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[突然吹き上げた風は強く、為す術なく身を曝し目を瞑る。
近く聞こえるはずの声>>*136>>*138が何故か遠く聞こえ、それすら認識する間に風に掻き消され]
…今度は何処だよ、ったく…
と、ありゃ…鏡、か?
[風が消え、戻った静寂に開いた瞳に映る光景はまた毛色の違うものだった。
先刻まで包まれていた霧は微かも見えず、代わりにあるのは青白い光に照らされる大きな鏡。
周囲を見回すも人影はなく、ひとまず目立つ異物を調べるかと近付き覗き込んだ鏡に映ったのは己の姿、ではなかった]
……… え …?
[鏡の中に居たのは、最期を人伝にしか聞くことの出来なかった]
団、長?
[前団長、その人だった。
ありえない、もうどれだけ時が過ぎたと思ってる、幻覚に決まってる。
脳裏に混乱と理性が駆け巡り何も言えない男を他所に、鏡の中からの声が届く]
『そんな間抜け面して何しに来やがった。
てめぇにゃまだ早い、とっとと帰れくそ坊主』
…言うに事欠いてそれかよ、おっさん。
[あぁ、間違いなく本人だと思いながら、もっと言うことあるだろうと呆れ顔を返してみせた]
『なんだ、でっかくなったなとか何か言って欲しかったのか』
そういう訳じゃーねぇ、けどさ。
[まるであの頃に帰ったみたいに、言葉が出てこない。
考えてみれば、腕っ節は当然だけど口もこの人に勝てたことなんか無かった]
『なら良いじゃねぇか。
納得したならとっとと帰れ。
泣いてくれる女の一人もいねぇ内に来る場所じゃねぇ』
…流石、むさい野郎にしか泣いてもらえなかった男は言う事が違うねぇ。
『うるせぇ馬鹿、そりゃてめぇらが知らねぇだけだ』
[嬉しいのか、苦しいのか、良く解らない感情のまま軽口を叩く。
返る言葉も変わらない、だからこそこの会話を止めたくは無かったけれど]
…あぁ、そうだな。
さしあたってジェフのガキ達とチャンバラ付き合う約束延ばしちまってるし。
シメオンにも、待ってるって約束したんだ。
とっとと帰んなきゃな。
『やっと解ったか。
なら、もう良いだろ』
[鏡の中の声がそう言った瞬間、不意に青白い光が揺らいだ。
今度は何が、と思った瞬間、]
っ!?
[突然強い閃光が目を刺し、反射に目を瞑った耳に届いた言葉]
『…ちっとはましになったみてぇだな、くそ坊主。』
[それを最後に、すぐ側にあったはずの鏡を見失った]
[青白い光も消え、残されたのは自分だけ。
今の一連の出来事が何だったのかは解らない。
でも、もう二度と会えないと思っていた人に会えた。
ただそれだけ、けれど気付いた]
少しは、安心したかったのかもな。
[自分だけじゃなく、前団長自身。
自分の死に悔いなど残しはしない人だと、そう思っていたかった。
それでも、後に遺したもの全てを置いて平気で居られる人だったか、未練は無かったか。
その未練に自分やジェフ、団員達がなってはいなかったか。
そんな疑問を切り捨てることが、きっと出来ていなかった。
だからこそ、今の自分はこんなにも]
…早く、帰んねぇとなぁ。
[護ると決めたもの達の元に、戻りたくて仕方ないのだろう。
そうして、迷い無い足取りで見えぬ路を歩き出した**]
[あわよくば誰かと合流を、と思っていたのだが、今のところ遭遇する気配は無いよう]
他の人らもさっきみたいな体験してんのかなぁ。
[そうだとしたら遭遇しないのも道理のような、漠然とした理解がクレステッドの中に落ちた。
茜色を思い出し、空を見上げる。
不思議な場所だったと思考が少し逸れた直後]
──── へ?
[視界に、ばさりと羽ばたく半透明の竜の姿が見えた。
ヤクモとも、フェイツウェとも違う色と形。
夢魔と見るには色と形が違いすぎる]
り、竜!?
おあ、ちょ、待った。
騎竜以外で居る竜って…。
えっ。
[その存在を理解する間に竜の姿は見えなくなってしまった。
初めて見た竜だが、これまでを考えるとひとつしか該当するものが居ない]
夢幻竜…っ。
ちょ、狐火! 追っかけろ!
