイツの出身地はソールじゃねぇかと思うんだよなぁ。」
[そんなことを話の流れで、ぽつりとどこかで漏らしただろう。
たぶん、テオドールがいれば、「なんで漏らすんだ!」と怒っていただろう。生憎、船の中で今頃エンジンの指揮をしていただろうが。
テオドールの指輪のサンストーンの話をしなかったのは。たぶん、船医がその指輪の意味を知っていたからだろう。*]
/*
サンストーンは珍しいというか、アースガルドが現在は独占してるから、一介の海賊が持ってたらおかしいっていう感じなんだけど、珍しい、になるのかな。わからない…
― 現行・第三エリア付近 ―
スノウという猫に情報をもらった。
顔と名前が一致して何よりだ。
[停戦協定、という単語が飛び出す>>363と、一層顔がしかめっ面に。
そういえば、そんなことをドロシーが宣言していたような気がする。]
…ドロシーか。
時と場合というものがある。
問題は、目の前の相手が人狼であるかもしれない、ということだ。
ワタシはマヌケじゃない。最低限の用心であり、誰であろうと人狼なら仕留めるというだけだ。
[例えば、それが幼い頃から知る者であったとしても、
例えば、それが長い付き合いの相手であったとしても、
例えば、それがよく話をする相手であったとしても。]
[迷いなく殺そうとするだろう。
そこに情は必要ない。大事なのは、自分が生きているということだ。]
[相手思考を探るように、ナネッテを見るけれど。
――わからない。疑わしく見えるのが、彼女の雰囲気のせいなのか、自分の用心のせいなのか、それとも別の理由なのか。]
…なにか気になる事でも?
[義手を見られている気がして、そんな風に口にする。
グリップに沿えたままの左手にはめた指輪を、なぜか無意識に隠すように手のひらをナネッテの方に向けた。サンストーンも、王家の紋章も、普段なら気にしないのに。*]
― 記録・船医 ―
[サンストーンのホログラムデータを見せれば、彼女は興味深そうに、それに触れた>>364。サンストーンは淡い人肌程度の熱を常に放っている。直接触れないとわからないほど微かではあるが、人の心を安らげる温度だ。
サンストーンの影響で、ソールの人々は32年前までは温厚で平和的だったという。
船医もテオドールに触らせてもらったことがあったから。
自分も一つ欲しいものだとぼやいた。メンタルケア的な用途だ。]
なんだ、お前。
ソールを知らねえのか。
[まあ、無理もないのだけれど。
探せばあるが、探さなくてはないのが今のソールの資料だ。
アースガルドで見つかる資料が正確かどうかは怪しいが。]
[サンストーンはソールにしかない石だ。
そのエネルギーの充填方法もソールの者しか知らない。
アースガルドに侵略され、ソールの最大の資源であるサンストーンが無駄に消費され、エネルギーを失ったサンストーンは廃棄される。
生活に組み込まれていたサンストーンでさえ取り上げられ、生活が一気に苦しくなった。]
「ああ、なんということを…!」
「全て神の恵みであるのに…!」
[国民は悲しんだ。
今まで丁寧に繰り返し使い続けてきた大量のサンストーンが無意味に発掘され、無意味に使い捨てられる。
生活が困窮し、サンストーンは深刻な枯渇へ向かう。今までずっと、必要な時に必要なだけ発掘していただけあって、大量に出てきたサンストーンはあっという間にアースガルドの手の中へおさまった。]
[人は言う。]
[なぜそれを捨てるのかと。]
[国は言う。]
[必要ないから棄てているのだと。]
[ソール王国のものだったのに、国民がサンストーンを隠し持っていると厳しく罰せられる。]
[太陽の護人さま]
[私たちの女神が泣いています。]
[このメッセージは国の外で隠れて打たれた。]
[ある時、国が言った。]
[この石の再利用法を教えろ、と。]
[民は口を揃えて言った。]
[再利用法などない。その石は今も生きている。]
[青い炎の中で安らぎを。]
[人も機械も休みなく働けばエネルギーは切れるに決まっている。]
[国は、時間の無駄だと耳を貸さなかった。]
[アレはまだ、石を破棄し続けている。]
[かの石は、青い炎の中で眠りにつく。]
[目覚める時、私たちへ眩い光をもたらすだろう。]
[かの石は選ぶ。私たちを護る者を。]
[
[女神が選ぶ太陽の揺り篭。]
[太陽の眠りを護る者。*]
/*
個人的にゲオルクがLW候補かなーと思ってるんだけど、ふむ。
ところで、ノーラは今のところ情報共有してないけど大丈夫かな。
情報共有促せればいいんだけど―確か、そこにいたんだっけか。
― 記録・ディーク ―
[最初に出会った時の第一声>>346に絶句したのをよく覚えている。いや、なんというか――。]
マーティンとワタシが全く別の人間だからだよ。
[死んだ目でそんなふうに返した。
それから、危ないから、と何度か追い出したりしていたのだけれど。彼は何度でも入り込んできたのだったか。]
ギャーーー!!!
