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グルル...
[ 獲物を捕らえた虎は、睨み上げてくる飴色の視線の強さに、機嫌良く喉を鳴らした ]
...このまま、喰ってやろうか?
[ 至近に迫る虎の頭に、そんなシュミは無いと、顔を顰めるディークに向かって、本来なら獣の口からは発音できぬ筈の人の聲で、揶揄うように囁き、ぐい、と押さえつける前肢に力を込める。
より深く鋭い爪を食い込ませるのは、甚振るつもりではなく、それだけ相手の動きを警戒しているからだ。
力を抜けば、いつ擦り抜けられるか油断ならない。そんな予感がある......その予感を裏付けるかのように、痛みに負ける事を拒む意地っ張りの声が耳に届いて ]
くくっ...
[ 黒虎は金の瞳を愉しげに細め ]
ガアッ!!
[ 次の瞬間、牙を剥き出して前肢の下のディークの右肩に喰らいつこうとする。牙立てるために前肢の爪が肩から外れ、ほんの刹那の隙を生むのは承知の上だ* ]
……っん、のっ……!
[ほんの僅かな隙。
けれど、それがあれば十分だった。
動かす猶予を得た右腕を横へと動かし、刃と転じた夜風を引き出す。
直後、鋭い牙が右肩を捕らえ、痛みが走った]
……この、くらい、で……。
[抉られる感触は深い。
先に斬られた事もあり、右肩へのダメージが相当量になっているのは伺えるが]
とま、れるか、ってんだよ……!
…………Tanzen Sie einen Faden!
[振り絞るような声で紡ぐのは、糸を乱舞させるための言葉。
刃と化した糸に、不規則に舞う事で相手を刻めと命じるもの。
蒼色がしゅるりとしなり、黒虎の背の上で不規則に舞い踊った。*]
ガウゥッ!!
[ ディークの右肩に虎の牙が食い込んだ刹那、半ば予想の通りに、振り絞られた声と放たれる蒼の糸 ]
グアッ!
[ 肩の肉を食い千切る勢いで、埋められた牙は、獣の背で乱舞する糸が、その黒と銀の毛皮を裂き、更にその下の肉を切り裂いて幾筋もの朱の線を描くと同時に、引き抜かれる ]
グォオオオッ!!
[ 糸の動きを避ける、というよりは、その糸に挑みかかるかのように、吼えて、黒い虎は宙へと身を躍らせる ]
ガウッ!
[ その瞬間、不規則に舞う蒼を払おうとした右前肢に、ひゅっと巻き付くように動いた糸に、肘の辺りから先がすっぱりと斬り落とされ ]
グアアアッ!!
[ 虎の咆哮が空気を震わせ、その身体全体が、ごう、と熱気を噴き上げて、激しい炎を燃え上がらせた。
黒と銀の獣の姿は、烈火の輝きに、完全に飲まれ、轟々と燃え立つ炎の塊が、ディーク目がけて跳ね上がり、中空から一直線に降ってくる* ]
/*
思い切り、腕、落ちてますけどね。後で拾うからね。うん、たぶん。
[ 切断苦手だったのでは? ]
[ たぶん、一昨日むげにん観たせい...(目逸らし ]
──でも、そうじゃなくちゃ面白くない。
[に、と口端を持ち上げて、紅の零れる左二の腕の傷を撫でる。
影が貼り付き、一時的な止血を為した]
[ヤコブへと向けた影刃が全て叩き折られる頃、ノトカーは彼に向けて大きく跳躍する。
足場を使わずとも他者の3倍以上の距離は跳べる。
一足飛びのそれは奇襲となり得るのかどうか]
よっ、
[着地の軌道はヤコブの目の前。
右腕を引き、鉤爪を突き出すための予備動作をするが、両足が屋根を踏む前に尾がくねりと動いた]
ほっ、
[ノトカーの動きにヤコブはどう動いたか。
自身は彼の眼前では鉤爪は動かさず、着地前の空中に固定させた影を踏み切ってヤコブの頭上を飛び越える心算だ*]
/*
ちなみに、炎=激情なので、攻撃喰らって感情が昂ると炎が出る感じなのです。冷静な間は出ない。
そして炎を纏ってしまうと、かなり消耗するので、あとでとってもお腹が空きます。
……Tanze einen Faden und wecke die Menge von Beschützern auf!
[言霊紡いだ後、振り上げた左腕をくるりと回し、右へと切り返す。
迎え撃つような舞が織りなすのは、護りの綾。
念を通した糸を素早く、広範囲に展開させる事で、一時的に防壁を張るという独自技。
瞬間移動という、回避に特化した力はあるが、とっさの連続使用には向かない。
そのタイムラグを埋めるために考え付いたのがこれだった。
とはいえ、突進の勢いと炎の勢い、その双方を抑えきるには弱い。
だから主に狙うは焔の勢いを少しでも抑える事と、糸が絡む事で隙を作る事]
どーせ、避けたって、喰いついてくるんだろーからな!
[それはわかっているから、専心するのは迎え撃つ事。*]
/*
まあ、うん。
師匠なら、風のフィールド展開して弾ける所だけど、いかんせん俺には属性技能がない!
ので、防御技って考えたらこーなった。
― スラム街 ―
[こちらが仕掛けた一手に、相手は何かしら思うところがあったようだ>>*65。
こちらから種明かしする気はないから無言を返して]
――減らず口を、
[対峙の最中聞こえる声は相変わらず愉しげなもの>>*66。
影刃を捌き切ったなら、今度こそ余裕ぶった相手へ攻撃を届かせんと意気込んだが]
ぬおっ!?