[反射的に手がかりになると考えて、狐火に夢幻竜の後を追うように願った。
追いかけて何かあるのかは分からない。
ただ、今まで見かけなかった姿が見えたのだ。
事態が動いている、そんな気がした*]
夢魔、とは、感じが違いますね。
[ 姿をはっきり見ることが出来なかったディークは、飛んでいったのが竜とは、はっきり認識出来ず、刀に手をかけたままでいる ]
ん...?
[ その視界に、今度ははっきりと、先刻の影を追うように真白の翼を広げて飛翔する翡翠色の嵐龍の姿が飛び込んできた>>+115 ]
騎竜?え、あれって...!?
[ 騎竜師の姿は下からでは良く見えない。しかし、その竜の姿形は、確かに見覚えのあるものだった。
かつて、一度だけ、遠目に見たことのあるユウレンの翠龍王の騎竜...忘れることのできなかったその美しい姿だ ]
クレステッド殿!
[唐突に吹いた風は無遠慮に身体を打ち付けてくる。
延ばした手を掴まれた感覚と、安否を問う彼>>*148に名を呼び返すことで無事を伝えようとしたのだが]
──、クレステッド殿!?
[更に風が強まった、その瞬間自分を掴む腕の感覚が失われた>>*149。
咄嗟探そうと彷徨わせた腕ごと、ふかふかとした羽に包まれたと同時。
とさりと地に倒され、程なく風の音は掻き消えた]
…ありがとう、ヤクモ。
っ、クレステッド殿、クレステッド殿はいるか?
[身を呈して守ってくれたヤクモに礼を言って羽から抜け出。
すぐに傍にいたはずの人の名を呼ぶも、返る声もその姿すら見つけることは出来なかった。
あの不自然な風が原因だろうとは解るものの、どこに行ってしまったかまでは解る訳もなく]
…クレステッド殿のことだ、きっと大丈夫。
俺達は、俺達の出来ることをしよう。
[探しに行くにしても、闇雲に動いては足を引っ張りかねない。
何処へ行ってしまっても目的は一つだと、風に飛ばされていなかった狐火の後を付いていくことを再開した]
[ 青い狐火もまた、龍達が飛び去って行った方へと向かっているように見える ]
やっぱり、あっちか...カナン様、追いましょう!
[ 王子の諾が得られれば、今度は先に立って走り出す*]
[そうして進んでいく道のり、何時の間にか霧が薄くなっているのに気付いた。
先程の風に飛ばされたか、それとも別に理由があるのかと考えかけた矢先]
?
ヤクモ、何か聞こえ…
[ないか、と問いかけたのと、その気配を感じるのはどちらが早かったか。
姿は見えないが何か大きな気配がある、それはヤクモにも同じだった様で]
行ってみよう。
[ヤクモと顔を見合わせ、頷きあうと同時気配を感じた先へと足を進めた**]
/*
わかっちゃいたけどやっぱり平日11時までが制限時間って苦しいな…!
独り言も沢山残したかったけど言ってる暇も無かった…(´・ω・`
悪夢イベントでちっちゃい頃のいじめられ情景とか出したりもしたかったんだけどそこまで手が回らなかったっていうね…!(ダンっ
[霧の中に戻って歩き出す事しばし。
不意に、瑠璃の仔龍がきゅ! と高く鳴いた]
……リォウリー?
どした……。
[どしたの、と問うのと、頭上を何かの影が飛び過ぎるのとはほぼ同時。
その影を見た仔龍はまた、きゅー、と鳴く]
もしかして、今のが?
……ん、わかった、行こう!
[影はほんの一瞬で過ぎてしまったけれど、どちらに行ったかは覚えている。
だから、迷うことなくそちらへ向けて駆けだした。*]
/*
何よりクレステッド殿にお礼言いたかったのに言えてないのがな…!
前村でディーに素直になれたのはクレステッド殿のお陰も大きいのにお礼言えず仕舞いだったから言いたかったのに。
いや、ガートルードの性格上言ってはいるだろうけど村の中でちゃんとお礼言うロールしたかった(´;ω;`)
自分の筆の遅さを恨むぜ…
― リベルヴェリタ拠点 ―
んー、やっぱりフェル遅いねえ、ボク探しに行ってくる。
[ 遊び疲れた子供達を寝かしつけ、人魚の子はリーダーとその伴侶にそう告げると、黄昏迫る海辺へと向かった ]
ru...ruriru...