おい、ディークから目ェ離すなっつただろ!
今日コイツのこと見てたの誰だ!
「スンマセン!トラブルで目を離したら…!」
[機関部で機械系のトラブルが起きた時。
ディークは見事にやってくれた>>347。何をしたのかは想像におまかせするとして、彼なりにどうにかしようとしてくれたのだろう。ただし、エンジンは全員泣いた。]
[あれはなに?これは?それは?
興味津々に聞く少年>>347に、操機長で当番に入ることがないテオドールは、ディークに一つずつ、わかりやすく説明していく。―まあ、そうすれば大人しくしていてくれると思ったからなのだけれど。]
[“どうして、太陽は、あんなにきれいに輝くの?”]
[子供特有のなに、なんで、どうして、だと思った。
テオドールは少しばかり迷ったように悩んで、それから一つの解を口にした。]
ワタシたちをあらゆる災厄から守るためさ。
[昔、父に教えて貰ったことをそのまま伝える。
そう言って笑って。テオドールがそれを信じ続けていたかというと、微妙なところだ。
結局、テオドールは災厄から守られていたかと言われると、本人は口篭るだろう。]
[それでも口にしたから。]
[きっとまだ信じている。]
[それにディークがどう思ったか、納得したかは分からないけれど。]
[たまに、アースガルドの話をすることがあった。
その時の自分の顔は実に酷いものであっただろうと、自覚している。]
あの国だけは、存在してはならない。
[憎しみの籠った声だと、誰もが言うだろう。
その存在は、巻き込んだあらゆるものと共に、歴史の中から焼き消してやろう。
そう思っているから。記録役のことは知らないから、どうあっても記録が残ってしまう可能性については考えもしなかったが。]
[ディークのその存在を、本当の意味で知ったなら。
テオドールはきっと、哀れむように嗤ったろう。
――そして、どんなに知った顔だとわかっていても。
迷いなく銃口を向けるだろう。どうか、死んでくれ。
[たまに、アースガルドの話をすることがあった。
その時の自分の顔は実に酷いものであっただろうと、自覚している。]
あの国だけは、存在してはならない。
[憎しみの籠った声だと、誰もが言うだろう。
その存在は、巻き込んだあらゆるものと共に、歴史の中から焼き消してやろう。
そう思っているから。記録役のことは知らないから、どうあっても記録が残ってしまう可能性については考えもしなかったが。]
[ディークのその存在を、本当の意味で知ったなら。
テオドールはきっと、哀れむように嗤ったろう。
――そして、どんなに知った顔だとわかっていても。
迷いなく銃口を向けるだろう。どうか、死んでくれ。
[ナネッテの顔を、もう見たくないとでも言うように視線を流して、彼女が動き出す前にノーラの方へと足早に行く。]
カレン、何かあったらすぐ連絡しろ。
なんでもいい。些細なことでも。
[足を止めることなく、すれ違いざまに、ぼそりとそう言い残してその場を去った。*]
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