[意識を刃へ向けている間に、大きく跳躍したのであろう相手は、次の攻撃動作へ移りかけたこちらの眼前へ着地の軌道を取る。
槍は懐深く入られた場合に弱い、故に予備動作を見た瞬間、左手を手前に持ち上げるようにして柄を引き寄せ、防御の姿勢に入ろうとする。
しかし、彼の両脚は屋根に接することなく、空中――影を踏み切って再び跳んだ>>*67]
んなろっ!!
[フェイントに引っ掛かった悔しさと、頭上を越えられる屈辱に思わず声を上げる。
だが無論、黙って見過ごすつもりはない。
身を低くして屋根を蹴りつつ、固めた空気を自身の背中にぶつけることで更に加速して、相手の足元から素早く抜け出す。
左手が屋根についた瞬間重量を空気抵抗に負けぬ程度にまで軽くして、手を突き放す勢いで身を反転させる。
相手の想定よりも素早く身をこなせたのなら、一瞬なりとも背後を取れる位置関係となる、はずで]
そこだぁっ!!
[狙うのは相手の足首、どちらかより低い方があるならそちら側。
尻を着いた状態から左手と両脚の力で跳ね上がりつつ、右手に握った槍を右下から上方へ、半円状に大きく薙ぐ軌道で振るう。
速度と高さを出すための片腕での一撃は、必然的に軽くもなるが、相手に届かせるは叶ったか*]
─ スラム街・路地 ─
……そう。
なら、仕方ないわね。
[その答えに、微かな嘆息を落としたのは、ほんの刹那。
月を模ったような金属の輪をこちらに向ける彼女が紡ぐ声。
それを聞きながら女が取った行動は、実に単純なものだった*]
[ 炎は、虎の激情そのものを顕して、狙い定めた相手に一直線に奔る。
その進路を塞ぐように、蒼の糸が編まれ、防御の網を造り出すが、その様も、虎の目には留まってすらいなかった。
炎の中、ほとんど形を喪った虎のそこだけはくっきりと浮かんだ金色の瞳が見据えるのは、ただ、幾度もの交差の中で、一度も諦めず怯む事も無い若き狼の姿 ]
ディークッ!!
[ 蒼の網に受け止められ、僅かに動きを止めた炎から、朗々と呼ぶ声。それは、どこか愉しげに、まるで遊びに誘うかのような響きを帯びて ]
行くぞっ!!
[ 蒼の網は炎を散らし、その内に在る黒い虎の姿を浮かび上がらせるが、全ての火を消すには至らず、その網を押し切って、炎の虎は再び身を躍らせる ]
ガアッ!!
[ 咆哮、そして、牙にまで焔を纏う虎が、迎え撃たんとする飴色の視界に飛び込み、蒼い糸を操る左腕を狙って喰いつこうとする* ]
/*
後半よりも前半が読み取れない残念脳である(
ぶっちゃけまだまだ続きあったのをあまり相手の動き見ないで進めても、と思ったんで切ったのよな。
無視しても良いと言われても、書かれてしまうとそれに添った形にしたくなるのが俺の性!
[眼前、少女の姿が目の前から消え失せる。
似た様なことを彼女と遭遇する前にディークに見せられていたからか、動揺は少なく済んだ。
戦意の無かった彼はこの場から離れただけだったが、>>29少女の言葉からしてそれは無い。
ならば、と女が取った行動は、ただ前に跳ぶこと]
───…ふっ!
[たん、と。
乾いた音を一つ立てた助走も無いままのその跳躍は、それでも>>*55背後に現れたはずの少女の一閃から容易に逃れることが出来るだけの速さと距離を容易に稼いだ。
地に着いた足で更に上へと跳び上がると、尻尾が弧を描いて方向を変え、近場の屋根に飛び乗って]
勘違いしているようだから言っておくけれど。
私にとっては、ここの方が戦いやすいのよ?
[今見せた通り、素の跳躍だけこの程度の高さの屋根に飛び乗るなど容易。
わざわざ狭い路地に留まって戦うつもりなど毛頭ない。
むしろ足場になる屋根が連なっているこの場には利しか無いのだと、苦笑しながら首を傾げた後。
まだ人のままだった両腕を獣のそれへと変化させながら、少女へ向かい跳びかかった*]
[張り巡らせた護りの綾に、焔纏った黒が突っ込む。
撓む感触に眉を寄せたのは一瞬。
焔の内から響く、名を呼ぶ声にく、と小さな笑い声が漏れた]
……たいっがい……。
[護りの綾が食い破られる、黒が視界に飛び込んでくる]
元気いいよなあ、タイガのおっさん!
[軽口と共には、と一つ息を吐き。
牙の狙う左腕を下げ、後ろに飛びずさって膝を突いた。
牙の一閃はかわせたものの、纏いつく熱波は少なからぬ衝撃をこちらに伝えてくる。]
ったぁく……四つ足相手に二足じゃやってらんねぇ……って、なぁ!
[このままじゃ、機動力で分が悪い。
ならどうするか、なんて答えは単純明快]
っせい!
[左手首に糸を巻き付け、掛け声とともに地を蹴る。
空中でくるり、一回転した直後にその身は黒耀石色に包まれた]
滅多にやらねぇ大盤振る舞い、ありがたくうけとれよなっ!
[諸事情あって、完全獣化は負担が大きい。
故に、滅多にやらない奥の手なのだが、出し惜しんでる場合じゃない。
そんな思いと共に、お返しとばかりに仕掛けるのは降下からの爪の一撃。*]
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