[ 柔らかな歌声に応じて、ぴしゃんと魚が岸辺に跳ねる ]
あっちの方なの?ありがと。
[ フェリクスを見かけたという魚の目撃情報に従い、歩き出す。もっとも、お魚情報局の陸地に関する正確度はとても低いのだが ]
ruru...ri...ra...
[ 楽しげに歌いながら、大好きな人を捜す人魚の子は、まるで気にしてもいなかった** ]
さっき、飛んで行ったのは、ユウレン王の騎竜だと思うんですが、まさかユウレン王までこの世界に迷い込んでおられるんでしょうか?
[ 駆けながら、ディークは抱いた疑問を口にする。すでにその王とカナンが出逢っているということは、まだ聞けずにいたから、問いではなく懸念の形だ ]
だとすると、迷い込む基準がさっぱり...
[ 言いかけて、ふと感じた、もうひとつの気配に視線を巡らせた ]
来たか...ヤクモ!こっちだ!
[ ガートルードを背に乗せて狐火と夢幻竜の影を追ってきたヤクモは>>*193騎竜師の声を聞くとばさりと羽ばたいて、宙を翔る]
ヤクモ、ルーディ!
[ 再会の喜びは、今は笑顔のみで交わし、ガートルードには、まだ言いたいこともあったかもしれないが、それは、とりあえず後でと視線で告げた ]
同じものを追ってここまで来たとしたら、もう目的地は近い筈だ、行こう。
[ 騎竜で先行することはせず、そのまま共に歩みを進める。
やがて、前方に見えてくるのは、黄昏色の光* ]
[薄い霧をくぐり抜け、明るい方へと近付いていくと、頭上から黄昏色の光が差し込む場所に出る。
そして、差し込む光の中央、丁度大人の目の高さ辺りにふわりと浮かぶ球体があった。
その球体の表面は滑らかで、磨きこまれた鏡のように周囲を漂う霧の姿を映し込んでいる]
[近付けば、己の顔や姿も、その鏡に映し出され、ゆらりと揺れる。
幾人かが近付いた時、ふいに柔らかい黄昏色の光がふわりと周囲に広がった]
[黄昏色の淡く輝く光のカーテンには、幻のような情景が、ゆっくりと映し出されては消えていく。
それは見た事もない風景であったり、懐かしい光景であったり、或いは見知った人々、自分自身の過去や未来の姿と思えるものもあった]
[巡る情景は、中空に浮かぶ球体の鏡のような表面にそのまま写し取られ、様々な色彩と光、そして闇や影もまでも、まるで絵の具を混ぜるようにその中に溶け込んでいく。
不思議なことに、情景が移し込まれ溶け込んでいくにしたがって、球体はだんだんと透き通っていき、ついには黄昏色の光を内に抱いた、無色透明のガラスのような珠になった]
[やがて、上空から、ヒューイー、という高い口笛のような音が響いたと同時、球体は宙に浮いたまま、花開くように解け開く。
透明なガラスの花のように開いた球体は、光の中に音もなく霧散し、そこに顕われ、浮かんでいるのは、身体を丸め黄昏色の羽根を畳んだ小さな琥珀色の竜。それが、空を駆けていた竜と似ていることは、幾人かには解っただろう]
『どうやら無事に孵ったな』
[どこからか、穏やかな冥狐の声が響く]
『お疲れさん。夢の世界の歪みも、もう糺されてる。いつでも戻って来れるぜ』
[その言葉を裏付けるように、周囲からは霧が晴れ、琥珀色の光のカーテンがどこまでも広がる光景に変わっている。
光の中には、美しい森や、穏やかな海、どこまでも青く輝く空や、満点の星空…そんな夢のような…夢そのものの情景が、ゆったりと流れていた**]
考えてみると、こうして二人きりで歩くのも、けっこう久しぶり、か?
[ 常に騎士として傍らには居たけれど、領主という立場のファミーユは外に出れば、常に人に囲まれていて、屋敷の中以外で二人きりになる事はそうそうなかった ]
...案外、いい機会だったかな。
[ くすり、と笑って、そう口にした時、黄昏色の光が前方に見えた** ]
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